JPH07151564A - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

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JPH07151564A
JPH07151564A JP5341793A JP34179393A JPH07151564A JP H07151564 A JPH07151564 A JP H07151564A JP 5341793 A JP5341793 A JP 5341793A JP 34179393 A JP34179393 A JP 34179393A JP H07151564 A JPH07151564 A JP H07151564A
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light
circuit
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JP5341793A
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Junichi Nakaho
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D2205/00Indexing scheme relating to details of means for transferring or converting the output of a sensing member
    • G01D2205/70Position sensors comprising a moving target with particular shapes, e.g. of soft magnetic targets
    • G01D2205/77Specific profiles
    • G01D2205/773Spiral profiles

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転板が偏心して取り付けられていたり、回
転軸と軸受けとの間に「がた」があったりしても回転板
の回転角を正確に検出する。 【構成】 回転板13に回転角θに比例して半径方向の
距離が変化する検出用透光部15を形成するとともに、
一定半径の基準透光部16を形成する。これらの透光部
15、16を挟んでLED17、18及びPSD19を
配設する。PSD19により検出用透光部15及び基準
用透光部16を透過した光を検出してそれらの差を演算
することにより、相対的な距離を求めて回転角θを求め
るので、回転板13が偏心して取り付けられていたり回
転軸と軸受けに「がた」があっても正確に回転板13の
回転角θを検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸に取着された回
転板を挟んで対向する投光素子及び受光素子を備え、そ
の受光素子からの受光信号に基づいて回転板の回転角を
検出する回転角検出装置に関する。
【従来の技術】この種の回転角検出装置の一例を図10
を参照して説明する。即ち、図10において、回転軸1
にはガラス或はプラスチックを主体としてなる回転板2
が取着されており、その回転板2の表面には不透明層3
が形成されている。この不透明層3の一部は渦巻状に除
去されており、これによりスリット4が形成されてい
る。このスリット4は、回転軸1の中心Oからこのスリ
ット4までの距離をr、基準位置(0°)から反時計回
りの角度をθとした場合、 r=p×θ+q …(1) (但し、p、qはスリット4の形状により決まる定数で
ある)という関係を満たす形状に設定されている。そし
て、スリット4を挟んで対向するように投光素子(図示
せず)及び受光素子5が配設されている。この受光素子
5は、回転軸1の径方向に沿った入射光の位置を検出す
るPSD(position sensitive d
etector)から成り、これは受光位置に応じた受
光信号を出力する。このような構成とすることにより、
回転板2が回転すると、投光素子からスリット4を介し
て受光素子5に入射する光の位置は、径方向つまり受光
素子5の検出方向に沿って変化する。そして、その変化
する受光素子5の受光位置は、上述の式(1)に従った
関係で回転板2の回転角θに応じて変化するので、受光
信号を検出することにより、逆に回転板2の回転角θを
検出することができるのである。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、受光素子5からの受光信号
のレベルは回転板2の回転角と比例関係となっているこ
