JPH07155925A - ダイカストマシンの射出圧力制御方法 - Google Patents

ダイカストマシンの射出圧力制御方法

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JPH07155925A
JPH07155925A JP31003593A JP31003593A JPH07155925A JP H07155925 A JPH07155925 A JP H07155925A JP 31003593 A JP31003593 A JP 31003593A JP 31003593 A JP31003593 A JP 31003593A JP H07155925 A JPH07155925 A JP H07155925A
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JP
Japan
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injection
pressure
elastic member
molten metal
filling
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JP31003593A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Kanazawa
勝正 金沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】プランジャロッド7と射出シリンダロッド9の
中間に弾性部材14を装着しカップリング8で構成す
る。こうして、射出完了時点で弾性部材14により衝撃
を吸収することができるよう構成されている。 【効果】高速射出における充填サージ圧力を防止でき、
また金型分割面、および中子面に発生する鋳張りを防止
でき、さらにダイカスト製品内部に有効な圧力が作用し
高品質のダイカスト品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカストの金型キャビ
ティに溶湯が充填完了した時点に発生する衝撃波、すな
わち、充填サージ圧力を緩衝する射出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造は金型キャビティ内に溶
湯を高速,高圧で充填し所定の製品形状を形成すること
を特徴としている。特に、製品形状が複雑、かつ薄肉品
の場合は溶湯金属が凝固しないうちに充填させなければ
ならないため高速,高圧による射出条件が設定される。
【0003】また溶湯金属の流動性,充填性に応じ充填
完了時点でさらに高い圧力を加え、増圧によりダイカス
ト成形品の外観および質を向上させている。図1には従
来のダイカストマシンにおける一般的な射出方法を示す
もので、図において、ダイカストマシン13に取付けら
れた固定金型1,可動金型2のキャビティ3に連通する
プランジャスリーブ5が配置され、プランジャスリーブ
5内に給湯された溶湯4は、プランジャロッド7により
射出し、キャビティ3内に充填される。プランジャロッ
ド7は射出シリンダ10に配置された射出シリンダロッ
ド9にカップリング8で連結され射出装置の油圧回路系
統に配置された流量制御弁11の開度に応じてアキュー
ムレータ12に蓄積されている油圧作動油の流通量を加
減し射出行程における射出速度を調整することができ
る。
【0004】このようなダイカストマシンの射出装置で
は溶湯4が金型キャビティ3内に充填完了と同時に射出
圧力がピーク圧に達し溶湯が凝固するまで圧力伝達さ
れ、所定の形状のダイカスト製品が鋳造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし図1のダイカス
トマシンでは溶湯4がキャビティ3内に充填完了すると
同時に凝固を開始し、プランジャロッド7および連結さ
れている射出シリンダロッド9は急停止し大きな衝撃圧
力を発生する。この状態を図2(a)に示した圧力線図に
より説明する。縦軸にプランジャロッド7にかかる圧力
Pをとり、横軸に射出開始からの経過時間をtとする
と、図に示した圧力P1,P2はダイカストの一般的な射
出方法である低速−高速射出の二段射出方法の低速と高
速に対応する圧力でこのときの射出行程における射出速
度はそれぞれ、VL,VHで表わすことが出来る。溶湯4
が金型キャビティ3に充填完了し、射出工程が終了する
と同時に圧力ピークP3が発生し、設定射出圧力P4に達
する。高速射出速度VH は、射出シリンダ10内の高速
射出速度VH に対応した多量の作動油が高速で流入して
おり、この作動油が射出シリンダロッドの急停止に伴い
慣性力が油圧衝撃波となり、射出圧力P3が設定射出圧
力P4の1.2〜1.3倍に達する。この衝撃波によって
発生した圧力ピークP3 は充填サージ圧力と呼ばれ、図
1に示す金型キャビティ3に充填された溶湯4が固定金
型1,可動金型2の締付力を越え、型開力として作用
し、金型分割面の隙間から噴出し、いわゆる鋳張りが発
生する。
【0006】この鋳張りは製品の鋳仕上作業等の後処理
を困難にするばかりでなく、充填圧力の損失を招き製品
の内部に欠陥が発生し不良となることがある。これに対
し高速射出速度VH,射出圧力P4を下げこれにより金型
キャビティ3内の充填圧力を下げることにより金型分割
面からの鋳張りの噴出しを防止する方法がとられてい
る。
【0007】しかし、高速射出速度VH,射出圧力P4
低下させることにより充填サージ圧力を抑制することが
できるが、複雑形状品または薄肉形状品では完全に充填
されない部分が発生し、製品形状を形成しない場合があ
り歩留りを著しく悪化させる要因となる。また充填サー
