JPH0714996U - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH0714996U
JPH0714996U JP5131093U JP5131093U JPH0714996U JP H0714996 U JPH0714996 U JP H0714996U JP 5131093 U JP5131093 U JP 5131093U JP 5131093 U JP5131093 U JP 5131093U JP H0714996 U JPH0714996 U JP H0714996U
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JP
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drying
nozzle
moving device
air
bather
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JP5131093U
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Inventor
正治 久山
康成 奥村
Original Assignee
オージー技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省力化して快適に入浴者を衛生的に乾燥させ
る乾燥装置を提供することを目的としている。 【構成】 人体を乾燥させる乾燥機構(37)を筐体
(27)に設け、乾燥機構37は、空気を噴出するノズ
ル(1)と、ノズル(1)を往復移動させる移動装置
(2)と、ノズル(1)に空気を供給する温風供給装置
(3)からなり、温風供給装置(3)は、送風機(1
0)と、送風機(10)から取り出した空気の温度を加
熱するヒーター(12)と、ヒーター(12)を制御す
るヒーター制御器(9)とからなり、ヒーター制御器
(9)はノズル(1)から噴出する空気の温度を漸減制
御するものであり、移動装置(2)は、互いに間隔を開
けて対向設置する上移動装置(2a)と下移動装置(2
b)から構成される乾燥装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、湯から出たばかりの入浴者を乾燥させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術は、特開平4−189318号に見られ、この公報には、混合水栓と 、逆止弁と、三方切換弁及びシャワーヘッドと、高圧気体供給手段とからなるシ ャワードライヤー装置が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述の従来技術は、シャワーヘッドを自動的に移動させる機構が無く、入浴者 を自動的に乾燥させるものではない。又、入浴者を適宜に加熱し温度調節した温 風を吐出する構成もなく、温風で快適に乾燥させるものでもない。 本考案は、省力化して快適に入浴者を衛生的に乾燥させる乾燥装置を提供する ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、筐体(27)に人体を乾燥させる乾燥機構(37)を設けて構 成した乾燥装置である。 或いは、浴槽(40)と、浴槽(40)に並設した洗い台(41)と、浴槽( 40)と洗い台(41)を接続したレール(42)と、浴槽(40)と洗い台( 41)とに移動可能に載置した担架(43)とからなる順送式入浴装置(45) における該洗い台(41)に乾燥機構(37)を設けて構成している。 或いは、ドーム(44)と、ドーム(44)の内部に設けたシャワーノズル( 35)とを備えてなるシャワー浴装置(53)における該ドーム(44)に乾燥 機構(37)を設けて構成している。 或いは、浴槽(40)と、浴槽(40)に並設した担架台(46)と、担架( 43)と、担架(43)を昇降及び横移動させて浴槽(40)に出入させる昇降 リフト(47)とからなるリフト式入浴装置における該担架台(46)に乾燥機 構(37)を設けて構成している。 