JPH07150617A - インバート部材、排水桝及びインバート部材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化を図ると共に、軽量化に伴う浮き上り
を防止し得るインバート部材、排水桝及びインバート部
材の製造方法を提供することである。 【構成】 基体１１は、発泡ウレタンまたは発泡スチロ
ールから構成され、主面１４が流路となる凹溝１５を有
し、側面１６が主面１４に連なって底面１７側に伸びて
いる。被覆部材１２は、発泡ウレタンまたは発泡スチロ
ールとは異なる不透水性の合成樹脂で構成され、基体１
１の主面１４及び側面１６をその表面に沿って被覆し、
側面１６よりも突出した取付用の裾部分１２１を有して
いる。裾部分１２１に穴１２２を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インバート部材、排水
桝及びインバート部材の製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のインバート部材は、一般的にコン
クリートで構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のコンクリート製のインバート部材は、以下のよ
うな問題点を有している。 （Ａ）重量が重く敷設作業が困難である。 （Ｂ）流路変更が容易でない。

【０００４】そこで、本発明の課題は、軽量化及び流路
変更の容易化を図り、作業性を向上し得るインバート部
材、排水桝及びインバート部材の製造方法を提供するこ
とである。

【０００５】本発明の別の課題は、軽量化に伴う浮き上
りを防止し得るインバート部材、排水桝及びインバート
部材の製造方法を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係るインバート部材は、基体と、被覆部材
とを含み、前記基体は、発泡ウレタンまたは発泡スチロ
ールから構成され、主面と、側面と、底面とを含み、前
記主面が流路となる凹溝を有し、前記側面が前記主面に
連なって前記底面側に伸びており、前記被覆部材は、発
泡ウレタンまたは発泡スチロールとは異なる不透水性の
合成樹脂で構成され、前記基体の前記主面及び前記側面
をその表面に沿って被覆し、前記底面側において前記側
面よりも突出した取付用の裾部分を有している。

【０００７】また、本発明に係る排水桝は、桝本体と、
インバート部材と、結合部材とを含み、前記桝本体は、
底部と、外壁を有し、前記外壁が前記底部の周囲に設け
られ管接続部を備えており、前記インバート部材は、上
記記載のものであって、前記桝本体の前記底部上に配置
されており、前記結合部材は、前記インバート部材の前
記裾部分において前記インバート部材を前記桝本体の前
記底部に固定するものである。

【０００８】さらに、本発明に係るインバート部材の製
造方法は、少なくとも２つの工程を含み、第１の工程
は、前記基体を構成する発泡ウレタン若しくは発泡スチ
ロールに前記凹溝を形成し、第２の工程は、前記第１の
工程の後、前記主面及び前記側面に沿って前記合成樹脂
を被着させ、前記裾部分を有する前記被覆部材を形成す
る。

【０００９】

【作用】インバート部材は、基体が発泡ウレタンまたは
発泡スチロールから構成されているので、極めて軽量に
なる。従来のコンクリート製の重量と比較して１／１０
〜１／５０以下まで軽量化できる。従って、製造及び設
置作業時の重量負担が著しく軽減される。

【００１０】また、基体が発泡ウレタンまたは発泡スチ
ロールから構成されているので、基体をカッタまたは熱
線を用いて切断する、熱型で押圧する等の手段により、
凹溝を簡単に形成できる。従って、流路形成および流路
変更が極めて容易になる。

【００１１】基体は、側面が主面に連なって底面側に伸
びており、被覆部材は、基体の主面及び側面をその表面
に沿って被覆し、底面側において側面よりも突出した取
付用の裾部分を有しているから、インバート部材を桝本
体に設置するときに、裾部分において釘等の結合部材を
用いてインバート部材を桝本体の底部に固定できる。裾
部分に穴をもうけると、ボルト・ナット等の結合部材を
用いてインバート部材を桝本体の底部に固定できる。こ
れにより、インバート部材を桝本体に確実に固定でき、
インバート部材の浮き上がりを防止できる。

【００１２】被覆部材は、発泡ウレタンまたは発泡スチ
ロールとは異なる不透水性の合成樹脂で構成され、基体
の主面及び側面をその表面に沿って被覆しているので、
基体内への透水を防止する。しかも裾部分は側面よりも
突出しているから、基体の底面側から透水することもな
い。その結果、インバート部材の耐久性、排水性が向上
する。

【００１３】被覆部材を構成する合成樹脂は、望ましく
は熱可塑性樹脂で構成する。この場合には、加熱によっ
て熱可塑性樹脂を軟化させながら、真空吸引等を行なう
ことにより、基体の主面及び側面に沿って被覆部材を容
易、かつ、密接に被着できる。

【００１４】排水桝は、外壁に管接続部を備える有底の
桝本体と、基体が発泡ウレタンまたは発泡スチロールか
ら構成されるインバート部材とに分かれているので、桝
本体とインバート部材とを別々に扱うことができる。従
って、製造及び設置作業時の重量負担が軽減される。

【００１５】インバート部材は、桝本体の底部上に配置
されており、結合部材は、インバート部材の裾部分にお
いてインバート部材を桝本体の底部に固定するから、イ
ンバート部材の浮き上がりを確実に防止できる。

【００１６】

【実施例】図１は本発明に係るインバート部材の第１の
実施例の平面図、図２は図１のＡ２−Ａ２線上断面図で
ある。図おいて、参照符号１０はインバート部材、１１
は基体、１２は被覆部材である。

【００１７】基体１１は、発泡ウレタンまたは発泡スチ
ロールから構成され、主面１４が流路となる凹溝１５を
有し、側面１６が主面１４に連なって底面１７側に伸び
ている。

【００１８】被覆部材１２は、不透水性の合成樹脂で構
成され、基体１１の主面１４及び側面１６をその表面に
沿って被覆している。被覆部材１２は、基体１１の底面
１７側において側面１６よりも突出した取付用の裾部分
１２１を有している。裾部分１２１は、一面が底面１７
と同一平面となっており、穴１２２を有している。不透
水性の合成樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂（ＰＶ
Ｃ）、ＡＢＳ樹脂、ポリエチレン樹脂（ＰＥ）またはポ
リエチレンテレフタレート樹脂（ＰＥＴ）等の熱可塑性
樹脂が望ましい。

【００１９】上述のように、インバート部材１０は、基
体１１が発泡ウレタンまたは発泡スチロールから構成さ
れているので、極めて軽量になる。従来の重量の１／１
０〜１／５０以下まで軽量化できる。従って、製造及び
設置作業時の重量負担が一層軽減される。

【００２０】また、基体１１が発泡ウレタンまたは発泡
スチロールから構成されているので、基体１１をカッタ
または熱線を用いて切断する、型成形する等の手段によ
り、凹溝１５を簡単に形成できる。従って、流路形成お
よび流路変更が極めて容易になる。

【００２１】基体１１は、側面１６が主面１４に連なっ
て底面側１７に伸びており、被覆部材１２は、基体１１
の主面１４及び側面１６をその表面に沿って被覆し、底
面１７側において側面１６よりも突出した取付用の裾部
分１２１を有しているから、後述するように（図７及び
図８参照）、インバート部材１０を桝本体１に設置する
ときに、裾部分１２１において釘等の結合部材２３を用
いてインバート部材１０を桝本体１の底部２０に固定で
きる。裾部分１２１に穴１２２を設けると、ボルト・ナ
ット等の結合部材２３を用いてインバート部材１０を桝
本体１の底部２０に固定できる。これにより、インバー
ト部材１０を桝本体１に確実に固定でき、インバート部
材１０の浮き上がりを防止できる。

【００２２】被覆部材１２は、発泡ウレタンまたは発泡
スチロールとは異なる不透水性の合成樹脂で構成され、
基体１１の主面１４及び側面１６をその表面に沿って被
覆しているので、基体１１内への透水を防止する。しか
も裾部分１２１が側面１６よりも突出しているから、基
体１１の底面１７側から透水することもない。穴１２２
は側面１６よりも突出した裾部分１２１に設けられてい
るから、穴１２２から基体１１内へ透水することもな
い。その結果、インバート部材１０の耐久性、排水性が
向上する。

【００２３】被覆部材１２を構成する合成樹脂は、塩化
ビニル樹脂（ＰＶＣ）、ＡＢＳ樹脂、ポリエチレン樹脂
（ＰＥ）またはポリエチレンテレフタレート樹脂（ＰＥ
Ｔ）等の熱可塑性樹脂でなる。この場合には、加熱によ
って熱可塑性樹脂を軟化させながら、真空吸引等を行な
うことにより、基体１１の主面１４及び側面１６に対し
て、被覆部材１２を容易に、かつ、密接に被着できる。

【００２４】図３は本発明に係るインバート部材の第２
の実施例の平面図、図４は図３のＡ４−Ａ４線上断面図
である。図において、図１及び図２と同一参照符号は同
一性ある構成部分を示している。本実施例は、側面１６
に段部１６１を有し、段部１６１が被覆部材１２で被覆
されている。被覆部材１２は、段部１６１の上の部分が
裾部分１２１となる。この構成によれば、段部１６１に
より被覆部材１２の機械的強度が補強され、穴１２２の
機械的強度も向上し、インバート部材１０の浮き上がり
を確実に防止できる。また、インバート部材１０を後述
する桝本体１に入れる際の作業性も向上する。図示はし
ないが、裾部分１２１は、第１の実施例と同様に、段部
１６１から基体１１の底面１７と同一平面にまで延長し
て設けることもできる。そうすると、裾部分１２１の先
端と基体１１との距離が長くなるから、底面１７側から
の透水を更に少なくすることができる。

【００２５】図５は本発明に係るインバート部材の第３
の実施例の平面図、図６は図５のＡ６−Ａ６線上断面図
である。図において、図１及び図２と同一参照符号は同
一性ある構成部分を示している。本実施例は、主面１４
に凹凸部１３を設けてある。凹凸部１３は、基体１１に
凹溝加工または熱型による押圧加工により形成され、被
覆部材１２により被覆されている。また、図示はしない
が、凹凸シートを主面１４上に貼り付けて形成してもよ
い。この構成によれば、凹凸部１３により排水桝の設置
作業時または清掃作業時に作業員の転倒を防止できる。
また、被覆部材１２が凹凸部１３を被覆しているので、
凹凸部１３の機械的強度が増す。

【００２６】図７は本発明に係る排水桝の平面図、図８
は図７のＡ８−Ａ８線上断面図である。図において、１
はコンクリート等で形成された桝本体、１０はインバー
ト部材、２３は結合部材である。

【００２７】桝本体１は、底部２０及び底部２０の外周
部から立ち上がる筒状の外壁２１を有する有底筒状とな
っていて、外壁２１には桝本体１の内外へ通じる管接続
部２２が形成されている。

【００２８】インバート部材１０は、基体１１と、被覆
部材１２とを含んでいる。基体１１は、発泡ウレタンま
たは発泡スチロールにより構成され、主面１４が流路と
なる凹溝１５を有し、側面１６が主面１４に連なって底
面１７側に伸びている。被覆部材１２は不透水性の合成
樹脂で構成され、基体１１の主面１４及び側面１６をそ
の表面に沿って被覆し、底面１７側において側面１６よ
りも突出した取付用の裾部分１２１を有している。裾部
分１２１は穴１２２を有している。

【００２９】インバート部材１０は、凹溝１５が桝本体
１の各管接続部２２に連通するように、桝本体１の底部
２０上に配置されている。本実施例では、管接続部２２
は３箇所としたが、その数は任意であり、凹溝１５の数
も任意に定めることができる。

【００３０】結合部材２３は、インバート部材１０の穴
１２２を通ってインバート部材１０を桝本体１の底部２
０に固定する。結合部材２３は、釘、ボルト等の一般的
な支持具で構成できる。

【００３１】上述のように、排水桝は、外壁２１に管接
続部２２を備える有底２０の桝本体１と、基体１１が発
泡ウレタンまたは発泡スチロールから構成されるインバ
ート部材１０とに分かれているので、桝本体１とインバ
ート部材１０とを別々に扱うことができる。従って、製
造及び設置作業時の重量負担が軽減される。インバート
部材１０は、桝本体１の底部２０上に配置されており、
結合部材２３は、インバート部材１０の裾部分１２１に
おいてインバート部材１０を桝本体１の底部２０に固定
するから、インバート部材１０の浮き上がりを確実に防
止できる。

【００３２】実施例は、インバート部材１０から溢れた
排水をインバート部材１０に戻すため、桝本体１の外壁
２１とインバート部材１０の側面１６との間を充填部材
２４により充填している。充填部材２４は、エマルジョ
ンゴム含有モルタル、エポキシ等の合成樹脂系接着剤が
使用される。インバート部材１０は、結合部材２３によ
り固定されているので、充填部材２４を充填する際に位
置ずれを起こすことがない。従って、図示しない接続配
管との芯ずれを防止できる。

【００３３】上述のインバート部材１０に代えて、第２
の実施例及び第３の実施例のインバート部材１０を使用
した場合も、同様の作用効果が得られる。

【００３４】図９〜図１６は本発明に係るインバート部
材１０の製造方法を示す概略図である。図において、図
１及び図２と同一参照符号は、同一性ある構成部分を示
している。以下、流路となる凹溝１５を２本を有するイ
ンバート部材１０の製造方法を例にとり説明する。この
インバート部材１０の製造方法は、少なくとも２つの工
程を含む。

【００３５】第１の工程は、基体１１を構成する発泡ウ
レタン若しくは発泡スチロールを所定の大きさの成形体
に切り出し、凹溝１５を形成する。

【００３６】第２の工程は、第１の工程の後、主面１４
及び側面１６に沿って合成樹脂を被着させ、裾部分１２
１を有する被覆部材１２を形成する。

【００３７】まず、第１工程の切断工程を述べる。図９
及び図１０に示すように、発泡ウレタンまたは発泡スチ
ロールからなる母材を、熱線またはカッタを用いて、排
水桝に応じた大きさ及び形状の成形体１８に切り出す。

【００３８】その後、図１１及び図１２に示すように、
排水桝に応じた大きさ及び形状に切り出された成形体１
８を、カッタまたは熱線を用いて所定の箇所に第１の凹
溝１５を設ける。この凹溝１５は、数値制御された工作
機械を用いて容易に形成できる。

【００３９】続いて、図１３及び図１４に示すように、
第１の凹溝１５が設けられた成形体１８について、所定
の箇所に第１の凹溝１５と合流する第２の凹溝１５をカ
ッタまたは熱線を用いて形成する。この第２の凹溝１５
も上記と同様に、数値制御された工作機械を用いて容易
に形成される。

【００４０】熱線やカッタ等による切断工程の代わり
に、熱型で押圧する工程、型内成型工程を用いてもよ
い。この工程によれば、複雑な凹凸形状を容易に形成で
きる。

【００４１】次に、後述するように、被覆部材１２を構
成する合成樹脂を成形体１８に被覆するための空気抜け
に必要な小さな穴（図示せず）を成形体１８に複数設け
る。この穴は、通常、径が１φ程度である。

【００４２】続いて、第２工程の被覆部材１２の形成に
ついて述べる。図１５に示すように、被覆部材１２とな
る熱可塑性樹脂板４０を支持具４１で固定し、この熱可
塑性樹脂板４０の上下に熱可塑性樹脂板４０を覆う広さ
を持つ赤外線板４２を渡す。そして、熱可塑性樹脂板４
０に赤外線を放射して熱可塑性樹脂板４０を軟化させ
る。

【００４３】熱可塑性樹脂板４０が軟化したならば、図
１６に示すように、第１工程を終了した成形体１８を真
空形成器５０が備えられた支持台５１の所定の位置に設
置する。その後、軟化した熱可塑性樹脂板４０を支持具
４１に取り付けた状態で成形体１８を覆う。次に、真空
ポンプ（図示せず）を用いて支持台５１に複数存在する
小さな空気引き出し孔５２を介して、成形体１８と熱可
塑性樹脂板４０との間にある空気を、成形体１８に存在
する穴を通して抜き取る。

【００４４】すると、図１６に示すように、成形体１８
の表面に沿って熱可塑性樹脂板４０が被覆される。その
後、軟化した熱可塑性樹脂板４０を水等を用いて冷却
し、被覆部材１２の形状を固定する。以上で、インバー
ト部材１０が完成する。

【００４５】ボルト・ナット等の結合部材２３を使用す
る場合は、第２工程の終了後に、図１７に示すように、
ドリル等を用いて穴１２２を空ける。

【００４６】上述のように、第１の工程は、基体１１を
構成する発泡ウレタン若しくは発泡スチロールをカッタ
または熱線を用いて切断し、凹溝１５を形成する工程で
あるから、流路となる凹溝１５を簡単に形成できる。従
って、流路変更に極めて容易に対応できる。

【００４７】第２の工程は、第１の工程の後、主面１４
及び側面１６上をその表面に沿って不透水性の合成樹
脂、例えば塩化ビニル樹脂（ＰＶＣ）、ＡＢＳ樹脂、ポ
リエチレン樹脂（ＰＥ）またはポリエチレンテレフタレ
ート樹脂（ＰＥＴ）等の熱可塑性樹脂を被着させ、裾部
分１２１を有する被覆部材１２を形成する工程であるか
ら、加熱によって熱可塑性樹脂を軟化させながら、真空
吸引等を行なうことにより、基体１１の主面１４及び側
面１６上に被覆部材１２を容易、かつ、密接に形成でき
る。しかも、真空吸引時に裾部分１２１の一面が底面１
７と同一平面となるように、被覆部材１２を形成でき
る。

【００４８】第２の実施例及び第３の実施例のインバー
ト部材１０を製造する場合も同様にできる。

【００４９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば次の
ような効果が得られる。 （ａ）基体が発泡ウレタンまたは発泡スチロールから構
成されているので、従来の１／１０〜１／５０以下と、
極めて軽量で、製造及び設置作業の容易なインバート部
材及び排水桝を提供できる。 （ｂ）基体が発泡ウレタンまたは発泡スチロールから構
成されているので、流路形成および流路変更を容易にな
し得るインバート部材及び排水桝を提供できる。 （ｃ）被覆部材は、基体の主面及び側面をその表面に沿
って被覆し、底面側において側面よりも突出した取付用
の裾部分を有しているから、桝本体に設置したときに、
浮き上がりを防止し得るインバート部材及び排水桝を提
供できる。 （ｄ）被覆部材は、発泡ウレタンまたは発泡スチロール
とは異なる不透水性の合成樹脂で構成され、基体の主面
及び側面をその表面に沿って被覆し、底面側において側
面よりも突出した裾部分を有しているので、基体内への
透水を防止し、耐久性、排水性に優れたインバート部材
及び排水桝を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るインバート部材第１の実施例の平
面図である。

【図２】図１のＡ２−Ａ２線上における断面図である。

【図３】本発明に係るインバート部材第２の実施例の平
面図である。

【図４】図３のＡ４−Ａ４線上における断面図である。

【図５】本発明に係るインバート部材第３の実施例の平
面図である。

【図６】図５のＡ６−Ａ６線上における断面図である。

【図７】本発明に係る排水桝の平面図である。

【図８】図７のＡ７−Ａ７線上における断面図である。

【図９】本発明に係るインバート部材の製造方法におけ
る第１工程の切断工程を示す概略図であり、母材から成
形体を切り出した状態を示している。

【図１０】図９のＡ１０−Ａ１０線上における断面図で
ある。

【図１１】本発明に係るインバート部材の製造方法にお
ける第１工程の切断工程を示す概略図であり、第１の凹
溝を切り出した状態を示している。

【図１２】図１１のＡ１２−Ａ１２線上における断面図
である。

【図１３】本発明に係るインバート部材の製造方法にお
ける第１工程の切断工程を示す概略図であり、第２の凹
溝を切り出した状態を示している。

【図１４】図１３のＡ１４−Ａ１４線上における断面図
である。

【図１５】本発明に係るインバート部材の製造方法にお
ける第２工程を示す概略図であり、熱可塑性樹脂板を加
熱した状態を示している。

【図１６】本発明に係る第１の実施例のインバート部材
の製造方法における第２工程を示す概略図であり、熱可
塑性樹脂板を真空吸引した状態を示している。

【図１７】本発明に係る第１の実施例のインバート部材
の製造方法において選択的に行なわれる穴空け工程を示
す概略図である。

【符号の説明】

１ 桝本体 １０ インバート部材 １１ 基体 １２ 被覆部材 １２１ 裾部分 １２２ 穴 １３ 凹凸部 １４ 主面 １５ 凹溝 １６ 側面 １７ 底面 １８ 成形体 ２０ 底部 ２１ 外壁 ２２ 管接続部 ２３ 充填部材 ４０ 熱可塑性樹脂板 ４１ 支持具 ４２ 赤外線板 ５０ 真空形成器 ５１ 支持台 ５２ 空気引き出し孔

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基体と、被覆部材とを含むインバート部
   材であって、 前記基体は、発泡ウレタンまたは発泡スチロールから構
   成され、主面と、側面と、底面とを含み、前記主面が流
   路となる凹溝を有し、前記側面が前記主面に連なって前
   記底面側に伸びており、 前記被覆部材は、発泡ウレタンまたは発泡スチロールと
   は異なる不透水性の合成樹脂で構成され、前記基体の前
   記主面及び前記側面をその表面に沿って被覆し、前記底
   面側において前記側面よりも突出した取付用の裾部分を
   有しているインバート部材。
2. 【請求項２】 前記被覆部材は、前記裾部分に穴を有し
   ている請求項１に記載のインバート部材。
3. 【請求項３】 前記合成樹脂は、熱可塑性樹脂である請
   求項１または２に記載のインバート部材。
4. 【請求項４】 前記熱可塑性樹脂は、ＰＶＣ、ＡＢＳ、
   ＰＥまたはＰＥＴの何れかである請求項３に記載のイン
   バート部材。
5. 【請求項５】 桝本体と、インバート部材と、結合部材
   とを含む排水桝であって、 前記桝本体は、底部と、外壁を有し、前記外壁が前記底
   部の周囲に設けられ管接続部を備えており、 前記インバート部材は、請求項１、２、３または４に記
   載のいずれかであって、前記桝本体の前記底部上に配置
   されており、 前記結合部材は、前記インバート部材の前記裾部分にお
   いて前記インバート部材を前記底部に固定するものであ
   る排水桝。
6. 【請求項６】 請求項１乃至４に記載のインバート部材
   の製造方法であって、 少なくとも２つの工程を含み、 第１の工程は、前記基体を構成する発泡ウレタン若しく
   は発泡スチロールに前記凹溝を形成し、 第２の工程は、前記第１の工程の後、前記主面及び前記
   側面に沿って前記合成樹脂を被着させ、前記裾部分を有
   した前記被覆部材を形成するインバート部材の製造方
   法。