JPH07151518A - 測長装置 - Google Patents

測長装置

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Publication number
JPH07151518A
JPH07151518A JP32082293A JP32082293A JPH07151518A JP H07151518 A JPH07151518 A JP H07151518A JP 32082293 A JP32082293 A JP 32082293A JP 32082293 A JP32082293 A JP 32082293A JP H07151518 A JPH07151518 A JP H07151518A
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JP
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light
measured
optical microscope
quarter
plate
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Application number
JP32082293A
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English (en)
Inventor
Masato Sumiya
正人 住谷
Shinji Suzuki
信二 鈴木
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物における測長を高い測定精度及び高
い再現性で実行することができる信頼性の高い測長装置
を提供すること。 【構成】 可動ステージ30と、被測定物搬送機構40
と、共焦点型光学顕微鏡50と、演算手段60と、表示
手段70,80と、制御手段90とを有してなる測長装
置であって、前記共焦点型光学顕微鏡50は、結像レン
ズと対物レンズとの間の光路上に配置される四分の一波
長板を、基準光軸に対して傾斜するよう配置したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、共焦点型光学顕微鏡
を有してなる測長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、例えば半導体ウエハ(以
下、単に「ウエハ」という)上に形成されたレジストパ
ターンの線幅(レジストラインの幅)又はパターン間隔
(隣合うレジストラインの離間距離)の測長あるいは露
光用フォトマスクパターンについての測長を行う装置と
して、光学顕微鏡を有してなる測長装置が用いられてい
る。
【0003】しかして、最近におけるパターンの微細化
に伴ってレジスト膜厚も減少化傾向にあることから、焦
点深度の浅い顕微鏡によって測長装置を構成する必要が
あり、このような観点から、焦点深度が極めて浅いとい
う特長を有する共焦点型光学顕微鏡を有してなる測長装
置が開発されている。
【0004】図5は、従来の測長装置に搭載される共焦
点型光学顕微鏡における基本的な構成を示す説明図であ
り、同図において、1は照明用光学系、2は偏光板より
なる第1の偏光子、3は偏光ビームスプリッタ、4はピ
ンホールを有する絞り板、5は第1の対物レンズ、6は
第1の結像レンズ、7は第2の対物レンズ、8は検光子
よりなる第2の偏光子、9は第2の結像レンズ、10は
カメラ等よりなる受像手段、11は四分の一波長板であ
る。
【0005】このような構成の共焦点型光学顕微鏡にお
いては、照明用光学系1からの放射光が第1の偏光子2
により直線偏光とされた後、偏光ビームスプリッタ3に
より反射され、ピンホールを有する絞り板4の表面にス
ポット照射される。ここで、スポット照射される領域
は、受像手段10の視野領域(受像手段が受光すること
ができる絞り板上の領域をいう)とほぼ一致する。スポ
ット照射された光において、絞り板4の一つのピンホー
ルを通過した光束は、第1の結像レンズ6によって平行
光もしくは平行光に近い光とされ、第1の対物レンズ5
に入射される。なお、第1の結像レンズ6から第1の対
物レンズ5へ向かう光は、四分の一波長板11を通過す
ることにより直線偏光から円偏光とされる。第1の対物
レンズ5に入射された光は被測定物Sの表面に集光さ
れ、これにより被測定物Sの一点が照明される。被測定
物Sからの反射光は、第1の対物レンズ5、四分の一波
長板11および第1の結像レンズ6を通り、絞り板4の
ピンホールにおいて再び結像する。なお、第1の対物レ
ンズ5から第1の結像レンズ6へ向かう反射光は、四分
の一波長板11を通過することにより円偏光から直線偏
光(照明光に対して偏光方向を90°回転した直線偏
光)とされる。絞り板4のピンホールを通過した反射光
は、第2の対物レンズ7、偏光ビームスプリッタ3、第
2の偏光子8および第2の結像レンズ9を通過して受像
手段10に受光される。なお、図5において、破線で示
す光路は、照明用光学系1から絞り板4に至る照明光全
体の光路であり、実線で示す光路は、絞り板4の1つの
ピンホールを通過した光が、被測定物Sに集光して反射
され、最終的に受像手段10に至る光路である。
【0006】上記のような構成の共焦点型光学顕微鏡
は、例えば特表平1−503493号公報に開示されて
いる。この公報に記載の共焦点型光学顕微鏡には複数個
のピンホールを有する走査円板〔ニプコフ(NIPKO
W)の回転円板〕が絞り板として用いられ、被測定物の