ジ圧力に見合う型締力を有するダイカストマシンで対応
する方法もあるが、これは製品重量に対し単位型締力が
大きくなり合理的でないという問題点がある。
【0008】本発明の目的は高速射出速度VH,射出圧
力P4を下げることなく、充填サージ圧力を解消し金型
キャビティ内の溶湯に対し有効な充填圧力を伝達するこ
とのできるダイカストマシンの射出圧力制御方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は金型キャビティ
に溶湯を充填するためのプランジャロッドと連結された
射出シリンダロッドの中間に弾性部材、たとえば圧縮コ
イルばね、または板ばねおよび弾性コーム体等の部材を
配置し射出シリンダロッドの急停止した時に発生する慣
性力による衝撃波、すなわち充填サージ圧力を抑制する
ことを可能としたダイカストマシンの射出圧力制御方法
を構成した。
【0010】
【作用】本発明では高速で運動していたプランジャロッ
ドが金型キャビティ内に溶湯の充填完了と同時にプラン
ジャロッドと射出シリンダロッドの中間に装着された弾
性部材が運動の急停止による衝撃波を吸収し、いわゆる
充填サージ圧力を解消することができる。図3は本発明
の主要構成となる射出圧力の制御方法を示すもので、図
3(a)に示した射出シリンダロッド9のフランジ部と
プランジャロッド7のフランジ部の中間に弾性部材14
を装着しカップリング8で連結されている。プランジャ
スリーブ5内に溶湯4を供給し射出開始前の状態では装
着された弾性部材14は自由長Lの空隙を有している。
この弾性部材14は低速−高速射出工程における負荷よ
り大きい出力を有する部材とし、射出工程が終了するま
で常に自由長Lを保持するものとする。この弾性部材は
溶湯4が金型キャビティ3内に充填完了し慣性力によっ
て生じる衝撃波、いわゆる充填サージ圧力を吸収しなが
ら圧縮工程となり図3(b)に示す射出シリンダロッド9
のフランジ端面と、プランジャロッド7のフランジ端面
が合体し連続した剛性体となり、金型キャビティ3内の
溶湯に作用し、金型分割面に発生する鋳張りを防止する
と共に、欠陥の無い健全なダイカスト製品が得られる。
【0011】ここで弾性部材14はダイカストマシンの
射出力に応じ、急停止時に発生する衝撃のピーク圧力を
十分吸収できるたわみ量に設定することにより、バラン
スのとれた射出圧力制御方法が得られる。
【0012】
【実施例】本発明による実施例として自動車用部品エン
ドブラケットを型締力250t,射出力24ton の能力
を有するダイカストマシンでプランジャチップ径φ6
5,高速射出速度VH=2m/s とした場合の射出圧力
線図を図4に示す。溶湯4は図3に示したプランジャス
リーブ5内に給湯されると図4(b)に示した低速速度V
L=0.3m/sで前進し、続いてVH=2m/sで高速
射出となる。
【0013】このときにおける射出圧力は図4(a)に示
した曲力線図のようになり低速射出VL,高速射出VH
見合う射出圧力が発生する。
【0014】これを溶湯にかかる圧力で換算して表わす
とP2=50〜80kg/cm2,P3=730〜740kg/c
m2 ,P4=720〜730kg/cm2が求められP3≒P4
となり、充填サージ圧力が従来に比べてほとんど発生し
ない。さらに高速射出速度をVH=2.5m/sとした場
合でもP3≒P4の関係が求められ、充填サージ圧力を発
生することなく一定したダイカスト製品が得られる。
【0015】図4(a)に示した射出圧力P3 は従来の図
1に示したダイカストマシンの射出装置ではP3=92
0〜950kg/cm2に達し、設定した型締力をオーバー
し、金型分割面から溶湯が噴出し、いわゆる鋳張りの発
生要因となっていたが本発明による実施例によれば、こ
れらの衝撃波は全て弾性部材で吸収され充填サージ圧力
が発生しないため設定型締力で容易に鋳造することがで
きる。
【0016】
【発明の効果】本発明による射出圧力制御方法によれ
ば、射出ピーク圧力P3 、いわゆる、充填サージ圧力の
発生が非常に小さく抑制することができるため、金型分
割面からの鋳張りの発生がない。
【0017】従って、設定した射出圧力は金型キャビテ
ィ内の溶湯に圧力損失をすることなく有効に圧力伝達さ
れ、ダイカスト品の内部品質を健全なものとし、さらに
鋳仕上工程での後処理を簡略化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す説明図。
【図2】従来例における特性図。
【図3】本発明の一実施例を示す説明図。
【図4】実施例の射出圧力線図と射出速度線図。
【符号の説明】
1…固定金型、2…可動金型、3…両金型のキャビティ
部、5…溶湯を高速高圧で射出するためのプランジャス
リーブ、7…供給された溶湯をキャビティに圧入するた
めのプランジャスリーブ、8…プランジャロッドと射出
シリンダロッドおよび弾性部材を連結するカップリン
グ、9…射出シリンダに連結された射出シリンダロッ
ド、14…その中間に装着された弾性部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイカストマシンの射出シリンダロッドと
    射出プランジャロッドを連結する構造の射出装置におい
    て、射出シリンダロッドと射出プランジャロッドの中間
    に弾性部材を装着し、射出完了時に発生する充填サージ
    圧力を緩衝することを特徴とするダイカストマシンの射
    出制御方法。
JP31003593A 1993-12-10 1993-12-10 ダイカストマシンの射出圧力制御方法 Pending JPH07155925A (ja)

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