JPH07155738A - Frpにおける強化繊維の分離回収方法および装置 - Google Patents

Frpにおける強化繊維の分離回収方法および装置

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JPH07155738A
JPH07155738A JP30444893A JP30444893A JPH07155738A JP H07155738 A JPH07155738 A JP H07155738A JP 30444893 A JP30444893 A JP 30444893A JP 30444893 A JP30444893 A JP 30444893A JP H07155738 A JPH07155738 A JP H07155738A
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JP
Japan
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reinforcing fibers
container
frp
crushed
resin pieces
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JP30444893A
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Akio Yoshikoshi
昭雄 吉越
Masaru Shinohara
勝 篠原
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Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【構成】 FRP成形品の粗粉砕品を容器3に投入し、
ピン16を備えた回転するパドル4によってこの粗粉砕
品を剥離粉砕して強化繊維および微粉と樹脂片とに分離
するとともに、分離された強化繊維同士あるいは強化繊
維と樹脂片および微粉とを分散せしめる。さらに、圧縮
空気の導入管5を通してパドル4の下方から容器3内に
気流を発生させ、分散された強化繊維を風力分級して回
収管7から回収する。 【効果】 FRP成形品の廃材から強化繊維を繊維状態
のまま分離して効率的に回収することが可能となり、回
収された強化繊維を再びFRP成形品に混入するなどし
て再利用することができる。また、樹脂成分を微粉砕す
る際のエネルギーの省力化が図られるとともに、充填材
に用いる場合などに成形品の強度を損なうことなく充填
量を増大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRP(繊維強化プラ
スチック)成形品の廃材から強化繊維を分離して選別回
収するためのFRPにおける強化繊維の分離回収方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂成分中にガラス繊維等の強化繊維が
混入されたFRP成形品は、多くの産業分野において構
造材や部品として広く利用されているが、その廃材を処
理するに当たっては、従前まではこれを適当な大きさに
粗粉砕した後に埋め立て処分するようにしていた。とこ
ろが、省資源や環境保護あるいは埋立地の不足等の問題
から、近年このようなFRP成形品にも再利用が強く求
められるようになってきており、このため例えば特開昭
63−39648号公報に記載された装置を初めとし
て、最近になって種々のFRP成形品のリサイクルに関
わる方法あるいは装置が提案されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこれ
らの方法あるいは装置においては、混入された強化繊維
ごとFRP廃材をローラミル等の粉砕装置によって微粉
状態にまで粉砕し、これを再びFRP成形品に充填材と
して用いたり、あるいはコンクリートの骨材として再利
用するという手段が主流とされていた。しかしながら、
このような手段では、FRP廃材に混入する強化繊維を
微粉砕するのに大きなエネルギーが必要とされるととも
に、かかる強化繊維によって粉砕装置のローラ等の寿命
が著しく短縮されるという問題がある。また、その一方
で、微粉砕されることによって強化繊維の比表面積が増
