JPH07151018A - 蒸発燃料の排出防止装置 - Google Patents
蒸発燃料の排出防止装置Info
- Publication number
- JPH07151018A JPH07151018A JP29667293A JP29667293A JPH07151018A JP H07151018 A JPH07151018 A JP H07151018A JP 29667293 A JP29667293 A JP 29667293A JP 29667293 A JP29667293 A JP 29667293A JP H07151018 A JPH07151018 A JP H07151018A
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- passage
- atmosphere
- fuel
- vapor
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 給油時において、燃料タンク内の蒸発燃料が
給油パイプから大気へ放出されることを防止するための
ベーパー通路を設けたものにおいて、非給油時における
ベーパー通路の遮断の確実性と、給油時における給油の
迅速性及び蒸発燃料の大気への放出を防止する効果の向
上を図る。 【構成】 燃料タンク1と蒸発燃料吸着手段7とをベー
パー通路4,4aで連通する。ベーパー通路に、これを
開閉するベーパー通路弁8を設ける。該ベーパー通路弁
8をエンジンの運転により発生する負圧により閉弁し、
給油の操作に関連して開口する大気導入弁27から大気
を導入することにより開弁するように構成する。
給油パイプから大気へ放出されることを防止するための
ベーパー通路を設けたものにおいて、非給油時における
ベーパー通路の遮断の確実性と、給油時における給油の
迅速性及び蒸発燃料の大気への放出を防止する効果の向
上を図る。 【構成】 燃料タンク1と蒸発燃料吸着手段7とをベー
パー通路4,4aで連通する。ベーパー通路に、これを
開閉するベーパー通路弁8を設ける。該ベーパー通路弁
8をエンジンの運転により発生する負圧により閉弁し、
給油の操作に関連して開口する大気導入弁27から大気
を導入することにより開弁するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸発燃料の排出防止装置
に関するもので、より詳しくは、車輌に搭載された燃料
タンクへ給油するときに、燃料タンク内の蒸発燃料が、
給油パイプから大気へ放出されるのを抑制する装置に関
する。
に関するもので、より詳しくは、車輌に搭載された燃料
タンクへ給油するときに、燃料タンク内の蒸発燃料が、
給油パイプから大気へ放出されるのを抑制する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両の燃料タンクにおいて発生する蒸発
燃料を大気中に放出することは大気汚染防止の見地から
望ましくないので、それを防止するために、燃料タンク
の上部気室を、吸着剤を内蔵したキャニスタに連通する
ことにより蒸発燃料を一旦キャニスタに貯留し、貯留し
た蒸発燃料をエンジン作動時に吸気通路に供給して燃焼
させるようにした蒸発燃料処理装置は知られている。
燃料を大気中に放出することは大気汚染防止の見地から
望ましくないので、それを防止するために、燃料タンク
の上部気室を、吸着剤を内蔵したキャニスタに連通する
ことにより蒸発燃料を一旦キャニスタに貯留し、貯留し
た蒸発燃料をエンジン作動時に吸気通路に供給して燃焼
させるようにした蒸発燃料処理装置は知られている。
【0003】近年、大気汚染防止の要請が一層高まり、
車輌の燃料タンクに給油するときに、燃料タンク内で発
生した蒸発燃料における給油パイプからの放出量を規制
する地域があり、その対策として上記の蒸発燃料処理装
置における燃料タンク気室部とキャニスタとを大流通面
積のベーパー通路で連通すると共に、該ベーパー通路に
電磁弁を設け、給油時には該電磁弁を開作動して、燃料
タンク内圧で燃料タンク内の蒸発燃料をすみやかにキャ
ニスタへ流出し、非給油時には電磁弁を閉作動するよう
にしたものが提案されている(実開昭63−10465
8号公報、実開昭63−104659号公報、実開昭6
3−119420号公報、実開昭63−121759号
公報、実開昭63−121760号公報、実開昭63−
121762号公報)。
車輌の燃料タンクに給油するときに、燃料タンク内で発
生した蒸発燃料における給油パイプからの放出量を規制
する地域があり、その対策として上記の蒸発燃料処理装
置における燃料タンク気室部とキャニスタとを大流通面
積のベーパー通路で連通すると共に、該ベーパー通路に
電磁弁を設け、給油時には該電磁弁を開作動して、燃料
タンク内圧で燃料タンク内の蒸発燃料をすみやかにキャ
ニスタへ流出し、非給油時には電磁弁を閉作動するよう
にしたものが提案されている(実開昭63−10465
8号公報、実開昭63−104659号公報、実開昭6
3−119420号公報、実開昭63−121759号
公報、実開昭63−121760号公報、実開昭63−
121762号公報)。
【0004】また、電磁弁を使用することなく、給油中
において燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタへ排出さ
せる装置として、米国特許第5,029,722号公報
に記載の技術がある。
において燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタへ排出さ
せる装置として、米国特許第5,029,722号公報
に記載の技術がある。
【0005】この米国公報のものは、燃料タンクの気室
部とキャニスタとを連通するベーパー通路に、ダイアフ
ラムスプリングで閉方向に付勢したダイアフラム弁を設
け、給油時には、燃料タンク内の蒸発燃料圧力によりダ
イアフラム弁をダイアフラムスプリングに抗して開作動
して蒸発燃料をキャニスタへ排出し、給油時以外におい
ては、蒸発燃料圧力をダイアフラムの両側室に同等に作
用させてダイアフラムスプリングの付勢荷重によりダイ
アフラム弁を閉作動し、燃料タンク内の蒸発燃料がキャ
ニスタへ排出しないようになっている。
部とキャニスタとを連通するベーパー通路に、ダイアフ
ラムスプリングで閉方向に付勢したダイアフラム弁を設
け、給油時には、燃料タンク内の蒸発燃料圧力によりダ
イアフラム弁をダイアフラムスプリングに抗して開作動
して蒸発燃料をキャニスタへ排出し、給油時以外におい
ては、蒸発燃料圧力をダイアフラムの両側室に同等に作
用させてダイアフラムスプリングの付勢荷重によりダイ
アフラム弁を閉作動し、燃料タンク内の蒸発燃料がキャ
ニスタへ排出しないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、ベ
ーパー通路を電磁弁で開閉するものにおいては、その電
磁弁の閉じ力が弱いと、車輌の転倒時に燃料タンク内の
生燃料が上記ベーパー通路からキャニスタを通り大気へ
流出して大気を汚染する虞れがある。
ーパー通路を電磁弁で開閉するものにおいては、その電
磁弁の閉じ力が弱いと、車輌の転倒時に燃料タンク内の
生燃料が上記ベーパー通路からキャニスタを通り大気へ
流出して大気を汚染する虞れがある。
【0007】これを防止するために電磁弁の閉じ力を強
くすると、給油時において開弁する場合に強い開弁力が
必要になり、電磁弁が大きくなって車輌搭載上に問題が
生じる。
くすると、給油時において開弁する場合に強い開弁力が
必要になり、電磁弁が大きくなって車輌搭載上に問題が
生じる。
【0008】また、上記米国特許第5,029,722
号公報に記載のものにおいては、給油時において、燃料
タンク内の蒸発燃料がキャニスタ側へ排出されるために
は、その蒸発燃料圧力がダイアフラムスプリングの付勢
荷重以上の圧力に昇圧してダイアフラム弁を開作動しな
ければならない。そのため、給油時においては燃料タン
ク内の蒸発燃料圧力がかなり高くなり、タンク内の油面
上の圧力と、ほぼ大気圧に近い給油パイプ内油面上の圧
力とに大きな差圧が生じ、給油された燃料における給油
パイプ内の生燃料が燃料タンク内へ下降しにくくなり、
給油速度が遅くなる問題がある。更に、このことは、給
油時において、蒸発燃料が給油パイプの大気側開口部か
ら大気へ排出されやすい問題もある。
号公報に記載のものにおいては、給油時において、燃料
タンク内の蒸発燃料がキャニスタ側へ排出されるために
は、その蒸発燃料圧力がダイアフラムスプリングの付勢
荷重以上の圧力に昇圧してダイアフラム弁を開作動しな
ければならない。そのため、給油時においては燃料タン
ク内の蒸発燃料圧力がかなり高くなり、タンク内の油面
上の圧力と、ほぼ大気圧に近い給油パイプ内油面上の圧
力とに大きな差圧が生じ、給油された燃料における給油
パイプ内の生燃料が燃料タンク内へ下降しにくくなり、
