JPH07151103A - 電空変換器のトルクモーター装置 - Google Patents
電空変換器のトルクモーター装置Info
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- JPH07151103A JPH07151103A JP17880392A JP17880392A JPH07151103A JP H07151103 A JPH07151103 A JP H07151103A JP 17880392 A JP17880392 A JP 17880392A JP 17880392 A JP17880392 A JP 17880392A JP H07151103 A JPH07151103 A JP H07151103A
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- Japan
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- flapper
- torque motor
- shaped
- motor device
- leaf spring
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- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の電空変換器のトルクモーター装置は主
として可動コイル型式のものが使用されていたが、大型
とならざるを得ずコストの点でも高価であったのを改善
することを目的とする。 【構成】 L字形フラッパー4を、鉄心3とコイル2と
を支承したヨーク18の先端に接触する支点部付近で
は、少許の角度を付加して直角よりも大きな角度で折り
曲げると共に該折り曲げ部よりも先端の部分はフラッパ
ーの動作に必要な距離分だけ支点位置よりも外側(ノズ
ル側)でL字形フラッパー4のB面体と直角になるよう
に折り曲げたA面体である形となす。該L字形フラッパ
ー4をヨーク18の支点部に対向するように装架する。
該L字形フラッパー4の動作中の浮遊防止のためにL字
形フラッパー4の折り曲げの半分の角度方向に押圧力が
作用するように、板ばね6を、L字形フラッパー4の背
面を押圧するように装架するに於て、該板ばね6とし字
形フラッパー4との押圧線上近傍で該板ばね6から突設
した細幅形状の舌状片6bがL字形フラッパー4のA面
体をヨーク18側へ押圧するように配設せしめた。
として可動コイル型式のものが使用されていたが、大型
とならざるを得ずコストの点でも高価であったのを改善
することを目的とする。 【構成】 L字形フラッパー4を、鉄心3とコイル2と
を支承したヨーク18の先端に接触する支点部付近で
は、少許の角度を付加して直角よりも大きな角度で折り
曲げると共に該折り曲げ部よりも先端の部分はフラッパ
ーの動作に必要な距離分だけ支点位置よりも外側(ノズ
ル側)でL字形フラッパー4のB面体と直角になるよう
に折り曲げたA面体である形となす。該L字形フラッパ
ー4をヨーク18の支点部に対向するように装架する。
該L字形フラッパー4の動作中の浮遊防止のためにL字
形フラッパー4の折り曲げの半分の角度方向に押圧力が
作用するように、板ばね6を、L字形フラッパー4の背
面を押圧するように装架するに於て、該板ばね6とし字
形フラッパー4との押圧線上近傍で該板ばね6から突設
した細幅形状の舌状片6bがL字形フラッパー4のA面
体をヨーク18側へ押圧するように配設せしめた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセスオートメーシ
ョン、その他一般産業用機器の電気から空気圧への変換
装置(電空変換器)のトルクモーター装置に関するもの
である。
ョン、その他一般産業用機器の電気から空気圧への変換
装置(電空変換器)のトルクモーター装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の電空変換器のトルクモーター装置
は、主として可動コイル型式のものが使用されていた
が、可動コイルは銅線が多く巻かれているため重いもの
となり、耐振性に乏しく、その対策としてバランサーを
設けたりするため、必然的に大型のものとなり、また面
