JP3080476B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3080476B2
JP3080476B2 JP13859792A JP13859792A JP3080476B2 JP 3080476 B2 JP3080476 B2 JP 3080476B2 JP 13859792 A JP13859792 A JP 13859792A JP 13859792 A JP13859792 A JP 13859792A JP 3080476 B2 JP3080476 B2 JP 3080476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投光器からの光を被測
定体の位置変位に応じて検出方向に変位する光スポット
として受ける半導体位置検出素子を少なくとも一対有
し、それらの半導体位置検出素子からの信号の差に基づ
いて前記被測定体の変位位置を検出する位置検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、位置検出装置として、回転軸の
回転角度を検出するものにおいては、回転軸と一体に回
転する回転板を設け、この回転板にらせん状の透光部を
形成しておき、その回転板の回転に伴なって透光部の位
置が径方向に変位することを検出して対応する回転角度
を検出するようにしたものがある。
【0003】この場合、透光部の位置変位を検出する構
成は、例えば、回転板の透光部を挟んで投光素子および
半導体位置検出素子(PSD)を対向するように設け、
投光素子からの光が回転板の透光部を介してPSDの受
光面に入射するように配置している。これにより、回転
板の回転に伴なって透光部の位置が径方向に変位するの
を、投光素子からの光がPSDの受光面に入射するとき
の位置が変化することにより検出することができるもの
である。
【0004】しかしながら、上述のような構成では、例
えば、回転軸と回転板との間に『がた』などが生じてい
る場合に、回転軸と一体に回転すべき回転板が半径方向
に位置ずれする虞があり、PSDの受光面に回転角度に
対応して変位する光が正確な位置に入射されなくなり、
回転角度の検出精度が低下する不具合があった。
【0005】そこで、このような不具合を解消するため
に、本願発明者は、特願平3−256977号に示すよ
うに、PSDを対にして使用する構成の改良形の回転角
度検出装置を提案した。即ち、このものは、図7に示す
ように、回転軸1にこれと一体に回転するように回転板
2が取着されており、この回転板2には、回転中心Oに
対してらせん状をなす検出用透光部3が形成されると共
にその外周近傍に位置して所定半径の円環状をなす基準
用透光部4が形成されている。
【0006】また、図示しない固定部位には回転板2の
検出用透光部3を挟んで発光ダイオード(LED)5お
よび検出用PSD6が対向するように配置されると共
に、基準用透光部4を挟んでLED7および基準用PS
D8が対向するように配置されている。尚、検出用PS
D6および基準用PSD8はその検出方向が回転板2の
半径方向に対応するように配置されている。
【0007】図8は、図7の構成に対応する電気的構成
のブロック図の一例を示すもので、LED5および7は
所定の直流電源から一定電流が供給され、一定の光強度
で発光するようになっている。検出用PSD6の一方の
出力電流I1は電流電圧変換回路9を介して電圧信号V
1に変換された後、加算器10および減算器11の各入
力端子に入力される。また、検出用PSD6の他方の出
力電流I2は電流電圧変換回路12を介して電圧信号V
2に変換された後、加算器10および減算器11の各入
力端子に入力されるようになっている。
【0008】割算器13は、減算器11から与えられる
検出電流の差(I1−I2)に相当する電圧信号VDa
(=V1−V2)を、加算器10から与えられる検出電
流の和(I1+I2)つまり全受光量に相当する電圧信
号VTa(=V1+V2)で除算し、この結果を電圧信
号VAとして出力する。
【0009】一方、検出用PSD8の一方の出力電流I
3は電流電圧変換回路14を介して電圧信号V3に変換
された後、加算器15および減算器16の各入力端子に
入力される。また、検出用PSD8の他方の出力電流I
4は電流電圧変換回路17を介して電圧信号V4に変換
された後、加算器15および減算器16の各入力端子に
入力されるようになっている。
【0010】割算器18は、減算器16から与えられる
