JPH0715180B2 - 大スパン架構のたわみ制御方法 - Google Patents
大スパン架構のたわみ制御方法Info
- Publication number
- JPH0715180B2 JPH0715180B2 JP15461389A JP15461389A JPH0715180B2 JP H0715180 B2 JPH0715180 B2 JP H0715180B2 JP 15461389 A JP15461389 A JP 15461389A JP 15461389 A JP15461389 A JP 15461389A JP H0715180 B2 JPH0715180 B2 JP H0715180B2
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- JP
- Japan
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- large span
- lower chord
- span frame
- control method
- deflection control
- Prior art date
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- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は大スパン架構の梁のたわみ制御方法に関するも
のである。
のである。
(従来の技術) 大スパン架構は屋内競技場、大型格納庫や工場等中間に
柱を設けない構造物に使用されている。これらの構造物
は100m〜200mの大スパンのトラス屋根型式の梁を両端で
支持しているため、該梁が自重及び屋根荷重等の鉛直荷
重により下側にたわむという問題があった。
柱を設けない構造物に使用されている。これらの構造物
は100m〜200mの大スパンのトラス屋根型式の梁を両端で
支持しているため、該梁が自重及び屋根荷重等の鉛直荷
重により下側にたわむという問題があった。
そこで、近年はこのたわみを制御する方法、すなわち第
3図及び第4図に示すような梁Mに「むくり」をつける
代表的な方法として以下の2つの方法が提案されてい
る。
3図及び第4図に示すような梁Mに「むくり」をつける
代表的な方法として以下の2つの方法が提案されてい
る。
まず第1は第3図に示すように、両柱3の脚柱部に互に
対向する内側への水平力Pを与えることによって梁Mに
実線で示すような「むくり」を与える方法。
対向する内側への水平力Pを与えることによって梁Mに
実線で示すような「むくり」を与える方法。
第2は第4図に示すように梁Mの下弦材4に沿わせた高
張力鋼線(図示せず)を両端から緊張することにより梁
Mに実線で示すような「むくり」を与える方法である。
張力鋼線(図示せず)を両端から緊張することにより梁
Mに実線で示すような「むくり」を与える方法である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の方法のうち第1の方法は水平力を
加えることによる移動作業と、大きな水平力を加えた状
態における固定作業とを必要とするため作業工程が煩雑
になるばかりでなく、柱脚部への水平力を与えるための
専用の反力装置が必要となり、さらに基礎が大型になる
といった問題があった。
加えることによる移動作業と、大きな水平力を加えた状
態における固定作業とを必要とするため作業工程が煩雑
になるばかりでなく、柱脚部への水平力を与えるための
専用の反力装置が必要となり、さらに基礎が大型になる
といった問題があった。
また第2の方法は高張力鋼線が梁に組み込まれるので、
自重が増加すると共にコストも嵩むといった問題があっ
た。
自重が増加すると共にコストも嵩むといった問題があっ
た。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は大スパン架構における梁に簡潔かつ安
価にむくりを与えることのできる大スパン架構のたわみ
制御方法を提供することである。
あり、その目的は大スパン架構における梁に簡潔かつ安
価にむくりを与えることのできる大スパン架構のたわみ
制御方法を提供することである。
(課題を達成するための手段) 以上の課題を達成するための本発明の手段は、大スパン
架構の梁における下弦材を切離して空隙部を形成し、該
下弦材同志を引き寄せて連結することにより梁を鉛直上
方へ押し上げることを特徴とする大スパン架構のたわみ
制御方法に存する。
架構の梁における下弦材を切離して空隙部を形成し、該
下弦材同志を引き寄せて連結することにより梁を鉛直上
方へ押し上げることを特徴とする大スパン架構のたわみ
制御方法に存する。
(作用) 而して上記のような構成によると、梁の下弦材同志を空
隙部に引き寄せて連結すると、下弦材の長さが連結前よ
り短くなることにより、該梁に上方への鉛直力が働くの
で上方向への「むくり」が発生する。
隙部に引き寄せて連結すると、下弦材の長さが連結前よ
り短くなることにより、該梁に上方への鉛直力が働くの
で上方向への「むくり」が発生する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
図中Aは大スパンの鉄骨剛節架構であり、上弦材1bと下
弦材1aと束材又は斜材で構成されたトラス状の梁1の両
端に柱2が接合して構成されている。この大スパン架構
Aは構築現場で組立てられるか、或は他の箇所で組立て
て構築箇所に運搬するかは任意である。
弦材1aと束材又は斜材で構成されたトラス状の梁1の両
端に柱2が接合して構成されている。この大スパン架構
Aは構築現場で組立てられるか、或は他の箇所で組立て
