JPH07156302A - 雄ねじに連結される製造物品 - Google Patents

雄ねじに連結される製造物品

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JPH07156302A
JPH07156302A JP6229231A JP22923194A JPH07156302A JP H07156302 A JPH07156302 A JP H07156302A JP 6229231 A JP6229231 A JP 6229231A JP 22923194 A JP22923194 A JP 22923194A JP H07156302 A JPH07156302 A JP H07156302A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雄ねじに連結でき、複雑なねじを外す工程と
長いサイクル時間を要しないで簡単な射出成形で作るこ
とのできる雌ねじ付き物品を提供する。 【構成】 雄ねじに連結されるようになっている製造物
品は、外側表面と、外側表面から離れて開口し内側表面
を区画形成している空洞と、外側表面から離れて長手方
向に延びるように内側表面上に配設された複数のリブと
を具備する。この物品は雄ねじに空洞を螺着することに
より雄ねじに連結することができる。本発明の物品が従
来の雌ねじ付き物品と異なり、ねじを外す工程を要しな
いで公知の簡単な射出成形技術により作ることができる
のが特別の利点である。好ましい実施例では、この物品
は、組合されるカートリッジ−針ユニットのプランジャ
の雄ねじ付き支柱に連結され注射器組立体を形成するよ
うになっているプランジャロッドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は雄ねじに連結されるよう
になっている物品に関する。１つの特定の実施態様にお
いて、本発明は組合されるカートリッジ−針ユニットの
プランジャの雄ねじの切られた支柱に連結されるように
なっているプランジャロッドに関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】物品、特
にプラスチック物品を射出成形技術によって製造するこ
とは周知である。このような技術は広く商業的に用いら
れている。公知の簡単な射出成形方法においては、成形
型の２つの半割り体が圧力下に相互に締結される。これ
らの成形型は製造されるべき物品の所望の形状を有する
空洞を形成する。溶融された流体、例えば溶融プラスチ
ックが小さなオリフィスヌは湯口を通って空洞の中にこ
の空洞が満たされるまで射出される。次に、物品がいわ
ゆる硬化段階の間に硬化されるようにする。硬化後に、
成形型が分離されそして物品が通常は排出装置の助けを
かりて排出される。これで１つのサイクルが完了し、こ
のサイクルは望ましくは高速度で繰返される。短いサイ
クル時間は主として製造の経済性の観点から高度に要求
される。
【０００３】このような射出成形技術は多くの物品にと
って良好に機能する。しかし、特殊な形状の物品は射出
成形による製造に関して相互な又は克服できないような
問題を生じる。例えば、雄ねじに螺合されるよう内側ね
じ、すなわち雌ねじを含む物品は、成形型からこの物品
がねじを弛めてはずされることを必要とする。実際に
は、これは典型的には型を物品からねじを弛めてはずし
物品をねじに損傷を与えることなく型から取外すように
する。射出成形型のためのねじを弛める機構は公知であ
るが、これら機構は資本集約的で保守に費用がかかり射
出成形工程を著しく複雑にする。さらに重要なことに
は、ねじを弛める段階が比較的時間を要し、サイクル時
間が長くなり、このため製造上不経済なものとなる。
【０００４】公知の内側に雌ねじが切られた物品のよう
に、雄ねじに連結でき、また簡単な射出成形工程で作る
ことができ複雑なねじを弛める段階又は長いサイクル時
間を要しない物品を提供できることが望まれる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記のように
物品が型からねじを弛めて外される工程を必要とする内
側すなわち雌ねじを含む射出成形された物品を、これら
物品が公知の簡単な射出成形技術により容易かつ経済的
に作られ資本集約的でサイクルが長くなるねじを外す工
程を必要としないように、構成することができることを
発見した。
【０００６】さらに詳細には、本発明によれば、雄ねじ
に連結されるようになっている製造物品が提供され、こ
の物品は外側表面と、外側表面から離れて開口し少くと
も１つの内側表面を区画形成す空洞と、内側表面上に配
設され外側表面から離れて実質的に長手方向に延びる複
数のリブとを具備している。この物品は空洞を雄ねじに
螺着することにより雄ねじに連結することができる。
【０００７】本発明の好適な実施態様において、上記の
物品は、組合されるカートリッジ−針ユニットのプラン
ジャの雄ねじ付き支柱に連結され注射器組立体を形成す
るようになっているプランジャロッドである。
【０００８】本発明の特に有利な特徴は、雄ねじに連結
することができ複雑なねじを外す工程又は長いサイクル
時間を要しないで公知の簡単な射出成形技術により作る
ことができる物品が提供されることである。
【０００９】
【実施例】本発明は、雄ねじに螺着されるようになって
いる物品、すなわち雌ねじ付き物品が、資本集約的でサ
イクル時間が延びるねじを外す工程を要しないでこの物
品が公知の簡単な射出成形方法で作ることができるよう
に、作り変えられることを発見したことに、少なくとも
一部が基礎を置いている。本発明はここに主として、現
在好ましい実施態様に関連して、すなわち組合されるカ
ートリッジ−針ユニットのプランジャの雄ねじ付き支柱
に連結されるようになっているプランジャロッドに関し
て、記載される。しかし、本発明はまた多くの他の実施
態様に、特に射出成形された物品が雄ねじに連結される
ようになっている実施態様に有用であることがわかる。
【００１０】本発明の物品、好ましくは図１から５に示
されるようなプランジャ１０が、プランジャの末端の外
側表面１２とこの外側表面から離れて開口する空洞１４
とを具備している。この空洞は内側表面１６を区画形成