倒なバランス取り作業をしなければならないためコスト
の点でもかなり高価であった。
は、主として可動コイル型式のものが使用されていた
が、可動コイルは銅線が多く巻かれているため重いもの
となり、耐振性に乏しく、その対策としてバランサーを
設けたりするため、必然的に大型のものとなり、また面
倒なバランス取り作業をしなければならないためコスト
の点でもかなり高価であった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】電空変換器は、プロ
セスオートメーションの分野では大量に使用されるため
に超小形化が使命とされてきた。また、それにともない
コンパクト化も合わせて要求されていた。また、機器の
耐振性、信頼性についても今まで以上に重要視されるよ
うになってきた。これら諸要求に答えるべき機器の出現
が望まれていた。この課題を解決すべく、本発明者は長
期に亘る苦心研究の結果、本発明を完成したのである。
セスオートメーションの分野では大量に使用されるため
に超小形化が使命とされてきた。また、それにともない
コンパクト化も合わせて要求されていた。また、機器の
耐振性、信頼性についても今まで以上に重要視されるよ
うになってきた。これら諸要求に答えるべき機器の出現
が望まれていた。この課題を解決すべく、本発明者は長
期に亘る苦心研究の結果、本発明を完成したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、トルクモーター装置に於て、L字形フラ
ッパー4を、鉄心3とコイル2とを支承したヨーク18
の先端に接触する支点部付近では、少許の角度(θ)を
付加して直角よりも大きな角度で折り曲げると共に該折
り曲げ部よりも先端の部分はフラッパーの動作に必要な
距離(E)分だけ支点位置よりも外側(ノズル側)でL
字形フラッパー4のB面体と直角になるように折り曲げ
たA面体である形となし、該L字形フラッパー4をヨー
ク18の支点部に対向するように装架し、該L字形フラ
ッパー4の動作中の浮遊防止のためにL字形フラッパー
4の折曲げの半分の角度方向に押圧力が作用するよう
に、板ばね6を、L字形フラッパー4の背面を押圧する
ように装架し、該板ばね6とL字形フラッパー4との押
圧線上近傍で該板ばね6から突設した細幅形状の舌状片
6bがL字形フラッパー4のA面体をヨーク18側へ押
圧するように配設せしめてなる構成となしたのである。
決するために、トルクモーター装置に於て、L字形フラ
ッパー4を、鉄心3とコイル2とを支承したヨーク18
の先端に接触する支点部付近では、少許の角度(θ)を
付加して直角よりも大きな角度で折り曲げると共に該折
り曲げ部よりも先端の部分はフラッパーの動作に必要な
距離(E)分だけ支点位置よりも外側(ノズル側)でL
字形フラッパー4のB面体と直角になるように折り曲げ
たA面体である形となし、該L字形フラッパー4をヨー
ク18の支点部に対向するように装架し、該L字形フラ
ッパー4の動作中の浮遊防止のためにL字形フラッパー
4の折曲げの半分の角度方向に押圧力が作用するよう
に、板ばね6を、L字形フラッパー4の背面を押圧する
ように装架し、該板ばね6とL字形フラッパー4との押
圧線上近傍で該板ばね6から突設した細幅形状の舌状片
6bがL字形フラッパー4のA面体をヨーク18側へ押
圧するように配設せしめてなる構成となしたのである。
【0005】前記板ばね6の舌状片6b先端部6c(舌
状片6bとフラッパーA面との接触点C) の細幅部付根6d(D)が配設されることが好ましい。
(図4参照)
状片6bとフラッパーA面との接触点C) の細幅部付根6d(D)が配設されることが好ましい。
(図4参照)
【0006】前記板ばね6の舌状片6bの先端部6cを
幅広形状にする。(図3参照)
幅広形状にする。(図3参照)
【0007】板ばね6の先端部分の中央部を細幅梁6e
となし、これに直角に前記舌状片6bの付根部分6dが
存するようにする。(図3参照)
となし、これに直角に前記舌状片6bの付根部分6dが
存するようにする。(図3参照)
【0008】L字形フラッパー4の折り曲がった支点部
4dからフラッパーA面体4aの中間部体4eを細幅形
状にしてフラッパーB面体4bの重量とバランスさせた
L字形フラッパーの構成となすのが好ましい。
4dからフラッパーA面体4aの中間部体4eを細幅形
