JPH07153514A - 超弾性皿ばねおよびその製造方法 - Google Patents
超弾性皿ばねおよびその製造方法Info
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- JPH07153514A JPH07153514A JP32321293A JP32321293A JPH07153514A JP H07153514 A JPH07153514 A JP H07153514A JP 32321293 A JP32321293 A JP 32321293A JP 32321293 A JP32321293 A JP 32321293A JP H07153514 A JPH07153514 A JP H07153514A
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Abstract
皿ばねを、超弾性合金として、使用時に生じる緩みを防
止すると共に、皿ばねの使用できる温度範囲を広げたこ
と。 【構成】 皿ばねの材質がNi−Ti合金およびNi−
Ti系合金で超弾性効果を付与せしめた材料であって、
皿形状H/h=0.1〜1.5(H=皿ばね高さ、h=
皿ばね板厚み)の皿ばねであり、かつ皿ばねの特性が常
温でX軸にたわみ、Y軸に荷重をとるばね試験におい
て、最大たわみ量の75%のたわみにおける負荷側の荷
重P1 、除荷側の荷重P2 の比が、P2 /P1 =0.3
5以上の特性を有する超弾性皿ばねおよび前記の合金を
熱間加工後、最終加工率を15〜30%として冷間加工
を施して板とし、皿ばね形状に成形し、これに260〜
350℃で0.1〜4時間の熱処理を施す。
Description
て部材を締結する際に使用する皿ばねに関し、緩みの生
じ難い、特に電気接続部の接続に好適な超弾性皿ばねに
係るものである。
ルト等を用いて接続することが多く、この接続にはスプ
リングワッシャーや平ワッシャー等を用いボルトを締付
けて接続するものである。保守は、接続部にサーモラベ
ルを貼り付けておき、接続部の温度上昇による緩みを発
見して、ボルトの増締めをする方法が行われている。ま
た銅バーなどを用いる高層ビルなどの高圧大電力幹線の
電気工事は、ボルトにより導体を締め付け接続し、施工
組立後、一度使用電力量相当のテスト通電を行い、電力
幹線接続部に通電による発熱を経験させて、熱膨張等に
よる接続部材のヘタリによる電気接続部に生じるゆるみ
を予め生じさせ、後に、再度ボルトの増締めを行うこと
により施工工事の信頼性を向上させていた。増締め等の
作業は、通電状態では安全上出来ないため時間的制約が
あり、また多くの人手を要し、かつ経費もかかるため問
題になっていた。
なされている。例えば、実開昭59−129170号に
端子装置がある。これは形状記憶合金製皿ばねを用いた
端子装置であり、正常温度時には、平形状、異常発熱時
には、皿形状に変形回復することによって接続端子面圧
を上げ異常発熱を、防止出来るとしている。しかし、効
果記述が定性的であり形状記憶皿ばねの材質、記憶処
理、荷重特性等の記述がなく具体的に効果が確認できな
い。また実開昭58−168079号に、電気用端子の
緩みどめ装置がある。これは形状記憶合金製ばね座金、
波形座金を、Ni−Ti等の合金より作製し作動変態温
度以下で偏平に成形し、通電発熱により前記ばね形状を
回復させる力により電気端子にかかるばね力を増加さ
せ、緩み止め効果を持たせたものである。そして、本案
に使用する形状記憶合金は、一度通電加熱して形状回復
すると常温に温度が低下しても回復形状を維持し続け端
子接続部は強く緊張せしめられるとある。つまり形状記
憶効果としては、一方向性記憶効果を持ち作動温度ヒス