或いは、正面壁を水密ドア(50)としたドア付浴槽(51)と、シャワーチ ェアー(49)とからなる車椅子入浴装置(52)における該ドア付浴槽(51 )に乾燥機構(37)を設けて構成している。 前記乾燥機構(37)は、空気を噴出するノズル(1)と、ノズル(1)を往 復移動させる移動装置(2)と、ノズル(1)に空気を供給する温風供給装置( 3)からなる。 又、乾燥機構(37)は、空気を噴出するノズル(1)と、ノズル(1)から 噴出させる空気を供給する温風供給装置(3)と、温風供給装置(3)から吐出 する空気をノズル(1)に分配する分配器(54)とからなる。 前記温風供給装置(3)は、送風機(10)と、送風機(10)を制御する送 風機制御器(55)と、送風機(10)から取り出した空気の温度を加熱するヒ ーター(12)と、ヒーター(12)を制御するヒーター制御器(9)とからな る。 前記送風機制御器(55)は、ノズル(1)から噴出する空気の量を漸減制御 するものであり、ヒーター制御器(9)は、ノズル(1)から噴出する空気の温 度を漸減制御するものである。 前記移動装置(2)は、互いに間隔を開けて対向設置する上移動装置(2a) と下移動装置(2b)から構成され、上移動装置(2a)と下移動装置(2b) に設けられる各ノズル(1)は水平方向に往復移動する。 或いは、移動装置(2)は、間隔を開け対向させて立設した左移動装置(2c )と右移動装置(2d)から構成され、左移動装置(2c)と右移動装置(2d )に設けられる各ノズル(1)は上下方向に往復移動する。 前記筐体(27)に殺菌灯(18)が付設される。
【0005】
【作用】
入浴者を、入浴後自動的に快適な温風で衛生的に乾燥させる本考案の作用を述 べると、筐体27に設けた乾燥機構37は、入浴者を乾燥する。 前記乾燥機構37におけるノズル1は温風を噴出し、移動装置2はノズル1を 往復移動させ、温風供給装置3はノズル1に温風を供給する。 前記温風供給装置3の送風機10は外気を圧縮し吐出口から吐出し、送風機制 御器55は送風機10を制御し、ヒーター12は送風機10から取り出した空気 の温度を加熱し、ヒーター制御器9はヒーター12を制御する。 前記送風機制御器55は、ノズル1から噴出する空気の量を漸減制御し、ヒー ター制御器9は、ノズル1から噴出する空気の温度を一旦高温にし漸減制御する 。 前記移動装置2を構成する上移動装置2aと下移動装置2bに設けられる各ノ ズル1は、横方向に往復移動する
【0006】 前記筐体27を受け台15と固定蓋22と開閉蓋14で形成し、移動装置2が 上移動装置2aと下移動装置2bであるものでは、上移動装置2aを構成してい る上摺動具6は上レール5を摺動し、下移動装置2bを構成している下摺動具8 は下レール7を摺動する。 介助者は入浴者を乗せた搬送車4を移動し、該入浴者を上移動装置2aと下移 動装置2bの間に位置させる。 上移動装置2aと下移動装置2bに設けられる各ノズル1を横方向に往復移動 させて入浴者を乾燥させる。 筐体27に殺菌灯18が付設される場合、筐体27を構成する受け台15に取 着された下殺菌灯18b、及び受け台15に載設させる固定蓋22に取着された 上殺菌灯18aは、入浴者を乾燥する時に乾燥作動と同時に作動し、入浴者に付 着する雑菌を殺菌する。
【0007】 順送式入浴装置45における洗い台41に乾燥機構37が設けられたものでは 、入浴者が洗い台41上に移乗してきた時に乾燥機構37を作動させて入浴者を 乾燥する。 シャワー浴装置53のドーム44に乾燥機構37が設けられたものでは、シャ ワー浴を済ませた後に乾燥機構37を作動させて入浴者を乾燥する。 リフト式入浴装置の担架台46に乾燥機構37が設けられたものでは、入浴後 入浴者を、担架台46に乗せ乾燥機構37を作動させて乾燥する。
