JPH0715005A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0715005A
JPH0715005A JP14327493A JP14327493A JPH0715005A JP H0715005 A JPH0715005 A JP H0715005A JP 14327493 A JP14327493 A JP 14327493A JP 14327493 A JP14327493 A JP 14327493A JP H0715005 A JPH0715005 A JP H0715005A
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JP
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thyristor
visible light
light
layer
semiconductor
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JP14327493A
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Inventor
Yutaka Sato
佐藤  裕
Katsuaki Saito
克明 斉藤
Masahiro Nagasu
正浩 長洲
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】炭化硅素よりなる光サイリスタにおいて可視光
による点弧を可能とし、さらに点弧感度の向上を図るこ
とを目的とする。 【構成】炭化硅素よりなるnエミッタ層21,pベース
層22,nベース層23,pエミッタ層24の4つの半
導体層、その主表面に低抵抗接触したカソード電極4
1,アノード電極42、及び光トリガー信号を付与する
ライトガイド31より構成される光サイリスタにおい
て、点弧サイリスタTにおける少なくとも1つの半導体
層の1部分または全部を他の部分よりバンドギャップの
狭い結晶構造11あるいは硅素からなる微結晶を有する
構造とする。炭化硅素のバンドギャップのエネルギーは
可視光のエネルギーより大きいため、そこで有効にキャ
リアを生成し光サイリスタを導通状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体材料がSiCであ
る光トリガーサイリスタ,その点弧方式,製造方法、及
び電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高耐圧半導体システムにおいては要求さ
れる耐圧を満たすために高耐圧半導体素子を多数個直列
接続し用いている。素子の直列段数を減らしシステムの
小型,軽量化を図るために素子の高耐圧化が図られてい
るが、半導体材料としてSiを用いた場合その物性によ
り高耐圧化には限界がある。このためSiより絶縁破壊
電界の高いSiCを半導体材料として用い半導体素子を
高耐圧化することが考えられている。
【0003】従来の半導体材料がSiである光サイリス
タにおいては、バンドギャップのエネルギーが可視光の
エネルギーより小さいため、可視光を照射することによ
りキャリアを生成させ点弧している。点弧感度を向上さ
せるためには光電変換効率の高い空乏層に可視光を照射
することが望ましいが、nエミッタ表面より可視光を入
射した場合、nエミッタの中性領域において可視光が吸
収されてしまいnエミッタ−pベース接合部の空乏層ま
で光が届かず有効でない。
【0004】そのため空乏層まで光を入射し点弧感度を
向上するための技術として特公昭50−8315号公報,特開
昭54−60881号公報等がある。特公昭50−8315 号公報は
点弧サイリスタのnエミッタ層を薄くすることまたは不
純物濃度を大きくすることにより、特開昭54−60881 号
公報はpベースを薄くすることにより点弧感度を向上さ
せるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体材料としてSi
Cを用いた場合、バンドギャップが広いため照射光とし
て可視光を用いたのでは点弧できない。このため照射光
としてよりエネルギーの大きい紫外光等を用いることが
考えられる。しかし照射光として紫外光を用いると従来