状にしてフラッパーB面体4bの重量とバランスさせた
L字形フラッパーの構成となすのが好ましい。
【0009】鉄心3のヨーク18との結合部分をねじに
よる螺合状態となすと共に、該ねじ部分3bの端末にす
り割等の微調整手段3cを施した構成とするのが好まし
い。(図1参照)
よる螺合状態となすと共に、該ねじ部分3bの端末にす
り割等の微調整手段3cを施した構成とするのが好まし
い。(図1参照)
【0010】フラッパー4に関し、本明細書に於て、A
面体(フラッパーA面体)4aと云うのは、フラッパー
4の、ヨーク18とノズル7との間にある部分を指し、
B面体(フラッパーB面体)4bと云うのは前記A面体
4aに略々直角に支点部4dから鉄心端面3aと所要間
隙のあるように延びている部分を指すのである。
面体(フラッパーA面体)4aと云うのは、フラッパー
4の、ヨーク18とノズル7との間にある部分を指し、
B面体(フラッパーB面体)4bと云うのは前記A面体
4aに略々直角に支点部4dから鉄心端面3aと所要間
隙のあるように延びている部分を指すのである。
【0011】
【作用】図1を参照して、本発明装置の動作を説明す
る。入力信号が入力回線1からアンプ17を経由してコ
イル2に印加されると鉄心3には磁力が発生してフラッ
パーB面体4bが鉄心3の先端3a側に吸引されて支点
部4dを基点としてフラッパーA面体4aはノズル7の
先端口7aを塞ぐように動作する。給気圧力が給気圧力
導入口8より導入され、給気導管9で分岐して、一方は
固定絞り穴10を経てノズル背圧室11に至り、ノズル
7の先端口7aから大気へ空気圧力を放出することにな
るのであるが、ノズル7の先端口7aがフラッパーA面
体4aによって塞がれるときは、ノズル背圧室11の圧
力は上昇し、ダイヤフラム12に作用して矢印20方向
に弁13が移動し、給気圧力が弁シート14を通過して
出力圧力として出力圧力口15へ流入する。この出力圧
力の一部は分岐して圧力センサー16へ導入され、電気
信号に変換されてアンプ17へフィードバックされるた
め、入力信号に比例した出力圧力が得られるのである。
る。入力信号が入力回線1からアンプ17を経由してコ
イル2に印加されると鉄心3には磁力が発生してフラッ
パーB面体4bが鉄心3の先端3a側に吸引されて支点
部4dを基点としてフラッパーA面体4aはノズル7の
先端口7aを塞ぐように動作する。給気圧力が給気圧力
導入口8より導入され、給気導管9で分岐して、一方は
固定絞り穴10を経てノズル背圧室11に至り、ノズル
7の先端口7aから大気へ空気圧力を放出することにな
るのであるが、ノズル7の先端口7aがフラッパーA面
体4aによって塞がれるときは、ノズル背圧室11の圧
力は上昇し、ダイヤフラム12に作用して矢印20方向
に弁13が移動し、給気圧力が弁シート14を通過して
出力圧力として出力圧力口15へ流入する。この出力圧
力の一部は分岐して圧力センサー16へ導入され、電気
信号に変換されてアンプ17へフィードバックされるた
め、入力信号に比例した出力圧力が得られるのである。
【0012】図6の特性曲線グラフは、横軸にフラッパ
ー移動量(E)、縦軸にノズル背圧(P)をとったもの
であって、A曲線は固定絞り穴が大きい場合の特性曲
線、B曲線は固定絞り穴が小さい場合の特性曲線、C曲
線は固定絞り穴が目詰りしたときの特性曲線(ノズル背
圧が上昇出来ない状態図)、E1は、固定絞り穴が大き
い場合のノズル背圧を得るために必要なフラッパーの動
作量、E2は、固定絞り穴の小さい場合のノズル背圧を
得るために必要な動作量、Pnは、パイロット弁出力圧
力を引き出すためのノズル背圧力。
ー移動量(E)、縦軸にノズル背圧(P)をとったもの
であって、A曲線は固定絞り穴が大きい場合の特性曲
線、B曲線は固定絞り穴が小さい場合の特性曲線、C曲
線は固定絞り穴が目詰りしたときの特性曲線(ノズル背
圧が上昇出来ない状態図)、E1は、固定絞り穴が大き
い場合のノズル背圧を得るために必要なフラッパーの動
作量、E2は、固定絞り穴の小さい場合のノズル背圧を
得るために必要な動作量、Pnは、パイロット弁出力圧
力を引き出すためのノズル背圧力。
【0013】本発明に係る、トルクモーターは、コンパ
クト化とローコスト化と併せて耐振動特性の大幅な向上
が計ったものである。図1に図示のトルクモーターの場
合、トルクを効率よく引き出すにはコイルの巻数が多い
