JPH07156582A - 非接触icカードの製造方法及び非接触icカード - Google Patents

非接触icカードの製造方法及び非接触icカード

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JPH07156582A
JPH07156582A JP5341022A JP34102293A JPH07156582A JP H07156582 A JPH07156582 A JP H07156582A JP 5341022 A JP5341022 A JP 5341022A JP 34102293 A JP34102293 A JP 34102293A JP H07156582 A JPH07156582 A JP H07156582A
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adhesive
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card
resin plate
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JP5341022A
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Katsumi Ozaki
勝美 尾崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】十分な機械的強度と気密性が得られ、信頼性と
取扱性に優れ、さらに見栄えの良い美しい非接触ICカ
ードを提供する。 【構成】非接触ICカードを構成する少なくとも2つの
樹脂板において、1つの樹脂板には非接触ICモジュー
ルを装着する為の凹部を形成しておき、非接触ICモジ
ュールを装着する為の上記凹部に非接触ICモジュール
を装着し、その樹脂板に接着剤を塗工して上記凹部と非
接触ICモジュールの空隙をその接着剤で埋めるととも
にその樹脂板の表面をその接着剤で覆い、上記2つの樹
脂板を合わせ加圧することによって2つの樹脂板と非接
触ICモジュールを接着一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触ICカードの製
造方法及び非接触ICカードに関する。即ち、IC回路
と外部のデータ処理装置との情報交換が、電磁誘導方式
であって近接で行うかもしくは、電波・光方式であって
遠隔で行い、電気的かつ機械的に接続するための接続用
の接触端子電極を必要としない非接触ICカードの製造
方法及び非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高度情報化の進展は目覚ま
しく、カードは社会生活において不可欠のものとなって
いる。従来の磁気ストライプカードに較べて、マイクロ
コンピュータ、メモリー等のICを装着、もしくは内蔵
させたICカードは、セキュリティが高くプライバシー
が保護され記憶容量が大きいという特徴があることか
ら、様々な分野での利用が広まってきている。例えば、
企業内では、社員証カードとして、社員食堂・売店利
用、社内預金利用、福利厚生利用、入出退管理、出退勤
管理、健康管理等の多目的に利用されており、また、金
融、医療、販売・サービス、交通、製造、教育等の分野
でも試験的な利用が始まっている。
【0003】これら従来のICカードは、ICカードの
IC回路と外部のデータ処理装置との情報交換のため、
電気的かつ機械的に接続するための接続用の接触端子電
極を有している。ところが、この接触端子電極を有する
ことから、IC回路の気密性の確保、静電気破壊に対す
る対策、端子電極の電気的接続不良、ICカードの読み
取り装置の機構が複雑、等々の様々な問題を含んでい
る。また、ICカードをICカードの読み取り装置に挿
入または装着するという、人による動作が必要であり、
利用分野によっては効率が悪く煩雑であり、そのような
手間が要らず携帯状態で使用できるような、遠隔のデー
タ処理装置との情報交換が可能な非接触ICカードの出
現が望まれていた。人が携帯するだけでなく、遠隔での
データ通信が可能な非接触ICカードは、製造組立て、
運送仕分け等の分野において、部品、装置、荷物、搬送
車等に取り付けてIDカードとして利用する等、利用価
値が極めて高い。そこで、ICカードのIC回路と外部
のデータ処理装置との情報交換が電磁誘導方式もしく
は、電波・光方式であって非接触で行う方式の非接触I
Cカードが考えられた。
【0004】このような非接触ICカードの製造方法と
しては、射出成形等により非接触ICモジュールを装着
できるような形状を有する樹脂基板を造り、その樹脂基
板に非接触ICモジュールを装着した後、その樹脂基板
