JPH07150732A - クランプ金具 - Google Patents

クランプ金具

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JPH07150732A
JPH07150732A JP5321336A JP32133693A JPH07150732A JP H07150732 A JPH07150732 A JP H07150732A JP 5321336 A JP5321336 A JP 5321336A JP 32133693 A JP32133693 A JP 32133693A JP H07150732 A JPH07150732 A JP H07150732A
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hook
stress
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anchor
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Masami Ogawa
正己 小川
Masayuki Kitamura
雅之 北村
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OTSUKA OOMI TOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掛爪とアンカー部との間に生ずる応力が緩和
できるようにし、クランプ金具の耐久性を向上させる。 【構成】 アンカー部1を外壁に固定するとともに、こ
のアンカー部1に形成された腕部21に設けられる掛爪
3を外装板5の掛溝7に掛着することで、外装板5を外
壁に取り付けるクランプ金具25であって、掛爪3とア
ンカー部1との間に生じる応力を緩和するための応力緩
和形状部23を、腕部21に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外壁面に石板、
陶板等の外装板を取り付けるためのクランプ金具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁面に外装板を取り付けるため
の金具には種々のものがあり、シアーコネクターもその
金具の一つである。バネ鋼の線材からなるシアーコネク
ターは、両端が中央に折り返された掛爪を有し、外装板
の裏面に穿設された一対の掛孔にこの掛爪を挿入するこ
とで、外装板を建物の外壁面に掛着する。そして、掛爪
が挿入された掛孔には硬質タイプのエポキシ系接着剤が
充填され、掛爪は掛孔と一体化されるようになってい
た。ところが、掛爪と掛孔とを一体化させると、例え
ば、引っ張り方向の荷重が外装板に作用した場合、掛孔
に作用する荷重の合成力は掛爪中央部分に相当する掛孔
の中間深さ位置に作用することになった。そのため、外
装板の板面から充分に深い位置でない浅い位置に剪断力
が作用することになり、剪断力を受ける断面積が最大限
で確保されず、外装板掛着部分における強度を充分に得
ることができない事態が生じた。
【0003】このような不具合を解消するため、掛爪と
掛孔を一体化せずに掛着するクランプ金具が提案され
た。図4は従来のクランプ金具を表した斜視図、図5は
掛爪と掛溝との掛着状態を表す断面図である。バネ鋼か
らなる帯板の中央には山形に隆起したアンカー部1が形
成され、アンカー部1は建物の外壁側に埋設される。ア
ンカー部1の両端にはアンカー部1と逆方向に鋭角(小
さい曲げ半径)で折り曲げられた掛爪3が形成され、掛
爪3同士は先端に向かうほど、互いが近接するような折
り曲げ角度となっている。
【0004】一方、外装板5の裏面には一対の平行な掛
溝7が形成され、図5に示すように、掛溝7は溝底に向
かうほど互いに近接するような傾斜角度Bで互いが欠切
されている。ところで、上述の掛爪3は掛溝7に挿入さ
れるのであるが、掛爪3の折曲角度Aと掛溝7の傾斜角
度Bとは一致していない。即ち、掛爪3の折曲角度A
は、掛溝7の傾斜角度Bよりも鋭角となっているのであ
る。従って、掛爪3が掛溝7に挿入された際には、掛爪
3の先端のみが掛溝7に当接するようになっている。こ
の結果、掛爪3は掛溝7の最深位置で掛溝7に掛着し、
剪断力を受ける断面が掛溝7の最深位置から外装板5の
板面に至るまでの最大面積で確保され、引っ張り荷重に
対する剪断強度が最大限に確保されていたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、掛爪3
を掛溝7の最深位置で掛着させるようにした従来のクラ
ンプ金具では、剪断力を受ける断面が大きく確保できる
ため、外装板掛着部分における強度を著しく向上させる
ことができた。しかしながら、従来のクランプ金具で
は、掛爪3がアンカー部両端で単に鋭角で折り曲げられ
て形成されていたため、外装板5が受ける風圧による繰
り返し応力、外装板5の取り付け時に生じる応力、或い
は温度差による収縮膨張の応力がこの曲げ部9(図5参
照)に直接的に集中し、これらの応力を緩和することが
できないという問題があった。例えば、風圧、温度差等
による繰り返し応力によっては、曲げ部9に金属疲労が
生じ、クランプ金具の耐久性が低下する虞れもあった。
また、帯板が鋭角で曲げられると最外層の伸びは非常に
大きくなり、引っ張り側の最大歪みがその材質の局部伸
びを越えた場合には割れが生じる虞れもあった。本発明
は上記状況に鑑みてなされたもので、掛爪とアンカー部
との間に生ずる応力を緩和することができるクランプ金
具を提供し、もって、クランプ金具の耐久性向上を図る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るクランプ金具の構成は、アンカー部を外
壁に固定するとともに、このアンカー部に連結する腕部
に設けられた掛爪を外装板裏面の掛溝に掛着すること
で、外装板を外壁に取り付けるクランプ金具であって、
掛爪とアンカー部との間に生じる応力を緩和する応力緩
和形状部を、腕部に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】掛爪が外装板の掛溝に挿入された状態で、外装
板に例えば風圧による繰り返し荷重が作用すると、剛固
定されたアンカー部と掛爪の間には応力が生じるが、こ
の応力は腕部に形成された応力緩和形状部により緩和さ
れ、アンカー部と掛爪の間に生じる疲労が減少し、クラ
