JPH07155915A - シリンダライナの製造装置 - Google Patents
シリンダライナの製造装置Info
- Publication number
- JPH07155915A JPH07155915A JP30380793A JP30380793A JPH07155915A JP H07155915 A JPH07155915 A JP H07155915A JP 30380793 A JP30380793 A JP 30380793A JP 30380793 A JP30380793 A JP 30380793A JP H07155915 A JPH07155915 A JP H07155915A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder liner
- nozzle
- liner
- supplying
- nozzles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、シリンダライナの上部と下部とを
異なる材料で作り、耐摩耗性を向上するシリンダライナ
の製造装置を提供することを目的としている。 【構成】 回転型（２）に対してノズル（６、７）から
材料を供給して遠心鋳造するシリンダライナ（１０）の
製造装置において、シリンダライナ（１０）の上部を構
成する第１の材料（Ａ）を供給する第１のノズル（７）
と、シリンダライナ（１０）の下部を構成する第２の材
料（Ｂ）を供給する第２のノズル（６）とを設け、第１
および第２のノズル（７、６）を軸線方向に動かす装置
を備え、材料をノズルの行程にしたがって切換える制御
装置を設けている。
異なる材料で作り、耐摩耗性を向上するシリンダライナ
の製造装置を提供することを目的としている。 【構成】 回転型（２）に対してノズル（６、７）から
材料を供給して遠心鋳造するシリンダライナ（１０）の
製造装置において、シリンダライナ（１０）の上部を構
成する第１の材料（Ａ）を供給する第１のノズル（７）
と、シリンダライナ（１０）の下部を構成する第２の材
料（Ｂ）を供給する第２のノズル（６）とを設け、第１
および第２のノズル（７、６）を軸線方向に動かす装置
を備え、材料をノズルの行程にしたがって切換える制御
装置を設けている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転型に対してノズル
から材料を供給して遠心鋳造するシリンダライナの製造
装置に関する。
から材料を供給して遠心鋳造するシリンダライナの製造
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関のシリンダライナは鋳鉄で構成
されているものが多く、それらは砂型や金型を使用した
置き注ぎ法や遠心鋳造装置による遠心鋳造法等で鋳造さ
れることは知られている。
されているものが多く、それらは砂型や金型を使用した
置き注ぎ法や遠心鋳造装置による遠心鋳造法等で鋳造さ
れることは知られている。
【０００３】
【知見】シリンダライナはピストンが往復運動する上部
はピストンが一方向運動するライナの下部より摩耗が大
となるという問題があるので、シリンダライナの上部は
ピストンの往復運動に対して摩耗に強く、シリンダライ
ナの下部は一方向の運動に対して摩耗に強い材料で構成
する事が好ましい。
はピストンが一方向運動するライナの下部より摩耗が大
となるという問題があるので、シリンダライナの上部は
ピストンの往復運動に対して摩耗に強く、シリンダライ
ナの下部は一方向の運動に対して摩耗に強い材料で構成
する事が好ましい。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、上記の知見に基ずきシリンダライナの上部と下部と
を異なる材料で作り、耐摩耗性を向上するシリンダライ
ナの製造装置を提供することを目的としている。
は、上記の知見に基ずきシリンダライナの上部と下部と
を異なる材料で作り、耐摩耗性を向上するシリンダライ
ナの製造装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、回転型
に対してノズルから材料を供給して遠心鋳造するシリン
ダライナの製造装置において、シリンダライナの上部を
構成する第１の材料を供給する第１のノズルと、シリン
ダライナの下部を構成する第２の材料を供給する第２の
ノズルとを設け、第１および第２のノズルを軸線方向に
動かす装置を備え、第１および第２のノズルに供給され
る材料をノズルの行程にしたがって切換える制御装置を
設けている。
に対してノズルから材料を供給して遠心鋳造するシリン
ダライナの製造装置において、シリンダライナの上部を
構成する第１の材料を供給する第１のノズルと、シリン
ダライナの下部を構成する第２の材料を供給する第２の
ノズルとを設け、第１および第２のノズルを軸線方向に
動かす装置を備え、第１および第２のノズルに供給され
る材料をノズルの行程にしたがって切換える制御装置を
設けている。
【０００６】
【作用効果の説明】上記のように構成されたシリンダラ
イナの製造装置において、回転型の回転中に第１の材料
と第２の材料とがそれぞれのノズルから供給され、ノズ
ルの行程にしたがって切換えられるので、第１の材料と
第２の材料とがライナの途中で切替わると共にその中間
に混合域が形成される。したがって、熱負荷が生じた場
合無理がなく、変形が少ないので長期間に亘って耐摩耗
性のあるシリンダを得る事ができる。
イナの製造装置において、回転型の回転中に第１の材料
と第２の材料とがそれぞれのノズルから供給され、ノズ
ルの行程にしたがって切換えられるので、第１の材料と
第２の材料とがライナの途中で切替わると共にその中間
に混合域が形成される。したがって、熱負荷が生じた場
合無理がなく、変形が少ないので長期間に亘って耐摩耗
性のあるシリンダを得る事ができる。
【０００７】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
明する。
【０００８】図１において、型回転装置１にはライナを
遠心鋳造する回転型２が取付けられている。
遠心鋳造する回転型２が取付けられている。
【０００９】また、全体を符号３で示す可動部には第１
の材料Ａを保持する第１の溶湯保持炉５と第２の材料Ｂ
を保持する第２の溶湯保持炉４とが設けられている。
の材料Ａを保持する第１の溶湯保持炉５と第２の材料Ｂ
を保持する第２の溶湯保持炉４とが設けられている。
【００１０】そして、第１の溶湯保持炉５には第１のノ
ズル７が開閉シャッタ５ａを介して取付けられ、第２の