とが検出の前提条件であるので、回転板2が回転軸1に
対して偏心した状態に取付けられている場合や、或は回
転軸1と軸受との間に『がた』がある場合には、前述の
回転中心からの距離rの値が前記式(1)に示した関係
を満足しなくなる。この結果、受光素子から出力される
受光信号の信号レベルが回転板2の回転角と比例しなく
なり、受光信号に基づく回転板2の回転角θの検出は不
正確となってしまう。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、回転板が回転軸に対して偏心
して取付けられている場合や、或は回転軸と軸受との間
に『がた』が生じているために回転に伴なう回転板の位
置が不安定になっているような場合でも、回転板の回転
角を精度良く検出することができる回転角検出装置を提
供するにある。
【課題を解決するための手段】本発明の回転角検出装置
は、回転軸に取着された回転板に形成された所定半径の
環状の基準用透光部と、前記回転板に周方向に沿い且つ
該回転板の中心半径からの距離が連続的に変化する形状
に形成された検出用透光部と、前記基準用透光部及び検
出用透光部に向けて投光する基準用及び検出用投光素子
と、前記回転板を挟んで前記基準用及び検出用投光素子
と対向するように配置され、前記基準用透光部を透過す
る光及び前記検出用透光部を透過する光を受光し前記回
転板の径方向に対する受光位置を検出する受光素子と、
前記基準用及び検出用投光素子を交互に発光させ、それ
ら基準用及び検出用投光素子の発光に同期した受光素子
からのそれぞれの受光信号に基づいて前記回転板の回転
角を演算する演算手段とを設けて構成したところに特徴
を有する。
【作用】請求項1記載の回転角検出装置によれば、次の
ようにして回転板の回転角が検出できる。即ち、回転板
に形成された基準用透光部は所定半径で環状であるの
で、回転板の回転に伴い投光素子からこの基準用透光部
を介して受光素子に入射される光の受光位置は回転板の
径方向の一定位置となる。一方、回転板に形成された検
出用透光部は回転板の回転中心からの距離が連続的に変
化する形状とされているので、回転板の回転に伴い投光
素子からこの検出用透光部を介して受光素子に入射され
る光の径方向の受光位置はその回転角に応じて連続的に
変化する。従って、基準用投光素子と検出用投光素子を
交互に発光させることにより、基準用投光素子が基準用
透光部に対し投光した場合には基準用透光部を透過した
光を受光素子が受光し基準用透光部の位置を検出し、検
出用投光素子が検出用透光部に対し投光した場合には検
出用透光部を透過した光を受光素子が受光し検出用透光
部の位置を検出し、両者の信号の値を演算手段により演
算しそれらの差をとると、回転板の回転角に相当する値
を得ることができる。しかして、回転板が回転軸の回転
中心に対して偏心して取付けられていたり或は回転軸と
軸受との間に『がた』等が生じることにより回転板の回
転状態が不安定になっているような場合には、回転軸の
回転に伴う回転板の回転状態が不安定となり、投光素子
から基準用透光部を介して受光素子に入射される光の位
置が回転板の回転角に応じて変化するようになる。つま
り、この場合には、受光素子の受光信号は上述と異なり
一定の値とならず、レベルが変化する受光信号として出
力される。しかし、このような場合においても、回転板
の基準用透光部と検出用透光部との位置関係は変化しな
いので、演算手段により上述同様にして受光素子が基準
用透光部を透過した光を受光した信号と検出用透光部を
透過した光を受光した信号との差を演算して求めること
により回転板の回転角に相当する値を正確に検出するこ
とができる。請求項2記載の回転角検出装置によれば、
次のようにして回転板の回転角が検出される。これは、
回転板が1回転する間に受光素子の受光信号が2回以上
同じ値となるような検出用透光部を設けている場合に好
適するもので、例えば、検出用透光部が環状で回転板の
回転中心に対して偏心した位置に設けられているような
場合である。この場合には、第1及び第2の受光素子の
夫々は回転板の周方向に沿って所定角度だけ間隔を存し
て配置されているので、夫々の受光素子からの受光信号
は位相がずれた信号として検出される。従って、1個の
受光素子では回転板の1回転の間に同じ値を2回とる場
合でも、第1及び第2の受光素子の受光信号を比較する
ことにより回転板の1回転分で異なる値として検出する
ことができる。また、前述同様に、回転板が偏心して取
り付けられていたり、或は『がた』が生じている場合で
も、演算手段により第1及び第2の受光素子の基準用透
光部を透過した光の受光信号に基づいて演算を行えば常
に正確な回転角を検出することができる。
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1乃
至図4を参照して説明する。即ち、縦断側面を示す図2
において、回転軸11はケース12に枢支されており、
これは、図示しない検出対象の回転に伴って回転するよ
うになっている。この回転軸11には円盤状の回転板1
3が固定されている。この回転板13はガラス或はプラ
スチック等の透明部材を主体としてなり、その表面には
クロム等の金属膜が蒸着されて不透明層14が形成され
ている。この不透明層14は部分的にエッチング処理に
より除去されており、図1に示すように、検出用透光部
15(図1参照)及び基準用透光部16が形成されてい
る。この基準用透光部16は、回転板13の回転中心O
から所定半径の位置で環状に形成されている。また、検
出用透光部15は、基準用透光部16の内側に位置し回
転板13の回転中心に対する距離rが基準位置(θ=0
°)からの回転角θに比例して連続的に変化するように
形成されている。つまり、この関係を式で表わすと、 r=a×θ+b …(2) のようになり、ここでa、bは検出用透光部15の形状
によって決まる定数である。投光素子たる発光ダイオー
ド(以下LEDと称する)17、18はケース12内部
の上面に配設され、PSD19は回転板13の径方向に
対する受光位置を検出するようにケース12内部の下面
に配設されている。そして、LED17及びLED18
とPSD19とは回転板13の基準用及び検出用透光部
15、16を挟んで対向するように配置されている。さ
て、図3は電気的構成の概略を示しており、PSD19
はその出力する光電流11,12を電圧に変換する電流
・電圧変換器20、21に接続されて、電圧V1、V2
に変換される。引算器22は前記電流・電圧変換器2
0、21の出力電圧V1、V2を入力とし、それらの差
V1−V2を演算増幅し出力する。加算器23は前記電
流・電圧変換器20、21の出力電圧V1、V2を入力
とし、それらの和V1+V2を演算増幅し出力する。除
算器24は前記引算器22及び前記加算器23の出力電
圧を入力とし、前記引算器22の出力電圧を前記加算器
23の出力電圧で除算演算増幅し出力する。サンプルア
ンドホールド回路25は前記除算器24の出力電圧を入
力とし、パルス発生器29の出力パルス電圧を制御信号
とし、該制御信号がHレベルのとき入力電圧を読込み、
且つ、出力し、該制御信号がLレベルのときは、制御信
号がLレベルになる直前の入力電圧を保持し出力する。
同様に、サンプルアンドホールド回路26は前記除算器
24の出力電圧を入力とし、インバータ回路27の出力
を制御信号とし、該制御信号がHレベルのとき入力電圧
を読込み、且つ、出力し、該制御信号がLレベルのとき
は、制御信号がLレベルになる直前の入力電圧を保持し
出力する。ここで、インバータ回路27はパルス発生器
29の出力電圧を入力とし、入力信号の反転を出力す
る。即ち、インバータ回路27の入力がHレベルなら
ば、その出力はHレベルとなり、入力がLレベルなら、
その出力はHレベルとなるのである。又、パルス発生器
29はHレベルとLレベルが同じ時間間隔の連続パルス
電圧を生成する。引算器28は前記サンプルアンドホー
ルド回路25及び26をの出力電圧を入力とし、両者の
信号電圧の差を演算増幅し出力する。パルス発生器29
の出力はLEDの駆動回路30及びインバータ回路32
の入力にも接続されている。LEDの駆動回路31の入
力はインバータ回路32の出力に接続されている。LE
Dの駆動回路30及び31の出力はそれぞれLED17
及び18に接続されており、それらの駆動回路30、3
1はそれらの入力がHレベルのとき一定の電流を出力し
LED17、18を発光させ、入力がLレベルのときに
は、電流を出力せずLEDを発光させない。次に本実施
例の作用について図4をも参照して説明する。図示しな
い検出対象の回転に伴って回転軸11、回転板13が回
転すると、これに応じて検出用透光部15及び基準用透
光部16が回転移動する。この場合、基準用透光部16
は回転板13の回転中心Oを中心とした円環状に形成さ
れているので、回転移動している状態でも、原理的には
LED18から基準用透光部16を介してPSD19に
入射する光の位置は変動しない。一方、回転板13の回
転に伴って回転移動する検出用透光部15は式(2)に
示した関係で径方向の距離が変化する螺旋状に形成され
ているので、LED17から検出用透光部15を介して
PSD19に入射する光の位置は、回転板13の回転角
θに応じて連続的に変化するようになる。ここで、LE
D17及び18は後で説明するように、電気回路により
交互に発光させるようになっている。従って、LED1
7が発光しているときは、LED17の光は検出用透光
部15を介してPSD19に入射するので、PSD19
は検出用透光部15の回転板13の回転中心Oに対する
