JP6401997B2 - 射出装置、成形装置及び成形品の製造方法 - Google Patents

射出装置、成形装置及び成形品の製造方法

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Description

本発明は、溶融状態又は半凝固状態の成形材料を金型内に射出する射出装置、成形装置及び成形品の製造方法に関する。成形装置(成形機)は、例えば、ダイカストマシンや射出成形機である。
プランジャ(押し出し部材)により成形材料を金型内へ押し出す射出装置において、金型内への成形材料の充填が完了するときに成形材料に瞬間的に高い圧力が加えられることが知られている。すなわち、いわゆるサージ圧が生じることが知られている。また、このようなサージ圧を低減するための技術も種々提案されている(例えば特許文献1〜4)
特許文献1では、プランジャと、プランジャに連結される射出シリンダのピストンロッドとの間に弾性部材を介在させ、成形材料の充填完了時にピストンロッドからプランジャに伝達される衝撃を弾性部材の収縮によって緩和して、サージ圧を低減する技術が開示されている。
特許文献2では、プランジャと、電動式の駆動装置との間に油圧シリンダを介在させ、駆動装置からプランジャに伝達される衝撃を油圧シリンダの収縮によって緩和して、サージ圧を低減する技術が開示されている。特許文献2では、油圧シリンダに弾性部材を組み合わせることも開示している。
特許文献3では、射出シリンダのヘッド側の作動液の圧力を、射出シリンダのピストン及びピストンロッドに形成された流路を介してリリーフすることによって、ヘッド側室に高圧が生じることを低減し、ひいては、サージ圧を低減する技術が開示されている。
特許文献4では、いわゆるフライホイールによってプランジャに加えられる慣性力を打ち消し、サージ圧を低減する技術が開示されている。なお、特許文献4では、電動機の駆動力をラック・ピニオン機構によって液圧シリンダのピストンロッドに伝達し、高速射出等を行うことも開示されている。
特開平7−155925号公報 特開2010−260070号公報 特開2007−313540号公報 特開2009−183966号公報
特許文献1の技術は、例えば、弾性部材の復元力のみしか利用できていない。特許文献2の技術は、例えば、作動液の給排のために専用の液圧機器が必要となったり、プランジャの後端に接続されるホースが必要になったりするなど、装置の構成が大型化乃至は複雑化する。特許文献3の技術は、例えば、ヘッド側室への高圧の作動液の供給によって成形材料を充填する構成が前提であり、特許文献2及び4のように電動機によってプランジャを駆動する構成に適用できない。特許文献4の技術は、フライホイールを設けなければならない。
従って、より好適にサージ圧を低減できる射出装置、成形装置及び成形品の製造方法が提供されることが好ましい。
本発明の一態様に係る射出装置は、金型内へ成形材料を押し出す押し出し部材と、シリンダ部材、前記シリンダ部材の内部を前方のロッド側室と後方のヘッド側室とに区画するピストン、及び、前記ピストンから前方に延び出たピストンロッドを有し、前記押し出し部材の後方に位置するシリンダ機構と、前記押し出し部材の後端と前記ピストンロッドの前端とを連結するカップリングと、前記ヘッド側室に対する液体の給排を制御する液体制御部と、を有し、前記カップリングは、前記押し出し部材の後端と前記ピストンロッドの前端との間に、これらの近接によって容積が縮小する、液体が満たされたサージ圧吸収室を構成するケースを有し、前記ピストンロッド及び前記ピストンには、前記ヘッド側室と前記サージ圧吸収室とを連通する連通路が形成されている。
好適には、前記カップリングは、前記押し出し部材の後方且つ前記サージ圧吸収室の前方に位置し、圧縮荷重を検出可能な荷重検出器と、前記荷重検出器の後方にて前記サージ圧吸収室の前方を密閉し、前記サージ圧吸収室の圧力を前記押し出し部材に前記荷重検出器を介して伝達する中間部材と、を更に有している。
前記カップリングは、前記中間部材と前記ピストンロッドの前端との間に介在する弾性部材を更に有している。
前記ピストンロッドを駆動する電動式の第1駆動装置と、前記ヘッド側室の液体を加圧可能な加圧部材と、前記加圧部材を駆動する電動式の第2駆動装置と、を有し、前記ロッド側室には液体が満たされていない。
前記液体制御部は、圧縮された気体の圧力によって液体を放出可能なアキュムレータと、前記アキュムレータから前記ヘッド側室への液体の流れを許容するとともにその反対方向の流れを禁止可能な制御弁と、を有し、前記アキュムレータの気体の圧力は1MPa未満である。
本発明の一態様に係る成形装置は、上記の射出装置を備えている。また、本発明の一態様に係る成形品の製造方法は、上記の射出装置によって前記金型内に成形材料を射出する。
本発明によれば、より好適にサージ圧を低減できる。
本発明の実施形態に係るダイカストマシンの射出装置の要部構成を示す模式図。 図1の領域IIを拡大して示す断面図。 図1の射出装置の動作を説明するためのタイミングチャート。
(ダイカストマシン及び射出装置の概略構成)
図1は、本発明の実施形態に係るダイカストマシンDCの射出装置1の要部構成を示す模式図である。なお、射出装置1の説明において、図1の紙面左側を前方、図1の紙面右側を後方ということがある。
ダイカストマシンDCは、例えば、固定金型103及び移動金型105を含む金型101の型開閉及び型締を行う不図示の型締装置、型締された金型101に形成されたキャビティCaに成形材料(材料)としての溶湯(溶融状態の金属材料)を供給する射出装置1、並びに、溶湯が固化して形成された成形品を固定金型103又は移動金型105から押し出す不図示の押出装置等を含んで構成されている。ダイカストマシンDCは、例えば、横型締横射出型のダイカストマシンである。
射出装置1は、一般的な射出装置と同様に、キャビティCaに連通するスリーブ3と、スリーブ3内を摺動してスリーブ3内の溶湯をキャビティCaに押し出すプランジャ5(押し出し部材)とを有している。
また、射出装置1は、いわゆる全電動式の射出装置として構成されており、例えば、主として低速射出及び高速射出(狭義の射出)に利用される電動式の射出用駆動装置6と、主として増圧に利用される電動式の増圧用駆動装置8とを有している。
射出用駆動装置6は、例えば、射出用電動機7と、射出用電動機7の駆動力を伝達するための射出用伝達機構13とを有しており、ポンプやアキュムレータ等は有していない。同様に、増圧用駆動装置8は、例えば、増圧用電動機9と、増圧用電動機9の駆動力を伝達するための増圧用伝達機構15とを有しており、ポンプやアキュムレータ等は有していない。そして、プランジャ5は、基本的に、射出の全工程に亘って射出用電動機7及び増圧用電動機9の駆動力によって駆動され、ポンプやアキュムレータ等の油圧機器の駆動力によっては駆動されない。
