JPH0715521B2 - 屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法 - Google Patents
屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法Info
- Publication number
- JPH0715521B2 JPH0715521B2 JP1132741A JP13274189A JPH0715521B2 JP H0715521 B2 JPH0715521 B2 JP H0715521B2 JP 1132741 A JP1132741 A JP 1132741A JP 13274189 A JP13274189 A JP 13274189A JP H0715521 B2 JPH0715521 B2 JP H0715521B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silica glass
- cylindrical lens
- glass cylindrical
- manufacturing
- refractive index
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、画像結合用対物レンズや、画像伝送用媒体
として使用される屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズ
の製造方法に係るものである。
として使用される屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズ
の製造方法に係るものである。
（従来の技術） 屈折率分布型円柱レンズは、屈折率が中心軸から外方に
向かって放射状に分布してなるもので、一般光学レンズ
と同様の使い方が可能である。平行ビームの形成や集光
は勿論、長さを適値に定めることで、出射端面上に等倍
正立の実像を結ばせることが可能であり、更にある程度
の長さまで像を伝送することが可能である。
向かって放射状に分布してなるもので、一般光学レンズ
と同様の使い方が可能である。平行ビームの形成や集光
は勿論、長さを適値に定めることで、出射端面上に等倍
正立の実像を結ばせることが可能であり、更にある程度
の長さまで像を伝送することが可能である。
従来、この種円柱レンズの製造方法は、多成分系ガラス
棒を溶融塩中に長時間浸漬してイオン交換を行なう方法
で屈折率分布を形成し、製造していた。
棒を溶融塩中に長時間浸漬してイオン交換を行なう方法
で屈折率分布を形成し、製造していた。
（発明が解決しようとする課題） しかし、この方法は多成分系ガラスを用いていること
と、その中にアルカリイオンが不安定な状態でドープさ
れているために、熱、放射線及び薬品等に対して耐久性
が殆どないものしか得られなかった。このような問題点
を解決するために光ファイバの製造方法と同様にしてVA
D法を用いてGeO2をドーパントとして、GeO2のドープ量
を変化させたSiO2ガラスからなる円柱レンズが提案され
ているが、第２図に示すように屈折率分布が滑らかに変
化せず、いわゆる“ゆらぎ”が10μｍ程度もあるもので
あったために、実用に耐えるものは得られていなかっ
た。
と、その中にアルカリイオンが不安定な状態でドープさ
れているために、熱、放射線及び薬品等に対して耐久性
が殆どないものしか得られなかった。このような問題点
を解決するために光ファイバの製造方法と同様にしてVA
D法を用いてGeO2をドーパントとして、GeO2のドープ量
を変化させたSiO2ガラスからなる円柱レンズが提案され
ているが、第２図に示すように屈折率分布が滑らかに変
化せず、いわゆる“ゆらぎ”が10μｍ程度もあるもので
あったために、実用に耐えるものは得られていなかっ
た。
なお、上記の“ゆらぎ”の大きさとは、第３図（第２図
の拡大図）に示すａ点とｂ点の半径方向間の幅ｄを言う
ものである。
の拡大図）に示すａ点とｂ点の半径方向間の幅ｄを言う
ものである。
この“ゆらぎ”は光ファイバの場合は線引きされて細径
にされるので、ゆらぎ自体も小さくなり、全く使用でき
ない状態のものとはならないが、屈折率分布型円柱レン
ズでは光ファイバの場合とは異なり線引きされて細径に
するものではないので、これを解決することが課題であ
る。
にされるので、ゆらぎ自体も小さくなり、全く使用でき
ない状態のものとはならないが、屈折率分布型円柱レン
ズでは光ファイバの場合とは異なり線引きされて細径に
するものではないので、これを解決することが課題であ
る。
（課題を解決するための手段） この発明は上記の観点から、熱、放射線及び薬品等に対
して耐久性がある石英ガラス系の円柱レンズを製造する
方法を提供するものであり、その概要は、中心から半径
方向に向かってフッ素（Ｆ）のドーパント量が段階的に
増大されて、その屈折率が段階的に低下してなる高純度
石英ガラス系ロッドを線引き速度1m/分以下の速度で線
引きすることを特徴とする屈折率分布型石英ガラス系円
柱レンズの製造方法である。
して耐久性がある石英ガラス系の円柱レンズを製造する
方法を提供するものであり、その概要は、中心から半径
方向に向かってフッ素（Ｆ）のドーパント量が段階的に
増大されて、その屈折率が段階的に低下してなる高純度
石英ガラス系ロッドを線引き速度1m/分以下の速度で線
引きすることを特徴とする屈折率分布型石英ガラス系円
柱レンズの製造方法である。
（作用） フッ素（Ｆ）によって屈折率が段階的に低下された高純
度石英ガラス系ロッドを線引き速度1m/分以下という極
めて遅い速度で線引きするので、その熱によりＦが拡散
して屈折率の段階的変化すなわち“ゆらぎ”が低減され
る。
度石英ガラス系ロッドを線引き速度1m/分以下という極
めて遅い速度で線引きするので、その熱によりＦが拡散
して屈折率の段階的変化すなわち“ゆらぎ”が低減され
る。
（実施例） VADを用いて、直径8mmの高純度石英ガラスロッドを得、
その周りにプラズマ外付け法により、下記表１の条件の
基にフッ素（Ｆ）がドープされた高純度石英ガラス層を
堆積した。
その周りにプラズマ外付け法により、下記表１の条件の
基にフッ素（Ｆ）がドープされた高純度石英ガラス層を
堆積した。
このようにして得られたロッドを線引き速度1m/分で線
引きして直径0.20mmのロッドレンズを得た。
引きして直径0.20mmのロッドレンズを得た。
得られたロッドレンズの屈折率は第１図に示すように、
ピークが1.458、最小部が1.438であり、かつ“ゆらぎ”
の小さいものであり、その程度は0.2μであった。
ピークが1.458、最小部が1.438であり、かつ“ゆらぎ”
の小さいものであり、その程度は0.2μであった。
このロッドレンズは従来の多成分系ガラスを用いて製造
したロッドレンズでの使用温度が100℃以下であるのに
対し、それよりも環境の厳しい高温例えば400〜500℃で
対物レンズとして用いたところ、何の障害もなく使用す
ることができた。
したロッドレンズでの使用温度が100℃以下であるのに
対し、それよりも環境の厳しい高温例えば400〜500℃で
対物レンズとして用いたところ、何の障害もなく使用す
ることができた。
（発明の効果） この発明は、製造条件からみると、線引き速度を通常の
光ファイバを製造するときの線引き速度数100m/分と比
較して遥に遅い1m/分程度で線引きする方法があるの
で、線引きの際に熱拡散が十分行なわれて“揺らぎ”が
低減され、かつ上記のようにロッドレンズとして石英ガ
ラスを主成分としているために、耐熱性がよく、耐放射
線、耐薬品性が優れたものが得られるという格別の効果
を奏するものである。
光ファイバを製造するときの線引き速度数100m/分と比
