JPH07152435A - 無人車両用現在位置推定方法及びその装置 - Google Patents

無人車両用現在位置推定方法及びその装置

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JPH07152435A
JPH07152435A JP5326337A JP32633793A JPH07152435A JP H07152435 A JPH07152435 A JP H07152435A JP 5326337 A JP5326337 A JP 5326337A JP 32633793 A JP32633793 A JP 32633793A JP H07152435 A JPH07152435 A JP H07152435A
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vehicle
cable
markers
camera
unmanned vehicle
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JP5326337A
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Inventor
Mutsuo Obara
睦生 小原
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 路面に凹凸があったり路面が軟弱状態となっ
ている場所や地図情報が無い場所でも車両現在位置を的
確に推定する。 【構成】 一端が車両外部の固定局に接続されると共に
長手方向に沿ってカラーマーカが所定間隔を置いて付さ
れた通信ケーブルKをケーブルドラム機構2により巻取
/繰出を行いながら走行する無人車両1に、車両後方へ
繰出された通信ケーブルKを撮影するビデオカメラ6
と、通信ケーブルKに対するビデオカメラ6の傾きが常
時一定となるように制御する雲台制御装置9と、ビデオ
カメラ6により撮影した通信ケーブルKの画像から位置
が特定されている3個のマーカを抽出し,3個のマーカ
の座標に基づきビデオカメラ6の視点の座標を算定して
無人車両1の現在位置を算定する画像処理用コンピュー
タ10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定局とケーブルを介
して接続された無人車両用現在位置推定方法及びその装
置に係り、特に、ビデオカメラ等で撮影したケーブルの
画像に基づき車両現在位置を計測する場合に好適な無人
車両用現在位置推定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば公道や工場内等の整地され
た場所を車両が走行する場合,或いは例えば土木工事現
場等の限定された場所を車両が走行する場合、車両の現
在位置を計測する方式としては種々の計測方式が実用化
されている。例えば公道を走行する車両の現在位置を計
測する方式としては、車輪の回転情報を利用したデッド
レコニング、地図情報を利用して自車位置を補正するマ
ップマッチング、ジャイロや加速度計により自車の運動
を計測し自車位置を計測する慣性航法、等の手法を複合
した方式がある。また、人工衛星を用いて自車位置を計
測する人工衛星測位システム(GPS)がある。
【0003】他方、例えば工場内を走行する車両の現在
位置を計測する方式としては、工場内の軌道上に磁気テ
ープや光学反射テープを予め敷設しておき,当該テープ
を車載センサで検出することにより自車位置を計測する
方式がある。また、例えば土木工事現場等を走行する車
両の現在位置を計測する方式としては、光や電波を何箇
所かの基準位置から発射し,光や電波を車載センサで受
信して各基準位置からの信号の位相を比較することによ
り自車位置を計測する,光燈台方式や電波燈台方式があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、下記の問題があった。車輪回転
情報を利用したデッドレコニング方式は、車両走行路面
が平坦な場所では誤差が少なく有効であるが、路面に凹
凸のある場所や車輪が滑りやすい場所では測位誤差が大
きくなるため、路面が平坦な場所以外での使用は不可能
であるという制約があった。また、地図情報を利用して
自車位置を補正するマップマッチング方式は、地図情報
がデータベース化されていない場所では使用できないと
いう制約があった。
【0005】また、ジャイロや加速度計を使用した慣性
航法は、時間の経過に伴いジャイロや加速度計のドリフ
ト等による誤差が大きくなるため、自車位置の計測値の
必要精度を得るためには他の手法を用いて誤差を補正し
なければならず、慣性航法単独での運用は難しいという
欠点があった。また、人工衛星測位システム(GPS)
は、車両の周囲に山や構造物等の障害物が無いひらけた
場所でしか使用できないという制約があった。即ち、上
述した各計測方式は、ある局面では有効であるが、路面
に凹凸があったり路面が軟弱状態となっている場所や車
両周囲に山や構造物がある地図情報の無い場所での運用
に制限が加わるという問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、路面に凹凸があったり路面が軟弱状態と
なっている場所や地図情報が無い場所においても車両の
現在位置を的確に推定することを可能とした無人車両用
現在位置推定方法及びその装置を提供することを、その
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明の無人
車両用現在位置推定方法は、一端が車両外部の定位置に