検出電流の差(I3−I4)に相当する電圧信号VDb
(=V3−V4)を,加算器15から与えられる検出電
流の和(I3+I4)つまり全受光量に相当する電圧信
号VTb(=V3+V4)で除算し、その結果を電圧信
号VBとして出力する。減算器19は、割算器13が出
力する電圧信号VAから割算器17が出力する電圧信号
VBを引き算して出力するもので、これにより変位位置
に相当する電圧信号VD(=VA−VB)を得るように
なっている。
【0011】上記構成によれば、回転軸1の回転に伴っ
て回転板2が回転すると、検出用透光部3は径方向に対
して移動変位するので、検出用PSD6の受光面にはL
ED5からの光が回転角度に対応する位置に入射する。
一方、基準用透光部4は径方向に対して移動しないの
で、基準用PSD8の受光面にはLED7からの光が常
に一定の位置に入射するようになる。
【0012】このとき、検出用PSD6の各出力端子か
ら出力される電流I1,I2の値に対応する電圧信号V
1,V2の和が加算器10から、差が減算器11から出
力されるので、LED5からの光の全受光量に相当する
電圧信号VTaと、中心位置からの偏差に相当する電圧
信号VDaとが得られる。
【0013】また、同様にして、基準用PSD8の各出
力端子から出力される電流I3,I4の値に対応する電
圧信号V3,V4の和が加算器15から、差が減算器1
6から出力されるので、LED7からの光の全受光量に
相当する電圧信号VTbと、中心位置からの偏差に相当
する電圧信号VDbとが得られる。
【0014】従って、LED5からの光が、例えば検出
用PSD6の受光面の位置d1に入射しているとする
と、割算器13から出力される電圧信号VAは、 VA=VDa/VTa (V1−V2)/(V1+V2) …(1) となり、受光した位置d1に比例した値として(比例定
数C1とする)、 VA=C1・d1 …(2) と表わすことができる。
【0015】一方、LED7からの光が、例えば基準用
PSD8の受光面の位置d2に入射しているとすると、
割算器18から出力される電圧信号VBは、 VB=VDb/VTb =(V3−V4)/(V3+V4) …(3) となり、受光した位置d2に比例した値として(比例定
数C2とする)、 VB=C2・d2 …(4) と表わすことができる。
【0016】これにより、減算器19からの出力信号V
Dは、式(2),(4)から、 VD=VA−VB =C1・d1−C2・d2 …(5) と表わされるので、減算器13および18を調整するこ
とによりC1とC2とを等しくなるように設定すれば、 VD=C1・(d1−d2) …(6) となり、電圧信号VDにより、二つのPSD6,8の検
出位置d1とd2との差の値つまり、相対的な距離が検
出できることになり、回転板2の回転角度に対応した検
出用透光部3と基準用透光部4との相対的な位置関係を
求めることができるのである。
【0017】また、回転板2が回転軸1に対して『が
た』などにより偏心する場合でも、上述のように構成し
ているので、回転板2の検出用透光部3と基準用透光部
4との相対位置関係は変わらないので、回転軸1の回転
角度θに応じた検出距離d1およびd2の値が同じ方向
に同じ距離Δdだけずれるように変位する。しかし、式
(6)で示される電圧信号VDの値は、そのずれた変位
の量Δdが減算器19で減算することにより相殺される
ようになる。従って、結果的に電圧信号VDは、常に検
出距離d1−d2に対応する値として得ることができる
ので、検出精度が低下することがないのである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な回路においては、実際には各回路素子部分にオペアン
プなどのIC回路を用いて構成することが一般的である
が、このように回路構成中に割算器13や18を設ける
場合には、次のような問題がある。
【0019】即ち、割算器13,18は、加算器10,
15や減算器11,16等と異なり、オペアンプを多数
組合わせて構成するものであるので、複雑な回路構成で
あると共に高価なものであるため、回路構成上コストが
高くなる不具合がある。
【0020】また、このような割算器13,18は、通
常においては特性のばらつきがあるので、式(5)にお
ける比例定数C1,C2の値を等しくなるよう設定する
ために割算器13,18の特性を調整する必要がある。
【0021】しかしながら、実際には、このために非常
に煩雑な調整作業を行なわねばならず、従って、割算器
自体が高価である上に、精度良く回転角度を検出するた
