JPH079618Y2 - 射出成形用金型装置 - Google Patents
射出成形用金型装置Info
- Publication number
- JPH079618Y2 JPH079618Y2 JP5735289U JP5735289U JPH079618Y2 JP H079618 Y2 JPH079618 Y2 JP H079618Y2 JP 5735289 U JP5735289 U JP 5735289U JP 5735289 U JP5735289 U JP 5735289U JP H079618 Y2 JPH079618 Y2 JP H079618Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- mold
- moving
- thread portion
- core
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、外側の雌螺条部と、この外側雌螺条部の内側
に設けられた内側螺条部を有し、これら外側雌螺条部と
内側螺条部とが互いに偏心または中心軸が平行でない合
成樹脂射出成形製品を成形するための金型装置に関す
る。
に設けられた内側螺条部を有し、これら外側雌螺条部と
内側螺条部とが互いに偏心または中心軸が平行でない合
成樹脂射出成形製品を成形するための金型装置に関す
る。
[従来の技術] 最近では、合成樹脂の射出成形製品が様々な分野に多く
使用されるようになり、その形状も複雑となっている。
例えば、第5図には合成樹脂製の噴霧器を示す。この噴
霧器は、ブロー成形された容器本体1と、射出成形され
たキヤップ2とから構成されている。このキヤップ2は
上記の本体1に着脱自在に螺装されており、このキヤッ
プ2には取っ手部2aが一体に形成されているとともに、
ポンプ機構3、プッシュバー4、およびノズル5が設け
られている。そして、この取っ手部2aを掴んでこのプッ
シュバー4を押すことにより、容器本体1内の水や薬液
がノズル5から噴霧されるように構成されている。ま
た、このポンプ機構3とプッシュバー4との中心軸は、
この容器本体1およびキヤップ2の中心軸に対して傾斜
しており、このプッシュバー4の操作が容易となるよう
に構成されている。
使用されるようになり、その形状も複雑となっている。
例えば、第5図には合成樹脂製の噴霧器を示す。この噴
霧器は、ブロー成形された容器本体1と、射出成形され
たキヤップ2とから構成されている。このキヤップ2は
上記の本体1に着脱自在に螺装されており、このキヤッ
プ2には取っ手部2aが一体に形成されているとともに、
ポンプ機構3、プッシュバー4、およびノズル5が設け
られている。そして、この取っ手部2aを掴んでこのプッ
シュバー4を押すことにより、容器本体1内の水や薬液
がノズル5から噴霧されるように構成されている。ま
た、このポンプ機構3とプッシュバー4との中心軸は、
この容器本体1およびキヤップ2の中心軸に対して傾斜
しており、このプッシュバー4の操作が容易となるよう
に構成されている。
ところで、キヤップ2には上記の容器本体1の螺条部7
に螺合するための雌螺条部6が形成されているととも
に、この雌螺条部6の内側に上記ポンプ機構3を取り付
けるための雌螺条部8が形成されている。このような製
品では、上述したようにポンプ機構3が傾斜しているた
め、この外側の雌螺条部6と内側の雌螺条部8との中心
軸とが傾斜しており、互いに平行ではない。一般にこの
ような雌螺条部を形成するには、外周に螺条形成部を有
する回転コア金型を金型のキヤビテイ内に挿入してお
き、射出成形後にこの回転コア金型を回転させて螺条部
を外し、この射出成形製品を金型から外していた。しか
し、上記のキヤップのように2つの雌螺条部6,8がそれ
らの中心軸が平行でないように形成されているもので
は、これらを形成する回転コア金型もそれらの中心軸が
平行でなくなるため、これらを形成する2つの回転コア
金型を設けることができなかった。
に螺合するための雌螺条部6が形成されているととも
に、この雌螺条部6の内側に上記ポンプ機構3を取り付
けるための雌螺条部8が形成されている。このような製
品では、上述したようにポンプ機構3が傾斜しているた
め、この外側の雌螺条部6と内側の雌螺条部8との中心
軸とが傾斜しており、互いに平行ではない。一般にこの
ような雌螺条部を形成するには、外周に螺条形成部を有