給油速度が遅くなる問題がある。更に、このことは、給
油時において、蒸発燃料が給油パイプの大気側開口部か
ら大気へ排出されやすい問題もある。
【0009】更に、車輌が転倒した場合には、燃料タン
ク内の生燃料がダイアフラム弁部に流れて、その生燃料
の重量によりダイアフラムが押し開かされ、生燃料がキ
ャニスタへ流出する問題もある。
ク内の生燃料がダイアフラム弁部に流れて、その生燃料
の重量によりダイアフラムが押し開かされ、生燃料がキ
ャニスタへ流出する問題もある。
【0010】そこで本発明は、上記のベーパー通路の閉
作動をエンジンの運転により発生する負圧を利用して確
実に行い、かつ、開作動を、給油時にすみやかに行うこ
とができるようにして、上記の各課題を解決する蒸発燃
料の排出防止装置を提供することを目的とするものであ
る。
作動をエンジンの運転により発生する負圧を利用して確
実に行い、かつ、開作動を、給油時にすみやかに行うこ
とができるようにして、上記の各課題を解決する蒸発燃
料の排出防止装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するためのもので、第1の発明は、燃料タンク(1)
と蒸発燃料吸着手段(7)とを連通するベーパー通路
(4)(4a)に、これを開閉するベーパー通路弁
(8)を設け、該ベーパー通路弁(8)を、エンジンの
運転により発生する負圧を作用させて閉弁させ、給油の
操作に関連して開口する大気導入弁(27)から大気を
導入することにより上記の負圧作用をなくして開弁させ
るように構成したことを特徴とするものである。
決するためのもので、第1の発明は、燃料タンク(1)
と蒸発燃料吸着手段(7)とを連通するベーパー通路
(4)(4a)に、これを開閉するベーパー通路弁
(8)を設け、該ベーパー通路弁(8)を、エンジンの
運転により発生する負圧を作用させて閉弁させ、給油の
操作に関連して開口する大気導入弁(27)から大気を
導入することにより上記の負圧作用をなくして開弁させ
るように構成したことを特徴とするものである。
【0012】第2の発明は、上記エンジンの運転により
発生する負圧をベーパー通路弁に導入する通路に、ベー
パー通路弁側から負圧源方向への流れのみを許容する逆
止弁(57)を設けたことを特徴とするものである。
発生する負圧をベーパー通路弁に導入する通路に、ベー
パー通路弁側から負圧源方向への流れのみを許容する逆
止弁(57)を設けたことを特徴とするものである。
【0013】第3の発明は、上記逆止弁(57)の通路
に絞り部(92)を設けたことを特徴とするものであ
る。第4の発明は、上記蒸発燃料吸着手段の大気室側に
大気と連通する通路を設け、該通路に、負圧により該通
路を遮断する大気通路弁(73)を設け、その負圧室
(74)をエンジンの運転により発生する負圧源と上記
大気導入弁(27)の通路に連通したことを特徴とする
ものである。
に絞り部(92)を設けたことを特徴とするものであ
る。第4の発明は、上記蒸発燃料吸着手段の大気室側に
大気と連通する通路を設け、該通路に、負圧により該通
路を遮断する大気通路弁(73)を設け、その負圧室
(74)をエンジンの運転により発生する負圧源と上記
大気導入弁(27)の通路に連通したことを特徴とする
ものである。
【0014】第5の発明は、上記蒸発燃料吸着手段の大
気室側壁に上記の大気通路弁を設け、蒸発燃料流入室側
壁にベーパー通路弁を設け、大気通路弁にロッド(11
8)を設け、該ロッドをベーパー通路弁に関連させて、
大気通路弁の開作動によりロッド(118)を介してベ
ーパー通路弁を開作動するようにしたことを特徴とする
ものである。
気室側壁に上記の大気通路弁を設け、蒸発燃料流入室側
壁にベーパー通路弁を設け、大気通路弁にロッド(11
8)を設け、該ロッドをベーパー通路弁に関連させて、
大気通路弁の開作動によりロッド(118)を介してベ
ーパー通路弁を開作動するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0015】第6の発明は、上記燃料タンクにおける給
油パイプの内側開口端に、給油される燃料の重量によっ
て該開口端を開く常閉の開閉弁(94)を備えたことを
特徴とするものである。
油パイプの内側開口端に、給油される燃料の重量によっ
て該開口端を開く常閉の開閉弁(94)を備えたことを
特徴とするものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明においては、給油時以外のエン
ジン運転中は、ベーパー通路弁(8)がエンジンの運転
により発生する負圧によって閉弁され、燃料タンク内の
蒸発燃料は、このベーパー通路(4),(4a)を通じ
ては蒸発燃料吸着手段(7)へは排出されない。
ジン運転中は、ベーパー通路弁(8)がエンジンの運転
により発生する負圧によって閉弁され、燃料タンク内の
蒸発燃料は、このベーパー通路(4),(4a)を通じ
ては蒸発燃料吸着手段(7)へは排出されない。
【0017】給油時においては、タンクカバーの開口操
作等の給油操作をすると、大気導入弁(27)が開作動
して大気がベーパー通路弁(8)の負圧室に導入され、
そのベーパー通路弁(8)がすみやかに開作動する。そ
のため、給油開始と同時に燃料タンク内の蒸発燃料がベ
ーパー通路(4)(4a)を通じて蒸発燃料吸着手段
(7)に排出され、燃料タンク内の昇圧は少なくなる。
したがって、燃料タンク内の蒸発燃料が給油パイプ
(2)から大気へ排出されることを抑制できる上に、給
油速度が早くなる。
作等の給油操作をすると、大気導入弁(27)が開作動
して大気がベーパー通路弁(8)の負圧室に導入され、
そのベーパー通路弁(8)がすみやかに開作動する。そ
のため、給油開始と同時に燃料タンク内の蒸発燃料がベ
ーパー通路(4)(4a)を通じて蒸発燃料吸着手段
(7)に排出され、燃料タンク内の昇圧は少なくなる。
したがって、燃料タンク内の蒸発燃料が給油パイプ
(2)から大気へ排出されることを抑制できる上に、給
油速度が早くなる。
【0018】請求項2の発明においては、給油時以外に
おいて、エンジンを停止した場合には、逆止弁(57)
により、ベーパー通路弁(8)の負圧室(14)内に負
圧が残存し、そのベーパー通路弁(8)の弁部(18)
は閉じたまゝになる。したがって、燃料タンク(1)内
の蒸発燃料はベーパー通路(4),(4a)を通じては
蒸発燃料吸着手段(7)へは流れず、蒸発燃料吸着手段
(7)へ多量の蒸発燃料が短時間で流入することによる
性能劣化という弊害を防止できる。しかも、車輌が転倒
してエンジンが停止した場合に、燃料タンク(1)内の
生燃料が該ベーパー通路(4),(4a)を通じて蒸発
燃料吸着手段(7)側へ流出することを防止できる。
おいて、エンジンを停止した場合には、逆止弁(57)
により、ベーパー通路弁(8)の負圧室(14)内に負
圧が残存し、そのベーパー通路弁(8)の弁部(18)
は閉じたまゝになる。したがって、燃料タンク(1)内
の蒸発燃料はベーパー通路(4),(4a)を通じては
蒸発燃料吸着手段(7)へは流れず、蒸発燃料吸着手段
(7)へ多量の蒸発燃料が短時間で流入することによる
性能劣化という弊害を防止できる。しかも、車輌が転倒
してエンジンが停止した場合に、燃料タンク(1)内の
生燃料が該ベーパー通路(4),(4a)を通じて蒸発
燃料吸着手段(7)側へ流出することを防止できる。
【0019】請求項3の発明においては、エンジンを運
転したまゝで給油する場合に、ベーパー通路弁における
負圧室内の空気の吸い出し量を減少し、その負圧室内を
より大気圧に近い圧力にしてベーパー通路弁(8)の開
作動をより円滑に行う。
転したまゝで給油する場合に、ベーパー通路弁における
負圧室内の空気の吸い出し量を減少し、その負圧室内を
より大気圧に近い圧力にしてベーパー通路弁(8)の開
作動をより円滑に行う。
【0020】請求項4の発明においては、給油時におい
て、大気通路弁(73)が開作動して大気と連通し、蒸
発燃料吸着手段内を通って大気へ流れる空気の流通抵抗
が小さくなり、燃料タンク(1)内の蒸発燃料の蒸発燃
料吸着手段(7)への流出量が多くなる。
て、大気通路弁(73)が開作動して大気と連通し、蒸
発燃料吸着手段内を通って大気へ流れる空気の流通抵抗
が小さくなり、燃料タンク(1)内の蒸発燃料の蒸発燃
料吸着手段(7)への流出量が多くなる。
【0021】請求項5の発明においては、大気通路弁
(108)とともにベーパー通路弁(97)を蒸発燃料
吸着手段(98)と一体に形成できる。請求項6の発明
においては、開閉弁(94)が、給油時において生燃料
が燃料タンク内に入るときのみ開口し、単に給油キャッ
プを外した状態では開口しない。そのため、単にキャッ
プを外した状態では、燃料タンク(1)内の蒸発燃料は
給油パイプ(2)から大気へ排出されない。
(108)とともにベーパー通路弁(97)を蒸発燃料
