JPH0715008B2 - 圧縮成形用組成物 - Google Patents

圧縮成形用組成物

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JPH0715008B2
JPH0715008B2 JP1171193A JP17119389A JPH0715008B2 JP H0715008 B2 JPH0715008 B2 JP H0715008B2 JP 1171193 A JP1171193 A JP 1171193A JP 17119389 A JP17119389 A JP 17119389A JP H0715008 B2 JPH0715008 B2 JP H0715008B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Polyamides (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた衝撃強度を有し、且つ耐摩耗性の良好な
成形品の得られる圧縮成形用組成物に関するものであ
る。
本発明の組成物を圧縮成形して得られる成形品は各種産
業機器部品,OA機器・精密機械部品,電気・電子部品,
輸送・運搬機器部品,医療機器,航空・宇宙機器部品,
エネルギー関係機械部品,スポーツ用品部品等の用途に
多く使用することができる。
(従来技術) 芳香族ポリアミドの重合体粒子を圧縮成形することによ
って、耐熱性に優れた成形品が得られることは公知であ
る。例えば特開昭62−121731号公報には、「芳香族ポリ
アミドの粒子であって、平均粒径が10〜400μmであり
表面積が1〜20m2/gである圧縮成形用芳香族ポリアミド
粒子」が記載されている。
しかし、これら芳香族ポリアミド成形品は耐酸性,難燃
性,切削加工性,自己潤滑性等の優れた性質を有するに
もかかわらず機械的物性、特に耐衝撃性が必ずしも十分
ではなく、耐衝撃性の要求される分野への利用には適さ
ないという問題があった。
そこで芳香族ポリアミドの耐衝撃性を向上させる方法と
して、補強用繊維の混合が提案されている。これら補強
用繊維としては炭素繊維粉末,アラミド繊維のショート
カットファイバーが提案されているが、耐衝撃性の向上
が十分でないばかりでなく、耐衝撃性向上のために大量
のショートカットファイバーを混合する必要があり、耐
摩耗性を悪くするという欠点を有している。また従来技
術による最高の衝撃強度はたかだか8.5Kg・f/cm2であっ
た。
(発明の目的) 本発明者らは、芳香族ポリアミド成形品の耐衝撃性を大
巾に向上させるべく補強用繊維について鋭意研究の結
果、補強用繊維としてポリエーテルエーテルケトン繊維
を用いた場合のみ、著しい耐衝撃性の向上が認められる
ことを見出した。
更に、補強用繊維としてポリエーテルエーテルケトン繊
維を用いると共に、ポリテトラフルオロエチレン粒子を
添加した場合、耐衝撃性が更に著しく向上すると共に耐
摩耗性も優れた成形品が得られることを見出し、本発明
に至ったものである。
(発明の構成) ここに、本発明は 「(1) 芳香族ポリアミド粒子とポリエーテルエーテ
ルケトン繊維とより成る圧縮成形用組成物。
(2) 芳香族ポリアミド粒子のポリマー繰返し単位の
40モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単位で
あり、ポリエーテルエーテルケトン繊維の繊維長が6mm
以下である請求項(1)に記載の圧縮成形用組成物。
(3) ポリエーテルエーテルケント繊維の混率が8〜
40重量%である請求項(1)または(2)に記載の圧縮
成形用組成物。
(4) 芳香族ポリアミド粒子とポリエーテルエーテル
ケトン繊維及びポリテトラフルオロエチレン粒子より成
る圧縮成形用組成物。
(5) 芳香族ポリアミド粒子のポリマー繰返し単位の
40モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単位で
あり、ポリエーテルエーテルケトン繊維の繊維長が6mm
以下である請求項(4)に記載の圧縮成形用組成物。
(6) ポリエーテルエーテルケトン繊維の混率が3〜
40重量%であり、且つポリテトラフルオロエチレン粒子
(C)の混率が10重量%以下である請求項(4)または