の光伝送技術が使えず、またその光源が可視光の場合に
比べより高価となる。また光源として可視光を用い、光
ファイバー,セカンドハーモニックジェネレータ(SH
G),サードハーモニックジェネレータ(THG)等の
光の波長を変換する手段を用い、可視光を紫外光に変換
し照射する方式が考えられる。この場合光伝送系の部品
点数が増え、さらにSiC中において紫外光は吸収され
るため前記従来の半導体材料がSiである光サイリスタ
と同様に点弧感度を向上させるため受光部の加工が必要
がありこの工程により歩留まりが悪くなる。
【0006】本発明の1つの目的は可視光により点弧可
能なSiCよりなる光サイリスタを提供することであ
る。
【0007】本発明の他の目的は点弧感度が高く、受光
部の加工の必要のないSiCよりなる光サイリスタを提
供することである。
【0008】半導体材料がSiCである光サイリスタを
用いた電力変換装置においては、半導体材料がSiCで
ある光サイリスタを用いた場合に比べ、システム全体と
して大幅に小型,軽量化を図ることができるが、上述の
ように紫外光を照射する手段が必要であり、部品点数が
増えさらに高価となる。
【0009】本発明の他の目的は可視光によりオン制御
可能な、SiCよりなる光サイリスタを用いた電力変換
装置を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は可視光により点弧可能
な光サイリスタの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、互いに反対側に位置する一対の主表面、主表面間に
あり、隣接層間においてpn接合を形成するように交互
に導電性の異なる炭化硅素よりなるpnpnの連続した
4層を有する半導体基体、両主表面のそれぞれの外側層
に低抵抗接触した一対の主電極、主電極間を阻止状態か
ら導電状態に移行するための光トリガー信号を付与する
手段を有し、少なくとも1つの半導体層の1部分または
全部を他の部分よりバンドギャップの狭い結晶構造であ
る半導体装置により達成される。
【0012】また前記目的は、互いに反対側に位置する
一対の主表面、主表面間にあり、隣接層間においてpn
接合を形成するように交互に導電性の異なる炭化硅素よ
りなるpnpnの連続した4層を有する半導体基体、両
主表面のそれぞれの外側層に低抵抗接触した一対の主電
極、主電極間を阻止状態から導電状態に移行するための
光トリガー信号を付与する手段を有し、少なくとも1つ
の半導体層の1部分または全部に硅素からなる微結晶を
有する半導体装置により達成される。
【0013】また前記目的は、電力変換装置において本
発明の光サイリスタを用いることにより達成される。
【0014】また前記目的は、CVD法によりバンドギ
ャップの狭い部分を形成することにより達成される。
【0015】また前記目的は、エピタキシャル法により
バンドギャップの狭い部分を形成することにより達成さ
れる。
【0016】また前記目的は、イオン打ち込み法により
硅素よりなる微結晶を形成することにより達成される。
【0017】
【作用】本発明による光サイリスタでは、バンドギャッ
プを狭くした部分またはSiの微結晶において可視光を
照射することによりキャリアが生成され点弧される。可
視光で点弧するため、その光源は紫外光を用いた場合に
比べ安価ですみ、可視光を紫外光に変換する手段を必要
とせず、しかも従来の光伝送技術を用いることができ
る。またSiCはバンドギャップが広いため、可視光は
他の部分で吸収されることなくバンドギャップを狭くし
た部分またはSiの微結晶に照射される。そのため紫外
光を用いた場合に比べ点弧感度が向上し、空乏層に光を
有効に照射するための加工をなくすことができ歩留まり
が向上される。
【0018】本発明による電力変換装置では、高価であ
る紫外光源を必要とせず、可視光を紫外光に変換する手
段を用い部品点数を増やすことなく、従来の半導体材料
がSiである光サイリスタを用いた電力変換装置におけ
る光伝送技術を用いることができ、システム全体として
小型,軽量化を図ることができる。
【0019】本発明の製造方法では、バンドギャップを
狭くした部分またはSiの微結晶を有する部分を任意の
場所に選択的に形成することができる。
【0020】
【実施例】図2に本発明の第1の実施例である光サイリ
スタの横断面図を示す。nエミッタ層21,pベース層