吸着手段(98)と一体に形成できる。請求項6の発明
においては、開閉弁(94)が、給油時において生燃料
が燃料タンク内に入るときのみ開口し、単に給油キャッ
プを外した状態では開口しない。そのため、単にキャッ
プを外した状態では、燃料タンク(1)内の蒸発燃料は
給油パイプ(2)から大気へ排出されない。
【0022】
【実施例】次に図1乃至図5に示す本発明の第1実施例
について説明する。図1において、1は車輌に搭載され
た燃料タンクで、給油パイプ2には給油キャップ2aを
有している。該燃料タンク1の気室部の上壁には、満タ
ン規制バルブ3が設けられ、これにベーパー通路(蒸発
燃料排出通路)4が連通開口している。該満タン規制バ
ルブ3は、図5に示すように、タンク内の油面が満タン
位置である油面A以下の場合はフロート5が実線の如く
下降して開弁し、油面がAの位置以上に上昇すると生燃
料によりフロート5が鎖線の如く浮上してシート部6を
閉塞するようになっている。
について説明する。図1において、1は車輌に搭載され
た燃料タンクで、給油パイプ2には給油キャップ2aを
有している。該燃料タンク1の気室部の上壁には、満タ
ン規制バルブ3が設けられ、これにベーパー通路(蒸発
燃料排出通路)4が連通開口している。該満タン規制バ
ルブ3は、図5に示すように、タンク内の油面が満タン
位置である油面A以下の場合はフロート5が実線の如く
下降して開弁し、油面がAの位置以上に上昇すると生燃
料によりフロート5が鎖線の如く浮上してシート部6を
閉塞するようになっている。
【0023】7は蒸発燃料吸着手段(以下キャニスタと
いう)で、活性炭からなる吸着剤が充填されている。該
キャニスタ7の蒸発燃料流入側室7aには、上記燃料タ
ンク1からのベーパー通路4の他端が後述するベーパー
通路弁8を介してベーパー通路4aにより連通開口して
いる。
いう)で、活性炭からなる吸着剤が充填されている。該
キャニスタ7の蒸発燃料流入側室7aには、上記燃料タ
ンク1からのベーパー通路4の他端が後述するベーパー
通路弁8を介してベーパー通路4aにより連通開口して
いる。
【0024】8は上記両通路4,4a間に介在されたベ
ーパー通路弁で、図2に示すように構成されている。図
2において、9は上記の燃料タンク1へ連通するベーパ
ー通路4と連通する室、10は上記のキャニスタ7へ連
通するベーパー通路4aと連通する室である。11は上
記両室9、10を連通する流通穴で、その周囲がシート
部12になっている。
ーパー通路弁で、図2に示すように構成されている。図
2において、9は上記の燃料タンク1へ連通するベーパ
ー通路4と連通する室、10は上記のキャニスタ7へ連
通するベーパー通路4aと連通する室である。11は上
記両室9、10を連通する流通穴で、その周囲がシート
部12になっている。
【0025】13はダイアフラムで、負圧室であるダイ
アフラム室14と大気側室15とに区画している。大気
側室15は穴16により上記室10と連通している。1
7は昇降可能に備えたロッドで、その基端が上記ダイア
フラム13と連結され、先端部が室10、流通穴11を
貫通して、その先端に弁部18が一体的に形成されてい
る。該弁部18は室9側からシート部12に当接するよ
うに配置され、その上昇により流通穴11を閉じ、下降
により開くようになっている。
アフラム室14と大気側室15とに区画している。大気
側室15は穴16により上記室10と連通している。1
7は昇降可能に備えたロッドで、その基端が上記ダイア
フラム13と連結され、先端部が室10、流通穴11を
貫通して、その先端に弁部18が一体的に形成されてい
る。該弁部18は室9側からシート部12に当接するよ
うに配置され、その上昇により流通穴11を閉じ、下降
により開くようになっている。
【0026】19はダイアフラムスプリングで、ダイア
フラム13と共にロッド17を常時開弁方向(下方)へ
付勢している。尚、該ダイアフラムスプリング19の付
勢荷重は弁部18の下面に作用する燃料タンク1内の正
圧(蒸発燃料による圧力)よりも大きく、かつダイアフ
ラム室14内に作用する負圧よりも小さく設定されてい
る。
フラム13と共にロッド17を常時開弁方向(下方)へ
付勢している。尚、該ダイアフラムスプリング19の付
勢荷重は弁部18の下面に作用する燃料タンク1内の正
圧(蒸発燃料による圧力)よりも大きく、かつダイアフ
ラム室14内に作用する負圧よりも小さく設定されてい
る。
【0027】20はダイアフラム室14に連通した連通
路である。再び図1において、20は上記の連通路で、
その先端は、負圧通路21を通じてエンジン22の吸気
通路23に連通されている。すなわち、スロットルバル
ブ24の下流側の吸気通路23に連通開口して、エンジ
ンの運転による吸気流によって負圧通路21に負圧が発
生するようになっている。25はエアクリーナを示す。
路である。再び図1において、20は上記の連通路で、
その先端は、負圧通路21を通じてエンジン22の吸気
通路23に連通されている。すなわち、スロットルバル
ブ24の下流側の吸気通路23に連通開口して、エンジ
ンの運転による吸気流によって負圧通路21に負圧が発
生するようになっている。25はエアクリーナを示す。
【0028】26は上記連通路20に連通した大気導入
通路で、その先部には給油時にその給油を検知して大気
を導入する大気導入弁27が設けられている。該大気導
入弁27は給油時に開口するタンクカバーに関連して設
けられており、これについて図3及び図4により説明す
る。
通路で、その先部には給油時にその給油を検知して大気
を導入する大気導入弁27が設けられている。該大気導
入弁27は給油時に開口するタンクカバーに関連して設
けられており、これについて図3及び図4により説明す
る。
【0029】図3において、28は車輌のボデー部28
aに設けたタンクカバーで、燃料タンク1における給油
キャップ2a部を遮蔽するように設けられている。該タ
ンクカバー28は支軸29を中心として開閉可能に設け
られ、かつスプリング30により開方向へ付勢されてい
る。31は開き用レバーで、支軸32を中心として回動
し、かつスプリング33により係止部34がタンクカバ
ー28に係止するように付勢されており、運転席部に設
けた給油口開口レバー(図示せず)を引くことにより、
ワイヤ35が引かれて係止部34をタンクカバー28よ
り外し、スプリング30によりタンクカバー28が外方
へ開くようになっている。
aに設けたタンクカバーで、燃料タンク1における給油
キャップ2a部を遮蔽するように設けられている。該タ
ンクカバー28は支軸29を中心として開閉可能に設け
られ、かつスプリング30により開方向へ付勢されてい
る。31は開き用レバーで、支軸32を中心として回動
し、かつスプリング33により係止部34がタンクカバ
ー28に係止するように付勢されており、運転席部に設
けた給油口開口レバー(図示せず)を引くことにより、
ワイヤ35が引かれて係止部34をタンクカバー28よ
り外し、スプリング30によりタンクカバー28が外方
へ開くようになっている。
【0030】図4に示す大気導入弁27において、36
は弁本体で、これに弁体37が摺動可能に内蔵されてい
る。該弁体37の先端に形成した弁部38はシート部3
9に接離可能に対向しており、該シート部39は上記空
気通路26に連通している。
は弁本体で、これに弁体37が摺動可能に内蔵されてい
る。該弁体37の先端に形成した弁部38はシート部3
9に接離可能に対向しており、該シート部39は上記空
気通路26に連通している。
【0031】40は大気導入口で、弁室41を通じて上
記シート部39に連通している。42はフイルタであ
る。弁体37の後部には、これと弁本体36間にコイル
スプリング43が、弁体37を開方向(図4において右
方)へ付勢するように介在されている。
記シート部39に連通している。42はフイルタであ
る。弁体37の後部には、これと弁本体36間にコイル
スプリング43が、弁体37を開方向(図4において右
方)へ付勢するように介在されている。
【0032】弁体37の後端には検出棒44が突設され
ており、その突出端が上記タンクカバー28に対向する
ように配置されている。また、該検出棒44の中間部に
は薄板で屈曲させた緩衝部45が形成されている。尚、
弁体37と検出棒44の全体を樹脂で形成するか、又は
緩衝部45のみを樹脂で形成して、この緩衝部45に弾
力性をもたせてある。
ており、その突出端が上記タンクカバー28に対向する
ように配置されている。また、該検出棒44の中間部に
は薄板で屈曲させた緩衝部45が形成されている。尚、
弁体37と検出棒44の全体を樹脂で形成するか、又は
緩衝部45のみを樹脂で形成して、この緩衝部45に弾
力性をもたせてある。
【0033】そして、上記弁本体37は、タンクカバー
28を閉じた場合に図4に示すように、タンクカバー2
7により検出棒44が押されて弁体38がコイルスプリ
ング43に抗して閉作動し、タンクカバー28を開いた