に所望の印刷を施された粘着テープを貼り付けてその樹
脂基板の表裏両面をカバーする製造方法が知られてい
る。また、打抜き等により非接触ICモジュールを装着
できるような形状を有する厚紙基板を造り、その厚紙基
板に非接触ICモジュールを装着した後、その厚紙基板
の表裏両面にその厚紙基板と同程度の大きさの所望の印
刷を施された紙を仮止めし、次にその厚紙基板より一回
り大きい防水性の透明プラスチックフィルムを使用し
て、その非接触ICモジュールを装着し紙を仮止めした
厚紙基板の表裏両面を挟んで、しかるのち熱溶着等によ
り四方シールして封入する、いわゆるラミネートによる
製造方法が知られている。
【0005】しかし、前者の場合では非接触ICモジュ
ールを粘着テープで封入する構造のため、樹脂基板から
粘着テープが剥がれることがあって気密性の点で難点が
あった。また粘着テープは比較的薄く機械的強度も十分
ではなく耐久性に劣るものであった。また後者の場合は
曲げ等の外力に対する強度が劣り取扱上の問題がある
上、エッジ部分から切り欠きが進行する等耐久性がとて
も悪く、更に見た目にも安っぽく品質に対する不安を利
用者に与えるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような従来の技術的な欠点を解決することにあり、十分
な機械的強度と気密性が得られ、信頼性と取扱性に優
れ、さらに見栄えの良い美しい非接触ICカードを提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を達成する
ために、種々研究を行った結果、非接触ICカードを構
成する少なくとも2つの樹脂板において、1つの樹脂板
には非接触ICモジュールを装着する為の凹部を形成し
ておき、非接触ICモジュールを装着する為の上記複数
の凹部に非接触ICモジュールを装着し、その樹脂板に
接着剤を塗工して上記凹部と非接触ICモジュールの空
隙をその接着剤で埋めるとともにその樹脂板の表面をそ
の接着剤で覆い、上記2つの樹脂板を合わせ加圧するこ
とによって2つの樹脂板と非接触ICモジュールを接着
一体化することによって、上記課題を達成できることを
見出し本発明を完成するにいたった。
【0008】
【作用】非接触ICカードの表裏両面が樹脂板で構成さ
れそれらが接着され、かつ非接触ICモジュールの空隙
は接着剤で埋められているため、十分な機械的強度と、
気密性が得られ、信頼性と取扱性に優れている。さらに
樹脂板は印刷適性に優れており、美しい印刷が可能であ
り見栄えの良い高品質の非接触ICカードを本発明の製
造方法によって製造できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明について好適な実施例に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の非接触ICカードの構
成図である、図1において1は樹脂板(表)、2は樹脂
板(裏)である。これらの樹脂板1、2は、単体樹脂、
積層樹脂、繊維強化樹脂等よりなる樹脂板である。ま
た、図1において2の樹脂板(裏)は図1における3の
非接触ICモジュール3を装着できるような凹部4が設
けられている。このような凹部4は彫刻機あるいはフラ
イス盤等による切削加工で造ることができる。また金型
を造って射出成形によって製造すると量産に向いてい
る。樹脂板(表)1と樹脂板(裏)2は同様の材料、同
様の製造方法で造ることができるが、必ずしも同様であ
る必要性はなく、用途、目的に応じて自由な選択が可能
である。
【0010】本発明の非接触ICカードは、上記樹脂板
(表)1を多面付けした大判シート(表)と樹脂板
(裏)2を多面付けした大判シート(裏)を作製し、上
記大判シート(裏)の上記凹部4に非接触ICモジュー
ル3を装着して、しかる後に上記大判シート(表)と大
判シート(裏)が合わさる面の両方または大判シート
(裏)に接着剤を塗布して、大判シート(裏)において
は上記凹部4と非接触ICモジュール3の空隙を接着剤
で埋めかつ表面を覆うように接着剤を塗布して、接着面
7を合わせて加圧し、接着剤が硬化するまで加圧し続
け、その後カードサイズの大きさに打ち抜くことで製造
される。
【0011】図2は本発明に利用できる非接触ICモジ
ュール3の一例を示している。図2において、11はプ
リント回路基板である。プリント回路基板11上には1
2に示すようにCPU、メモリー、アナログIC等のI
Cチップ(図3の10参照)がボンディングされてお
り、更にキャパシター13等の電子回路部品、その他が
実装されている。ICチップ等は、回路基板上に形成さ
れた導電パターンの必要箇所にワイヤーボンディングあ
るいはワイヤレスボンディング等により電気的に接続さ