接続されたケーブルの巻取/繰出を行いながら走行する
無人車両の現在位置を推定する無人車両用現在位置推定
方法において、前記無人車両の後方へ繰出され長手方向
に沿ってマーカが所定間隔を置いて付されたケーブルを
車載カメラにより撮影した画像から位置が特定されてい
る3個のマーカを抽出するマーカ抽出工程と、当該抽出
した3個のマーカの位置情報に基づき前記車載カメラの
視点の位置を算定して前記無人車両の現在位置を推定す
る車両現在位置推定工程とを具備する、という手法を採
っている。これによって前述した目的を達成しようとす
るものである。
【0008】請求項2の本発明の無人車両用現在位置推
定方法は、一端が車両外部の定位置に接続されたケーブ
ルの巻取/繰出を行いながら走行する無人車両の現在位
置を推定する無人車両用現在位置推定方法において、前
記無人車両の後方へ繰出され長手方向に沿ってマーカが
所定間隔を置いて付されたケーブルを車載カメラにより
撮影した画像から位置が特定されている3個のマーカを
抽出するマーカ抽出工程と、当該抽出した3個のマーカ
の位置情報に基づき算定した前記車載カメラの視点の位
置及び前記抽出した何れか2個のマーカの位置に基づき
前記ケーブル上の新たな1個のマーカの位置を算定する
新規マーカ位置算定工程と、当該算定した新たな1個の
マーカの位置及び前記抽出した2個のマーカの位置に基
づき前記車載カメラの視点の新たな位置を算定して前記
無人車両の新たな現在位置を推定する車両現在位置推定
工程とを具備する、という手法を採っている。これによ
って前述した目的を達成しようとするものである。
【0009】請求項3の本発明の無人車両用現在位置推
定装置は、一端が車両外部の定位置に接続されると共に
長手方向に沿ってマーカが所定間隔を置いて付されたケ
ーブルをケーブル巻取/繰出機構により巻取/繰出を行
いながら走行する無人車両に装備され,車両後方へ繰出
されたケーブルを撮影する車載カメラと、前記ケーブル
に対する前記車載カメラの傾きが常時一定となるように
制御するカメラ傾き制御手段と、前記車載カメラにより
撮影したケーブルの画像に基づき車両現在位置を推定す
る車両位置推定手段とを備え、前記車両位置推定手段
が、前記車載カメラにより撮影した前記ケーブルの画像
から位置が特定されている3個のマーカを抽出するマー
カ抽出機能と、当該抽出した3個のマーカの位置情報に
基づき前記車載カメラの視点の位置を算定して前記無人
車両の現在位置を推定する車両現在位置推定機能とを具
備する、という構成を採っている。これによって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0010】請求項4の本発明の無人車両用現在位置推
定装置は、一端が車両外部の定位置に接続されると共に
長手方向に沿ってマーカが所定間隔を置いて付されたケ
ーブルをケーブル巻取/繰出機構により巻取/繰出を行
いながら走行する無人車両に装備され,車両後方へ繰出
されたケーブルを撮影する車載カメラと、前記ケーブル
に対する前記車載カメラの傾きが常時一定となるように
制御するカメラ傾き制御手段と、前記車載カメラにより
撮影したケーブルの画像に基づき車両現在位置を推定す
る車両位置推定手段とを備え、前記車両位置推定手段
が、前記車載カメラにより撮影した前記ケーブルの画像
から位置が特定されている3個のマーカを抽出するマー
カ抽出機能と、当該抽出した3個のマーカの位置情報に
基づき算定した前記車載カメラの視点の位置及び前記抽
出した何れか2個のマーカの位置に基づき前記ケーブル
上の新たな1個のマーカの位置を算定する新規マーカ位
置算定機能と、当該算定した新たな1個のマーカの位置
及び前記抽出した2個のマーカの位置に基づき前記車載
カメラの視点の新たな位置を算定して前記無人車両の新
たな現在位置を推定する車両現在位置推定機能とを具備
する、という構成を採っている。これによって前述した
目的を達成しようとするものである。
【0011】
【作用】請求項1の本発明の無人車両用現在位置推定方
法によれば、車載カメラにより撮影したケーブルの画像
から位置が特定されている3個のマーカを抽出し,抽出
した3個のマーカの位置情報に基づき車載カメラの視点
の位置を算定して無人車両の現在位置を推定するという
手法を採っているため、例えば無人車両の車輪回転デー
タに基づき車両現在位置を推定する方法と比較し,路面
に凹凸があったり路面が軟弱状態となっている場所(不
整地)でも無人車両の現在位置を的確に推定することが
可能となる。また、例えば地図情報に基づき車両現在位
置を推定する方法と比較し,車両周囲に山や構造物があ
り地図情報が無い場所でも無人車両の現在位置を的確に
推定することが可能となる。また、無人車両の走行経路
付近の複数の所定箇所に車両現在位置計測用の目印(ラ
ンドマーク)を予め設置しておく必要が無いため、無人
車両を屋外のあらゆる場所で自由に運用することが可能
となる。
【0012】請求項2の本発明の無人車両用現在位置推
定方法によれば、車載カメラの視点の位置及び2個のマ
ーカの位置に基づきケーブル上の新たな1個のマーカの
位置を算定し,算定した新たな1個のマーカの位置及び
2個のマーカの位置に基づき車載カメラの視点の新たな
位置を算定して無人車両の新たな現在位置を推定するた
め、上記と同様に、屋外の路面状況の如何に拘らず無人
車両の現在位置を的確に推定することが可能となると共
に、屋外における無人車両の自由な運用が可能となる。
【0013】請求項3の本発明の無人車両用現在位置推
定装置によれば、車両位置推定手段が,車載カメラの視
点の位置及び2個のマーカの位置に基づきケーブル上の