場合に、弁体38がコイルスプリング43によりストッ
パー36aまで移動して開弁するように、タンクカバー
28との位置関係が設定されている。
28を閉じた場合に図4に示すように、タンクカバー2
7により検出棒44が押されて弁体38がコイルスプリ
ング43に抗して閉作動し、タンクカバー28を開いた
場合に、弁体38がコイルスプリング43によりストッ
パー36aまで移動して開弁するように、タンクカバー
28との位置関係が設定されている。
【0034】再び図1において、45は、上記キャニス
タ7と吸気通路23間を連通したパージ通路である。該
パージ通路45にはパージ量制御弁46が介在されてお
り、コンピュータ47により、エンジン等の運転状況に
応じて開弁量を制御し、パージ量を制御するようになっ
ている。
タ7と吸気通路23間を連通したパージ通路である。該
パージ通路45にはパージ量制御弁46が介在されてお
り、コンピュータ47により、エンジン等の運転状況に
応じて開弁量を制御し、パージ量を制御するようになっ
ている。
【0035】48は燃料タンク1とキャニスタ7とを連
通したエバポパイプで、バイパス通路としての機能を有
し、給油時とは無関係に燃料タンク1内の蒸発燃料をキ
ャニスタ7内に流出させるもので、上記ベーパー通路4
よりも流通面積が小さくなっている。該エバポパイプ4
8における燃料タンク1との連通部にはフューエルカッ
トオフバルブ49が設けられている。
通したエバポパイプで、バイパス通路としての機能を有
し、給油時とは無関係に燃料タンク1内の蒸発燃料をキ
ャニスタ7内に流出させるもので、上記ベーパー通路4
よりも流通面積が小さくなっている。該エバポパイプ4
8における燃料タンク1との連通部にはフューエルカッ
トオフバルブ49が設けられている。
【0036】上記フューエルカットオフバルブ49を図
5により説明する。燃料タンク1の上壁にはケース50
が気室部に突出するように固設されている。該ケース5
0の上壁には上記エバポパイプ48に連通するシート部
51が形成されている。52はケース50内に昇降可能
に備えたフロート弁で、その上面中央部には弁部53
が、上記シート部51に対向して形成されている。54
は生燃料の出入口、55は蒸発燃料の流入口、56はフ
ロート弁52の上昇を補助するスプリングである。
5により説明する。燃料タンク1の上壁にはケース50
が気室部に突出するように固設されている。該ケース5
0の上壁には上記エバポパイプ48に連通するシート部
51が形成されている。52はケース50内に昇降可能
に備えたフロート弁で、その上面中央部には弁部53
が、上記シート部51に対向して形成されている。54
は生燃料の出入口、55は蒸発燃料の流入口、56はフ
ロート弁52の上昇を補助するスプリングである。
【0037】そして、通常は油面がAの位置より下にあ
り、フロート弁52が図5の位置に下降して弁部53が
シート部51を開口し、燃料タンク1内の蒸発燃料が流
入口55、シート部51を通ってエバポパイプ48から
キャニスタ7へ流入する。また、車輌の傾斜や旋回時に
よる生燃料の横波等によって油面がB位置以上に上昇す
ると、フロート弁52が上昇してその弁部53がシート
部51を閉塞して、生燃料がエバポパイプ48を通じて
キャニスタ7内に流出するのを防止するようになってい
る。 次に本第1実施例の作用について説明する。
り、フロート弁52が図5の位置に下降して弁部53が
シート部51を開口し、燃料タンク1内の蒸発燃料が流
入口55、シート部51を通ってエバポパイプ48から
キャニスタ7へ流入する。また、車輌の傾斜や旋回時に
よる生燃料の横波等によって油面がB位置以上に上昇す
ると、フロート弁52が上昇してその弁部53がシート
部51を閉塞して、生燃料がエバポパイプ48を通じて
キャニスタ7内に流出するのを防止するようになってい
る。 次に本第1実施例の作用について説明する。
【0038】給油時以外のエンジン運転中においては、
タンクカバー28が閉塞されているため大気導入弁27
が図4に示すように閉弁状態にあり、大気導入通路26
には大気が導入されない。そのため、エンジンの運転に
よる吸気通路23の吸入空気流によって負圧通路21を
通じてベーパー通路弁8におけるダイアフラム室14内
の空気が吸い出され、該ダイアフラム室14内が高い負
圧になる。
タンクカバー28が閉塞されているため大気導入弁27
が図4に示すように閉弁状態にあり、大気導入通路26
には大気が導入されない。そのため、エンジンの運転に
よる吸気通路23の吸入空気流によって負圧通路21を
通じてベーパー通路弁8におけるダイアフラム室14内
の空気が吸い出され、該ダイアフラム室14内が高い負
圧になる。
【0039】この負圧により、ダイアフラム13はスプ
リング19の付勢荷重に抗してダイアフラム室14側へ
引かれ、図2に示すように、弁部18がシート部12に
当接して流通口11を閉塞する。したがって、ベーパー
通路4,4a間が遮断され、満タン規制バルブ3が開弁
状態であっても、燃料タンク1内に発生した蒸発燃料が
大通路面積のベーパー通路4,4aを通じてキャニスタ
7へ流入することを阻止する。
リング19の付勢荷重に抗してダイアフラム室14側へ
引かれ、図2に示すように、弁部18がシート部12に
当接して流通口11を閉塞する。したがって、ベーパー
通路4,4a間が遮断され、満タン規制バルブ3が開弁
状態であっても、燃料タンク1内に発生した蒸発燃料が
大通路面積のベーパー通路4,4aを通じてキャニスタ
7へ流入することを阻止する。
【0040】次に、エンジンを運転したまゝで、給油す
る場合について説明する。運転席の給油口開口レバーを
引いて図3に示すワイヤ35を引くと、開き用レバー3
1が回動してその係止部34がタンクカバー28から外
れ、タンクカバー28がスプリング30の付勢力により
外側へ開き移動する。
る場合について説明する。運転席の給油口開口レバーを
引いて図3に示すワイヤ35を引くと、開き用レバー3
1が回動してその係止部34がタンクカバー28から外
れ、タンクカバー28がスプリング30の付勢力により
外側へ開き移動する。
【0041】このように、タンクカバー28が開くと、
図4に示す大気導入弁27における弁体37がスプリン
グ43の付勢荷重によって図4の右方へ移動し、弁部3
8がシート部39から離間する。これにより、大気が大
気導入口40からフイルタ42を通り、弁室41から大
気導入通路26内に入り、更に、ベーパー通路弁8にお
ける上記のような負圧状態のダイアフラム室14内に入
る。そのため、該ダイアフラム室14内が大気圧にな
り、スプリング19の付勢荷重により、ダイアフラム1
3が押されて弁部18がシート部12から離間し、流通
口11が開口されてベーパー通路4,4aが連通する。
図4に示す大気導入弁27における弁体37がスプリン
グ43の付勢荷重によって図4の右方へ移動し、弁部3
8がシート部39から離間する。これにより、大気が大
気導入口40からフイルタ42を通り、弁室41から大
気導入通路26内に入り、更に、ベーパー通路弁8にお
ける上記のような負圧状態のダイアフラム室14内に入
る。そのため、該ダイアフラム室14内が大気圧にな
り、スプリング19の付勢荷重により、ダイアフラム1
3が押されて弁部18がシート部12から離間し、流通
口11が開口されてベーパー通路4,4aが連通する。
【0042】この給油状態においては、給油パイプ2に
給油ガンが挿入され、この給油パイプ2内での蒸気燃料
の流出が抑制されているため、燃料タンク1内の蒸発燃
料は、上記開通したベーパー通路4,4aからキャニス
タ7へ流入し、該キャニスタ7で吸着捕捉され、大気へ
の放出が阻止される。
給油ガンが挿入され、この給油パイプ2内での蒸気燃料
の流出が抑制されているため、燃料タンク1内の蒸発燃
料は、上記開通したベーパー通路4,4aからキャニス
タ7へ流入し、該キャニスタ7で吸着捕捉され、大気へ
の放出が阻止される。
【0043】また、エンジンを停止して給油する場合に
は、吸気通路23中での吸入空気流がないので、ベーパ
ー通路弁8におけるダイアフラム室14が大気圧にな
り、大気導入弁27の開弁作動に関係なくベーパー通路
8は開口し、ベーパー通路4,4aを通じて燃料タンク
1内の蒸発燃料はキャニスタ7内へ流入する。
は、吸気通路23中での吸入空気流がないので、ベーパ
ー通路弁8におけるダイアフラム室14が大気圧にな
り、大気導入弁27の開弁作動に関係なくベーパー通路
8は開口し、ベーパー通路4,4aを通じて燃料タンク
1内の蒸発燃料はキャニスタ7内へ流入する。
【0044】また、給油以外においてエンジンを停止し
ている場合においても、ベーパー通路弁8が開口するた
め、燃料タンク1内が昇圧した場合には該ベーパー通路
4,4aを通じて蒸発燃料がキャニスタ7へ流出して燃
料タンク1内の昇圧が防止される。
ている場合においても、ベーパー通路弁8が開口するた