22,nベース層23,pエミッタ層24の4つの半導
体層は、6H−SiCよりなり、図3に示した不純物濃
度分布を持ち、nエミッタ層21,pベース層22はカ
ソード電極41により部分的に短絡され、pエミッタ層
24はアノード電極に接している。カソード電極は上部
銅電極43により、またアノード電極は下部銅電極44
により加圧されている。さらに半導体素子端部はパッシ
ベーション51により覆われ素子端部における放電,耐
圧低下を防止している。Tは点弧サイリスタ、Aは増幅
サイリスタ、Mは主サイリスタを表し、点弧するための
光トリガー信号は、その波長が可視領域にあり、ライト
ガイド31を通じて点弧サイリスタTのnエミッタ層2
1の表面に照射される。
【0021】図1は本発明の第1の実施例である光サイ
リスタの点弧サイリスタTの拡大図である。ここで図2
と同じ部分は同一の符号を用いた。ライトガイド31よ
り点弧サイリスタTのnエミッタ層21の表面に照射さ
れた可視光はそのエネルギーが6H−SiCのバンドギ
ャップのエネルギー(以下Egとする)より小さいた
め、6H−SiCよりなる部分を透過しnエミッタ−p
ベース接合部に設けたEgの狭い3C−SiCよりなる
部分11に入射しキャリアを生成する。このキャリアに
より点弧サイリスタTが点弧し、点弧サイリスタTを流
れる電流により増幅サイリスタAが点弧し、さらに、主
サイリスタが点弧し、半導体素子は導通状態となる。
【0022】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また照射された光は光電変換
効率のよいnエミッタ−pベースタTを流れる電流によ
り増幅サイリスタAが点弧し、さらに、主サイリスタが
点弧し、半導体素子は導通状態となる。
【0023】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また、照射された光は光電変
換効率のよいnエミッタ−pベース接合部の空乏層まで
吸収されることなく入射するため、受光部の加工が必要
でなく歩留まりが改善される。
【0024】この実施例では、点弧サイリスタTのnエ
ミッタ層21及びpベース層22の2つの半導体層にお
いて3C−SiCよりなる部分11を有する構造とした
が、nエミッタ層21あるいはpベース層22のどちら
か一方において3C−SiCよりなる部分11を有する
構造としても同様の効果を得られることは明らかであ
る。
【0025】この実施例ではライトガイド31をカソー
ド側に設けnエミッタ層21表面に可視光を照射する構
造としたが、ライトガイド31をアノード側に設けpエ
ミッタ層24表面に可視光を照射する構造としても同様
の効果が得られることは明らかである。
【0026】また3C−SiCよりなる部分11の形状
は任意であることは言うまでもない。
【0027】図4は本発明の第2の実施例である光サイ
リスタの点弧サイリスタ部を表す。ここで図1と同じ部
分は同一の符号を用いた。Egの狭い3C−SiCより
なる部分11はpベース−nベース接合部にあり、それ
以外の構造は第1の実施例と同様である。nエミッタ表
面に照射された可視光は吸収されることなく3C−Si
Cよりなる部分11に到達しキャリアを生成する。この
キャリアにより点弧サイリスタTが点弧し、点弧サイリ
スタTを流れる電流により増幅サイリスタAが点弧し、
さらに、主サイリスタが点弧し、半導体素子は導通状態
となる。
【0028】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また照射された光は光電変換
効率のよいpベース−nベース接合部の空乏層まで吸収
されることなく入射するため、受光部の加工が必要でな
く歩留まりが改善される。
【0029】この実施例では、点弧サイリスタTのpベ
ース層22及びnベース層23の2つの半導体層におい
て3C−SiCよりなる部分11を有する構造とした
が、pベース層22あるいはnベース層23のどちらか
一方において3C−SiCよりなる部分11を有する構
造としても同様の効果を得られることは明らかである。
この実施例ではライトガイド31をカソード側に設けn
エミッタ層21表面に可視光を照射する構造としたが、
ライトガイド31をアノード側に設けpエミッタ層24
表面に可視光を照射する構造としても同様の効果が得ら