テリシスが大きいと言うものであるが、これまた具体的
な材質、記憶処理方法、効果の記述がなくその効果が確
認できない。
果としての作動温度ヒステリシスは、通常行われる40
0〜550℃の記憶熱処理を施したものでは、その作動
温度範囲が10℃と狭い。例えば前記の銅バー等の接続
にNi−Ti合金の形状記憶合金を用いた場合、通電に
よる加熱温度を控えめに40℃とし、常温を23℃とし
ても温度差は17℃で、すでに前記の作動温度の10℃
を越えており、形状回復力は生じない。すなわち形状記
憶合金を用いた電気用端子等の緩み防止は、端子等の発
熱による温度差が大きいため、合金の調整や、加工、熱
処理等の条件を整えても、その温度差に対応できる信頼
性のあるものを得ることは困難である。また用いられる
形状記憶合金は、通常一方向性であるため、温度が低下
した場合は接続部が緩むことがあり、結果的に増締めす
る必要がある等の問題があった。
よりも高い歪回復能力を有する超弾性合金を用いること
が考えられる。ここで形状記憶と超弾性効果について説
明すると、前述した形状記憶合金は、高温相の母相状態
で立方晶構造をとり、これを冷却するとマルテンサイト
変態温度で変態して単斜晶構造のマルテンサイト相とな
る。形状記憶効果は、この変態による結晶構造の変化に
よる形状回復現象を利用するものである。これに対し
て、超弾性合金は、マルテンサイト変態温度が使用環境
温度以下である場合に超弾性材料として使用できる。す
なわち、母相状態で、外力が加わると、応力によって誘
起マルテンサイト変態が起こり、外力を取り去ると母相
に戻るためである。例えば線材の引張り試験によって6
〜8%の変形を加えても元に戻る弾性現象である。しか
しこの超弾性合金を皿ばねとして例えば電気接続部等に
応用した場合には次に述べるような難点がある。すなわ
ち従来のNi−TiおよびNi−Ti系超弾性合金は、
良好な超弾性効果を発現する環境温度幅が約30℃と狭
く、例えば20〜50℃であり、その範囲を外れると超
弾性効果が低下すること。また荷重を負荷した時と、除
荷した時に荷重差が生じる応力ヒステリシス現象が大き
いため、負荷した荷重の内、残留する荷重が少なくな
り、負荷時と除荷時の降伏荷重の割合は、負荷時の0.
25程度と少なくなる。等の問題があり、例えば皿ばね
にした時電気接続部の部材のヘタリによるボルト締結軸
力の低下に対応できない難点がある。
ついて検討の結果、ボルトを使用し、部材を接続する場
合の締結軸力の低下に対応して、締結力を増加せしめ、
接続部に緩みの生じることがなく、したがって例えば電
気接続部等の部材の接続に好適な超弾性皿ばねを提供す
るものである。
が、Ni50.7〜51.2at%残部TiからなるN
i−Ti合金、および該合金のNiまたは/およびTi
の一部をV、Cr、Fe、Co、Nbのいずれか1種ま
たは2種以上を合計で0.01〜5.0at%、Cuを
0.01〜10.0at%の範囲で置換してなるNi−
Ti系合金で、超弾性効果を付与せしめた材料であっ
て、皿形状H/h=0.1〜1.5(H=皿ばね高さ、
h=皿ばね板厚み)の皿ばねであり、かつ皿ばねの特性
が常温でX軸にたわみ、Y軸に荷重をとるばね試験にお
いて、最大たわみ量の75%のたわみにおける負荷側の
荷重P1 、除荷側の荷重P2 の比がP2 /P1 =0.3
5以上の特性を有することを特徴とする超弾性皿ばねを
請求項1とし、Ni50.7〜51.2at%残部Ti
からなるNi−Ti合金、および該合金のNiまたは/
およびTiの一部をV、Cr、Fe、Co、Nbのいず
れか1種または2種以上を合計で0.01〜5.0at
%、Cuを0.01〜10.0at%の範囲で置換した
Ni−Ti系合金を熱間加工後、最終加工率を15〜3
0%として冷間加工を施して板とし、次いで皿ばね寸法