全体像を実時間で測定することが可能とされている。
【0007】しかして、上記のような構成の共焦点型光
学顕微鏡を有する測長装置において、当該被測定物の構
成部分の長さ(例えばレジストラインの幅の大きさ)や
当該構成部分間の長さ(例えばレジストラインの離間距
離)の測定は、共焦点型光学顕微鏡に受像された拡大像
に基いて測定される。このため、正確な測定を行うため
には、前記拡大像のコントラストがある程度高くなけれ
ばならず、コントラストが低い場合には、測長されるべ
き被測定物の構成部分又は当該構成部分間について、そ
の始端部及び終端部(例えばレジストラインの縁部)の
位置を認識・特定することが困難となり、測定結果の信
頼性が低下してしまう。
【0008】ここで、図5に示した共焦点型光学顕微鏡
においては、照明用光学系1と偏光ビームスプリッタ3
との間の光路上に第1の偏光子2(偏光板)を配置し、
偏光ビームスプリッタ3と受像手段10との間の光路上
に第2の偏光子8(検光子)を配置し、第1の対物レン
ズ5と第1の結像レンズ6との間における光路上に四分
の一波長板11を配置することにより、被測定物Sから
の反射光と、絞り板4の表面から反射される散乱光とが
区別され、この散乱光の大半は受像手段10に受光され
ることはない。これにより、絞り板4の表面からの散乱
光が受光されることに起因するコントラストの低下を防
止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、共焦点
型光学顕微鏡を有する従来の測長装置においては、以下
のような問題がある。 (1)図5に示したような構成の共焦点型光学顕微鏡に
おいて、絞り板4の一つのピンホールを通過し、第1の
結像レンズ6から第1の対物レンズ5へ入射する光の光
束はほぼ平行光束とされる。このため、絞り板4の一つ
のピンホールを通過した光の一部のうち四分の一波長板
11の表面及び/又は裏面によって反射された反射光
が、第1の結像レンズ6を通過して再度絞り板4のスポ
ット照射領域におけるピンホールに集光する。そして、
受像手段10の視野領域とほぼ一致するスポット照射領
域に集光した反射光、その中でも四分の一波長板11の
裏面によって反射された反射光は、その偏光方向が照明
光に対して90°回転されているため、その大半が最終
的に受像手段10によって受光され、被測定物S以外で
反射された迷光として前記拡大像のコントラストを低下
させる。そして、このように四分の一波長板の表面及び
/又は裏面からの反射光に起因するコントラストの低下
により、測長装置における測定精度及び再現性が低下
し、測定結果の信頼性が損なわれてしまう。
【0010】(2)共焦点型光学顕微鏡の使用を重ねる
に従って、顕微鏡の光学系を構成するレンズやレンズ系
の接合用接着剤が経時的に劣化し、これらの光学系にお
ける光透過率が比較的短い時間で低下してしまい、受像
手段10により受光される光量が全体として低下する。
そして、 受像手段10への光量が低いために十分な
SN比が得られないこと、及び 測定条件の経時的な
変動(光量の経時的低下)によって測定誤差が発生する
こと等に起因して、測長装置における測定精度及び再現
性が低下し、測定結果の信頼性が損なわれる。
【0011】この発明は以上のような事情に基いてなさ
れたものである。この発明の第1の目的は、共焦点型光
学顕微鏡の受像手段に受光される迷光を可能な限り少な
くしてSN比を向上させ、コントラストの高い被測定物
の部分拡大像を受像することにより、被測定物における
測長を高い測定精度及び高い再現性で実行することがで
きる信頼性の高い測長装置を提供することにある。この
発明の第2の目的は、共焦点型光学顕微鏡の光学系にお
ける高い光透過率が安定的に維持され、長期間にわたっ
て測定結果の信頼性が維持される測長装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の測長装置は、
少なくとも前後・左右方向(X・Y軸方向)及び高さ方
向(Z軸方向)の移動が可能な可動ステージと、被測定
物を搬送して前記可動ステージ上に載置する被測定物搬
送機構と、前記可動ステージ上に載置された被測定物の
部分拡大像を受像する光学顕微鏡と、当該光学顕微鏡に
よって受像された被測定物の部分拡大像に基いて、被測
定物の構成部分又は当該構成部分間の長さを算出する演
算手段と、前記光学顕微鏡が受像した被測定物の部分拡
大像、および前記演算手段によって算出された測定結果
を表示する表示手段と、予め設定された測定条件に従っ
て、前記可動ステージ、前記被測定物搬送機構、前記光
学顕微鏡、前記演算手段および前記表示手段を制御する
制御手段とを有してなり、前記光学顕微鏡は、1個又は
複数個のピンホールを有する絞り板と、この絞り板の一
面にスポット光を照射するための光源と、前記絞り板の
一面に照射する光を偏光させる第1の偏光子と、前記絞
り板の他面側において、被測定物に近接して配置された
対物レンズと、前記対物レンズと合わせて使用し、被測
定物の部分拡大像を前記絞り板上に結像させるよう、前
記絞り板と前記対物レンズとの間の光路上に配置された
結像レンズと、この結像レンズと前記対物レンズとの間
の光路上に配置された四分の一波長板と、前記絞り板の
一面側において、前記第1の偏光子と前記四分の一波長
板との間の光路上に配置された偏光ビームスプリッタ
と、この偏光ビームスプリッタを通過する前記被測定物
からの反射光を受光して当該被測定物の部分拡大像を受
像する受像手段と、前記偏光ビームスプリッタと前記受
像手段との間の光路上に配置された第2の偏光子とを有
