JPH07155946A - 鉄筋の自動アーク溶接装置 - Google Patents

鉄筋の自動アーク溶接装置

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JPH07155946A
JPH07155946A JP30524493A JP30524493A JPH07155946A JP H07155946 A JPH07155946 A JP H07155946A JP 30524493 A JP30524493 A JP 30524493A JP 30524493 A JP30524493 A JP 30524493A JP H07155946 A JPH07155946 A JP H07155946A
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雅智 村山
Yuji Sugitani
祐司 杉谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋の継手溶接部の溶接欠陥の発生を防止
し、溶接の自動化、省力化を図る。 【構成】 鉄筋1,1の溶接部に取り付けられるチャン
バー治具10と、高速回転溶接トーチ3を持つ溶接機本
体30と、溶接制御装置50からなり、溶接機本体は溶
接トーチの回転駆動機構と、X,Y軸スライド機構3
5,37と、X,Y軸位置検出器37,38を備え、溶
接制御装置は鉄筋断面形状記憶器51と、Y軸位置検出
器の検出したトーチ高さを与えることにより鉄筋断面形
状に応じてトーチの反復点45及び溶接終了点44の位
置を算出する演算器52を備え、ア−クを高速回転させ
ながら開先底部の溶接開始点43よりスタートし、X軸
方向に往復移動させ、鉄筋頂部の溶接終了点で溶接を自
動停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速回転アーク溶接法
を用いて、鉄筋を自動的に溶接する鉄筋の自動アーク溶
接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋の継手溶接のためのアーク溶
接は、一対の鉄筋をその接合端面間に所定の開先間隙を
設けて支持し、その開先部の外周の一部を溶接用裏当材
で囲み、シールドガスの雰囲気下で溶接トーチを開先部
内で端から端まで水平に往復移動させながら溶接金属を
多層に盛り付けていくといった方法で実施されていた。
【0003】しかし、従来法では溶接トーチを回転させ
ずに行うものであるため、次のような問題点があった。 溶接ビード表面が凸型(あるいは凹度が不十分)とな
るため、次のパスの溶接時に、融合不良が生じやすい。
また、溶込みが中央に集中し、開先側壁への溶込みが不
十分で融合不良が生じやすい。これを図7により説明す
ると次のようである。溶込みが中央に集中するため、溶
接ビード100の断面形状が図示のように下向きに凸型
の形状となる。また、溶接ビード表面も凸型となる。さ
らに、開先側壁101への溶込みP1 も小さい。したが
って、点線で示す次パスの溶接時に、ビードの積層部分
の両サイド部102に融合不良が生じやすいものとな
る。 開先幅や開先切断面の直角度、裏当材の密着度などの
バラツキがあった場合、開先を埋めるために必要な溶着
金属量が変化する。したがって、これを一定として自動
溶接を行うと、溶着金属量の過不足が生じたり、溶接ト
ーチの往復運動の幅が不適切なことによる溶接欠陥が発
生することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来法
の有する問題点を解決するためになされたものであり、
以下の2つの課題を解決することにある。 (1)アークの高速回転により、ビード形状を改善し、
溶接欠陥の発生を防止する。 (2)溶接トーチの往復移動の反復点の位置の制御と溶
接の自動停止制御により、鉄筋の継手溶接の自動化、省
力化を可能にする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の鉄筋の自動アー
ク溶接装置は、被溶接材である一対の鉄筋の溶接部に取
り付けられるチャンバー治具と、鉄筋のアーク溶接をす
るための溶接機本体と、該溶接機本体を自動制御する溶
接制御装置により構成され、前記チャンバー治具は、一