に加工した後、皿ばね形状に成形し、これに260〜3
50℃で0.1〜4時間の熱処理を施して、超弾性効果
を付与することを特徴とする超弾性皿ばねの製造方法を
請求項2とするものである。
金およびNi−Ti系超弾性合金は、荷重を負荷した時
と除荷時に生じる応力−ヒステリシス現象が大きいこ
と、および良好な超弾性効果を発現する環境温度幅が約
30℃と狭いことに着目し、これを改良するためになさ
れたもので、本発明の第1の目的としては、荷重を負荷
した時と除荷時に生じる応力−ヒステリシス現象を小さ
くし、例えば図1に示すように、常温において、X軸に
たわみ、Y軸に荷重をとるばね試験において、最大たわ
み量の75%のたわみにおける負荷側の荷重P1 、除荷
側の荷重P2 の比がP2 /P1 =0.35以上とするこ
とにより、ボルト等の締結軸力の低下に対応して、大き
なたわみ量と平坦な荷重特性を有する超弾性皿ばねと
し、接続部の緩みを防止できるようにしたものである。
また本発明第2の目的としては、超弾性効果を発現する
環境温度幅を広げ、温度感受性を向上させて、使用でき
る温度範囲を拡大し、寒冷地方から熱帯地方まで使用で
きると共に、たとえ接続部の温度が上昇しても、緩みを
防止できるようにしたものである。
性皿ばねの材質を上記のように限定したのは以下の理由
による。Ni50.7〜51.2at%としたのは、N
iが50.7at%より少ないと超弾性効果を示さず、
また51.2at%を超えると加工性が低下する。上記
のNiまたは/およびTiの一部をV、Cr、Fe、C
o、Nbのいずれか1種または2種以上を合計で0.0
1〜5.0at%、Cuを0.01〜10.0at%の
範囲で置換するのは、Af点(オーステナイト変態終了
温度)を下げる効果と、材料の加工性、強度、耐食性の
いずれかを改善するからで、この場合はNiを49.5
at%(但しCuの場合は40.0at%)まで下げる
ことができる。これらを具体的に例示すると、 Ni51.0−Ti49.0 (単位はat%を示す。
以下同様) Ni50.6−Ti48.9−V0.5 Ni49.8−Ti48.2−Co2.0 Ni49.6−Ti49.6−Fe0.8 Ni50.5−Ti49.1−Cr0.4 Ni41.7−Ti50.0−Cu8.0−Cr0.3 Ni49.5−Ti45.5−Nb5.0 等で、本発明にはこれらの超弾性合金が適用できる。
5と限定したのは、ばね構造上1.5を超えるとバネ定
数が負となる点がたわみ途中で発生し、たわみ途中で動
作点が急変し荷重変動を起こすことを防ぐためである。
H/h=0.1を下限としたのは、H/h=0.1未満
では平座金と同じ形状となり皿ばねの機能を失うためで
ある。
の75%としたのは、最大たわみ付近では、平面形状と
なるので座面との接触により、ばね定数の急変が起こり
荷重が安定しないことによる。また、材料の回復可能な
超弾性効果の降伏域が歪で1.5〜5%であるため、ば
ね設計上、これを有効に使用すると最大たわみ量の75
%が、材料の降伏域に相当する歪に入ることで実際的に
測定する上で判定が容易であることによる。
は、前記したNi−Ti合金およびNi−Ti系合金の
鋳塊を通常の熱間加工した後、冷間加工と焼鈍の工程に
より最終的に冷間加工により所定の板厚に仕上げるもの
であるが、この最終冷間加工の加工率を15〜30%と
するものである。15%未満の加工率では、超弾性効果
を付与する熱処理を施しても所期の超弾性効果が得られ
ず、また熱処理中に板厚が変動して、ばね形状が変化す
る不都合が生じる。また加工率が30%を超えると圧延
加工中にコバ割れが生じるため加工が困難となる。
は、皿ばねの寸法にプレス加工、放電加工等により加工
され、次いで所定の皿ばね形状の型に詰め込み、成形
し、その状態を保持したまま260〜350℃の温度で