射出装置1は、射出用駆動装置6及び増圧用駆動装置8の駆動力をプランジャ5に伝達し、且つ、使用する駆動装置(電動機)を工程の進行に応じて切り換えるために、プランジャ5とこれら駆動装置との間に介在する連結機構11を有している。
プランジャ5と、連結機構11(並びに射出用駆動装置6及び増圧用駆動装置8)とは、カップリング29によって連結されている。本実施形態は、カップリング29がサージ圧吸収機能を有していることを一つの特徴としている。
その他、射出装置1(ダイカストマシンDC)は、上記の各装置等を制御するための制御装置17等を有している。
(射出装置の各部の詳細)
スリーブ3は、例えば、全体として概ね円筒状に形成されており、固定金型103に対して水平方向に挿通されて固定されている。スリーブ3の上面には、不図示のラドル等により溶湯をスリーブ3内へ供給するための給湯口3aが形成されている。
プランジャ5は、例えば、スリーブ3内を摺動可能なプランジャチップ5aと、プランジャチップ5aからキャビティCaとは反対側へ延出するプランジャロッド5bとを有している。
射出用電動機7及び増圧用電動機9は、例えば、回転式の電動機により構成されており、特に図示しないが、界磁及び電機子の一方を構成するステータと、界磁及び電機子の他方を構成し、ステータに対して回転するロータとを有している。なお、これらの電動機は、直流電動機であってもよいし、交流電動機であってもよいし、同期電動機であってもよいし、誘導電動機であってもよい。
射出用電動機7及び増圧用電動機9は、例えば、サーボモータとして構成されている。すなわち、射出用電動機7は、その回転を検出する回転センサ7sを有し、回転センサ7sの検出値に基づいて、不図示のサーボアンプにより回転数のフィードバック制御がなされる。同様に、増圧用電動機9は、その回転を検出する回転センサ9sを有し、回転センサ9sの検出値に基づいて、不図示のサーボアンプにより回転数のフィードバック制御がなされる。
射出用電動機7及び増圧用電動機9は、低慣性電動機により構成されていることが好ましい。すなわち、これら電動機は、定格トルクに対してロータのイナーシャが相対的に小さい電動機により構成されていることが好ましい。なお、低慣性電動機は、そのカタログ乃至は仕様書などにおいて、低慣性電動機である旨が記載されていることが多く、当該記載に基づいて低慣性電動機であるか否かを特定可能である。一般に、低慣性電動機は、ロータ径をロータの軸方向長さに対して相対的に小さくして構成されている。ただし、磁石材料、ロータ径、鉄心形状及び積厚等を最適化することにより低慣性が実現されたものも知られている。
連結機構11は、油圧シリンダ(射出シリンダ)を含む液圧装置に類似した構成とされている。具体的には、連結機構11は、プランジャ5に連結されたピストンロッド19と、ピストンロッド19に固定されたピストン21と、ピストン21の背後に位置する加圧部材23と、ピストン21及び加圧部材23を収容するシリンダ部材25と、ピストン21の背後における液体(例えば油)の流入出を制御する液体制御部27とを有している。なお、以下では、ピストンロッド19、ピストン21及びシリンダ部材25の組み合わせをシリンダ機構18ということがある。
ピストンロッド19は、その前端がカップリング29を介してプランジャ5の後端に同軸に連結されている。ピストン21は、ピストンロッド19の後端に固定されている。なお、ピストンロッド19及びピストン21は、別個に形成されて固定されていてもよいし、一体的に形成されることにより固定されていてもよい。また、ピストン21は、摺動可能にシリンダ部材25に収容されており、シリンダ部材25内をピストンロッド19が延び出る側(前方)のロッド側室25rと、その反対側(後方)のヘッド側室25hとに区画している。射出用電動機7の駆動力は、射出用伝達機構13を介してピストンロッド19及びピストン21に伝達され、さらには、これらに固定されたプランジャ5に伝達される。
加圧部材23は、例えば、シリンダ部材25を摺動可能なピストンにより構成されている。シリンダ部材25において、ピストン21と加圧部材23との間(ヘッド側室25h)には液体が満たされている。従って、加圧部材23は、その液体を加圧することにより、ピストン21に駆動力を伝達することができる。増圧用電動機9の駆動力は、増圧用伝達機構15を介して加圧部材23に伝達され、さらには、ヘッド側室25hの液体、ピストン21及びピストンロッド19を介してプランジャ5に伝達される。
シリンダ部材25は、例えば、概略、一般的な射出シリンダのシリンダ部材と同様に円筒状に構成されている。ただし、シリンダ部材25において、ロッド側室25rは密閉されておらず、液体が満たされていない。例えば、シリンダ部材25の前方端は開放されており、また、シリンダ部材25の外周面(本実施形態では下面)には射出用伝達機構13を配置するための開口25aが形成されている。従って、例えば、連結機構11においては、ピストン21を後退させるためにロッド側室25rに液体が供給されることはない。また、シリンダ部材25の前方側は、後述するナット39を収容可能に拡径するなどしていてもよい。
シリンダ部材25は、例えば、その前方端が射出フレーム31に固定されている。すなわち、シリンダ部材25は、油圧式の射出装置における射出シリンダと同様の固定方法によって型締装置に対して固定されている。
液体制御部27は、例えば、アキュムレータ33と、制御弁35とを有している。
アキュムレータ33は、例えば、加圧部材23を停止させた状態で射出用電動機7の駆動力によってピストン21を前進させたときに(加圧部材23に対してピストン21が相対的に前進したときに)、ヘッド側室25hに液体を補給することに寄与する。すなわち、アキュムレータ33は、ヘッド側室25hの容積拡大に伴う液体の不足によってヘッド側室25hに負圧が生じることを抑制することに寄与する。
アキュムレータ33は、重量式、ばね式、気体圧式(空気圧式含む)、シリンダ式、プラダ式などの適宜な形式のアキュムレータにより構成されてよい。例えば、アキュムレータ33は、気体圧式、シリンダ式又はプラダ式のアキュムレータであり、アキュムレータ33内に保持されている気体(例えば空気若しくは窒素)が圧縮されることにより蓄圧され、その蓄圧された圧力により液体を放出する。
上述のように、アキュムレータ33は、ピストン21を駆動するためのものではなく、液体を補給するためのものである。従って、アキュムレータ33は、比較的低圧のものでよく、ひいては、小型のものでよい。例えば、アキュムレータ33の気体室の圧力は、高圧ガス保安法において高圧と定義されている圧力(1MPa)よりも低くてよい。
制御弁35は、例えば、増圧用電動機9の駆動力によって加圧部材23を前進させたときに、ヘッド側室25hの液体の排出を禁止することに寄与する。ヘッド側室25hに液体が封入された状態とされることにより、加圧部材23の駆動力はピストン21に伝達される。
制御弁35は、例えば、2ポート2位置の切換弁により構成されている。より具体的には、例えば、制御弁35は、ばねの付勢力によって位置する第1位置P1においては、アキュムレータ33からヘッド側室25hへの液体の流れを禁止し、その逆方向の流れを許容する逆止弁として機能し、パイロット圧によりばねの付勢力に抗して切り換えられた第2位置P2においては、アキュムレータ33からヘッド側室25hへの液体の流れを許容し、その逆方向の流れを禁止する逆止弁として機能する。
射出用伝達機構13は、例えば、プーリ・ベルト機構及びねじ機構(例えばボールねじ機構)を含んで構成されている。具体的には、例えば、射出用伝達機構13は、射出用電動機7の出力軸に固定されたプーリ37と、プーリ37に掛けられたベルト38と、ベルト38が掛けられたナット39と、ナット39に螺合されたねじ軸40とを有している。ねじ軸40は、ピストンロッド19の一部として構成されており、その軸回りの回転は適宜に(例えばボールスプラインにより)規制されている。
射出用電動機7の回転は、プーリ37及びベルト38を介してナット39に伝達される。その回転は、ナット39及びねじ軸40(ピストンロッド19)によって並進運動に変換され、ピストンロッド19に連結されたプランジャ5に伝達される。
ねじ軸40は、射出用電動機7によって高速でプランジャ5を駆動することが容易化されるように、例えば、リードが比較的大きいものとされている。ねじ軸40は、1条ねじであってもよいし、多条ねじであってもよい。
上述のように、シリンダ部材25には、射出用電動機7の駆動力をピストンロッド19に伝達するために開口25aが形成されている。具体的には、開口25aを介してベルト38が掛架されている。本実施形態では、ロッド側室25rに液体が満たされない構成であることから、射出用電動機7とピストンロッド19とを連結するための開口25aをシリンダ部材25に設けることが可能となっており、ひいては、溶湯が飛散しやすいスリーブ3の周囲から開口25aを離すことができている。
増圧用伝達機構15は、例えば、射出用伝達機構13と同様に、プーリ・ベルト機構及びねじ機構(例えばボールねじ機構)を含んで構成されている。具体的には、増圧用伝達機構15は、増圧用電動機9の出力軸に固定されたプーリ41と、プーリ41に掛けられたベルト43と、ベルト43が掛けられたナット45と、ナット45に螺合されるとともに加圧部材23に固定されたねじ軸47とを有している。ねじ軸47の軸回りの回転は適宜に(例えばボールスプラインにより)規制されている。
増圧用電動機9の回転は、プーリ41及びベルト43を介してナット45に伝達される。その回転は、ナット45及びねじ軸47により並進運動に変換され、ねじ軸47に固定された加圧部材23に伝達される。
ねじ軸47は、増圧用電動機9によって大きな駆動力をプランジャ5に付与することが容易化されるように、例えば、リードが比較的小さいものとされている。例えば、ねじ軸47のリードは、射出用のねじ軸40のリードよりも小さい。なお、ねじ軸47は、例えば、1条ねじである。
制御装置17は、例えば、CPU51及びメモリ53を含むコンピュータにより構成されており、入力部55を介して入力される電気信号に基づいて、各部を制御するための制御信号を生成し、その生成した制御信号を出力部57を介して各部へ出力する。
制御装置17に入力される電気信号は、例えば、射出用電動機7の回転センサ7sの検出信号(Sg1)、増圧用電動機9の回転センサ9sの検出信号(Sg2)、ピストンロッド19(プランジャ5)の位置を検出する位置センサ59の検出信号(Sg3)、プランジャ5に付与されている力を検出するロードセンサ61の検出信号(Sg4)、アキュムレータ33の圧力を検出する圧力センサ63の検出信号(Sg5)、及び、ユーザの操作を受け付ける入力装置65からのユーザの操作に応じた操作信号である。
制御装置17から出力される制御信号は、例えば、射出用電動機7、増圧用電動機9、制御弁35、及び、ユーザに各種の情報を提示する表示装置67を制御する制御信号である。
位置センサ59は、適宜な形式のものとされて適宜な位置に設けられてよい。例えば、位置センサ59は、プランジャ5と共に移動するスケール部と磁気式又は光学式のリニアスケールを構成するものとされてもよいし、プランジャ5と共に移動する部材と位置センサ59との距離を測定するレーザー側長器により構成されてもよい。制御装置17は、位置センサ59からの検出信号に基づいて、プランジャ5の位置及び速度(射出速度)を特定可能である。
(サージ圧吸収装置の構成)
図2は、図1の領域IIを拡大して示す断面図である。
カップリング29は、例えば、プランジャ5の後端部5cとピストンロッド19の前端部19aとを収容するケース69と、ケース69内にて後端部5cの後方に位置する中間部材71と、中間部材71と前端部19aとの間に位置する弾性部材73とを有している。
ケース69は、プランジャ5の後端部5cとピストンロッド19の前端部19aとを連結している。具体的には、例えば、後端部5c及び前端部19aはそれぞれフランジ状に形成されており、ケース69は、後端部5cに対して前方から係合するとともに、前端部19aに対して後方から係合している。
なお、ケース69は、例えば、特に図示しないが、複数の部材から構成されており、当該複数の部材がねじ等によって互いに固定されることによって、後端部5c及び前端部19aを収容した状態で組み立てられる。例えば、ケース69は、当該ケース69を上下に2分割した部材から構成されている。
ケース69の前後方向の長さは、プランジャ5の後端部5c(フランジ)及びピストンロッド19の前端部19a(フランジ)の厚みの合計(本実施形態では更に中間部材71の厚みを加えた合計)よりも長くされている。これにより、後端部5cと前端部19aとの間(厳密には中間部材71と前端部19aとの間)には、サージ圧吸収室69rを構成可能となっている。サージ圧吸収室69rには液体(例えば油)が満たされている。
また、ケース69は、プランジャ5の後端部5cとピストンロッドの前端部19aとの所定の範囲内における前後方向の相対移動を許容している。例えば、前端部19aは、ケース69内をピストンのように前後方向に摺動可能に形成されている。従って、後端部5c及び前端部19aは、両者がケース69に係合した状態(図2に示す状態)を最も離れた状態として、その範囲内で前後方向に相対移動可能である。なお、本実施形態では、プランジャ5の後端部5cは、ケース69に対して摺動可能であってもよいし、摺動不可能であってもよい。
このようにプランジャ5の後端部5cとピストンロッド19の前端部19aとの近接又は離反が許容されていることから、例えば、キャビティCaに溶湯が充填されてプランジャ5が急激に停止したとき、ピストンロッド19はサージ圧吸収室69rの液体を圧縮しつつ減速する。その結果、プランジャ5へ加えられる衝撃が緩和される。
