JPH07155149A - 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料 - Google Patents

飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料

Info

Publication number
JPH07155149A
JPH07155149A JP5339502A JP33950293A JPH07155149A JP H07155149 A JPH07155149 A JP H07155149A JP 5339502 A JP5339502 A JP 5339502A JP 33950293 A JP33950293 A JP 33950293A JP H07155149 A JPH07155149 A JP H07155149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
acid ester
antifoam
drink
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5339502A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Takahashi
昭彦 高橋
Hitoshi Murakami
斎 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Vitamin Co Ltd
Original Assignee
Riken Vitamin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riken Vitamin Co Ltd filed Critical Riken Vitamin Co Ltd
Priority to JP5339502A priority Critical patent/JPH07155149A/ja
Publication of JPH07155149A publication Critical patent/JPH07155149A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ジグリセリン脂肪酸エステル、好ましくはモ
ノエステル純度が50重量%以上であるジグリセリン脂肪
酸エステル2〜80重量部と、グリセリン不飽和脂肪酸エ
ステル、好ましくは融点30〜50℃のグリセリン不飽和脂
肪酸エステル10〜80重量部を必須成分とした飲料用消泡
剤、及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料。 【効果】 本発明によれば幅広い温度域で有効な飲料用
消泡剤が得られ、それを配合してなる陽圧缶入り飲料
は、振盪直後の開缶により内容物が噴きだして消費者の
手や衣服を汚すといった問題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は飲料用消泡剤及びこれを
配合してなる陽圧缶入り飲料に関する。詳しくはジグリ
セリン脂肪酸エステル2〜80重量部、グリセリン不飽和
脂肪酸エステル10〜80重量部を必須成分とすることを特
徴とする飲料用消泡剤、及びそれを配合してなる陽圧缶
入り飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から密封容器入り飲料として缶入り
の各種飲料が店頭、自動販売機などで販売されている。
従来缶飲料は缶のヘッドスペース内の空気による内容物
の酸化を防ぐなどの理由から、缶のヘッドスペースを陰
圧に保つようにしてきたが、この場合缶内の陰圧による
缶胴のへこみ(パネリング)に対抗するため、比較的板
厚の厚いスリーピーススチール缶などが主に用いられて
きた。近時このようなスリーピーススチール缶に代わ
り、飲料缶として軽量であるツーピーススチール缶、ツ
ーピースアルミ缶等の薄肉缶の使用が普及しつつある。
【0003】この薄肉飲料缶は、パネリングを防ぐため
炭酸ガスや液体窒素を添加する等の方法がとられてい
る。このため、このような陽圧缶に充填されたコーラや
ビールは振盪された後に開缶すると内圧が高いため、缶
内のヘッドスペースに起泡した内容物が噴きだし、消費
者の手や衣服を汚すという問題がある。
【0004】特にコーヒー等では従来から消費者が内容
物の均質化をはかるため飲用前に缶を振盪することが習
慣になっており問題となる。このような問題点を解決す
るために、開口部に新たな機能を付与して内容物が噴き
出さないように改良することが考えられるが、いまだ充
分満足のいく結果は得られていない。
【0005】また、従来より食品添加物として使用可能
な界面活性剤がこのような目的の消泡剤として使用さ
れ、有効な手段であるとして特公平5-7968号公報、特開
平4-320654号公報等が提案されてきている。しかし缶飲
料の販売される温度が、夏期は5℃前後、冬期は55℃前
後と幅広く、この広い温度域で有効に機能させることは
困難であり、いまだに満足のいくものが得られていない
のが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は陽圧缶
に充填されたコーヒー等の飲料が飲用前の缶の振盪で起
泡し、内容物が開缶と同時に噴き出すのを防止するため
の消泡剤及びこれを配合してなる陽圧缶入り飲料を提供
するものである。特に、低温から高温まで幅広い温度域
に保存された飲料に対して充分な効果を示す消泡剤及び
それを配合してなる陽圧缶入り飲料を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、本発明の飲料
用消泡剤を添加した陽圧缶入り飲料は開缶前の振盪によ
って起こる開缶時の内容物の噴き出しが防止されること
を見いだし、本発明に到達した。すなわち、上記目的を
達成するための本発明の手段は、ジグリセリン脂肪酸エ
ステル、好ましくはモノエステル純度が50重量%以上で