大し、表面処理されていない部分が大きくなるため、例
えばこのような微粉を充填材としてFRP成形品に再利
用しようとした場合、充填量が多すぎると成形品の強度
の低下を招くという問題が生じてしまう。
【0004】ここで、再利用に際して粗粉砕された廃材
中から繊維状態のままの強化繊維と樹脂片とを分級して
回収しようとしても、従来の手段では効率的な回収を行
なうのはきわめて困難であった。例えば、この分級回収
にスクリーン回収を用いた場合には、強化繊維が寸断さ
れて破損したりすることが多く、またスクリーン上に回
収された強化繊維が互いに絡まり合って毛玉状となり、
この玉の中に樹脂成分の微粉や樹脂片が取り込まれてし
まって分級を妨げる結果となる。一方、風力分級によっ
て分級しようとしても、強化繊維同士や強化繊維と粉砕
された樹脂片とが絡み合うことは避けられず、やはり効
率的な分級回収が阻害される結果となっていた。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、FRP廃材から強化繊維と樹脂片とを効
率的に分離して回収することが可能な分離回収方法およ
び装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してかか
る目的を達するために、本発明の請求項1の分離回収方
法は、FRP成形品を粗粉砕して成る粗粉砕品を強化繊
維および微粉と樹脂片とに剥離粉砕してこれを分散する
とともに、この分散された強化繊維を分級して回収する
ことを特徴とする。
【0007】また、請求項2の分離回収装置は、FRP
成形品の粗粉砕品を収納する容器と、この容器内に回転
可能に設けられ、上記粗粉砕品を剥離粉砕して強化繊維
および微粉と樹脂片とに分離するとともに、分離された
強化繊維同士あるいは該強化繊維と上記樹脂片および微
粉とを分散せしめるピンを備えたパドルと、このパドル
の下方から上記容器内に気流を発生させて上記分散され
た強化繊維を風力分級して回収する分級回収手段とを具
備して成るものであり、さらに請求項3の分離回収装置
は、請求項2の分離回収装置において、上記パドルの下
方に、剥離粉砕された上記樹脂片をさらに粉砕して微粉
化する微粉砕手段を設けるとともに、微粉砕された微粉
を上記分級回収手段によって回収することを特徴として
いる。
【0008】
【作用】上記請求項1の分離回収方法によれば、粗粉砕
されたFRP成形品の粗粉砕品は剥離粉砕されて、強化
繊維は繊維状態のまま、また樹脂成分は細かな樹脂片や
微粉となってそれぞれ分離される。そして、これら強化
繊維と樹脂片とを分散せしめることにより、強化繊維同
士の絡まりや強化繊維と樹脂片や微粉との絡まりを防ぐ
ことができるので、この剥離粉砕したままの状態で両者
を分級することが可能となり、これによって強化繊維と
樹脂片とをそれぞれ効率的に回収することが可能とな
る。
【0009】また、請求項2の分離回収装置では、容器
内に収納されたFRP成形品の粗粉砕品は、ピンを備え
た回転するパドルによって打撃され、その衝撃によって
剥離粉砕されるとともに、この剥離粉砕によって分離さ
れた強化繊維同士、あるいは強化繊維と樹脂片は上記ピ
ンによって分散され、互いに絡まり合うことが阻止され
る。そして、このように分散された強化繊維と樹脂片
は、分級回収手段によりパドルの下方から気流を受けて
風力分級され、強化繊維は上方に吹き上げられて回収さ
れ、一方樹脂片は容器の下方に落下して回収される。従
って、この請求項2の分離回収装置によれば、請求項1
の分離回収方法をより効率的に執り行うことが可能とな
る。さらに請求項3の分離回収装置では、容器の下方に
落下して回収された樹脂片は、微粉砕手段によって微粉
化された上で上記分級回収手段によって回収されるた
め、粗粉砕品をすべて強化繊維および微粉として回収す
ることができ、分離回収の一層の効率化を図ることがで
きるとともに、一つの回収手段によって強化繊維の回収
と樹脂成分の回収とを行なうことが可能となり、装置構
造を簡略することができる。
【0010】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の分離回収装置の
第一実施例を示すものである。本実施例の分離回収装置
1は、図2に示されるようにフレーム2に支持されて円
筒状の容器3が立設され、この容器3内にパドル4が回