ケース69の形状は適宜な形状とされてよい。ただし、上述のように、本実施形態では、ケース69は、ピストンロッド19の前端部19aが前後方向に摺動可能に構成される。例えば、ケース69は、概略円筒状に構成されており、前端部19aは円盤状である。
ケース69とピストンロッド19の前端部19aとの間の密閉性は高くされていることが好ましい。例えば、ケース69と前端部19aとの間は、Oリング等の適宜なシール部材75によってシールされてよい。これにより、サージ圧吸収室69rの液体は、前端部19aの背後に回り込まず、ひいては、液体の圧力は、前端部19aに対して前方から後方へのみ作用する。
中間部材71は、ケース69内を前後方向に移動可能とされている。また、中間部材71は、サージ圧吸収室69rの前方を密閉しており、サージ圧吸収室69rの液体の圧力によって前方へ押され得る。また、後述するように、中間部材71は、弾性部材73によって前方へ付勢され得る。そして、中間部材71とプランジャ5の後端部5cとの間には、圧縮方向の荷重を検出可能なロードセンサ(荷重検出器)61が設けられている。
従って、サージ圧吸収室69rの液体の圧力、及び/又は、弾性部材73の付勢力は、中間部材71がロードセンサ61を介してプランジャ5を押す力に変換され、この力は、ロードセンサ61によって検出される。
中間部材71の形状は、ケース69内を摺動可能である限り、適宜に設定されてよく、例えば、概略円盤状である。中間部材71とケース69との間は、その密閉性を高くするために、Oリング等の適宜なシール部材77によってシールされてよい。
なお、ケース69の中間部材71よりも前方側には、開放孔69hが形成されている。開放孔69hは、例えば、プランジャ5の後端部5cに対する中間部材71の相対移動に伴う、これらの部材の間の空気の給排、及び/又は、サージ圧吸収室69rから漏れた作動液の排出に寄与する。
ロードセンサ61(ロードセル)は、歪ゲージ式、圧電式、容量式、電磁式等の適宜な形式のものとされてよい。制御装置17は、ロードセンサ61からの検出信号に基づいて、プランジャ5に付与されている力、ひいては、溶湯に付与されている圧力を特定可能である。
弾性部材73は、プランジャ5とピストンロッド19との間(厳密には中間部材71とピストンロッド19との間)に介在しており、これらを互いに離反させる方向に付勢力を生じている。これにより、ピストンロッド19によってプランジャ5を前進させるときにサージ圧吸収室69rが縮小されることを抑制し、その後、キャビティCaにおける溶湯の充填によってプランジャ5が停止したときにサージ圧吸収室69rを縮小させることができる。
具体的には、例えば、弾性部材73は、1又は複数の皿ばねによって構成されており、サージ圧吸収室69rに収容されている。弾性部材73は、中間部材71及びピストンロッド19の前端部19aの互いに対向する面の外周部分に当接している。なお、皿ばねに代えて、例えば、圧縮コイルばね又はゴム部材が用いられてもよい。
弾性部材73のばね定数及び図2に示す状態の変形量(圧縮量)は、例えば、図2に示す状態での付勢力が、低速射出及び高速射出(充填完了時を除く)においてプランジャ5とピストンロッド19との間に生じる力よりも大きく、また、充填完了時において生じる力よりも小さくなるように設定されている。これにより、上述したような、概ね、充填完了時のみにおいてサージ圧吸収室69rを縮小させる動作が実現される。なお、プランジャ5とピストンロッド19との間に生じる力は、例えば、実験等に基づいて取得される。
図1及び図2に示すように、ピストンロッド19及びピストン21には、サージ圧吸収室69rとヘッド側室25hとを連通する連通路79が形成されている。これにより、サージ圧吸収室69rは液体が満たされている。また、サージ圧吸収室69rに圧力が付与されると、その圧力はヘッド側室25hの液体にも伝わるから、圧縮される液体の体積が実質的に大きくなる。また、サージ圧吸収室69rからヘッド側室25hへの液体の流れによって減衰力が生じ得る。さらに、(本実施形態とは異なるが)アキュムレータ33を衝撃吸収に利用可能である。
連通路79の形状及び寸法等は適宜に設定されてよい。例えば、連通路79は、ピストンロッド19及びピストン21の軸心において直線状に延びており、ピストンロッド19の前端部19aの中央にて開口するとともに、ピストン21の背面の中心にて開口している。圧力伝搬を好適にしてヘッド側室25hの液体の圧縮を利用する場合においては、連通路79の径は大きいことが好ましい。流路抵抗によって減衰力を得る場合においては、適宜な部位に絞りを設けてもよい。
なお、加圧部材23によってヘッド側室25hの液体を加圧すると、その圧力は、プランジャ5の後端部5c(厳密には中間部材71)の背面に作用する。しかし、その圧力は、ピストンロッド19の前端部19aの前面にも作用する。後端部5cの背面の受圧面積は、前端部19aの前面の受圧面積に対して連通路79の断面積だけ大きい。また、後端部5c及び前端部19aはケース69によって離反が規制されている。従って、後端部5cの背面に作用する圧力は、連通路79の断面積に相当する面積に作用する圧力を除いて、前端部19aの前面に作用する圧力と打ち消し合う。換言すれば、サージ圧吸収室69rの液体は、連通路79の断面積に相当する面積に作用する圧力によって前方への力を生じる。
一方、ピストン21の後方の受圧面積は、連通路79の断面積だけ減少する。しかし、その減少分だけ、上述のように、後端部5c(厳密には中間部材71)の受圧面積が前端部19aの受圧面積よりも大きくなっており、ひいては、前方への力がサージ圧吸収室69rにおいて生じている。
従って、加圧部材23によってヘッド側室25hの液体を加圧したときに、ピストン21、ピストンロッド19、カップリング29及びプランジャ5からなる駆動部分に加えられる力は、連通路79の断面積に影響されない。また、ヘッド側室25hの内径とサージ圧吸収室69rの内径との相対的な大きさにも影響されない。説明は省略するが、同様に、プランジャ5の後端部5c(中間部材71)の径と、ピストンロッド19の前端部19aの径とが互いに異なる場合において、その相対的な大きさにも影響されない。
サージ圧吸収室69r等の液体の圧縮によってサージ圧を吸収するときのピストンロッド19のプランジャ5に対する前進距離ΔL(図2)の計算例を以下に示す。なお、弾性部材73の付勢力はサージ圧等に対して相対的に小さいことから、以下の計算例では無視するものとする。
前進距離ΔLは、液体の圧縮量をΔV、サージ圧吸収室69r(断面円形)の直径をDとすると、以下の式で表わされる。
ΔL=ΔV/(π/4×D) (1)