めに、さらにコストが高くなってしまう不具合がある。
【0022】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、少なくとも一対の半導体位置検出素子
を用いてそれらの信号の差に基づいて被測定体の変位位
置を検出する場合に、検出回路構成中に割算器を用いる
ことなく、従って安価な構成としながら高精度の検出を
行うことができる位置検出装置を提供するにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、投光器からの
光を被測定体の位置変位に応じて検出方向に変位する光
スポットとして受ける半導体位置検出素子を少なくとも
一対有し、それらの半導体位置検出素子からの信号の差
に基づいて前記被測定体の変位位置を検出する位置検出
装置を対象とするものであり、前記一対の半導体位置検
出素子の各々の2つの出力の和を演算する一対の加算器
と、前記一対の半導体位置検出素子の各一方の出力の差
を演算する減算器と、前記一対の加算器のそれぞれの出
力に対して基準電圧との差を演算して前記投光器から前
記半導体位置検出素子への受光量が一定となるように制
御する一対の帰還回路とを具備し、前記減算器からの出
力に基づいて前記被測定体の変位位置を検出するように
構成したところに特徴を有する。
【0024】
【作用】本発明の位置検出装置によれば、投光器から出
力される光は光スポットとして一対の半導体位置検出素
子のそれぞれに受光面における被測定体の変位位置に対
応した位置に入射される。
【0025】一対の加算器により各半導体位置検出素子
からの2つの出力の和を演算して各帰還回路に入力する
と、それぞれの帰還回路は、基準電圧との差を演算して
投光器から各半導体位置検出素子に入射する光の受光量
が一定となるように制御する。これにより、一対の半導
体位置検出素子のそれぞれは、2つの出力の和が常に一
定で且つ同じ値となるように制御されるので、それらの
各一方の出力の差を演算する減算器からの出力がそのま
ま相対的な位置の差に対応する値として得られるように
なる。
【0026】従って、割算器を用いることなく、簡単か
つ安価な構成で常に正確に被測定体の位置検出を行なう
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を回転角度検出装置に適用した
場合の第1の実施例について図1ないし図4を参照して
説明する。
【0028】即ち、縦断側面を示す図3において、回転
軸21はケース22に枢支されており、これは、図示し
ない検出対象の回転に伴って回転するようになってい
る。この回転軸21には円盤状の回転板23が固定され
ている。この回転板23はガラス或はプラスチック等の
透明部材を主体としてなり、その表面にはクロム等の金
属膜が蒸着されて不透明層24が形成されている。
【0029】この不透明層24は部分的にエッチング処
理により除去されており、図2にも示すように、検出用
透光部25および基準用透光部26が形成されている。
この基準用透光部26は、回転板23の回転中心Oから
所定半径の位置で環状に形成されている。また、検出用
透光部25は、基準用透光部26の内側に位置して回転
板23の回転中心に対する距離rが基準位置(θ=0
°)からの回転角θに比例して連続的に変化するように
らせん状に形成されている。
【0030】つまりこの関係を式で表わすと、 r=a×θ+b …(7) のようになる。尚、ここでa,bは検出用透光部25の
形状によって決まる定数である。そして、検出用透光部
25と基準用透光部26との間隔は、回転板23の回転
角度θに対応して直線的に変化する寸法となる。
【0031】投光器たる発光ダイオード(以下LEDと
称する)27,28はケース22内部の上面に配設さ
れ、検出用PSD29および基準用PSD30は、回転
板23の径方向に対する受光位置を検出するようにケー
ス22内部の下面に配設されている。そして、LED2
7と検出用PSD29とは回転板23の検出用透光部2
5を挟んで対向するように配置され、LED28と基準
用PSD30とは回転板23の基準用透光部26を挟ん
で対向するように配置されている。
【0032】さて、図1は電気的なブロック構成を示す
ものであり、検出用PSD29において、その一方の出
力端子は電流電圧変換回路31を介して加算器32の一
方の入力端子に接続され、他方の出力端子は電流電圧変
換回路33を介して加算器32の他方の入力端子に接続