れることは明らかである。
【0030】また3C−SiCよりなる部分11の形状
は任意であることは言うまでもない。
【0031】図5は本発明の第3の実施例である光サイ
リスタの点弧サイリスタ部を表すここで図1と同じ部分
は同一の符号を用いた。Egの狭い3C−SiCよりな
る部分11はnベース−pエミッタ接合部にあり、それ
以外の構造は第1の実施例と同様である。nエミッタ表
面に照射された可視光は吸収されることなく3C−Si
Cよりなる部分11に到達しキャリアを生成する。この
キャリアにより点弧サイリスタTが点弧し、点弧サイリ
スタTを流れる電流により増幅サイリスタAが点弧し、
さらに、主サイリスタが点弧し、半導体素子は導通状態
となる。
【0032】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また照射された光は光電変換
効率のよいnベース−pエミッタ接合部の空乏層まで吸
収されることなく入射するため、受光部の加工が必要で
なく歩留まりが改善される。
【0033】この実施例では、点弧サイリスタTのnベ
ース層23及びpエミッタ層24の2つの半導体層にお
いて3C−SiCよりなる部分11を有する構造とした
が、nベース層23あるいはpエミッタ層24のどちら
か一方において3C−SiCよりなる部分11を有する
構造としても同様の効果を得られることは明らかであ
る。
【0034】この実施例ではライトガイド31をカソー
ド側に設けnエミッタ層21表面に可視光を照射する構
造としたが、ライトガイド31をアノード側に設けpエ
ミッタ層24表面に可視光を照射する構造としても同様
の効果が得られることは明らかである。
【0035】また3C−SiCよりなる部分11の形状
は任意であることは言うまでもない。
【0036】図6は本発明の第4の実施例である光サイ
リスタの点弧サイリスタ部を表す。ここで図1と同じ部
分は同一の符号を用いた。ライトガイド31より点弧サ
イリスタTのnエミッタ層21の表面に照射された可視
光はそのエネルギーが6H−SiCのEgより小さいた
め、6H−SiCよりなる部分を透過しnエミッタ−p
ベース接合部に設けたSiよりなる微結晶12に入射し
キャリアを生成する。このキャリアにより点弧サイリス
タTが点弧し、点弧サイリスタTを流れる電流により増
幅サイリスタAが点弧し、さらに、主サイリスタが点弧
し、半導体素子は導通状態となる。
【0037】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また照射された光は光電変換
効率のよいnエミッタ−pベース接合部の空乏層まで吸
収されることなく入射するため、受光部の加工が必要で
なく歩留まりが改善される。
【0038】この実施例では、点弧サイリスタTのnエ
ミッタ層21及びpベース層22の2つの半導体層にお
いてSiよりなる微結晶12を有する構造としたが、n
エミッタ層21あるいはpベース層22のどちらか一方
においてSiよりなる微結晶12を有する構造としても
同様の効果を得られることは明らかである。
【0039】この実施例ではライトガイド31をカソー
ド側に設けnエミッタ層21表面に可視光を照射する構
造としたが、ライトガイド31をアノード側に設けpエ
ミッタ層24表面に可視光を照射する構造としても同様
の効果が得られることは明らかである。
【0040】また3C−SiCよりなる部分11の形状
は任意であることは言うまでもない。
【0041】図7は本発明の第5の実施例である光サイ
リスタの点弧サイリスタ部を表す。ここで図1と同じ部
分は同一の符号を用いた。Siよりなる微結晶12を有
する部分はpベース−nベース接合部にあり、それ以外
の構造は第4の実施例と同様である。nエミッタ表面に
照射された可視光は吸収されることなくSiよりなる微
結晶12に到達しキャリアを生成する。このキャリアに
より点弧サイリスタTが点弧し、点弧サイリスタTを流
れる電流により増幅サイリスタAが点弧し、さらに、主
サイリスタが点弧し、半導体素子は導通状態となる。
【0042】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また照射された光は光電変換
効率のよいpベース−nベース接合部の空乏層まで吸収
されることなく入射するため、受光部の加工が必要でな
く歩留まりが改善される。
【0043】この実施例では、点弧サイリスタTのpベ
ース層22及びnベース層23の2つの半導体層におい
てSiよりなる微結晶12を有する構造としたが、pベ
ース層22あるいはnベース層23のどちらか一方にお
いてSiよりなる微結晶12を有する構造としても同様
の効果を得られることは明らかである。
【0044】この実施例ではライトガイド31をカソー
ド側に設けnエミッタ層21表面に可視光を照射する構
造としたが、ライトガイド31をアノード側に設けpエ
ミッタ層24表面に可視光を照射する構造としても同様
の効果が得られることは明らかである。
【0045】また3C−SiCよりなる部分11の形状
は任意であることは言うまでもない。
【0046】図8は本発明の第6の実施例である光サイ
リスタの点弧サイリスタ部を表す。ここで図1と同じ部
分は同一の符号を用いた。Siよりなる微結晶12を有
する部分はnベース−pエミッタ接合部にあり、それ以
外の構造は第4の実施例と同様である。nエミッタ表面
に照射された可視光は吸収されることなくSiよりなる
微結晶12に到達しキャリアを生成する。このキャリア
により点弧サイリスタTが点弧し、点弧サイリスタTを
流れる電流により増幅サイリスタAが点弧し、さらに、
主サイリスタが点弧し、半導体素子は導通状態となる。
【0047】この実施例によれば、照射する光は可視光
であるためその光源は安価でありさらに従来の光伝送技
術を用いることができる。また照射された光は光電変換
効率のよいnベース−pエミッタ接合部の空乏層まで吸
収されることなく入射するため、受光部の加工が必要で
なく歩留まりが改善される。
【0048】この実施例では、点弧サイリスタTのnベ
ース層23及びpエミッタ層24の2つの半導体層にお
いてSiよりなる微結晶12を有する構造としたが、n
ベース層23あるいはpエミッタ層24のどちらか一方
においてSiよりなる微結晶12を有する構造としても
同様の効果を得られることは明らかである。
【0049】この実施例ではライトガイド31をカソー
ド側に設けnエミッタ層21表面に可視光を照射する構
造としたが、ライトガイド31をアノード側に設けpエ
ミッタ層24表面に可視光を照射する構造としても同様
の効果が得られることは明らかである。
【0050】また3C−SiCよりなる部分11の形状
は任意であることは言うまでもない。
【0051】図9に本発明による整流装置の摸式図を示
す。VR,VT,VSは3相交流電源を表しLはリアク
トル、Rは抵抗を表す。可視光源より本発明による光サ
イリスタT1からT6に可視光を照射することにより、
システムはオン状態となる。この実施例では、素子が可
視光で点弧するため高価である紫外光源を必要とせず、
また可視光を紫外光に変換する手段を用い部品点数を増
やすことなく、従来の半導体材料がSiである光サイリ
スタを用いた整流装置における光伝送技術を用いること
ができ、システム全体として小型,軽量化を図ることが
できる。
【0052】図10に本発明によるインバータの摸式図
を示す。ここで図9とおなじ部分は同一の記号を用い
た。VU,VV,VWは負荷側3相交流電源を表しEは
直流電源を表す。可視光源より本発明による光サイリス
タT1からT6に可視光を照射することにより、システ
ムはオン状態となる。
【0053】この実施例では、素子が可視光で点弧する
ため高価である紫外光源を必要とせず、また可視光を紫
外光に変換する手段を用い部品点数を増やすことなく、
従来の半導体材料がSiである光サイリスタを用いたイ
ンバータにおける光伝送技術を用いることができ、シス
テム全体として小型,軽量化を図ることができる。
【0054】図11に本発明によるサイクロコンバータ
の摸式図を示す。ここで図9とおなじ部分は同一の記号
を用いた。可視光源より本発明による光サイリスタT1
からT12に可視光を照射することにより、システムは
オン状態となる。
【0055】この実施例では、素子が可視光で点弧する
ため高価である紫外光源を必要とせず、また可視光を紫
外光に変換する手段を用い部品点数を増やすことなく、
従来の半導体材料がSiである光サイリスタを用いたサ
イクロコンバータにおける光伝送技術を用いることがで
き、システム全体として小型,軽量化を図ることができ
る。
【0056】次に本発明によるバンドギャップの狭い部
分の製造方法の一実施例を図12Aから図12Eを用い
解説する。ここで図1とおなじ部分は同一の符号を用い
た。図12Aは6H−SiC10よりなる半導体基板で
あり、この基板上にCVD法により3C−SiC11よ
りなる層を形成し(図12B)、バンドギャップを狭く
する部分以外の3C−SiC11を取り除き(図12
C)、その上にCVD法により6H−SiC10よりな
る層を形成し(図12D)、表面を平にする(図12
E)。この方法によりバンドギャップを狭くした部分を
任意の場所に選択的に形成することが出来る。
【0057】ここで半導体層の導電性については言及し
なかったが、p型,n型の層は任意に形成できることは
言うまでもない。
【0058】次に本発明によるバンドギャップの狭い部
分の製造方法の他の実施例を図13Aから図13Eを用い
解説する。ここで図1とおなじ部分は同一の記号を用い
た。図13Aは6H−SiC10よりなる半導体基板で
あり、バンドギャップを狭くする部分に凹部を形成し
(図13B)、この上にCVD法により3C−SiC11
よりなる層を形成し(図13C)、表面を平にし上記凹部
以外の3C−SiC11を取り除き(図13D)、その
上にCVD法により6H−SiC10よりなる層を形成
する(図13E)。この方法によりバンドギャップを狭
くした部分を任意の場所に選択的に形成することが出来
る。
【0059】ここで半導体層の導電性については言及し
なかったが、p型,n型の層は任意に形成できることは
言うまでもない。
【0060】次に本発明によるバンドギャップの狭い部
分の製造方法の他の実施例を図12Aから図12Eを用い
解説する。ここで図1とおなじ部分は同一の記号を用い
た。図12Aは6H−SiC10よりなる半導体基板で
あり、この基板上にエピタキシャル法により3C−Si
C11よりなる層を形成し(図12B)、バンドギャッ
プを狭くする部分以外の3C−SiC11を取り除き
(図12C)、その上にエピタキシャル法により6H−
SiC10よりなる層を形成し(図12D)、表面を平
にする(図12E)。この方法によりバンドギャップを
狭くした部分を任意の場所に選択的に形成することが出
来る。
【0061】ここで半導体層の導電性については言及し
なかったが、p型,n型の層は任意に形成できることは
言うまでもない。
【0062】次に本発明によるバンドギャップの狭い部
分の製造方法の他の実施例を図13Aから図13Eを用い
解説する。ここで図1とおなじ部分は同一の記号を用い
た。図13Aは6H−SiC10よりなる半導体基板で
あり、バンドギャップを狭くする部分に凹部を形成し
(図13B)、この上にエピタキシャル法により3C−
SiC11よりなる層を形成し(図13C)、表面を平
にし上記凹部以外の3C−SiC11を取り除き(図1
3D)、その上にエピタキシャル法により6H−SiC
10よりなる層を形成する(図13E)。この方法によ
りバンドギャップを狭くした部分を任意の場所に選択的
に形成することが出来る。
【0063】ここで半導体層の導電性については言及し
なかったが、p型,n型の層は任意に形成できることは
言うまでもない。
【0064】次に本発明によるSiよりなる微結晶の製
造方法について解説する。6H−SiCよりなる半導体
基体において、その1部分にSiをイオン打ち込みする
ことによりSiよりなる微結晶を形成することが出来
る。この方法によりSiよりなる微結晶を任意の場所に
選択的に形成することが出来る
【0065】
【発明の効果】以上述べたように本発明による光サイリ
スタでは、バンドギャップを狭くした部分またはSiの
微結晶において可視光を照射することによりキャリアが
生成し点弧するため、光源は紫外光を用いた場合に比べ
安価ですみ、可視光を紫外光に変換する手段を必要とせ
ず、しかも従来の光伝送技術を用いることができる。ま
たSiCはバンドギャップが広いため、可視光は他の部
分で吸収されることなくバンドギャップを狭くした部分
またはSiの微結晶に照射されるため紫外光を用いた場
合に比べ点弧感度が向上し、空乏層に光を有効に照射す
るための加工をなくすことができ歩留まりが向上され
る。
【0066】本発明による電力変換装置では、高価であ
る紫外光源を必要とせず、可視光を紫外光に変換する手
段を用い部品点数を増やすことなく、従来の半導体材料
がSiである光サイリスタを用いた電力変換装置におけ
る光伝送技術を用いることができ、システム全体として