ンプ金具の耐久性が高められることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るクランプ金具の好適な実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明ク
ランプ金具の斜視図、図2はクランプ金具の応力緩和形
状部の拡大図である。なお、図4、図5に示した部材、
部位と同一の部材、部位には同一の符号を付すこととす
る。図1に示すように、鋼材からなる帯板の中央にはこ
の帯板が山形に隆起して折曲されたアンカー部1が形成
され、アンカー部1は建物の外壁側に埋設固定されるよ
うになっている。アンカー部1の裾側である帯板の両端
は、同一面状となって折り曲げられた腕部21となって
いる。それぞれの腕部21の先端には鋭角ではなく例え
ば弧状に折り曲げられた応力緩和形状部23が形成さ
れ、応力緩和形状部23は外装板5が受ける風圧による
繰り返し応力、外装板5の取り付け時に生じる応力、温
度差による収縮膨張の応力、或いは振動による応力を緩
和するようになっている。
【0009】応力緩和形状部23の先端には掛爪3が形
成され、掛爪3同士は先端に向かうほど、互いが近接す
るような相対角度で曲げられている。一方、外装板5の
裏面には平行な一対の掛溝7が形成されており、図2に
示すように、掛溝7は溝底に向かうほど互いに近接する
ような傾斜角度Bでそれぞれが欠切されている。掛爪3
と腕部21との成す角度Aは、従来同様、掛溝7の傾斜
角度Bよりも鋭角となっている。従って、掛爪3が掛溝
7に挿入された際には、掛爪3の先端のみが掛溝7に当
接するようになっている。つまり、掛爪3は掛溝7の最
深位置で掛溝7に掛着するのである。アンカー部1、掛
爪3、腕部21、応力緩和形状部23を主な部位として
本実施例に係るクランプ金具25が構成されている。
【0010】このように構成されたクランプ金具25で
は、掛爪3が外装板5の掛溝7に挿入されると、従来同
様、掛爪3の先端が掛溝7の最深位置で当接し、クラン
プ金具25に引っ張り方向の荷重が作用した場合、剪断
力を受ける断面が掛溝7の最深位置から外装板5の板面
に至るまでの最大面積で確保され、引っ張り荷重に対す
る剪断強度が面積に比例して最大限に確保されることに
なる。このような掛着状態において、外装板5に例えば
風圧による繰り返し荷重が作用すると、剛固定されたア
ンカー部1と掛爪3の間には応力が生じるが、この応力
は応力緩和形状部23により分散されて緩和されること
になる。これにより、アンカー部1と掛爪3の間に作用
するストレスが減少され、クランプ金具25の耐久性が
大幅に向上することになるのである。
【0011】なお、図2に示すように、掛爪3が掛溝7
に掛着された後、掛溝7の開口には弾性接着材等の弾性
膜材27が貼着され、クランプ金具25の埋設時におけ
る打設コンクリート29が掛溝7内に侵入しないように
図られる。これは、コンクリート29が侵入することに
より、掛爪3と掛溝7とが一体化し、掛爪3の当接位置
が先端、即ち、最深部のみでなくなるのを防止するため
である。また、弾性膜材27は、コンクリート29から
の応力緩和形状部23へ働く外力を吸収する一方、応力
緩和形状部23の応力緩和時における変位を自由に生じ
させる緩衝材的働きもある。例えば、この例のように、
コンクリート29が打設された場合、応力緩和形状部2
3がコンクリート29に密着すれば、応力緩和のための
応力緩和形状部23の変位が規制されることになるが、
コンクリート29と応力緩和形状部23との間に弾性膜
材27を介在させれば、応力緩和形状部23が微動可能
となり、これにより応力緩和作用を充分に生じさせるこ
とができるのである。
【0012】又、上記実施例にて説明したクランプ金具
25は、帯板材を折り曲げて形成されたものであるが、
本発明は斯かる形状に限定されるものではない。すなわ
ち、図3に示す如く、棒状材を折り曲げて形成した所謂
バネアンカー31であっても、その掛爪33近傍に応力
緩和形状部35を設けることで前記クランプ金具25と
同様の作用効果を発揮するものである。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るクランプ金具によれば、応力緩和形状部を腕部に形成
したので、簡単な構造でアンカー部と掛爪の間に生じる
応力を緩和することができ、腕部の疲労を減少させるこ
とができることから、クランプ金具の耐久性を著しく高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明クランプ金具の斜視図である。
【図2】クランプ金具の応力緩和形状部の拡大図であ
る。
【図3】クランプ金具の他の実施例を示す図である。
【図4】従来のクランプ金具を表した斜視図である。
【図5】掛爪と掛溝との掛着状態を表す断面図である。
【符号の説明】
1 アンカー部 3 掛爪 5 外装板 7 掛溝 21 腕部 23 応力緩和形状部 25 クランプ金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカー部を外壁に固定するとともに、
    該アンカー部に連結する腕部に設けられた掛爪を外装板
    裏面の掛溝に掛着することで、該外装板を前記外壁に取
    り付けるクランプ金具であって、 前記掛爪と前記アンカー部との間に生じる応力を緩和す
    る応力緩和形状部を、前記腕部に形成したことを特徴と
    するクランプ金具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6439457A (en) * 1987-08-06 1989-02-09 Fujita Corp Method of mounting stone in concrete member
JPH0357232U (ja) * 1989-10-09 1991-05-31

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6439457A (en) * 1987-08-06 1989-02-09 Fujita Corp Method of mounting stone in concrete member
JPH0357232U (ja) * 1989-10-09 1991-05-31

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