新たな1個のマーカの位置を算定し,算定した新たな1
個のマーカの位置及び2個のマーカの位置に基づき車載
カメラの視点の新たな位置を算定して無人車両の新たな
現在位置を推定するため、例えば無人車両の車輪回転デ
ータに基づき車両現在位置を推定する方法と比較し,路
面に凹凸があったり路面が軟弱状態となっている場所
(不整地)でも無人車両の現在位置を的確に推定するこ
とが可能となる。また、例えば地図情報に基づき車両現
在位置を推定する方法と比較し,車両周囲に山や構造物
があり地図情報が無い場所でも無人車両の現在位置を的
確に推定することが可能となる。また、無人車両の走行
経路付近の複数の所定箇所に車両現在位置計測用の目印
(ランドマーク)を予め設置しておく必要が無いため、
無人車両を屋外のあらゆる場所で自由に運用することが
可能となる。
【0014】請求項4の本発明の無人車両用現在位置推
定装置によれば、車両位置推定手段が,車載カメラの視
点の位置及び2個のマーカの位置に基づきケーブル上の
新たな1個のマーカの位置を算定し,算定した新たな1
個のマーカの位置及び2個のマーカの位置に基づき車載
カメラの視点の新たな位置を算定して無人車両の新たな
現在位置を推定するため、上記と同様に、屋外の路面状
況の如何に拘らず無人車両の現在位置を的確に推定する
ことが可能となると共に、屋外における無人車両の自由
な運用が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0016】本実施例における無人車両の構成を図1に
基づき説明すると、無人車両1は、所定の基地に設置さ
れた固定局(図示略)により通信ケーブルKを介して遠
隔操縦されるようになっている。本実施例では、後述す
る如く通信ケーブルKに等間隔で着色したカラーマーカ
をビデオカメラで撮影すると共にカラーマーカの位置に
基づき、無人車両1の現在位置を算定するようにした点
が特徴となっている。これにより、走行路面に凹凸があ
ったり走行路面が軟弱状態となっている場所(不整地)
や車両周囲に山や構造物がある地図情報の無い場所で
も、無人車両1の現在位置を特定するようにしている。
【0017】無人車両1の構成を詳述すると、車体外部
には、通信ケーブルKの巻取/繰出を行うケーブルドラ
ム2A及び当該ケーブルドラム2Aを回転駆動するドラ
ムモータ2B等から成るケーブルドラム機構2と、ケー
ブルドラム機構2に付設され当該ケーブルドラム機構2
から繰出された通信ケーブルKを案内するガイドアーム
3と、雲台回転軸4に支持された雲台5と、雲台5に搭
載されたカラー式のビデオカメラ6とが装備されてい
る。また、車体内部には、統合制御装置7と、ケーブル
ドラム制御装置8と、雲台制御装置9と、画像処理用コ
ンピュータ10とが装備されている。図中符号11は操
向輪、符号12は駆動輪を示す。
【0018】この場合、無人車両1には、操向輪11を
操舵する操舵機構,当該操舵機構を操舵制御する操舵制
御装置,駆動輪12を駆動する駆動機構,当該駆動機構
を駆動制御する駆動制御装置が装備されているが、これ
らの図示は省略する。
【0019】統合制御装置7は、画像処理コンピュータ
10から信号線S1を介して出力された後述の車両現在
位置信号に基づき、無人車両1の運行を制御するように
なっている。また、統合制御装置7は、通信ケーブル
K,ケーブルドラム機構2及びケーブルドラム機構2と
の間に接続された信号線S2を介して受信した固定局か
らの指令信号に基づき、ケーブルドラム機構2による通
信ケーブルKの巻取長さ/繰出長さを指示する巻取長さ
指示信号/繰出長さ指示信号を信号線S3を介してケー
ブルドラム制御装置8へ出力するようになっている。
【0020】ケーブルドラム制御装置8は、統合制御装
置7から信号線S3を介して出力された巻取長さ指示信
号/繰出長さ指示信号に基づき、ケーブルドラム機構2
による通信ケーブルKの巻取/繰出動作を制御する巻取
制御信号/繰出制御信号を信号線S4を介してケーブル
ドラム機構2へ出力するようになっている。この場合、
ケーブルドラム制御装置8は、無人車両1を前進走行さ
せる時は繰出制御信号を出力し、無人車両1を後退走行
させる時は巻取制御信号を出力するようになっている。
【0021】ケーブルドラム機構2は、ケーブルドラム
制御装置8から信号線S4を介して出力された繰出制御
信号に基づき、無人車両1の前進距離に対応した長さだ
け通信ケーブルKを繰出すようになっている。これによ
り、無人車両1は、前進走行するようになっている。ま
た、ケーブルドラム機構2は、ケーブルドラム制御装置
8から出力された巻取制御信号に基づき、無人車両1の
後退距離に対応した長さだけ通信ケーブルKを巻取るよ
うになっている。これにより、無人車両1は、後退走行
するようになっている。
【0022】雲台制御装置9は、画像処理コンピュータ
10から信号線S5を介して出力された後述のビデオカ
メラ姿勢指示信号に基づき、雲台5を駆動制御する駆動
制御信号を信号線S6を介して雲台5へ出力するように
なっている。雲台5は、雲台制御装置9から信号線S6
を介して出力された駆動制御信号に基づき、ビデオカメ
ラ6の姿勢を変化させるようになっている。ビデオカメ
ラ6は、ガイドアーム3を介して車両後方の地面上に繰
出された通信ケーブルKを含む状況をレンズ部6Aによ
り撮影するようになっている。
【0023】ここで、図3は雲台5とビデオカメラ6と
の取付状態を示す図であり、雲台5は、雲台回転軸4を
中心として無人車両1の車体上面に対し平行な面内で回
転し、ビデオカメラ6は、雲台5に支持されたビデオカ
メラ回転軸13を中心として姿勢(ピッチング:縦振
り,ヨーイング:首振り)の変化が可能となっている。