対の鉄筋を所定の間隔にクランプする治具部材と、溶接
用裏当材を鉄筋の溶接開先部の外周の一部に支持する機
構と、前記溶接開先部にシールドガスを噴出させるノズ
ル機構を備え、前記溶接機本体は、トーチ先端の溶接ワ
イヤを高速回転させる溶接トーチと、前記溶接トーチを
トーチ軸方向に移動させるY軸スライド機構と、前記溶
接トーチをトーチ軸に直交し鉄筋の接合端面に平行な方
向に移動させるX軸スライド機構と、前記溶接トーチを
開先幅方向に調整可能な調整軸と、前記溶接トーチのX
軸及びY軸方向の位置をそれぞれ検出する位置検出器を
備え、前記溶接制御装置は、アークセンサによるトーチ
高さ制御手段と、鉄筋の断面形状の情報を記憶する記憶
手段と、Y軸方向の位置検出器により検出されたトーチ
高さを与えることにより前記記憶手段に記憶されている
鉄筋の断面形状に応じて、前記溶接トーチのX軸方向の
往復移動の反復点の位置を算出し、X軸スライド機構に
より溶接トーチを反復運動させる制御手段と、Y軸方向
の位置検出器により検出されたトーチ高さを与えること
により前記記憶手段に記憶されている鉄筋の断面形状に
応じて、溶接を終了させる前記溶接トーチのY軸方向の
高さを算出し、溶接を自動停止させる制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】チャンバー治具は、一対の鉄筋をその接合端面
間に所定の開先間隙を保持してクランプするとともに、
溶接用裏当材でその開先部の外周の一部を覆い、溶接金
属の漏出を防止する。さらに、ノズル機構よりシールド
ガスを開先部に吹き込み、シールドガス雰囲気下で鉄筋
のアーク溶接を行う。
【0007】鉄筋の溶接にあたっては、高速回転の溶接
トーチによりアークを高速回転させながら開先部の底部
よりX軸方向に往復移動させ、順次積層していき、溶接
トーチの高さが鉄筋の頂部に達した位置で溶接を自動的
に終了させる。ここで、溶接トーチのX軸及びY軸方向
の位置はそれぞれX軸位置検出器、Y軸位置検出器によ
り検出される。また、溶接制御装置がアークセンサによ
るトーチ高さ制御を行っている。さらに、溶接制御装置
の演算器がY軸位置検出器により検出されたトーチ高さ
を与えることにより記憶器に記憶されている鉄筋の断面
形状に応じて、溶接トーチのX軸方向の往復移動の反復
点の位置及び溶接を終了させるY軸方向の高さ(溶接終
了点の位置)を算出する。したがって、溶接トーチがX
軸方向の往復移動の反復点に達すると、X軸スライド機
構の駆動方向を逆転させ、溶接トーチの移動方向を反対
にする。そして溶接終了点に達すれば自動的に溶接を停
止させる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例による鉄筋の自動ア
ーク溶接装置の概要図である。また図2は鉄筋の溶接部
に取り付けられるチャンバー治具の部分断面正面図、図
3は図2のA−A線断面図である。本溶接装置は、鉄筋
1,1の溶接部に取り付けられるチャンバー治具10
と、その一方の鉄筋1にクランプ装置31により片持ち
式に支持される溶接機本体30とから構成されている。
溶接機本体30にはさらに図4に示す溶接制御装置50
や溶接電源(図示せず)が接続され、チャンバー治具1
0にはシールドガスボンベや冷却水供給装置(いずれも
図示せず)が接続される。
【0009】溶接機本体30は、高速回転溶接トーチ
(以下、溶接トーチという)3の回転駆動機構(図示せ
ず)を内蔵した支持ブロック32と、該支持ブロック3
2にY軸スライド機構33を介して結合されたY軸支持
ブロック34と、該Y軸支持ブロック34にX軸スライ
ド機構35を介して結合されたX軸支持ブロック36
と、該X軸支持ブロック36を取り付けたクランプ装置
31とからなり、さらに溶接トーチ3の支持ブロック3
2がY軸スライド機構33を有するサイドアーム39に
対して微調整ネジ40により開先幅方向(鉄筋の軸方
向)にスライド可能に構成されている。X軸、Y軸スラ
イド機構35,33は周知のネジ機構によるものであ
り、それぞれ図4に示すようにX軸位置検出器37,Y
軸位置検出器38を備えている。また、手動による微調
整ネジ40をX軸、Y軸スライド機構35,33と同様
な自動スライド機構で構成してアークセンサによる自動
開先倣いができるようにしても良い。図中、60はクラ