する回転コア金型を金型のキヤビテイ内に挿入してお
き、射出成形後にこの回転コア金型を回転させて螺条部
を外し、この射出成形製品を金型から外していた。しか
し、上記のキヤップのように2つの雌螺条部6,8がそれ
らの中心軸が平行でないように形成されているもので
は、これらを形成する回転コア金型もそれらの中心軸が
平行でなくなるため、これらを形成する2つの回転コア
金型を設けることができなかった。
したがって、上記のようなキヤップを成形する際には、
従来は第6図に示すような金型を使用して成形をおこな
っていた。すなわち、この第6図中の10,11,12,13はそ
れぞれ金型、21はキャビテイである。金型10はこの紙面
に垂直な方向に分割され、また金型13は上方に分割され
る。又、14は中空のノズル取り付け部を形成するための
ピンである。また、22は円筒状の回転コア金型であっ
て、図示しない回転機構によって回転されるように構成
されている。そして、この回転コア金型22の上端部の外
周面には、前記の外側の雌螺条部6を形成するための螺
条形成部20が形成されている。また、この回転コア金型
22内には固定のカンドレル15が配置され、その先端部に
は先端金型部16が取り付けられ、この先端金型部16には
さらにコア金型18が着脱自在に取付けられ、このコア金
型18には前記の内側の雌螺条部8を形成するための螺条
形成部19が形成されている。なお、17は上記のコア金型
18を位置決めするためのピンである。
従来は第6図に示すような金型を使用して成形をおこな
っていた。すなわち、この第6図中の10,11,12,13はそ
れぞれ金型、21はキャビテイである。金型10はこの紙面
に垂直な方向に分割され、また金型13は上方に分割され
る。又、14は中空のノズル取り付け部を形成するための
ピンである。また、22は円筒状の回転コア金型であっ
て、図示しない回転機構によって回転されるように構成
されている。そして、この回転コア金型22の上端部の外
周面には、前記の外側の雌螺条部6を形成するための螺
条形成部20が形成されている。また、この回転コア金型
22内には固定のカンドレル15が配置され、その先端部に
は先端金型部16が取り付けられ、この先端金型部16には
さらにコア金型18が着脱自在に取付けられ、このコア金
型18には前記の内側の雌螺条部8を形成するための螺条
形成部19が形成されている。なお、17は上記のコア金型
18を位置決めするためのピンである。
この様な金型を使用して成形した後には、回転コア金型
22を回転させてその螺条形成部20を外し、この後金型1
0,13を分割して製品をコア金型18と一緒に外し、この後
に手作業によってこのコア金型18を製品から外してい
た。このため、作業が非能率的であり、製造のコストが
上昇するという不具合があった。
22を回転させてその螺条形成部20を外し、この後金型1
0,13を分割して製品をコア金型18と一緒に外し、この後
に手作業によってこのコア金型18を製品から外してい
た。このため、作業が非能率的であり、製造のコストが
上昇するという不具合があった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は以上の事情に基づいてなされたもので、上述し
たような中心軸が互いに平行でない2つの螺条部、また
は互いに偏心した2つの螺条部を有する製品を射出成形
でき、しかもこの製品を自動的に外すことができ、まっ
たく手作業を必要としない射出成形用金型装置を提供す
るものである。
たような中心軸が互いに平行でない2つの螺条部、また
は互いに偏心した2つの螺条部を有する製品を射出成形
でき、しかもこの製品を自動的に外すことができ、まっ
たく手作業を必要としない射出成形用金型装置を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、外側の雌螺条部を形成するための外側コア金
型を周方向に分割して径方向に移動自在な移動金型部を
形成し、この移動金型部の外周のみに螺条形成部を形成
し、この移動金型部を径方向に移動させるための移動機
構を設け、またこの外側コア金型内には内側の螺条部を
形成するための内側コア金型を回転自在に設けたもので
ある。
型を周方向に分割して径方向に移動自在な移動金型部を
形成し、この移動金型部の外周のみに螺条形成部を形成
し、この移動金型部を径方向に移動させるための移動機