小型,軽量化を図ることができる。
【0067】本発明の製造方法では、バンドギャップを
狭くした部分またはSiの微結晶を有する部分を任意の
場所に選択的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光サイリスタの点弧サ
イリスタの拡大図である。
【図2】本発明による光サイリスタの横断面図である。
【図3】本発明による光サイリスタの不純物濃度分布図
である。
【図4】本発明の第2の実施例の光サイリスタの点弧サ
イリスタの拡大図である。
【図5】本発明の第3の実施例の光サイリスタの点弧サ
イリスタの拡大図である。
【図6】本発明の第4の実施例の光サイリスタの点弧サ
イリスタの拡大図である。
【図7】本発明の第5の実施例の光サイリスタの点弧サ
イリスタの拡大図である。
【図8】本発明の第6の実施例の光サイリスタの点弧サ
イリスタの拡大図である。
【図9】本発明による整流装置の摸式図である。
【図10】本発明によるインバータの摸式図である。
【図11】本発明によるサイクロコンバータの摸式図で
ある。
【図12】本発明によるバンドギャップの狭い部分の製
造方法の1工程図である。
【図13】本発明によるバンドギャップの狭い部分の製
造方法の他の工程図である。
【符号の説明】
10…バンドギャップの広い結晶構造を持つ部分、11
…バンドギャップの狭い結晶構造を持つ部分、12…S
iの微結晶、21…nエミッタ層、22…pベース層、
23…nベース層、24…pエミッタ層、31…ライト
ガイド、41…カソード電極、42…アノード電極、4
3…上部銅電極、44…下部銅電極、51…パッシベー
ション、T…点弧サイリスタ、A…増幅サイリスタ、M
…主サイリスタ、T1からT12…本発明の光サイリス
タ、VR,VT,VS…3相交流電源、VU,VV,V
W…負荷側3相交流電源。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに反対側に位置する一対の主表面、主
    表面間にあり、隣接層間においてpn接合を形成するよ
    うに交互に導電性の異なる炭化硅素よりなるpnpnの
    連続した4層を有する半導体基体、両主表面のそれぞれ
    の外側層に低抵抗接触した一対の主電極、主電極間を阻
    止状態から導電状態に移行するための光トリガー信号を
    付与する手段を有し、少なくとも1つの半導体層の1部
    分または全部を他の部分よりバンドギャップの狭い結晶
    構造とすることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】互いに反対側に位置する一対の主表面、主
    表面間にあり、隣接層間においてpn接合を形成するよ
    うに交互に導電性の異なる炭化硅素よりなるpnpnの
    連続した4層を有する半導体基体、両主表面のそれぞれ
    の外側層に低抵抗接触した一対の主電極、主電極間を阻
    止状態から導電状態に移行するための光トリガー信号を
    付与する手段を有し、少なくとも1つの半導体層の1部
    分または全部に硅素からなる微結晶を有することを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の半導体装置
    を用いることを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】CVD法によりバンドギャップの狭い部分
    を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】エピタキシャル法によりバンドギャップの
    狭い部分を形成することを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】イオン打ち込み法により硅素よりなる微結
    晶を形成することを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002509335A (ja) * 1997-12-15 2002-03-26 エービービー アクチボラゲット 負荷の電気的非接続を実行するための電気スイッチング・デバイスおよび方法
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