【0008】 筐体27がボックス28で構成され、移動装置2が左移動装置2cと右移動装 置2dで構成されたものの場合は、介助者は、入浴者をスリングセット30で吊 った状態で左移動装置2cと右移動装置2dの間に移動させる。 左移動装置2cと右移動装置2dに設けられる各ノズル1を縦方向に往復移動 させながら入浴者に温風を当て乾燥させる。 筐体27に殺菌灯18が設けられる場合、筐体27の左右に設けられた左・右 殺菌灯33・34が入浴者を乾燥する時に乾燥作動と同時に作動し、入浴者に付 着する雑菌を殺菌する。
【0009】 車椅子入浴装置52のドア付浴槽51に乾燥機構37が設けられるものでは、 ドア付浴槽51内の湯を排出させてから、乾燥機構37を作動させ入浴者を乾燥 させる。 乾燥機構37の分配器54は、温風供給装置3から吐出する空気を固定設置し た複数個のノズル1に分配する。
【0010】
【実施例】
本考案の第1実施例は筐体27に横移動ノズルを設けたものであり、第2実施 例は順送式入浴装置45の洗い台41に横移動ノズルを設けたものであり、第3 実施例はシャワー浴装置53に横移動ノズルを設けたものであり、第4実施例は リフト式入浴装置48に横移動ノズルを設けたものである。 第5実施例は筐体27に縦移動ノズルを設けたものであり、第6実施例は筐体 27に縦移動ノズルとシャワーノズル35を設けたものであり、第7実施例は車 椅子入浴装置52に縦移動ノズルを設けたものである。 第8実施例は筐体27に複数個のノズル1と分配器54を設けたものである。
【0011】 本考案の第1実施例を説明すると、筐体27は、基台部分となる受け台15と 、受け台15に載設され該受け台15の一方半分を覆う固定蓋22と、該固定蓋 22にヒンジ17を介して受け台15の他方半分を開閉可能に覆う開閉蓋14と からなる。 乾燥機構37は、温風を噴出するノズル1と、ノズル1を往復移動させる移動 装置2と、ノズル1に温度調節した空気を供給する温風供給装置3とから構成さ れ、ノズル1は、箱体で形成されるノズル基箱16一個当りに三個形成される。 移動装置2は、固定蓋22に設けられる上移動装置2aと、受け台15に設け られる下移動装置2bとから構成される。
【0012】 上移動装置2aは、上レール5と該レール5に摺動可能に取着される上摺動具 6と、該摺動具6に連結される上索体24と、該索体24を移動させる上駆動機 23からなり、下移動装置2bは、下レール7と該レール7に摺動可能に取着さ れる下摺動具8と、該摺動具8に連結される下索体25と、該索体25を移動さ せる下駆動機26からなる。 前記上・下レール5・7には、平坦に伸展される平坦レール56や人体表面の 凹凸形状に相似させて変形して伸展させた変形レール(図示省略)があり、この うち該変形レールはノズル1を該レールに沿わせて立体的に移動させることがで き、入浴者を均一に乾燥できるという特徴がある。 第1実施例には入浴者を乗せる搬送車4が付設され、該搬送車4は介助者によ って移動させられ、入浴者は上移動体2aと下移動体2bの間に位置させること が可能である。
【0013】 温風供給装置3は、空気吸入口に消音フィルタ21が取着され外気を圧縮し送 風する送風機10と、該送風機10の空気吐出口から吐出する空気をノズル1へ 導く管路11と、送風機10を制御し該吐出空気の量を制御する送風機制御器5 5と、管路11に挿入され管路内空気の温度を加熱するヒーター12と、ノズル 1の先端に設けた温度センサー13と、温度センサー13から得た信号をもとに ヒーター12を制御しノズル1から吐出する空気の温度を制御するヒーター制御 器9とからなる。前記送風機制御器55は空気量を漸減制御するものであり、ヒ ーター制御器9は吐出空気の温度を漸減制御するものである。
【0014】 管路11の先端部分は、ノズル1に接続され該ノズル1の移動に追従して移動 できる可撓部材でなる導風ホース20とされる。 筐体27には殺菌灯18が付設され、受け台15には上方に向けて紫外線を放 射する下殺菌灯18bが付設され、固定蓋22には下方に向けて紫外線を放射す る上殺菌灯18aが設けられる。 尚、図1中38は入浴者の顔面に噴出空気を当て顔面を冷やしのぼせを防止す る顔用ノズルである。