径方向の位置を検出することになり、一方、LED18
が発光しているときは、LED18の光は基準用透光部
16を介してPSD19に入射するので、PSD19は
基準用透光部16の回転板13の回転中心Oに対する径
方向の位置を検出することになる。ところで、PSD1
9は次のように作用する。PSD19は入射した光の位
置及び光量に応じて、その2つの出力端子から電流I1
及びI2を出力する。この電流I1、I2の差I1−I
2と和I1+I2の比(I1−I2)/(I1+I2)
は入射する光量に関係なく光の位置に比例する。図3の
回路において、電流電圧変換器20、21はPSD19
の出力するの電流I1,I2を電圧V1、V2に変換
し、引算器22は前記電圧V1、V2の差V1−V2を
演算し、加算器23は前記電圧V1、V2の和V1+V
2を演算し、除算器24は前記差電圧V1−V2と和電
圧V1+V2の比(V1−V2)/(V1+V2)を演
算する。従って、除算器24の出力電圧はPSD19に
入射する光の位置に比例した電圧を出力し、且つ、その
出力電圧はPSD19に入射する光量には影響されない
電圧となっている。PSD19には、検出用透光部15
を介してLED17の光と基準用透光部16を介してL
ED18の光が入力するが、以下に説明するように、L
ED17と18は交互に発光するので、両者の光が同時
にPSD19に入射することはない。つまり、パルス発
生器29の出力パルスがHレベルのとき、LED駆動回
路30の入力はHレベルであるので、LED駆動回路3
0はLED17に電流を供給しLED17を発光させ
が、LED駆動回路31の入力はインバータ回路32を
介してパルス発生器29の出力パルスを入力しているの
で、LED駆動回路31の入力はLレベルとなり、LE
D駆動回路31はLED18に電流を供給しないので、
LED18は発光しない。一方、パルス発生器29の出
力パルスがLレベルのときは、LED駆動回路30はL
ED17に電流を供給せず、LED17は発光しなく、
LED駆動回路31はLED18に電流を供給し、LE
D18は発光する。このように、LED17と18は、
パルス発生器29の出力パルスに応じて交互に発光する
のである。従って、LED17が発光しているときは、
PSD19は検出用透光部を介した光を受光するので、
PSD19の出力信号を演算した除算器24の出力電圧
V3は、式(2)の関係から V3=A×θ+B(=V4) …(3) として得られ(但し、式(3)中のA、Bは定数であ
る)、また、LED18が発光しているときには、PS
D19は基準用透光部を介した光を受光するので、PS
D19の出力信号を演算した除算器24の出力電圧V3
は、 V3=C(一定)(=V5) …(4) として得られる。また、LED17が発光している時、
即ち、パルス発生器29の出力がHレベルの時、サンプ
ルアンドホールド回路25は除算器24の出力電圧を読
込み引算器28の入力に信号電圧V4を出力する。一方
LED18が発光している時、即ち、パルス発生器29
の出力がLレベルの時、サンプルアンドホールド回路2
6は除算器24の出力電圧を読込み引算器28のもう一
方の入力に信号電圧V5を出力する。そして、パルス発
生器29の出力がLレベルの時のサンプルアンドホール
ド回路25及びパルス発生器29の出力がHレベルの時
のサンプルアンドホールド回路26はパルス発生器29
の出力が反転する前の電圧を出力している。従って、引
算器28の出力Vsは前記式(3)と式(4)の差 Vs=V4−V5=A×θ+B−C …(5) となり、引算器28の出力Vsは回転角θに比例する値
として得られる。上記動作は回転板13が回転している
場合においても、パルス発生器29の発生するパルス信
号の周期を回転板13の回転速度に対して充分短くする
事によって、精度を低下させることなく動作させること
ができる。従って、上述のようにして引算器28の出力
電圧Vsの値に基づいて回転板13の回転角θが図4に
示すように対応づけることができるので、基準位置(0
°)から360°近くまでの全範囲で回転板13の回転
角θを検出することができるのである。ところで、回転
板13が、回転軸11に対して偏心した位置に取り付け
られていたり或は回転軸11がケース12の軸受部分と
の間で『がた』が生じて回転板13の回転位置が不安定
となっている場合には、PSD19からの受光信号で式
(3)、(4)の関係が満たさなくなる。しかしなが
ら、上述のような場合でも、回転板13に形成された検
出用透光部15と基準用透光部16との相対的な位置は
変動することがないので、PSD19の受光信号で式
(3)、(4)の値は回転板13が偏心している分だけ
夫々に等しく加算或は引算された信号として出力され