ンプ装置31をリンク機構やカム機構などによりワンタ
ッチ式に開閉できる操作レバー、61はコンジットケー
ブル、62はケーブル固定治具、63は操作ペンダン
ト、64は取手である。
【0010】図2に示すように、溶接すべき一対の鉄筋
1,1はその軸方向に垂直に切断され、接合端面1a,
1aを形成するとともに、その接合端面1a,1a間に
所定間隙の開先部2を設けて水平に配置している。垂直
鉄筋の場合は、開先部2は鉄筋軸に対し水平もしくは斜
めに形成される。開先部2を斜めに設けた場合には溶接
トーチ3の軸を傾斜させる必要がある。なお、開先形状
はこのようなI型に限られるものではない。
【0011】チャンバー治具10は、内部にU字状断面
の裏当材11を有し、この裏当材11で開先部2の外周
の少なくとも下半部を覆うようにしている。裏当材11
は銅あるいはセラミックス材料等からなり、2つの治具
部材で割り型に構成したチャンバー治具10の下受け部
12のU字状内面に設けた溝13に上方から挿入され
る。下受け部12には蝶ネジ14を設け、その先端で裏
当材11を押し上げ、鉄筋1,1の外面に該裏当材11
の内面を軽く接触させるようにする。
【0012】チャンバー治具10の上押え部16は、下
受け部12と分離面の一端においてヒンジ17で結合さ
れており、両部材16,12の反対側の側面にはボール
キャッチ機構などからなる掛け金18と受け金のボール
19が取り付けられている。上押え部16はまた、溶接
トーチ3が挿入される矩形状の挿入口20と、開先部2
にシールドガスを吹き込むための一対のノズル機構2
1,21を備えている。ノズル機構21,21を構成す
る各ノズル管22のノズル孔23をやや斜め下向きに左
右対向させて配置し、ノズル孔23より噴出したシール
ドガスを通路24を通して開先部2上方のチャンバー室
25に導くようにしている。通路24である程度整流化
された左右方向からのシールドガスはチャンバー室25
の中央部で衝突し、下向きの整流となって開先部2内に
吹き込まれる。なお、このチャンバー治具10にはさら
に冷却水を循環させるための冷却水管が内蔵されるが、
ここでは図示されていない。
【0013】チャンバー治具10の左右両側には鉄筋
1,1のクランプ部26,26が連設される。クランプ
部26,26は割り型になっており、下受け部12に一
体に連設した各々の下クランプ部27に上クランプ部2
8をボルト29で締め付けることにより両鉄筋1,1を
クランプする。
【0014】次に、溶接トーチ3は、電極ノズル4と、
その先端に取り付けられた溶接チップ5とからなり、溶
接チップ5は溶接ワイヤ6の挿通孔が偏心したコンタク
トチップで構成されている。また、溶接トーチ3は、ト
ーチ軸回りの回転を与える回転駆動機構(図示せず)
と、トーチ軸方向のY軸移動を与えるY軸スライド機構
33と、トーチ軸に直交し鉄筋接合端面1a,1aと平
行な方向のX軸往復移動を与えるX軸スライド機構35
を備えており、さらに溶接トーチ3を開先幅方向に微調
整する開先幅方向の微調整軸40を持っている。したが
って、溶接トーチ3の回転により溶接ワイヤ6の先端が
円運動を行い、アークを高速回転させることができる。
このようにアークを高速回転させながら、図5のように
X軸方向の往復移動とY軸方向の移動により開先部2の
周辺部で溶接トーチ3を反転させ、該開先部2を一層ご
と積層していき、多層溶接する。
【0015】鉄筋1,1の溶接にあたっては、まず、上
記のように構成されたチャンバー治具10をセットす
る。それにはまず、チャンバー治具10の上押え部16
及び左右のクランプ部26,26を開いた状態で、溝1
3に裏当材11を挿入し、次いで、鉄筋1,1に下側か
ら下受け部12及び下クランプ部27,27を当てが
い、このとき裏当材11の内面上に所定の間隔で鉄筋接
合端面1a,1aが位置するように確認する。そのうえ
で、上クランプ部28,28を締め付け、鉄筋1,1を
クランプする。その後、チャンバー治具10の上押え部
16を閉じ、蝶ネジ14により裏当材11の内面が鉄筋
1,1に軽く触れるように該裏当材11を押し上げセッ
トする。
【0016】チャンバー治具10のセット終了後、これ
にノズル機構21,21よりシールドガスを供給し、開
先部2内をシールドガス雰囲気にする。シールドガスに
は炭酸ガスやアルゴンと炭酸ガスの混合ガス等が用いら
