JPH0715213B2 - 制振床下地材 - Google Patents

制振床下地材

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JPH0715213B2
JPH0715213B2 JP17073589A JP17073589A JPH0715213B2 JP H0715213 B2 JPH0715213 B2 JP H0715213B2 JP 17073589 A JP17073589 A JP 17073589A JP 17073589 A JP17073589 A JP 17073589A JP H0715213 B2 JPH0715213 B2 JP H0715213B2
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rubber
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damping
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孝一 奥村
猛 山崎
潤 中嶋
喜八 大西
稔 青木
俊二 鈴木
慎 西田
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、制振効果を有する床下地材に関する。
〔従来の技術〕
高層住宅あるいは集合住宅が盛んに建設されており、そ
うした中で近隣家庭での振動音によるトラブルが続発し
ている。
こうした問題を解決しようとした床下地材として、木質
板材と制振シートとを交互に積層し、その最上層と最下
層を木質板材としたものがある。このものの前記制振シ
ートは、ゴムシート、発泡プラスチックシート、更に、
金属繊維、プラスチック繊維、動物繊維等を交錯させた
フエルト等からなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、ゴムシートは組織が密のため、振動分散
性が低く、このため、このゴムシートによる制振シート
は十分な振動効果を得られない。また、発泡プラスチッ
クシートはポーラスゆえに吸音性に優れているが、弾力
性に劣る。このため、この発泡プラスチックシートによ
る制振シートも十分な制振効果を得られない。
さらに、上記フェルト等からなる制振シートは、弾力性
の点が難点であり、制振性において十分なものとなら
ず、一般にフェルトはゴムシートなどに比べて高価なも
のである。
そこで、本発明は、上記状況に鑑み、安価で且つ制振効
果の大きい床下地材を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明にあっては、複数の
木質単板を、その繊維が交叉されて積み重ねて接着一体
化してなる合板の少なくとも一つの積み重ね間に、平均
粒径1.0〜2.0mmの加硫粒状ゴムを自己融着性ゴムプラス
チックでバインドしてなる制振シートを介在・自己融着
させてなり、その制振シートは、ブチルゴム60〜90重量
部と低密度ポリエチレン10〜40重量部の合計量を100重
量部とし、これに、平均粒径1.0〜2.0mmの加硫粒状ゴム
60〜220重量部を加えて成る構成としたのである。
上記加硫粒状ゴムは、130〜150重量部が好ましく、平均
粒径1.0〜1.5mmと1.6〜2.0mmを等量配合したものとする
とよい。
上記ブチルゴムは、30〜50重量部が好ましく、再生ブチ
ルゴム20〜60重量部、好ましくは30〜50重量部を包含し
たものとすることができる。
また、制振シートには、必要に応じ、粉末ステアリン
酸、ステリン酸亜鉛等の安定剤、パラフィンフレーク、
加工性付与油等の加工助剤、充てん剤を添加することが
できる。
なお、制振シートの配合において、ブチルゴム、再生ブ
チルゴムおよび低密度ポリエチレン(LDPE)が上記量よ
り少ないときは加硫粒状ゴムのバインドが悪くなり、又
積層界面の粘着力が低下する。又、多くなると長期荷重
による傾斜的変形が大きく、使用に耐えない。
また、加硫粒状ゴムの粒径を上記の範囲の2種類とした
のは、粒界を好ましい状態で埋めるためで、衝撃音(衝
撃振動)をそれ自身の中で分散伝播させながら効率よく
吸収させるためである。又、粒径が大きくなるとバイン
ドが悪くなり崩れが生ずる。粒径が小さくなると、分散
伝播と吸収効果が低下する。
加硫粒状ゴムの配合量が大なるときは、バインドが悪く
なる。小なるときは振動吸収効果と長期荷重の変形が問
題になる。
さらに、制振シートを合板に介在させる際の融着性、粘
着性を向上させるためのポリブデン、液状クロロプレン
等を添加することができる。
〔作用〕
上記の如く構成する制振床下地材は、制振ゴムの融着・
粘着性によって各単板が接合され、床に加えられる衝撃
音(衝撃振動)は上記制振シートに吸収される。また、
加硫粒状ゴムは、床面に加えられる長期荷重に耐え床の
傾斜的な変形を阻止する。
更に詳しくは、大・小径の加硫状ゴムは相互の粒界を好
ましい状態で埋め、ブチルゴム、低密度ポリエチレンで
バインドされることにより、衝撃音(衝撃振動)はそれ
自身の中で分散伝播されながら吸収される。
〔実施例〕
まず、第1図(a)〜(d)に示すように、各種構造の
床下地材を製作した。同図(a)〜(c)は、本発明に
係るものであり、木質単板1、合板2及び制振シート3
から成り、(a)は、単板1:1.5mm厚、合板2:5.5mm厚、
制振シート3:2.0mm厚、(b)は、合板2:5.5mm厚、制振
シート3:2.0mm厚、(c)は、単板1:3mm厚、合板2:4mm
厚、制振シート3:1.5mm厚とした。また、(d)は全て
合板2からなり、12mm厚とした。
このように構成される床下地材を、表1で示す混練組成
の制振シート3によって成すとともに、比較例(e)、
