JPH07156089A - 材料の捕捉および搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要とする仕切り室のみを吸引源に連通さ
せ、残りの仕切り室を閉鎖させると共に完全に密封し、
吸引空気の漏出を減少させ、吸引力を増大させることに
より、材料の捕捉と搬送を効率良く行うことができる吸
引による材料の捕捉および搬送装置。 【構成】 吸引源（２）に接続させかつその下方部分を
相当数の仕切り室（３）に分割させたケーソン（１）か
らなり、各仕切り室には該仕切り室の内部と装置の外部
とを連絡する下方開口部（４）と、仕切り室（３）の内
部とケーソン（１）の内部とを連絡する上方開口部
（５）とを備え、上方開口部（５）を可動弁によつて閉
塞可能にした型式の吸い込みにより作動する材料の捕捉
および搬送装置において、弁（Ｃ）を仕切り室（３）の
内部とケーソン（１）の内部との間に存在する単なる圧
力差により開放または閉止可能にし、弁（Ｃ）の閉止時
に仕切り室（３）を完全に密封可能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は板、例えば、木製板材、
プラスチック板または鋼板のごとき材料の捕捉および搬
送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の板材を捕捉しかつ搬送する
装置は複数の装置が知られているが、従来装置はそれら
の構造に固有の欠点を有している。

【０００３】電磁型の装置は磁石または電磁石の力で取
り扱われる材料の質量内に制限を有することなしに、材
料の捕捉および搬送を行うことができる。しかしなが
ら、かかる装置は磁気材料の取扱いに限定され、木材の
板、プラスチツク材料の板等のごとき他の材料の取扱い
を行うことはできない。

【０００４】かかる材料を取り扱うために吸い込みによ
り作動する吸着装置を利用することができ、搬送すべき
材料の表面が吸着器の基部に対して押し付けられる。

【０００５】しかしながら、かかる装置の適切な作動は
複数の条件の結合を必要とする。すなわち、 −上記材料の表面の状態が良好でなければならない、 −該材料を構成する材料が多孔性であつてはならない。

【０００６】これらの条件の１つが尊重されないとき、
材料が吸着器の基部に対して永続的な方法で押し付けら
れないようになる重要な吸引空気の漏出があり、かくし
て危険な捕捉または搬送となり、適切な作動が不可能と
なる。

【０００７】吸引源の力を強くするような構成を備える
ことができるが、それは厄介な装置となり強いナイフエ
ツジを有し、かつエネルギを浪費する。

【０００８】

【発明が解決すべき課題】吸引源に接続されるケーソン
から構成される他の型式の装置が同様に公知であり、ケ
ーソンはその下方部分をシヤツタにより閉止される相当
数の密封仕切り室によつて分割されており、材料が対応
する仕切り室に関連して存在するとき、シヤツタを作動
する軸によりそれ自体機械的に制御されるようになって
いる。

【０００９】かかる装置は多孔性の材料、または多数の
スリツトまたは割れ目を有する材料により提起される問
題は全く解決できず、吸引空気の漏出は、シヤツタが開
かれるとき、材料が装置から外れるようになってしま
う。それは本発明において目的とするその寸法、および
その重量が極端に変化し得る木材かつとくに板材の運搬
に関する用途における場合である。例として、与えられ
た長さの木材の丸太に関して、細かく切られた板材の厚
さはその用途に依存し、それらの幅は同一の丸太により
変化しかつ丸太の軸線に近づくにつれて増加する。

【００１０】同様に弁を有しない吸い込みによる捕捉装
置が知られており、これらの装置は一般には吸引グルー
プに接続されるケーソンから構成され、該ケーソンの基
部は小室を形成するグリツドにより仕切られた多数の孔
と、把持すべき材料とが接触する密封ラインを備えてい
る。

【００１１】これらの装置において、負荷、例えば板材
が吸引ケーソンの孔明けされた基部と連係するとき、多
量の吸引空気の漏出が観察され、それらは３つの型式の
ものからなる。まず最初に、材料により覆い隠されない
か、または単に部分的に覆われる多数の孔の存在から生
じる普通に言われる漏出がある。これらの孔を通って、
吸引空気が完全に流出するので、完全な漏出が生じる。
それらの性質を考慮すると、これらの漏出は把持すべき
材料と吸引ケーソンの座部を構成する孔明けされた板と
の相対的な寸法から生じる。