れる。次いで、溶接トーチ3をチャンバー治具10の挿
入口20から挿入し、開先部2の幅方向の中心位置にセ
ットしたのち、その開先底部からアークをスタートさせ
る。なお、セラミックスのような絶縁性の裏当材を使用
する場合は、アークスタート前に、図5に示すように鉄
粉41を裏当材11の底面上に散布しておき、鉄粉41
と溶接ワイヤ6との間で最初にアークを発生させる。
【0017】図5は回転アークによる鉄筋溶接積層パタ
ーンを示す図である。図中、42は溶接トーチ3の移動
軌跡であり、43は溶接の開始点、44は溶接の終了
点、45はトーチ反復点である。また、図4は溶接制御
装置のブロック図である。この溶接制御装置50は、鉄
筋の断面形状情報を記憶するとともに、指令により必要
な鉄筋断面形状情報を演算器52に設定する鉄筋断面形
状記憶器51と、Y軸スライド機構33のY軸位置検出
器38により検出されたY軸位置(トーチ高さ)YP を
与えることにより、記憶器51に記憶されている鉄筋断
面形状に応じて、図5の各パスにおけるX軸反転位置
(トーチ反復点45の位置)及び溶接終了点44の位置
を演算する演算器52と、反転指令をX軸駆動制御回路
54に送る比較器53と、演算器52からの溶接終了判
定指令で溶接を自動停止させる溶接シーケンス制御回路
55とを備えている。比較器53には演算器52で演算
された反転位置XPOが与えられており、X軸スライド機
構35のX軸位置検出器37により検出されたX軸位置
XP が送られてきて両値が一致したときに、比較器53
がX軸駆動制御回路54に反転指令を出力する。この反
転指令によってX軸駆動制御回路54がX軸スライド機
構35の駆動方向を反転するよう制御する。また、溶接
トーチ3は公知のアークセンサ回路で溶接電流またはト
ーチ高さを一定に保つようにトーチ高さ制御がされてい
る。
【0018】この溶接制御装置50の制御動作は次のよ
うになっている。開先底部の溶接開始点43(この位置
は記憶器51が記憶している鉄筋断面形状より設定され
る)より溶接トーチ3によってアークを高速回転させな
がらスタートさせるとともに、Y軸位置検出器38によ
りトーチ高さYP を検出する。一方、アークセンサ回路
(図示せず)は、例えば溶接電流を検出することによっ
て基準電流値を保つように溶接トーチ3をY軸スライド
機構33により上または下へ移動させる。また、演算器
52は、記憶器51からの鉄筋断面形状とY軸位置検出
器38からのトーチ高さYP とを受けて、各パスにおけ
るX軸方向のトーチ反復点45の位置及び溶接終了点4
4の位置を演算する。そして、比較器53により、その
パスにおける反転位置XPOとX軸位置検出器37により
検出されたX軸位置XP が一致すると、X軸駆動制御回
路54に反転指令を出し、X軸スライド機構35の駆動
方向を反転させ、溶接トーチ3を反対方向へ移動させ
る。このように溶接トーチ3をX軸方向のトーチ反復点
45で反転させながらX軸方向に往復移動させ、一層毎
に順次溶接をしていく。溶接終了点44の位置に達する
と、演算器52から送られてきた溶接終了反転指令によ
り溶接シーケンス制御回路55が自動的に溶接を終了さ
せる。
【0019】したがって、鉄筋のアーク溶接を自動的に
行うことができる。また、開先部2の間隙のバラツキや
裏当材11の密着度のバラツキ等があっても、開先部2
を埋めるために必要な溶着金属量を変化させることがで
きる。さらに、アークを高速回転させながら溶接するの
で、図6に示すように、アーク力の分散により溶接ビー
ド100の断面形状が凹型に湾曲し、ビード形状が良好
なものとなる。また、溶込みが中央に集中しないから、
ビード幅の広い均一な溶込みが得られ、開先側壁101
への溶込みP2 も従来のものに比べて増加する(P2 >
P1 )。そのため、ビードの積層部に融合不良等の溶接
欠陥を生じない。
【0020】次に、具体例として、上記の自動溶接装置
を使用し、表1に示す溶接条件でD38の異形鉄筋の継
手溶接を行った。ただし、溶接ワイヤには1.2mm直径
のソリッドワイヤを、シールドガスにはAr+20%C
2 の混合ガスを使用した。
【0021】
【表1】
【0022】その結果、溶接継手部断面にはアンダーカ
ット等の溶接欠陥は全く認められず、外周部の溶け落ち
もなく十分に満足すべき継手が得られた。しかも溶接時