れている。また、種々の目的をもった端子部が設けられ
ている。図2において、14は絶縁被服銅線等から成る
円状あるいは楕円状のコイルであって、ループアンテナ
を構成している。そのループアンテナ14は、プリント
回路基板11上のアンテナ端子15に接続されている。
【0012】また、図2の下の図において、プリント回
路基板11の裏面には複数の接触端子16が設けられて
おり、表面とはスルーホールによって電気的に接続され
ている。これらの接続端子16は非接触でICへ書込み
が出来ないモジュールに設けられ、完成した非接触IC
モジュールの動作テストをする場合、メモリにIDコー
ド等を書き込む場合、あるいは、接触端子16を有する
非接触ICカードであって利用途中でメモリの内容を書
き換える場合等で使用される。また、外部情報処理装置
から発射される電磁波をループアンテナ14が受け、そ
の電磁波から電力を得て非接触ICモジュールがその電
磁波を変調、反射して交信動作する方式も可能である
が、図2のようにバッテリー17を内蔵させバッテリー
17の電力によってよりパワフルな能動的動作をさせる
方式とすることもできる。
【0013】本発明についてより具体的な一例を挙げて
説明する。 (実施例1)図3は本発明の非接触ICカードの断面図
であり、図1においてA−A’の断面を表している。図
1における樹脂板(表)1と樹脂板(裏)2は多層構造
となっており、樹脂板(表)1は軟質塩化ビニール樹脂
の透明オーバーシート23、白色顔料等の充填材を含有
する塩化ビニール樹脂の白色コア24、白色コアと同様
白色ではあるが白色コアよりも物理的性質が透明オーバ
ーシートに近い白色オーバーシート25の3層から構成
されている。また樹脂板(裏)2も同様に透明オーバー
シート23、白色コア24、白色オーバーシート25の
3層から構成されている。これら樹脂板(表)1と樹脂
板(裏)2の一方には非接触ICモジュールを装着する
ための凹部が設けられており、図3に示すように非接触
ICモジュールはこの凹部に装着されており、接着剤9
によって凹部と非接触ICモジュールの空隙は埋めら
れ、かつ樹脂板の表裏面を接着されて密閉封入されてい
る。
【0014】次に、このような構造の非接触ICカード
の製造方法について説明する。図4は、本発明の非接触
ICカードを構成する上記樹脂板(表)1を多面付けし
た切削多層大判シート28を製造する工程である。この
図において、塩化ビニール樹脂の白色コア24は大判サ
イズ 0.05 〜2.0t× 500〜700 × 300〜400mm であって
非接触ICカード30枚を一括で製造できる大きさであ
る。この白色コア24はオフセット印刷等の印刷工程5
1において所望の印刷が施される。次に、加熱加圧,固
定工程においてやはり大判サイズ0.05〜0.2t× 500〜70
0× 300〜400mm の透明オーバーシート23と白色オー
バーシート25によって前記印刷済みの白色コア24の
上下面をサンドイッチ状に挟んで熱プレスで加熱加圧固
定し多層大判シート26を得る。熱プレスの条件は、温
度は120 ℃〜170 ℃(好ましくは 140〜160 ℃)、圧力
は加圧開始時から約5 分(好ましくは 1〜3分)経過時
までは毎分当たり0.5kg/cm2 〜2kg/cm2 (好ましくは
0.8〜1.5kg/cm 2 )の加圧速度で加圧し、又は加熱開始
時より2kg/cm2 〜5kg/cm2 (好ましくは2.5〜4kg/cm
2 )の一定圧力で加圧し、30秒〜10分(好ましくは 2〜
3 分)経過時に10kg〜30kg/cm2(好ましくは20〜28kg/c
m2)の圧力まで昇圧した上、10分〜30分(好ましくは15
〜25分)加熱加圧し、その後冷却する条件が適当であ
る。
【0015】樹脂板(表)1または樹脂板(裏)2のい
ずれかに非接触ICモジュールを装着する凹部を設ける
が、樹脂板(表)1に設ける場合は次に、切削加工工程
59において彫刻機、フライス盤等を用いて、非接触I
Cモジュール3の形に合わせて切削加工を行って非接触
ICカードを構成する1つの樹脂板(表)1となる多面
付け切削加工済みの切削多層大判シート(表)28を得
る。この切削加工は白色コア24上の印刷位置合わせマ
ーク33を基準として位置合わせして行う。この位置合
わせは、印刷位置合わせマーク33を基準に多層大判シ
ート26に3mmφ〜 6mmφ程度のパンチまたは打ち抜き
により貫通孔を別工程で開けておき、切削加工機の切削
テーブル上の位置決めされたピンに前記貫通孔を嵌め込
んで位置合わせを行うことができる。この貫通孔は後の
工程においても利用できる。
【0016】図5は、非接触ICカードを構成するもう
1つの樹脂板(裏)2が多面付けされた切削多層大判シ
ート29を製造する製造工程図である。樹脂板(裏)2