ほど良く、更に鉄心に近い方が巻数が多く巻線抵抗が少
なくてすむ。したがってトルクモーターの形状としては
細くて長い形になる。鉄心3とフラッパーB面体4bと
の隙間は小さくなるほど吸引力は増大するが、高トルク
の得られる範囲の小さい隙間距離でノズル、フラッパー
の特性を取り出すには固定絞りの穴径を小さくしてノズ
ル背圧力特性を前記図6のB曲線を選択しなければなら
ない。然し乍ら、このB曲線を採用すると空気圧力中の
スラッジ等の付着で固定絞り穴の穴詰りの事故に遭遇し
やすい。
クト化とローコスト化と併せて耐振動特性の大幅な向上
が計ったものである。図1に図示のトルクモーターの場
合、トルクを効率よく引き出すにはコイルの巻数が多い
ほど良く、更に鉄心に近い方が巻数が多く巻線抵抗が少
なくてすむ。したがってトルクモーターの形状としては
細くて長い形になる。鉄心3とフラッパーB面体4bと
の隙間は小さくなるほど吸引力は増大するが、高トルク
の得られる範囲の小さい隙間距離でノズル、フラッパー
の特性を取り出すには固定絞りの穴径を小さくしてノズ
ル背圧力特性を前記図6のB曲線を選択しなければなら
ない。然し乍ら、このB曲線を採用すると空気圧力中の
スラッジ等の付着で固定絞り穴の穴詰りの事故に遭遇し
やすい。
【0014】本発明のトルクモーターの大きな特徴は、
L字形フラッパーB面体側をトルクの取り出し用として
利用し、ノズル先端から吹出す空気圧力をコントロール
するのはフラッパーA面体側で各々分別利用させたこと
にある。このため、ノズルの配設位置は必要トルクが得
られる範囲内ならす支点4dからの距離に制限はない。
L字形フラッパーB面体側をトルクの取り出し用として
利用し、ノズル先端から吹出す空気圧力をコントロール
するのはフラッパーA面体側で各々分別利用させたこと
にある。このため、ノズルの配設位置は必要トルクが得
られる範囲内ならす支点4dからの距離に制限はない。
【0015】したがって、支点部4dからの各々の動作
距離を任意に選択できる事から、過度に固定絞り穴径を
縮小した設計から避けられ、固定絞り穴の穴詰りの事故
が大幅に軽減され、機器の信頼性の向上が計れるのであ
る。
距離を任意に選択できる事から、過度に固定絞り穴径を
縮小した設計から避けられ、固定絞り穴の穴詰りの事故
が大幅に軽減され、機器の信頼性の向上が計れるのであ
る。
【0016】L字形フラッパー4は支点部4d付近で
は、僅かの角度(θ)を付加した直角よりも大きな角度
で折り曲げると共に該折り曲げ部より先端の部分はフラ
ッパー4の動作に必要な距離(E)でフラッパーB面体
4bに直角に折り曲げ、その折り曲った内側はヨーク1
8の一端の支点部18aに対向させて装架し、該フラッ
パーが動作中に浮遊しないようにするために板ばね6の
押え部分6aが揃記L字形フラッパーの背面4cを押圧
して、ヨーク18の支点部18aに対向するように配設
する。L字形フラッパー4の背面を押圧する板ばね6の
押え部分6a,6aの中間部より細幅形状の舌状片6b
が突設されて舌状片先端6cが前記L字形フラッパーA
面体4aに接触し、鉄心3の吸引力に逆らう方向に作用
させる。
は、僅かの角度(θ)を付加した直角よりも大きな角度
で折り曲げると共に該折り曲げ部より先端の部分はフラ
ッパー4の動作に必要な距離(E)でフラッパーB面体
4bに直角に折り曲げ、その折り曲った内側はヨーク1
8の一端の支点部18aに対向させて装架し、該フラッ
パーが動作中に浮遊しないようにするために板ばね6の
押え部分6aが揃記L字形フラッパーの背面4cを押圧
して、ヨーク18の支点部18aに対向するように配設
する。L字形フラッパー4の背面を押圧する板ばね6の
押え部分6a,6aの中間部より細幅形状の舌状片6b
が突設されて舌状片先端6cが前記L字形フラッパーA
面体4aに接触し、鉄心3の吸引力に逆らう方向に作用
させる。
【0017】この舌状片6bのバネ力は鉄心3に磁力が
ない時、即ち信号0の時、フラッパーA面体4aをノズ
ル7から引き離す役目をする。舌状片6bの力が弱すぎ
るとフラッパーA面体4aがノズル7から遠ざかれない
ことになるので、ノズル背圧力が残り、出力圧力が0に
ならない虞があるから、相応の力が必要である。
ない時、即ち信号0の時、フラッパーA面体4aをノズ
ル7から引き離す役目をする。舌状片6bの力が弱すぎ
