JP2905355B2 - 配管溶接装置 - Google Patents
配管溶接装置Info
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- JP2905355B2 JP2905355B2 JP4877793A JP4877793A JP2905355B2 JP 2905355 B2 JP2905355 B2 JP 2905355B2 JP 4877793 A JP4877793 A JP 4877793A JP 4877793 A JP4877793 A JP 4877793A JP 2905355 B2 JP2905355 B2 JP 2905355B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は配管用炭素鋼鋼管の溶接
装置に関し、特に、配管取付型亜鉛鍍炭素鋼鋼管用の溶
接装置に関する。
装置に関し、特に、配管取付型亜鉛鍍炭素鋼鋼管用の溶
接装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】亜鉛鍍炭素鋼鋼管の溶接を行う場合に
は、亜鉛ガス火花の発生により溶接トーチのシールドガ
ス噴出口が閉塞することがあり、その上、建設現場など
の作業環境が劣悪であることが多く、連続して多量の溶
接作業を行うことが困難であった。そのため、亜鉛鍍炭
素鋼鋼管は、配管自動給送式溶接手段による連続的な溶
接作業にはなじまないとされ、従来は、配管をまずタッ
ク溶接により仮付けした後、溶接具と溶接棒とにより人
手により全姿勢溶接を行っていた。しかも亜鉛鍍炭素鋼
鋼管の溶接の際には、亜鉛の吹き上げによるブローホー
ルが発生することがあり、かかる弊害を回避しつつ人手
で作業を実施するためには、多大な熟練を要するため、
労力と時間の浪費となっていた。
は、亜鉛ガス火花の発生により溶接トーチのシールドガ
ス噴出口が閉塞することがあり、その上、建設現場など
の作業環境が劣悪であることが多く、連続して多量の溶
接作業を行うことが困難であった。そのため、亜鉛鍍炭
素鋼鋼管は、配管自動給送式溶接手段による連続的な溶
接作業にはなじまないとされ、従来は、配管をまずタッ
ク溶接により仮付けした後、溶接具と溶接棒とにより人
手により全姿勢溶接を行っていた。しかも亜鉛鍍炭素鋼
鋼管の溶接の際には、亜鉛の吹き上げによるブローホー
ルが発生することがあり、かかる弊害を回避しつつ人手
で作業を実施するためには、多大な熟練を要するため、
労力と時間の浪費となっていた。
【０００３】また、配管の円周部を回転しながら溶接を
行う自動溶接装置としては、例えば、特開昭６２−２３
０４７９号、特開昭６４−２２４６８号などが知られて
いる。しかし、亜鉛鍍炭素鋼鋼管の溶接にあたっては、
上記のような弊害が生じるため、これらの自動溶接装置
を適用することができなかった。さらにまた、従来の自
動溶接装置は、配管円周に配管径に適合するレールを取
り付け、そのレール上を溶接装置が移動するように構成
されているため、配管の寸法の数だけレールが必要であ
った。
行う自動溶接装置としては、例えば、特開昭６２−２３
０４７９号、特開昭６４−２２４６８号などが知られて
いる。しかし、亜鉛鍍炭素鋼鋼管の溶接にあたっては、
上記のような弊害が生じるため、これらの自動溶接装置
を適用することができなかった。さらにまた、従来の自
動溶接装置は、配管円周に配管径に適合するレールを取
り付け、そのレール上を溶接装置が移動するように構成
されているため、配管の寸法の数だけレールが必要であ
った。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
とするところは、従来の配管溶接装置が有する上記のよ
うな問題点に鑑み、亜鉛鍍炭素鋼鋼管（白ガス管）にも
適用可能であり、レールを用いずとも、各種の配管径の
配管に適用可能な新規かつ改良された配管溶接装置を提
供することである。
とするところは、従来の配管溶接装置が有する上記のよ
うな問題点に鑑み、亜鉛鍍炭素鋼鋼管（白ガス管）にも
適用可能であり、レールを用いずとも、各種の配管径の
配管に適用可能な新規かつ改良された配管溶接装置を提
供することである。
【０００５】さらに、本発明の目的とするところは、人
手による熟練した技術を必要とせずに、従来困難とされ
た亜鉛鍍炭素鋼鋼管の自動溶接を可能とする新規かつ改