液体の圧縮量ΔVは、液体のみの圧縮量をΔV、液体に含有している気泡の圧縮量をΔVとすると、以下の式で表わされる。
ΔV=ΔV+ΔV (2)
液体のみの圧縮量をΔVは、アキュムレータ33の気体圧力をP、サージ圧力をP、液体の体積をV、液体の体積弾性係数をKとすると、以下の式で表わされる。
ΔV=(P−P)×V/K (3)
ここで、上記の(3)式の各変数の値を以下のように仮定する。
=1MPa
=30MPa
K=3.4GPa
V=3500cm
なお、Kの値は、水乃至はグリコール系作動油のものである。
また、Vの値は、サージ圧吸収室69rの容積だけでなく、サージ圧発生時のヘッド側室25hの容積を含み、型締力350トンクラスのダイカストマシンを想定している。
上記の仮定及び(3)式より、以下の値が得られる。
ΔV=29.8cm
また、上記の(2)式のΔVについて、Vにおける気泡混入率が1%であると仮定し、また、気泡は100%圧縮されると仮定すると、以下の値が得られる。
ΔV=V×1×10−2
=3500cm×1×10−2
=35cm
そして、D=125mmと仮定し、この値及び上記のΔV及びΔVの値を(1)及び(2)式に代入すると、以下の値が得られる。
ΔL=0.90cm
(射出装置の動作)
図3は、射出装置1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図3において、横軸は時間tを示している。線Lは射出速度(プランジャ5の速度)を示し、線Lは射出圧力(プランジャ5が溶湯に付与する圧力)を示している。また、その上方側の線は、射出用電動機7のサーボロック状態(サーボON状態)での回転数またはサーボフリー状態(サーボOFF状態)、増圧用電動機9のサーボロック状態(サーボON状態)での回転数またはサーボフリー状態(サーボOFF状態)及び制御弁35の切換位置を示している。
射出速度(線L)及び射出圧力(線L)から理解されるように、射出装置1は、概観すると、低速射出(期間T1)、高速射出(期間T2)、及び、増圧・保圧(期間T3)を順に行う。すなわち、射出装置1は、射出の初期段階においては、溶湯の空気の巻き込みを防止するために比較的低速でプランジャ5を前進させ、次に、溶湯の凝固に遅れずに溶湯を充填するため等の観点から比較的高速でプランジャ5を前進させる。その後、射出装置1は、成形品のヒケをなくすために、プランジャ5の前進する方向の力によりキャビティ内の溶湯を増圧する。具体的には、以下のとおりである。
(低速射出(T1):t0〜t1)
低速射出の開始直前において、射出装置1は、図1に示す状態となっている。すなわち、ピストン21(プランジャ5及びピストンロッド19)並びに加圧部材23は、後退限等の初期位置に位置している。射出用電動機7及び増圧用電動機9は停止している。アキュムレータ33は充填が完了されている。制御弁35は第1位置P1とされ(OFFされ)、アキュムレータ33からの液体の放出を禁止している。
固定金型103及び移動金型105の型締が終了し、溶湯がスリーブ3に供給されるなど、所定の低速射出開始条件が満たされると、制御装置17は、射出用電動機7を駆動する。その駆動力は、射出用伝達機構13を介してピストンロッド19及びピストン21に伝達される。ひいては、プランジャ5が前進する。すなわち、射出用電動機7の駆動力によって低速射出が行われる。
また、制御装置17は、射出用電動機7の駆動開始とともに制御弁35を第2位置P2に切り換え(ONとし)、アキュムレータ33からピストン21の背後への液体の流れを許容する。これにより、既述のように、ピストン21の前進に伴う液体の不足を解消することができる。別の観点では、増圧用電動機9が停止されていること又は増圧用電動機9が低速であることに影響を受けずに、射出用電動機7によりプランジャ5を前進させることができる。
プランジャ5の速度は、射出用電動機7の回転数の調整により制御される。具体的には、制御装置17は、位置センサ59により検出されるプランジャ5の速度に基づいて、射出用電動機7の回転数をフィードバック制御する。なお、図3では、このときの射出用電動機7の回転数MVLは一定とされ、ひいては、低速射出速度Vは一定とされている。ただし、多段変速が行われてもよい。
(高速射出(T2):t1〜t3)
制御装置17は、位置センサ59の検出値に基づくプランジャ5の位置が所定の高速切換位置に到達すると、射出用電動機7の回転数をMVLからMVHへ上昇させる。これにより、射出速度は比較的低速のVから比較的高速のVへ上昇し、高速射出が実現される。なお、射出速度の上昇に伴って、射出圧力も若干上昇してPとなる。
射出用電動機7の回転数の制御により高速射出が実現されることから、低速射出速度Vから高速射出速度Vに至るまでの昇速時間(T4)は、任意に設定可能である。なお、射出用電動機7が低慣性電動機である場合においては、より正確に昇速時間が制御される。例えば、V=0.20m/sからV=5.0m/sへの昇速を10ms程度で行うこともできる。
また、制御装置17は、増圧が開始される前の適宜な時期において、増圧用電動機9の駆動を開始する。図3では、高速射出速度Vへの昇速完了後から減速開始までの間(t2〜t3)において、増圧用電動機9の駆動が開始され、且つ、一定の回転数MVIまで回転数が上昇されている場合を例示している。この回転数MVIによる加圧部材23の前進速度は、射出用電動機7によるピストン21の前進速度(V)よりも低速であり、射出用電動機7の回転数の制御による高速射出速度Vの制御に影響を及ぼさない若しくは殆ど影響を及ぼさない。そして、このように予め増圧用電動機9を駆動しておくことにより、増圧への移行が円滑に行われる。
(高速射出から増圧への移行:t3〜t4)
制御装置17は、プランジャ5が所定の減速位置に到達するなど所定の減速開始条件が満たされると(t3)、射出用電動機7の回転数を下げる。これにより、プランジャ5は減速される。昇速と同様、この減速は射出用電動機7の回転数の制御により実現されることから、その減速時間(t3〜t4)は、任意に設定可能である。なお、図3の射出用電動機7のタイミングチャートでは、減速時間を任意に設定可能であることを点線で示している。射出用電動機7を低慣性電動機により構成することにより、そのような減速時間の設定が好適になされることも昇速と同様である。なお、減速が開始されても、キャビティCaには溶湯が概ね充填されていることから、溶湯の圧力はP付近に保たれ又は上昇する。
ここで、射出用電動機7の減速制御によって慣性力に抗してピストンロッド19等を瞬時に減速することが困難な場合がある。このような場合、キャビティCaに溶湯が概ね充填されたことに伴って停止(又は減速)したプランジャ5に対して、ピストンロッド19から慣性力が加えられ、サージ圧が発生するおそれがある。図3では、サージ圧が発生した場合の射出圧力を2点鎖線Lで示している。