し、前記四分の一波長板は、その表面における法線が、
前記対物レンズと前記結像レンズとがなす光軸に対して
傾斜するように配置されている共焦点型光学顕微鏡であ
ることを特徴とする。
【0013】また、この発明の測長装置においては、四
分の一波長板を傾斜するように配置したことによる当該
四分の一波長板の前後における光軸のずれを補正するた
めの光軸補正板が、対物レンズと結像レンズとの間の光
路上に配置されてなる共焦点型光学顕微鏡を有している
ことが好ましい。
【0014】また、この発明の測長装置においては、光
源からの放射光のうち、340nm以下の波長光を少な
くとも減衰させる短波長減光手段が設けられてなる共焦
点型光学顕微鏡を有していることが好ましい。
【0015】更に、この発明の測長装置においては、絞
り板が、複数個のピンホールを有する回転走査円板であ
る共焦点型光学顕微鏡を有していることが好ましい。
【0016】
【作用】
(1)測長装置を構成する共焦点型光学顕微鏡におい
て、対物レンズと結像レンズとがなす光軸に対して四分
の一波長板が傾斜するように配置されているので、四分
の一波長板の表面及び/又は裏面からの反射光は、受像
手段の視野領域と一致する絞り板のスポット照射領域内
においては集光せず、受像手段によって受光されること
はないために、受像される被測定物の部分拡大像はコン
トラストの高いものとなる。そして、このようなコント
ラストの高い部分拡大像に基いて測長が行われるので、
被測定物の構成部分又は当該構成部分間について、その
始端部及び終端部(部分拡大像における明暗の境界部)
の位置を容易かつ正確に認識・特定することができ、従
って、高い測定精度及び高い再現性を有する測定結果を
得ることができる。
【0017】(2)測長装置を構成する共焦点型光学顕
微鏡において、対物レンズと結像レンズとの間の光路上
に光軸補正板を配置する、という極めて簡単な構成によ
って、四分の一波長板が傾斜するように配置されたこと
による光軸のずれが確実にキャンセルされる。これによ
り、光軸のずれに起因する光学的収差の発生を確実に回
避することができ、被測定物の部分拡大像におけるコン
トラストを更に高いものとすることができ、測定精度及
び再現性を一層向上させることができる。
【0018】(3)測長装置を構成する共焦点型光学顕
微鏡において、レンズやレンズ系の接合用接着剤を劣化
させる短波長領域の光が短波長減光手段によって減衰さ
れるので、光学系における高い光透過率が安定的に維持
されて、受像手段への光量の低下が防止される。従っ
て、初期の十分なSN比が確保されるとともに、測定条
件が経時的に変動しないので長期間にわたって測定結果
の信頼性が維持される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて説明
する。図1は、ウエハ上に形成されたレジストパターン
の線幅及びパターン間隔を測長することができるこの発
明の測長装置の構成の概略を示す説明図である。
【0020】同図において、30は可動ステージ、40
は被測定物搬送機構、50は共焦点型光学顕微鏡、60
は演算手段、70はモニタ、80はプリンタ、90は制
御手段である。
【0021】可動ステージ30は、ステージテーブル3
1と、このステージテーブル31を高さ方向(Z軸方
向:同図において矢印「Z」で示す)に移動させる移動
機構32Zと、前記ステージテーブル31をZ軸を中心
として回転させる回転機構32Rと、前記ステージテー
ブル31を前後方向(X軸方向:同図において紙面の奥
行き方向)に移動させる移動機構32Xと、前記ステー
ジテーブル31を左右方向(Y軸方向:同図において矢
印「Y」で示す)に移動させる移動機構32Yと、固定
基台33とにより構成され、ステージテーブル31は、
前後方向(X軸方向)、左右方向(Y軸方向)及び高さ
方向(Z軸方向)の移動、並びに前記Z軸を中心とした
回転が可能である。
【0022】移動機構32X及び移動機構32Yは、D
Cサーボモータおよび高精度のボールネジ機構による移
動機構であり、フルストロークは200mm、停止位置
精度は±5μm以下であり、8インチのウエハにも対応
することができる。
【0023】移動機構32Zは、モータによる粗動(ス
トローク3mm、位置精度±5μm以下)及びピエゾ素
子による微動(ストローク45μm、位置精度10nm
以下、最小移動ステップ12nm)の2とおりの移動が
可能であり、ピエゾ素子による微動が可能であることか
ら、Z軸方向の正確な位置決め精度が確保され、焦点深
度が浅い共焦点型光学顕微鏡50に対しても十分に対応
することができる。
【0024】被測定物搬送機構40は、ウエハを搬送し
て可動ステージ30のステージテーブル31上に載置す
る手段であり、この被測定物搬送機構40は、基台41
と、搬送用高速ロボット42と、カセット配置台43と
により構成されている。搬送用高速ロボット42はウエ
ハカセットCに収容されたウエハWを真空吸着方式を利
用して取出し、これを保持して可動ステージ30まで搬
送してステージテーブル31上に載置する。また、測長
が終了したウエハは、搬送用高速ロボット42によって
カセット配置台43上に配置された他のウエハカセット
(図示省略)に戻される。このような被測定物搬送機構
40により、ウエハの取出し・可動ステージへの搬送・
ステージテーブル上への載置・可動ステージからの搬送
・ウエハの収容の各動作を迅速かつクリーンに行うこと
ができる。
【0025】共焦点型光学顕微鏡50は、ステージテー
ブル31上に載置されたウエハの部分拡大像を受像する