【0015】 第1実施例を使用する際、介助者は入浴者を乗せた搬送車4を、開閉蓋14を 開けた状態にした受け台15に跨ぎ姿勢にして停止させる。 次に、開閉蓋14を被せ、温風供給装置3と移動装置2を作動させ、ノズル1 を往復移動させながら、温度調節した空気をノズル1から噴出させる。ノズル1 から噴出する空気を入浴者に当て、該空気の流速で入浴者に付着した湯水を吹き 飛ばした後、空気の持つ熱及び入浴者の体温等で湯水を蒸発させる。
【0016】 受け台15と固定蓋22にそれぞれ取着された下殺菌灯18bと上殺菌灯18 aから放射される紫外線を入浴者に照射し入浴者の表皮及びその周辺に在る雑菌 を殺菌する。乾燥に係る乾燥機構37と殺菌に係る殺菌灯18とは互いに何ら干 渉することなく同時に作動する。 温風供給装置3の送風機制御器55は送風機10の駆動を制御しノズル1から 噴出させる空気の量を漸減制御する。その制御態様は、乾燥開始時には空気の量 を多くして付着湯を吹き飛ばすものとし、経時と共に徐々に空気量を減らし、皮 膚に付着した水が無くなる頃には空気量を微小とする。
【0017】 温風供給装置3のヒーター制御器9は、ノズル1から噴出させる温風の温度を 漸減制御する。その制御態様は、乾燥開始時には温風の温度を高温として気化熱 を補うものとし、経時と共に徐々に空気温度を低下させ皮膚に付着した水が無く なる頃には熱くない程度の温度になすよう漸減制御する。ノズル1から吐出する 空気の温度制御の可能な範囲は、高温の約110度から外気温度までである。
【0018】 第2実施例は、浴槽40と、浴槽40に並設した洗い台41と、浴槽40と洗 い台41を接続した担架レール42と、浴槽40と洗い台41とに移動可能に載 置される担架43とからなる順送式入浴装置45における該洗い台41に前記乾 燥機構37が設けられる。
【0019】 第3実施例は前述した第1実施例にシャワーに係る装置を併設したものであ り、ドーム44と、ドーム44の内部に設けたシャワーノズル35とを備えてな るシャワー浴装置53の該ドーム44に前記乾燥機構37が設けられる。 該実施例は、固定蓋22の内壁にシャワーノズル35を下向きに受け台15に 上向きにそれぞれ設け、更に、該シャワーノズル35に湯を供給する給湯装置3 6を付設する。この構成では、搬送車4上に仰臥した入浴者にシャワー浴を施し た後、その姿勢のままで乾燥作業に移行し乾燥する。
【0020】 第4実施例は、浴槽40と、浴槽40に並設した担架台46と、担架43と、 該担架43を昇降及び横移動させ浴槽40に出入させる昇降リフト47とからな るリフト式入浴装置48の該担架台46に前記乾燥機構37が設けられる。
【0021】 第5実施例は、筐体27を一個のボックス28で構成し、移動装置2を、間隔 を開け対向させて立設した左移動装置2cと右移動装置2dから構成し、該左・ 右移動装置2c・2dに設けられる各ノズル1を上下方向に往復移動させるもの であり、これらの筐体27と移動装置2の構成が第1実施例と異なっている。尚 、上下方向の移動は、斜め上下方向や蛇行しながらの上下方向の移動を含む。 第5実施例のボックス28は、一側壁に入浴者が通行できる開口部29が開設 され、上壁にスリングセット30を吊り下げている吊り索31が通る切欠部32 が開設される。 ボックス28の左右側壁には、該ボックス28の内部に向けて紫外線を放射す る左・右殺菌灯33・34が設けられる。
【0022】 第5実施例の使用に際して、建物の天井に装設された移動ホイスト19を用い るものとし、該ホイスト19に掛止されたスリングセット30に入浴者を乗せて 開口部29から進入させ、温風供給装置3を作動させスリングセット30に乗せ た入浴者を乾燥する。乾燥作業を終わるとスリングセット30に入浴者を乗せた 状態で開口部29から退出し、当該乾燥作業を終了する。
