JPH07150330A - スプレーめっきによる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

スプレーめっきによる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JPH07150330A
JPH07150330A JP6007227A JP722794A JPH07150330A JP H07150330 A JPH07150330 A JP H07150330A JP 6007227 A JP6007227 A JP 6007227A JP 722794 A JP722794 A JP 722794A JP H07150330 A JPH07150330 A JP H07150330A
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JP
Japan
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steel sheet
plating
zinc
molten zinc
strip
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JP6007227A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yoshino
博之 吉野
Yasuhiro Akita
靖博 秋田
Masanori Hoshino
正則 星野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、溶融亜鉛スプレー方法により、良
好な外観を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
を提供することを目的とする。 【構成】 前処理されて連続的に送給されてくる帯状鋼
板の表面に非酸化性雰囲気中で溶融亜鉛の微粒子を吹き
付けることによりスプレーめっきするに際し、吹き付け
る溶融亜鉛として、主成分がZnで、Al濃度が0.0
8wt%以下であり、残部が不可避的不純物からなる溶融
亜鉛を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状鋼板の溶融亜鉛ス
プレーめっき方法、特に高品質の帯状鋼板を得ることが
できるめっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛の如き溶融金属をスプレーによ
り微粒化し、これを連続的に送られてくる帯状鋼板の表
面に付着させてめっきする、スプレーめっき方法は、従
来から、特開昭53−99047号公報、特開平1−2
01456号公報で知られている。いずれも溶融亜鉛中
のAl濃度の重要性について、全く言及しておらず、最
適なAl濃度は指定されていない。従って、溶融亜鉛中
のAl濃度は、現状の溶融亜鉛めっき法で通常設定され
ている0.1〜0.2wt%の高濃度でも問題ないとされ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融亜
鉛中のAl濃度が高濃度であると、溶融亜鉛の流動性が
著しく悪化する。そのため、前述の溶融亜鉛スプレーめ
っき方法では、付着した微粒化亜鉛が帯状鋼板上で十分
に拡がり切らずに、溶融亜鉛と鉄の合金化反応が進行し
てしまう。従って、帯状鋼板表面上の至るところで、付
着溶融亜鉛が流動不良のままで固化して、斑点模様とし
て残り、均一なめっき外観を得ることが困難となる。従
って、従来の溶融亜鉛スプレーめっき方法では、スプレ
ーめっき後、引き続いて合金化熱処理を行なっても、斑
点模様がそのまま残留し、めっき面全体が均一な外観を
有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得ることは極めて困
難である。
【0004】このように、従来の溶融亜鉛スプレーめっ
き方法では、良好な外観を有する合金化溶融亜鉛めっき
鋼板を製造することはできない。本発明は、溶融亜鉛ス
プレーめっき方法により、良好な外観を有する合金化溶
融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的達成のための本
発明の要旨とするところは、前処理されて連続的に送給
されてくる帯状鋼板の表面に非酸化性雰囲気中で溶融亜
鉛の微粒子を吹き付けることによりスプレーめっきする
に際し、吹き付ける溶融亜鉛として、主成分がZnで、
Al濃度が0.08wt%以下であり、残部が不可避的不
純物からなる溶融亜鉛を用いることを特徴とするスプレ
ーめっきによる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に
ある。
【0006】また、吹き付ける溶融亜鉛として、主成分
がZnで、Al濃度が0.08wt%以下であり、Fe、
Pb、Cdの各元素が1種または2種以上含み、その総
量が0.5wt%以内であり、残部が不可避的不純物から
なる溶融亜鉛を用いることを特徴とするスプレーめっき
による合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法によっても
同様の効果が期待できる。
【0007】本発明では、亜鉛めっきの片面あたりの目
付量を130 g/m2 以下に調整し、めっき工程に送られ
てくる前の帯状鋼板の温度を溶融亜鉛の融点より20℃
低い温度以上、580℃以下にして、スプレーめっきを
施すことが望ましい。
【0008】
【作用】本発明者らは、吹き付ける溶融亜鉛にAl濃度
が0.08wt%以下の溶融亜鉛を用いることで、良好な
外観を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造できるこ
とを確認した。これは、Al濃度が0.08wt%以下の
溶融亜鉛は、極めて流動性が良好であるため、亜鉛粒子
は帯状鋼板上で速やかに拡がり、粒子同士が良好に重な
りあって、均一な外観のめっき鋼板になるためである。
また、溶融亜鉛中のAl濃度が低いために、めっき時の
帯状鋼板の温度が融点付近の低温度であっても、合金化
反応が比較的速やかに進行して、良好な外観の合金化溶
融亜鉛めっき鋼板になる。この時、合金化速度が速いに
も拘らず、外観が斑点状にならないのは、溶融亜鉛の流
動速度が、合金化速度に比べて著しく速いためである。
更に、他の含有成分の影響について検討した結果、Al
濃度を0.08wt%以下に抑え、Fe、Pb、Cdの各
元素が1種または2種以上含み、その総量が0.5wt%
以内であり、残部がZnよりなる溶融亜鉛であれば、上
記特性が発揮されることを確認した。不可避的不純物
は、0.01wt%以下であれば、問題ない。また、本発
明者らは、めっき条件について鋭意検討を進め、より優
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られる条件として、
以下に述べる製造条件の範囲に抑えることが望ましいこ
とを突き止めた。
【0009】亜鉛目付量は、片面あたり130 g/m2
下に抑えることが望ましい。それ以上では、めっきの密
着性が極端に劣化してめっきが粉状に剥離するパウダリ
ング現象が顕著に現われる。また、めっき時の帯状鋼板
の温度は最低温度を亜鉛の融点より20℃低い温度以上
にすることが望ましい。この温度以下では、溶融亜鉛の
凝固と流動現象が混在して、めっき外観を著しく損な
う。また、めっき時の帯状鋼板の温度は、580℃以下
が望ましい。この温度以上であると、合金化速度が著し
く増大して、合金化反応と亜鉛の流動拡がり現象が競合
して、不均一なめっき外観となってしまう。
【0010】
【実施例】図1に本発明を実施する製造プロセスの例を
示す。本実施例においては、表1左欄に示した製造条件
に従って、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。表1
中の製造条件による具体的な製造方法を下記に示す。
【0011】帯状鋼板は、厚さ0.75mm×幅500m
m、低炭素Alキルド鋼の冷延鋼板を使用した。帯状鋼
板1は、予め酸洗処理又は水素還元加熱処理により十分
な脱脂を行ない、表面の清浄化を図る。次に、非酸化性
雰囲気下で誘導加熱装置5により、めっき時の帯状鋼板
1の温度は、亜鉛の融点以上の所定温度まで加熱され、
非酸化性雰囲気を保持したまま、デフレクターロール2
を介して、めっき室3に送られる。帯状鋼板の温度は、
めっき室3に送られる前の適当な位置に放射温度計7を
設置して、帯状鋼板の温度を測定し、出力制御装置8に
より、誘導加熱装置5の出力を調整して、制御する。
【0012】次に、めっき室3において、溶融亜鉛の吹
き付けノズル4で、帯状鋼板の両面に溶融亜鉛を吹き付
けて、スプレーめっきする。この時、溶融亜鉛には、通
常電気亜鉛めっきに用いられるAl濃度0wt%のインゴ
ットを用いた。スプレーめっき時の鋼板温度は表1中に
めっき時の帯状鋼板の温度として示している。溶融亜鉛
の吹き付けノズル4は、ガスアトマイズ方式、すなわち
溶融亜鉛を窒素ガスで微粒化する方式であり、累積重量
平均粒径50μm以下に微粒化する。めっきの目付量
は、ノズルへの溶融亜鉛の供給圧力や帯状鋼板のライン
速度で調整される。溶融亜鉛温度は460℃である。
【0013】その後、ラジアントチューブバーナーによ
る輻射加熱炉である保熱炉6に送り、帯状鋼板の温度を
460℃に保持して、10秒程度通板する。この時の保
熱条件は、保熱炉6内に設置した放射温度計9により温
度計測し、バーナーの出力調整と帯状鋼板のライン速度
により、調整される。その後、ジェットクーラーで常温
まで冷却する。
【0014】図1の製造プロセスに従って、本発明の合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法によって製造された製
品と従来のスプレー亜鉛めっき方法で製造された比較材
のめっき品質を調査した結果を表1右欄に示す。図2に
溶融亜鉛中のAl濃度がめっき外観に与える影響を調査
した結果を示す。めっき外観は、溶融亜鉛中のAl濃度
が0.08wt%以下であれば問題ないが、Al濃度が低
くなる程、良好になっていることが分かる。溶融亜鉛中
のAl濃度は、できるだけ低く抑え、0.01wt%以下
にすることが望ましい。溶融亜鉛中のAl濃度は、0wt
%にすることが最も望ましい。
【0015】次に、図1の製造プロセスに従って、本発
明の最適条件で合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した場
合と比較法で製造した場合について、めっき品質を評価
した結果を表2右欄に示す。また、図3にめっき時の帯
状鋼板の温度がめっき外観に与える影響を調査した結果
を示す。これによりめっき時の帯状鋼板の温度を亜鉛の
融点より20℃低い温度以下の温度にした場合でも、5
80℃以上の温度にした場合でもめっき外観は不良とな
り、いずれの場合も合金化溶融亜鉛めっき鋼板として
は、不合格である。このように本発明によれば、溶融亜
鉛スプレーめっき方法により、良好な外観を有する合金
化溶融亜鉛めっき鋼板を得ることができる。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、溶融亜鉛スプレーめっ
き方法によって、良好な外観を有する合金化溶融亜鉛め
っき鋼板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための溶融亜鉛めっき設備の
具体例を示す概略図。
【図2】亜鉛中のAl濃度がめっき外観に与える影響を
調査した結果を示す図。
【図3】めっき時の帯状鋼板の温度がめっき外観に与え
る影響を調査した結果を示す図。
【符号の説明】
1 帯状鋼板 2 デフレクターロール 3 めっき室 4 吹き付けノズル 5 誘導加熱装置 6 保熱炉 7 放射温度計 8 出力制御装置 9 放射温度計

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前処理されて連続的に送給されてくる帯
    状鋼板の表面に非酸化性雰囲気中で溶融亜鉛の微粒子を
    吹き付けることによりスプレーめっきするに際し、吹き
    付ける溶融亜鉛として、主成分がZnで、Al濃度が
    0.08wt%以下であり、残部が不可避的不純物からな
    る溶融亜鉛を用いることを特徴とするスプレーめっきに
    よる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前処理されて連続的に送給されてくる帯
    状鋼板の表面に非酸化性雰囲気中で溶融亜鉛の微粒子を
    吹き付けることによりスプレーめっきするに際し、吹き
    付ける溶融亜鉛材として、主成分がZnで、Al濃度が
    0.08wt%以下であり、Fe、Pb、Cdの各元素が
    1種または2種以上含み、その総量が0.5wt%以内で
    あり、残部が不可避的不純物からなる溶融亜鉛を用いる
    ことを特徴とするスプレーめっきによる合金化溶融亜鉛
    めっき鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 亜鉛めっきの片面あたりの目付量を13
    0 g/m2 以下に調整し、めっき工程に送られてくる前の
    帯状鋼板の温度を亜鉛の融点より20℃低い温度以上、
    580℃以下にして、スプレーめっきを施すことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のスプレーめっきに
    よる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
JP6007227A 1993-10-06 1994-01-26 スプレーめっきによる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 Withdrawn JPH07150330A (ja)

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JP25085593 1993-10-06
JP5-250855 1993-10-06
JP6007227A JPH07150330A (ja) 1993-10-06 1994-01-26 スプレーめっきによる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100286667B1 (ko) * 1996-07-26 2001-04-16 이구택 아연도금강판의 제조방법
KR100286668B1 (ko) * 1996-07-26 2001-04-16 이구택 아연-철계 합금도금강판의 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100286667B1 (ko) * 1996-07-26 2001-04-16 이구택 아연도금강판의 제조방법
KR100286668B1 (ko) * 1996-07-26 2001-04-16 이구택 아연-철계 합금도금강판의 제조방법

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Effective date: 20010403