ための手段であり、その構成の一例を図2に示す。図2
において、521は、渦巻き状の配列パターンに従って
直径20μmのピンホールが複数個形成された回転走査
円板である。この回転走査円板521は、石英製円板上
にクロムを蒸着して不透明膜を形成し、これに、複数個
のピンホールを穿設することによって作製することがで
きる。522は、この回転走査円板521を回転させる
ための駆動手段であり、この駆動手段522によって、
回転走査円板521は、例えば1500rpmの回転速
度で回転する。
【0026】530は、回転走査円板521の一面にス
ポット光を照射するための照明用光学系であり、531
は光源、532は反射鏡、533は赤外線カットフィル
タ、534はこの発明の特徴点の1つである紫外線カッ
トフィルタ、535はピンホールが中央部に形成された
板状部材、536は、光源からの光を板状部材535の
ピンホールに集光するためのアークリレーレンズ、53
7はピンホールリレーレンズである。
【0027】光源531としては、例えばキセノンラン
プ、特に、定格電力が75Wのキセノンショートアーク
ランプを好適に使用することができる。このランプは、
エミッタ粉末が混入された焼結体が高融点金属よりなる
電極本体に密着性、密接性良く挿入された構造である電
極を有することに特徴を有し、これにより、従来の消費
電力が1KW以下であるような小電力型のキセノンラン
プに比べアークの安定性が格段に優れ、照明光の変動を
小さくすることができる。更に、ランプの寿命が長く、
アークの安定性を長時間維持することができる。このよ
うなキセノンショートアークランプの具体例としては、
例えば特開昭62−241236号公報、特開昭62−
241253号公報などに開示されているものを挙げる
ことができる。なお、光源531のランプとしてこれら
のものに限定されるものではないことは勿論である。
【0028】板状部材535に形成されたピンホールを
通過した光は、揺らぎがなくて光強度が大きく均一な光
束を有するものである。板状部材535におけるピンホ
ールの径の大きさは、光強度、光束均一性、照明に必要
な光量等の観点から規定され、本実施例においては0.
4mmとされている。
【0029】541は第1の対物レンズ、542は第2
の対物レンズ、551は第1の結像レンズ、552は第
2の結像レンズ、543はフィールドレンズである。第
1の対物レンズ541は、観察されるべき被測定物S
(この実施例においては、レジストパターンが形成され
たウエハ)に近接して配置され、第1の結像レンズ55
1は第1の対物レンズ541と合わせて、被測定物Sの
部分拡大像を回転走査円板521のピンホール上に結像
させるレンズであり、第1の対物レンズ541及び第1
の結像レンズ551間の光束は、平行光もしくはそれに
近い状態にされている。
【0030】560はCCDカメラからなる受像手段で
あり、561は倍率を変更するためのアイピースであ
る。回転走査円板521の回転速度(1500rpm)
は、受像手段560であるCCDカメラのビデオフレー
ムレートに同期して設定されている。
【0031】571は第1の偏光子であり、第1の偏光
子571は、照明用光学系530からの照明光を偏光
(直線偏光)させるものである。
【0032】572は、第1の結像レンズ551と第1
の対物レンズ541との間の光路上に配置された四分の
一波長板である。この四分の一波長板572は、例え
ば、0.2mm厚の水晶板と0.25mm厚のフッ化マ
グネシウム板とを積層して作製することができ、このよ
うにして作製された四分の一波長板572は、400〜
700nm程度の比較的広い波長領域において、1/5
λ〜1/3λ(λ:入射光の波長)の位相差を生じさせ
る。
【0033】573は、第1の偏光子571と四分の一
波長板572との間の光路上に配置された偏光ビームス
プリッタである。この偏光ビームスプリッタ573は、
2個の三角プリズムを接合することにより作製すること
ができ、この接合面には誘電体多層膜が蒸着によって形
成されている。この偏光ビームスプリッタ573は、第
1の偏光子571により偏光された光を反射し、四分の
一波長板572を通過した被測定物Sからの反射光を透
過するように設定されている。
【0034】574は、偏光ビームスプリッタ573と
受像手段560との間の光路上に配置された第2の偏光
子である。
【0035】575は、四分の一波長板572と第1の
対物レンズ541との間の光路上に配置された、この発
明の特徴点の1つである光軸補正板である。
【0036】このように、照明用光学系530から被測
定物Sを経て受像手段560へ至る光路上に、第1の偏
光子571、四分の一波長板572、偏光ビームスプリ
ッタ573および第2の偏光子574を挿入配置するこ
とによって、回転走査円板521の表面からの散乱光が
受像手段560に受光されることがないため、これに起
因するコントラストの低下が防止される。
【0037】また、共焦点型光学顕微鏡50において、
四分の一波長板572は、その表面における法線が、第
1の対物レンズ541と第1の結像レンズ551とがな
す光軸(以下「基準光軸」という)に対して傾斜するよ
うに配置されている。四分の一波長板572を基準光軸
に対して傾斜するように配置することによって、回転走
査円板521のピンホールからの光の一部が四分の一波
長板572の表面及び/又は裏面によって反射されたと
しても、この反射光が、回転走査円板521のスポット
照射領域(受像手段の視野領域とほぼ一致する領域であ
り、図2においてAで示す)におけるピンホールに集光