【００１２】次いで材料の表面と吸引ケーソンの孔明け
された座部との間の接触線のレベルに存在する周辺と言
われる漏出がある。これらの漏出は密封部材を備えるこ
とにより減少させられ、該密封部材は、例えば、孔明け
された板の基部を設けるグリツドの自由縁部に適応させ
られるかまたは配置され得る。完全に有効にするため
に、これらの密封部材は比較的堅固にしなければなら
ず、とくに材料の表面が非常に不規則でないことが必要
であり、これは常に抑制し得ない。

【００１３】最後に材料の多孔性から生じる漏出があ
る。これらの漏出は板状の完全な材料の場合に、例えば
無数の孔を有する鋼材の板の場合に非常に重要である。
木材の板材に関して、多孔性による漏出は非常に僅かで
かつすべての場合において上述した他の２つの型式の漏
出に関連しており、しかし板の割れ目は考慮しなければ
ならない。

【００１４】与えられた材料の型式のために、種々の漏
出が装置に関して高い効率および低い効率を決定する。
利用すべき吸引グループの力は安全係数を考慮しながら
それらの値を生じるものである。。

【００１５】本発明の目的は、必要とする仕切り室のみ
を吸引源に連通させ、残りの仕切り室を閉鎖させると共
に完全に密封し、吸引空気の漏出を減少させると共に吸
引力を増大させ、材料の捕捉と搬送を効率良く行うこと
ができる吸引による材料の捕捉および搬送装置を提供す
ることにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明の材料の捕捉およ
び搬送装置は、吸引源に接続されかつその下方部分を相
当数の仕切り室に分割させたケーソンからなり、仕切り
室には該仕切り室の内部と装置の外部とを連絡する下方
開口部と、仕切り室の内部とケーソンの内部とを連絡す
る上方開口部とを備え、上方開口部には可動弁を設け、
弁を仕切り室の内部とケーソンの内部との間に存在する
単なる圧力差により開放または閉止可能にし、弁の閉止
時に仕切り室を完全に密封可能にしたものである。

【００１７】

【実施例】図１によれば、本装置は主として吸引源２に
接続されたケーソン１から構成されている。このケーソ
ン１はその下方部分を相当数の仕切り室３に分割し、そ
れらの各々の仕切り室３は下方開口部４と上方開口部５
とを有し、上方開口部は弁Ｃが閉止位置にあるとき円板
６により密封的に閉塞されている。

【００１８】さらに、取り扱うべき材料は平らのもので
なければならず、本装置の表面に、好ましくはプラスチ
ツク材料からなる接合グリツド７を配置し、これは後で
より詳細に説明する。

【００１９】図２は弁Ｃを備えた仕切り室３を詳細に示
す。弁Ｃは実質上、円板６と垂直に配置された軸８と、
該軸８と一体の密封材料からなる円板６とからなってい
る。この軸８は図示されていないガイド内で摺動可能で
あり、かくして開口部５を閉塞する円板６を導く。弁Ｃ
が開かれると、円板６が開口部５を開き、ストツパ９お
よび支持体１０が弁Ｃの下降の行程を制限させる。かく
して仕切り室３の内部とケーソン１の内部との間に存在
する単なる圧力差により上方開口部５を密封的に閉塞す
るように垂直方向に自由に移動され得る独立の構成体を
形成する弁Ｃを得ることができる。したがつて弁Ｃの下
降運動は軸８の自由端に配置されているストツパ９によ
り停止され、ストツパ９は支持体１０と協働し、軸８は
支持体１０を通過しかつ支持体上１０に弁Ｃが開放位置
において自由に懸架されている。

【００２０】好ましくは、仕切り室３の密封性を完成す
るように、円板６の円周部には弁Ｃが閉止位置にあると
き仕切り室３の上方隔壁と接触する密封カラー１１を配
置してある。

【００２１】図３は図１に示した装置の変形例である。
この変形例において、仕切り室３は隣接してないが、異
なった単体を形成する。

【００２２】図４は弁Ｃの第２実施例を備えた仕切り室
３の断面図である。この実施例によれば、弁Ｃは例え
ば、ケーソン１の上方隔壁にまたは図４に示されてない
脚部を介してケーソン１の横方向隔壁に接続されている
固定軸１２を有している。仕切り室（３）の内部にある
この軸１２の端部には軸１２と一体でかつ軸１２に対し
て垂直に配置されている円板１３を備え、この円板１３
は柔軟なかつ防水の材料からなっている。