されると共に減算器34の一方の入力端子に接続されて
いる。
【0033】電流電圧変換回路31および33は、それ
ぞれ、検出用PSD29から入力される検出電流I1お
よびI2を電圧信号V1およびV2に変換して出力する
もので、加算器32はこれらの電圧信号V1,V2の和
を演算して電圧信号VTa(=V1+V2)として出力
する。
【0034】帰還回路35の一方の入力端子は加算器3
2の出力端子に接続され、他方の入力端子には基準電圧
発生器36の出力端子が接続され、基準電圧VSが与え
られるようになっている。この帰還回路35の出力端子
はLED27を介してアースされており、LED27に
通電電流を与えるようになっている。この場合、帰還回
路35は、加算器32からの電圧信号VTaの値が基準
電圧VSと等しくなるようにLED27への通電電流を
制御する。
【0035】次に、基準用PSD30において、その一
方の出力端子は電流電圧変換回路37を介して加算器3
8の一方の入力端子に接続され、他方の出力端子は電流
電圧変換回路39を介して加算器38の他方の入力端子
に接続されると共に減算器34の他方の入力端子に接続
されている。
【0036】電流電圧変換回路37および39は、それ
ぞれ、基準用PSD30から入力される検出電流I3お
よびI4を電圧信号V3およびV4に変換して出力する
もので、加算器38はこれらの電圧信号V3,V4の和
を演算して電圧信号VTb(=V3+V4)として出力
する。
【0037】帰還回路40の一方の入力端子は加算器3
8の出力端子に接続され、他方の入力端子には基準電圧
発生器36の出力端子が接続され、基準電圧VSが与え
られるようになっている。この帰還回路40の出力端子
はLED28を介してアースされており、LED28に
通電電流を与えるようになっている。この場合、帰還回
路40は、加算器38からの電圧信号VTbの値が基準
電圧VSと等しくなるようにLED28への通電電流を
制御する。
【0038】減算器34は、電流電圧変換回路33が出
力する電圧信号V2から電流電圧変換回路39が出力す
る電圧信号V4の値を引き算してその結果を検出電圧V
D(=V2−V4)として出力するようになっている。
【0039】次に本実施例の作用について図4をも参照
して説明する。
【0040】図示しない検出対象の回転に伴って回転軸
21,回転板23が回転すると、これに応じて検出用透
光部25及び基準用透光部26が回転移動する。この場
合、基準用透光部26は回転板23の回転中心Oを中心
とした円環状に形成されているので、回転移動している
状態でも、原理的にはLED28から基準用透光部26
を介して基準用PSD30に入射する光の位置は変動し
ない。
【0041】また、回転板23の回転に伴って回転移動
する検出用透光部25は式(7)に示した関係で径方向
の距離が変化するらせん状に形成されているので、LE
D27から検出用透光部25を介して検出用PSD29
に入射する光の位置は、回転板23の回転角θに応じて
連続的に変化するようになる。
【0042】いま、回転板23の回転角度θに応じて、
検出用PSD29の受光面にLED27から入射する光
の位置d1は、半径方向に変位する値として式(7)か
ら求められ、A,Bを定数とすると、 d1=Aθ+B …(8) と表わすことができる。
【0043】また、基準用PSD30の受光面にLED
28から入射する光の位置d2は、上述のように回転板
23の回転角度θに関わらず一定の位置であるので、C
を定数とすると、 d2=C …(9) と表わすことができる。
【0044】一方、検出用PSD29の検出電流I1,
I2は、それぞれ電流電圧変換回路31,33を介して
電圧信号V1,V2として加算器32に入力され、それ
らの和の電圧信号VTaとして帰還回路35に入力され
る。これにより、帰還回路35は、電圧信号VTaの値
が基準電圧VSよりも大きいときにはその差の電圧分を
減じるようにLED27に通電するようになり、小さい
ときにはその差の電圧分を増加させるようにLED27
に通電する。
【0045】これにより、検出用PSD29に入射され
るLED27からの光の全受光量に相当する出力電流I
1,I2の和(I1+I2)の値は常に一定となるよう
に制御される。
【0046】また、全く同様にして、基準用PSD30
の検出電流I3,I4は、それぞれ電流電圧変換回路3
7,39を介して電圧信号V3,V4として加算器38
に入力され、それらの和の電圧信号VTbとして帰還回
路40に入力される。これにより、帰還回路40は、電