め、燃料タンク1内が昇圧した場合には該ベーパー通路
4,4aを通じて蒸発燃料がキャニスタ7へ流出して燃
料タンク1内の昇圧が防止される。
【0045】尚、上記ベーパー通路弁8は図6に示すよ
うな構造のものであってもよい。この図6に示すベーパ
ー通路弁は、上記図2に示す構造のものに、小流通面積
のバイパス穴48aを形成したものである。このバイパ
ス穴48aを形成することにより、弁部18の閉作動時
においてもベーパー通路4,4aが小通路面積のバイパ
ス穴48aで連通しているため、上記エバポパイプ48
と同様の作用、効果が生じる。
うな構造のものであってもよい。この図6に示すベーパ
ー通路弁は、上記図2に示す構造のものに、小流通面積
のバイパス穴48aを形成したものである。このバイパ
ス穴48aを形成することにより、弁部18の閉作動時
においてもベーパー通路4,4aが小通路面積のバイパ
ス穴48aで連通しているため、上記エバポパイプ48
と同様の作用、効果が生じる。
【0046】また、ベーパー通路弁8を図7に示す構造
にしてもよい。この図7において、4は燃料タンク1へ
のベーパー通路、4aはキャニスタ7へのベーパー通
路、13はダイアフラム、14はダイアフラム室、19
はスプリング、20は連通路で、これらは上記図2のも
のと同様である。ダイアフラム13に付設したロッド1
7の弁部18はシール部12の上面に接離するようにな
っており、ダイアフラム室14内が負圧になるとダイア
フラム13と共にロッド17が下降して弁部18が閉弁
し、ダイアフラム室14が大気圧になると、スプリング
19の付勢荷重によりロッド17と共に弁部18が上動
してベーパー通路4,4aが連通するようにしたもので
ある。このベーパー通路弁においても上記と同様の作用
をする。
にしてもよい。この図7において、4は燃料タンク1へ
のベーパー通路、4aはキャニスタ7へのベーパー通
路、13はダイアフラム、14はダイアフラム室、19
はスプリング、20は連通路で、これらは上記図2のも
のと同様である。ダイアフラム13に付設したロッド1
7の弁部18はシール部12の上面に接離するようにな
っており、ダイアフラム室14内が負圧になるとダイア
フラム13と共にロッド17が下降して弁部18が閉弁
し、ダイアフラム室14が大気圧になると、スプリング
19の付勢荷重によりロッド17と共に弁部18が上動
してベーパー通路4,4aが連通するようにしたもので
ある。このベーパー通路弁においても上記と同様の作用
をする。
【0047】図8乃至図10に示す本発明の第2実施例
について説明する。本実施例は、上記図1に示す第1実
施例における負圧通路21に逆止弁57を設けたもの
で、その他の構造は第1実施例と同様であるため、上記
と同一構造のものに上記と同一の符号を付してその説明
を省略する。
について説明する。本実施例は、上記図1に示す第1実
施例における負圧通路21に逆止弁57を設けたもの
で、その他の構造は第1実施例と同様であるため、上記
と同一構造のものに上記と同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0048】逆止弁57は、ベーパー通路弁8から吸気
通路23方向へのみ空気の流れを許容し、これとは逆方
向への流れを遮断するように構成されており、例えば図
9に示すように、チェックボール58とスプリング59
により矢印方向へのみ空気が流れる構造のものでもよ
い。
通路23方向へのみ空気の流れを許容し、これとは逆方
向への流れを遮断するように構成されており、例えば図
9に示すように、チェックボール58とスプリング59
により矢印方向へのみ空気が流れる構造のものでもよ
い。
【0049】また、図10に示すように、ダイアフラム
60に弁61を設けると共にスプリング62により弁6
1をシート部63へ付勢し、しかもポート64とポート
65を室66で連通し、更にダイアフラム室67にポー
ト68を設け、ポート64をベーパー通路弁8へ、ポー
ト68を吸気通路23へ夫々連通し、更に、ポート65
をバイパス通路69によりポート68に連通したもので
もよい。このものにおいては、吸気通路23に負圧が生
じると、その負圧がダイアフラム室67に作用して弁部
61が開作動すると同時にその負圧がバイパス通路69
を通じてポート65から室66に作用し、更にポート6
4からベーパー通路弁8のダイアフラム室14に作用し
て上記と同様の作用を行うことができる。
60に弁61を設けると共にスプリング62により弁6
1をシート部63へ付勢し、しかもポート64とポート
65を室66で連通し、更にダイアフラム室67にポー
ト68を設け、ポート64をベーパー通路弁8へ、ポー
ト68を吸気通路23へ夫々連通し、更に、ポート65
をバイパス通路69によりポート68に連通したもので
もよい。このものにおいては、吸気通路23に負圧が生
じると、その負圧がダイアフラム室67に作用して弁部
61が開作動すると同時にその負圧がバイパス通路69
を通じてポート65から室66に作用し、更にポート6
4からベーパー通路弁8のダイアフラム室14に作用し
て上記と同様の作用を行うことができる。
【0050】本第2実施例によれば、給油時以外におい
て、エンジンを停止した場合には、逆止弁57により、
ベーパー通路弁8のダイアフラム室14内に負圧が残存
し、そのベーパー通路弁8の弁部18は閉じたまゝにな
る。したがって、燃料タンク1内の蒸発燃料はベーパー
通路4,4aを通じてはキャニスタ7へは流れず、キャ
ニスタ7へ多量の蒸発燃料が流入することによる弊害を
防止できる。しかも、車輌が転倒してエンジンが停止し
た場合に、ベーパー通路4,4aが遮断されたまゝにな
るため、燃料タンク1内の生燃料が該ベーパー通路4,
4aを通じてキャニスタ7側へ流出することを防止でき
る。
て、エンジンを停止した場合には、逆止弁57により、
ベーパー通路弁8のダイアフラム室14内に負圧が残存
し、そのベーパー通路弁8の弁部18は閉じたまゝにな
る。したがって、燃料タンク1内の蒸発燃料はベーパー
通路4,4aを通じてはキャニスタ7へは流れず、キャ
ニスタ7へ多量の蒸発燃料が流入することによる弊害を
防止できる。しかも、車輌が転倒してエンジンが停止し
た場合に、ベーパー通路4,4aが遮断されたまゝにな
るため、燃料タンク1内の生燃料が該ベーパー通路4,
4aを通じてキャニスタ7側へ流出することを防止でき
る。
【0051】更に、逆止弁57を設けることにより、ベ
ーパー通路4,4aが遮断されるため、燃料タンク1内
が過圧される虞れがある。しかし、エバポパイプ48が
設けられているので、燃料タンク1内が昇圧した場合に
は、このエバポパイプ48がバイパス通路になって該通
路から燃料タンク1内の蒸発燃料がキャニスタ7へ流
れ、燃料タンク1の過圧による破損が防止される。
ーパー通路4,4aが遮断されるため、燃料タンク1内
が過圧される虞れがある。しかし、エバポパイプ48が
設けられているので、燃料タンク1内が昇圧した場合に
は、このエバポパイプ48がバイパス通路になって該通
路から燃料タンク1内の蒸発燃料がキャニスタ7へ流
れ、燃料タンク1の過圧による破損が防止される。
【0052】また、図6に示すベーパー通路弁によれ
ば、バイパス穴48aにより同様の作用、効果を発揮す
るので、上記のエバポパイプ48をベーパー通路8と別
個に設ける必要はない。したがって、装置を簡素化でき
る。
ば、バイパス穴48aにより同様の作用、効果を発揮す
るので、上記のエバポパイプ48をベーパー通路8と別
個に設ける必要はない。したがって、装置を簡素化でき
る。
【0053】次に図11に示す本発明の第3実施例につ
いて説明する。本第3実施例は、上記第2実施例の構造
に次のものを付加したものである。キャニスタをメイン
キャニスタ70とサブキャニスタ71で構成し、そのメ
インキャニスタ70の大気側室72側に大気通路弁73
が設けられている。該大気通路弁73は前記図2に示す
ようなダイアフラム式の弁で形成されそのダイアフラム
室74が、上記逆止弁57とベーパー通路弁8とを連通
する通路に連通している。そして、そのダイアフラム室
74内が大気圧になると弁部75がスプリング76によ
り開き、大気開放口72aと大気側室72とが連通し、
ダイアフラム室74内が負圧になると弁部75が閉じ
て、大気開放口72aと大気側室72間が遮断されるよ
うになっている。
いて説明する。本第3実施例は、上記第2実施例の構造
に次のものを付加したものである。キャニスタをメイン
キャニスタ70とサブキャニスタ71で構成し、そのメ
インキャニスタ70の大気側室72側に大気通路弁73
が設けられている。該大気通路弁73は前記図2に示す
ようなダイアフラム式の弁で形成されそのダイアフラム
室74が、上記逆止弁57とベーパー通路弁8とを連通
する通路に連通している。そして、そのダイアフラム室
74内が大気圧になると弁部75がスプリング76によ