構を設け、またこの外側コア金型内には内側の螺条部を
形成するための内側コア金型を回転自在に設けたもので
ある。
[作用] このような金型装置によれば、射出成形後に上記の内側
コア金型を回転させてその螺条形成部を外し、こぼ後に
上記の外側コア金型の移動金型部を径方向内側に移動さ
せ、その螺条形成部を外し、この製品を金型から外す。
このような金型装置によれば、中心軸が偏心または平行
でない2つの螺条部を有する製品を射出成形することが
できるとともに、この製品を金型から外す際にまったく
手作業を必要とせず、能率が向上し製造コストを低減さ
せることができる。なお、このような金型によって成形
された製品は外側の螺条部は全周にわたって連続しては
いないが、この外側の雌螺条部に特に強度が要求される
製品以外では支障は生じない。
コア金型を回転させてその螺条形成部を外し、こぼ後に
上記の外側コア金型の移動金型部を径方向内側に移動さ
せ、その螺条形成部を外し、この製品を金型から外す。
このような金型装置によれば、中心軸が偏心または平行
でない2つの螺条部を有する製品を射出成形することが
できるとともに、この製品を金型から外す際にまったく
手作業を必要とせず、能率が向上し製造コストを低減さ
せることができる。なお、このような金型によって成形
された製品は外側の螺条部は全周にわたって連続しては
いないが、この外側の雌螺条部に特に強度が要求される
製品以外では支障は生じない。
[実施例] 以下、第1図ないし第4図を参照して本考案の実施例を
説明する。この実施例のものは、第3図および第4図に
示すような合成樹脂製の噴霧器のキヤップ2を射出成形
するものである。この噴霧器は、前述の第5図に示した
ようなものと同様な構成であるが、そのキヤップ2の雌
螺条部6′は全周にわたって連続してはおらず、第4図
に示すように複数たとえば4箇所にだけ形成されてい
る。なお、この第3図および第4図中において前記の第
5図に対応する部分には同符号を付してその説明を省略
する。
説明する。この実施例のものは、第3図および第4図に
示すような合成樹脂製の噴霧器のキヤップ2を射出成形
するものである。この噴霧器は、前述の第5図に示した
ようなものと同様な構成であるが、そのキヤップ2の雌
螺条部6′は全周にわたって連続してはおらず、第4図
に示すように複数たとえば4箇所にだけ形成されてい
る。なお、この第3図および第4図中において前記の第
5図に対応する部分には同符号を付してその説明を省略
する。
第1図および第2図には、上記の噴霧器のキヤップ2を
射出成形する金型装置を示す。図中の30,31,32,33は金
型であり、41はキヤビテイである。金型32はこの図の紙
面と垂直な方向に分割され、また金型33は上方に分割さ
れる。これらの金型に形成される上記のキヤビテイ41
は、このキヤビテイによって成形されるキヤップの内側
螺条部8の中心軸がこれらの金型の中心軸と平行となる
ように配置されている。なお、44は中空のノズル取り付
け部を形成するためのピンである。また、金型30には移
動金型部55が設けられており、この金型30と移動金型部
55によって上記のキヤップの外側雌螺条部6′を形成す
る外側コア金型50を構成している。すなわちこの金型30
の上面には上記のキヤップ2の外側雌螺条部6′が形成
される凹部を成形するためのコア部51が突設されてお
り、このコア部51は略円柱状をなしている。そして、こ
の金型30には複数たとえば4個の案内溝59が放射状に形
成されており、上記の移動金型部55がこれら案内溝59内
にそれぞれ径方向に移動自在に嵌合している。また、上
記の金型31からは円錐形の押し金型58が突設されてお
り、射出成形をおこなう際にはこの押し金型58が上記の
外側コア金型50の中心部に密嵌するように構成されてい
る。そして、この押し金型58がこの外側コア金型50内に
嵌合した場合には、上記の移動金型55が外側に押圧固定
され、これらの移動金型55の外周面が上記のコア部51の
外周面と同一周面上に位置するように構成されている。
そして、これらの移動金型部55の外周面にはキヤップの
外側雌螺条部6′を形成するための螺条形成部57が形成
されている。なお、この螺条形成部はこれらの移動金型
部55の外周面のみに形成されており、上記のコア部51の
外周面には形成されておらず、この外周面は平滑に形成
されている。
射出成形する金型装置を示す。図中の30,31,32,33は金