【００２３】弁Ｃが閉止位置にあるとき、円板１３は変
形され、そしてその円周部は仕切り室３の上壁と接触
し、かくして図４に示される点線により、密封的に開口
部５を閉塞する。

【００２４】図５は取り扱うべき部材が装置の底部に対
して平らにされた際の本発明による装置の下面図を示
す。

【００２５】本発明の材料の捕捉および搬送作動は以下
のように行われる。

【００２６】本装置は取り扱うべき材料上に配置され、
その後吸引源を作動させる。

【００２７】そのとき図５に示した形態により配置され
た２０の仕切り室３においては２つの場合が発生する。
幾つかの仕切り室３は取り扱う材料１６の部分により完
全に覆われ、そしてその材料１６はここでは一点鎖線で
示した木製板材であり、すなわちその仕切り室３は図５
に陰影が付けられた７つの仕切り室である。この場合に
おいて、弁Ｃは開かれたままであり、かくして部材１６
を仕切り室３の底部に対して押し付けている。他の仕切
り室３は部分的に覆われるのみであり、それは吸引空気
の漏出を作り、漏出により吸引される空気が対応する仕
切り室３の弁Ｃを閉止させる。更にそれはまた部材１６
の１部分が仕切り室３を完全に覆うが、しかし割れ目１
７を有しているので、吸引空気の漏出および弁Ｃの閉止
を有する場合である。

【００２８】本装置はその構造上の理由で、ある弁Ｃが
閉止され、かつそれらの仕切り室３が密封されるので、
吸引空気の漏出がなく、それゆえ損失がない。ある弁Ｃ
が開かれるが、それらの仕切り室３は材料１６の１部分
により完全に閉塞され、そして接合グリッド７が密封性
を保証し、吸引空気の漏出が多くなく、それゆえ損失が
ない。

【００２９】したがつて、本装置は吸引力の損失なく作
動し、前文に引用した従来装置に比べて優れた利点を有
している。

【００３０】本発明による装置はさらに本装置の底部と
取り扱うべき材料とのそれぞれの大きさを緩和させるこ
とができる。例えば、それらの寸法は材料の表面が１６
ないし２５倍以上大きいならば、材料の寸法より４ない
し５倍以上大きい装置を有することができる。したがつ
て、同様な低下で、平衡維持の力は同一の関係に置かれ
る。

【００３１】典型的な吸着装置は、それらの減少された
寸法のために、取り扱うべき材料の寸法以下の場合にお
いて、同一の走行条件において本発明による装置が普通
の吸引源（８００ｋｇ／ｍ²の場合に、水柱で０．８
ｍ）のみを必要とするので、大きな低下（６ないし８ト
ン／ｍ²の場合に、水柱で６ないし８ｍ）を有すること
ができる装置を利用しなければならない。

【００３２】弁Ｃの重量、仕切り室３の数、開口部４の
表面を調整することにより本装置を多少高精度にするこ
とが可能である。

【００３３】永続的に作動している本装置の上記パラメ
ータに吸引源が影響を及ぼすことにより達成し、弁Ｃは
取り扱うべき材料の不存在にも拘わらず開放されたまま
である。これは発生された圧力が弁を閉止するのに非常
に弱いことにより、それに反し、取り扱うべき材料が仕
切り室に関して存在しかつそれらの間の幾つかを閉塞す
るとき、それは比例して吸引の全体面を減少し、それは
順次完全に覆われない仕切り室の弁を閉止するのに十分
な低下を発生する。

【００３４】同様に、上記したパラメータに作用するこ
とにより安全性のしきい値を固定することができ、非常
に多孔性の、または孔または割れ目を有する木製板材の
場合において材料のすべての捕捉またはすべての搬送を
不可能にする。

【００３５】上述した装置は可動型からなり、すなわ
ち、装置は取り扱うべき材料を探し、吸い込みにより固
定し、そしてそれは移動される装置と材料の構成体であ
り、材料は前記装置に関連して固定される。

【００３６】実施例によれば、本装置の底部の下方に該
装置の下で材料を移動させるボール、ホイール、ローラ
のごとき手段を適合させることができ、かくして固定型
の装置を達成する。