良された配管用自動溶接装置を提供することである。
手による熟練した技術を必要とせずに、従来困難とされ
た亜鉛鍍炭素鋼鋼管の自動溶接を可能とする新規かつ改
良された配管用自動溶接装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第１の観点によれば、配管を回転駆動する
ための回転手段を備えた駆動台車と、その駆動台車と配
管を挟んで対向する位置に位置決め可能であり、溶接ト
ーチを備えたトーチ台車と、上記トーチ台車と上記駆動
台車とを上記配管の被溶接部分の円周部に固定するため
の連結手段とから構成され、上記連結手段が上記配管を
挟んで対向するように配置された第１及び第２の連結部
材から成り、上記第１の連結部材は上記配管の配管径に
応じて長さを調整可能な基準手段として構成され、上記
第２の連結部材は弾性性能を有するクランプ手段として
構成されていることを特徴とする、配管溶接装置が提供
される。
に、本発明の第１の観点によれば、配管を回転駆動する
ための回転手段を備えた駆動台車と、その駆動台車と配
管を挟んで対向する位置に位置決め可能であり、溶接ト
ーチを備えたトーチ台車と、上記トーチ台車と上記駆動
台車とを上記配管の被溶接部分の円周部に固定するため
の連結手段とから構成され、上記連結手段が上記配管を
挟んで対向するように配置された第１及び第２の連結部
材から成り、上記第１の連結部材は上記配管の配管径に
応じて長さを調整可能な基準手段として構成され、上記
第２の連結部材は弾性性能を有するクランプ手段として
構成されていることを特徴とする、配管溶接装置が提供
される。
【０００７】さらに、本発明の別の観点によれば、上記
溶接トーチは配管の軸方向及び法線方向に可動に設置さ
れていることが好ましい。また、上記トーチ台車には位
置検出器が設けられており、その位置検出器により検出
された位置信号に応じて上記溶接トーチの位置制御を行
うことが可能なように構成されていることが好ましい。
さらに、上記駆動台車の上記回転手段に位置検出器が接
続され、その位置検出器により検出された位置信号に応
じて上記配管の回動制御を行うことが可能なように構成
されていることが好ましい。
溶接トーチは配管の軸方向及び法線方向に可動に設置さ
れていることが好ましい。また、上記トーチ台車には位
置検出器が設けられており、その位置検出器により検出
された位置信号に応じて上記溶接トーチの位置制御を行
うことが可能なように構成されていることが好ましい。
さらに、上記駆動台車の上記回転手段に位置検出器が接
続され、その位置検出器により検出された位置信号に応
じて上記配管の回動制御を行うことが可能なように構成
されていることが好ましい。
【０００８】
【作用】本発明に基づく配管溶接装置によれば、レール
などの部材を用いずに、トーチ台車と駆動台車を連結手
段により配管の被溶接部分の円周部に固定することが可
能なように構成されている。従って、駆動台車の回転手
段により配管を適宜回転させることにより、容易に全姿
勢溶接を行うことができる。
などの部材を用いずに、トーチ台車と駆動台車を連結手
段により配管の被溶接部分の円周部に固定することが可
能なように構成されている。従って、駆動台車の回転手
段により配管を適宜回転させることにより、容易に全姿
勢溶接を行うことができる。
【０００９】また、第１の連結部材は長さを調節するこ
とが可能なので、基準手段として作用し、溶接する配管
の径に応じてその長さを調節してトーチ台車と駆動台車
とを固定することができる。その結果、配管径に応じた
複数のレールを用いずに、各種の配管径に対応すること
ができる。
とが可能なので、基準手段として作用し、溶接する配管
の径に応じてその長さを調節してトーチ台車と駆動台車
とを固定することができる。その結果、配管径に応じた
複数のレールを用いずに、各種の配管径に対応すること
ができる。
【００１０】また、第２の連結部材は弾性性能を有した
クランプ手段として構成されている。従って、溶接を施
す配管の輪郭が変形している場合であっても、第２の連
結部材が緩衝機能を発揮し、トーチ台車と駆動台車との
間に配管をしっかりと固定することが可能である。
クランプ手段として構成されている。従って、溶接を施
す配管の輪郭が変形している場合であっても、第２の連
結部材が緩衝機能を発揮し、トーチ台車と駆動台車との
間に配管をしっかりと固定することが可能である。