型であり、41はキヤビテイである。金型32はこの図の紙
面と垂直な方向に分割され、また金型33は上方に分割さ
れる。これらの金型に形成される上記のキヤビテイ41
は、このキヤビテイによって成形されるキヤップの内側
螺条部8の中心軸がこれらの金型の中心軸と平行となる
ように配置されている。なお、44は中空のノズル取り付
け部を形成するためのピンである。また、金型30には移
動金型部55が設けられており、この金型30と移動金型部
55によって上記のキヤップの外側雌螺条部6′を形成す
る外側コア金型50を構成している。すなわちこの金型30
の上面には上記のキヤップ2の外側雌螺条部6′が形成
される凹部を成形するためのコア部51が突設されてお
り、このコア部51は略円柱状をなしている。そして、こ
の金型30には複数たとえば4個の案内溝59が放射状に形
成されており、上記の移動金型部55がこれら案内溝59内
にそれぞれ径方向に移動自在に嵌合している。また、上
記の金型31からは円錐形の押し金型58が突設されてお
り、射出成形をおこなう際にはこの押し金型58が上記の
外側コア金型50の中心部に密嵌するように構成されてい
る。そして、この押し金型58がこの外側コア金型50内に
嵌合した場合には、上記の移動金型55が外側に押圧固定
され、これらの移動金型55の外周面が上記のコア部51の
外周面と同一周面上に位置するように構成されている。
そして、これらの移動金型部55の外周面にはキヤップの
外側雌螺条部6′を形成するための螺条形成部57が形成
されている。なお、この螺条形成部はこれらの移動金型
部55の外周面のみに形成されており、上記のコア部51の
外周面には形成されておらず、この外周面は平滑に形成
されている。
また、上記の移動金型部55を移動させるための移動機構
が設けられている。すなわち、上記の移動金型部55の下
端部にはそれぞれ脚部56が形成されている。また、上記
の金型31からは移動ピン63が突設されており、これらの
移動ピン63は上記の移動金型部55の脚部56に形成された
孔65内を摺動自在に貫通している。この移動ピン63は傾
斜して突設されており、したがって射出成形した後に上
記の金型30と金型31とが軸方向に離間することにより、
上記の移動金型部55の脚部56の孔65内を上記の傾斜した
移動ピン63が摺動するため、これらの移動金型部55が径
方向内側に移動する。また、これと同時に、上記の押し
金型58が外側コア金型50内から引き抜かれ、上記の移動
金型部55が上記のように径方向内側に移動可能となる。
このような移動金型部55の径方向内側への移動によっ
て、その螺条形成部57がすでに射出成形された製品であ
るキヤップの外側螺条部6′から外れる。
が設けられている。すなわち、上記の移動金型部55の下
端部にはそれぞれ脚部56が形成されている。また、上記
の金型31からは移動ピン63が突設されており、これらの
移動ピン63は上記の移動金型部55の脚部56に形成された
孔65内を摺動自在に貫通している。この移動ピン63は傾
斜して突設されており、したがって射出成形した後に上
記の金型30と金型31とが軸方向に離間することにより、
上記の移動金型部55の脚部56の孔65内を上記の傾斜した
移動ピン63が摺動するため、これらの移動金型部55が径
方向内側に移動する。また、これと同時に、上記の押し
金型58が外側コア金型50内から引き抜かれ、上記の移動
金型部55が上記のように径方向内側に移動可能となる。
このような移動金型部55の径方向内側への移動によっ
て、その螺条形成部57がすでに射出成形された製品であ
るキヤップの外側螺条部6′から外れる。
なお、上記の移動ピン63の傾斜角度は上記の押し金型58
の円錐面の母線と等しい角度に設定されている。したが
って、この押し金型58の引き抜きによりこの押し金型58
の外周面と移動金型部55との間が離間してゆくのと同期
してこれら移動金型部55が径方向内側に移動してゆく。
よって、これらの金型の開閉の際に、押し金型58と移動
金型部55の間に隙間が形成されたり、またこれら押し金
型58と移動金型部55とが干渉したりすることが防止され
る。
の円錐面の母線と等しい角度に設定されている。したが
って、この押し金型58の引き抜きによりこの押し金型58
の外周面と移動金型部55との間が離間してゆくのと同期
してこれら移動金型部55が径方向内側に移動してゆく。