(5)に記載の圧縮成形用組成物。」である。
本発明に用いられる芳香族ポリアミドは一般式NH−Ar
1−NH−CO−Ar2−COn(Ar1,Ar2は2官能の芳香族
基)で表わされるポリアミドで、好ましい組成はくり返
し単位の40モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミ
ド単位であるホモポリアミド又はコポリアミドである。
かかるホモポリアミド又はコポリアミドは酸成分として
イソフタル酸ジハライド、ジアミン成分としてメタフェ
ニレンジアミンを用い更に必要に応じて第3成分、例え
ば、テレフタル酸ジハライド、メチルテレフタル酸ジハ
ライド、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジハライド、
パラフェニレンジアミン、3,4′又は4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル、メタキシリレンジアミン等を用いて
これらを縮合させることによって製造することができ
る。
本発明で用いられる芳香族ポリアミドは、ポリマー0.5g
を100mlのN−メチル−2−ピロリドンに溶解した30℃
の溶液で測定した固有粘度(ηinh)が0.5〜4.0のもの
が好ましく、特に固有粘度0.7〜2.5のものが成形性にす
ぐれかつ成形品の物性が良好である。
また、成形品の耐熱性を向上させるためには芳香族ポリ
アミドにおけるポリマー鎖の末端をアニリン,ベンゾイ
ルクロライドの如き一官能性芳香族化合物により封鎖し
たものを用いるのが好ましく、特に、ポリマー全末端基
量に対する芳香族末端基の量を20〜50モル%としたもの
が好ましい。
本発明に用いられる芳香族ポリアミド粒子は、特公昭35
−13247号公報又は特公昭47−10863号公報に記載された
界面重合法によって、又は特公昭35−14399号公報に記
載された溶液重合法によって得られた重合体溶液を大量
の非溶媒中に再沈することによって得られる。かかる芳
香族ポリアミド粒子の形状は特に制限はないが、平均粒
径が10〜400μmであることが好ましい。平均粒径が400
μmを越える粒子は圧縮成形性が悪く、均一な成形物が
得られない。平均粒径が10μm未満の粒子は取り扱いが
困難であると共に、均一な成形物が得られない。
本発明に用いられるポリエーテルエーテルケトン繊維は
以下の分子構造をもつポリエーテルエーテルケトン(以
下PEEKと略称する)を紡糸して得られる繊維であって、
単糸デニール,強伸度については特に制限されない。
かかるポリエーテルエーテルケトン繊維はショートカッ
トファイバーとして用いるのが好ましく、カット長は6m
m以下が好適である。カット長が6mmを越える場合は芳香
族ポリアミド粒子との均一混合が難しく、圧縮成形の際
の成形不良の発生,成形物の品質の片寄り,バラツキの
原因となり好ましくない。
本発明に用いられるポリテトラフルオロエチレン(以下
PTFEと略称する)粒子は平均粒子径が35μ以下、好まし
くは30μ以下の一次粒子からなるものであれば特に制限
はない。
本発明における芳香族ポリアミド粒子とPEEK繊維との混
率はPEEK繊維3〜40重量%が好ましい。PEEK繊維の混率
が3%未満の場合は衝撃強度の向上が不十分で効果がな
く、又40%を越える場合は芳香族ポリアミド粒子との均
一混合が難しく、圧縮成形の際の成形不良の発生,成形
品の強度の片寄り,バラツキの原因となり好ましくな
い。更に、芳香族ポリアミド粒子とPEEK繊維とにPTFE粒
子を添加する場合には、PTFE粒子の混率は全体の10重量
%以下が好ましい。PTFE粒子の混率が10重量%を越える
場合は強度の低下が大きく実用性を失う。
芳香族ポリアミド粒子とPEEK繊維及びPTFE粒子との混合
方法は、ドライブレンド又は3者に対して溶解性のない
液体を媒体にした分散液での混合のいずれの場合でも使
用することができる。
分散液での混合方法において、分散液に用いる液体は、
芳香族ポリアミド,PEEK,PTFEのいずれに対しても溶解性
のない液体てあり、具体的には、非溶解性、非水溶性、
かつ非プロトン性の液体である。例えばn−ヘキサン,
シクロヘキサン,トリクロロトリフルフロエタン又はそ
れらの混合体から選ばれた一種の液体が好ましい。芳香
族ポリアミド粒子とPEEK繊維及びPTFE粒子とを、液体中
で分散混合する際の濃度は5〜50重量%が好ましい。か
かる液状媒体中で分散混合した混合物から本発明の組成
物を取り出す方法は常法の分離方法が使用できる。例え
ば、濾過による方法,遠心分離による方法,液状媒体を
揮発させる方法などである。このように分離された組成
物は乾燥された後、圧縮成形装置に供給され、芳香族ポ
リアミドの2次転移点より低い温度で初期脱気を十分行
い、圧力100〜1000Kg/cm2の条件で、芳香族ポリアミド
の2次転移点より高い温度で、成形物の肉厚1mm当り1
〜5分の圧縮成形時間を保持することにより、容易に圧
縮成形される。
圧縮成形は、常圧で成形可能であるが雰囲気を真空にす
るとか、窒素,ヘリウム等の不活性ガスでシールして空
気,湿気を排除するのが好ましい。
圧縮成形法は圧縮成形によって一挙に成形品とする。
又、圧縮成形した成形品は、切削加工して所望の形状
(例えば、歯車,ベアリングボール,スクリュー,ボル
トナット,ピストンロッド,Oリング,精密加工品等)に
することができる。
(発明の効果) 以上のように、芳香族ポリアミド粒子とPEEK繊維とから
成る組成物は圧縮成形することにより、芳香族ポリアミ
ドの優れた耐熱性,難燃性に加えて、十分な機械的特性
を備えた物となる。その中でもアイゾット衝撃強度は、
従来の芳香族ポリアミド成形品よりもはるかに高いレベ
ルに達する。
更に、芳香族ポリアミド粒子,PEEK繊維,PTFE粒子の3者
から成る組成物は優れた耐熱性,難燃性,高いアイゾッ
ト衝撃強度に加えて、良好な耐摩耗性を有し、実用上極
めて有用な材料である。
(実施例) 以下実施例により本発明の組成物の製造方法を述べる。
なお、実施例において、衝撃強度,圧縮弾性率,摩耗率
は下記の方法で測定した。
(1) 衝撃強度 アイゾット衝撃試験機(上島製作所)を用いて、JIS K
7110に従って測定した。
(2) 圧縮弾性率 大型テンシロン万能試験機UTM−10T型(オリエンテック
社)及びテンシロン用指示記録計SS−207−EP型を使用
して、JIS K7208に従って測定した。
(3) 摩耗率 定速式摩擦試験機(東京プラントHP−S型)を使用し、
JIS D4411に従って測定した。
実施例1 特公昭47−10863号公報記載の界面重合法に従ってポリ
(メタフェニレンイソフタルテレフタルアミド)系共重
合体を製造した。
すなわち、メタフェニレンジアミン54.1gを水分率30ppm
のテトラヒドロフラン0.5に溶解し、これを0℃に冷
却した。一方、イソフタル酸クロライド60.9g及びテレ
フタル酸クロライド40.6gを水分率30ppmのテトラヒドロ
フラン0.5に溶解し0℃に冷却し、このテトラヒドロ
フラン溶液を0℃に保ちながら撹拌し、これにメタフェ
ニレンジアミン溶液を細流として徐々に加えて初期縮合
物の分散液を得た。
続いて、前記初期縮合物の分散液を炭酸ソーダ84.8gを
水1に溶解した溶液中に高速撹拌下に速かに加えて、
固有粘度1.7の白色重合体粒子を得た。
これらの粒子を水洗,乾燥後、各粒子を顕微鏡で観察し
たところ、多孔質凝集粒子であった。この得られた粒子
の平均粒径は1.2ミクロンであり、凝集粒子の平均粒径
は220ミクロンであった。
こうして得られた芳香族ポリアミド共重合体粒子56g(7
0重量%)とPEEK繊維の繊維長1mmのショートカットファ
イバー24g(30重量%)とを実施例1と同じ方法で混
合,濾過,乾燥し圧縮成形用組成物を得、これを圧縮成
形した。得られた成形物の衝撃硬度は12.4Kg f/cm2,圧
縮弾性率は6.6×104Kg f/cm2であった。
実施例2 実施例1において芳香族ポリアミド共重合体粒子72.0g
(90重量%)とPEEK繊維の3mmショートカットファイバ
ー8.0g(10重量%)とを同様に混合,濾過,乾燥,圧縮
成形した。得られた成形物の衝撃強度は11.0Kg f/cm2
あった。
比較例1 実施例1で作成したPMIA重合体粒子のみを用い、実施例
1と同じ条件で圧縮成形した成形物を切削加工して評価
用の試験片を作成した。得られた成形品の圧縮弾性率は
6.7×104Kg f/cm2でまずまずであったが、衝撃強度は2.
5Kg f/cm2であった。
実施例3 特公昭35−14399号公報記載の溶液重合法に従って、PMI
A系重合体を製造した。
すなわち、25.92gのメタフェニレンジアミンを撹拌機,
窒素入口管および乾燥用管を装備した丸底の三つ口フラ
スコに入れ226gの蒸溜したジメチルアセトアミドを加え
た。
フラスコ内は反応混合物から大気酸素を除去するために
窒素で置換した。ドライアイス及びアセトンの冷媒をフ
ラスコの周囲に置いて溶液を冷却する。次に48.8gのイ
ソフタル酸クロライドを速かに全部加える。そしてドラ
イアイス浴を氷−水浴と交換して撹拌は約20〜30分間、
継続する。次にこの反応混合物を60℃まで加熱し、清澄
粘稠液とする。この溶液はジメチルアセトアミドに基き
ほぼ20重量%の重合体を含む。この清澄粘稠液に、反応
中に発生した塩酸量と当モルの水酸化カルシウムを撹拌
しながら除々に添加して中和する。続いて大量のアセト
アミド溶液に希釈して、該重合体の溶液濃度を約2%に
調製する。
この得られたアセトアミド溶液を家庭用のミキサー中
で、はげしく撹拌された当量の水中に、添加混合し、ポ
リマーを白色粒子として沈澱化させた。
得られた白色スラリーを濾過圧搾し、分離された重合体
粒子は更に、大量の水に希釈分散して、濾過圧搾を3〜
5回くり返して、重合体粒子中に含まれる塩化カルシウ
ムを水洗除去した。
最後にメタノール/アセトン(1/1)溶媒にて、浸漬洗
浄して濾過圧搾し、その後乾燥して、微細な白色の溶液
重合法ポリマーを得た。得られた重合体のN−メチルピ
ロリドン中の固有粘度は、1.8より大であった。また、
得られた重合体粒子の凝集粒子平均粒径は250ミクロン
で、見かけ嵩密度は0.19g/ccで、表面積は52m2/gであっ
た。
これとは別に、PEEK繊維(200デニール/48フィラメン
ト)を3mmにカットしたショートカットファイバー16gと
n−ヘキサン1200gとを卓上ミルに入れ、2100rpmで60分
間撹拌混合した後、上記で作製した溶液重合PMIA粒子6
0.8gとPTFE粒子(商品名“テフロン7J")3.2gとを加え
て更に60分間撹拌混合した。この混合物を濾過圧搾した
後、70℃で真空乾燥して混合組成物を得た。この組成物
はPMIA粒子76重量%,PEEK繊維20重量%,PTFE4重量%を
含む。これを実施例1と同様な方法で常圧乾燥,圧縮成
形して良好な圧縮成形品を得た。これを切削加工して評
価用試験片を作成し、諸特性を測定した。得られた成形
品の衝撃強度は20.5Kg f/cm2,圧縮弾性率は5.5Kg f/c
m2,150℃におる摩耗率は2×10-7cm3/Kg・f・cmであ
り、諸特性は著しく改善されたものであった。
比較例2 実施例2で作製した溶液重合PMIA重合体粒子60.8gとPTF
E粒子3.2gとを卓上ミル中でn−ヘキサンを用いて湿式
ブレンドしたのち濾過,乾燥して粒子混合物を得た。こ
れを実施例1と同様な方法で圧縮成形して得られた成形
品の150℃における摩耗率は2×10-7cm3/Kg・fで良好
であったが、衝撃強度は2.0Kg f/cm2であった。
実施例4 特公昭47−10863号公報記載の界面重合法に従って、メ
タフェニレンイソフタルアミド重合体を製造した。
すなわち、メタフェニレンジアミン173gを水分率35ppm
のテトラヒドロフラン1に溶解し、これを0℃に冷却
した。一方イソフタル酸クロライド325gを、水分率35pp
mのテトラヒドロフラン1に溶解し−15℃に冷却し
た。次に後者のテトラヒドロフラン溶液を−15℃に保ち
ながら撹拌し、これに前者のメタフェニレンジアミン溶
液を徐々に加えて、初期縮合物の分散液を得た。
続いて、前記初期縮合物の分散液を炭酸ソーダ200gを水
2に溶解した溶液中に高撹拌下に速かに加えて、N−
メチルピロリドン溶液中の固有粘度1.6の白色重合体粒
子を得た。
得られた粒子を水洗,乾燥後、各粒子を顕微鏡下で観察
したところ、多孔質凝集粒子であった。
この得られた粒子の平均粒径は1.0ミクロンであり、凝
集粒子の平均粒径は155ミクロンであった。また、これ
らの粒子の見かけ嵩密度と表面積とを測定したところ、
各々0.33g/ccと、5.0m2/gとであった。
得られたメタフェニレンイソフタルアミド重合体(以降
PMIAと略称する)と、PEEK繊維(200デニール/48フィラ
メント)のカット長3mmのショートカットファイバーを
分散混合するに際し卓上ミル中にPEEK繊維のショートカ
ットファイバー24g(30重量%に相当)とn−ヘキサン1
200gとを入れて2000rpmで60分間攪拌混合した後、PMIA
粒子56g(70重量%に相当)を加えて更に60分間攪拌混
合した。この混合分散液を濾過圧搾した後、70℃で真空
乾燥して混合組成物を得た。
これを更に、150℃で4時間以上常圧乾燥した。得られ
た乾燥混合粉体の65.3gを加熱された金型に仕込み、金
型温度300℃で、圧縮条件500Kg/cm2で、30分間保持する
ことによって、巾25.4mm×長さ127mm×厚み15mmの良好
な圧縮成形品を得た。
この成形品を切削加工して評価用の試験片を作製した。
得られた成形品の衝撃強度は21.6Kg f cm2,圧縮弾性率
は6.1×104Kg f/cm2であった。なお、従来の繊維補強芳
香族ポリアミド成形品の衝撃強度は5〜8.5Kg f/cm2
度である。
実施例5 特公昭47−10863号公報記載の界面重合法に従って、ポ
リ(メタフェニレンイソフタルアミド)系重合体を製造
した。すなわち、メタフェニレンジアミン173gを水分率
20ppmのテトラヒドロフラン1に溶解し、これを0℃
に冷却した。一方、イソフタル酸クロライド325gを水分
率20ppmのテトラヒドロフラン1に溶解し0℃に冷却
した。次に、前記テトラヒドロフラン溶液を0℃に保ち
ながら撹拌し、これに前記イソフタル酸クロライド溶液
を細流として徐々に加えた後、アニリン0.15gをテトラ
ヒドロフラン10mlに溶解した液を加え、初期混合物の分
散液を得た。
続いて、前記初期縮合物の分散液を炭酸ソーダ200gを水
2に溶解した溶液中に高速撹拌下に速かに加えて、固
有粘度1.4の白色重合体粒子を得た。
得られたメタフェニレンイソフタルアミド重合体粒子57
gとカット長3mmのPEEK繊維ショートカットファイバー15
g及びPTFE粉末3gとを卓上ミルに入れ2000rpmで60分間攪
拌してドライブレンドして成形用組成物を作製した。こ
の組成物はPMIA粒子78.4重量%,PEEK繊維20重量%,PTFE
粒子1.6重量%を含む。これを実施例と同じ条件で圧縮
成型して得られた成形物の衝撃強度は22.5Kg f/cm2,圧
縮弾性率は6.0Kg f/cm2,150℃での摩耗率は8×10-7cm3
/Kg・f・mであった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ポリアミド粒子とポリエーテルエー
    テルケトン繊維とより成る圧縮成形用組成物。
  2. 【請求項2】芳香族ポリアミド粒子のポリマー繰返し単
    位の40モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単
    位であり、ポリエーテルエーテルケトン繊維の繊維長が
    6mm以下である請求項(1)に記載の圧縮成形用組成
    物。
  3. 【請求項3】ポリエーテルエーテルケント繊維の混率が
    8〜40重量%である請求項(1)または(2)に記載の
    圧縮成形用組成物。
  4. 【請求項4】芳香族ポリアミド粒子とポリエーテルエー
    テルケトン繊維及びポリテトラフルオロエチレン粒子よ
    り成る圧縮成形用組成物。
  5. 【請求項5】芳香族ポリアミド粒子のポリマー繰返し単
    位の40モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単
    位であり、ポリエーテルエーテルケトン繊維の繊維長が
    6mm以下である請求項(4)に記載の圧縮成形用組成
    物。
  6. 【請求項6】ポリエーテルエーテルケトン繊維の混率が
    3〜40重量%であり、且つポリテトラフルオロエチレン
    粒子(C)の混率が10重量%以下である請求項(4)ま
    たは(5)に記載の圧縮成形用組成物。
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