を多面付けした切削多層大判シート(裏)29を製造す
る工程は前記樹脂板(表)1を多面付けした切削多層大
判シート(表)28を製造する前記の製造工程と、印刷
の内容と、非接触ICモジュールを装着する凹部を樹脂
板(表)1または樹脂板(裏)2のいずれに設けるかに
よって、切削加工を行うか否かの違いがある以外には基
本的には変わりないから、説明を省略する。図5におい
ても図6においても切削加工される工程が示されている
が、通常は非接触ICモジュールを装着する、一方の多
層大判シートにのみ切削加工が行われる。
【0017】以上のように、非接触ICカードを構成す
る2つの切削多層大判シートを製造した後、次にこれら
と非接触ICモジュールとを一体化して、非接触ICカ
ードを製造する工程について図6に基づき説明する。図
6において、29の切削多層大判シート(裏)には、非
接触ICモジュール30個を装着する。装着は人手によ
っても可能であるが、ロボットハンドを用いる組立方法
を実施することができる。次に、接着剤9が塗布され
る。接着剤9としては、塩化ビニール樹脂に対する接着
性の良いものであれば如何なる物でも使用できるが、接
着力に優れ耐久性のある硬化性接着剤で、硬化後ゴム弾
性を有するものが好ましく、特に作業性を考慮すると、
2液タイプよりは1液タイプがよい。また、加熱硬化タ
イプであると、加熱温度によっては切削加工を行った多
層塩化ビニール大判シートの部分に歪みが発生して変形
することがあるため、加熱温度が低いか、常温硬化タイ
プが望ましい。例えば、空気中の水分によって硬化反応
を起こす、反応基としてシリル基を有する接着剤等が好
適である。具体的には、セメダイン (株) 製のスーパー
X等を使用することができる。上記接着剤9を切削多層
大判シート(裏)29に塗布する方法は後述する。
【0018】次に、切削多層大判シート(表)28を切
削多層大判シート(裏)29の接着面に位置合わせを行
って、貼り合わせ、接着剤9が硬化するまでの間、プレ
ス機により加圧し続け、硬化完了後プレス機より取り出
し、多面付け大判カード30を得る。この時、表裏の切
削多層大判シートの位置合わせは印刷位置合わせマーク
33基準で行うが、上記多層大判シート26に印刷され
ている位置合わせマークに基づいて位置合わせを行った
上で開けられた上記貫通孔を利用して、貫通孔にピンを
貫通させ、これをガイドに表裏面を合わせると正確かつ
容易に実施することが可能である。次に、打ち抜き工程
58において小切れのカードの大きさ0.30〜2.10t ×8
5.6×54mmに上記多面付け大判カード30を打ち抜く。
この打ち抜きも上記貫通孔をプレス機のテーブル上に位
置決めされたピンに貫通させることで正確な位置決めを
行い、上記大きさの刃型を用いてプレスによって上記大
判シートを押し切りする方法によって打ち抜き、非接触
ICカードの製造が完了する。尚、上記の説明では、接
着剤は切削多層大判シート(裏)29にのみ塗布した例
を示したが、切削多層大判シート(表)28にのみ塗布
することも、両方に塗布することもできる。また、非接
触ICモジュールを装着する多層大判シートが多層大判
シート(表)である場合は上記において多層大判シート
の裏表を逆とすればよい。
【0019】(接着剤塗工方法及び装置)次に前述の接
着剤の塗工方法及びその塗工で用いる装置について更に
詳細な説明を行う。図7は、接着剤を塗工する装置の一
例を示す図である。図7において、60は接着剤貯蔵タ
ンクであり、61は接着剤供給手段としての接着剤供給
ポンプである。63は塗工ヘッドであり、62は接着剤
供給ポンプ61から塗工ヘッド63に接着剤を輸送する
ホースである。64は塗工ヘッドの幅方向の塗工分布を
調節するための塗工量分布調節ツマミ、65は塗工ヘッ
ドを支持する支持部材、66は塗工ヘッドの高さを調節
する高さ調節ツマミである。また67は塗工ステージ、
68は塗工ステージ67上にセットされた多層大判シー
ト(裏)であり、69は非接触ICモジュールを装着す
るために多層大判シート(裏)68に設けられた切削加
工部分である。
【0020】以上の構成において、次に機構及び作用に
ついて説明を行う。接着剤は接着剤貯蔵タンク60に貯
蔵されており、接着剤供給ポンプ61よりホース62を
通じて塗工ヘッド63の塗工液室(図示せず)に供給さ
れる。塗工液室には一定量の接着剤が通常溜められてお
り、塗工ヘッド63に設けられた吐出スリット(図示せ
ず)から塗工のために流出する接着剤を安定的に供給す
る働きがある。この塗工液室と接着剤供給ポンプ61と
の間にはホース62だけでなく、必要に応じて接着剤の
輸送路を開閉する電磁弁(図示せず)、供給される接着
剤の圧力を調節する圧力調節弁(図示せず)等を設ける
ことができる。それらの働きで接着剤の供給は制御され