り開き、大気開放口72aと大気側室72とが連通し、
ダイアフラム室74内が負圧になると弁部75が閉じ
て、大気開放口72aと大気側室72間が遮断されるよ
うになっている。
【0054】サブキャニスタ71は、その蒸発燃料流入
側室77をメインキャニスタ71の大気側室72と連通
し、大気側室78を大気に開口して備えられている。7
9はメインキャニスタ70における蒸発燃料流入側室8
0に連通して設けたタンク内圧制御弁で、図12に示す
構造を有する。図12において、81はメインキャニス
タ70の底板で、これにケース82が固着されている。
83は該ケース82内に備えたダイアフラムで、蒸発燃
料流入室84と大気圧室85に区画している。蒸発燃料
流入室84はポート86から、図11に示すように、エ
バポパイプ48を通じて燃料タンク1における上記のカ
ットオフバルブ49に連通している。
側室77をメインキャニスタ71の大気側室72と連通
し、大気側室78を大気に開口して備えられている。7
9はメインキャニスタ70における蒸発燃料流入側室8
0に連通して設けたタンク内圧制御弁で、図12に示す
構造を有する。図12において、81はメインキャニス
タ70の底板で、これにケース82が固着されている。
83は該ケース82内に備えたダイアフラムで、蒸発燃
料流入室84と大気圧室85に区画している。蒸発燃料
流入室84はポート86から、図11に示すように、エ
バポパイプ48を通じて燃料タンク1における上記のカ
ットオフバルブ49に連通している。
【0055】87はダイアフラム83に備えた弁部で、
シート部88に接離可能に対向しており、スプリング8
9の付勢荷重によりシート部88へ付勢されている。そ
してシート部88の流通口90は上記のメインキャニス
タ70における蒸発燃料流入側室80に連通している。
シート部88に接離可能に対向しており、スプリング8
9の付勢荷重によりシート部88へ付勢されている。そ
してシート部88の流通口90は上記のメインキャニス
タ70における蒸発燃料流入側室80に連通している。
【0056】91は上記の流通口90を迂回して両蒸発
燃料流入室80,84間を連通するオリフィスである。
再び図11において、92は上記逆止弁57の上流側に
位置する通路に設けた絞り部、93は大気導入通路26
に連通して設けた蓄圧用のサージタンクである。
燃料流入室80,84間を連通するオリフィスである。
再び図11において、92は上記逆止弁57の上流側に
位置する通路に設けた絞り部、93は大気導入通路26
に連通して設けた蓄圧用のサージタンクである。
【0057】94は給油パイプ2の内側開口端に備えた
開閉弁で、図13(a)のように、該弁94の一端を給
油パイプ2の内側開口端に支軸95により開閉可能に備
え、これをばね96により常時閉方向に付勢し、給油時
にはその給油した生燃料の重力で弁94が開口作動し、
給油時以外には、ばね96により弁94が閉口作動する
ようになっている。
開閉弁で、図13(a)のように、該弁94の一端を給
油パイプ2の内側開口端に支軸95により開閉可能に備
え、これをばね96により常時閉方向に付勢し、給油時
にはその給油した生燃料の重力で弁94が開口作動し、
給油時以外には、ばね96により弁94が閉口作動する
ようになっている。
【0058】尚、上記開閉弁94の代りに、図13
(b)に示すように、給油パイプ2の内側部を上方へわ
ん曲して、その若干上を向いた内側開口端に弁94aを
支軸95aにより開閉可能に備え、ばねを使用すること
なく、弁94aが、その自重により閉じるようにしても
よい。
(b)に示すように、給油パイプ2の内側部を上方へわ
ん曲して、その若干上を向いた内側開口端に弁94aを
支軸95aにより開閉可能に備え、ばねを使用すること
なく、弁94aが、その自重により閉じるようにしても
よい。
【0059】その他の構造は、上記第2実施例と同様で
あるため、同一部材に上記と同一の符号を付してその構
造の説明は省略する。本第3実施例によれば、給油時に
おいて大気導入弁27が開いてベーパー通路弁8が開作
動すると、これと同時に大気通路弁73におけるダイア
フラム室74が大気圧になって弁部75が開き、メイン
キャニスタ70における大気側室72が大気開放口72
aを通じて大気と連通する。そのため、燃料タンク1か
らベーパー通路4,4a及びメインキャニスタ70内を
通って大気へ流れる空気流の流通抵抗が小さくなり、給
油時における燃料タンク1内の蒸発燃料のキャニスタ7
への流出量を多くし、給油パイプからの蒸発燃料排出量
を一層抑制できる。
あるため、同一部材に上記と同一の符号を付してその構
造の説明は省略する。本第3実施例によれば、給油時に
おいて大気導入弁27が開いてベーパー通路弁8が開作
動すると、これと同時に大気通路弁73におけるダイア
フラム室74が大気圧になって弁部75が開き、メイン
キャニスタ70における大気側室72が大気開放口72
aを通じて大気と連通する。そのため、燃料タンク1か
らベーパー通路4,4a及びメインキャニスタ70内を
通って大気へ流れる空気流の流通抵抗が小さくなり、給
油時における燃料タンク1内の蒸発燃料のキャニスタ7
への流出量を多くし、給油パイプからの蒸発燃料排出量
を一層抑制できる。
【0060】また、サブキャニスタ71とタンク内圧制
御弁79を設けたことにより、次のような作用をする。
給油時以外のときにおいて、燃料タンク1内の圧力が低
いとき、すなわち、蒸発燃料が少ないときは、燃料タン
ク内の蒸発燃料は、カットオフバルブ49、エバポ通路
48を通り、内圧制御弁79内のオリフィス91を通っ
てメインキャニスタ70の吸着剤に吸着される。燃料タ
ンク1内の圧力が高いとき、すなわち、蒸発燃料が多い
ときは、その燃料タンクの内圧により内圧制御弁79内
のダイアフラム83が押し下げられて弁部87が開作動
し、燃料タンク内の蒸発燃料のメインキャニスタ70へ
の排出量が増加し、燃料タンクがその内圧により破損す
ることが防止される。
御弁79を設けたことにより、次のような作用をする。
給油時以外のときにおいて、燃料タンク1内の圧力が低
いとき、すなわち、蒸発燃料が少ないときは、燃料タン
ク内の蒸発燃料は、カットオフバルブ49、エバポ通路
48を通り、内圧制御弁79内のオリフィス91を通っ
てメインキャニスタ70の吸着剤に吸着される。燃料タ
ンク1内の圧力が高いとき、すなわち、蒸発燃料が多い
ときは、その燃料タンクの内圧により内圧制御弁79内
のダイアフラム83が押し下げられて弁部87が開作動
し、燃料タンク内の蒸発燃料のメインキャニスタ70へ
の排出量が増加し、燃料タンクがその内圧により破損す
ることが防止される。
【0061】また、車輌を長期間放置した場合におい
て、メインキャニスタ70から大気側へ蒸発燃料が流出
した場合には、その蒸発燃料が該メインキャニスタ70
に連設したサブキャニスタ71により補集され、大気へ
の放出が防止される。
て、メインキャニスタ70から大気側へ蒸発燃料が流出
した場合には、その蒸発燃料が該メインキャニスタ70
に連設したサブキャニスタ71により補集され、大気へ
の放出が防止される。
【0062】更に絞り92を設けたことにより、エンジ
ンを運転したまゝで給油する場合に、ベーパー通路弁8
のダイアフラム室14から負圧通路21へ抜き出される
空気量を減少し、ダイアフラム室14内を、より大気圧
に近い圧力にして、ベーパー通路弁8の開作動を円滑に
行うことができる。
ンを運転したまゝで給油する場合に、ベーパー通路弁8
のダイアフラム室14から負圧通路21へ抜き出される
空気量を減少し、ダイアフラム室14内を、より大気圧
に近い圧力にして、ベーパー通路弁8の開作動を円滑に
行うことができる。
【0063】また、開閉弁94,94aは給油による燃
料の重量によってのみ開口するため、給油時において単
にキャップ2aを外した状態では、該開閉弁94,94
aが給油パイプ2の内端口を閉塞しているので、燃料タ
ンク1内の蒸発燃料は給油パイプ2から大気へ排出され
ない。
料の重量によってのみ開口するため、給油時において単
にキャップ2aを外した状態では、該開閉弁94,94
aが給油パイプ2の内端口を閉塞しているので、燃料タ
ンク1内の蒸発燃料は給油パイプ2から大気へ排出され
ない。
【0064】尚、上記絞り92は、逆止弁57の下流の
通路に設けてもよい。図14及び図15は、本発明の第
4実施例を示すもので上記第3実施例におけるベーパー
通路弁8もメインキャニスタに一体的に構成したもので
ある。その詳細を図15により説明する。
通路に設けてもよい。図14及び図15は、本発明の第
4実施例を示すもので上記第3実施例におけるベーパー
通路弁8もメインキャニスタに一体的に構成したもので
ある。その詳細を図15により説明する。
【0065】97は上記のベーパー通路弁8に相当する
ベーパー通路弁で、メインキャニスタ98の蒸発燃料流
入側室99の蓋100部に形成されている。すなわち、