る。そこで、いま回転角θにおける回転板13の偏心に
よる受光信号のすれ成分をΔVとすると、PSD19か
らの受光信号を処理した式(3)、(4)は、 V4=A×θ+B+ΔV …(6) V5=C+ΔV …(7) と表わすことができ、これらから引算器28の出力Vs
は回転板13の偏心によるずれ成分ΔVは相殺するの
で、結局式(5)の結果と同じになる。つまり、回転板
13の偏心により生じた受光信号のずれ成分ΔVがある
場合でも、検出用透光部15と基準用透光部16との相
対的な位置関係は不変であるので、ずれ成分ΔVは引算
器28における引算により相殺されることになり、偏心
が生じていない正常な場合と同様の検出結果を得ること
ができるのである。このような本実施例によれば、検出
用透光部15及び基準用透光部16を設けてその夫々を
透過する光の位置に基づいて相対的な位置の差により回
転板13の回転角θを検出するようにしたので、回転板
13が偏心していたり回転軸11に『がた』が生じてい
る場合のように検出用透光部15を透過する光の位置が
不安定となるときでも、回転板13の回転角θを正確に
検出することができる。図5に第1の実施例における別
の回路構成を第2の実施例として示す。以下、第1の実
施例と異なる部分のみ説明する。尚、第1の実施例と同
一の部分には同じ符号を付けてある。第1の実施例で
は、受光素子19の出力電流I1、I2の(I1−I
2)/(I1+I2)に相当する演算を図3の除算器2
4で行い、PSD19に入射する光の位置を算出した。
この演算は、PSD19への入射光量が変化しても、検
出位置に影響しないようにするため、入射光量に相当す
るI1+I2で除算しているのである。従って、I1+
I2が一定なら除算を行う必要はないのである。そこ
で、本実施例では、入射光量に比例する加算器23の出
力電圧V1+V2(I1+I2に比例)をLED17、
18の駆動回路33、34にフィードバックし、LED
17、18の光量が加算器23の出力電圧V1+V2が
所定の値に常に一定となるように制御しているのであ
る。これにより、(I1−I2)/(I1+I2)の分
母I1+I2は一定であるので除算の必要はなくなり、
I1−I2(即ち、V1−V2)はPSD19に入射す
る光の受光位置に比例する量となる。従って、図5の回
路において引算器22の出力はサンプルアンドホールド
回路25、26に接続するだけで、目的は達成できる。
尚、サンプルアンドホールド回路25及びLED駆動回
路33はパルス発生器29に接続され、サンプルアンド
ホールド回路26及びLED駆動回路34はインバータ
回路27及び32を介してパルス発生器29に接続さ
れ、第1の実施例と同様に制御される。そして、本実施
例においても、その出力信号Vs(引算器28の出力)
は回転板13の回転角θに対し図4に示すような関係が
得られる。図6及び図7は本発明の第3の実施例を示
し、以下、第1の実施例と異なる部分についてのみ説明
する。即ち、本実施例においては、第1の実施例におけ
る検出用透光部15に代えて円環状をなす検出用透光部
35を設けた構成としており、この検出用透光部35
は、その中心Pが回転板13の回転中心Oに対して僅か
に偏心した位置に設定されているものである。このよう
な検出用透光部35を用いることにより、回転板13の
回転中心Oから検出用透光部35までの距離rは回転板
13の回転角θに応じて、 r=a×sinθ+b …(8) という関係を満たすように変化する(但し、a、bは検
出用透光部35の形状により決まる定数である)。従っ
て、回転板13の回転によって検出用透光部35を介し
て検出用PSD19により受光されるLED17からの
光の位置は、上式(8)に示す関係を満たしながら変化
する。このときの、除算器24の出力電圧V3は、上式
(8)に基づいて、 V3=A×sinθ+B(=V4) …(9) で表わされる関係で変化する(但し、A、Bは定数であ
る)。一方、基準用透光部16を介してPSD19によ
り検出される受光信号は式(7)で示されるように一定
の値として得られるので、引算器28により差を演算し
た結果の検出信号Vsの値により、図7に示すように、
回転板13の回転角θに応じて正弦曲線に従って変化す
る関係が得られる。これにより、検出信号Vsの値か
ら、回転板13の回転角θをプラスマイナス90°つま
り180°の範囲で一義的に決定することができる。ま
た、この第3の実施例においても、検出用透光部35を
透過する光の位置と基準用透光部16を透過する光の位
置の差を演算することにより、回転板13の回転角θを
求める構成としているので、第1の実施例と同様に、回
転板13の偏心或は『がた』がある場合でも、正確な検
出を行うことができるものである。尚、信号処理回路は
図3及び図5のどちらも使用できる。図8及び図9は第