よって、これらの金型の開閉の際に、押し金型58と移動
金型部55の間に隙間が形成されたり、またこれら押し金
型58と移動金型部55とが干渉したりすることが防止され
る。
なお、上記の押し金型58は、上記のように移動金型部55
の内周面に密着し、射出成形の際の圧力によってこれら
移動金型部55がずれるのを防止するものである。
の内周面に密着し、射出成形の際の圧力によってこれら
移動金型部55がずれるのを防止するものである。
また、上記の押し金型58の中心部には貫通孔66が形成さ
れ、この貫通孔66内には前記のキヤップの内側螺条部8
を形成するための内側コア金型60が回転自在に挿通され
ている。この内側コア金型60の先端部には螺条形成部61
が形成されており、またこの内側コア金型60は従来公知
の回転機構によって回転駆動されるように構成されてい
る。そして、この内側コア金型60が回転されることによ
り、その螺条形成部61を射出成形されたキヤップの内側
螺条部8から外すことができる。
れ、この貫通孔66内には前記のキヤップの内側螺条部8
を形成するための内側コア金型60が回転自在に挿通され
ている。この内側コア金型60の先端部には螺条形成部61
が形成されており、またこの内側コア金型60は従来公知
の回転機構によって回転駆動されるように構成されてい
る。そして、この内側コア金型60が回転されることによ
り、その螺条形成部61を射出成形されたキヤップの内側
螺条部8から外すことができる。
以下、この実施例の作用を説明する。射出成形をおこな
う場合には、第1図に示すように各金型は互いに密着
し、キヤビテイ41を形成する。また、上記の外側コア金
型50の移動金型部55は外側に移動している状態である。
そして、射出成形後に成形した製品をこの金型装置から
外す場合には、まず内側コア金型60が回転しつつ下降
し、この内側コア金型の60の螺条形成部61が成形された
キヤップの内側螺条部8から外れる。次に、金型30と金
型31とが上下に離間する。これによって、押し金型58が
外側コア金型50内から引き抜かれるとともに、移動ピン
63が引き抜かれ、移動金型部55が中心方向に移動し、そ
の螺条形成部61が成形されたキヤップの外側雌螺条部
6′から外れる。次に金型32,33が分離し、この成形さ
れたキヤップがこの金型装置から取り出される。従っ
て、このように中心軸が互いに平行でない2つの外側雌
螺条部と内側螺条部を有する製品を射出成形することが
でき、しかもこの製品をまったく手作業を必要とせずに
金型から取り外すことができ、製造が能率的となりコス
トを低減することができる。
う場合には、第1図に示すように各金型は互いに密着
し、キヤビテイ41を形成する。また、上記の外側コア金
型50の移動金型部55は外側に移動している状態である。
そして、射出成形後に成形した製品をこの金型装置から
外す場合には、まず内側コア金型60が回転しつつ下降
し、この内側コア金型の60の螺条形成部61が成形された
キヤップの内側螺条部8から外れる。次に、金型30と金
型31とが上下に離間する。これによって、押し金型58が
外側コア金型50内から引き抜かれるとともに、移動ピン
63が引き抜かれ、移動金型部55が中心方向に移動し、そ
の螺条形成部61が成形されたキヤップの外側雌螺条部
6′から外れる。次に金型32,33が分離し、この成形さ
れたキヤップがこの金型装置から取り出される。従っ
て、このように中心軸が互いに平行でない2つの外側雌
螺条部と内側螺条部を有する製品を射出成形することが
でき、しかもこの製品をまったく手作業を必要とせずに
金型から取り外すことができ、製造が能率的となりコス
トを低減することができる。
なお、本考案は上記の実施例には限定されない。たとえ
ば、上記のように中心軸が平行でない2つの螺条部を有
した製品に限らず、互いに偏心した2つの螺条部を有す
る製品も本考案の金型装置によって成形することができ
る。また、内側螺条部が雌螺条部である製品の場合でも
本考案の金型装置によって成形することができる。
ば、上記のように中心軸が平行でない2つの螺条部を有
した製品に限らず、互いに偏心した2つの螺条部を有す
る製品も本考案の金型装置によって成形することができ
る。また、内側螺条部が雌螺条部である製品の場合でも
本考案の金型装置によって成形することができる。
[効果] 上述のごとく本考案によれば、従来の金型装置では成形