【００３７】本装置はデピルーズとして作用しかつ例え
ば持ち上げテーブル上に配置された材料の積み重ねの上
方に存在する。そこで作用は以下の通りである。すなわ
ち、材料は装置により吸引されかつ上記手段が材料を装
置の下に移動する。本発明の目的によれば、材料の部分
により完全に覆われない種々の仕切り室３は弁Ｃによつ
て密封的に閉止される。したがつて本装置の下に次々に
現れる材料は前記材料の存在のためにそのときまで開か
れかつ材料の出発により引き起こされる漏出の出現から
直接閉止される仕切り室を少し自由にすることができ
る。材料はそれゆえ装置の基部を正接して漸次離れ、そ
してそこで本装置の延長部に配置される搬送装置によ
り、または他の手段により本装置を復帰させることがで
きる。吸引が続いて遮断され、すべての弁が開き、そし
て次の材料のための作動を開始する。

【００３８】この装置は密封しない弁装置に利点を有
し、事実上材料は前の材料が装置の底部を離れた場合の
み吸引されかつそれゆえ取り扱うことができる。漏出装
置において、反対に、材料は先行の材料がそのコースを
終了する前に装置の底部に押し付けられる危険を有し、
それで装置の遮断のおよび／または取り扱うべき材料の
破損の可能性を有し、それは材料が軽い材料からなると
き存在する漏出が材料を押し付けることができる吸引を
生じる。

【００３９】本発明の他の特徴によれば、ケーソン１の
座部は仕切り室３の下方開口部４および上方開口部５に
関連して配置されかつ吸引による捕捉の時に材料と接触
すべくされた小室１８を形成する接合グリツド７を外側
に備えている。

【００４０】図５に示した実施例によれば長方形である
ケーソン１の座部は吸引空気が貫通する板１９を有し、
板１９は各材料が小室１８を覆い隠さないときケーソン
１の内部を外部に接続する複数の小室１８内に設けられ
ている発泡板から実質上構成されている。

【００４１】発泡板１９は例えばポリウレタンの発泡体
により形成することができる。

【００４２】発泡板１９は一方においてその周囲でケー
ソン１の底部に固定されかつ他方においてケーソン１に
連通している小室１８により少なくとも１つの開口部４
と小室１８からなる構造体２０に固定され、これらの開
口部４の部分は小室１８の部分と共にその口径が決めら
れている。構造体２０は発泡板１９を機械的に支持する
作用を有し、それは装置の吸い込みまたは捕捉の作用に
絶対に関与しない。この構造体２０は一方で発泡板１９
の小室１８をマスクせずかつ他方で発泡板１９を横切っ
て作られた吸引場所に障害を与えない。

【００４３】小室１８は筒状でかつ平行線に沿って配置
させることができるか、または５点型の小室１８の網を
得させるために例えば一方の線から他方の線への半歩の
ずれを生じさせることができる。

【００４４】同様に、小室１８は細長い形状にすること
ができる。小室の長辺の寸法はこの場合に板材または把
持すべき製品の軸線に対して平行にしてある。

【００４５】同様な方法から、小室１８は一方の線から
他方の線へのずれ無しに平行線において、または５点型
において配置されている。

【００４６】本発明の装置の作用および孔明けされた発
泡板１９の使用から生じる利点は図６，７，８に関して
記載してある。

【００４７】発泡体の多孔性を考慮して、吸引または吸
い込み場所は小室１８の表面に対応する表面Ｓに限定さ
れるものではない（図６）。

【００４８】図７で、線２１により限定された陰影を付
した部分は、連続する２つの小室１８により形成される
発泡板１９の部分の真ん中で、吸い込み作用の配分を示
し、点線からなる線（２２）はこの領域の理論的な外観
を示す。

【００４９】図７で認められるように、発泡板１９の部
分の基部の中心、すなわち点Ｐで同様に、吸い込みの作
用が観察され、構成体の捕捉作用に関与する。曲線２１
により定められた陰影を付した領域の大きさは理解され
るように発泡板１９の厚さかつとくにその多孔性、すな
わち発泡板１９の真ん中に開けられた小室の比率に依存
する。

【００５０】図８で、実際の曲線２３および理論的な曲
線２４のパラメータが点Ｐでほぼゼロの吸い込み作用を
生じさせる場合を示す。

【００５１】線２５により定められた陰影を付した領域
は、発泡体１９の基部に、各吸い込み作用が観察されな
い領域Ｔが存在する場合を示す。

【００５２】図７および８の陰影を付した部分は捕捉を
行うことができる吸引または吸い込みが開口部４の部分
に対応する表面Ｓに制限されないという事実を示すが各
表面Ｓは、関連の小室１８の軸線から離れるにつれて減
少する方法で、吸い込みが行われる輪により取り囲まれ
る。