転可能に支持されるとともに、容器3の下部には分級回
収手段として圧縮空気の導入管5が連結された構成とな
っている。
【0011】容器3の中央部外周には、パドル4の位置
と略同じ高さに開口するように粗粉砕品の投入管6が連
結されており、また容器3の上部外周には上記分級回収
手段によって分級された強化繊維を回収するための回収
管7が連結されていて、この回収管7は図1に示すよう
に回収容器8に連結されている。なお、これら投入管6
および回収管7は、容器3の外周側に向かって斜め上側
を向くように傾斜して設けられている。また、容器3の
上部外周には開閉可能な窓9が設けられている。ただ
し、これら投入管6、回収管7、および窓9の容器3の
周方向における配置は、設計条件等に応じて適宜に設定
可能である。
【0012】一方、上記パドル4よりも下の容器3の下
部は、下方に向かって縮径する円錐状に形成されて樹脂
片等の回収室10とされており、上記圧縮空気の導入管
5はこの回収室10内に下向きに開口するように配置さ
れている。さらに、この回収室10の下端には、該回収
室10内に落下して回収された樹脂片を抜き出すための
抜出弁11が設けられており、この抜出弁11の直下に
は樹脂片を収納する回収容器12が配置されている。ま
た、上記導入管5は、供給空気圧が調節可能な図示しな
い圧縮空気源に連結されている。
【0013】さらに、容器3の上部にはモーター等のパ
ドル駆動機13が配設されており、このパドル駆動機1
3の駆動軸14は、円筒状の容器3の中心軸に沿うよう
に容器3内に垂下していて、この駆動軸14の下端に上
記パドル4が取り付けられている。このパドル4は、駆
動軸14を挟むようにして容器3の径方向に延びる一対
の腕部15,15の外周端に、それぞれピン16,16
が上記駆動軸14に平行に立設された構成となってお
り、パドル駆動機13により駆動軸14が回転するのに
伴い腕部15,15およびピン16,16が高速旋回す
るようになされている。
【0014】次に、このような構成の分離回収装置1を
用いてFRP成形品から強化繊維を分離回収する場合に
ついて説明する。まず、分離回収処理すべきFRP成形
品を二軸スクリュー式切断機やプレス式切断機、あるい
は人手を介した切断等により短冊状のチップに切断し、
さらにこれをチップミル、カッターミル、あるいはハン
マーミル等の粉砕機によって粗粉砕して約20mm〜50
mm程度の粗粉砕品を形成する。そして、パドル駆動機1
3によってパドル4を回転させるとともに、圧縮空気源
から圧縮空気を導入管5を通して容器3内に導入し、容
器3内に下方から上方に向かって回収管7へと抜ける気
流を形成した状態で、上記粗粉砕品を投入口6から容器
3内に投入する。
【0015】投入された粗粉砕品は、高速回転するパド
ル4のピン16によって打撃されて衝撃を受け、これに
よって樹脂成分が細かな樹脂片と微粉とに砕かれると同
時に、この樹脂成分中に混入する強化繊維は樹脂成分が
砕かれる際に剥離して樹脂片および微粉から分離され
る。すなわち、粗粉砕品は剥離粉砕されて強化繊維と樹
脂片および微粉とに分離される。さらに、こうして分離
された強化繊維は、上記ピン16によって繊維が解きほ
ぐされて分散され、強化繊維同士が互いに絡まり合った
り、あるいは樹脂片や微粉に絡まったりすることが阻止
される。
【0016】そして、このように分離、分散された強化
繊維と樹脂片とは容器3内に形成された上記気流によっ
て風力分級され、強化繊維は容器3の上方に送られて回
収管7から回収容器8に回収され、上記気流は図示しな
いバグフィルター等の除塵手段を通して大気へ放出す
る。一方、樹脂片は容器3の下部に落下して貯留され、
さらに抜出弁11を開放することにより直下の回収容器
12に回収される。また微粉は、その粒径や比重により
一部は強化繊維とともに回収管7から回収容器8に回収
され、残りは樹脂片とともに抜出弁11から回収容器1
2に回収される。
【0017】このように、上記構成の分離回収装置1お
よびこれを用いた強化繊維の分離回収方法によれば、回
転するパドル4のピン16によって粗粉砕品が強化繊維
と樹脂片および微粉とに剥離粉砕されて分離され、かつ
分離された強化繊維はこのピン16によって分散されて
分級されるため、強化繊維を繊維状態のまま効率的に回
収することができる。そして、これにより、回収された