ビデオカメラ6は、無人車両1から後方の地面上へ繰出
された通信ケーブルKに対する傾きが常時一定となるよ
うに雲台制御装置9により雲台5を介して制御されるよ
うになっている。そして、ビデオカメラ6は、通信ケー
ブルKの撮影に基づく画像信号を信号線S7を介して画
像処理用コンピュータ10へ出力するようになってい
る。
【0024】画像処理用コンピュータ10は、ビデオカ
メラ6から信号線S7を介して出力された画像信号に基
づき、無人車両1の現在位置を算定するようになってい
る。また、画像処理用コンピュータ10は、無人車両1
の現在位置の算定結果に基づく車両現在位置信号を信号
線S1を介して統合制御装置7へ出力し、ビデオカメラ
6の姿勢を何れの方向へ向けるかを指示するビデオカメ
ラ姿勢指示信号を信号線S5を介して雲台制御装置9へ
出力するようになっている。更に、画像処理用コンピュ
ータ10は、画像信号の中からカラーマーカに対応した
信号を取り出す信号処理機能を備えている。
【0025】また、無人車両1の通信ケーブルKの表面
は、図4に示す如く、例えば白色のベースカラーWで構
成されており、ベースカラーの表面には通信ケーブルK
の長手方向に沿って等間隔で例えば赤色,青色,緑色の
カラーマーカR,G,Bが当該順序で着色されている。
この場合、通信ケーブルKのベースカラーWとしては、
無人車両1の走行環境(屋外の不整地等)にあまり存在
しない白色を使用しており、カラーマーカR,G,Bと
しては、当該カラーマーカ同士の区別を明確にすべく前
述した複数種類の色を使用しているが、図4に示す色に
限定されるものではない。
【0026】次に、前述した画像処理用コンピュータ1
0の詳細構成を図2に基づき説明すると、画像処理用コ
ンピュータ10は、ビデオカメラ6に信号線S7を介し
て接続された画像入力部20と、統合制御装置7に信号
線S1を介して接続されると共に雲台制御装置9に信号
線S5を介して接続されたデータ通信部21と、画像処
理用ワーキング領域22A,演算処理用ワーキング領域
22Bを備えたRAM(随時書込読出メモリ)22と、
制御プログラムやパラメータ等が格納されたROM(読
出専用メモリ)23と、各部を制御するCPU(中央処
理装置)24と、各部を接続する内部バス25とから構
成されている。
【0027】画像入力部20は、ビデオカメラ6から信
号線S7を介して画像信号を入力するものであり、画像
信号はRGBに量子化されRAM22の画像処理用ワー
キング領域22Aに格納されるようになっている。デー
タ通信部21は、車両現在位置信号を信号線S1を介し
て統合制御装置7へ送信し、ビデオカメラ姿勢指示信号
を信号線S5を介して雲台制御装置9へ送信するように
なっている。CPU24は、ROM23の制御プログラ
ムに基づき、後述する通信ケーブルKのカラーマーカの
位置の算定,無人車両1の現在位置の算定,新たなカラ
ーマーカの位置の算定,車両現在位置信号の出力,ビデ
オカメラ姿勢指示信号の出力を行うようになっている。
また、CPU24は、算定したカラーマーカ位置に係る
データ,車両現在位置に係るデータをRAM22に逐次
記憶するようになっている。
【0028】次に、ビデオカメラ6で撮影した画像から
画像処理用コンピュータ10により通信ケーブルKのカ
ラーマーカ位置を抽出する際の画像処理について図5に
基づき説明すると、無人車両1のビデオカメラ6により
撮影した車両後方(通信ケーブル繰出方向)の画像が図
5(イ)に示すような画像の場合、図5(イ)の画像か
ら通信用ケーブルKのベースカラー(白色)と同色の部
分を抽出すると、図5(ロ)に示すような通信用ケーブ
ルKの着色部分がとぎれた2値化画像となる。次に、図
5(ロ)の2値化画像で通信用ケーブルKのとぎれた部
分(ベースカラー部分)を補完処理すると共にノイズ処
理すると、図5(ハ)に示すような2値化画像となる。
【0029】他方、図5(イ)の画像から通信用ケーブ
ルKの赤色と同色の部分を抽出すると、図5(ニ)に示
すような2値化画像となり、図5(イ)の画像から通信
用ケーブルKの青色と同色の部分を抽出すると、図5
(ホ)に示すような2値化画像となり、図5(イ)の画
像から通信用ケーブルKの緑色と同色の部分を抽出する
と、図5(ヘ)に示すような2値化画像となる。
【0030】図5(ハ)の画像と図5(ニ)の画像との
論理積を取ることにより、図5(ト)に示す画像を作成
する。図5(ト)の画像は、ビデオカメラ上における通
信ケーブルKの3個の赤色のカラーマーカの位置を示し
ている。
【0031】図5(ハ)の画像と図5(ホ)の画像との
論理積を取ることにより、図5(チ)に示す画像を作成
する。図5(チ)の画像は、ビデオカメラ上における通
信ケーブルKの3個の青色のカラーマーカの位置を示し
ている。
【0032】図5(ハ)の画像と図5(ヘ)の画像との
論理積を取ることにより、図5(リ)に示す画像を作成
する。図5(リ)の画像は、ビデオカメラ上における通
信ケーブルKの3個の緑色のカラーマーカの位置を示し
ている。以上の画像処理により抽出したカラーマーカの
位置は、後述の図6に示す三角錐の底辺の各頂点とな
る。
【0033】そして、図5(ト),図5(チ),図5
(リ)の画像を合成することにより、図5(イ)の画像
からカラーマーカのみを抽出した図5(ヌ)の画像を得
ることができる。以上の画像処理により抽出したカラー
マーカの位置は、後述の図6に示す三角錐(無人車両1
の走行に伴い変化する)の底辺の頂点となる。
【0034】次に、上記図5でビデオカメラ6で撮影し
た画像から画像処理用コンピュータ10の画像処理によ
り抽出した通信ケーブルKのカラーマーカ位置に基づ
き、無人車両1の現在位置の算定手法及び新たな(未知
の)カラーマーカ位置の算定手法ついて図6を中心に説
明する。
【0035】図6で座標A(xa,ya,za),B
(xb,yb,yz),C(xc,yc,yz)を通信
ケーブル上におけるカラーマーカの位置、座標A’,
B’,C’をビデオカメラ6により撮影した撮影面Mに
おけるカラーマーカの位置、ビデオカメラ6の視点の座
標をE(xe,ye,ze)、3個の点A,B,C,E
で形成される三角錐の3つの底辺をRab,Rbc,R
ca、点AE間,点BE間,点CE間の長さを各々a,
b,c、点Eを基準とした3つの夾角をθab,θb
c,θcaとし、三角錐の3つの側面の三角形に余弦定
理を適用すると、
【0036】
【数1】
【0037】なる方程式1が成立する。この場合、θa
b,θbc,θcaは、ビデオカメラ6の画面上の3点
A’,B’,C’の位置とビデオカメラ6の焦点距離と
によって決定される既知の値である。図中符号Lは視点
Eとビデオカメラ6の画像面との間の垂線の長さ(焦点
距離)を示す。また、上述した各点の位置座標は、予め
位置が判明している固定局等を基準として算出するよう
になっており、これら固定局の位置等に係るデータは、
画像処理用コンピュータ10のROM23に予め記憶さ
れている。
【0038】(1)先ず、無人車両1の通信ケーブル上
における3個の既知のカラーマーカの位置(点A,B,
C)を用いて無人車両1の現在位置(点E)を算定する
場合には、以下の算定方法を用いる。
【0039】これは、特許請求の範囲における請求項1
記載の車両現在位置推定工程に相当し、請求項3記載の
車両現在位置推定機能により実行される車両現在位置推
定手法に相当する。即ち、無人車両1の後方へ繰出され
た通信ケーブルKをビデオカメラ6により撮影した画像
から位置が特定されている3個のマーカを抽出し、抽出
した3個のカラーマーカの位置情報(座標)に基づきビ
デオカメラ6の視点の位置を算定して無人車両1の現在
位置を推定する。
【0040】図6に示す三角錐の3つの底辺Rab,R
bc,Rcaは、A,B,C(カラーマーカの位置)が
既知であることから、
【0041】
【数2】
【0042】なる算出式で求めることができる。そこ
で、上述した方程式1を解くことにより未知数a,b,
c(通信ケーブル上の3個の既知のカラーマーカの位置
(点A,B,C)と無人車両1の現在位置(点E)との
間の距離)を求める。次いで、a,b,cと各点A,
B,C,Eの座標との関係から、
【0043】
【数3】
【0044】なる方程式2が成立する。従って、方程式
2を解くことにより未知数xe,ye,ze(ビデオカ
メラ6の画像面の視点の座標)を求めれば、無人車両1
の現在位置を算定することができる。
【0045】(2)また、無人車両1の通信ケーブル上
における2個の既知のカラーマーカの位置(点A,B)
及び無人車両1の既知の現在位置(点E)を用いて新た
な(未知の)カラーマーカの位置(点C)算定する場合
には、以下の算定方法を用いる。
【0046】これは、特許請求の範囲における請求項2
記載の車両現在位置推定工程に相当し、請求項4記載の
車両現在位置推定機能により実行される車両現在位置推
定手法に相当する。即ち、無人車両1の後方へ繰出され
た通信ケーブルKをビデオカメラ6により撮影した画像
から位置が特定されている3個のマーカを抽出し、抽出
した3個のマーカの位置情報(座標)に基づき算定した
ビデオカメラ6の視点の位置及び何れか2個のマーカの
位置に基づき通信ケーブルK上の新たな1個のマーカの
位置を算定し、算定した新たな1個のマーカの位置及び
2個のマーカの位置に基づきビデオカメラ6の視点の新
たな位置を算定して無人車両1の新たな現在位置を推定
する。
【0047】先ず、2個の既知点A,B間の距離Rab
は上述した算出式から求まり、また、2個の既知点A,
Bと既知点Eとの間の距離a,bは、
【0048】
【数4】
【0049】なる算出式で求めることができる。また、
θab,θbc,θcaは、ビデオカメラ6の画面上の
3点A’,B’,C’の位置とビデオカメラ6の焦点距
離とによって決定される既知の値であるから、上述した
方程式1を解くことにより未知数C(通信ケーブル上の
未知のカラーマーカの位置)と,Rca(既知点Aと未
知点Cとの間の距離),Rbc(既知点Bと未知点Cと
の間の距離)とを求める。
【0050】前記の算出した未知数C,Rca,Rbc
と各点E,A,B,Cの座標との関係から、
【0051】
【数5】
【0052】なる方程式3が成立する。従って、方程式
3を解くことにより未知数xc,yc,yz(通信ケー
ブル上の未知のカラーマーカの位置)を算定することが
できる。この場合、上述した(1),(2)において、
三角錐の各頂点の座標を求めると複数の解が得られる
が、通信ケーブル上のカラーマーカの前後関係及び前回
計測したデータの対比から容易に解を特定することがで
きる。
【0053】次に、本実施例における無人車両1の現在
位置の算定処理及び通信ケーブル上の新たな(未知の)
カラーマーカ位置の算定処理の流れを図7に基づき説明
する。
【0054】無人車両1の画像処理用コンピュータ10
は、車体上に搭載されたビデオカメラ6の姿勢を決定
し、ビデオカメラ姿勢指示信号を雲台制御装置9へ出力
する(ステップS1)。これにより、雲台制御装置9
は、画像処理コンピュータ10から出力されたビデオカ
メラ姿勢指示信号に基づき、車両後方へ繰出された通信
用ケーブルKに対するビデオカメラ6の傾きが常時一定
となるように雲台5を駆動制御する駆動制御信号を雲台
5へ出力する。雲台5は、雲台制御装置9から出力され
た駆動制御信号に基づき、通信用ケーブルKに対するビ
デオカメラ6の傾きが常時一定となるように作動する。
【0055】ビデオカメラ6は、車両後方へ繰出された
通信用ケーブルK及び周囲の状況を撮影し、撮影に基づ
く画像信号を画像処理用コンピュータ10へ出力する。
これにより、画像処理用コンピュータ10は、画像信号
を取込み(ステップS2)、上記図5に示した方法で通
信ケーブル上のカラーマーカの位置を算定する(ステッ
プS3)。
【0056】次に、画像処理用コンピュータ10は、上
述した方程式2を解くことにより図6におけるビデオカ
メラ6の画像面に対する視点Eの座標xe,ye,ze
を求め,無人車両1の現在位置を算定すると共に、RA
M22に記憶する。また、画像処理用コンピュータ10
は、上述した方程式3を解くことにより図6における三
角錐の点Cの座標xc,yc,yzを求め,通信ケーブ
ル上の未知のカラーマーカの位置を算定すると共に、R
AM22に記憶する。この後、画像処理用コンピュータ
10は、無人車両1の現在位置の算定結果に基づく車両
現在位置信号を統合制御装置7へ出力する(ステップS
4)。これにより、統合制御装置7は、画像処理コンピ
ュータ10から出力された車両現在位置信号に基づき無
人車両1の運行を制御する。以上が、本実施例の制御の
流れである。
【0057】即ち、画像処理用コンピュータ10は、ビ
デオカメラ6で撮影した画像の中から画像処理により抽
出したカラーマーカに基づき上記図6の説明中の(1)
に示した手順で車両現在位置を算定する際に、ビデオカ
メラ6で撮影したカラーマーカのなかで位置座標が既知
である点が3点以上ある場合には、その中から任意の3
点を選択して無人車両1の現在位置の算定を行う。この
場合、無人車両1の現在位置を算定し易くするため、前
述した任意の3点は上記図6に示した三角錐の底辺の3
点を形成できるような点(換言すれば車両後方の地面上
に繰出された通信ケーブルのうち曲線部分に点在する
点)を選択するようにすればよい。
【0058】そして、画像処理用コンピュータ10は、
無人車両1の現在位置を算定した後、ビデオカメラ6で
撮影したカラーマーカのなかに座標が既知でない点があ
れば、上記図6の説明中の(2)に示した手順で既知で
ない点の座標を求めRAM22に記憶しておく。従っ
て、例えば無人車両1の前進走行に伴い通信ケーブル上
における遠方(車両後方)のカラーマーカを認識するこ
とができなくなった場合でも、上述した如く新たな(未
知の)カラーマーカの位置を次々に記憶していくため、
無人車両1の最新の現在位置を的確に算定することがで
きる。
【0059】上述したように、本実施例によれば、無人
車両1と固定局とを接続する通信ケーブルに等間隔でカ
ラーマーカを予め着色しておき,車体上のビデオカメラ
6で撮影した通信ケーブルを含む車両後方の画像からカ
ラーマーカを抽出し,当該カラーマーカの位置に基づき
無人車両1の現在位置を算定するため、無人車両1の走
行路面に凹凸があったり走行路面が軟弱状態となってい
る場所(不整地)や車両周囲に山や構造物がある地図情
報の無い場所においても、無人車両1の現在位置を的確
に推定することができる。
【0060】また、本実施例によれば、通信ケーブルK
の表面を無人車両1の走行環境(屋外の不整地等)にあ
まり存在しない例えば白色のベースカラーで構成すると
共に,ベースカラーの表面に等間隔で例えば赤色,青
色,緑色のカラーマーカを当該順序で着色してあるた
め、ビデオカメラ6で撮影した画像からノイズを除去で
きる結果、カラーマーカ同士を誤認識することなく明確
に区別することができ、従って、無人車両1の現在位置
の算定精度を向上させることができる。
【0061】また、本実施例によれば、無人車両1の走
行経路付近の複数の所定箇所に車両現在位置計測用の目
印(ランドマーク)を予め設置しておく必要が無いた
め、無人車両1を屋外のあらゆる場所で自由に運用する
ことができる。
【0062】この場合、本実施例では、通信ケーブル上
の3個のカラーマーカの位置座標に基づき無人車両1の
現在位置を算定したが、例えば4個以上のカラーマーカ
の位置座標に基づき無人車両1の現在位置を算定するこ
とも可能である。
【0063】次に、本実施例の変形例について説明す
る。図8は変形例による無人車両の要部の構成を示す制
御ブロック図であり、無人車両の現在位置と通信ケーブ
ル上における無人車両に最も近いカラーマーカ位置との
偏差を演算する比較器30と,無人車両の運行制御を行
う統合制御装置31と,操向輪を操舵する操舵機構を制
御する操舵制御装置32,駆動輪を駆動する駆動機構を
制御する駆動制御装置33とを備える構成となってい
る。
【0064】比較器30が、無人車両の現在位置と通信
ケーブル上における無人車両に最も近いカラーマーカ位
置との偏差に基づき,無人車両に最も近いカラーマーカ
の位置座標を統合制御装置31へ出力すると、統合制御
装置31は、当該カラーマーカの位置座標と無人車両の
現在位置とに基づき,操舵制御装置32により操向輪を
操舵制御し,駆動制御装置33により駆動輪を駆動制御
する。これにより、無人車両を固定局へ帰還させる帰還
制御を行うことができる。
【0065】従って、変形例によれば、無人車両の現在
位置と通信ケーブル上における無人車両に最も近いカラ
ーマーカ位置との偏差に基づき,無人車両の操舵制御及
び駆動制御を行うため、換言すれば通信ケーブルのカラ
ーマーカをたどることにより無人車両の操舵制御及び駆
動制御を行うため、無人車両を固定局へ的確に帰還させ
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無人車両
用現在位置推定方法によれば、車載カメラにより撮影し
たケーブルの画像から位置が特定されている3個のマー
カを抽出し,抽出した3個のマーカの位置情報に基づき
車載カメラの視点の位置を算定して無人車両の現在位置
を推定するという手法を採っているため、例えば無人車
両の車輪回転データに基づき車両現在位置を推定する方
法と比較し,路面に凹凸があったり路面が軟弱状態とな
っている場所(不整地)でも無人車両の現在位置を的確
に推定することが可能となる。また、例えば地図情報に
基づき車両現在位置を推定する方法と比較し,車両周囲
に山や構造物があり地図情報が無い場所でも無人車両の
現在位置を的確に推定することが可能となる。また、無
人車両の走行経路付近の複数の所定箇所に車両現在位置
計測用の目印(ランドマーク)を予め設置しておく必要
が無いため、無人車両を屋外のあらゆる場所で自由に運
用することが可能となる、という効果を奏する。
【0067】また、本発明の無人車両用現在位置推定装
置によれば、車両位置推定手段が,車載カメラにより撮
影したケーブルの画像から位置が特定されている3個の
マーカを抽出し,抽出した3個のマーカの位置情報に基
づき車載カメラの視点の位置を算定して無人車両の現在
位置を推定する機能を備えているため、路面に凹凸があ
ったり路面が軟弱状態となっている場所(不整地)で
も,車両周囲に山や構造物があり地図情報が無い場所で
も無人車両の現在位置を的確に推定することが可能とな
り、また、無人車両の走行経路付近の複数の所定箇所に
車両現在位置計測用の目印(ランドマーク)を予め設置
しておく必要が無いため、無人車両を屋外のあらゆる場
所で自由に運用することが可能となる、という効果を奏
する。
【0068】また、本発明の無人車両用現在位置推定方
法において、車載カメラの視点の位置及び2個のマーカ
の位置に基づきケーブル上の新たな1個のマーカの位置
を算定し,算定した新たな1個のマーカの位置及び2個
のマーカの位置に基づき車載カメラの視点の新たな位置
を算定して無人車両の新たな現在位置を推定するように
した場合、或いは本発明の無人車両用現在位置推定装置
において、車両位置推定手段が,車載カメラの視点の位
置及び2個のマーカの位置に基づきケーブル上の新たな
1個のマーカの位置を算定し,算定した新たな1個のマ
ーカの位置及び2個のマーカの位置に基づき車載カメラ
の視点の新たな位置を算定して無人車両の新たな現在位
置を推定する機能を備えた場合には、上記と同様に、屋
外の路面状況の如何に拘らず無人車両の現在位置を的確
に推定することが可能となると共に、屋外における無人
車両の自由な運用が可能となる、という効果を奏する。
【0069】また、本発明の無人車両用現在位置推定装
置において、車載カメラをカラー式の車載ビデオカメラ
として構成すると共に,ケーブルを長手方向に沿って複
数種類のカラーマーカを所定間隔を置いて且つ所定順序
で規則的に付したケーブルとして構成し,カラー式の車
載ビデオカメラにより撮影した画像の中からカラーマー
カを取り出す信号処理手段を具備した場合には、撮影し
た画像からノイズを除去できるためマーカ同士の誤認識
を防止することが可能となり、この結果、無人車両の現
在位置の推定精度を向上させることが可能となる、とい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における無人車両の
構成を示す説明図である。
【図2】本実施例における画像処理用コンピュータの構
成を示すブロック図である。
【図3】本実施例におけるビデオカメラ及び雲台の取付
状態を示す説明図である。
【図4】本実施例における通信ケーブルに着色したカラ
ーマーカの例を示す説明図である。
【図5】本実施例における通信ケーブルのカラーマーカ
位置の算出方法の例を示し、図5(イ)はビデオカメラ
で撮影したカラー画像、図5(ロ)は通信ケーブルのベ
ースカラーと同色の部分を抽出した2値化画像、図5
(ハ)は補完処理及びノイズ処理を施した2値化画像、
図5(ニ)は通信ケーブルの赤色マーカと同色の部分を
抽出した2値化画像、図5(ホ)は通信ケーブルの青色
マーカと同色の部分を抽出した2値化画像、図5(ヘ)
は通信ケーブルの緑色マーカと同色の部分を抽出した2
値化画像、図5(ト)は位置が決定した赤色マーカの画
像、図5(チ)は位置が決定した青色マーカの画像、図
5(リ)は位置が決定した緑色マーカの画像、図5
(ヌ)は赤色マーカ・青色マーカ・緑色マーカを合成し
た画像を示す説明図である。
【図6】本実施例における無人車両の現在位置及び新た
なカラーマーカ位置の算定を行う際の模式図である。
【図7】本実施例における無人車両の現在位置及び新た
なカラーマーカ位置の算定処理の流れ図である。
【図8】本実施例の変形例における無人車両の要部の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 無人車両 2 ケーブル巻取/繰出機構としてのケーブルドラム機
構 6 車載カメラとしてのビデオカメラ 9 カメラ傾き制御手段としての雲台制御装置 10 車両位置推定手段としての画像処理用コンピュー
タ K ケーブルとしての通信ケーブル R,G,B マーカとしてのカラーマーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 7/60 G08G 1/00 X 7740−3H 1/133 7740−3H 9061−5L G06F 15/70 350 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が車両外部の定位置に接続されたケ