圧信号VTbの値が基準電圧VSの値に対応して略一定
となるようにLED28に通電電流を制御するようにな
る。
【0047】そして、基準用PSD30に入射されるL
ED28からの光の全受光量に相当する出力電流I3,
I4の和(I3+I4)の値は常に(I1+I2)と等
しく且つ一定となるように制御される。
【0048】これにより、電流電圧変換回路33から出
力される信号電圧V2により検出位置d1に相当する値
が得られ、電流電圧変換回路39から出力される電圧信
号V4により検出位置d2に相当する値が得られる。従
って、これらの差を演算する減算器34から出力される
電圧信号VD(=V2−V4)は、検出位置d1からd
2を引いた距離に相当する値として得ることができる。
【0049】この結果、電圧信号VDを検出することに
より、式(8)および(9)から、 d1−d2=A×θ+(B−C) =A×θ+D …(10) となるので、減算器34から出力される電圧信号VD
は、回転板23の回転角θに比例している値として得ら
れるのである(但し、式(10)中、D(=B−C)は
定数である)。
【0050】従って、上述のようにして減算器34の出
力電圧VDの値に基づいて回転板13の回転角θが図4
に示すように対応づけることができるので、基準位置
(0°)から360°近くまでの全範囲で回転板13の
回転角θを検出することができるのである。
【0051】ところで、回転板23が、回転軸21に対
して偏心した位置に取り付けられていたり或は回転軸2
1がケース22の軸受部分との間で『がた』が生じて回
転板23の回転位置が不安定となっている場合には、各
PSD29,30からの受光信号V2,V4が共に不安
定に変動するようになって、式(8),(9)の関係を
満たさなくなる。
【0052】しかしながら、上述のような場合でも、回
転板23に形成された検出用透光部25と基準用透光部
26との相対的な位置は変動することがないので、PS
D29,30の受光信号V2,V4の値は回転板23が
偏心している分だけ夫々に等しく加算或は減算された信
号として出力される。
【0053】そこで、いま回転角θにおける回転板23
の偏心による受光信号のずれ成分をΔdとすると、PS
D29,30の受光信号V2,V4は、式(8),
(9)から、 d1=A×θ+B+Δd …(11) d2=C+Δd …(12) と表わすことができ、これらから減算器34から出力さ
れる電圧信号VDに相当する電圧信号VD′を式(1
0)に代入して求めると、回転板23の偏心によるずれ
成分Δdは相殺するので、結果として式(10)で示し
た値と同じ値が得られる。
【0054】つまり、回転板23の偏心により生じた受
光信号のずれ成分Δdがある場合でも、検出用透光部2
5と基準用透光部26との相対的な位置関係は不変であ
るので、ずれ成分Δdは減算器34における引算により
相殺されることになり、偏心が生じていない正常な場合
と同様の検出結果を得ることができるのである。
【0055】このように、本実施例においては、検出用
PSD29および基準用PSD30に入射するLED2
7および28からの光の量を、それぞれ帰還回路35お
よび40により、加算器32および38から出力される
電圧信号VTaおよびVTbが常に一定になるようにL
ED27および28への通電電流を制御するようにし
た。
【0056】これにより、検出用PSD29および基準
用PSD30から出力される全受光量に相当する電流値
が、常に一定であり且つ等しくなるので、各一方の電圧
信号V2およびV4をそのまま検出位置に比例する値と
して用いることができるようになる。
【0057】従って、回転軸21と回転板23との間に
『がた』等がある場合でも、高価で且つ煩雑な調整を要
する割算器を不要とした構成で、精度良く回転軸21の
回転角度を検出することができ、安価で且つ調整の必要
がない簡単な構成で製作できるものである。
【0058】図5および図6は本発明の第2の実施例を
示し、以下、第1の実施例と異なる部分についてのみ説
明する。即ち、本実施例においては、第1の実施例にお
ける検出用透光部25に代えて円環状をなす検出用透光
部41を設けた構成としており、この検出用透光部41
は、その中心Pが回転板23の回転中心Oに対して僅か
に偏心した位置に設定されているものである。
【0059】このような検出用透光部41を用いること
により、回転板23の回転中心Oからの検出用透光部4
1までの距離rは回転板23の回転角度θに応じて、 r=a× sinθ+b …(13) という関係を満たすように変化する(但し、a,bは検