強化繊維をそのまま新たなFRP成形品の強化繊維とし
て再利用することが可能となり、かつこのように強化繊
維を再利用した新たなFRP成形品において新品の強化
繊維を用いた成形品と同等の強度を得ることができる。
また、強化繊維がガラス繊維の場合には、回収された強
化繊維をガラス製品の原料として再利用することも可能
である。
【0018】なお、強化繊維と分離されて回収容器12
に回収された樹脂片は、従来と同様にローラミル等によ
って微粉砕され、同じく回収された微粉とともにFRP
成形品の充填材として再利用されるが、上述のように強
化繊維が剥離粉砕されて分離されることから、従来のよ
うに強化繊維ごとFRP成形品を微粉砕するのに比べて
粉砕に要するエネルギーを省力化することができるとと
もに、微粉砕に用いられるローラ等の寿命の延長を図る
ことができる。また、充填材に混入される強化繊維成分
の割合が低減されることから、成形品の強度を劣化させ
ることなく充填量を増やすことができ、これによってF
RP廃材の再利用率の向上をなすことが可能となる。
【0019】なお、本実施例では投入された粗粉砕品を
剥離粉砕し、かつ分離された強化繊維を分散させるのに
一対のピン16,16を備えたパドル4を用いたが、こ
のピン16の数や大きさ、配置等は投入される粗粉砕品
の量や組成等によって適宜に設定することができる。し
かしながら、このパドル4の回転によるピン16の周速
が小さすぎると粗粉砕品に十分な衝撃が与えられず、強
化繊維を効率的に剥離することができなくなるおそれが
生じる。また逆に、ピン16の周速が速すぎると必要以
上の衝撃が粗粉砕品に与えられてしまい、強化繊維まで
もが細かく粉砕されてその回収効率が低下するおそれが
生じる。さらに、この場合には不要な駆動力を費やす結
果ともなる。そこで、種々の試験を試みたところ、パド
ル4の回転によるピン16の周速は3.2〜6.5m/sec
の範囲内とするのが好ましいという結果を得ることがで
きた。
【0020】次に、図5は本発明の第二実施例の分離回
収装置21を示すものである。ただし、この第二実施例
においては、図1ないし図4に示した第一実施例と共通
する部分については同一の符号を配して説明を省略して
ある。本実施例では、第一実施例の容器3の下部に、第
一実施例における円錐状の樹脂片等の回収室10に代え
て、円筒状の容器3がそのまま延長されて樹脂片等の微
粉砕室22が設けられており、この微粉砕室22に微粉
砕手段としてのローラミル23が配設されている。ここ
で、このローラミル23は、一対のローラ24,24が
図示しない駆動機によって円筒状の微粉砕室22の中心
軸の回りに回転駆動される周知の構造のものである。そ
して、分級回収手段としての圧縮空気の導入管5は、こ
の微粉砕室22内のローラミル23の下方から容器3の
上方に向けて気流を形成するように、微粉砕室22の底
部に連結されている。
【0021】このような構成の分離回収装置21におい
ては、投入管6から投入されたFRP成形品の粗粉砕品
は上記第一実施例と同様に高速回転するパドル4のピン
16,16によって剥離粉砕されて強化繊維および微粉
と樹脂片とに分離され、このうち強化繊維と微粉はピン
16によって分散されるとともに、上記気流によって風
力分級されて回収管7から回収される。一方、剥離粉砕
された樹脂片は風力分級によって容器3下部の微粉砕室
22に落下し、ローラミル23によって微粉砕されて微
粉化される。そして、このように微粉となった樹脂は上
記気流によって容器3内へと上昇し、回収管7から回収
される。
【0022】従って、この第二実施例の分離回収装置2
1によれば、投入されたFRP成形品の粗粉砕品はすべ
て強化繊維と微粉とになって回収されるため、再利用に
要する処理工程の簡略化が図られて、より効率的な再利
用を促すことが可能となる。また、この微粉の回収に
は、強化繊維を分級して回収するための分級回収手段が
用いられているので、このような効率的な再利用を促し
つつも装置構造が徒に複雑化するのを避けることができ
るとともに、分離回収に要する動力等の省力化を図るこ
とができる。さらに粗粉砕品の剥離粉砕、樹脂片の回収
および微粉砕はすべて容器3とこれに連なる微粉砕室2
2とで行なわれるため、生成された微粉が装置外に漏れ
出て粉塵となって周囲の環境を汚染するような事態も未
然に防止することができる。なお、本第二実施例では、
このような効果以外にも、上記第一実施例により奏功さ
れるのと同様の効果が得られることは、言うまでもな
い。
【0023】次に、これら第一および第二実施例の分離
回収装置1,21によりFRP成形品の廃材を粉砕して
強化繊維および樹脂成分を分離回収し、この時の強化繊
維、微粉、および樹脂片のそれぞれの回収率を調べた。
この結果を表1に示す。また、回収された強化繊維中に
おける純強化繊維とその他の付着成分との含有率を表2
に示す。ただし、分離回収に供したFRP成形品の廃材
は、SMC粉砕品であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表1および表2の結果より、上記第一およ
び第二実施例の分離回収装置1,21によれば、FRP
成形品中に含まれる強化繊維を高い割合で繊維として回
収することができることが確認される。特に第二実施例
の分離回収装置21によればより高い回収率を得ること
ができ、分離回収の一層の効率化が図られていることが
分かる。また、この第二実施例では樹脂片として回収さ
れる樹脂成分は0wt%であり、すなわち上述のように樹
脂片がすべて微粉砕されて微粉として回収されているこ
とが分かる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来はすべて微粉砕して回収されていたFRP成形品の廃
材から、強化繊維を繊維状態のまま分離して効率的に回
収することが可能となり、回収された強化繊維を再びF
RP成形品に混入するなどして再利用することができる
とともに、このような場合でも成形品の強度を維持する
ことができる。その一方で、強化繊維と分離された樹脂
成分は強化繊維の含まれる割合が低くなるため、これを
微粉砕する際のエネルギーの省力化が図られるととも
に、微粉砕された樹脂成分をFRP成形品等の充填材に
用いる場合に成形品の強度を損なうことなく充填量を増
大できるなど、再利用の効率化を促すことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の分離回収装置1を用いた
FRP成形品のリサイクル設備の一例を示す図である。
【図2】本発明の第一実施例の分離回収装置1を示す側
面図である。
【図3】図2に示す分離回収装置1の容器3部分の縦断
面図である。
【図4】図2に示す分離回収装置1の容器3部分の横断
面図である。
【図5】本発明の第二実施例の分離回収装置21を示す
側面図である。
【符号の説明】
1,21 分離回収装置 3 容器 4 パドル 5 圧縮空気の導入管(分級回収手段) 6 投入管 7 回収管 10 樹脂片等の回収室 11 抜出弁 12 回収容器 13 パドル駆動機 14 駆動軸 15 腕部 16 ピン 22 微粉砕室 23 ローラミル(微粉砕手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP成形品を粗粉砕して成る粗粉砕品
    を強化繊維および微粉と樹脂片とに剥離粉砕してこれを
    分散するとともに、この分散された強化繊維を分級して
    回収することを特徴とするFRPにおける強化繊維の分
    離回収方法。
  2. 【請求項2】 FRP成形品の粗粉砕品を収納する容器
    と、 この容器内に回転可能に設けられ、上記粗粉砕品を剥離
    粉砕して強化繊維および微粉と樹脂片とに分離するとと
    もに、分離された強化繊維同士あるいは該強化繊維と上
    記樹脂片および微粉とを分散せしめるピンを備えたパド
    ルと、 このパドルの下方から上記容器内に気流を発生させて上
    記分散された強化繊維を風力分級して回収する分級回収
    手段とを具備して成るFRPにおける強化繊維の分離回
    収装置。
  3. 【請求項3】 上記パドルの下方には、剥離粉砕された
    上記樹脂片をさらに粉砕して微粉化する微粉砕手段が設
    けられるとともに、微粉砕された微粉は上記分級回収手
    段によって回収されることを特徴とする請求項2に記載
    のFRPにおける強化繊維の分離回収装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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