しかし、本実施形態では、既述のように、カップリング29がサージ圧吸収機能を有していることから、サージ圧の発生が抑制される。具体的には、プランジャ5が停止し、ピストンロッド19から弾性部材73に加えられる荷重が増加することによって、弾性部材73の変形及びサージ圧吸収室69rの縮小を伴ってピストンロッド19がプランジャ5に対して前進する。この際、弾性部材73の変形によって、プランジャ5に加えられる衝撃が緩和される。また、ヘッド側室25hからアキュムレータ33への流れは制御弁35(第2位置P2)によって禁止されているから、サージ圧吸収室69r、連通路79及びヘッド側室25hの液体は圧縮され、これによってもプランジャ5に加えられる衝撃が緩和される。
(増圧・保圧(T3):t3〜t6)
射出用電動機7による減速制御、及び/又は、プランジャ5が溶湯から受ける反力によって、ピストン21の前進速度が低下すると、加圧部材23の前進速度がピストン21の前進速度に到達し、加圧部材23はヘッド側室25hの容積を縮小しようとする。一方、ヘッド側室25hの液体のアキュムレータ33への流れは制御弁35(第2位置P2)により禁止されている。従って、ヘッド側室25hの液体は、加圧部材23により加圧され、その圧力が上昇する。これにより、増圧用電動機9の駆動力は、加圧部材23、ヘッド側室25hの液体及びピストン21を介して、プランジャ5に伝達される。すなわち、増圧用電動機9の駆動力による増圧が実現される。
そして、射出圧力は、昇圧時間(T5)の間に終圧である圧力Pに達する。この昇圧時間は、昇速時間や減速時間と同様に、射出用電動機7及び増圧用電動機9を適宜に制御することによって任意の長さに設定可能である。また、射出用電動機7及び増圧用電動機9を低慣性電動機により構成することにより、そのような昇圧時間の設定が好適になされることも同様である。例えば、P=30kgf/cmからP=500kgf/cmへの昇圧を10ms程度で行うこともできる。
その後、射出用電動機7は停止される(t4)。なお、ここでの停止は、例えば、トルクフリーの状態である。
保圧においては、溶湯の凝固に伴う収縮に応じて増圧用電動機9により適宜にプランジャ5を前進させ(速度V)、キャビティCa内の圧力を鋳造圧力Pに保つことできる。そして、一定の時間が経過すると、増圧用電動機9のトルクは徐々に下げられ、さらには、増圧用電動機9は停止され、保圧は完了する(t6)。
なお、増圧及び保圧においては、増圧用電動機9のトルクを適宜に多段制御することによって、溶湯に付与する圧力の多段制御を行うことができる。
(成形後)
成形品が凝固すると、不図示の型締装置により型開きが行われ、不図示の押出装置により成形品が型から押し出される。なお、射出装置1は、成形品を固定金型103から離型させるために、プランジャ5によりビスケットの押出しを行ってもよい。このとき利用される電動機は、例えば、増圧用電動機9である。
その後、ピストン21は、射出用電動機7の逆回転により初期位置に戻され、加圧部材23は増圧用電動機9の逆回転により初期位置に戻される。ピストン21を後退させる際には、制御弁35は、ヘッド側室25hからアキュムレータ33への流れを許容し、その反対方向への流れを禁止する第1位置P1とされている。従って、ヘッド側室25hの液体は、制御弁35を介してアキュムレータ33に充填される。
このように、射出装置1では、加圧部材23を置き去りにしてピストン21を前進させることができ、ひいては、増圧用電動機9をプランジャ5から切り離した状態で射出用電動機7によりプランジャ5を駆動できる。その一方で、加圧部材23によりヘッド側室25hの液体を加圧することにより、増圧用電動機9によりプランジャ5を駆動できる。その結果、射出用電動機7により低速射出及び高速射出を行ったり、増圧用電動機9により増圧を行ったりするなど、工程毎に電動機を切り換え、全工程を電動で行うことができる。
このような全電動化の効果としては、例えば、設定値の高度な再現性による品質の安定乃至は向上、射出動作時のみに必要な速度でサーボモータを駆動することによる省エネルギー化、油圧機器がないことによるメンテナンスの容易化、サイクルタイムの短縮乃至はラップ動作による生産性の向上が挙げられる。
以上のとおり、本実施形態では、射出装置1は、金型101内へ溶湯を押し出すプランジャ5と、プランジャ5の後方に位置するシリンダ機構18と、プランジャ5の後端部5cとシリンダ機構18のピストンロッド19の前端部19aとを連結するカップリング29と、シリンダ機構18のヘッド側室25hに対する液体の給排を制御する液体制御部27と、を有している。カップリング29は、プランジャ5の後端部5cとピストンロッド19の前端部19aとの間に、これらの近接によって容積が縮小する、液体が満たされたサージ圧吸収室69rを構成するケース69を有している。シリンダ機構18のピストンロッド19及びピストン21には、ヘッド側室25hとサージ圧吸収室69rとを連通する連通路79が形成されている。
従って、サージ圧吸収室69rの液体の圧縮及び/又は流れの抵抗によってピストンロッド19からプランジャ5へ加えられる衝撃を緩和して、サージ圧の発生を抑制することができる。その結果、例えば、バリの発生が抑制されてダイカスト品の品質が向上する。また、プランジャ5の後端においてサージ圧の発生を抑制することから、プランジャ5を駆動する駆動装置の構成は限定されず、汎用性が高い。別の観点では、サージ圧の発生の際に駆動装置が保護される。この保護の効果は特に、駆動装置が電動式である場合において、液圧式のように液圧の圧縮によって衝撃を緩和できないことから有効である。
そして、サージ圧吸収室69rへの液体の供給はピストンロッド19及びピストン21に設けられた連通路79を介してヘッド側室25hからなされることから、サージ圧吸収室69rへ液体を供給するために専用の液圧機器を設ける必要はなく、構成が簡素である。さらに、例えば、ヘッド側室25hの液体の圧縮もサージ圧の吸収に利用することができる。その結果、例えば、サージ圧吸収室69r(カップリング29)を小さくすることができる。
また、本実施形態では、カップリング29は、プランジャ5の後方且つサージ圧吸収室69rの前方に位置し、圧縮荷重を検出可能なロードセンサ61と、ロードセンサ61の後方にてサージ圧吸収室69rの前方を密閉し、サージ圧吸収室69rの圧力をプランジャ5にロードセンサ61を介して伝達する中間部材71と、を更に有している。
従って、例えば、サージ圧吸収室69rの液体の圧力を検出する圧力センサを設け、その圧力センサの検出値とプランジャ5の受圧面積とからプランジャ5に加えられる力を算出する場合に比較して、プランジャ5に加えられる力をロードセンサ61によって直接的に検出することになり、射出圧力の検出及び制御の精度向上が期待される。また、ロードセンサ61は、液体から保護されるから、ロードセンサ61の選択の自由度が向上する。