溶湯保持炉４には第２のノズル６が開閉シャッタ４ａを
介して取付けられている。
ズル７が開閉シャッタ５ａを介して取付けられ、第２の
溶湯保持炉４には第２のノズル６が開閉シャッタ４ａを
介して取付けられている。
【００１１】また、それらの開閉シャッタ４ａ、５ａは
それぞれコントロールボックス８に電気回路で接続さ
れ、回転型の外側にはノズルの位置を検知する位置セン
サ９が設けられコントロールボックス８に電気回路で接
続されている。
それぞれコントロールボックス８に電気回路で接続さ
れ、回転型の外側にはノズルの位置を検知する位置セン
サ９が設けられコントロールボックス８に電気回路で接
続されている。
【００１２】そして、ノズル６、７は回転型２の軸線方
向に可動部３と共に、図示しない移動装置により移動す
るよう構成されている。
向に可動部３と共に、図示しない移動装置により移動す
るよう構成されている。
【００１３】そして、図２および図３をも参照して、ピ
ストン１５の１ｓｔリング１１とオイルリング１２との
間のピストンリング上死点位置１４の範囲は第１のノズ
ル７により第１の材料Ａが供給され、その下部の範囲は
第２のノズル６により第２の材料Ｂが供給されるよう制
御するコントロールボックスが設けられている。
ストン１５の１ｓｔリング１１とオイルリング１２との
間のピストンリング上死点位置１４の範囲は第１のノズ
ル７により第１の材料Ａが供給され、その下部の範囲は
第２のノズル６により第２の材料Ｂが供給されるよう制
御するコントロールボックスが設けられている。
【００１４】したがって、溶湯保持炉５に第１の材料Ａ
を保持し、溶湯保持炉４に第２の材料Ｂを保持し、回転
型を回転して遠心鋳造作業を実施すれば、上死点位置１
４は第１の材料Ａ、その下部は第２の材料Ｂでその間に
は混合域を有するライナが遠心鋳造される。
を保持し、溶湯保持炉４に第２の材料Ｂを保持し、回転
型を回転して遠心鋳造作業を実施すれば、上死点位置１
４は第１の材料Ａ、その下部は第２の材料Ｂでその間に
は混合域を有するライナが遠心鋳造される。
【００１５】そこで、第１の材料Ａは図４に示すマトリ
ックス硬度が大の材料を選択し、第２の材料Ｂは図５で
示すマトリックス硬度が小の材料を選択しておけば、ラ
イナの全域に亘り耐摩耗性がよいライナが提供できる。
ックス硬度が大の材料を選択し、第２の材料Ｂは図５で
示すマトリックス硬度が小の材料を選択しておけば、ラ
イナの全域に亘り耐摩耗性がよいライナが提供できる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ライナの上部と下部とにそれぞれ異なった
材料を容易に使用でき、また熱負荷に対して上部と下部
との混合部により歪みが少なく、全域に亘り長期間耐摩
耗性のあるシリンダライナを提供できる。したがって、
エンジンの信頼性・耐久性が向上する。
ているので、ライナの上部と下部とにそれぞれ異なった
材料を容易に使用でき、また熱負荷に対して上部と下部
との混合部により歪みが少なく、全域に亘り長期間耐摩
耗性のあるシリンダライナを提供できる。したがって、
エンジンの信頼性・耐久性が向上する。
【図１】本発明の一実施例を示す遠心鋳造装置の模式
図。
図。
【図２】図１の装置でライナを鋳造する態様を示す概念
図。
図。
【図３】図１の装置で鋳造したライナの例を示す側断面
図。
図。
【図４】上死点摩耗とマトリックス硬度の関係を示す
図。
図。
【図５】ライナボア摩耗とマトリックス硬度の関係を示
す図。
す図。
１…型回転装置 ２…回転型 ３…可動部 ４…第２の溶湯保持炉 ５…第１の溶湯保持炉 ６…第２のノズル ７…第１のノズル ８…コントロールボックス ９…位置センサ １０…シリンダライナ
Claims (1)
- 【請求項１】 回転型に対してノズルから材料を供給し
て遠心鋳造するシリンダライナの製造装置において、シ
リンダライナの上部を構成する第１の材料を供給する第
１のノズルと、シリンダライナの下部を構成する第２の
材料を供給する第２のノズルとを設け、第１および第２
のノズルを軸線方向に動かす装置を備え、第１および第
２のノズルに供給される材料をノズルの行程にしたがっ
て切換える制御装置を設けたことを特徴とするシリンダ
ライナの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30380793A JPH07155915A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | シリンダライナの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30380793A JPH07155915A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | シリンダライナの製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07155915A true JPH07155915A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17925543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30380793A Pending JPH07155915A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | シリンダライナの製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07155915A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008221312A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Honda Motor Co Ltd | 遠心鋳造装置 |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP30380793A patent/JPH07155915A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008221312A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Honda Motor Co Ltd | 遠心鋳造装置 |
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