    ーブルの巻取/繰出を行いながら走行する無人車両の現
    在位置を推定する無人車両用現在位置推定方法におい
    て、 前記無人車両の後方へ繰出され長手方向に沿ってマーカ
    が所定間隔を置いて付されたケーブルを車載カメラによ
    り撮影した画像から位置が特定されている3個のマーカ
    を抽出するマーカ抽出工程と、 当該抽出した3個のマーカの位置情報に基づき前記車載
    カメラの視点の位置を算定して前記無人車両の現在位置
    を推定する車両現在位置推定工程とを具備したことを特
    徴とする無人車両用現在位置推定方法。
  2. 【請求項2】 一端が車両外部の定位置に接続されたケ
    ーブルの巻取/繰出を行いながら走行する無人車両の現
    在位置を推定する無人車両用現在位置推定方法におい
    て、 前記無人車両の後方へ繰出され長手方向に沿ってマーカ
    が所定間隔を置いて付されたケーブルを車載カメラによ
    り撮影した画像から位置が特定されている3個のマーカ
    を抽出するマーカ抽出工程と、 当該抽出した3個のマーカの位置情報に基づき算定した
    前記車載カメラの視点の位置及び前記抽出した何れか2
    個のマーカの位置に基づき前記ケーブル上の新たな1個
    のマーカの位置を算定する新規マーカ位置算定工程と、 当該算定した新たな1個のマーカの位置及び前記抽出し
    た2個のマーカの位置に基づき前記車載カメラの視点の
    新たな位置を算定して前記無人車両の新たな現在位置を
    推定する車両現在位置推定工程とを具備したことを特徴
    とする無人車両用現在位置推定方法。
  3. 【請求項3】 一端が車両外部の定位置に接続されると
    共に長手方向に沿ってマーカが所定間隔を置いて付され
    たケーブルをケーブル巻取/繰出機構により巻取/繰出
    を行いながら走行する無人車両に装備され,車両後方へ
    繰出されたケーブルを撮影する車載カメラと、前記ケー
    ブルに対する前記車載カメラの傾きが常時一定となるよ
    うに制御するカメラ傾き制御手段と、前記車載カメラに
    より撮影したケーブルの画像に基づき車両現在位置を推
    定する車両位置推定手段とを備え、 前記車両位置推定手段が、 前記車載カメラにより撮影した前記ケーブルの画像から
    位置が特定されている3個のマーカを抽出するマーカ抽
    出機能と、 当該抽出した3個のマーカの位置情報に基づき前記車載
    カメラの視点の位置を算定して前記無人車両の現在位置
    を推定する車両現在位置推定機能とを具備したことを特
    徴とする無人車両用現在位置推定装置。
  4. 【請求項4】 一端が車両外部の定位置に接続されると
    共に長手方向に沿ってマーカが所定間隔を置いて付され
    たケーブルをケーブル巻取/繰出機構により巻取/繰出
    を行いながら走行する無人車両に装備され,車両後方へ
    繰出されたケーブルを撮影する車載カメラと、前記ケー
    ブルに対する前記車載カメラの傾きが常時一定となるよ
    うに制御するカメラ傾き制御手段と、前記車載カメラに
    より撮影したケーブルの画像に基づき車両現在位置を推
    定する車両位置推定手段とを備え、 前記車両位置推定手段が、 前記車載カメラにより撮影した前記ケーブルの画像から
    位置が特定されている3個のマーカを抽出するマーカ抽
    出機能と、 当該抽出した3個のマーカの位置情報に基づき算定した
    前記車載カメラの視点の位置及び前記抽出した何れか2
    個のマーカの位置に基づき前記ケーブル上の新たな1個
    のマーカの位置を算定する新規マーカ位置算定機能と、 当該算定した新たな1個のマーカの位置及び前記抽出し
    た2個のマーカの位置に基づき前記車載カメラの視点の
    新たな位置を算定して前記無人車両の新たな現在位置を
    推定する車両現在位置推定機能とを具備したことを特徴
    とする無人車両用現在位置推定装置。
  5. 【請求項5】 前記車載カメラを、カラー式の車載ビデ
    オカメラとして構成すると共に、前記ケーブルを、長手
    方向に沿って複数種類のカラーマーカを所定間隔を置い
    て且つ所定順序で規則的に付したケーブルとして構成
    し、前記カラー式の車載ビデオカメラにより撮影した画
    像の中から前記カラーマーカを取り出す信号処理手段を
    具備したことを特徴とする請求項3又は4記載の無人車
    両用現在位置推定装置。
JP5326337A 1993-11-30 1993-11-30 無人車両用現在位置推定方法及びその装置 Withdrawn JPH07152435A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500029A (ja) * 1999-05-25 2003-01-07 レリー ホールディング アクテェンゲゼルシャフト 畜舎または牧草地で使用される無人車両
JP2012103213A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Fujitsu Ltd 画像処理プログラムおよび画像処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500029A (ja) * 1999-05-25 2003-01-07 レリー ホールディング アクテェンゲゼルシャフト 畜舎または牧草地で使用される無人車両
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