4の実施例を示しており、以下、第3の実施例と異なる
部分についてのみ説明する。即ち、この第4の実施例は
においては、第3の実施例における回転角θの検出範囲
が180°であるのに対し、回転板13の全周に渡って
つまり360°に渡って回転角θを一義的に検出できる
ようにしたものである。図8において、回転板13に設
けられたLED17、18、PSD19は夫々第1の投
光素子、第1の受光素子に対応するもので、これらによ
り第1の検出部36が構成されており、この第1の検出
部36と回転角にして90°離れた位置に第2の検出部
40が設けられている。この第2の検出部40は、第1
の検出部36と同様に、第2の投光素子たるLED3
7、38、第2の受光素子たるPSD39から構成され
ている。また、電気回路としては、第1の実施例で示し
た図3の回路、若しくは、第2の実施例で示した図5の
回路が第1の検出部及び第2の検出部に夫々使用されて
おり、第1の検出部が信号処理され、その出力信号とし
てVs1、第2の検出部が信号処理され、その出力信号
としてVs2が出力される。このような構成によれば、
第1の検出部36が検出用透光部35を検出し回転角に
応じて出力する信号は第3の実施例で説明したように、
式(9)で示したとおり正弦関数に従って変化する値と
して得られる。また、第2の検出部40により検出用透
光部35を検出され出力される信号は、 V6=A×cosθ+B …(10) として得られる(但し、A、Bは定数である)。つま
り、受光信号V6は回転角θに対して余弦関数に従って
変化する値となる。図9には、これらの受光信号が信号
処理回路によって処理出力される出力信号Vs1、Vs
2の回転角θとの関係を示しており、これらの出力信号
Vs1、Vs2から回転板13の1周に渡る回転角θを
1対1で対応させ一義的に決定することができる。ま
た、この第4の実施例においても、基準用透光部16に
より第1及び第2の検出部が回転中心からのずれを検出
して、検出用透光部35に対し差動的な演算を行い、回
転中心からのずれを補正しているので、回転板13が偏
心していたり、『がた』がある場合でも回転角θを正確
に検出することができるものである。尚、上記各実施例
においては、受光素子としてPSDを用いる構成とした
が、これに限らず、例えば、一次元のイメージセンサ或
はCdS、CdSe等からなる光ポテンショメータを用
いるようにしてもよい。さらに、上記各実施例において
は、投光素子と受光素子との間に光学系の装置を介在さ
せていない構成としたが、必要に応じてレンズ等の光学
系の装置を用いる構成としても良いことは勿論である。
【発明の効果】請求項1記載の回転角検出装置によれ
ば、検出用透光部に加えて基準用透光部を設け、検出用
透光部及び基準用透光部の位置を受光素子により検出し
その差を演算して回転板の回転角を求める構成としたの
で、回転板が偏心して取り付けられていたり、或は回転
軸と軸受との間に『がた』が生じているような場合で
も、回転板の回転角を正確に検出することができるとい
う優れた効果を奏する。さらに、検出用透光部及び基準
用透光部の位置の検出を1個の受光素子で行っているた
め、検出用透光部及び基準用透光部の相対位置の検出が
正確に行え、高い精度が得られるという優れた効果を奏
する。請求項2記載の回転角検出装置によれば、検出用
透光部の形状により回転板が1回転する間に検出用受光
素子による受光信号が2回以上同じ値をとる場合でも、
回転板の回転角を1回転に渡って検出できると共に、上
述同様にして回転板が偏心して取り付けられていたり、
或は回転軸と軸受との間に『がた』が生じているような
場合でも、回転板の回転角を正確に検出することができ
るという優れた効果を奏する。請求項3記載の回転角検
出装置によれば、請求項1及び2の信号処理回路におい
て、投光素子の発光光量を受光素子に入射する光量が一
定となるように受光素子の受光信号により投光素子を制
御しているため、受光素子の受光光量の変動の影響を補
正するための除算回路を必要とせず、除算回路の精度に
起因する精度の低下が避けられ、高い精度が得られると
同時に高価な除算器を使用しないため安価になるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す平面図
【図2】縦断側面図
【図3】電気的構成図
【図4】出力信号を示す説明図
【図5】本発明の第2の実施例を示す電気的構成図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図7】図4相当図
【図8】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図9】図4相当図