間は手溶接に比べて1/2の約4分に短縮できた。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アークを
高速回転させながら鉄筋の継手溶接を行うものであるか
ら、鉄筋の継手部におけるビード形状が改善され、溶接
欠陥の発生を防止することができる。また、溶接制御装
置によって、溶接トーチのX軸方向の往復移動の反復点
の位置の制御と溶接の自動停止制御を行っているので、
鉄筋の継手溶接の自動化、省力化を達成することができ
る。しかも、開先幅や開先切断面の直角度、裏当材の密
着度等のバラツキがあっても、溶接制御装置が開先部を
埋めるのに必要な溶着金属量を変化させるように制御す
るので、高品質の鉄筋継手部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動アーク溶接装置の
概要図である。
【図2】図1のチャンバー治具の部分断面正面図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】溶接制御装置のブロック図である。
【図5】鉄筋溶接積層パターンを示す図である。
【図6】回転アークによる溶接ビードの断面形状を示す
図である。
【図7】従来の回転無しのアークによる溶接ビードの断
面形状を示す図である。
【符号の説明】
1 鉄筋 2 開先部 3 高速回転溶接トーチ 4 電極ノズル 5 溶接チップ 6 溶接ワイヤ 10 チャンバー治具 11 裏当材 20 挿入口 21 ノズル機構 31 クランプ装置 33 Y軸スライド機構 35 X軸スライド機構 37 X軸位置検出器 38 Y軸位置検出器 40 微調整ネジ 50 溶接制御装置 51 鉄筋断面形状記憶器 52 演算器 53 比較器 54 X軸駆動制御回路 55 溶接シーケンス制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 9/127 D 8315−4E 37/053 G 37/06 C E04C 5/02 9128−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接材である一対の鉄筋の溶接部に取
    り付けられるチャンバー治具と、鉄筋のアーク溶接をす
    るための溶接機本体と、該溶接機本体を自動制御する溶
    接制御装置により構成され、 前記チャンバー治具は、 一対の鉄筋を所定の間隔にクランプする治具部材と、 溶接用裏当材を鉄筋の溶接開先部の外周の一部に支持す
    る機構と、 前記溶接開先部にシールドガスを噴出させるノズル機構
    を備え、 前記溶接機本体は、 トーチ先端の溶接ワイヤを高速回転させる溶接トーチ
    と、 前記溶接トーチをトーチ軸方向に移動させるY軸スライ
    ド機構と、 前記溶接トーチをトーチ軸に直交し鉄筋の接合端面に平
    行な方向に移動させるX軸スライド機構と、 前記溶接トーチを開先幅方向に調整可能な調整軸と、 前記溶接トーチのX軸及びY軸方向の位置をそれぞれ検
    出する位置検出器を備え、 前記溶接制御装置は、 アークセンサによるトーチ高さ制御手段と、 鉄筋の断面形状の情報を記憶する記憶手段と、 Y軸方向の位置検出器により検出されたトーチ高さを与
    えることにより前記記憶手段に記憶されている鉄筋の断
    面形状に応じて、前記溶接トーチのX軸方向の往復移動
    の反復点の位置を算出し、X軸スライド機構により溶接
    トーチを反復運動させる制御手段と、 Y軸方向の位置検出器により検出されたトーチ高さを与
    えることにより前記記憶手段に記憶されている鉄筋の断
    面形状に応じて、溶接を終了させる前記溶接トーチのY
    軸方向の高さを算出し、溶接を自動停止させる制御手段
    とを備えたことを特徴とする鉄筋の自動アーク溶接装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013237058A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Toyo Gas Assetsu Co Ltd 溶接用治具

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