【００１１】本発明に基づく配管溶接装置の別の観点に
よれば、トーチ台車の溶接トーチを配管の軸方向及び法
線方向に移動することが可能である。そのため、ティー
チング及びウィービング動作を容易に行うことができ
る。
よれば、トーチ台車の溶接トーチを配管の軸方向及び法
線方向に移動することが可能である。そのため、ティー
チング及びウィービング動作を容易に行うことができ
る。
【００１２】本発明に基づく配管溶接装置のさらに別の
観点によれば、トーチ台車に位置検出器が設けられてお
り、位置検出器により検出された位置信号に応じて溶接
トーチの位置制御を行うことが可能なように構成されて
いる。その結果、上記ティーチング及びウィービングと
いった溶接動作を円滑かつ正確に実施することが可能で
ある。
観点によれば、トーチ台車に位置検出器が設けられてお
り、位置検出器により検出された位置信号に応じて溶接
トーチの位置制御を行うことが可能なように構成されて
いる。その結果、上記ティーチング及びウィービングと
いった溶接動作を円滑かつ正確に実施することが可能で
ある。
【００１３】本発明に基づく配管溶接装置のさらに別の
観点によれば、駆動台車の回転手段に位置検出器が接続
されており、位置検出器により検出された位置信号に応
じて配管の回動制御を行うことが可能なように構成され
ている。その結果、配管の回動制御を円滑かつ正確に実
施することが可能である。
観点によれば、駆動台車の回転手段に位置検出器が接続
されており、位置検出器により検出された位置信号に応
じて配管の回動制御を行うことが可能なように構成され
ている。その結果、配管の回動制御を円滑かつ正確に実
施することが可能である。
【００１４】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら、本発明に基
づく配管溶接装置の好適な実施例に付いて詳細に説明す
る。
づく配管溶接装置の好適な実施例に付いて詳細に説明す
る。
【００１５】図１には、本発明に基づく配管溶接装置１
の概略的な見取図が示されており、図２には、その正面
図が示されている。図示のように配管溶接装置１は、配
管２を挟持するための駆動台車３とトーチ台車４と、さ
らに駆動台車３とトーチ台車４とを配管２を挟んで連結
するための連結手段５、６を備えている。
の概略的な見取図が示されており、図２には、その正面
図が示されている。図示のように配管溶接装置１は、配
管２を挟持するための駆動台車３とトーチ台車４と、さ
らに駆動台車３とトーチ台車４とを配管２を挟んで連結
するための連結手段５、６を備えている。
【００１６】駆動台車３には、配管２を回動するための
ゴムローラなどの回転手段７が設けられており、このゴ
ムローラ７を図示しない駆動モータにより、例えば５０
〜１５００ｍｍ／分で回転させることにより、ゴムロー
ラ７の回転面と配管２との摩擦係合により、配管２を所
望の方向、所望の移動量だけ回転させることが可能に構
成されている。
ゴムローラなどの回転手段７が設けられており、このゴ
ムローラ７を図示しない駆動モータにより、例えば５０
〜１５００ｍｍ／分で回転させることにより、ゴムロー
ラ７の回転面と配管２との摩擦係合により、配管２を所
望の方向、所望の移動量だけ回転させることが可能に構
成されている。
【００１７】さらに、上記回転手段７にはエンコーダな
どの位置検出器が連結されており、その位置検出器によ
り検出された位置信号を図示しない制御器に送り、その
制御器から上記駆動モータに駆動信号を送るように構成
することにより、正確かつ円滑な位置制御が可能なよう
に構成されている。
どの位置検出器が連結されており、その位置検出器によ
り検出された位置信号を図示しない制御器に送り、その
制御器から上記駆動モータに駆動信号を送るように構成
することにより、正確かつ円滑な位置制御が可能なよう
に構成されている。
【００１８】また、この駆動台車３には、後述するワイ
ヤ式アーク溶接機の溶接トーチ８にワイヤ９を送給する
ためのワイヤ送給機１０が組み込まれており、溶接用溶
材としてのワイヤを、適宜送給することが可能なように
構成されている。
ヤ式アーク溶接機の溶接トーチ８にワイヤ９を送給する
ためのワイヤ送給機１０が組み込まれており、溶接用溶
材としてのワイヤを、適宜送給することが可能なように
構成されている。
【００１９】上記駆動台車３と配管２を挟んで対向する