て構築箇所に運搬するかは任意である。
大スパン架構Aは梁1の下弦材1aが中央部で切離されて
空隙部nが形成され、該下弦材1aはその空隙部nの長さ
だけ下弦材1aの長さを調整することができる。
空隙部nが形成され、該下弦材1aはその空隙部nの長さ
だけ下弦材1aの長さを調整することができる。
そして、下弦材1aの間隙部nにおける端部同志を油圧シ
リンダーやジャッキ等(図示せず)により引き寄せて連
結部材(図示せず)を介してボルト又は溶接等により連
結することにより、下弦材1aの長さが連結前より短くな
るので、第1図に示すように梁1に上方への鉛直力が働
いて「むくり」が生じ、梁1の自重及び屋根荷重等によ
るたわみを制御することができる。
リンダーやジャッキ等(図示せず)により引き寄せて連
結部材(図示せず)を介してボルト又は溶接等により連
結することにより、下弦材1aの長さが連結前より短くな
るので、第1図に示すように梁1に上方への鉛直力が働
いて「むくり」が生じ、梁1の自重及び屋根荷重等によ
るたわみを制御することができる。
またこの下弦材1aの連結は上記のように梁1の両端に柱
2が取付けられたままで連結するものに限らず、第2図
に示すように下弦材1a同志を連結して「むくり」を生じ
させた後に柱2を連結してもよい。
2が取付けられたままで連結するものに限らず、第2図
に示すように下弦材1a同志を連結して「むくり」を生じ
させた後に柱2を連結してもよい。
さらに上記下弦材1aを切離する場所は中央部に限定され
ず、何処であっても上記のような上方への鉛直力を梁1
に作用させることは可能である。
ず、何処であっても上記のような上方への鉛直力を梁1
に作用させることは可能である。
(発明の効果) 本発明は以上の様な構成にしたことにより下記の効果を
有する。
有する。
大スパン架構の梁における下弦材を切離して空隙部
を形成し、該下弦材同志を中央部に引き寄せて連結する
ことにより下弦材の長さが連結前よりも短くなって、梁
に上方への鉛直力を働かせてむくりを生じせしめるの
で、自重や屋根荷重等によるたわみを容易に制御するこ
とができる。
を形成し、該下弦材同志を中央部に引き寄せて連結する
ことにより下弦材の長さが連結前よりも短くなって、梁
に上方への鉛直力を働かせてむくりを生じせしめるの
で、自重や屋根荷重等によるたわみを容易に制御するこ
とができる。
下弦材同志を引き寄せて連結することにより下弦材
の長さが連結前よりも短くなるので、梁に特に大きな応
力が余分に生じることなく簡潔かつ経済的にたわみを制
御できる。
の長さが連結前よりも短くなるので、梁に特に大きな応
力が余分に生じることなく簡潔かつ経済的にたわみを制
御できる。
第1図及び第2図は本発明の大スパン架構のたわみ制御
方法の実施状況を示す正面図、第3図及び第4図は従来
の大スパン架構のたわみ制御方法の実施状況を示す正面
である。 A:大スパン架構、1:梁 1a:下弦材、n:空隙部 2:柱
方法の実施状況を示す正面図、第3図及び第4図は従来
の大スパン架構のたわみ制御方法の実施状況を示す正面
である。 A:大スパン架構、1:梁 1a:下弦材、n:空隙部 2:柱
Claims (1)
- 【請求項1】大スパン架構の梁における下弦材を切離し
て空隙部を形成し、該下弦材同志を引き寄せて連結する
ことにより梁を鉛直上方へ押し上げることを特徴とする
大スパン架構のたわみ制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15461389A JPH0715180B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 大スパン架構のたわみ制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15461389A JPH0715180B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 大スパン架構のたわみ制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0321739A JPH0321739A (ja) | 1991-01-30 |
JPH0715180B2 true JPH0715180B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=15588015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15461389A Expired - Fee Related JPH0715180B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 大スパン架構のたわみ制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715180B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115233831B (zh) * | 2022-08-19 | 2023-09-15 | 湖南建工集团有限公司 | 挠度自由控制的多点大跨度空间钢结构整体连续提升方法 |
-
1989
- 1989-06-19 JP JP15461389A patent/JPH0715180B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0321739A (ja) | 1991-01-30 |
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