蓋100にバルブケース101を形成し、該ケース内に
バルブ102がシート部103に接離可能に具備され、
これがスプリング104により常時シート部103へ付
勢されている。バルブ室105は流通口106を通じて
蒸発燃料流入側室99に連通すると共にポート107に
よってベーパー通路4を通じて燃料タンク1内の満タン
規制バルブ3に連通している。
ベーパー通路弁で、メインキャニスタ98の蒸発燃料流
入側室99の蓋100部に形成されている。すなわち、
蓋100にバルブケース101を形成し、該ケース内に
バルブ102がシート部103に接離可能に具備され、
これがスプリング104により常時シート部103へ付
勢されている。バルブ室105は流通口106を通じて
蒸発燃料流入側室99に連通すると共にポート107に
よってベーパー通路4を通じて燃料タンク1内の満タン
規制バルブ3に連通している。
【0066】108は上記の大気通路弁73に相当する
大気通路弁で、その構造は、上記の大気通路弁73を図
面上において上下逆の構造にしたものである。すなわ
ち、メインキャニスタ98の底壁にバルブケース109
を形成し、そのケース内がダイアフラム110により大
気圧室111と負圧室112に区画されている。大気圧
室111はメインキャニスタ98の大気圧側室113に
流通口114を通じて連通されていると共にポート11
5により大気又は図14におけるエアクリーナ25の下
流側の大気圧部に連通されている。負圧室112は、ポ
ート116により、図14に示すように、通路117を
通じて上記の絞り部92の下流側通路に連通している。
大気通路弁で、その構造は、上記の大気通路弁73を図
面上において上下逆の構造にしたものである。すなわ
ち、メインキャニスタ98の底壁にバルブケース109
を形成し、そのケース内がダイアフラム110により大
気圧室111と負圧室112に区画されている。大気圧
室111はメインキャニスタ98の大気圧側室113に
流通口114を通じて連通されていると共にポート11
5により大気又は図14におけるエアクリーナ25の下
流側の大気圧部に連通されている。負圧室112は、ポ
ート116により、図14に示すように、通路117を
通じて上記の絞り部92の下流側通路に連通している。
【0067】ダイアフラム110にはロッド118が備
えられており、そのロッドの途中には上記流通口114
のシート部119に接離するように弁部120が固設さ
れ、ロッド118の上部はメインキャニスタ98の吸着
剤98a層を貫通して、その上端118aが上記ベーパ
ー通路弁97における弁部102の下面に近接して対向
している。120はダイアフラム110を常時上方へ付
勢するスプリングである。
えられており、そのロッドの途中には上記流通口114
のシート部119に接離するように弁部120が固設さ
れ、ロッド118の上部はメインキャニスタ98の吸着
剤98a層を貫通して、その上端118aが上記ベーパ
ー通路弁97における弁部102の下面に近接して対向
している。120はダイアフラム110を常時上方へ付
勢するスプリングである。
【0068】121はメインキャニスタ98と一体的に
設けられたサブキャニスタで、その一側が上記メインキ
ャニスタ98の大気圧側室113に連通され、他側が大
気ポート122を通じて大気又は図13におけるエアク
リーナ25の下流側の大気圧部に連通されている。
設けられたサブキャニスタで、その一側が上記メインキ
ャニスタ98の大気圧側室113に連通され、他側が大
気ポート122を通じて大気又は図13におけるエアク
リーナ25の下流側の大気圧部に連通されている。
【0069】図14において、123はエバポ通路で、
バイパス通路としての機能を有し、その一端が燃料タン
ク1における上記フューエルカットオフバルブ49に連
通され、他端がメインキャニスタ98の蒸発燃料流入側
室99に連通されている。
バイパス通路としての機能を有し、その一端が燃料タン
ク1における上記フューエルカットオフバルブ49に連
通され、他端がメインキャニスタ98の蒸発燃料流入側
室99に連通されている。
【0070】その他の構造は上記第3実施例と同様であ
るため、同一部分には同一の符号を付してその構造の説
明は省略する。本第4実施例において、給油時以外のエ
ンジンの運転中においては、通路117を通じて大気通
路弁108の負圧室112に負圧が生じ、ダイアフラム
110及びロッド118が図15のように下降し、ロッ
ド118の上端118aはベーパー通路弁97の弁部1
02から下方へ離間する。そのため、弁部102はスプ
リング104によりシート部103に当接し、流通口1
06が遮断され、ベーパー通路4からのメインキャニス
タ98への蒸発燃料の流入が遮断される。
るため、同一部分には同一の符号を付してその構造の説
明は省略する。本第4実施例において、給油時以外のエ
ンジンの運転中においては、通路117を通じて大気通
路弁108の負圧室112に負圧が生じ、ダイアフラム
110及びロッド118が図15のように下降し、ロッ
ド118の上端118aはベーパー通路弁97の弁部1
02から下方へ離間する。そのため、弁部102はスプ
リング104によりシート部103に当接し、流通口1
06が遮断され、ベーパー通路4からのメインキャニス
タ98への蒸発燃料の流入が遮断される。
【0071】給油時において、大気導入弁27が開作動
して大気が通路117から大気通路弁108の負圧室1
12に流入して、該室112が大気圧になると、スプリ
ング120の付勢荷重によりダイアフラム110が上方
へ押し移動され、弁部120が開作動すると共にロッド
118の上端118aがベーパー通路弁97の弁部10
2を突き上げて開口する。これにより、燃料タンク1内
の蒸発燃料が、満タン規制バルブ3からベーパー通路4
を通じてメインキャニスタ98内に流入する。
して大気が通路117から大気通路弁108の負圧室1
12に流入して、該室112が大気圧になると、スプリ
ング120の付勢荷重によりダイアフラム110が上方
へ押し移動され、弁部120が開作動すると共にロッド
118の上端118aがベーパー通路弁97の弁部10
2を突き上げて開口する。これにより、燃料タンク1内
の蒸発燃料が、満タン規制バルブ3からベーパー通路4
を通じてメインキャニスタ98内に流入する。
【0072】本第4実施例によれば、ベーパー通路弁9
7をキャニスタと一体化して装置をコンパクトに構成で
きる。しかもベーパー通路弁97にダイアフラムを使用
しないため、ガソリンの成分によるダイアフラムの劣化
破損の虞れがなくなる。
7をキャニスタと一体化して装置をコンパクトに構成で
きる。しかもベーパー通路弁97にダイアフラムを使用
しないため、ガソリンの成分によるダイアフラムの劣化
破損の虞れがなくなる。
【0073】尚、上記各実施例における大気導入弁27
の開閉操作は、上記実施例の外に、タンクキャップ2a
と大気導入弁27の検出棒44とを関連させて、タンク
キャップ2aを外すことにより大気導入弁27が開口す
るようにしてもよく、また、検出棒44を、運転席に設
けた給油口開口レバーの動きに関連させて、該給油開口
レバーの開操作により大気導入弁27が開口するように
してもよい。
の開閉操作は、上記実施例の外に、タンクキャップ2a
と大気導入弁27の検出棒44とを関連させて、タンク
キャップ2aを外すことにより大気導入弁27が開口す
るようにしてもよく、また、検出棒44を、運転席に設
けた給油口開口レバーの動きに関連させて、該給油開口
レバーの開操作により大気導入弁27が開口するように
してもよい。
【0074】また、図13(a)及び(b)に示す開閉
弁94,94aは、上記の全ての実施例における給油パ
イプ2に備えてもよい。
弁94,94aは、上記の全ての実施例における給油パ
イプ2に備えてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように、第1の発明においては、
ベーパー通路弁をエンジンの運転による負圧を利用して
閉弁作動するようにしたので、通路面積の大きいベーパ
ー通路を小型のベーパー通路弁で確実に閉塞でき、装置
のコンパクト化を図り得る。しかも給油時にはベーパー
通路弁をすみやかに開作動できるため、燃料タンク内の
昇圧を防ぎ、給油の迅速化及び給油パイプから大気への
蒸発燃料排出量を抑制できる。
ベーパー通路弁をエンジンの運転による負圧を利用して
閉弁作動するようにしたので、通路面積の大きいベーパ
ー通路を小型のベーパー通路弁で確実に閉塞でき、装置
のコンパクト化を図り得る。しかも給油時にはベーパー
通路弁をすみやかに開作動できるため、燃料タンク内の
昇圧を防ぎ、給油の迅速化及び給油パイプから大気への
蒸発燃料排出量を抑制できる。
【0076】第2の発明によれば、更に、エンジン停止
中に、蒸発燃料がベーパー通路を通じて蒸発燃料吸着手
段へ多量に排出されることを防止できる上に、車輌の転
倒時に、生燃料がベーパー通路を経て蒸発燃料吸着手段
へ流出することを防止できる。
中に、蒸発燃料がベーパー通路を通じて蒸発燃料吸着手
段へ多量に排出されることを防止できる上に、車輌の転
倒時に、生燃料がベーパー通路を経て蒸発燃料吸着手段
へ流出することを防止できる。
【0077】第3の発明によれば、更に、ベーパー通路
弁の開作動を円滑に行うことができる。第4の発明によ
れば、更に、給油時における燃料タンク内の蒸発燃料の
蒸発燃料吸着手段への排出量を多くすることができる。
弁の開作動を円滑に行うことができる。第4の発明によ
れば、更に、給油時における燃料タンク内の蒸発燃料の
蒸発燃料吸着手段への排出量を多くすることができる。
【0078】第5の発明によれば、ベーパー通路弁を蒸
発燃料吸着手段と一体化し、装置のコンパクト化を図る
ことができる。第6の発明によれば、給油時における蒸
発燃料の大気への排出をより一層抑制することができ
る。
発燃料吸着手段と一体化し、装置のコンパクト化を図る
ことができる。第6の発明によれば、給油時における蒸
発燃料の大気への排出をより一層抑制することができ
る。
【0079】以上のような効果を発揮することにより、
本発明の装置を、給油パイプからの蒸発燃料の排出量を
厳しく規制する地域で使用する車輌に適用でき、また特
に第3、第4及び第6の発明においては、上記の規制が
より一層厳しい地域で使用する車輌に適用できる。
本発明の装置を、給油パイプからの蒸発燃料の排出量を
厳しく規制する地域で使用する車輌に適用でき、また特
に第3、第4及び第6の発明においては、上記の規制が
より一層厳しい地域で使用する車輌に適用できる。
【図1】 本発明の第1実施例を示す系統図。
【図2】 同ベーパー通路弁の断面図。
【図3】 同タンクカバーと大気導入弁との関係を示す
図。
図。
【図4】 同大気導入弁の断面図。
【図5】 同燃料タンクにおける満タン規制バルブとフ
ューエルカットオフバルブを示す断面図。
ューエルカットオフバルブを示す断面図。
【図6】 ベーパー通路弁の他の実施例を示す図。
【図7】 ベーパー通路弁の更に他の実施例を示す図。
【図8】 本発明の第2実施例を示す系統図。
【図9】 同逆止弁を示す断面図。
【図10】 逆止弁の他の実施例を示す断面図。
【図11】 本発明の第3実施例を示す系統図。
【図12】 同タンク内圧制御弁の断面図。
【図13】 (a)は開閉弁を示す断面図、(b)は同
じく他の例を示す断面図。
じく他の例を示す断面図。
【図14】 本発明の第4実施例を示す系統図。
【図15】 同蒸発燃料吸着手段の断面図。
1…燃料タンク 4,4a…ベーパー通路 7…蒸発燃
料吸着手段 8,97…ベーパー通路弁 27…大気導
入弁 57…逆止弁 73,108…大気通路弁 74
…負圧室 92…絞り部 94…開閉弁 118…ロッ
ド
料吸着手段 8,97…ベーパー通路弁 27…大気導
入弁 57…逆止弁 73,108…大気通路弁 74
…負圧室 92…絞り部 94…開閉弁 118…ロッ
ド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60K 15/04 F02M 33/00 A
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料タンクと蒸発燃料吸着手段とを連通
するベーパー通路に、これを開閉するベーパー通路弁を
設け、該ベーパー通路弁を、エンジンの運転により発生
する負圧を作用させて閉弁させ、給油の操作に関連して
開口する大気導入弁から大気を導入することにより上記
の負圧作用をなくして開弁させるように構成したことを
特徴とする蒸発燃料の排出防止装置。 - 【請求項2】 エンジンの運転により発生する負圧をベ
ーパー通路弁に導入する通路に、ベーパー通路弁側から
負圧源の方向への流れのみを許容する逆止弁を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の蒸発燃料の排出防止装
置。 - 【請求項3】 逆止弁の通路に絞り部を設けたことを特
徴とする請求項2記載の蒸発燃料の排出防止装置。 - 【請求項4】 蒸発燃料吸着手段の大気室側に大気と連
通する通路を設け、該通路に、負圧により該通路を遮断
する大気通路弁を設け、その負圧室をエンジンの運転に
より発生する負圧源と上記大気導入弁の通路に連通した
ことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の蒸発燃料
の排出防止装置。 - 【請求項5】 蒸発燃料吸着手段の大気室側壁に上記の
大気通路弁を設け、蒸発燃料流入室側壁にベーパー通路
弁を設け、大気通路弁にロッドを設け、該ロッドをベー
パー通路弁に関連させて、大気通路弁の開作動によりロ
ッドを介してベーパー通路弁を開作動するようにしたこ
とを特徴とする請求項4記載の蒸発燃料の排出防止装
置。 - 【請求項6】 燃料タンクにおける給油パイプの内側開
口端に、給油される燃料の重量によって該開口端を開く
常閉の開閉弁を備えたことを特徴とする請求項1又は2
又は3又は4又は5記載の蒸発燃料の排出防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29667293A JPH07151018A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 蒸発燃料の排出防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29667293A JPH07151018A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 蒸発燃料の排出防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07151018A true JPH07151018A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17836585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29667293A Pending JPH07151018A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 蒸発燃料の排出防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07151018A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004183663A (ja) * | 2002-12-03 | 2004-07-02 | Eaton Corp | 負圧作動式閉鎖バルブ並びに燃料蒸気の排出制御装置および制御方法 |
US6863095B2 (en) | 2003-01-24 | 2005-03-08 | Kyosan Denki Co., Ltd. | Evaporative fuel control system |
EP1674318A1 (de) * | 2004-12-22 | 2006-06-28 | Kautex Textron GmbH & Co. KG. | Entlüftungsventil |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP29667293A patent/JPH07151018A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004183663A (ja) * | 2002-12-03 | 2004-07-02 | Eaton Corp | 負圧作動式閉鎖バルブ並びに燃料蒸気の排出制御装置および制御方法 |
US6863095B2 (en) | 2003-01-24 | 2005-03-08 | Kyosan Denki Co., Ltd. | Evaporative fuel control system |
EP1674318A1 (de) * | 2004-12-22 | 2006-06-28 | Kautex Textron GmbH & Co. KG. | Entlüftungsventil |
JP2006176114A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Kautex Textron Gmbh & Co Kg | 排気弁 |
JP4619284B2 (ja) * | 2004-12-22 | 2011-01-26 | カウテックス テクストロン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 排気弁 |
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