位置にはトーチ台車４が位置決めされている。トーチ台
車４の内部には配管に溶接を施すための溶接トーチ８が
組み込まれている。なお、図２においては、説明を容易
にするために、溶接トーチ８部分を外部から見えるよう
に図示している。
位置にはトーチ台車４が位置決めされている。トーチ台
車４の内部には配管に溶接を施すための溶接トーチ８が
組み込まれている。なお、図２においては、説明を容易
にするために、溶接トーチ８部分を外部から見えるよう
に図示している。
【００２０】このトーチ台車４は、上下移動及びウィー
ビング機構を有している。配管の軸方向及び法線方向に
対して、各軸共２本のガイドシャフト（図示せず）にて
案内されるスライドベース（図示せず）をスクリューネ
ジ（図示せず）により溶接トーチ８を駆動することが可
能である。このように構成することにより、溶接トーチ
８を、図示しない上下移動用駆動モータにより、上下方
向に、例えば移動速度５０〜５００ｍｍ／分で移動する
ことが可能であると同時に、図示しないウィービング用
駆動モータにより、左右方向に、例えば移動速度１５０
〜１５００ｍｍ／分で移動させることが可能である。
ビング機構を有している。配管の軸方向及び法線方向に
対して、各軸共２本のガイドシャフト（図示せず）にて
案内されるスライドベース（図示せず）をスクリューネ
ジ（図示せず）により溶接トーチ８を駆動することが可
能である。このように構成することにより、溶接トーチ
８を、図示しない上下移動用駆動モータにより、上下方
向に、例えば移動速度５０〜５００ｍｍ／分で移動する
ことが可能であると同時に、図示しないウィービング用
駆動モータにより、左右方向に、例えば移動速度１５０
〜１５００ｍｍ／分で移動させることが可能である。
【００２１】さらに、上下方向及び左右方向それぞれの
移動に対する位置検出用エンコーダが設けられており、
そのエンコーダにより検出された位置信号を制御器に送
り、その制御器から駆動信号を、上下移動用及び／又は
ウィービング用駆動モータに適宜送ることにより、正確
な位置決めを行うことが可能である。
移動に対する位置検出用エンコーダが設けられており、
そのエンコーダにより検出された位置信号を制御器に送
り、その制御器から駆動信号を、上下移動用及び／又は
ウィービング用駆動モータに適宜送ることにより、正確
な位置決めを行うことが可能である。
【００２２】駆動台車３とトーチ台車４とは連結手段
５、６により配管２の被溶接部分の円周部に固定され
る。この連結手段５、６のうちの第１の連結部材５は、
可変長の基準手段として構成されている。図示の例で
は、この基準用連結部材５は、駆動台車３に枢動自在に
取り付けられた板状部材５ａから構成され、その板状部
材５ａに穿設された複数の孔５ｂのいずれかにトーチ台
車４を固定することにより、配管径に応じて、駆動台車
３とトーチ台車４との対向距離を調整することができる
ように構成されている。
５、６により配管２の被溶接部分の円周部に固定され
る。この連結手段５、６のうちの第１の連結部材５は、
可変長の基準手段として構成されている。図示の例で
は、この基準用連結部材５は、駆動台車３に枢動自在に
取り付けられた板状部材５ａから構成され、その板状部
材５ａに穿設された複数の孔５ｂのいずれかにトーチ台
車４を固定することにより、配管径に応じて、駆動台車
３とトーチ台車４との対向距離を調整することができる
ように構成されている。
【００２３】また、連結手段５、６のうちの第２の連結
部材６は、バネなどの弾性部材６ａとフック６ｂとから
構成される。かかる構成により、フック６ｂにより駆動
台車３とトーチ台車４とをクランプ固定することが可能
である。それと同時に、クランプ機構が弾性部材６ａに
より弾性性能を有しているので、配管２に変形が生じて
いる場合にも、その変形を吸収する緩衝機構として作用
し、常に最適な溶接条件を保持することが可能である。
部材６は、バネなどの弾性部材６ａとフック６ｂとから
構成される。かかる構成により、フック６ｂにより駆動
台車３とトーチ台車４とをクランプ固定することが可能
である。それと同時に、クランプ機構が弾性部材６ａに
より弾性性能を有しているので、配管２に変形が生じて
いる場合にも、その変形を吸収する緩衝機構として作用
し、常に最適な溶接条件を保持することが可能である。
【００２４】図３には、図２とほぼ同様の本発明に基づ