出用透光部41の形状により決まる定数である)。
【0060】従って、回転板23の回転によって検出用
透光部41を介して検出用PSD29により受光される
LED27からの光の位置は、上式(13)に示す関係
を満たしながら変化する。このとき、検出用PSD29
における受光信号V2は、上式(14)に基づいて、 d1=A× sinθ+B …(14) で表わされる関係で変化する(但し、A,Bは定数であ
る)。
【0061】一方、基準用透光部26を介してPSD3
0により検出される受光信号V4は、第1の実施例と同
様に一定の値として得られるので、減算器34により差
の演算をした結果の検出信号VDの値により、図6に示
すように、回転板23の回転角θに応じて正弦曲線に従
って変化する関係が得られる。これにより、検出信号V
Dの値から、回転板23の回転角θをプラスマイナス9
0°つまり180°の範囲で一義的に決定することがで
きる。
【0062】従って、このような第2の実施例において
も、第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
【0063】尚、上記各実施例においては、本発明を回
転角度検出装置に適用した場合について説明したが、こ
れに限らず、例えば、直線方向に変位する被測定体の位
置を検出する位置検出装置に適用しても良い。
【0064】また、上記各実施例においては、光学系の
装置を介在させていない構成としたが、必要に応じてレ
ンズ等の光学系の装置を用いる構成としても良いことは
勿論である。
【0065】
【発明の効果】本発明の位置検出装置によれば、一対の
帰還回路により、一対の加算器のそれぞれの出力に対し
て基準電圧との差を演算して投光器から半導体位置検出
素子への受光量が一定となるように制御するようにした
ので、割算器を用いることなく、各半導体位置検出素子
からの信号をそのまま位置検出信号として用いることが
できるようになり、従って、安価で且つ調整作業の必要
がない簡単な構成とすることができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的なブロック
構成図
【図2】回転板の平面図
【図3】縦断側面図
【図4】出力信号を示す説明図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図6】図4相当図
【図7】従来例を示す図2相当図
【図8】同図1相当図
【符号の説明】
21は回転軸、23は回転板、25は検出用透光部、2
6は基準用透光部、27,28はLED(投光器)、2
9は検出用PSD(半導体位置検出素子)、30は基準
用PSD(半導体位置検出素子)、31,33,37,
39は電流電圧変換回路、32,38は加算器、34は
減算器、35,40は帰還回路、36は基準電圧発生器
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−112708(JP,A) 特開 昭63−154904(JP,A) 特開 昭60−8704(JP,A) 特開 昭57−119215(JP,A) 実開 昭63−190915(JP,U) 実開 昭54−102150(JP,U) 実開 昭54−92750(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01D 5/26 - 5/38 H01L 31/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光器からの光を被測定体の位置変位に
    応じて検出方向に変位する光スポットとして受ける半導
    体位置検出素子を少なくとも一対有し、それらの半導体
    位置検出素子からの信号の差に基づいて前記被測定体の
    変位位置を検出するものにおいて、前記一対の半導体位
    置検出素子の各々の2つの出力の和を演算する一対の加
    算器と、前記一対の半導体位置検出素子の各一方の出力
    の差を演算する減算器と、前記一対の加算器のそれぞれ
    の出力に対して基準電圧との差を演算して前記投光器か
    ら前記半導体位置検出素子への受光量が一定となるよう
    に制御する一対の帰還回路とを具備し、前記減算器から
    の出力に基づいて前記被測定体の変位位置を検出するこ
    とを特徴とする位置検出装置。
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