る。
【0021】塗工ヘッド63に供給された接着剤は吐出
スリットから被塗工基材に塗工されるが、塗工ヘッド6
3には塗工量分布調節ツマミ64が付属しており、この
ツマミを調節することによって塗工ヘッド63の幅方向
の塗工量分布を調節できる構造となっている。この構造
は例えば管内オリフィスを用いることで実現される。こ
の調節は、被塗工基材の要求接着剤量の分布に一致する
ように、準備段階で調節される。非接触ICモジュール
を装着する部分に切削加工を行った多層大判シートでに
おいては、切削加工を行った部分は他の部分よりも接着
剤を多量に必要とするため、上記調節が必要とされる。
また、塗工ヘッド63の場所に吐出量の違いを矯正す
る。塗工ヘッド63は支持部材65に支持されており、
支持部材65には塗工ヘッド高さ調節ツマミ66が付属
している。この塗工ヘッド高さ調節ツマミ66によって
塗工ヘッド63と塗工ステージ67との間隔を調節でき
る。この塗工ヘッド高さ調節ツマミ66は左右の2箇所
付属しており、各々を調節することで左右の間隔を均一
にすることができる。
【0022】塗工ステージ67は被塗工材料を載せる平
面板であって、68は被塗工材料である多層大判シート
である。また、69は多層大判シート68の非接触IC
モジュールを装着する切削加工部分69である。塗工ス
テージ67には多層大判シート68の位置合わせ機構
(図示せず)、および吸着機構(図示せず)が付属して
いる。位置合わせ機構は多層大判シート68の端辺を受
け止める当て治具であり、多層大判シート68と塗工ヘ
ッド63の平面座標位置を所定の位置となるよう規制す
る。吸着機構は塗工ステージ67に多数開けられた孔よ
り空気を吸引して多層大判シート68と塗工ステージ6
7の間を真空状態にすることによって、多層大判シート
68を吸着する機構であって、多層大判シート68と塗
工ヘッド63の高さ座標位置を所定の位置となるよう規
制する。
【0023】支持部材65は塗工ヘッド63の吐出スリ
ットとほぼ直角の方向に塗工ステージ67上を移動し走
査すること、また塗工ヘッドを上下動することができ
る。これは、塗工ヘッド63を走査することによって多
層大判シート68の全面に塗工を行うためと、塗工を行
っている際の塗工ヘッド63と多層大判シート68の間
隔は狭いため、塗工時以外においては間隔を適正な程度
に大きくして誤って接触する、物を挟むといったことが
ないようにするためである。また、塗工の開始終了時点
で塗工ヘッドを上下動し、同時に接着剤の輸送路を開閉
する電磁弁を作動させれば、塗工液の切れがよくなる。
走査機構は、リニアガイド、ボールスクリュー、サーボ
モーター等からなる周知の直線移動機構によって達成す
ることができる。また、上下動も同様な直線移動機構、
またはもっと簡易なソレノイドコイル、空気シリンダ
ー、モーターとクランク等による直線移動機構によって
達成することができる。
【0024】次に塗工装置の操作について説明する。上
記塗工装置には装置全体の動作を制御する制御手段(図
示せず)が付属しており、その制御手段には操作手段
(図示せず)が付属又は接続されている。制御手段及び
操作手段としては、パーソナルコンピュータ等の汎用の
演算処理装置を使用することができる。勿論、専用の制
御手段及び操作手段を構成することもできる。これらの
手段により、塗工装置の操作は以下の手順で行われる。 まず準備操作として、接着剤の接着剤貯蔵タンク60
への供給、塗工ヘッド63の調整、塗工量分布の調整、
塗工ヘッドの操作速度設定、塗工範囲の設定等を行う。 多層大判シート68を塗工ステージ67にセットして
吸着装置を作動させる。更に非接触ICモジュールを装
着する。装着はオペレータが行ってもよく、装着ロボッ
トが行ってもよい。 オペレータが塗工開始の入力を行う。すると、塗工装
置はホームポジションにある塗工ヘッド63の移動走査
を開始する。 移動走査中、塗工ヘッド63が塗工開始位置に達する
と、塗工ヘッドを上下動して待機位置から塗工位置に変
化させるとともに接着剤を吐出させ塗工を開始する。
【0025】移動走査中、塗工ヘッド63が塗工終了
位置に達すると、塗工ヘッドを上下動して塗工位置から
待機位置に変化させるとともに接着剤の吐出を停止させ
塗工を終了する。 塗工ヘッド63は移動走査方向を反対方向に変え塗工
装置のホームポジションで移動走査を停止する。また、
吸着装置が作動を停止する。 オペレータは塗工済の多層大判シート68を塗工ステ
ージ67から外して、次工程へ渡す。そして、終了する
場合は終了とし、そうで無い場合はへ戻って以上の操
作を繰り返す。
【0026】図8は、以上の過程において多層大判シー
ト(裏)に接着剤が充填され多層大判シート(表)によ
って接着積層密閉される様子を模式的に示す図である。
図8において、S1は切削加工を施した多層大判シート
の断面を示す図である。S2は非接触ICモジュール3
が装着された様子を示す断面図である。S3は塗工ヘッ
ドより接着剤を吐出して塗工を行う図である。S4は接
着剤の塗工を行った後の図である。接着剤は非接触IC
モジュール3と切削された凹部との空隙を埋めかつ表面
を覆っている。S5は多層大判シート(表)を接着した
様子を示す図である。S6は個々のカードの大きさに打
ち抜き加工を行った後のカードの一つを示す図である。
以上のように本発明における接着剤の塗工は非接触IC
モジュール3と切削された凹部との空隙を埋めかつ表面
を覆うように行われる。
【0027】(実施例2)本発明についてより具体的な
別の一例を挙げて説明する。図9は非接触ICモジュー
ル3の図であり図2とは別の例を示している。図9にお
いて14はループアンテナ、16は接触端子を表してい
る。図2の非接触ICモジュール3においても非接触用
のアンテナループ14と接触用の端子16の両方を有し
ており、図2の非接触ICモジュールを使って接触非接
触両用ICカードを造ることが可能であるが、図9の非
接触ICモジュール3を接触非接触両用ICカードに用
いると、気密性が更に優れ、見た目にも見栄えのする接
触非接触両用ICカードを製造することができる。実施
例2はこのような接触非接触両用ICカードの製造方法
に関する。
【0028】図9におけるA─A’断面図である図10
に基づき、本実施例で用いる非接触ICモジュールの製
造方法について説明する。まず、厚さ0.1mm 程度のガラ
スエポキシフィルム基板71に、35μm厚さの銅箔をラ
ミネートしたプリント配線用フィルムを用いて、所望の
パターンを得るためにエッチングした後、ニッケル及び
金メッキ等を行い、外部との接続端子用電極パターン7
2、回路パターン73、及び接続端子用電極パターン7
2と回路パターン73を電気的に接続するスルーホール
等を形成し、所望の大きさに打ち抜くことにより、非接
触ICモジュールの回路基板を造る。この回路パターン
73上の所定位置にICチップ75をダイボンディング
し、ICチップ75上の電極76と回路パターン73と
を、導体77によりワイヤーボンディング方式により接
続する。尚、この部分はワイヤを使用しないワイヤレス
ボンディング方式で実施することもでき、その場合には
より薄い非接触ICモジュールを造ることができる。
【0029】次に、エポキシ樹脂ポッティング時の流れ
止め用に、ガラスエポキシ等の材質で成るポッティング
枠78をエポキシ系の接着剤等でガラスエポキシフィル
ム基板71に取り付け、エポキシ樹脂79を流し込んで
モールドする。この時、比較的粘度の高いエポキシ樹脂
(105CPS程度)で先ずスルーホール74を隠し、充分硬化
したことを確認した後に、低粘度のエポキシ樹脂(103C
PS程度)を流し込む方法を採れば、スルーホール74を
通してポッティング用のエポキシ樹脂79が、カード表
面となる接続端子用電極パターン72側に出ることを防
ぐことができる。以上の方法により、非接触ICカード
用の接触非接触両用ICモジュールを造ることができ
る。
【0030】図11は本発明の非接触ICカード3の外
観を示す図である。非接触用のアンテナループ14は内
蔵されていて隠されており、接触用の端子16は外から
見ることができる。図12は本発明の非接触ICカード
の断面図であり、図11においてA−A’の断面を表し
ている。図1における樹脂板(表)1と樹脂板(裏)2
は多層構造となっており、樹脂板(表)1は軟質塩化ビ
ニール樹脂の透明オーバーシート23、白色顔料等の充
填材を含有する塩化ビニール樹脂の白色コア24、白色
コアと同様白色ではあるが白色コアよりも物理的性質が
透明オーバーシートに近い白色オーバーシート25の3
層から構成されている。また樹脂板(裏)2も同様に透
明オーバーシート23、白色コア24、白色オーバーシ
ート25の3層から構成されている。これら樹脂板
(表)1と樹脂板(裏)2には非接触ICモジュール3
を装着するための凹部が設けられており、図12に示す
ように非接触ICモジュール3はこの凹部に装着されて
おり、接着剤9によって樹脂板の表裏面が接着されて密
閉封入されている。
【0031】次に、このような構造の非接触ICカード
の製造方法について説明する。まず、非接触ICカード
3を構成する樹脂板(表)1の製造方法であるが、基本
的に実施例1と変わりない。ただし、彫刻機、フライス
盤等を用いて、非接触ICモジュール3の形に合わせて
切削加工を行う切削加工工程59であるが、非接触IC
モジュール3の形の全ての部分において切削加工するこ
とも可能であるが、ICをポッティングした電極の部分
は本実施例では樹脂板(表)1を貫通しているから、打
ち抜きによって開けることができる。通常は打ち抜きの
方が精度がよい。この切削加工及び打ち抜きにおける位
置合わせは、印刷位置合わせマーク33を基準に多層塩
化ビニール大判シートに 3mmφ〜 6mmφ程度のパンチま
たは打ち抜きにより貫通孔を別工程で開けておき、切削
加工機の切削テーブル上の位置決めされたピンに前記貫
通孔を嵌め込んで位置合わせを行うことができ、そのよ
うにすると能率が良く、誤りが少なくなる。この貫通孔
は後の工程においても利用できる。こうして非接触IC
カードを構成する切削多層大判シート(表)28が完成
する。次に、非接触ICカードを構成するもう1つの切
削多層大判シート(裏)29を製造する製造工程である
が、これも実施例1と基本的に変わりないので説明を省
略する。
【0032】以上のように、非接触ICカードを構成す
る2つの切削多層大判シートを製造した後、次にこれら
と非接触ICモジュールとを一体化して、非接触ICカ
ードを製造する工程について図13に基づき説明する。
図13の装着工程において、非接触ICモジュール30個
を上記切削多層大判シート(表)28に装着する。装着
は人手によっても可能であるが、ロボットハンドを用い
る組立方法を実施することができる。 次に、接着剤塗
布工程54において、上記非接触ICモジュール30個を
装着した切削多層大判シート(表)28に接着剤9を塗
布する。接着剤9としては、塩化ビニール樹脂に対する
接着性の良いものであれば如何なる物でも使用できる
が、接着力に優れ耐久性のある硬化性接着剤で、硬化後
ゴム弾性を有するものが好ましく、特に作業性を考慮す
ると、2液タイプよりは1液タイプがよい。また、加熱
硬化タイプであると、加熱温度によっては切削加工を行
った多層塩化ビニール大判シートの部分に歪みが発生し
て変形することがあるため、加熱温度が低いか、常温硬
化タイプが望ましい。例えば、空気中の水分によって硬
化反応を起こす、反応基としてシリル基を有する接着剤
等が好適である。具体的には、セメダイン (株) 製のス
ーパーX等を使用することができる。上記接着剤を多層
塩化ビニール大判シートに塗布する方法としては、前述
の「接着剤塗工方法及び装置」で説明した方法を適用す
ることができる。
【0033】次に、加圧固定工程57において、切削多
層大判シート(裏)29を上記切削多層大判シート
(表)28の接着面に位置合わせを行って、貼り合わ
せ、接着剤9が硬化するまでの間、プレス機により加圧
し続け、硬化完了後プレス機より取り出し多面付け大判
カード30を得る。この時、表裏の多層塩化ビニール大
判シートの位置合わせは印刷位置合わせマーク33基準
で行うが、前記貫通孔を利用して、貫通孔にピンを貫通
させ、これをガイドに表裏面を合わせると正確かつ容易
に実施することが可能である。次に、打ち抜き工程58
において、小切れのカードの大きさ1.30〜2.10t ×85.6
×54mmに上記大判カード30を打ち抜く。この打ち抜き
は上記多層大判シートに印刷されている印刷位置合わせ
マーク33に基づいて位置合わせを行った上で開けられ
た上記貫通孔をプレス機のテーブル上に位置決めされた
ピンに貫通させることで正確な位置決めが行われ、上記
大きさの刃型を用いてプレスによって上記大判シートを
押し切りする方法によって打ち抜くことができ、そうし
て非接触ICカードの製造が完了する。尚、上記の説明
では、接着剤9は切削多層大判シート(表)28にのみ
塗布した例を示したが、切削多層大判シート(裏)29
にのみ塗布することも、両方に塗布することもできる。
【0034】以上、実施例1、実施例2においては非接
触ICカードを構成する樹脂板として多層の塩化ビニー
ル樹脂を用いた例を説明したが、適合する他の樹脂であ
っても同様に実施することが可能であるし、またプラス
チックシートを積層するのではなく、多面付けの樹脂板
を射出成形によって製造することもできる。射出成形に
よって製造する場合は、成形型に非接触ICモジュール
の形を持たせることができるから切削工程は不要とな
り、精度も向上するメリットがある。また、カードを多
面付けした大判シートについて接着剤を塗工して表裏シ
ートを接着する方法を説明したが、大判シートを個々の
カードに打ち抜く、射出成形により個々のカード用の樹
脂板を得る等によって、一枚一枚のカードとして接着剤
を塗工して表裏樹脂板を接着する方法によって非接触I
Cカードの製造を行うことは、以上の説明から容易なこ
とであり、それも本発明の応用例の一つであり、本発明
に含まれることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、非接触ICカードの表
裏両面が樹脂板で構成されそれらが接着されているた
め、十分な機械的強度と、気密性が得られ、信頼性、耐