く配管溶接装置１の平面図が示されている。ただし、図
３に示す実施例には、図２に示す実施例の場合よりも大
径の配管を溶接処理する場合を示している。そのため、
基準側連結部材５の板状部材５ａに穿設された孔５ｂと
その孔に係合するトーチ台車４の位置とを調整すること
により、駆動台車３とトーチ台車４との対向距離を配管
径に対応させている。また、クランプ側連結部材６にお
いても、図２の実施例の場合よりも長いフック６ｂを用
いることにより、より大径の配管径に対応するように構
成されている。このように、本発明によれば、連結手段
５、６を適宜調節するのみで、レールなどの付加部材を
使用することなく、各種配管径に対応することが可能で
ある。
く配管溶接装置１の平面図が示されている。ただし、図
３に示す実施例には、図２に示す実施例の場合よりも大
径の配管を溶接処理する場合を示している。そのため、
基準側連結部材５の板状部材５ａに穿設された孔５ｂと
その孔に係合するトーチ台車４の位置とを調整すること
により、駆動台車３とトーチ台車４との対向距離を配管
径に対応させている。また、クランプ側連結部材６にお
いても、図２の実施例の場合よりも長いフック６ｂを用
いることにより、より大径の配管径に対応するように構
成されている。このように、本発明によれば、連結手段
５、６を適宜調節するのみで、レールなどの付加部材を
使用することなく、各種配管径に対応することが可能で
ある。
【００２５】次に、本発明に基づいて構成された配管溶
接装置を用いて亜鉛鍍炭素鋼鋼管などの配管の溶接を行
う場合の手順について図４を参照しながら説明する。 １） 配管を、上述のように、本発明に基づく配管溶接
装置に取り付ける。 ２） 配管を回動して、溶接開始点Ａに溶接トーチを位
置決めする。 ３） 配管を回動しながら、溶接線に沿ってティーチン
グを行う。 ４） 再び、溶接開始点Ａに溶接トーチを位置決めす
る。 ５） 溶接開始 ６） 溶接点ＡからＢ点およびＣ点経由でＤにかけてウ
ィービング溶接移動を行う。なお、Ａ〜Ｂ間、Ｂ〜Ｃ
間、Ｃ〜Ｄ間は、それぞれ移動速度及び溶接電流を自動
的に変更する。 ７） 溶接点Ｄにおいて溶接を終了する。 ８） 溶接点ＤからＣ点およびＢ点経由でＡ’に溶接ト
ーチを移動する。なお、Ａ〜Ａ’間は約６ｍｍである。 ９）溶接点Ａ’から溶接を開始する。ただし、Ａ〜Ａ’
間は電流を、例えば１０〜２０Ａ変化させる。 １０）さらに、溶接点ＡからＥ点、Ｆ点およびＤ点経由
でＤ’点までウィービング溶接を行う。なお、Ａ〜Ｅ
間、Ｅ〜Ｆ間、Ｆ〜Ｄ間の移動速度および溶接溶接電流
は、それぞれＡ〜Ｂ間、Ｂ〜Ｃ間、Ｃ〜Ｄ間と同じとす
る。またＤ〜Ｄ’間は電流を変化させて溶接を行う。 １１）さらに、ラップをしてクレーター処理をして作業
を終了する。
接装置を用いて亜鉛鍍炭素鋼鋼管などの配管の溶接を行
う場合の手順について図４を参照しながら説明する。 １） 配管を、上述のように、本発明に基づく配管溶接
装置に取り付ける。 ２） 配管を回動して、溶接開始点Ａに溶接トーチを位
置決めする。 ３） 配管を回動しながら、溶接線に沿ってティーチン
グを行う。 ４） 再び、溶接開始点Ａに溶接トーチを位置決めす
る。 ５） 溶接開始 ６） 溶接点ＡからＢ点およびＣ点経由でＤにかけてウ
ィービング溶接移動を行う。なお、Ａ〜Ｂ間、Ｂ〜Ｃ
間、Ｃ〜Ｄ間は、それぞれ移動速度及び溶接電流を自動
的に変更する。 ７） 溶接点Ｄにおいて溶接を終了する。 ８） 溶接点ＤからＣ点およびＢ点経由でＡ’に溶接ト
ーチを移動する。なお、Ａ〜Ａ’間は約６ｍｍである。 ９）溶接点Ａ’から溶接を開始する。ただし、Ａ〜Ａ’
間は電流を、例えば１０〜２０Ａ変化させる。 １０）さらに、溶接点ＡからＥ点、Ｆ点およびＤ点経由
でＤ’点までウィービング溶接を行う。なお、Ａ〜Ｅ
間、Ｅ〜Ｆ間、Ｆ〜Ｄ間の移動速度および溶接溶接電流
は、それぞれＡ〜Ｂ間、Ｂ〜Ｃ間、Ｃ〜Ｄ間と同じとす
る。またＤ〜Ｄ’間は電流を変化させて溶接を行う。 １１）さらに、ラップをしてクレーター処理をして作業
を終了する。
【００２６】なお、溶接面のギャップが広い場合には、
スイッチの切り換えにより３秒間移動及び電流を流し
（アークを発生し）、２秒間停止、という動作を反復す
ることにより、より良好な溶接を行うことが可能であ
る。
スイッチの切り換えにより３秒間移動及び電流を流し
（アークを発生し）、２秒間停止、という動作を反復す