るとフラッパーA面体4aがノズル7から遠ざかれない
ことになるので、ノズル背圧力が残り、出力圧力が0に
ならない虞があるから、相応の力が必要である。
【0018】L字形フラッパー4を押圧する板バネ6は
ある程度の厚みが必要である。そうでないと磁力によっ
て自励振動を引き起しやすいからである。しかし、舌状
片6bのばね力があまり強すぎると、必要トルクが舌状
片6bのバネ力で消費されてしまうため、電流消費が大
きくなると云う虞がある。このように相反した特性を一
枚の板バネで共用することは困難なことであり、従来は
薄板厚のバネとの併用が用いられた。しかし板バネを二
枚重ねで用いることは組立調整時にも手間が掛り、コス
トアップの要因にもなっていた。
ある程度の厚みが必要である。そうでないと磁力によっ
て自励振動を引き起しやすいからである。しかし、舌状
片6bのばね力があまり強すぎると、必要トルクが舌状
片6bのバネ力で消費されてしまうため、電流消費が大
きくなると云う虞がある。このように相反した特性を一
枚の板バネで共用することは困難なことであり、従来は
薄板厚のバネとの併用が用いられた。しかし板バネを二
枚重ねで用いることは組立調整時にも手間が掛り、コス
トアップの要因にもなっていた。
【0019】この問題を解決するために、本発明に於て
は、前記のように、舌状片6bの支点部に近いところを
細幅形状にし、該舌状片の先端部6cを幅広形状にする
ことで薄板厚のばねと同様の効果が得られるようにした
のである。舌状片6bの付根6dの細幅を舌状片先端部
6cまで延長しても同様の効果が得られるが、細幅形状
にしたことで組立工程間で舌状片6bがねじれることが
多々発生する虞がある。ねじれが極端だと板ばね6の力
が変化することになり、品質にバラツキが生じる。この
問題を解決するために、本発明に於ては、前記舌状片先
端部6cを幅広形状にしてフラッパー4との接触によっ
てねじれを矯正、又は防止出来、一枚の板ばね化に成功
したのである。
は、前記のように、舌状片6bの支点部に近いところを
細幅形状にし、該舌状片の先端部6cを幅広形状にする
ことで薄板厚のばねと同様の効果が得られるようにした
のである。舌状片6bの付根6dの細幅を舌状片先端部
6cまで延長しても同様の効果が得られるが、細幅形状
にしたことで組立工程間で舌状片6bがねじれることが
多々発生する虞がある。ねじれが極端だと板ばね6の力
が変化することになり、品質にバラツキが生じる。この
問題を解決するために、本発明に於ては、前記舌状片先
端部6cを幅広形状にしてフラッパー4との接触によっ
てねじれを矯正、又は防止出来、一枚の板ばね化に成功
したのである。
【0020】舌状片6bの付根6dはフラッパー4が回
転動作するとき、舌状片先端部6cとの接触点が摺動す
ると摩擦の原因になるため、摺動量を抑制する必要があ
る。フラッパー4の回転半径支点と舌状片6bの回転半
径支点が同一であれば接勉点は摺動しないが、板ばねの
構造から同一点にすることは板ばねの形状が著しく複雑
になると云う欠点を生ずる。この点を解決するために、
本発明に於ては舌状片付根6dの点をD、舌状片先端6
cの接触点をCL字形フラッパーの支点4d,18aの
点をBとするとき、図4に図示のように、直線CBの延
長線上にD点が位置するように前記舌状片付根6dを配
設することで極めて少ない摩擦力で済むようにできたの
である。
転動作するとき、舌状片先端部6cとの接触点が摺動す
ると摩擦の原因になるため、摺動量を抑制する必要があ
る。フラッパー4の回転半径支点と舌状片6bの回転半
径支点が同一であれば接勉点は摺動しないが、板ばねの
構造から同一点にすることは板ばねの形状が著しく複雑
になると云う欠点を生ずる。この点を解決するために、
本発明に於ては舌状片付根6dの点をD、舌状片先端6
cの接触点をCL字形フラッパーの支点4d,18aの
点をBとするとき、図4に図示のように、直線CBの延
長線上にD点が位置するように前記舌状片付根6dを配
設することで極めて少ない摩擦力で済むようにできたの
である。
【0021】L字形フラッパーB面体4bと鉄心端面3
aとの隙間の調整は効率良くトルクモーターのトルクを
引き出すためには重要な要素である。接近しすぎると自
励振動の発生を招き、離れ過ぎるとトルク取り出しが出
来なくなる。この距離間は非常に小さいので、高精度の
加工技術で加工しても何点もの部品の組合わせからくる
誤差の集積は無視出来ない。また熱処理、メッキ等の工
程での歪みも考慮すると調整要素が必要である等の問題
点がある。
aとの隙間の調整は効率良くトルクモーターのトルクを
引き出すためには重要な要素である。接近しすぎると自
励振動の発生を招き、離れ過ぎるとトルク取り出しが出
来なくなる。この距離間は非常に小さいので、高精度の
加工技術で加工しても何点もの部品の組合わせからくる
誤差の集積は無視出来ない。また熱処理、メッキ等の工
程での歪みも考慮すると調整要素が必要である等の問題
点がある。
【0022】本発明は、この問題の解決のため、ヨーク
18と鉄心3との結合部分をねじによる螺合状態となす
と共に、鉄心3のねじ部分3の端末部にすり割等の微調
整手段3cを施して鉄心3を回すことで微調整を可能な
らしめたのである。
18と鉄心3との結合部分をねじによる螺合状態となす
と共に、鉄心3のねじ部分3の端末部にすり割等の微調
整手段3cを施して鉄心3を回すことで微調整を可能な
らしめたのである。
【0023】L字形フラッパー4の折り曲げられた支点
部4dから長手方向の端末部までの中間部体4eを細幅
形式にして支点部4dからの両部材、即ち、フラッパー
A面体4aとフラッパーB面体4bとの重量のバランス
をとったL字形フラッパーの構造にすることにより、
X,Y,Zの三方向の振動による動作不安定の影響を軽
減することができたのである。
部4dから長手方向の端末部までの中間部体4eを細幅
形式にして支点部4dからの両部材、即ち、フラッパー
A面体4aとフラッパーB面体4bとの重量のバランス
をとったL字形フラッパーの構造にすることにより、
X,Y,Zの三方向の振動による動作不安定の影響を軽
減することができたのである。
【0024】従来の可動コイル型式のトルクモーター装
置は、可動コイルに銅線が多く巻かれているものであっ
て、コイル線の巻き具合によって重量配分が異なるた
め、個々に実測しながらのバランス取りをすると云う工
程が大きな工数となり、コストアップの原因にもなって
いた。
置は、可動コイルに銅線が多く巻かれているものであっ
て、コイル線の巻き具合によって重量配分が異なるた
め、個々に実測しながらのバランス取りをすると云う工
程が大きな工数となり、コストアップの原因にもなって
いた。
【0025】本発明のトルクモーターに於ては、前記の
ようにしてL字形フラッパー単品でバランス取りすれば
良く、而かも該フラッパーはプレス加工での製作で良い
ため、バランス取りでのコストアップの虞はなく、大量
生産に適するようにしたのである。
ようにしてL字形フラッパー単品でバランス取りすれば
良く、而かも該フラッパーはプレス加工での製作で良い
ため、バランス取りでのコストアップの虞はなく、大量
生産に適するようにしたのである。
【0026】
【実施例】図1に本発明のトルクモーター装置の一部切
欠した断面正面図が示される。図示のように、L字形フ
ラッパー4を、鉄心3とコイル2とを支承したヨーク1
8の先端に接触する支点部付近では、少許の角度(θ)
を付加して直角よりも大きな角度で折り曲げると共に該
折り曲げ部よりも先端の部分はフラッパーの動作に必要
な距離(E)分だけ支点位置よりも外側(ノズル側)で
L字形フラッパー4のB面体と直角になるように折り曲
げたA面体である形となす。該L字形フラッパー4をヨ
ーク18の支点部に対向するように装架する。該L字形
フラッパー4の動作中の浮遊防止のためにL字形フラッ
パー4の折曲げの半分の角度方向に押圧力が作用するよ
うに、板ばね6を、L字形フラッパー4の背面を押圧す
るように装架するに於て、該板ばね6とL字形フラッパ
ー4との押圧線上近傍で該板ばね6から突設した細幅形
状の舌状片6bがL字形フラッパー4のA面体をヨーク
18側へ押圧するように配設せしめるのである。
欠した断面正面図が示される。図示のように、L字形フ
ラッパー4を、鉄心3とコイル2とを支承したヨーク1
8の先端に接触する支点部付近では、少許の角度(θ)
を付加して直角よりも大きな角度で折り曲げると共に該
折り曲げ部よりも先端の部分はフラッパーの動作に必要
な距離(E)分だけ支点位置よりも外側(ノズル側)で
L字形フラッパー4のB面体と直角になるように折り曲
げたA面体である形となす。該L字形フラッパー4をヨ
ーク18の支点部に対向するように装架する。該L字形
フラッパー4の動作中の浮遊防止のためにL字形フラッ
パー4の折曲げの半分の角度方向に押圧力が作用するよ
うに、板ばね6を、L字形フラッパー4の背面を押圧す
るように装架するに於て、該板ばね6とL字形フラッパ
ー4との押圧線上近傍で該板ばね6から突設した細幅形
状の舌状片6bがL字形フラッパー4のA面体をヨーク
18側へ押圧するように配設せしめるのである。
【0027】図4に示されるように、板ばね6の舌状片
6bの先端部6c(舌状片6bとフラッパ 上の点に前記舌状片6bの細幅部付根6d(D)が配設
されるようにする。更に、図3に示されるように、板ば
ね6の舌状片6bの先端部6cを幅広形状にすると共
に、板ばね6の先端部分の中央部を細幅梁6eとなし、
これに直角に前記舌状片6bの付根部分6dが存するよ
うにする。
6bの先端部6c(舌状片6bとフラッパ 上の点に前記舌状片6bの細幅部付根6d(D)が配設
されるようにする。更に、図3に示されるように、板ば
ね6の舌状片6bの先端部6cを幅広形状にすると共
に、板ばね6の先端部分の中央部を細幅梁6eとなし、
これに直角に前記舌状片6bの付根部分6dが存するよ
うにする。
【0028】図5に示されるように、L字形フラッパー
4の折り曲がった支点部4dからフラッパーA面体4a
の中間部体4eを細幅形状にしてフラッパーB面体4b
の重量とバランスさせたL字形フラッパーの構成となす
のである。
4の折り曲がった支点部4dからフラッパーA面体4a
の中間部体4eを細幅形状にしてフラッパーB面体4b
の重量とバランスさせたL字形フラッパーの構成となす
のである。
【0029】鉄心3のヨーク18との結合部分をねじに
よる螺合状態となすと共に、該ねじ部分3bの端末にす
り割等の微調整手段3cを施した構成とするのが好まし
い。図1に於て、18bはヨーク18に鉄心3のねじ部
分3bを螺入したねじ部で、22は固定用ナットある。
よる螺合状態となすと共に、該ねじ部分3bの端末にす
り割等の微調整手段3cを施した構成とするのが好まし
い。図1に於て、18bはヨーク18に鉄心3のねじ部
分3bを螺入したねじ部で、22は固定用ナットある。
【0030】
【発明の効果】本発明は前記のようにして、電空変換器
のトルクモーター装置として極めて優れたものを経済的
に達成し得たのである。
のトルクモーター装置として極めて優れたものを経済的
に達成し得たのである。
【図1】本発明に係るトルクモーター装置の実施例の一
部切欠した断面正面図
部切欠した断面正面図
【図2】同上に於ける、L字形フラッパーのヨークとの
係合関係を示す断面正面図
係合関係を示す断面正面図
【図3】図1中の板ばねを平面状に展開した平面図
【図4】前記板ばねとL字形フラッパーとヨークとの係
合関係を示す断面正面図
合関係を示す断面正面図
【図5】図1に於ける、板ばねとL字形フラッパーとヨ
ークと鉄心とコイル部分とを、夫々別々に示して相互間
の関係を、一点鎖線を使用して、示した斜視図
ークと鉄心とコイル部分とを、夫々別々に示して相互間
の関係を、一点鎖線を使用して、示した斜視図
【図6】横軸にフラッパー動作量(E)、縦軸にノズル
背圧(P)をとった特性曲線のグラフ
背圧(P)をとった特性曲線のグラフ
【図7】図1中の板ばねの拡大斜視図
1 入力回線 2 コイル 3 鉄心 3a 鉄心端面 3b 鉄心ねじ部分 3c すり割の微調整手段 4 L形フラッパー 4a フラッパーA面体 4b フラッパーB面体 4c フラッパー背面 4d 支点部 4e フラッパーの支点部から末端迄までの中間部体 6 板ばね 6a 板ばねの押え部分 6b 舌状片 6c 舌状片の先端部 6d 細幅部付根 6e 細幅梁 7 ノズル 7a 先端口 8 給気圧力導入口 9 給気導管 10 固定絞り穴 11 ノズル背圧室 12 ダイヤフラム 13 弁 14 弁シート 15 出力圧力口 16 圧力センサー 17 アンプ 18 ヨーク 18a ヨークの支点部 18b ヨークに鉄心を螺入したねじ部 19 螺子 20 矢印 21 螺子 22 ナット
Claims (6)
- 【請求項1】 電空変換器のトルクモーター装置のL字
形フラッパーを、鉄心とコイルとを支承したヨークの先
端に接触する支点部付近では、少許の角度(θ)を付加
して直角よりも大きな角度で折り曲げると共に該折り曲
げ部よりも先端の部分はフラッパーの動作に必要な距離
(E)分だけ支点位置よりも外側(ノズル側)でL字形
フラッパーのB面体と直角になるように折り曲げたA面
体である形となし、該L字形フラッパーをヨークの支点
部に対向するように装架し、該L字形フラッパーの動作
中の浮遊防止のためにL字形フラッパーの折曲げの半分
の角度方向に押圧力が作用するように、板ばねを、L字
形フラッパーの背面を押圧するように装架し、該板ばね
とL字形フラッパーとの押圧線上近傍で該板ばねから突
設した細幅形状の舌状片がL字形フラッパーのA面体を
ヨーク側へ押圧するように配設せしめてなることを特徴
とするトルクモーター装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のトルクモーター装置に於
て、前記板ばねの舌状片の先端部とフラッパーの支点部
を結ぶ線上の延長線上の点に舌状片の細幅部付根が配設
されたことを特徴とするトルクモーター装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のトルクモーター装置に於
て、前記板ばねの舌状片の先端部を幅広形状にしたこと
を特徴とするトルクモーター装置。 - 【請求項4】 請求項1記載のトルクモーター装置に於
て、前記板ばね先端部分の中央部を細幅梁となし、これ
に直角に前記舌状片の付根部分が存するものであること
を特徴とするトルクモーター装置。 - 【請求項5】 請求項1記載のトルクモーター装置に於
て、前記L字形フラッパーの折り曲がった支点部からフ
ラッパーA面体の中間部体を細幅形状にしてフラッパー
B面体の重量とバランスさせたL字形フラッパーの構成
をなしたことを特徴とするトルクモーター装置。 - 【請求項6】 請求項1記載のトルクモーター装置に於
て、前記鉄心のヨークとの結合部分をねじによる螺合状
態となすと共に、該ねじ部分の端末にすり割等の微調整
手段を施したことを特徴とするトルクモーター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17880392A JPH07151103A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 電空変換器のトルクモーター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17880392A JPH07151103A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 電空変換器のトルクモーター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07151103A true JPH07151103A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=16054929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17880392A Pending JPH07151103A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 電空変換器のトルクモーター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07151103A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056969A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Tokyo Keiso Co Ltd | 空気駆動調節弁 |
-
1992
- 1992-05-28 JP JP17880392A patent/JPH07151103A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056969A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Tokyo Keiso Co Ltd | 空気駆動調節弁 |
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