【0023】 第5実施例の他の使用例では、図示を省略するが、移動ホイスト19の代わり に車椅子様のシャワーチェアー49(図9参照)を使用し、この場合には、入浴 者を、前記シャワーチェアー49に乗せてボックス28に進入させ、ノズル1か ら噴出する温風を当てシャワーチェアー49に座った状態で乾燥させる。 又、第5実施例では、入浴者に上肢の運動機能に障害があり下肢に障害がない 場合、自分で歩いて筐体27に入って当該装置を利用でき、この場合、入浴者は 上肢が不自由であっても清拭介助を受けないで身体を乾燥できる。 前記開口部29の他の実施例として、図示を省略するが、該開口部29に開閉 ドアを設け乾燥作業中には開閉ドアを閉止するものとする。更に、これとは異な る他の実施例として、対向する二側壁を共に開閉ドアとし、ボックス28の両側 のどちらからでも入浴者が出入りできるものとしてもよい。
【0024】 第6実施例は、前述した第5実施例にシャワーに係る装置を併設したものであ り、ボックス28の左右両側壁に、それぞれシャワーノズル35を設け、更に、 該シャワーノズル35に湯を供給する給湯装置36を付設する。 第6実施例の構成でも前述の第5実施例と同様に、スリングセット30に吊下 された入浴者にシャワー浴を施した後、その姿勢のまま乾燥作業に移行し乾燥す る。
【0025】 第7実施例は、正面壁を水密ドア50としたドア付浴槽51と、シャワーチェ アー49とからなる車椅子入浴装置52の該ドア付浴槽51に前記乾燥機構37 が設けられたものである。
【0026】 第8実施例は、第5実施例における左・右移動装置2c・2dを、固定した左 ・右分配ノズル装置2e・2fに代えたものである。 即ち、左右に対向して立設した立設枠39における複数個所にノズル1を固設 し、各ノズル1に送風機10から得る空気を分配器54で順次分配供与し、各ノ ズル1から順次空気を噴出させるよう構成した前記左・右分配ノズル装置2e・ 2fを設けたものである。
【0027】
【考案の効果】
請求項1に記載した本考案は、入浴者を自動的に乾燥させることができ、清拭 等に係る介助労力を省力できた。 特に、本考案を寝た切り老人の入浴介助に使用した場合には、乾燥作業に際し 、介助者は、当該入浴者を入浴させた後入浴者を持ち上げたり動かすことなく寝 たまま又は座ったままで、清潔に乾燥させることができ、今迄多大な労力を要し た清拭に係る介助労力を軽減できた。 又、介助者がタオルを使って拭くというものではなく温風で乾燥させるもので あるから、入浴者が自ら身体を動かす必要がなくそのことにより不自由な身体を 動かすための苦痛を減らし、更に羞恥心を生ずることも減り好都合である。又、 院内感染も減り、タオルの消耗もなくなるという効果がある。
【0028】 請求項2に記載の本考案は、順送式入浴装置45における洗い台41に乾燥機 構37が設けられる乾燥装置であるから、入浴作業の順送過程で入浴者を乾燥で き、省力化を一層進めることができた。 限られた介助者数で所定時間内に多人数を入浴させる特別養護老人ホーム等で は、省力化が図れ好都合である。
【0029】 請求項3に記載の本考案は、シャワー浴装置53のドーム44に乾燥機構37 が設けられる乾燥装置であるから、入浴者は、シャワーを浴びた後直ぐに温風で 乾燥され、清拭の時間ドーム44外で寒い思いをするといった不都合な事が無く なった。
【0030】 請求項4に記載の本考案は、リフト式入浴装置48の担架台46に乾燥機構3 7が設けられる乾燥装置であるから、介助者の清拭に係る手数を省き、多大な入 浴介助の労働を軽減する効果がある。
【0031】 請求項5に記載の本考案は、車椅子入浴装置52のドア付浴槽51に乾燥機構 37が設けられる乾燥装置であるから、シャワーチェアー49に乗った入浴者を タオルを用いて清拭するのは甚だ面倒であるが、この清拭に係る作業が省け、自 動で乾燥できるので好都合である。又、上肢障害者には、清拭介助を受けないで 乾燥でき好都合である。
【0032】 請求項6に記載の本考案は、移動するノズル1から出る空気により付着水を飛 散させたうえ乾燥させるものであるから、快適に、むらなく、全身を乾燥させる ことができ好都合である。
【0033】 請求項7に記載の本考案は、乾燥機構37を、ノズル1と温風供給装置3と分 配器54とした乾燥装置であるから、浴室内にノズル1を移動させる機構がない ので故障が少なく、又、ノズル1が人体四肢にぶつかるという危険に事態も起こ らないので、耐久性と安全性に富む。
【0034】 請求項8に記載の本考案は、温風供給装置3を、送風機10と送風機制御器5 5とヒーター12とヒーター制御器9とした乾燥装置であるから、入浴者に、付 着した湯を吹き飛ばした上温風を当て、快適に早く乾燥でき好都合である。
【0035】 請求項9に記載の本考案における送風機制御器55は、ノズル1から噴出する 空気の量を漸減制御するものであるから、初めは強風で付着湯を除去し、この付 着湯が除去された後は弱風に変え、入浴者を能率的に快適に乾燥でき好都合であ る。
【0036】 請求項10に記載の本考案は、温度が漸減制御される温風を入浴者に当てるも のである。即ち、付着した水の蒸発に伴い入浴者から多くの気化熱を奪う乾燥開 始時には、吹き付ける空気を寒くない程度の高温とし、該空気の温度を順次低下 させ、入浴者の表面から付着水の蒸発が済む頃には、温風の温度を熱くない程度 に低くする。 上述の漸減温度調節により湯ざめを防止でき、入浴者には冷たくもなく熱くも ない好適な温度感覚のもとで乾燥ができ好都合である。 又、温湯により加温され過ぎた入浴者に対しては、温度を外気温度近くに下げ た空気を入浴者に当て、該入浴者をクールダウン(=鎮静化)し、普段の平静な 状態に戻すことができる。
【0037】 請求項11に記載の本考案は、水平方向へ往復移動するノズル1で仰臥姿勢の 入浴者の上下両面に適宜に加熱等の温度調節した温風を当て、短時間に入浴者の 背腹を同時に乾燥でき好都合である。
【0038】 請求項12に記載の本考案は、上下方向に往復移動するノズル1で、座姿勢又 は歩行立位の入浴者の左右両面に温風を当て、該左右両面を同時に乾燥させるこ とができ好都合である。 入浴者を、スリングセット30やシャワーチェアー49に乗ったままの姿勢で 高能率に乾燥できるので、大幅な省力化となった。
【0039】 請求項13に記載の本考案は、乾燥作業と同時に殺菌作業を並行して実施でき るので、該両作業を単独に別々に実施するものに比べると短時間で実施でき好都 合であり、皮膚病の感染を排除し且つ殺菌を行なうことが容易にできるという効 果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を横断した縦断面を示す説
明図である。
【図2】本考案の第1実施例を縦断した縦断面図であ
る。
【図3】本考案の第1実施例の斜視図である。
【図4】本考案を順送式入浴装置に実施した第2実施例
の正面図である。
【図5】本考案をシャワー入浴装置に実施した第3実施
例を縦断した縦断断面図である。
【図6】本考案をリフト式入浴装置に実施した第4実施
例の平面図である。
【図7】本考案の第5実施例の正面図である。
【図8】本考案の第6実施例を説明図である。
【図9】本考案を車椅子入浴装置に実施した第7実施例
の正面図である。
【図10】本考案の第8実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 移動装置 2a 上移動装置 2b 下移動装置 2c 左移動装置 2d 右移動装置 3 温風供給装置 9 ヒーター制御器 10 送風機 12 ヒーター 18 殺菌灯 27 筐体 35 シャワーノズル 37 乾燥機構 40 浴槽 41 洗い台 42 レール 43 担架 44 ドーム 45 順送式入浴装置 46 担架台 47 昇降リフト 49 シャワーチェアー 50 水密ドア 51 ドア付浴槽 52 車椅子入浴装置 53 シャワー入浴装置 54 分配器 55 送風機制御器

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(27)に人体を乾燥させる乾燥機
    構(37)を設けて構成した乾燥装置。
  2. 【請求項2】 浴槽(40)と、浴槽(40)に並設し
    た洗い台(41)と、浴槽(40)と洗い台(41)を
    接続したレール(42)と、浴槽(40)と洗い台(4
    1)とに移動可能に載置した担架(43)とからなる順
    送式入浴装置(45)における該洗い台(41)に乾燥
    機構(37)を設けて構成した乾燥装置。
  3. 【請求項3】 ドーム(44)と、ドーム(44)の内
    部に設けたシャワーノズル(35)とを備えてなるシャ
    ワー浴装置(53)における該ドーム(44)に乾燥機
    構(37)を設けて構成した乾燥装置。
  4. 【請求項4】 浴槽(40)と、浴槽(40)に並設し
    た担架台(46)と、担架(43)と、担架(43)を
    昇降及び横移動させて浴槽(40)に出入させる昇降リ
    フト(47)とからなるリフト式入浴装置における該担
    架台(46)に乾燥機構(37)を設けて構成した乾燥
    装置。
  5. 【請求項5】 正面壁を水密ドア(50)としたドア付
    浴槽(51)と、シャワーチェアー(49)とからなる
    車椅子入浴装置(52)における該ドア付浴槽(51)
    に乾燥機構(37)を設けて構成した乾燥装置。
  6. 【請求項6】 乾燥機構(37)は、空気を噴出するノ
    ズル(1)と、ノズル(1)を往復移動させる移動装置
    (2)と、ノズル(1)に空気を供給する温風供給装置
    (3)からなる請求項1記載の乾燥装置。
  7. 【請求項7】 乾燥機構(37)は、空気を噴出するノ
    ズル(1)と、ノズル(1)から噴出させる空気を供給
    する温風供給装置(3)と、温風供給装置(3)から吐
    出する空気をノズル(1)に分配する分配器(54)と
    からなる請求項1記載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 温風供給装置(3)は、送風機(10)
    と、送風機(10)を制御する送風機制御器(55)
    と、送風機(10)から取り出した空気の温度を加熱す
    るヒーター(12)と、ヒーター(12)を制御するヒ
    ーター制御器(9)とからなることを特徴とする請求項
    6記載の乾燥装置。
  9. 【請求項9】 送風機制御器(55)は、ノズル(1)
    から噴出する空気の量を漸減制御するものであることを
    特徴とする請求項8記載の乾燥装置。
  10. 【請求項10】 ヒーター制御器(9)は、ノズル
    (1)から噴出する空気の温度を漸減制御するものであ
    ることを特徴とする請求項8記載の乾燥装置。
  11. 【請求項11】 移動装置(2)は、互いに間隔を開け
    て対向設置する上移動装置(2a)と下移動装置(2
    b)から構成され、上移動装置(2a)と下移動装置
    (2b)に設けられる各ノズル(1)は水平方向に往復
    移動することを特徴とする請求項6記載の乾燥装置。
  12. 【請求項12】 移動装置(2)は、間隔を開け対向さ
    せて立設した左移動装置(2c)と右移動装置(2d)
    から構成され、左移動装置(2c)と右移動装置(2
    d)に設けられる各ノズル(1)は上下方向に往復移動
    することを特徴とする請求項6記載の乾燥装置。
  13. 【請求項13】 筐体(27)に殺菌灯(18)が付設
    されることを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
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JP2007135649A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Tokyo Gas Co Ltd シャワー装置及びその運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007135649A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Tokyo Gas Co Ltd シャワー装置及びその運転方法
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