ることにより、より良好な溶接を行うことが可能であ
る。
【００２７】
【発明の効果】以上のように、本発明に基づく配管溶接
装置によれば、レールなどの付加部材を用いずに、配管
をトーチ台車と駆動台車の間に固定して正確かつ円滑な
溶接を自動的に行うことが可能である。また、連結手段
の調節により各種の配管径に対応できると共に、連結手
段の緩衝機能により配管の変形に対応することが可能で
ある。また、本発明に基づく配管溶接装置においては、
ティーチングやウィービングといた溶接動作を容易、正
確かつ円滑に行うことが可能である。このように、本発
明によれば、特に亜鉛鍍炭素鋼鋼管にも適用可能な、配
管自動溶接装置を提供することが可能である。
装置によれば、レールなどの付加部材を用いずに、配管
をトーチ台車と駆動台車の間に固定して正確かつ円滑な
溶接を自動的に行うことが可能である。また、連結手段
の調節により各種の配管径に対応できると共に、連結手
段の緩衝機能により配管の変形に対応することが可能で
ある。また、本発明に基づく配管溶接装置においては、
ティーチングやウィービングといた溶接動作を容易、正
確かつ円滑に行うことが可能である。このように、本発
明によれば、特に亜鉛鍍炭素鋼鋼管にも適用可能な、配
管自動溶接装置を提供することが可能である。
【図１】本発明に基づいて構成された配管溶接装置の概
略的な見取図である。
略的な見取図である。
【図２】本発明に基づいて構成された配管溶接装置の正
面図である。
面図である。
【図３】図３の配管よりも大径の配管に溶接処理を施す
場合の配管溶接装置の正面図である。
場合の配管溶接装置の正面図である。
【図４】本発明に基づく配管溶接装置の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
１ 配管溶接装置 ２ 配管 ３ 駆動台車 ４ トーチ台車 ５ 基準側連結部材 ６ クランプ側連結部材 ７ 回転手段 ８ 溶接トーチ ９ ワイヤ １０ ワイヤ送給機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−187376（ＪＰ，Ａ) 実開 昭51−78235（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−31588（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭50−5994（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23K 9/028,37/047,37/053
Claims (4)
- 【請求項１】配管を回転駆動するための回転手段を備え
た駆動台車と、 その駆動台車と配管を挟んで対向する位置に位置決め可
能であり、溶接トーチを備えたトーチ台車と、 上記トーチ台車と上記駆動台車とを上記配管の被溶接部
分の円周部に固定するための連結手段とから構成され、 上記連結手段が上記配管を挟んで対向するように配置さ
れた第１及び第２の連結部材から成り、 上記第１の連結部材は上記配管の配管径に応じて長さを
調整可能な基準手段として構成され、 上記第２の連結部材は弾性性能を有するクランプ手段と
して構成されていることを特徴とする、配管溶接装置。 - 【請求項２】上記溶接トーチは配管の軸方向及び法線方
向に可動に設置されていることを特徴とする、請求項１
に記載の配管溶接装置。 - 【請求項３】上記トーチ台車には位置検出器が設けられ
ており、その位置検出器により検出された位置信号に応
じて上記溶接トーチの位置制御を行うことが可能なよう
に構成されていることを特徴とする、請求項１又は２に
記載の配管溶接装置。 - 【請求項４】上記駆動台車の上記回転手段に位置検出器
が接続され、その位置検出器により検出された位置信号
に応じて上記配管の回動制御を行うことが可能なように
構成されていることを特徴とする、請求項１、２又は３
のいずれかに記載の配管溶接装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4877793A JP2905355B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 配管溶接装置 |
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