【００５３】発泡板１９はケーソン１の孔明けされた座
部を構成するため、材料の表面を完全に支持させかつそ
れゆえ周辺における漏出を減少することにより捕捉を促
進する。発泡板１９は同様に従来技術の装置に利用され
る密封パツキンを抑制させ、十分に有効であるためのこ
れらのパツキンは比較的固くすべきで、材料の表面との
良好な接触を得るために、吸引グループの力を増加する
必要があつた。

【００５４】発泡体は同様に捕捉装置に把持すべき板材
が重要な欠点を有するかまたは重大な欠点を有する時、
例えば砕木を生じる切欠部または隆起部の存在において
歪みを有するとき同様に十分に有効に捕捉を行うことが
できる。さらに、発泡体は材料が蓄積されている積み重
ね上で、同様に装置を作動させることができる。発泡体
はまた装置が柔軟性を有する大きな長さの板材と作動す
るのを許容する。

【００５５】発泡板１９の小室１８を取り囲む吸い込み
の輪を考慮して、発泡板のピツチを減少することがで
き、それは一方で存在の見込みを増加させかつ他方でと
くに必要な吸引源の力を減少させる。

【００５６】その厚さまたはその基本的な材料に影響を
及ぼすことにより発泡板１９の特性を変更することがで
きる。ポリウレタン以外の発泡体を利用しかつ開放され
た小室または孔の比率が多少大きい発泡板を備えること
ができる。

【００５７】そのうえ発泡板１９を構成するのに使用さ
れる発泡体の多孔性について人工的な方法を介入させる
ことができる。例えば小室１８の内面および密封または
半密封の上塗りの発泡板１９の基部を覆い隠すことがで
きる。かかる上塗り２６は例えばプラスチツク、歴青ま
たはゴム等の塗料により構成され得る。

【００５８】図９に示された変形例によれば、上塗り２
６により構成された小室１８の内部被覆は、小室１８の
上方内部領域において小室１８の各々の密封または半密
封を保持することにより、吸い込みによる連絡領域にお
いて空気の吸引場所を広げるような方法で、捕捉すべき
負荷と接触するようにさせる小室１８の各々の開口部の
まわりに、上塗りされない周辺領域２７を存続させるた
めに、小室の内部に部分的にのみ塗布させる。この変形
例は明らかに少し重要な空気の消費を許容しかつ材料に
対して、発泡体からなる小室１８のより小さい破砕を必
要とするので非常に好都合となる。この方法から、弁は
非常に軽くすることができ、それは弁をより良い選択の
ためにより高精度にすることができる。

【００５９】本発明の別の特徴は小室１８が長方形部分
を有しかつグリツド７を構成する直線継手の配置により
得られることである。

【００６０】本発明は図示した実施例に限定するもので
はなく、本発明の範囲から逸脱することなく、他の変更
を生じさせることができる。

【００６１】

【発明の効果】本発明は上述した構成であるから、仕切
り室の内部とケーソンの内部との間に存在する単なる圧
力差により弁が開放または閉止する作動をなすので、必
要とする仕切り室のみを吸引源に連通させることがで
き、残りの仕切り室を完全に密封させることができるの
で、吸引空気の漏出を減少させ、吸引力を増大でき、非
常に良好な吸引効果を有することができると共に材料の
捕捉と搬送を効率良く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例による装置の縦断面図であ
る。

【図２】図１に示した仕切り室の拡大断面図である。

【図３】図１に示した装置の変形例の縦断面図である。

【図４】第２実施例による仕切り室の断面図である。

【図５】取り扱うべき材料が座部に対して押し付けられ
ている状態を示す本発明の装置の下面図である。

【図６】図５の線ＶＩ−ＶＩに沿うケーソンの座部を示
す拡大断面図である。

【図７】吸い込み現象に関してケーソンの座部の構成材
料の多孔性の影響を示す概略図である。

【図８】吸い込み現象に関してケーソンの座部の構成材
料の多孔性の影響を示す概略図である。

【図９】変形例によるケーソンの座部を示す拡大断面図
である。

【符号の説明】

１ ケーソン ２ 吸引源 ３ 仕切り室 ４ 下方開口部 ５ 上方開口部 ６ 円板 ７ グリツド ８ 軸 ９ ストツパ １１ 密封カラー １２ 固定軸 １６ 取り扱うべき材料 １７ 割れ目 １８ 小室 １９ 発泡板 Ｃ 弁