また、本実施形態では、カップリング29は、上述したロードセンサ61及び中間部材71に加えて、中間部材71とピストンロッド19の前端部19aとの間に介在する弾性部材73を更に有している。
このような構成において、プランジャ5の後端部5cと中間部材71との間に介在するロードセンサ61は、サージ圧吸収室69rの液体の圧力によってプランジャ5に加えられる力と、弾性部材73の付勢力によってプランジャ5に付与される力とを合計した力を検出することができる。なお、サージ圧吸収室69rの液体の圧力を検出する圧力センサでは、弾性部材73によってプランジャ5に付与される力を検出することはできないし、射出用電動機7のトルク検出では、サージ圧吸収室69rの収縮の影響を加味してプランジャ5に付与される力を検出することはできない。また、中間部材71によってサージ圧吸収室69rを密閉することから、プランジャ5は、汎用のものとすることができる。
また、本実施形態では、射出装置1は、ピストンロッド19を駆動する電動式の射出用駆動装置6と、ヘッド側室25hの液体を加圧可能な加圧部材23と、加圧部材23を駆動する電動式の増圧用駆動装置8と、を有している。また、ロッド側室25rには液体が満たされていない。
従って、射出装置1は、既に述べたように、使用する電動機を切り換えながら全工程を電動機によって行うことができる。ロッド側室25rに液体が満たされていないことから、例えば、ピストン21の前進時における慣性を小さくしたり、液体に係るメンテナンスの負担を軽減したり、ロッド側室25r側に射出用伝達機構13を配置したりできる。
また、上記の構成では、射出用電動機7からピストンロッド19までの間には、圧縮されて衝撃を緩和する液体はなく、ロッド側室25rには圧縮されるべき液体がないことから、カップリング29による衝撃緩和が非常に有効である。且つ、上記の構成は、全電動式でありながら、使用する電動機を切り換える連結機構11の一部として、本実施形態のカップリング29を利用する前提条件(ピストンロッド19、ピストン21及びヘッド側室25hを有していること)を備えている。すなわち、射出装置1は、カップリング29による衝撃緩和の必要性、及び、ヘッド側室25hの有効利用等の観点から、装置全体として合理性が高い。
また、本実施形態では、上述の射出用駆動装置6、加圧部材23及び増圧用駆動装置8が設けられていることに加えて、液体制御部27は、圧縮された気体の圧力によって液体を放出可能なアキュムレータ33と、アキュムレータ33からヘッド側室25hへの液体の流れを許容するとともにその反対方向の流れを禁止可能な制御弁35と、を有している。アキュムレータ33の気体の圧力は1MPa未満である。
従って、射出用駆動装置6によってピストンロッド19を前進させるときに、アキュムレータ33によって、速やかにヘッド側室25hへの液体の補給を行うことができ、且つ、加圧部材23によるヘッド側室25hの液体の加圧開始を円滑に行うことができる。その一方で、アキュムレータ33は、比較的低圧であることから、取り扱い性が容易であり、且つ、サージ圧の発生前において、サージ圧吸収室69r及びヘッド側室25hは比較的低圧に保たれ、液体の圧縮によるサージ圧の吸収が好適になされる。
なお、以上の実施形態において、ダイカストマシンDCは成形装置の一例であり、溶湯は成形材料の一例であり、ダイカスト品は成形品の一例であり、プランジャ5は押し出し部材の一例であり、射出用駆動装置は第1駆動装置の一例であり、増圧用駆動装置は第2駆動装置の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
成形機(成形装置)は、ダイカストマシンに限定されない。例えば、成形機は、他の金属成形機であってもよいし、射出成形機であってもよいし、木粉に熱可塑性樹脂等を混合させた材料を成形する成形機であってもよい。また、成形機は、横型締横射出に限定されず、例えば、縦型締縦射出、横型締縦射出、縦型締横射出であってもよい。液体は、油に限定されず、例えば水でもよい。
射出装置は、全電動式のものに限定されず、全液圧式のものであってもよいし、一部の工程を液圧式の駆動装置により行い、他の一部の工程を電動式の駆動装置により行うハイブリッド式のものであってもよい。例えば、アキュムレータからヘッド側室に作動液を供給して高速射出を行う全液圧式又はハイブリッド式の射出装置においても、サージ圧吸収室が縮小することにより、作動液の圧縮及び/又はサージ圧吸収室からヘッド側室への作動液の流れの抵抗によって、押し出し部材に加えられる衝撃が緩和されることが期待されるし、アキュムレータが衝撃を吸収することも期待される。
射出装置が全電動式のものである場合において、射出装置は、ヘッド側室の液体を加圧可能な加圧部材と、加圧部材を駆動する電動式の第2駆動装置とを有するものに限定されない。例えば、クラッチによってピストンロッドを駆動する電動機が切り換えられるものであってもよい。ただし、この場合、ヘッド側室はサージ圧吸収室に液体を供給するために設けられることになり、装置全体としての合理性は低下する。
射出装置が、ピストンロッドを駆動する電動式の第1駆動装置と、加圧部材を駆動する電動式の第2駆動装置とを有する場合において、これらの駆動装置は、回転式の電動機、プーリ・ベルト機構及びねじ機構を有するものに限定されない。例えば、電動機の回転を伝達する機構として、プーリ・ベルト機構に代えて、歯車機構が設けられてもよいし、そのような伝達機構が設けられずに、電動機のロータに直接にねじ軸のナット又はねじ軸が固定されてもよい。また、例えば、電動機の回転を並進運動に変換する機構として、ねじ機構に代えて、ラック・ピニオン機構が設けられてもよいし、回転式の電動機に代えて、リニアモータが設けられてもよい。
射出用電動機7と増圧用電動機9とのように役割分担の異なる電動機は、適宜な数で設けられてよく、2つに限定されない。例えば、低速射出用電動機、高速射出用電動機及び増圧用電動機が設けられてもよい。
また、役割分担が共通する電動機が複数設けられてもよい。例えば、射出用電動機7を2機設けて、プーリ等を介して同一のピニオン又はナットにその回転を伝達してもよい。同様に、増圧用電動機9を2機設けて、プーリ等を介して同一のナットにその回転を伝達してもよい。
役割分担の異なる電動機は、実施形態において例示したようにその駆動時間の一部が重複していてもよいし、重複していなくてもよい。さらには、一の電動機が駆動されている間において、他の電動機の駆動が開始され且つ当該他の電動機の駆動が完了するように(利用される電動機の数が変化するように)されてもよい。例えば、射出用電動機7は、保圧が完了するまで駆動されてもよい。
