JPH07153985A

JPH07153985A - 太陽電池の支持装置

Info

Publication number: JPH07153985A
Application number: JP5329629A
Authority: JP
Inventors: Hisatoyo Kawame; 尚豊川目
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 1993-11-30
Filing date: 1993-11-30
Publication date: 1995-06-16
Anticipated expiration: 2013-11-05
Also published as: JP2821660B2

Abstract

(57)【要約】【目的】太陽電池に接続した配線が入り組んで作業の
妨げとなったり、或は、配線が露出して外観を見苦しく
することのない太陽電池の支持構造を提供する。【構成】互いに平行に配置した架台（２）（２）…間
に太陽電池モジュール（１）（１）を並べて設置すると
ともに、各太陽電池モジュール（１）（１）間の配線
（21）を、架台（２）に形成した開口（23）を通して互
いに接続し、更に、建物本体内のインバータへ接続され
る最端部の電気配線（25）を同じく架台（２）内を通っ
て建物本体側へ導出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、屋根上に設置される
太陽電池の支持装置であって、特に、各太陽電池間を接
続し、且つ、太陽電池によって蓄電した電気をインバ−
タ側へ取り出すための配線構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】太陽光発電のための太陽電池モジュ−ル
を屋根上に設置する場合、屋根の上にまず架台を設置し
て、この架台へ太陽電池モジュ−ルを取付けるのが一般
である。この場合、各太陽電池モジュ−ルは、電気配線
によって直列接続する必要があり、この太陽電池モジュ
−ルの設置の際にそれらモジュ−ル同士を接続しながら
架台へ固定し、接続方向の最端部の太陽電池モジュ−ル
から導き出した終端の配線を、建物内の適所に設置した
インバ−タへ導くようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、太陽電
池を屋根上に設置する場合には、その屋根上に各電池間
を接続する電気配線、及び、太陽電池によって発生した
直流電流を建物内のインバ−タへ導くための電気配線を
施す必要があり、従来においては、これらの配線が屋根
上に入り組んでその後の作業の妨げとなったり、或は、
配線が外部に露出して外観を見苦しくするといった不都
合があった。

【０００４】この発明は、このような従来の欠点を解消
して、太陽電池に接続した配線が入り組んで作業の妨げ
となったり、或は、配線が露出して外観を見苦しくする
ことのない太陽電池の支持構造を提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、溝形鋼からなる多数の架台を互いに
平行に配置してそれら架台間に跨るようにして太陽電池
モジュ−ルを設置するとともに、上記架台の側壁部に形
成した開口を介して互いに隣接する太陽電池モジュ−ル
同士を配線接続し、かつ、その接続方向の最端部の太陽
電池モジュ−ルに接続した配線を、前記架台の溝内へ収
容したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】上記のように、各モジュ−ル間の配線は、架台
に形成した開口を介して行われるから、例えば架台を迂
回させたりする必要がなく、平面から見て略直線的に整
然と配置される。また、最端部の配線は、架台の溝内を
通して建物内のインバ−タへ導かれるようになっている
ので、同様に入り組んだり露出したりすることなく整然
と収容出来る。

【０００７】

【実施例】図５は、住宅の寄棟屋根に太陽電池を設置し
た状態を示しており、多数の長方形状の太陽電池モジュ
ール（１）（１）…を、左右及び上下方向に並べて全体
として山型に配置している。図４は、上記太陽電池モジ
ュール（１）（１）…の配置状態の左半部部分を概略平
面図である。図において（２）（２）…は、屋根傾斜方
向に沿って配置される複数本の長物材からなる架台であ
り、このように左右方向に平行に並べて設置され、これ
ら各左右の一対の架台（２）（２）…間に跨るようにし
て、それぞれ太陽電池モジュール（１）（１）…を固定
するものである。

【０００８】図１及び図２は、上記架台（２）とその架
台（２）への太陽電池モジュール（１）の取付け構造を
示している。架台（２）は、図２のように、リップ付の
溝型鋼からなるもので、そのリップ（３）が上部側とな
るようにして屋根材（４）の上面に設置されている。
（５）は、屋根母屋（６）に固定された支持金具で、こ
の支持金具（５）へ下側から差し込んだ支持ボルト
（７）の上部先端を、野地板（８）、その上部のアスフ
ァルトルーフィング（９）及び屋根材（４）等を貫通さ
せて上方に突出させ、この突出部分に、架台（２）のウ
エブ（10）部分をナット（11）で締付け固定している。