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸引源（２）に接続させかつその下方部
   分を相当数の仕切り室（３）に分割させたケーソン
   （１）から構成し、各仕切り室には該仕切り室の内部と
   装置の外部とを連絡する下方開口部（４）と、仕切り室
   （３）の内部とケーソン（１）の内部とを連絡する上方
   開口部（５）とを備え、上方開口部（５）には可動弁を
   設け、該弁（Ｃ）を仕切り室（３）の内部とケーソン
   （１）の内部との間に存在する単なる圧力差により開放
   または閉止可能とし、弁（Ｃ）の閉止時に仕切り室
   （３）を完全に密封可能としたことを特徴とする材料の
   捕捉および搬送装置。
2. 【請求項２】 弁（Ｃ）を上方開口部（５）を通過する
   軸（８）と、該軸（８）と一体に仕切り室（３）内に配
   置させた円板（６）とから構成し、円板（６）と軸
   （８）とが仕切り室（３）の内部とケーソン（１）の内
   部との間に存在する単なる圧力差により上方開口部
   （５）を密封的に閉塞するように垂直方向に自由に移動
   可能とした独立の構成体を形成することを特徴とする請
   求項１に記載の材料の捕捉および搬送装置。
3. 【請求項３】 弁（Ｃ）には円板（６）の外周部の上縁
   に密封カラー（１１）を設けたことを特徴とする請求項
   ２に記載の材料の捕捉および搬送装置。
4. 【請求項４】 弁（Ｃ）の下降運動を停止させるストツ
   パ（９）を軸（８）の自由端に配置させ、軸がストッパ
   （９）を通過し、弁（Ｃ）が開放位置に到着した時にス
   トッパ（９）が自由にぶら下げられるように支持体（１
   ０）と係合可能にしたことを特徴とする請求項２または
   ３に記載の材料の捕捉および搬送装置。
5. 【請求項５】 弁（Ｃ）を閉止位置においてその円周部
   が仕切り室（３）の上壁に対して押し付けられるように
   変形可能でかつ密封座を有する円板（１３）から構成
   し、該変形可能な円板（１３）により上方開口部（５）
   を閉塞することを特徴とする請求項１または２に記載の
   材料の捕捉および搬送装置。
6. 【請求項６】 ケーソン（１）の座部には仕切り室
   （３）の上方開口部（５）および下方開口部（４）に連
   通するように配置した小室（１８）を形成し、吸い込み
   による捕捉の時に材料と接触するようにしたグリツド
   （７）を小室（１８）の外側に備えたことを特徴とする
   請求項１ないし５のいずれか１項に記載の材料の捕捉お
   よび搬送装置。
7. 【請求項７】 小室（１８）をプラスチツク材料の発泡
   体のような多孔性材料から形成したことを特徴とする請
   求項６に記載の材料の捕捉および搬送装置。
8. 【請求項８】 発泡体をポリウレタン発泡体にしたこと
   を特徴とする請求項７に記載の材料の捕捉および搬送装
   置。
9. 【請求項９】 発泡体からなる小室（１８）の内周面を
   密封または半密封上塗り（２６）により被覆させたこと
   を特徴とする請求項７または８に記載の材料の捕捉およ
   び搬送装置。
10. 【請求項１０】 上塗り（２６）をプラスチツク、歴青
    またはゴム引き塗料にしたことを特徴とする請求項９に
    記載の材料の捕捉および搬送装置。
11. 【請求項１１】 上塗り（２６）により構成された小室
    （１８）の内部被覆が吸い込みによる捕捉領域に空気吸
    引の場を広げるような方法で、捕捉すべき材料と接触さ
    せるようにした小室（１８）の各々の開口部のまわりに
    塗装されない周辺領域（２７）を存在させるためにの
    み、小室の内部に平行に塗布させ、それにより小室の上
    方内部領域において小室の各々の密封性または半密封性
    を保存させることを特徴とする請求項９または１０に記
    載の材料の捕捉および搬送装置。
12. 【請求項１２】 小室（１８）が細長い断面を有してい
    ることを特徴とする請求項６ないし１１のいずれか１項
    に記載の材料の捕捉および搬送装置。
13. 【請求項１３】 小室（１８）が長方形断面を有しそし
    てグリツド（７）を構成する直線継手の配置により閉塞
    されることを特徴とする請求項６ないし１１のいずれか
    １項に記載の材料の捕捉および搬送装置。