加圧部材は、ヘッド側室の液体を加圧可能であればよく、形状、大きさ及び配置は、実施形態に示した以外にも適宜なものとされてよい。例えば、加圧部材は、ピストン及びシリンダ部材よりも径が小さく、シリンダ部材を摺動しないものであってもよい。また、例えば、加圧部材は、ピストンよりも径が小さく、シリンダ部材は、ピストンが摺動する大径部と加圧部材が摺動する小径部とを有してもよい。また、例えば、ピストンが摺動するシリンダ部材と、加圧部材が摺動するシリンダ部材とが別個に構成され、流路によってこれらシリンダ部材が連通されていてもよい。また、例えば、加圧部材は、前後方向に直交する方向(ピストンの移動方向に直交する方向)に移動するものであってもよい。また、例えば、加圧部材は、ピストンの背面に当接してピストンを直接に押圧可能であってもよい。
ピストンロッドが電動式の第1駆動装置によって駆動される場合において、ヘッド側室へ液体を供給する補給装置は、アキュムレータに限定されず、例えば、比較的低速で回転するポンプであってもよいし、電動機によってピストンがシリンダ部材に対して駆動される液圧シリンダであってもよい。また、補給装置は、ヘッド側室の負圧が生じることを抑制できるように液体を供給できれば十分であるが、第1駆動装置によるピストンの前進をアシストするように液体を供給してもよい。
押し出し部材は、プランジャに限定されない。例えば、押し出し部材として、スクリュを用いてもよい。
ロッド側室には液体が満たされていてもよい。ただし、この場合、カップリングにサージ圧吸収室を設ける意義は低くなるから、装置全体としての合理性は低下する。また、ロッド側室は、サージ圧を吸収可能なレベルで液体が満たされないまでも、ピストンとシリンダ部材との潤滑に寄与する油がロッド側室に少量蓄えられるなどしてもよい。
カップリングにおいて、中間部材は設けられなくてもよい。すなわち、サージ圧吸収室の液体は、直接に押し出し部材の後端面に接していてもよい。また、カップリングにおいて、弾性部材は設けられなくてもよい。例えば、カップリングのケースに対するピストンロッドの前端の摺動抵抗によって低速射出及び高速射出(充填完了時を除く)におけるサージ圧吸収室の縮小を抑制し、適宜な時期にヘッド側室の液体を加圧してサージ圧吸収室の容積を元にもどしてもよい。
押し出し部材及びピストンロッドは、一方がカップリングのケースに対して前後方向に移動可能であればよい。従って、押し出し部材及びピストンロッドの他方は、カップリングのケースに対して固定されたり、カップリングのケースの一部と一体的に形成されたりしてもよいし、押し出し部材の後端及びピストンロッドの前端の一方のみがケース内に収容されてもよい。
なお、例えば、押し出し部材の後端がカップリングのケース内を摺動するような構成の場合、押し出し部材は、汎用の押し出し部材と、その汎用の押し出し部材の後端に固定され、ケース内を摺動する付加部材とによって構成されてよい。すなわち、ケース内を摺動する部分が汎用の押し出し部材の後端でなく、且つ、付加部材がカップリングとともに押し出し部材とは別に流通されていたとしても、押し出し部材の後端がケース内を摺動していないことにはならない。それは単に押し出し部材の定義の問題である。ピストンロッドの前端についても同様である。
実施形態のように、ピストンロッドの前端がケース内を前後方向に移動可能である場合等において、サージ圧吸収室の後方は、必ずしも密閉されていなくてもよい。この場合であっても、例えば、ピストンロッドの前端のケース内への挿入量が増加すれば、ピストンロッド前端のフランジ部分の後方へ液体が回り込むとしても、サージ圧吸収室の容積は縮小し、液体の圧縮又は流れが生じる。同様に、サージ圧吸収室の前方は必ずしも密閉されていなくてもよい。
1…射出装置、5…プランジャ(押し出し部材)、18…シリンダ機構、19…ピストンロッド、21…ピストン、25…シリンダ部材、25r…ロッド側室、25h…ヘッド側室、27…液体制御部、29…カップリング、69…ケース、69r…サージ圧吸収室、79…連通路、101…金型。

Claims (7)

  1. 金型内へ成形材料を押し出す押し出し部材と、
    シリンダ部材、前記シリンダ部材の内部を前方のロッド側室と後方のヘッド側室とに区画するピストン、及び、前記ピストンから前方に延び出たピストンロッドを有し、前記押し出し部材の後方に位置するシリンダ機構と、
    前記押し出し部材の後端と前記ピストンロッドの前端とを連結するカップリングと、
    前記ヘッド側室に対する液体の給排を制御する液体制御部と、
    を有し、
    前記カップリングは、前記押し出し部材の後端と前記ピストンロッドの前端との間に、これらの近接によって容積が縮小する、液体が満たされたサージ圧吸収室を構成するケースを有し、
    前記ピストンロッド及び前記ピストンには、前記ヘッド側室と前記サージ圧吸収室とを連通する連通路が形成されている
    射出装置。
  2. 前記カップリングは、
    前記押し出し部材の後端と前記サージ圧吸収室との間に位置し、前記サージ圧吸収室から前方へ液体が漏れるのを防止する密閉部材を有する中間部材と、
    前記押し出し部材の後端と前記中間部材との間に位置し、圧縮荷重を検出可能な荷重検出器と、を更に有し、
    前記中間部材は、前記荷重検出器を介して前記押し出し部材に前記サージ圧吸収室の圧力を伝達する
    請求項1に記載の射出装置。
  3. 前記カップリングは、前記中間部材と前記ピストンロッドの前端との間に介在する弾性部材を更に有している
    請求項2に記載の射出装置。
  4. 前記ピストンロッドを駆動する電動式の第1駆動装置と、
    前記ヘッド側室の液体を加圧可能な加圧部材と、
    前記加圧部材を駆動する電動式の第2駆動装置と、
    を有し、
    前記ロッド側室には液体が満たされていない
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出装置。
  5. 前記液体制御部は、
    圧縮された気体の圧力によって液体を放出可能なアキュムレータと、
    第1位置と第2位置との間で切り換え可能であり、前記第1位置では前記アキュムレータから前記ヘッド側室への液体の流れを禁止するとともにその反対方向の流れを許容可能であり、前記第2位置では前記アキュムレータから前記ヘッド側室への液体の流れを許容するとともにその反対方向の流れを禁止可能な制御弁と、を有し、
    前記アキュムレータの気体の圧力は1MPa未満である
    請求項4に記載の射出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の射出装置を備えた成形装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の射出装置によって前記金型内に成形材料を射出する
    成形品の製造方法。
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