が困難であった互いに偏心または中心軸が平行でない2
つの螺条部を有する製品を成形することができ、しかも
成形した製品をまったく手作業を必要とせずに自動的に
金型装置から取り外すことができ、製造が能率的でコス
トを低減することができる。
が困難であった互いに偏心または中心軸が平行でない2
つの螺条部を有する製品を成形することができ、しかも
成形した製品をまったく手作業を必要とせずに自動的に
金型装置から取り外すことができ、製造が能率的でコス
トを低減することができる。
第1図および第2図は本考案の金型装置の一実施例を示
し、第1図は要部の縦断面図、第2図は第1図のII-II
線に沿う断面図である。第3図および第4図はこの金型
装置によって成形される製品を示し、第3図はこの製品
の全体の縦断面図、第4図はキヤップの底面を示す第3
図のIV-IV矢視図である。また第5図および第6図は従
来例を示し、第5図は従来の金型装置によって成形され
る製品の縦断面図、第6図は従来の金型装置の縦断面図
である。 2……キヤップ、6′……外側雌螺条部、8……内側螺
条部、50……外側コア金型、55……移動金型部、57……
螺条形成部、60……内側コア金型、61……螺条形成部、
63……移動ピン
し、第1図は要部の縦断面図、第2図は第1図のII-II
線に沿う断面図である。第3図および第4図はこの金型
装置によって成形される製品を示し、第3図はこの製品
の全体の縦断面図、第4図はキヤップの底面を示す第3
図のIV-IV矢視図である。また第5図および第6図は従
来例を示し、第5図は従来の金型装置によって成形され
る製品の縦断面図、第6図は従来の金型装置の縦断面図
である。 2……キヤップ、6′……外側雌螺条部、8……内側螺
条部、50……外側コア金型、55……移動金型部、57……
螺条形成部、60……内側コア金型、61……螺条形成部、
63……移動ピン
Claims (1)
- 【請求項1】外側雌螺条部と、この外側雌螺条部の内側
に設けられた内側螺条部とを有し、この外側雌螺条部と
内側螺条部とが互いに偏心または中心軸が互いに平行で
ない合成樹脂射出成形製品を成形する金型装置であっ
て、上記の外側雌螺条部を形成する外側コア金型を備
え、この外側コア金型は径方向に移動自在な移動金型部
を有しこの移動金型部の外周面のみに螺条形成部が形成
されており、またこの移動金型部を径方向内側に移動さ
せる移動機構が設けられ、またこの外側コア金型内に上
記の内側螺条部を形成するための内側コア金型が配置さ
れ、この内側コア金型は上記の外側コア金型に対して偏
心または中心軸が非平行に配置されるとともにその中心
軸まわりに回転自在に設けられていることを特徴とする
射出成形用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5735289U JPH079618Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5735289U JPH079618Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 射出成形用金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02148318U JPH02148318U (ja) | 1990-12-17 |
JPH079618Y2 true JPH079618Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31581978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5735289U Expired - Lifetime JPH079618Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079618Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP5735289U patent/JPH079618Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02148318U (ja) | 1990-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |