JPH07150121A - 粘着フィルムの製造法 - Google Patents

粘着フィルムの製造法

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JPH07150121A
JPH07150121A JP32610093A JP32610093A JPH07150121A JP H07150121 A JPH07150121 A JP H07150121A JP 32610093 A JP32610093 A JP 32610093A JP 32610093 A JP32610093 A JP 32610093A JP H07150121 A JPH07150121 A JP H07150121A
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JP
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film
release agent
layer
sensitive adhesive
pressure
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JP32610093A
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Kouichi Oka
広一 尾加
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SHIN OSAKA SEAL INSATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリスチレン系基材フィルムを用いた粘着フ
ィルムにおいて、コンパクトな装置で製造可能で、多品
種少量生産に適し、しかも性能的にもすぐれている粘着
フィルムを製造する方法を提供することを目的とする。 【構成】 次の工程A〜Dをこの順にワンラインで実施
する。工程Aは、原反供給部からポリスチレン系基材フ
ィルム(1) を繰り出すと共に、その片面に紫外線硬化型
のシリコーン系離型剤層(2) を形成させる工程である。
工程Bは、ポリスチレン系基材フィルム(1) のシリコー
ン系離型剤層(2) を設けていない側の面に印刷層(3) を
形成させる工程である。工程Cは、形成した印刷層(3)
の上から、ホットメルトコーターマシンを用いてアクリ
ル系ホットメルト型粘着剤を溶融状態で被覆する(背面
からは水冷を行う)ことにより粘着剤層(4) を形成させ
る工程である。工程Dは、粘着剤層(4) 形成後の積層フ
ィルムの巻き取りを行う工程である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリスチレン系フィル
ムを基材フィルムとして用い、その基材フィルムの片面
にはシリコーン系離型剤層、他面には印刷層を介して粘
着剤層を設けた構成を有する粘着フィルムを製造する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン発泡体は、魚箱、電機・電
子部品梱包容器をはじめとする搬送用または保管用の容
器の用途に大量に使用されている。
【0003】このポリスチレン発泡体製の容器は焼却処
理に難があるところから、使用後の容器を回収し、これ
を溶融してブロック化した後、粉砕して、再使用に供す
ることがなされている。
【0004】ところで、ポリスチレン発泡体製の容器に
は出所等の表示のために印刷を施した粘着フィルム(テ
ープを含む)を貼着するのが通常であるが、この粘着フ
ィルムの材質が非ポリスチレン系の樹脂であると、ポリ
スチレン発泡体の回収、溶融に際し他の樹脂が混入する
ことになる。そのため、粘着フィルムの基材もポリスチ
レンとすることが要求される。
【0005】このような観点から、ポリスチレンフィル
ムを基材フィルムとする粘着フィルムにつき下記のよう
な出願がなされている。
【0006】(イ)特開平3−131677号公報 硬化型シリコーン系離型剤層/ポリスチレン系フィルム
層/アクリル系粘着剤層の3層からなるポリスチレン系
粘着テープが示されている。ここでアクリル系粘着剤と
しては、好ましくは(固形分が)45〜60重量%のエ
マルジョン型のものが用いられるとしてある。硬化型シ
リコーン系離型剤は、これをヘキサンまたは/およびヘ
プタンに分散させて用いている。
【0007】(ロ)特開平4−266982号公報 硬化型シリコーン系離型剤層/ポリスチレン系フィルム
層/アクリル系以外の粘着剤層の3層からなるポリスチ
レン系粘着テープが示されている。ここでアクリル系以
外の粘着剤としては、天然ゴム系、ウレタン系、合成ゴ
ム系、ビニル系のホモポリマーまたはコポリマーが用い
られ、形態としてはエマルジョン型、ホットメルト型、
溶剤型などがあり、さらに具体的には、天然ゴム系のエ
マルジョン型、合成ゴム系のホットメルト型、ビニル系
共重合体のエマルジョン型などがあるとしている。実施
例では、合成ゴム系ホットメルト型粘着剤、酢酸ビニル
系エマルジョン型粘着剤、ゴム系溶剤型粘着剤、アクリ
ル系溶剤型粘着剤、アクリル系エマルジョン型粘着剤を
用いている。硬化型シリコーン系離型剤は、これをヘキ
サン、ヘプタンまたはゴム揮発油に分散させて用いてい
る。
【0008】(ハ)特開平3−252479号公報 ポリスチレン系シート基材の片面に、粘着剤層を有し、
他面には該粘着剤層と接着しない離型層を有するポリス
チレン系粘着テープにおいて、前記離型層形成用コーテ
ィング剤として20〜120℃で硬化する反応性樹脂の
有機溶剤溶液を使用したポリスチレン粘着テープが示さ
れている。ここで反応性樹脂の一例はシリコーン系樹脂
である。粘着剤層形成用の粘着剤としてはアクリル系粘
着剤、ポリウレタン系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成
ゴム系粘着剤が用いられるとしてあり、実施例および比
較例ではアクリル系粘着剤を塗布、「乾燥」した例と、
ポリウレタン系粘着剤を塗布乾燥した例とがあげられて
いる。
【0009】(ニ)特開平4−353584号公報 ポリスチレン系樹脂フィルムと基材とし、この基材に溶
解度パラメーターが8〜10の有機溶剤を 0.5〜15重
量%の範囲で含むエマルジョン型粘着剤を塗布乾燥して
形成した粘着層を設けてなる粘着テープが示されてい
る。この公開公報には、粘着剤を形態から分類すると溶
剤型、エマルジョン型、ホットメルト型に分類できる
が、溶剤型は基材フィルムを冒し、エマルジョン型は密
着性や投錨性が劣り、ホットメルト型は塗工時に基材フ
ィルムの熱収縮を起こすので、この発明においては特定
の溶解度パラメーターの有機溶剤を含むエマルジョン型
粘着剤を用いることにより、このような問題点を解消し
たとしている。剥離処理は、炭素数5〜8の脂肪族炭化
水素に分散溶解したシリコーン系剥離剤を塗工すること
によりなされるとの記載がある。
【0010】(ホ)実開平5−21279号公報 長手方向に延伸した比較的薄肉のポリスチレン系樹脂発
泡シートを基材層として、その片面に粘着層を設けた接
着ラベルが示されている。粘着層を構成する粘着剤とし
てはアクリル系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、天然ゴ
ムまたは合成ゴム系粘着剤などが用いられるとしてあ
る。剥離に関しては、基材層の反対側表面にシリコーン
等の剥離剤を塗布しておくか、シリコーン加工を施した
紙等の剥離シートを粘着層側に積層すればよいとしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ポリスチレン系基材フ
ィルムは、溶剤に冒されやすい上、耐熱性が比較的劣る
という性質を有している。そのため、ポリスチレン系基
材フィルム上に形成する粘着剤にも種々の制限がある。
【0012】すなわち、溶剤型粘着剤は、ポリスチレン
系基材フィルムを冒しやすいので、粘着剤の構成樹脂を
溶解しかつポリスチレン系基材フィルムを冒さないよう
な溶剤を見い出すことが容易ではない。また溶剤型粘着
剤は環境汚染の点でできるだけ避けるべきである。
【0013】上記(イ)のように、水を媒体とするエマ
ルジョン型接着剤を使用すると、環境汚染の問題を有し
ないが、代表的な非極性のフィルムであるポリスチレン
系基材フィルムに対する密着性が劣るという問題点があ
る。そこで上記(ニ)においては、溶解度パラメーター
が8〜10の溶剤(芳香族炭化水素、エステル、ケト
ン、ハロゲン化炭化水素など)を含むエマルジョン型粘
着剤を用いていることによりポリスチレン系基材フィル
ムに対する密着性を改良しているが、そのような溶剤の
使用は、溶剤フリーが特長であるエマルジョン型接着剤
の良さを減殺するものである上、乾燥工程において溶剤
および水の一方が先に揮発して媒体組成が変るため、基
材フィルムが溶剤に冒されたり、基材フィルムに対する
密着性が低下したりするおそれがある。
【0014】ホットメルト型粘着剤は、塗工時にポリス
チレン系基材フィルムの熱収縮を起こしやすいので、上
記(ニ)では適当ではないとされている。上記(ロ)に
おいては合成ゴム系ホットメルト型粘着剤を使用した例
もあげられているが、該粘着剤は耐侯性が劣るという問
題点がある。そこで該粘着剤に紫外線吸収剤を内添する
ことも考えられるが、その場合は粘着剤層の黄変が著し
いという問題点を生ずる。
【0015】加えて、粘着剤層の形成に際し溶剤型やエ
マルジョン型のように乾燥を要するものは、装置が大型
化し、占有スペースも大きくなるため、少品種大量生産
には適しているものの、多品種少量生産には適していな
いという制約がある。しかるに、魚箱などにラベルを付
する用途の需要は多品種少量の占める割合が大半であ
り、しかも短期間内での納品が要求されることが多いの
で、この業界の要請に充分には(というよりほとんど)
応えていないのが実情である。
【0016】本発明は、ポリスチレン系基材フィルムを
用いた粘着フィルムにおいて、コンパクトな装置で製造
可能で、多品種少量生産に適し、しかも性能的にもすぐ
れている粘着フィルムを製造する方法を提供することを
目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着フィルムの
製造法は、原反供給部からポリスチレン系基材フィルム
(1) を繰り出すと共に、その片面にシリコーン系離型剤
を塗布して硬化処理することによりシリコーン系離型剤
層(2) を形成させるか、予め片面にシリコーン系離型剤
層(2) を形成させたポリスチレン系基材フィルム(1) を
原反供給部から繰り出す工程A、ポリスチレン系基材フ
ィルム(1) のシリコーン系離型剤層(2) を設けていない
側の面に印刷を施して印刷層(3) を形成させる工程B、
形成した印刷層(3) の上から、ホットメルトコーターマ
シンを用いてアクリル系ホットメルト型粘着剤を溶融状
態で被覆することにより粘着剤層(4) を形成させる工程
C、粘着剤層(4) 形成後の積層フィルムの巻き取りを行
う工程D、をワンラインで実施することを特徴とするも
のである。
【0018】以下本発明を詳細に説明する。
【0019】工程Aは、次のような2つの態様に分けら
れる。その一つは、原反供給部からポリスチレン系基材
フィルム(1) を繰り出すと共に、その片面にシリコーン
系離型剤を塗布して硬化処理することによりシリコーン
系離型剤層(2) を形成させる工程である(以下工程A1
という)。他の一つは、予め片面にシリコーン系離型剤
層(2) を形成させたポリスチレン系基材フィルム(1) を
原反供給部から繰り出す工程(以下工程A2 という)で
ある。工程A1 と工程A2 とを比較すると、特に工程A
1 が重要である。
【0020】ここでポリスチレン系基材フィルム(1) と
しては、通常グレード、耐衝撃グレードあるいは耐熱グ
レードのポリスチレン系フィルムが用いられ、延伸品、
発泡品、ポリスチレン系フィルム同士の積層品も用いる
ことができる。
【0021】工程Aで用いるシリコーン系離型剤として
は、加熱硬化型のシリコーン系離型剤を用いることも可
能であるが、無溶剤型、溶剤型(石油系溶剤使用)また
は水系の紫外線硬化型シリコーン系離型剤、殊に水系紫
外線硬化型シリコーン系離型剤が重要である。このうち
水系紫外線硬化型シリコーン系離型剤は、光硬化性成
分、シリコーン系樹脂および水を主剤とするものであっ
て、ポリスチレン系基材フィルム(1) を冒さず、紫外線
照射により数秒で硬化し、ポリスチレン系基材フィルム
(1) に対する密着性も良く、また層厚が極めて薄いので
ポリスチレン系基材フィルム(1) に対する水の付着量も
少ない上、最終的な水の揮散は次の印刷工程で一緒に行
うことができるので特別の乾燥装置を要しない。
【0022】工程Bは、ポリスチレン系基材フィルム
(1) のシリコーン系離型剤層(2) を設けていない側の面
に印刷を施して印刷層(3) を形成させる工程である。印
刷は単色でもよく多色でもよい。印刷法としては、フレ
キソ印刷法、凸輪印刷法またはグラビヤ印刷法が好適に
採用される。印刷層(3) の層厚は2μm 以下、さらには
1μm というように極めて薄いので、赤外線熱風乾燥装
置などを用いれば、乾燥装置をコンパクトにすることが
できる。
【0023】工程Cは、形成した印刷層(3) の上から、
ホットメルトコーターマシンを用いてアクリル系ホット
メルト型粘着剤を溶融状態で被覆することにより粘着剤
層(4) を形成させる工程である。被覆に際しては、ポリ
スチレン系基材フィルム(1)の背面側(シリコーン系離
型剤層(2) 設置側)から水冷を行うようにする。この粘
着剤層(4) は、たとえば15〜50μm 程度というよう
にシリコーン系離型剤層(2) や印刷層(3) に比べれば厚
く形成するが、ホットメルト方式を採用しているため乾
燥装置を必要とせず、極めてコンパクトな装置で短時間
に形成することができる。
【0024】粘着剤層(4) を構成するアクリル系ホット
メルト型粘着剤としては、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレートやブチル(メタ)アクリレートをソフトセ
グメントとし、炭素数の小さい(メタ)アクリル系モノ
マー、酢酸ビニル、スチレンなどのハードセグメントと
し、必要に応じ官能基含有モノマーを少量含むアクリル
共重合体を主剤とするものが用いられる。この粘着剤
は、たとえば150〜180℃程度に加熱して数万cps
程度の粘度にした状態で塗工に供されるが、印刷層(3)
に接触するまでに数10℃(30〜40℃程度)温度低
下するものと思われる。なおポリスチレン系基材フィル
ム(1) の背面側から水冷を行うようにしているので、粘
着剤層(4) 形成工程においてポリスチレン系基材フィル
ム(1) が収縮を起こすことがない。
【0025】工程Dは、粘着剤層(4) 形成後の積層フィ
ルムの巻き取りを行う工程である。なお工程Dにおける
巻き取りを、粘着剤層(4) の上からセパレータ(5) を被
覆しながら行うこともできる。すでにシリコーン系離型
剤層(2) を設けてあるので、セパレータ(5) を被覆する
ことは二重になるが、対象物に手張りするときはセパレ
ータ(5) 付きが要求されるからである。該セパレータ
(5) としては、シリコーン系離型剤を紙やプラスチック
スフィルムに塗布したものが用いられる。この場合、セ
パレータ(5) に積層された粘着フィルムのハーフカット
は、円柱体または円筒体にフィルム巾よりも長い1枚の
刃を設けた回転カッタを用いて行うのが有利である。
【0026】上述の工程A、工程B、工程Cおよび工程
Dをワンラインで実施することにより、粘着剤層(4) /
印刷層(3) /ポリスチレン系基材フィルム(1) /シリコ
ーン系離型剤層(2) の層構成を有する粘着フィルムが得
られる。この場合、工程Aが上述のA1 であり、そのと
きのシリコーン系離型剤が紫外線硬化型シリコーン樹脂
を主成分とする離型剤であることが特に望ましい。
【0027】
【作用】本発明の方法においては、印刷層(3) の上から
ホットメルトコーターマシンを用いてアクリル系ホット
メルト型粘着剤を溶融状態で被覆することにより粘着剤
層(4) を形成させるようにしている。そのため、ポリス
チレン系フィルムを基材フィルムとして用いているにか
かわらず、コンパクトな装置で製造可能で、多品種少量
生産に適し、しかも性能的にもすぐれている粘着フィル
ムを製造することができる。
【0028】殊に、ポリスチレン系基材フィルム(1) の
背面に形成するシリコーン系離型剤層(2) として、紫外
線硬化型シリコーン系離型剤、殊に水系紫外線硬化型シ
リコーン系離型剤を用いるときは、上述の利点が最大限
に生かされる。
【0029】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0030】実施例1 図1は本発明の粘着フィルムの製造法の一例を示した工
程図である。
【0031】工程A 原反供給部(6) に、ロール巻きにした長さ2000m、
厚さ40μm の二軸延伸されたポリスチレン系基材フィ
ルム(1) をセットした。
【0032】原反供給部(6) からポリスチレン系基材フ
ィルム(1) を65m/min の速度で繰り出すと共に、その
片面に、光硬化性成分、シリコーン系樹脂および水を主
剤とするシリコーン系離型剤を塗布し、ついで紫外線照
射装置(7) の一例としての水銀灯により紫外線照射を行
って、厚さ1μm 以下のシリコーン系離型剤層(2) を形
成させた。
【0033】工程B 次に、ポリスチレン系基材フィルム(1) のシリコーン系
離型剤層(2) を設けていない側の面に、フレキソ印刷法
により、印刷および赤外線熱風装置による乾燥を5色に
ついて繰り返し、厚さ1〜2μm 印刷層(3) を形成させ
た。なお、前工程Aにおいてシリコーン系離型剤を塗布
したときのポリスチレン系基材フィルム(1) の背面のシ
リコーン系離型剤層(2) は、最初の色のインクの乾燥時
に完全に乾燥された。
【0034】工程C 続いて、形成した印刷層(3) の上から、ホットメルトコ
ーターマシンを用いてアクリル系ホットメルト型粘着剤
を温度170℃で吐出すると共に、ポリスチレン系基材
フィルム(1) の背面側から水冷を行いながら、粘着剤が
溶融状態にある間に被覆することにより(接触時の温度
は130℃程度であると思われる)、厚さ24μm の粘
着剤層(4) を形成させた。なおアクリル系ホットメルト
型粘着剤の軟化点は85℃、溶融粘度は160℃で75
000cps 、170℃で45000cps である。
【0035】工程D 最後に、粘着剤層(4) 形成後の積層フィルムを紙管に巻
き取り、ロール状に巻き取られた積層フィルムを紙管ご
と40mm巾に裁断した。
【0036】粘着フィルム 以上の工程A〜Dをワンラインで実施することにより、
粘着剤層(4) /印刷層(3) /ポリスチレン系基材フィル
ム(1) /シリコーン系離型剤層(2) の層構成を有する粘
着フィルムが得られた。この粘着フィルムを繰り出して
必要長さにカットし、ポリスチレン発泡体製の魚箱に自
動貼着機を用いて貼着したところ、強固に粘着し、美麗
な表示を行うことができた。
【0037】実施例2 ポリスチレン系基材フィルム(1) として厚さ65μm の
無延伸ポリスチレンフィルムを用いると共に、工程Aと
して、予め片面に紫外線硬化型または加熱硬化型のシリ
コーン系離型剤によるシリコーン系離型剤層(2) を形成
させたポリスチレン系基材フィルム(1) を原反供給部か
ら繰り出す方法を採用したほかは、実施例1を繰り返し
た。この場合も実施例1と同様に、コンパクトな装置で
目的の粘着フィルムを製造することができた。
【0038】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ポリスチレン系
フィルムを基材フィルムとして用いているにかかわら
ず、コンパクトな装置で製造可能で、多品種少量生産に
適し、しかも性能的にもすぐれている粘着フィルムを製
造することができる。殊に、ポリスチレン系基材フィル
ム(1) の背面に形成するシリコーン系離型剤層(2) とし
て、紫外線硬化型シリコーン系離型剤を用いるときは、
上述の利点が最大限に生かされる。
【0039】需要者の立場から見れば、従来は発注から
納品に至る日数が長く、しかも最低受注量が非常に高く
設定されているため、中・少量の納品を希望する需要者
や急な納品を希望する需要者は事実上疎外されていた
が、本発明によればコンパクトな装置で性能の良い粘着
フィルムをワンラインで効率良く製造することができる
ので、業界の要望に即応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着フィルムの製造法の一例を示した
工程図である。
【符号の説明】
(1) …ポリスチレン系基材フィルム、 (2) …シリコーン系離型剤層、 (3) …印刷層、 (4) …粘着剤層、 (5) …セパレータ、 (6) …原反供給部、 (7) …紫外線照射装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反供給部からポリスチレン系基材フィル
    ム(1) を繰り出すと共に、その片面にシリコーン系離型
    剤を塗布して硬化処理することによりシリコーン系離型
    剤層(2) を形成させるか、予め片面にシリコーン系離型
    剤層(2) を形成させたポリスチレン系基材フィルム(1)
    を原反供給部から繰り出す工程A、 ポリスチレン系基材フィルム(1) のシリコーン系離型剤
    層(2) を設けていない側の面に印刷を施して印刷層(3)
    を形成させる工程B、 形成した印刷層(3) の上から、ホットメルトコーターマ
    シンを用いてアクリル系ホットメルト型粘着剤を溶融状
    態で被覆することにより粘着剤層(4) を形成させる工程
    C、 粘着剤層(4) 形成後の積層フィルムの巻き取りを行う工
    程D、をワンラインで実施することを特徴とする粘着フ
    ィルムの製造法。
  2. 【請求項2】シリコーン系離型剤層(2) が、紫外線硬化
    型シリコーン樹脂を主成分とする離型剤により形成され
    た層である請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】工程Aが、原反供給部からポリスチレン系
    基材フィルム(1) を繰り出すと共に、その片面にシリコ
    ーン系離型剤を塗布して硬化処理することによりシリコ
    ーン系離型剤層(2) を形成させる工程であり、そのとき
    のシリコーン系離型剤が紫外線硬化型シリコーン樹脂を
    主成分とする離型剤である請求項1記載の製造法。
  4. 【請求項4】工程Cを、ポリスチレン系基材フィルム
    (1) の背面側(シリコーン系離型剤層(2) 設置側)から
    水冷を行いながら実施することを特徴とする請求項1ま
    たは3記載の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10105063A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Dainippon Ink & Chem Inc リサイクル用粘着ラベル

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10105063A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Dainippon Ink & Chem Inc リサイクル用粘着ラベル

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