【図10】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11は回転軸、13は回転板、15は検出用透光部、1
6は基準用透光部、17、18は発光ダイオード(投光
素子、第1の投光素子)、19はPSD(第1の受光素
子)、20、21は電流電圧変化回路、22は引算器
(演算手段)、23は加算器(演算手段)、24は除算
器(演算手段)、25、26はサンプルアンドホールド
回路、27はインバータ回路、28は引算器(演算手
段)、29はパルス発生器、30、31はLED駆動回
路、32はインバータ回路、33、34はLED駆動回
路、35は検出用透光部、36は第1の検出部、37、
38は発光ダイオード(第2の投光素子)、39はPS
D(第1の受光素子)、40は第2の検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 回転角検出装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取着された回転板に形成された
    所定半径の環状の基準用透光部と、前記回転板に周方向
    に沿い且つ該回転板の回転中心からの距離が連続的に変
    化する形状に形成された検出用透光部と、前記基準用透
    光部に向けて投光する基準用投光素子と、前記検出用透
    光部に向けて投光する検出用投光素子と、前記回転板を
    挟んで前記基準用及び検出用投光素子と対向するように
    配置され前記基準用透光部及び検出用透光部を透過する
    光を受光し前記回転板の径方向に対する受光位置を検出
    する受光素子と、前記基準用投光素子と検出用投光素子
    を一定周期で交互に発光させる回路と、前記受光素子の
    出力する信号を処理する回路と、該一定周期に同期して
    前記基準用投光素子が発光した時の前記受光素子の出力
    する信号を処理する回路の出力を入力し保持する回路
    と、該一定周期に同期して前記検出用投光素子が発光し
    た時の前記受光素子の出力する信号を処理する回路の出
    力を入力し保持する回路と、これらの保持回路の出力の
    差を演算増幅する回路とを具備したことを特徴とする回
    転角検出装置。
  2. 【請求項2】 回転軸に取着された回転板に形成された
    所定半径の環状の基準用透光部と、前記回転板に周方向
    に沿い且つ該回転板の回転中心からの距離が連続的に変
    化する形状に形成された検出用透光部と、前記回転板の
    周方向に沿って所定角度だけ間隔を存して配置され前記
    基準用透光部に向けて投光する第1及び第2の基準用投
    光素子と前記検出用透光部に向けて投光する第1及び第
    2の検出用投光素子と、第1の基準用投光素子及び第1
    の検出用投光素子と対向するように配置され前記基準用
    透光部及び検出用透光部を透過する光を受光し前記回転
    板の径方向に対する受光位置を検出する第1の受光素子
    と、第2の基準用投光素子及び第2の検出用投光素子と
    対向するように配置され前記基準用透光部及び検出用透
    光部を透過する光を受光し前記回転板の径方向に対する
    受光位置を検出する第2の受光素子と、第1の受光素子
    に対しては前記第1の基準用投光素子と第1の検出用投
    光素子を一定周期で交互に発光させる回路と、前記第1
    の受光素子の出力する信号を処理する回路と、該一定周
    期に同期して前記第1の基準用投光素子が発光した時の
    前記第1の受光素子の出力する信号を処理する回路の出
    力を入力し保持する回路と、該一定周期に同期して前記
    第1の検出用投光素子が発光した時の前記第1の受光素
    子の出力する信号を処理する回路の出力を入力し保持す
    る回路と、これらの保持回路の出力の差を演算増幅する
    回路とを具備し、第2の受光素子に対しても前記第1の
    受光素子に対すると同様の回路を具備したことを特徴と
    する回転角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1及び請求項2において、受
    光素子の受光光量に相当する信号により検出用透光部に
    向けて投光する投光素子及び基準用透光部に向けて投光
    する投光素子の投光光量を受光素子の受光光量が一定と
    なるように制御する帰還制御回路を具備したことを特徴
    とする回転角検出装置。
JP5341793A 1993-11-30 1993-11-30 回転角検出装置 Pending JPH07151564A (ja)

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