0.1〜4時間の熱処理を施して、超弾性効果を付与す
るものである。この熱処理条件は、前記したような使用
する環境において超弾性効果を発現する温度幅が狭くな
るか、或いは広くなるかの、前記の温度感受性に影響を
およぼす。また熱処理条件は、荷重を負荷した時と除荷
した時に生じる応力ヒステリシスに影響を与えるもので
ある。
1〜4時間としたのは、260℃未満では超弾性効果が
得られず、また350℃を超えると、超弾性効果を発現
する温度幅が狭くなると共に、最大たわみ量の75%の
たわみにおける負荷側の荷重P1 、除荷側の荷重P2 の
比P2 /P1 =0.35以上とならないからである。ま
た熱処理時間は、0.1時間未満では超弾性効果が得ら
れず、4時間を超えると熱処理効果が飽和するからであ
る。
較例および従来の鋼製皿ばねのばね特性について試験し
た。皿ばね材質として、Ni50.85at%、残部T
iの合金を常法により熱間加工後、最終加工率を25%
として冷間加工して板厚2.3mmの板に仕上げ、この
板から、プレス加工により図2に示すようなdi =12
mmφ、do =21mmφに打板いたものと、皿状の型
に詰め込み、図3に示すような皿ばね形状に成形し、そ
のまま300℃で3分間加熱して超弾性効果を付与する
熱処理を行い、皿ばね板厚h=2.3mm、皿ばね高さ
H=1.1mm、自由高さl=3.4mmの皿ばねとし
た。また比較のため、前記と同様の組成と寸法のもの
で、最終冷間加工率30%と、520℃で30分の通常
の製法のものを作製した。
たわみ、Y軸に荷重をとり、皿ばねに荷重をかけ、負荷
時と除荷時の応力−ヒステリシス曲線を求めて、図4に
示した。なお従来の鋼製皿ばねについても例示した。図
4から明らかなように、本発明に係る皿ばねの曲線A
は、最大たわみ量の75%のたわみにおける、負荷側の
荷重P1 が640kgf、除荷側の荷重P2 が340k
gfで、P2 /P1 =0.5とたわみ量が大きく良好な
ばね特性を示した。また負荷側と除荷側の曲線がなだら
かであり、平坦な荷重特性を示すことが確認された。こ
れに対して、通常の製法で作製した皿ばねの曲線BはP
2 /P1 =0.25で本発明皿ばねの1/2であった。
また従来の鋼製皿ばねは曲線Cに示すように、本発明皿
ばねの1/3のたわみ量であった。以上の結果から、ボ
ルト締結部の緩みが生じた場合でも高い軸力が保持でき
ること、および締結部のヘタリ量の軸力が無くなるまで
の余裕度が、鋼製皿ばねに比べ3倍あることが確認され
た。
皿ばねの合金組成、最終冷間加工率および熱処理条件を
変化させた場合のばね特性について試験した。皿ばね材
質としてNi50.7at%、Cr0.3at%、残部
Tiの合金とし、最終冷間加工率を20%とし、熱処理
を275℃で60分とした他は実施例1と同様にして皿
ばねを作製した。皿ばね寸法はh=2. 3mm、H=
1.4mm、l=3.7mmである。この皿ばねについ
て、実施例1と同様にして、応力−ヒステリシス曲線を
求めた。その結果を図5に示した。図5から明らかなよ
うに、この試作皿ばねは、実施例1に比べて回復たわみ
でほぼ1.1倍量を持ち、かつ発生荷重の挙動が穏やか
で降伏相当部分が平坦であり、中央部の負荷側の荷重P
1 が850kgfに対して除荷時の荷重P2 が400k
gfを示しており、P2 /P1 =0.47でヒステリシ
スが少ないことものが得られた。
皿ばねの合金組成、最終冷間加工率および熱処理条件を
変化させた場合のばね特性について試験した。皿ばね材
質としてNi51.2at%、残部Tiの合金とし、最
終冷間加工率を17%とし、熱処理を340℃で60分
とした他は実施例1と同様にして皿ばねを作製した。皿
ばね寸法はh=2.3mm、H=1.4mm、l=3.
7mmである。この皿ばねについて実施例1と同様にし
て、応力−ヒステリシス曲線を求めた。その結果を図6
に示した。図6から明らかなように、この試作皿ばね
は、実施例1に比べて回復たわみでほぼ同等量を持ち、
かつ発生荷重の挙動が穏やかで降伏相当部分が平坦であ
り中央部の負荷側の荷重P1 が850kgfに対して除
荷時の荷重P2 が320kgfを示しており、P2 /P
1 =0.38でヒステリシスが実施例1に比べやや落ち
るものの少ないものが得られた。
皿ばねの熱処理条件と応力−ヒステリシスの温度感受性
(環境温度幅)について試験した。試料として、Ni5
0.85at%、残部Tiの合金の幅6mm、厚さ1m
m、長さ100mmの条を表1に示す275〜525℃
の各条件で熱処理を施し、これを引張試験により、図7
a曲線に示すように、26℃で4%の歪まで荷重をかけ
て負荷した後、除荷して応力−ヒステリシス曲線を求
め、4%の歪みのときを1とし、3%の歪みのときの荷
重の比を求めた。またb曲線のように3%の歪みを一定
とし、3%の歪のまま試験温度条件を0℃、26℃、6
0℃と変えて、このときの発生荷重を測定し、前記の4
%歪みを1としてその比を求めた。その結果を表1に示
した。
料a〜dは試験温度26℃(常温)における歪4%と、
3%の歪のときの荷重の比が0.35〜0.52と大き
い。また3%の歪一定とし、0℃、26℃、60℃と試
験温度を変えた場合も温度差による荷重の比の低下はあ
まり認められず、温度感受性が良いことを示した。これ
に対し試料e、fは熱処理温度が高いため常温の荷重の
比および各温度差による荷重の比が大きく低下する。
前記のように4%歪のときの発生荷重を1とし、3%ま
で除荷したとき、および3%の歪一定にして、試験温度
を変えた場合の荷重の比を示したものである。図8から
明らかなように本発明に係る試料aは、0℃において
0.36、26℃で0.49、60℃で0.71と、温
度差による荷重の低下が少なく、したがってばねを使用
する環境の温度幅が広くなり、寒冷地方から熱帯地方に
おける使用が可能となる他、電気接続部に使用して温度
上昇があったときも接続部の緩みを防止することができ
る。これに対して試料fの従来のものは、0℃、26℃
においては0であり、温度幅が小さいことが判る。
従来の鋼製の皿ばねに比べ、約3倍のたわみ量と高い荷
重値で、接続部の軸力を保持でき、初期緩みも吸収する
ので増締めを必要とせず、かつ超弾性合金のもつ適度な
応力ヒステリシスが、接続部への振動等によるねじの緩
みに対しても、高い保持軸力をもって抵抗するので緩み
を生じることがなくなると共に、従来の超弾性合金より
も、使用できる環境温度幅を大きく広げたもので工業上
顕著な効果を奏するものである。
ス曲線図
状態を示す断面図
ヒステリシス曲線図
の応力−ヒステリシス曲線図
皿ばねの応力−ヒステリシス曲線図
線図
ステリシスと温度感受性を示す線図
Claims (2)
- 【請求項1】 皿ばねの材質が、Ni50.7〜51.
2at%残部TiからなるNi−Ti合金、および該合
金のNiまたは/およびTiの一部をV、Cr、Fe、
Co、Nbのいずれか1種または2種以上を合計で0.
01〜5.0at%、Cuを0.01〜10.0at%
の範囲で置換してなるNi−Ti系合金で、超弾性効果
を付与せしめた材料であって、皿形状H/h=0.1〜
1.5(H=皿ばね高さ、h=皿ばね板厚み)の皿ばね
であり、かつ皿ばねの特性が常温でX軸にたわみ、Y軸
に荷重をとるばね試験において、最大たわみ量の75%
のたわみにおける負荷側の荷重P1 、除荷側の荷重P2
の比が、P2 /P1 =0.35以上の特性を有すること
を特徴とする超弾性皿ばね。 - 【請求項2】 Ni50.7〜51.2at%残部Ti
からなるNi−Ti合金、および該合金のNiまたは/
およびTiの一部をV、Cr、Fe、Co、Nbのいず
れか1種または2種以上を合計で0.01〜5.0at
%、Cuを0.01〜10.0at%の範囲で置換した
Ni−Ti系合金を熱間加工後、最終加工率を15〜3
0%として冷間加工を施して板とし、次いで皿ばね寸法
に加工した後、皿ばね形状に成形し、これに260〜3
50℃で0.1〜4時間の熱処理を施して、超弾性効果
を付与することを特徴とする超弾性皿ばねの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32321293A JP3412888B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 超弾性皿ばねおよびその製造方法 |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07153514A true JPH07153514A (ja) | 1995-06-16 |
JP3412888B2 JP3412888B2 (ja) | 2003-06-03 |
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ID=18152297
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JP2019158141A (ja) * | 2018-03-08 | 2019-09-19 | 公立大学法人北九州市立大学 | 除振装置 |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP32321293A patent/JP3412888B2/ja not_active Expired - Fee Related
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