することはない。従って、受像手段560によってこの
反射光が受光されることはないことから、受像される被
測定物Sの部分拡大像はコントラストの高いものとな
る。
【0038】そして、このようなコントラストの高い部
分拡大像に基いて測長が行われるので、被測定物Sの構
成部分の長さ(この実施例ではレジストラインの幅の大
きさ)や当該構成部分間の長さ(この実施例ではレジス
トラインの離間距離)について、これらの始端部及び終
端部(この実施例ではレジストラインの縁部)の位置を
容易かつ正確に認識・特定することができ、従って、高
い測定精度及び高い再現性を有する信頼性の高い測定結
果を得ることができる。四分の一波長板を傾斜させない
場合には、四分の一波長板の表面及び/又は裏面からの
反射光がスポット照射領域Aにおけるピンホールに再度
集光し、特に四分の一波長板572の裏面によって反射
された反射光はその偏光方向が照明光に対して90°回
転されているため、その大半が最終的に受像手段によっ
て受光されて被測定物Sの部分拡大像におけるコントラ
ストが低下し、測長装置における測定結果の信頼性が損
なわれる。
【0039】四分の一波長板の傾斜角度(表面における
法線の基準光軸に対する角度)は、 四分の一波長板の表面及び/又は裏面からの反射光
がスポット照射領域内におけるピンホールに集光しない
こと、 四分の一波長板としての性能が維持されるこ
と、すなわち、1/5λ〜1/3λの範囲の位相差を生
じさせ得ること、 傾斜による光学的収差が無視できる程度に小さいこ
と、等の観点から規定される。
【0040】上記の観点から、傾斜角度θは、スポッ
ト照射領域の直径、および第1の結像レンズの焦点距離
によって設定することができる。具体的には、下記式
(1)を満足することが必要であり、更に、下記式
(2)を満足することが好ましい。 式(1) θ≧sin-1(d/2f) 式(2) θ≧2×sin-1(d/2f) 〔式(1)および式(2)において、dはスポット照射
領域の直径、fは第1の結像レンズの焦点距離であ
る。〕また、上記および上記の観点からは傾斜角度
θは10°以下であることが必要である。従って、一般
的なスポット照射領域の大きさおよび焦点距離を考慮す
れば、傾斜角度θは3〜10°の範囲とされる。
【0041】この共焦点型光学顕微鏡50においては、
スポット照射領域Aの直径dが4mm、第1の結像レン
ズ51の焦点距離fが95mmであるので、これらを上
記式(2)に代入し、「2×sin-1〔4/(2×9
5)〕=2.41°」から、傾斜角度θを3°に設定し
ている。
【0042】ここで、四分の一波長板572を傾斜する
よう配置したことにより、この四分の一波長板572を
通過した光束における光軸は横方向にずれることになる
が、この光軸のずれは、光軸補正板575によって補正
される。
【0043】図3は、光軸補正板によって光軸のずれが
補正されている状態を示す説明図である。同図におい
て、光軸補正板575は、四分の一波長板572の傾斜
方向とは反対方向に傾斜するよう四分の一波長板572
の下方に配置されている。これにより、第1の結像レン
ズ551と四分の一波長板572とがなす光軸P1 と、
光軸補正板575と第1の対物レンズ541とがなす光
軸P2 とが同一直線上に位置することになる。なお、光
軸のずれをキャンセルするための補正量は、光軸補正板
の厚さおよびその傾斜角度を変化させることにより任意
に調整することができ、この共焦点型光学顕微鏡50に
おいては、厚さ0.51mmの光軸補正板575を3°
の傾斜角度で配置することで、四分の一波長板572に
よる約10μmのずれを補正している。
【0044】このように、第1の対物レンズ541と第
1の結像レンズ551との間の光路上に光軸補正板57
5を配置する、という極めて簡単な構成によって、四分
の一波長板572が傾斜するように配置されたことによ
る光軸のずれが確実にキャンセルされ、光軸のずれに起
因する光学的収差の発生を確実に回避することができ、
被測定物Sの部分拡大像におけるコントラストを更に高
いものとすることができ、測定精度及び再現性を一層向
上させることができる。この光軸補正板575が配置さ
れていない場合には、10μm程度のずれであっても、
四分の一波長板以降の光学系で光学的収差が発生し、測
定結果の信頼性に影響を及ぼすおそれがある。また、こ
の光学的収差を回避するために、四分の一波長板前後の
光軸のずれを考慮しながら光学系を配置することも考え
られるが、機械的アライメントが困難で現実的ではな
い。
【0045】図4は、第1の結像レンズ(図示省略)と
第1の対物レンズ(図示省略)との間の光路上に、四分
の一波長板572と光軸補正板575とが組み込まれて
いる状態を示す断面図である。同図において、581は
前記光路を取り囲むよう設けられた真鍮製の筒状保持部
材、582は、その上端部および下端部が、それぞれ、
正確に3°に傾斜しているリング状のスペーサー部材で
ある。四分の一波長板572および光軸補正板575
は、それぞれスペーサー部材582の上端部および下端
部に貼り合わせられ、この状態で筒状保持部材581内
に挿入配置されている。このような組み込み手段によれ
ば、四分の一波長板572および光軸補正板575の傾
斜角度に誤差を生じることがなく、また、水平方向の精
密な位置アライメント作業を必要とせず容易に組み込み
を行うことができる。
【0046】照明用光学系530を構成する紫外線カッ
トフィルタ534は、誘電体多層膜を有する短波長減光
手段であり、光源531からの放射光のうち380nm
以下の波長光を0.5%以下まで減衰させる機能を有す
るものである。380nm以下の波長光は、レンズ自体
(硝材)の劣化や各レンズの貼り合わせ用接着剤を劣化
させてレンズ系の光透過率を低下させる原因となる。そ
こで、この共焦点型光学顕微鏡50においては、紫外線
カットフィルタ534を設けて斯かる短波長の光を有効
にカットし、光学系の光透過率の経時的低下を抑制して
いる。具体的には、紫外線カットフィルタ34を設けて
いない場合には、1000時間経過後における像の明る
さが30%程度低下するのに対し、紫外線カットフィル
タ34を設けることにより、像の明るさの低下率を5%
以下に抑えることができる。これにより、受像手段56
0への光量の低下が防止される。従って、初期の十分な
SN比が確保されるとともに、測定条件が経時的に変動
しないので長期間にわたって測定結果の信頼性が維持さ
れる。
【0047】なお、共焦点型光学顕微鏡50の構成は上
記のものに限定されるものではなく、種々の変更が可能
である。例えば、 (1)複数個のピンホールを有する回転走査円板に代え
て、1個のピンホールを有する絞り板を用いてもよい。
この場合においては、被測定物を走査することによって
被測定物の部分拡大像を得ることができる。 (2)短波長減光手段として、紫外線カットフィルタに
代えて波長選択性を有するミラーを用いてもよい。 (3)紫外線カットフィルタとしては、340nm以下
の波長光を少なくとも減衰させるものであればよく、レ
ンズ系を構成する硝材および接着剤における耐紫外光性
の向上に伴い、340nmを超える短波長光(341〜
380nm)を透過するフィルタを用いてもよい。
【0048】演算手段60は、ウエハ上に形成されたレ
ジストパターンの線幅又はパターン間隔の長さを算出す
るための手段である。ここに、レジストパターンの線幅
やパターン間隔の長さは、共焦点型光学顕微鏡50の受
像手段560に受像された被測定物Sの部分拡大像に基
いて算出される。具体的には、前記部分拡大像における
明度の差を、被測定物Sからの反射光の光量差としてと
らえ、この光量差の大きい部分(レジストラインの縁
部)を認識してその位置を始端部として特定し、更に、
光量差の大きい他の部分(当該レジストラインの他の縁
部)を認識してその位置を終端部として特定し、各々特
定された始端部から終端部までの距離を算出する。
【0049】モニタ70は、共焦点型光学顕微鏡50の
受像手段560が受像した被測定物Sの部分拡大像を画
像情報としてリアルタイムで表示し、更に、演算手段6
0によって算出された測定結果を表示する。なお、この
測定結果は、プリンタ80によっても出力表示される。
【0050】制御手段90は、可動ステージ30、被測
定物搬送機構40、共焦点型光学顕微鏡50、演算手段
60、モニタ70及びプリンタ80を設定された測定条
件に従って制御する手段である。ここに、測定条件は、
被測定物Sの種類等に応じて設定され、図示しない入力
手段等により予め制御手段90に入力される。
【0051】次に、上記のような構成の測長装置を用い
て、ウエハ上に形成されたレジストパターンの線幅を測
定する際の手順について説明する。 (1)ウエハの搬送及び載置 ウエハカセットCに収容されている複数のウエハWのう
ちの1枚が、搬送用高速ロボット41によって取り出さ
れ、搬送され、ステージテーブル31上に載置される。
【0052】(2)位置調整(X・Y軸方向の位置決
め) 移動機構32X及び移動機構32Yによって、載置され
たウエハWの測定部分が共焦点型光学顕微鏡50の視野
の範囲に入る位置まで、ステージテーブル31をX・Y
軸方向に移動させる。
【0053】(3)ピント合わせ(Z軸方向の位置決
め) 移動機構32ZによるZ軸方向の位置決め、すなわち共
焦点型光学顕微鏡50のピント合わせを行う。先ず、
共焦点型光学顕微鏡50の焦点とされる位置にウエハ
Wの測定部分が到達するまで、ステージテーブル31を
Z軸方向に粗動させる。ステージテーブル31の粗動は
移動機構32Zのモータ機構によって行われる。次い
で、 この位置を基準として、ステージテーブル31
をZ軸方向に微動させて正確なピント合わせを行う。ス
テージテーブル31の微動は移動機構32Zのピエゾ素
子によって行われ、前記基準位置から例えば±20μm
の範囲内で微動させる。この間において、ウエハWの測
定部分の拡大像をモニタ70に表示させて画像情報を観
察し、この拡大像が最も明るくなった位置でステージテ
ーブル31の微動を停止させる。このとき、共焦点型光
学顕微鏡50の焦点は、ステージテーブル31上に載置
されたウエハWの表面レベル(レジストボトムレベル)
にある。これは、ウエハWの表面が最も反射率が大き
く、ウエハWの表面レベルに焦点が位置するときには受
像手段560への光量が最大となるからである。なお、
明確なコントラストが得られる範囲内であれば、ウエハ
Wの表面レベルにおけるレジストラインの幅のみでな
く、ウエハWの表面からレジスト表面に至る間の所望の
レベル(オフセット)におけるレジストラインの幅を測
長することができる。また、ウエハWの表面からレジス
ト表面に至る間において、一定の移動量でステップ的に
高さを変えて(例えば12nmで100ステップ)、各
ステップごとにレジストラインの幅を測長することもで
き、これにより、目的とするレベルの近傍におけるデー
タを平均化する場合などに有効であって、測定結果の再
現性(安定性)を向上させることができる。
【0054】(4)ウエハの部分拡大像の受像 被測定物であるウエハ上に形成されたレジストパターン
像は、図2に示した共焦点型光学顕微鏡50により、次
のようにして受像手段560に受像される。光源531
からの放射光は、アークリレーレンズ536によって板
状部材535のピンホールに集光され、このピンホール
を通過した光は、ピンホールリレーレンズ537を通過
して第1の偏光子571によって直線偏光とされた後、
偏光ビームスプリッタ573により反射されて第2の対
物レンズ542の射出瞳上に集光する。集光された光束
は、第2の対物レンズ542によって平行光束とされ、
複数個のピンホールを有する回転走査円板521のスポ
ット照射領域Aにスポット照射される。
【0055】回転走査円板521の表面にスポット照射
された光は、回転走査円板521の複数個のピンホール
それぞれを通過し、さらにフィールドレンズ543、第
1の結像レンズ551を通過し、また、四分の一波長板
572を通過することにより円偏光とされた後、光軸補
正板575を通過して第1の対物レンズ541の出射瞳
上に集光する。集光された光束は第1の対物レンズ54
1によってほぼ平行光束とされ、被測定物Sであるウエ
ハの表面を均一に照明する。一方、回転走査円板521
のある一つのピンホールを通過した光束に着目すると、
ある一つのピンホールを通過した光束はフィールドレン
ズ543および第1の結像レンズ551を通過すること
によって平行もしくは平行に近い光束とされ、四分の一
波長板572、光軸補正板575を通過した後、第1の
対物レンズ541に入射され被測定物Sの表面(レジス
トパターン面)のほぼ一点に集光される。
【0056】被測定物Sの表面(レジストパターン面)
を照明した光はそこで反射される。被測定物Sの表面に
おける1点からの反射光は、第1の対物レンズ541、
光軸補正板575、四分の一波長板572、第1の結像
レンズ551およびフィールドレンズ543を通り、回
転走査円板521のピンホールにおいて再び結像する。
なお、第1の対物レンズ541から第1の結像レンズ5
51へ向かう反射光は、四分の一波長板572を通過す
ることにより円偏光から直線偏光(照明光に対して偏光
方向を90°回転した直線偏光)とされる。
【0057】回転走査円板521のピンホールを通過し
た被測定物Sの表面(レジストパターン面)からの反射
光は、第2の対物レンズ542を通過して偏光ビームス
プリッタ573に到達する。この反射光は、四分の一波
長板572の通過により照明光に対して偏光方向を90
°回転した直線偏光とされているため、偏光ビームスプ
リッタ573を通過し、更に2の偏光子574、第2の
結像レンズ552およびアイピース561を通過して受
像手段560に入射されて結像する。
【0058】なお、図2において、破線で示す光路は、
照明用光学系530から被測定物Sに至る照明光全体の
光路であり、また実線で示す光路は、回転走査円板52
1のある1つのピンホールを通過した光が、被測定物S
のある一点に集光して反射され最終的に受像手段560
に至る光路である。
【0059】(4)レジストラインの幅の測長(演算処
理) 演算手段60によってレジストラインの幅の大きさが算
出される。演算手段60による演算処理は、受像手段5
60に受像されたウエハの部分拡大像(レジストパター
ン像)に基いて行われる。すなわち、この部分拡大像に
おける明度の差をウエハからの反射光の光量差としてと
らえ、この光量差の大きい部分(部分拡大像における
「明」から「暗」への境界部)を測定すべきレジストラ
インの一端側の縁部と認識してその位置を特定し、更
に、光量差の大きい他の部分(部分拡大像における
「暗」から「明」への境界部)を測定すべきレジストラ
インの他端の側縁部と認識してその位置を特定し、この
間の距離(レジストラインの幅)を算出する。そして、
この部分拡大像は、極めてコントラストの高いものであ
るので、レジストラインの縁部の位置を、「明」「暗」
の境界部として容易かつ正確に認識・特定することがで
き、信頼性の高い測定結果を算出することができる。
【0060】(5)測定結果の出力表示 演算手段60によって算出された結果は、モニタ70に
表示されるとともに、必要に応じてプリンタ80によっ
て出力表示される。
【0061】〔実験例〕0.4μmのラインアンドスペ
ースのパターンが形成されたウエハについて、走査型電
子顕微鏡によってレジストラインの幅を測定して最確値
(L0 )を求めた後、このレジストラインの幅を本実施
例の測長装置で300回にわたり測定したところ、測定
値の全てがL0 ±0.025(μm)の範囲内であり、
測定再現性(3σ:σは標準偏差を示す)は0.015
μm以下であった。従って、本実施例の測長装置によれ
ば、微細なレジストパターンを高い測定精度及び高い測
定再現性をもって測長できることが確認された。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の測長装置によれば、コ
ントラストの高い部分拡大像に基いて測長が行われるの
で、高い測定精度及び高い再現性を有する信頼性の高い
測定結果を得ることができる。請求項2に記載の測長装
置によれば、被測定物の部分拡大像におけるコントラス
トを更に高いものとすることができ、測定結果の信頼性
を一層向上させることができる。請求項3に記載の測長
装置によれば、受像手段への光量の経時的な低下が防止
され、従って、初期の十分なSN比が確保されるととも
に、測定条件が経時的に変動しないので長期間にわたっ
て測定結果の信頼性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の測長装置の構成の概略を示す説明図
である。
【図2】この発明の測長装置を構成する共焦点型光学顕
微鏡を示す説明図である。
【図3】光軸補正板によって光軸のずれが補正されてい
る状態を示す説明図である。
【図4】第1の結像レンズと第1の対物レンズとの間の
光路上に、四分の一波長板と光軸補正板とが組み込まれ
ている状態を示す断面図である。
【図5】従来の測長装置に搭載される共焦点型光学顕微
鏡における基本的な構成を示す説明図である。
【符号の説明】
30 可動ステージ 31 ステージテー
ブル 32 移動機構 33 固定基台 40 被測定物搬送機構 41 基台 42 搬送用高速ロボット 43 カセット配置
台 50 共焦点型光学顕微鏡 521 回転走査円
板 522 回転駆動手段 530 照明用光学
系 531 光源 532 反射鏡 533 赤外線カットフィルタ 534 紫外線カッ
トフィルタ 535 板状部材 536 アークリレ
ーレンズ 537 ピンホールリレーレンズ 541 第1の対物
レンズ 542 第2の対物レンズ 543 フィールド
レンズ 551 第1の結像レンズ 552 第2の結像
レンズ 560 受像手段 561 アイピース 571 第1の偏光子 572 四分の一波
長板 573 偏光ビームスプリッタ 574 第2の偏光
子 575 光軸補正板 581 筒状保持部
材 582 スペーサー部材 60 演算手段 70 モニタ 80 プリンタ 90 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前後・左右方向(X・Y軸方
    向)及び高さ方向(Z軸方向)の移動が可能な可動ステ
    ージと、 被測定物を搬送して前記可動ステージ上に載置する被測
    定物搬送機構と、 前記可動ステージ上に載置された被測定物の部分拡大像
    を受像する光学顕微鏡と、 当該光学顕微鏡によって受像された被測定物の部分拡大
    像に基いて、被測定物の構成部分又は当該構成部分間の
    長さを算出する演算手段と、 前記光学顕微鏡が受像した被測定物の部分拡大像、およ
    び前記演算手段によって算出された測定結果を表示する
    表示手段と、 予め設定された測定条件に従って、前記可動ステージ、
    前記被測定物搬送機構、前記光学顕微鏡、前記演算手段
    および前記表示手段を制御する制御手段とを有してな
    り、 前記光学顕微鏡は、1個又は複数個のピンホールを有す
    る絞り板と、この絞り板の一面にスポット光を照射する
    ための光源と、前記絞り板の一面に照射する光を偏光さ
    せる第1の偏光子と、前記絞り板の他面側において、被
    測定物に近接して配置された対物レンズと、前記対物レ
    ンズと合わせて使用し、被測定物の部分拡大像を前記絞
    り板上に結像させるよう、前記絞り板と前記対物レンズ
    との間の光路上に配置された結像レンズと、この結像レ
    ンズと前記対物レンズとの間の光路上に配置された四分
    の一波長板と、前記絞り板の一面側において、前記第1
    の偏光子と前記四分の一波長板との間の光路上に配置さ
    れた偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプリッ
    タを通過する前記被測定物からの反射光を受光して当該
    被測定物の部分拡大像を受像する受像手段と、前記偏光
    ビームスプリッタと前記受像手段との間の光路上に配置
    された第2の偏光子とを有し、前記四分の一波長板は、
    その表面における法線が、前記対物レンズと前記結像レ
    ンズとがなす光軸に対して傾斜するように配置されてい
    る共焦点型光学顕微鏡であることを特徴とする測長装
    置。
  2. 【請求項2】 四分の一波長板を傾斜するように配置し
    たことによる当該四分の一波長板の前後における光軸の
    ずれを補正するための光軸補正板が、対物レンズと結像
    レンズとの間の光路上に配置されてなる共焦点型光学顕
    微鏡を有していることを特徴とする請求項1に記載の測
    長装置。
  3. 【請求項3】 光源からの放射光のうち、340nm以
    下の波長光を少なくとも減衰させる短波長減光手段が設
    けられてなる共焦点型光学顕微鏡を有していることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の測長装置。
  4. 【請求項4】 絞り板が、複数個のピンホールを有する
    回転走査円板である共焦点型光学顕微鏡を有しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    測長装置。
JP32082293A 1993-09-29 1993-11-29 測長装置 Withdrawn JPH07151518A (ja)

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EP94115383A EP0646768A3 (en) 1993-09-29 1994-09-29 Confocal optical microscope and length measurement device using this microscope.
KR1019940025267A KR950009292A (ko) 1993-09-29 1994-09-29 공초점형 광학현미경 및 이 현미경을 사용한 측정장치
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