【０００９】太陽電池モジュール（１）（１）は、それ
ぞれ外周のモジュール枠（13）と、そのモジュール枠
（13）内に取付けられたモジュール本体（14）とからな
るもので、その左右両側の端部が、前記各リップ（３）
（３）の上面に設置されている。（15）は、太陽電池モ
ジュール（１）を固定するための固定金具であって、断
面倒コの字型の金具本体（16）と、その金具本体（16）
の中央部へ上方から差し込んだ締付けボルト（17）と、
この締付けボルト（17）の下端に螺合した止め具（18）
とから構成されている。金具本体（16）の両端が、前記
モジュール枠（13）の外側面に固定した金具受け片（1
9）の上端とモジュール枠（13）外側面との間の隙間へ
挿入されるとともに、止め具（18）を、リップ（３）の
裏面へ当接させて、上下両側から締め付けて固定するよ
うになっている。

【００１０】（21）は、左右方向に隣接する太陽電池モ
ジュール（１）（１）の内、その一端を一方の太陽電池
モジュール（１）へ連結した電気配線であり、その他端
は、前記架台（２）の左右の側壁の（22）（22）に形成
した開口（23）（23）を通って、他方の太陽電池モジュ
ール（１）側に導き出され、その他方のモジュール
（１）へ接続されるようになっている。すなわち、左右
方向に並列される各太陽電池モジュール（１）（１）…
は、それぞれ各架台（２）に形成した開口（23）を通っ
て配置された電気配線（21）によって相互に直列接続さ
れるものである。この電気配線（21）の接続は、これら
太陽電池モジュール（１）（１）の設置の際に行なう。
（20）は、この開口（23）の嵌合した保護キャップであ
る。

【００１１】各太陽電池モジュール（１）（１）間の配
線構造は、図４で示されており、このように、左右方向
に隣接する各太陽電池モジュール（１）（１）間におい
ては、全て、架台（２）すなわちその架台（２）の開口
（23）を介して相互に接続するようになっている。（2
5）は、このように互いに接続される一連の太陽電池モ
ジュール（１）（１）の最端部に接続される電気配線で
あり、これらの電気配線（25）（25）は、図４の右端の
架台（２）すなわち図５の中央部分の架台（２）におい
て、その架台（２）の溝内を通って上方に導かれ、更に
その架台（２）の上端部分に形成した開口（23）から引
き出されて、屋根に形成された配管口（26）から建物本
体の小屋裏側へ引き込まれるようになっている。そし
て、図示しないが、その小屋裏側から建物本体内のイン
バータへ接続されることになる。

【００１２】図３が、その電気配線（25）の架台（２）
内への収容状態を示しており、この架台（２）に形成し
た開口（23）によってその架台（２）の溝（27）内へ引
き込まれた後、その溝（27）内を通って前記屋根の上端
側に導かれるとともに、同じく架台（２）に形成した開
口（23）から外部へ引き出されるものである。図４にお
いては、各太陽電池モジュール（１）を上下２グループ
に分けており、一部を除いてそれぞれのグループ毎のこ
のような配線（25）（25）が、同様にして架台（２）を
通って上方へ導かれている。図示していないが、図１の
右半部の太陽電池モジュール（１）についても同様であ
って、この図４の右端の架台（２）を通して導出される
ようになっている。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、この発明では、各太陽電
池モジュール間の配線は、架台に形成した開口を介して
相互に接続されるようになっているから、架台を迂回さ
せたりする必要がなく直線的に整然と配線されるので、
これらの配線が入り組んだりすることがない。また、接
続方向の最端部の太陽電池モジュールに接続される配線
は、同じく、架台へ収容された後建物本体側へ導かれる
ようになっているので、この配線もまた、外部に露出せ
ず整然と纏めて収納されることになり、それらの配線が
露出して外観を見苦しくすることがないとともに、その
後の作業を配線によって妨げられて作業性を損なうとい
った不都合がないし、メンテナンスも容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す太陽電池モジュール取
付け部分の要部の斜視図である。

【図２】同じく太陽電池モジュール取付け部分の横断面
図である。

【図３】最端部の電気配線を架台内へ収容した状態を示
す太陽電池モジュール取付け部分の要部横断斜視図であ
る。

【図４】太陽電池モジュールと電気配線の配置状態を示
す概略平面図である。

【図５】太陽電池モジュールを取付けた住宅の正面図で
ある。

【符号の説明】

（１）太陽電池モジュール（２）架台（21）電気配線（23）開口（25）電気配線（27）架台の溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】溝形鋼からなる多数の架台を互いに平行
に配置してそれら架台間に跨るようにして太陽電池モジ
ュ−ルを設置するとともに、上記架台の側壁部に形成し
た開口を介して互いに隣接する太陽電池モジュ−ル同士
を配線接続し、かつ、その接続方向の最端部の太陽電池
モジュ−ルに接続した配線を、前記架台の溝内へ収容し
たことを特徴とする太陽電池の支持装置。
【請求項２】前記架台の溝へ収容した配線をその架台
の開口から建物本体側へ導出してなることを特徴とする
請求項１の太陽電池の支持装置。