あるジグリセリン脂肪酸エステル2〜80重量部と、グリ
セリン不飽和脂肪酸エステル、好ましくは融点が30〜50
℃であるグリセリン不飽和脂肪酸エステル10〜80重量部
からなる消泡剤及びこれを添加した飲料を陽圧缶に充填
し、陽圧缶入り飲料とすることを特徴とするものであ
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用されるジグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリン
重合度2のジグリセリンと脂肪酸のエステル化物であ
り、ジグリセリンと脂肪酸のエステル化反応、ジグリセ
リンと中性油脂のエステル交換反応などにより生成され
るものである。上記反応により生成したジグリセリン脂
肪酸エステル反応物は、反応後通常分子蒸留することに
より目的にあったモノエステル純度を高めることができ
る。本発明におけるジグリセリン脂肪酸エステルのモノ
エステル純度は50重量%以上がよく、好ましくは70重量
%以上のものが適している。
【0009】本発明に使用されるグリセリン不飽和脂肪
酸エステルは、グリセリンと不飽和脂肪酸のエステル化
物であり、好ましくはこのグリセリン不飽和脂肪酸エス
テルの融点が30〜50℃の範囲にあるものが有効である。
ここでグリセリン不飽和脂肪酸エステルの融点とは示差
走査熱量計等によって測定した融点(ピークトップ温
度)をいう。
【0010】本発明に使用されるジグリセリン脂肪酸エ
ステル及びグリセリン不飽和脂肪酸エステルを構成する
脂肪酸は、炭素数が8〜24、好ましくは14〜22のものが
適している。
【0011】本発明の消防剤において、ジグリセリン脂
肪酸エステルの含有量は2〜80重量部であり、グリセリ
ン不飽和脂肪酸エステルの含有量は10〜80重量部である
が、上記2種の消泡剤成分がこの範囲にある場合にかぎ
り、低温から高温まで幅広い温度域で高い消泡効果が得
られるものである。本発明は上記のような2種の消泡剤
を併用することにより充分な消泡効果を発揮するが、上
記配合割合を満足するかぎり、目的に応じて他の乳化剤
を併用することもできる。
【0012】本発明の消泡剤の添加方法は、缶飲料原液
に対し直接添加し分散させてもよいが、均一に分散させ
るためには加温された原液を用いる方が好ましい。ま
た、予め、少量の原液等で高濃度消泡剤分散液とした
後、これを大量の原液に合わせる方法でも良い。本発明
の消泡剤の合計使用量は飲料に対して 0.002〜0.1 重量
%、好ましくは0.01〜0.08重量%がよい。 0.002重量%
未満では本発明の消泡効果は期待できず、 0.1重量%よ
り多いとコスト高を招くとともに風味への悪影響が出て
くるので好ましくない。
【0013】(実施例)以下に本発明を実施例により説
明する。以下に%とあるのは重量%を示す。
【0014】(実施例1〜7)及び(比較例1〜7) 市販ミルクコーヒー 500gを1リットルビーカーに移
し、コーヒー液温を75℃に昇温した。このコーヒー液に
本発明の消泡剤を後記表1に示すとおり添加後、TKホ
モミキサー(特殊機化工業(株)製)にて5分間10000r
pmで攪拌分散し、次いでピストンホモジナイザー(イズ
ミフードマシナリ(株)製)にて 150kg/cm2 で均質化
を行い、オートクレーブで 124℃、20分間殺菌して供試
コーヒー液サンプルとした。
【0015】これらコーヒー液サンプルを55℃区、25℃
区、5℃区に分け、それぞれ1週間保存した後 140ml容
サンプル瓶(50φ×100mm)に 125mlずつ移し、これを振
盪機(イワキ産業(株)製 KM Shaker)で上下に10秒
間激しく振盪し、静置3秒後に生じた泡の状態を評価し
た。
【0016】なお、実施例1〜7及び、比較例1〜7で
用いた乳化剤の名称については後記表2に示した。また
融点は示差走査熱量計(理学電機(株)製)を用い、試
料を100 ℃で溶解後 -10℃/min で0℃まで冷却し、次
いで10℃/min で 100℃まで昇温する過程で表れる融解
吸熱ピークトップ温度から決定した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明により幅広
い温度域で有効な飲料用消泡剤が得られ、それを配合し
てなる陽圧缶入り飲料は、振盪直後の開缶によって内容
物が噴きだし、消費者の手や衣服を汚すといった問題が
解決される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジグリセリン脂肪酸エステル2〜80重量
    部と、グリセリン不飽和脂肪酸エステル10〜80重量部を
    必須成分とすることを特徴とする飲料用消泡剤。
  2. 【請求項2】 ジグリセリン脂肪酸エステルのモノエス
    テル純度が50重量%以上である請求項1記載の飲料用消
    泡剤。
  3. 【請求項3】 グリセリン不飽和脂肪酸エステルの融点
    が30〜50℃である請求項1又は2記載の飲料用消泡剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の飲料
    用消泡剤を配合してなる陽圧缶入り飲料。
JP5339502A 1993-12-03 1993-12-03 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料 Withdrawn JPH07155149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5339502A JPH07155149A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5339502A JPH07155149A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07155149A true JPH07155149A (ja) 1995-06-20

Family

ID=18328087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5339502A Withdrawn JPH07155149A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07155149A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0878134A2 (en) * 1997-05-12 1998-11-18 Mitsubishi Chemical Corporation Milk beverages
JP2016123356A (ja) * 2014-12-29 2016-07-11 太陽化学株式会社 飲食品用消泡剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0878134A2 (en) * 1997-05-12 1998-11-18 Mitsubishi Chemical Corporation Milk beverages
EP0878134A3 (en) * 1997-05-12 1999-04-14 Mitsubishi Chemical Corporation Milk beverages
JP2016123356A (ja) * 2014-12-29 2016-07-11 太陽化学株式会社 飲食品用消泡剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050276898A1 (en) Aerated creamers and processes
KR100196254B1 (ko) 소포제를 함유하는 음료
CA1297820C (en) Foamable alcohol product and process of producing a foamable alcohol product
JP4660593B2 (ja) 炭酸化用ミルクベース飲料の処方
EP1151940A1 (en) Aerosol can containing cream
CZ156196A3 (en) Refreshing beverage
US5820905A (en) Antifoaming agent and canned drink using the same
JPH07155149A (ja) 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料
JP3029370B2 (ja) 飲料用消泡剤及びそれを配合してなる陽圧缶入り飲料
JPH0227967A (ja) 缶入り飲料
JPH0686660A (ja) 缶入り飲料
US20120231127A1 (en) Foaming beverages containing lipids
EP0199408A1 (en) Controlling and reducing opening torques of caps and lids
US8012524B2 (en) Mousse-type spread and mousse-type edible oil
EP0277603A2 (en) Silicon emulsion for cork lubrication and sealing of bottles and other containers of long shelf-life beverages and foodstuffs
JPH04320668A (ja) 飲料用消泡剤およびそれを用いた飲料
JP3417189B2 (ja) 消泡剤およびこれを用いた陽圧缶入り飲料
JPH10295339A (ja) 容器に充填された泡立ち飲料
CN101553138B (zh) 碳酸饮料的改进或涉及碳酸饮料的改进
JP3449940B2 (ja) 飲料用消泡剤およびそれが用いられた飲料
JPH0614713A (ja) 缶入り飲料
JP3037079B2 (ja) 飲料用消泡剤とそれを添加した缶入り飲料およびその製造方法
JPH02127218A (ja) 窒素ガス封入飲料缶詰及びその製造方法
NL9001438A (nl) Zure zuivellikeur.
JP3193024B2 (ja) 缶入り飲料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010206