する。少なくとも１つの内側表面が存在する。しかし、
図７に示されるように、１つよりも多い内側表面を設け
ることができる。空洞の内側表面上に複数のリブ１８が
配設されている。これらのリブは実質的に長手方向に内
側表面から離れて軸方向に延びている。空洞の内側表面
の周りに半径方向に延びるリブは公知の雌ねじと同様
に、本発明の利点の全ての提供するものではない。これ
らの相当な高さの半径方向のリブは簡単な射出成形方法
では製造することができない。本発明の長手方向のリブ
は物品を取出すこと、すなわち物品を型から複雑なねじ
を外す工程なしに引出し又は排出することにより簡単な
射出成形方法の利用を容易にする。
【００１１】好ましい実施態様において、リブはＶ字形
とされ、すなわち断面が三角形に形成される。出願人は
この形状が高い保持能力、すなわち螺合時物品と雄ねじ
との間に良好な螺合による連結をもたらすことを発見し
た。しかし、図６の断面に示されるように、例えば矩形
リブ、半円形リブその他のような他のリブの形状もまた
実施可能である。好ましい実施態様では、この物品は２
個から約１４個の、さらに好ましくは３個から１２個の
リブを具備している。
【００１２】本発明の物品と雄ねじ付き支柱とは金属と
プラスチックを含む任意の適当な材料で作ることができ
る。しかし、この物品が公知の簡単な精密射出成形技術
を用い硬質プラスチックで作られるのが特に有利であ
る。適当なプラスチックは、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ＡＢＳ（透明又は不透明）、ナイロン、登録商標Ｄ
ＥＲＬＩＮのようなアセタール、その他を含んでいる。
適当な金属はアルミニウム、真ちゅう、銅、及び鋼を含
む。この物品は、雄ねじが作られる材料よりも、延性が
ある材料で作りリブを雄ねじの形状に一致させそれによ
り螺着時に物品と雄ねじとの間に連結による係合が得ら
れるようにしなければならないと考えられている。出願
人は理論的な機構によって束縛されることを望まない
が、この螺合運動によりリブにねじ状の変形が形成され
ると考えられる。
【００１３】使用時に、本発明の物品は公知のねじ運動
を利用して雄ねじに螺着することができる。例えば、図
４と５に示されるように、本発明のプランジャロッドは
公知の螺合技術を用いて組合されるカートリッジ−針ユ
ニット２４のプランジャ２２の雄ねじ付き支柱２０に螺
着し、それにより連結による係合を得ることができる。
【００１４】本発明の特に好適な実施態様においては、
プランジャロッドは、保持器の本体の保持構造にプラン
ジャロッドを嵌め込みにより取付けるプランジャ親指パ
ッド又は作動ボタン３０とフイン３２を特徴としてい
る。
【００１５】
【発明の効果】明らかなように、本発明の物品がねじを
外す工程を要しないで簡単な射出成形技術により作るこ
とができるのが特別の利点である。出願人はこれが製造
の経済性の観点から注目すべき競争上の利点をもたらす
ことを見出した。さらに詳細には、出願人は物品が本発
明によれば、ねじを外す工程を必要とする射出成形技術
によって作られる物品に比べて、資本上の費用を含む製
造コストを実質的に減少しまた実質的に減少したサイク
ル時間で簡単な射出成形技術により製造できることを知
った。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の好適な実施態様、すなわちプランジャ
ロッドと組合されるカートリッジ−針ユニットとの分解
斜面図である。
【図２】図１に示すプランジャロッドの末端部分の斜面
図である。
【図３】複数のＶ字形リブを示すプランジャの末端部の
底面図である。
【図４】カートリッジ−針ユニットのプランジャの雄ね
じ付き支柱に連結する前のプランジャロッドを示す断面
図である。
【図５】カートリッジ−針ユニットのプランジャの雄ね
じ付き支柱に連結した後のプランジャロッドを示す断面
図である。
【図６】本発明の種々のリブの断面図である。
【図７】本発明のプランジャの他の実施態様の末端部の
底面図である。
【符号の説明】
１０…プランジャ １２…外側表面 １４…空洞 １６…内側表面 １８…リブ ２０…雄ねじ付き支柱 ２２…プランジャ ２４…カートリッジ−針ユニット ３０…作動ボタン ３２…フイン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 雄ねじに連結されるようになっている製
    造物品であって、 外側表面と、 前記外側表面から離れて開口し少なくとも１つの内側表
    面を区画形成する空洞とを具備し、 複数のリブが前記外側表面から離れて実質的に長手方向
    に延びるよう前記内側表面上に配設され、 前記物品が前記空洞を前記雄ねじに螺合することにより
    該雄ねじに連結されるようにしていることを特徴とする
    雄ねじに連結される製造物品。
  2. 【請求項２】 前記リブがＶ字形である請求項１に記載
    の物品。
  3. 【請求項３】 前記物品が３個から１２個の前記リブを
    具備している請求項１に記載の物品。
  4. 【請求項４】 前記物品がプラスチックで作られている
    請求項１に記載の物品。
  5. 【請求項５】 前記物品が前記雄ねじ付き支柱よりも延
    性のある材料で作られている請求項１に記載の物品。
  6. 【請求項６】 組合されるカートリッジ−針ユニットの
    プランジャの雄ねじ付き支柱に連結されるようになって
    いるプランジャロッドであって、 末端の外側表面と、 前記外側表面から離れて開口し少なくとも１つの内側表
    面を区画形成する空洞とを具備し、 複数のリブが前記外側表面から離れて実質的に長手方向
    に延びるよう前記内側表面上に配設され、 前記プランジャロッドが前記プランジャに前記空洞を前
    記支柱に螺合することにより連結できるようにしている
    ことを特徴とするプランジャロッド。
JP6229231A 1993-09-29 1994-09-26 雄ねじに連結される製造物品 Pending JPH07156302A (ja)

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