久性と取扱性に優れている。さらに樹脂板は印刷適正に
優れており、美しい印刷が可能であり見栄えの良い従来
のクレジットカードなみの美しい外観が得られ、高品質
の非接触ICカードを本発明の製造方法によって製造で
きる。また、接着剤の塗工は凹部とその凹部に装着され
る非接触ICモジュールの空隙を埋め塗工面を覆うよう
に行われるからカードの内部に空隙がなく、接着剤層が
厚く、その結果としてカードには強度があり、かつ空隙
に起因する表面の凹凸がなくなり表面平滑性の良好な美
しい外観が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触ICカードの構成を示す図。
【図2】本発明で用いる非接触ICモジュールの構造を
示す図。
【図3】本発明の非接触ICカードの断面を示す図。
【図4】本発明の非接触ICカードを構成する樹脂板の
製造工程を示す図。
【図5】本発明の非接触ICカードを構成する樹脂板の
製造工程を示す図。
【図6】本発明の非接触ICカードの製造工程を示す
図。
【図7】接着剤を塗工する装置の一例を示す図である。
【図8】多層大判シート(裏)に接着剤が充填され多層
大判シート(表)によって接着積層密閉される様子を模
式的に示す図である。
【図9】本発明で用いる接触非接触両用ICモジュール
の構造を示す図。
【図10】本発明で用いる接触非接触両用ICモジュー
ルのICボンディング部分の断面図。
【図11】本発明の非接触ICカードの外観図。
【図12】本発明の非接触ICカードの断面図。
【図13】本発明の非接触ICカードの製造工程を示す
図。
【符号の説明】
1.樹脂板(表) 2.樹脂板(裏) 3.非接触ICモジュール 4.非接触ICモジュール装着用の凹部 7.接着面 8.印刷 9.接着剤 10.ICチップ 11.プリント回路基板 12.ICチップボンディング部 13.キャパシター 14.ループアンテナ 15.アンテナ端子 16.接触端子 17.バッテリー 18.非接触ICカードの輪郭 23.透明オーバーシート 24.白色コア 25.白色オーバーシート 26.多層大判シート 27.多層小切れシート 28.切削多層大判シート(表) 29.切削多層大判シート(裏) 30.多面付け大判シート 33.印刷位置合わせマーク 51.印刷工程 52.装着工程 54.接着剤塗布工程 55.加圧固定工程 57.加熱加圧固定工程 58.打ち抜き工程 59.切削加工工程 60.接着剤貯蔵タンク 61.接着剤供給ポンプ 62.ホース 63.塗工ヘッド 64.塗工量分布調節ツマミ 65.支持部材 66.塗工ヘッド高さ調節ツマミ 67.塗工ステージ 68.多層大判シート 69.切削加工部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非接触ICカードを構成する少なくとも2
    つの樹脂板において、1つの樹脂板には非接触ICモジ
    ュールを装着する為の凹部を形成しておき、非接触IC
    モジュールを装着する為の上記凹部に非接触ICモジュ
    ールを装着し、その樹脂板に接着剤を塗工して上記凹部
    と非接触ICモジュールの空隙をその接着剤で埋めると
    ともにその樹脂板の表面をその接着剤で覆い、上記2つ
    の樹脂板を合わせ加圧することによって2つの樹脂板と
    非接触ICモジュールを接着一体化することを特徴とす
    る非接触ICカードの製造方法。
  2. 【請求項2】前記塗工は、前記樹脂板を保持する保持手
    段と、接着剤貯蔵タンクから接着剤を供給する接着剤供
    給手段と、接着剤の供給を受けて前記樹脂板に接着剤を
    塗工する直線形状の吐出スリットを有する塗工ヘッド
    と、その塗工ヘッドを吐出スリットとほぼ直角の方向へ
    移動する移動手段と、を有する塗工装置によって行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の非接触ICカードの製造
    方法。
  3. 【請求項3】非接触ICカードを構成する少なくとも2
    つの樹脂板において、1つの樹脂板には非接触ICモジ
    ュールを装着する為の凹部を形成しておき、非接触IC
    モジュールを装着する為の上記凹部に非接触ICモジュ
    ールを装着し、その樹脂板に接着剤を塗工して上記凹部
    と非接触ICモジュールの空隙をその接着剤で埋めると
    ともにその樹脂板の表面をその接着剤で覆い、上記2つ
    の樹脂板を合わせ加圧することによって2つの樹脂板と
    非接触ICモジュールを接着一体化したことを特徴とす
    る非接触ICカード。
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