(f)として、同表に示す組成の制振ゴムを制作した。
なお、製作条件は、制振シート介在部は接着剤なし、木
質(単板1、合板2)の接着は公知の接着剤を用い、糊
量:32〜39kgf/cm2、熱圧温度:125℃〜130℃面圧力:8〜1
0kgf/cm2、熱圧時間:3.5〜5分である。
表1の組成の実施例(a)〜(c)に係る制振シート3
は、1ケ月以上、30×90cmの面で100kgの荷重に対して
もヘタリ等が生じなかったが、比較例は、第1図(a)
の構成の床下地材に採用し、この床下地材に、幅:90c
m、奥行:30cmの押圧面でもって、100kgの荷重を1ケ月
間加えたところ、制振シート3にヘタリが生じ、下地材
全体が傾斜変形した。
また、比較例(f)のシートは、加硫粒状ゴムのバイン
ドが不十分で、屈曲を加えると粒状ゴムが落ちこぼれ
た。このため、長期使用が困難と考える。
つぎに、第2図(a)に示す架台A(大引:105×210×2
680mm、根太:45×45×1730mm)を製作し、これを測定室
の架台取付孔に嵌め込んでその周縁にパテを埋込んで装
着し、同図(b)に示すように、その架台A上に、実施
例の床下地材a、b、c及び床下地材dを載置した。
この試験体の床衝撃音レベルの測定を、第3図に示す仕
様で、JIS A 1418−1978年(建築物の現場における床衝
撃音レベルの測定方法)に準拠し、日本建築総合試験所
にて行なった。その受音室は、134m2の残響室であっ
た。打撃ポイントは、第4図に示す所である。
その測定結果に基づく、床下地材d(合板のみ)に対す
る他の床下地材a、b、cの改善量を表2に示す。
このことから、実施例のものが、有効に制振作用をして
いることが理解できる。
〔効果〕
以上説明した如く、本発明によれば、主制振材として、
フェルトに比べ安価な加硫粒状ゴムを用い、接着材とし
て自己融着性ゴムプラスチックを用いたので、所定の大
きさの粒状ゴムによって衝撃音が有効に分散伝播されな
がら吸収される。このため、安価にして制振効果の高い
床下地材を得ることができる。また、加硫粒状ゴムを使
用することとバインダーを適量にすることにより、長期
荷重による傾斜変形がない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)は、床下地材の各種構成を示す部
分斜視図、第2図(a)、(b)、第3図、第4図は試
験説明用斜視図、概略図、打撃ポイント図である。 1……木質単板、2……合板、3……制振シート、a、
b、c、d……床下地材、A……架台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 潤 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)発明者 大西 喜八 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)発明者 青木 稔 東京都足立区花畑8丁目9番8号 株式会 社ケーヨー内 (72)発明者 鈴木 俊二 東京都足立区花畑8丁目9番8号 株式会 社ケーヨー内 (72)発明者 西田 慎 東京都足立区花畑8丁目9番8号 株式会 社ケーヨー内 (56)参考文献 実開 昭53−80911(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の木質単板を、その繊維が交互されて
    積み重ねて接着一体化してなる合板の少なくとも一つの
    積み重ね間に、平均粒径1.0〜2.0mmの加硫粒状ゴムを自
    己融着性ゴムプラスチックでバインドしてなる制振シー
    トが介在・自己融着されてなる制振床下地材であって、 上記制振シートが、ブチルゴム60〜90重量部と低密度ポ
    リエチレン10〜40重量部の合計量を100重量部とし、こ
    れに、平均粒径1.0〜2.0mmの加硫粒状ゴム60〜220重量
    部を加えて成るものであることを特徴とする制振床下地
    材。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の制振床下地材におい
    て、平均粒径1.0〜1.5mmと1.6〜2.0mmの加硫粒状ゴムを
    等量配合してなることを特徴とする制振床下地材。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)記載の制振床下地
    材において、ブチルゴムに再生ブチルゴムを包含してな
    ることを特徴とする制振床下地材。
JP17073589A 1989-05-18 1989-06-29 制振床下地材 Expired - Lifetime JPH0715213B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP12589989 1989-05-18
JP1-125899 1989-05-18

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JPH0381451A JPH0381451A (ja) 1991-04-05
JPH0715213B2 true JPH0715213B2 (ja) 1995-02-22

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JP4919911B2 (ja) * 2007-09-19 2012-04-18 小島プレス工業株式会社 車両用シフトレバー装置

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JPH0381451A (ja) 1991-04-05

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