較して遥に遅い1m/分程度で線引きする方法があるの
で、線引きの際に熱拡散が十分行なわれて“揺らぎ”が
低減され、かつ上記のようにロッドレンズとして石英ガ
ラスを主成分としているために、耐熱性がよく、耐放射
線、耐薬品性が優れたものが得られるという格別の効果
を奏するものである。
第１図は、この発明により得られる石英ガラス系ロッド
レンズの屈折率分布図、第２図は、VAD法による石英ガ
ラス形ロッドレンズの屈折率分布図、第３図は、第２図
の一部拡大図である。
レンズの屈折率分布図、第２図は、VAD法による石英ガ
ラス形ロッドレンズの屈折率分布図、第３図は、第２図
の一部拡大図である。
フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 克之 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (72)発明者 田中 利行 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (72)発明者 真田 和夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内
Claims (1)
- 【請求項１】中心から半径方向外方に向かってフッ素
（Ｆ）のドーパント量が段階的に増大されて、その屈折
率が段階的に低下してなる高純度石英ガラス系ロッドを
線引き速度1m/分以下の速度で線引きすることを特徴と
する屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1132741A JPH0715521B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1132741A JPH0715521B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02311801A JPH02311801A (ja) | 1990-12-27 |
| JPH0715521B2 true JPH0715521B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=15088511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1132741A Expired - Fee Related JPH0715521B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0715521B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002014419A (ja) | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
| CN100385261C (zh) | 2001-05-09 | 2008-04-30 | 浜松光子学株式会社 | 光学透镜的制造方法 |
| JP4197956B2 (ja) | 2001-05-09 | 2008-12-17 | 浜松ホトニクス株式会社 | 光学レンズの製造方法 |
| JP2003107208A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Fujikura Ltd | ロッドレンズの製造方法及びロッドレンズ |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5515682A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-02 | Hisao Inoue | Oil pressure vibration generator |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP1132741A patent/JPH0715521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5515682A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-02 | Hisao Inoue | Oil pressure vibration generator |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02311801A (ja) | 1990-12-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4229070A (en) | High bandwidth optical waveguide having B2 O3 free core and method of fabrication | |
| US4230396A (en) | High bandwidth optical waveguides and method of fabrication | |
| US4664473A (en) | Optical fiber formed of MgO--Al2 O3 --SiO2 glass | |
| EP0391742B1 (en) | Image transmitting fiber bundle and manufacturing process thereof | |
| JPS6124349B2 (ja) | ||
| JPS61191543A (ja) | 石英系光フアイバ | |
| JPH0715521B2 (ja) | 屈折率分布型石英ガラス系円柱レンズの製造方法 | |
| US4699464A (en) | BeF2 -based optical fibers | |
| JP2988524B2 (ja) | 光ファイバおよびその製造方法 | |
| JPH0236535B2 (ja) | ||
| JPS62116902A (ja) | 広帯域低分散光フアイバ | |
| JP3282874B2 (ja) | レンズ付き石英系光ファイバとその製造方法 | |
| JP2770092B2 (ja) | 耐放射線性イメージファイバ | |
| JPS6280607A (ja) | １．５μ帯零分散シングルモ−ドフアイバ | |
| US8792762B2 (en) | Low loss aluminum doped optical fiber for UV applications | |
| JPS63313103A (ja) | イメ−ジフアイバ | |
| JP3020920B2 (ja) | 光ファイバ用ガラス母材の製造方法 | |
| JP2886599B2 (ja) | イメージファイバの製造方法 | |
| JPH03218938A (ja) | 楕円コア型偏波面保存光ファイバの製造方法 | |
| JP2003238192A (ja) | 屈折率分布型レンズの製造方法 | |
| JPH0557215B2 (ja) | ||
| JPH04362603A (ja) | 低損失光ファイバ | |
| JPS63281106A (ja) | 分散フラット型光フアイバ | |
| Rigterink | Better glass fibers for optical transmission | |
| JPH0561606B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222 Year of fee payment: 14 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |