JPH07149729A - 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−スルホン酸およびそのクロリド体、それらの製法、並びに合成中間体としてのそれらの用途 - Google Patents

1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−スルホン酸およびそのクロリド体、それらの製法、並びに合成中間体としてのそれらの用途

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JPH07149729A
JPH07149729A JP6218669A JP21866994A JPH07149729A JP H07149729 A JPH07149729 A JP H07149729A JP 6218669 A JP6218669 A JP 6218669A JP 21866994 A JP21866994 A JP 21866994A JP H07149729 A JPH07149729 A JP H07149729A
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JP
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methyl
tetrahydroquinoline
sulfonic acid
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JP6218669A
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Daniel Galtier
ダニエル・ガルティエ
Gilbert Lassalle
ジルベール・ラサール
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Synthelabo SA
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Synthelabo SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D215/00Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
    • C07D215/02Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D215/04Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, directly attached to the ring carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D215/02Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D215/16Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D215/36Sulfur atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8
−スルホン酸およびそのクロリド体の光学的に純粋な誘
導体、それらの製法を提供し、また合成中間体としての
それらの用途に関する。 【構成】 式(I) 【化1】 [式中、Rは塩素原子またはヒドロキシル基のいずれか
を表し、またR4は(C1〜C4)アルキル基を表す]で示
される化合物は、抗トロンビン活性を有する化合物を製
造するのに有用な合成中間体として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−8−スルホン酸およびそのクロリド体の光学
的に純粋な誘導体、それらの製法、並びに合成中間体と
してのそれらの用途に関する。
【0002】本発明の化合物は、式(I)
【化10】 [式中、Rは塩素原子またはヒドロキシル基のいずれか
を表し、またRは(C1〜C4)アルキル基を表す]で示
される。
【0003】式(I)で示される化合物の中にはラセミ形
態にて、中間体として欧州特許出願第0,565,396
号に記載されている。
【0004】本発明の化合物は、以下の反応式1に記載
する製法により製造することができる。
【化11】 触媒として、亜鉛、銅、およびジメチルアセタミドの混
合物の存在下、式(II)[式中、R4は先と同意義であ
り、またR5は(C1〜C4)アルキル基を表す]で示され
る化合物をベンゼンといったような溶媒中で式(III)で
示される1−ヨード−2−ニトロベンゼンと反応させ
る。これにより式(IV)で示される化合物が得られ、酸化
白金といったような触媒の存在下、これを50psiで接
触水素添加すると、式(V)で示されるジヒドロキノリン
が得られる。次いで、このようにして得られた式(V)で
示される化合物を、例えばテトラヒドロフランといった
ような溶媒中でボランと反応させることにより、式(VI)
で示されるテトラヒドロキノリンが得られ、これを、例
えばトルエンといったような溶媒中でクロロカルボニル
スルフェニルクロリドと反応させることにより、式(VI
I)で示される化合物が得られ、これをアルコール性水酸
化カリウムで処理した後、アルミナで処理すると、式(V
III)で示される化合物が得られる。最後に、硫酸の存在
下、式(VIII)で示される化合物を過酸化水素で処理する
と、式(Ia)で示されるスルホン酸が得られる。式(Ib)で
示される酸クロリドを得るには、トリフェニルホスフィ
ンとトリエチルアミンといったような塩基の存在下、式
(Ia)で示される酸を、例えばジクロロメタンといったよ
うな溶媒中で塩化スルフリルと反応させる。
【0005】他の製法では、亜鉛と銅の存在下、式(II)
で示される化合物を、例えばベンゼンといったような溶
媒中で2−ヨードアニリンおよび触媒としてのジメチル
アセタミドと反応させることにより、式(V)で示される
化合物を製造することができる。
【0006】光学的に純粋な化合物を得るには、式(II)
で示される光学的に純粋な化合物を使用して、反応式1
に記載した本発明の製法を行う。
【0007】出発物質は、市販されているか、または文
献に記載されており、あるいはその文献中に記載されて
いる方法か、もしくは当業者に既知の方法により製造す
ることができる。そこで、ナカムラ(Nakamura)らのテ
トラヘドロン・レターズ[(Tetrahedron Letters)、
(1987年)、28、No.3、337〜340頁]に記
載されている方法により、S−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロパン酸メチルからR−3−ヨード−2−メチル
プロパン酸メチルを製造する。
【0008】本発明の化合物の製造を以下の実施例で詳
細に説明する。得られた化合物の構造は、微量分析およ
びIRおよびNMRスペクトルによって確かめる。
【0009】
【実施例】実施例 1 (S)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−8−スルホン酸 1.1. (S)−α−メチル−2−ニトロベンゼンプロパ
ン酸メチル 窒素雰囲気下、亜鉛(銅)カップル4.4gとジメチルア
セタミド5.5mlを含むベンゼン90ml中に、(R)−3
−ヨード−2−メチルプロパン酸メチル9.5g(42mm
ol)を撹拌しながら入れる。室温で15分間撹拌した
後、60℃で3時間加熱する。次いで、その混合物を放
置して室温に戻し、ビス(トリ−O−トリルホスフィン)
パラジウムアセテート1gを含むベンゼンの懸濁液2ml
を添加した後、1−ヨード−2−ニトロベンゼン7.5
g(30mmol)のベンゼン溶液20mlを添加する。得られ
た混合物を加熱し、60℃で1時間放置して、酢酸エチ
ル100mlを添加した後、その反応混合物をセライトを
通して濾過する。濾液を1N塩酸溶液100mlで洗浄し
た後、水100mlで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶離剤がヘキサン/酢酸エチル(90/10)混合
物であるシリカゲルカラムを用いて、残渣をクロマトグ
ラフィーにより精製する。油状物質として生成物3gが
得られ、これを次の段階で使用する。
【0010】1.2. (S)−3−メチル−3,4−ジヒ
ドロキノール−2(1H)−オン 〈方法 1〉前段階で得られた生成物3g(14mmol)を
メタノール40ml中に入れて、酸化白金100mgを添加
する。50psiの圧力下、パール(Parr)の装置中で8時
間水素添加した後、得られた混合物を濾過し、触媒を乾
燥して、濾液を蒸発乾固する。その残渣を回収して、エ
ーテル中でトリチュレートする。これをエチルエーテル
から再結晶する。結晶として生成物1.5gが得られ
る。 融点=117〜119℃
【0011】〈方法 2〉窒素雰囲気下、亜鉛(銅)カッ
プル19.75gとジメチルアセタミド20.3mlを含む
ベンゼン310ml中に、(R)−3−ヨード−2−メチル
プロパン酸メチル31g(135mmol)を撹拌しながら入
れる。その混合物を60℃で3時間加熱した後、室温ま
で冷却する。ビス(トリ−O−トリルホスフィン)パラジ
ウムアセテート2.92gを一度に添加した後、2−ヨ
ードアニリン19.75g(90mmol)のベンゼン溶液5
0mlを添加する。その混合物を50℃で1時間加熱した
後、室温に戻す。セライトを通して濾過し、酢酸エチル
100mlで2回洗浄して、濾液を合わせる。引き続き、
合わせた濾液を1N 塩酸溶液100mlで2回洗浄し、
飽和重炭酸ナトリウム溶液100mlで洗浄して、飽和塩
化ナトリウム溶液50mlで洗浄する。硫酸マグネシウム
で乾燥し、蒸発乾固する。ジクロロメタンで溶離するシ
リカゲルカラムを用いて、残渣をクロマトグラフィーに
より精製する。生成物4.9gが得られる。 融点=118〜120℃
【0012】1.3. (S)−3−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン 前段階で得られた化合物0.8g(5mmol)をテトラヒド
ロフラン6ml中に入れて、窒素雰囲気下、0℃でボラン
の1Mテトラヒドロフラン溶液17.5mlを添加する。
その混合物を1時間加熱還流して、水5mlを徐々に添加
する。次いで、得られた反応混合物のpHが1となるよ
う、1N 塩酸溶液で調節した後、2時間加熱還流す
る。その混合物を放冷し、蒸発させ、その残渣を酢酸エ
チル50ml中にとり、重炭酸ナトリウム溶液50mlで2
回洗浄する。これを硫酸マグネシウムで乾燥して、蒸発
乾固する。溶離剤がジクロロメタンであるシリカゲルカ
ラムを用いて、このようにして得られた残渣をクロマト
グラフィーにより精製する。油状物質として0.6gが
得られ、これを次の段階で使用する。 [α]D = +79°[c=3,メタノール]
【0013】1.4. (S)−5−メチル−5,6−ジヒ
ドロ−2H,4H−チアゾロ[5,4,3−ij]キノール
−2−オン 窒素雰囲気下、トルエン40.5mlを撹拌しながら入れ
た後、クロロカルボニルスルフェニルクロリド2.28m
l(27mmol)を撹拌しながら入れる。その反応混合物を
−50℃まで冷却した後、前段階で得られた化合物3.
5g(23mmol)とN,N−ジメチルベンゼンアミン3.
24g(28mmol)との混合物のトルエン溶液130mlを
徐々に添加する。その混合物を放置して室温に戻し、ト
ルエン100mlを添加して、その混合物を80℃で3時
間加熱する。得られた混合物を放冷し、1N 塩酸溶液
100mlで2回洗浄した後、飽和塩化ナトリウム溶液1
00mlで洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥した後、蒸
発乾固する。溶離剤がジクロロメタンであるシリカゲル
カラムを用いて、このようにして得られた残渣をクロマ
トグラフィーにより精製する。生成物4.3gが得られ
る。 融点=54〜56℃
【0014】1.5. (S)−8,8'−ジチオビス(3−
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン) 前段階で得られた化合物1.4g(6.8mmol)を3N ア
ルコール性水酸化カリウム14ml中に入れ、6時間加熱
還流する。その反応混合物を水50ml中に注ぎ入れ、得
られた混合物のpHが4〜5となるよう、塩酸で調節す
る。その混合物をエーテルで抽出し、エーテル相を合わ
せて、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固する。その
残渣をベンゼン50ml中にとり、アルミナ10gを添加
する。その混合物を空気にさらしながら18時間撹拌
し、アルミナを濾過して、ジクロロメタンで洗浄する。
濾液を合わせて、蒸発乾固する。溶離剤がシクロヘキサ
ン/酢酸エチル(95/5)混合物であるシリカゲルカラ
ムを用いて、残渣をクロマトグラフィーにより精製す
る。黄色の生成物0.8gが得られる。 融点=78〜80℃
【0015】1.6. (S)−3−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−8−スルホン酸 前段階で得られた化合物0.8g(4.5mmol)を95%硫
酸溶液4.51g中に溶解し、その反応混合物を氷浴中
に入れて、35%過酸化水素1.49mlを徐々に添加す
る。続いて、その反応混合物に水を添加した後、氷を添
加して、生成した沈殿物を濾過する。引き続き、これを
氷冷水5mlで洗浄し、エーテル20mlで3回洗浄した
後、氷冷メタノール10mlで洗浄する。最後に、エーテ
ルですすぎ、減圧下、オーブンの中で乾燥する。生成物
0.5gが得られる。 融点=255℃(分解) [α]D = +38°[c=0.2,メタノール/水(50
/50)]
【0016】実施例 2 (S)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−8−スルホン酸クロリド トリフェニルホスフィン1.07gをジクロロメタン7.
5ml中に0℃で溶解する。窒素雰囲気下、0℃で塩化ス
ルフリル0.3mlを滴加した後、その混合物を放置して
室温に戻す。次いで、前段階で得られた酸0.47g
(2.1mmol)、トリエチルアミン0.3ml、およびジクロ
ロメタン12mlを含む溶液を徐々に添加する。室温で1
時間撹拌した後、その反応混合物をペンタン200ml中
に注ぎ入れる。濾過し、濾液を蒸発乾固して、残渣をペ
ンタン100ml中にとり、蒸発乾固する。生成物0.4
gが得られ、これを次の段階で使用する。
【0017】実施例 3 (R)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−8−スルホン酸 実施例1に記載した方法により、(S)−3−ヨード−2
−メチルプロパン酸メチルから(R)−3−メチル−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−スルホン酸を
得る。 融点=255℃(分解) [α]D = −39°[c=0.2,メタノール/水(50
/50)]
【0018】実施例 4 (R)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−8−スルホン酸クロリド 実施例2に記載した方法により、実施例3で得られた化
合物から(R)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリン−8−スルホン酸クロリドを得る。
【0019】本発明の化合物は、欧州特許第0,008,
746号に記載されているような化合物、例えば、アル
ガトロバン(argatroban)といったような化合物、また式
(1)
【化12】 [式中、R1は水素原子または(C1〜C4)アルキル基を
表し、R2は種々の置換基を表し、R3は(C1〜C4)アル
キル基を表し、またR4は先と同意義である]で示され
る化合物といったような、抗トロンビン活性を有する化
合物の合成に有用である。
【0020】R2が水素原子、または(C1〜C4)アルコ
キシカルボニル基、またはカルボキシル基、またはカル
ボン酸ナトリウム基、または−CH2OR4基[式中、R
4は水素原子であるか、もしくはR4は(C1〜C4)アルキ
ルまたは(C1〜C4)アシル基である]、または−CON
56基、または−CN45基[式中、R5は水素原子
であるか、もしくはR5は(C1〜C4)アルキル基であ
り、またR6は水素原子であるか、もしくはR6は(C1
4)アルキルまたはヒドロキシルあるいは(C1〜C4)ア
ルコキシもしくは(C1〜C3)アルコキシフェニル基であ
る]のいずれかを表す、式(1)で示される化合物は、欧
州特許出願第0,565,396号に記載されている。
【0021】式(1)で示される化合物の、本発明の化合
物からの合成を反応式2に記載する。
【化13】
【0022】酢酸の存在下、式(Ib)[R4は先と同意義
である]で示される化合物を式(2)[式中、R1、R2
およびR3は先と同意義である]で示される化合物と熱
時反応させることにより、脱保護された式(3)で示され
る化合物が得られる。
【0023】式(1)で示される化合物の、本発明の化合
物からの合成を実施例Aで説明する。
【0024】実施例 A [2R−[1(2S,3S),2α,4β]]−1−[5−(1
H−イミダゾール−4−イル)−2−[[(3−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロキノール−8−イル)ス
ルホニル]アミノ]−1−オキソペンチル]−4−メチル
ピペリジン−2−メタノール
【0025】A.1. [2R−[1(2S,3S),2α,
4β]]−[4−メチル−1−[2−[[(3−メチル−1,
2,3,4−テトラヒドロキノール−8−イル)スルホ
ニル]アミノ]−1−オキソ−5−[1−(トリフェニルメ
チル)−1H−イミダゾール−4−イル]ペンチル]ピペ
リド−2−イル]メチルアセテート
【0026】A.1.1. [2R−[1(2S),2α,4
β]]−[1−[2−アミノ−1−オキソ−5−[1−(トリ
フェニルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]ペン
チル]−4−メチルピペリド−2−イル]メチルアセテー
ト塩酸塩
【0027】A.1.1.1. トリフェニル[[1−(トリフ
ェニルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]メチ
ル]ホスホニウムクロリド 4−(クロロメチル)−1−(トリフェニルメチル)−1H
−イミダゾール105.5g(294mmol)のジメチルホ
ルムアミド溶液670mlに、トリフェニルホスフィン7
7.7g(296mmol)を添加する。その混合物を80℃
で3時間加熱する。溶媒を蒸発させ、粗生成物をエーテ
ル中にとってトリチュレートする。沈殿物を濾過し、減
圧下、五酸化リンで乾燥する。黄色味がかった結晶とし
て生成物162gが得られる。 融点=210℃ 収率=89%
【0028】A.1.1.2. 1,1−ジメチルエチル
(S,E)−2−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミ
ノ]−5−[1−(トリフェニルメチル)−1H−イミダゾ
ール−4−イル]ペンタ−4−エノエート アルゴン雰囲気下、トリフェニル[[1−(トリフェニル
メチル)−1H−イミダゾール−4−イル]メチル]ホス
ホニウムクロリド50.93g(820mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液333mlを3ツ頸丸底フラスコに入れ
る。n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液51.2
ml(820mmol)を−70℃で滴加する。−70℃で30
分間撹拌した後、その反応混合物を、−70℃まで冷却
した1,1−ジメチルエチル(S)−4−オキソ−2−
[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート
の0.253Mテトラヒドロフラン溶液270ml(683
mmol)中にすばやく注ぎ入れる。得られた混合物を一晩
放置して室温に戻す。その混合物を飽和塩化ナトリウム
水溶液280mlで加水分解する。水相を有機相から分離
し、酢酸エチル140mlで2回抽出する。有機相を合わ
せ、硫酸マグネシウムで乾燥して、蒸発乾固する。溶離
剤がヘキサン/酢酸エチルのグラジエントであるシリカ
ゲルカラムを用いて、クロマトグラフィーにより精製す
る。シスとトランスのオレフィン混合物が得られる。 〈シス体〉 融点=66℃ Rf = 0.30[ヘキサン/酢酸エチル(60/40)] 〈トランス体〉 Rf = 0.15[ヘキサン/酢酸エチル(60/40)] 収率=40%
【0029】A.1.1.3. (S,E)−2−[[(フェニル
メトキシ)カルボニル]アミノ]−5−[1-(トリフェニル
メチル)−1H−イミダゾール−4−イル]ペンタ−4−
エノン酸 前段階で得られたトランス化合物3.9g(6.37mmol)
をベンゼン80ml中に入れて、塩化水素ガスの蒸気を0
℃で飽和するまで通す。次いで、その混合物を室温で4
時間撹拌し続けた後、蒸発乾固する。その残渣をジクロ
ロメタン20ml中にとり、アンモニアで中和して、溶離
剤がジクロロメタン/メタノール(90/10)混合物で
あるシリカゲルカラムを用いて、クロマトグラフィーに
より精製する。生成物3gが得られる。 融点=180℃(分解)
【0030】A.1.1.4. フェニルメチル [2R−[1
(1S),2α,4β]]−[1−[[(2−アセチルオキシ)
メチル]−4−メチルピペリド−1−イル]カルボニル]
−4−[1−(トリフェニルメチル)−1H−イミダゾー
ル−4−イル]ブタ−3−エニル]カルバメート (2R−トランス)−(4−メチルピペリド−2−イル)メ
チルアセテートトリフルオロアセテート1.14g(3mm
ol)のジクロロメタン溶液20mlに、0℃で、前段階で
得られた化合物1.67g(3mmol)を添加し、N,N−
ジイソプロピルエチルアミン1.5mlを添加した後、ベ
ンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルア
ミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート1.5g
(3.3mmol)を添加する。その混合物を室温で一晩放置
した後、酢酸エチル100ml中に注ぎ入れる。引き続
き、0.1N 塩酸溶液100mlで洗浄し、飽和重炭酸ナ
トリウム溶液100mlで洗浄して、また飽和塩化ナトリ
ウム溶液100mlで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾
燥して、蒸発乾固する。固形物として生成物1.4gが
得られる。 融点=59℃
【0031】A.1.1.5. [2R−[1(2S),2α,
4β]]−[1−[2−アミノ−1−オキソ−5−[1−(ト
リフェニルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]ペ
ンチル]−4−メチルピペリド−2−イル]メチルアセテ
ート塩酸塩 前段階で得られた化合物1.3g(1.8mmol)をパールフ
ラスコに入れ、エタノール30mlと10%パラジウム−
炭素0.4gを添加する。50psiで8時間水素添加した
後、得られた混合物を濾過して、残った触媒を吸引し尽
くす。濾液を合わせて、蒸発乾固する。その残渣を塩化
水素の0.1N イソプロパノール溶液20ml中にとった
後、蒸発乾固する。塩酸塩形態の生成物1.12gが得
られる。 Rf = 0.55[メチルイソブチルケトン/酢酸/水
(60/20/20)]
【0032】A.1.2. [2R−[1(2S,3S),2
α,4β]]−[4−メチル−1−[2−[[(3−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロキノール−8−イル)ス
ルホニル]アミノ]−1−オキソ−5−[1−(トリフェニ
ルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]ペンチル]
ピペリド−2−イル]メチルアセテート 上記方法で得られた[2R−[1(2S),2α,4β]]−
[1−[2−アミノ−1−オキソ−5−[1−(トリフェニ
ルメチル)−1H−イミダゾール−4−イル]ペンチル]
−4−メチルピペリド−2−イル]メチルアセテート塩
酸塩0.6g(0.9mmol)に、実施例2で得られた化合物
0.4gのジクロロメタン溶液10mlとトリエチルアミ
ン0.38mlのジクロロメタン溶液10mlとを0℃で添
加する。その混合物を室温で一晩撹拌し続けた後、引き
続き、0.2N 塩酸溶液10mlで洗浄し、飽和重炭酸ナ
トリウム溶液10mlで洗浄して、また飽和塩化ナトリウ
ム溶液10mlで洗浄する。得られた反応混合物を濾過
し、硫酸マグネシウムで乾燥して、蒸発乾固する。溶離
剤がジクロロメタン/エタノール(96/4)混合物であ
るシリカゲルカラムを用いて、残渣をクロマトグラフィ
ーにより精製する。生成物0.96gが得られる。 融点=49℃
【0033】A.2. [2R−[1(2S,3S),2α,
4β]]−[1−[5−(1H−イミダゾール−4−イル)−
2−[[(3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノール−8−イル)スルホニル]アミノ]−1−オキソペ
ンチル]−4−メチルピペリド−2−イル]メチルアセテ
ート 前段階で得られた化合物0.65g(0.74mmol)を酢酸
10ml中に入れる。水2mlとテトラヒドロフラン8mlを
添加した後、その混合物を80℃で1時間加熱する。得
られた反応混合物を蒸発乾固し、溶離剤がジクロロメタ
ン/エタノール(90/10)混合物であるシリカゲルカ
ラムを用いて、残渣をクロマトグラフィーにより精製す
る。純生成物0.4gが得られる。 融点=47℃
【0034】A.3. [2R−[1(2S,3S),2α,
4β]]−1−[5−(1H−イミダゾール−4−イル)−
2−[[(3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノール−8−イル)スルホニル]アミノ]−1−オキソペ
ンチル]−4−メチルピペリジン−2−メタノール 前段階で得られた化合物0.4g(0.75mmol)をメタノ
ール2ml中に入れ、0℃まで冷却して、1N 水酸化ナ
トリウム溶液1.5mlを滴加する。その混合物を0℃で
2時間撹拌し続け、メタノールを蒸発させて、その残渣
をジクロロメタン/水(50/50)中に懸濁させる。有
機相を回収し、硫酸マグネシウムで乾燥して、蒸発乾固
する。その残渣を1当量の1N 塩酸溶液中にとり、溶
離剤が0.01N 塩酸およびアセトニトリルのグラジエ
ント(アセトニトリル中、0〜100%)であるシリカゲ
ルカラムを用いて、クロマトグラフィーにより精製す
る。生成物を含む画分を合わせて凍結乾燥する。生成物
0.3gが得られる。 融点=90℃ [α]D = +110°[c=0.2,メタノール]

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、Rは塩素原子またはヒドロキシル基のいずれか
    を表し、またR4は(C1〜C4)アルキル基を表す]で示
    される化合物。
  2. 【請求項2】 (S)−3−メチル−1,2,3,4−テ
    トラヒドロキノリン−8−スルホン酸。
  3. 【請求項3】 (S)−3−メチル−1,2,3,4−テ
    トラヒドロキノリン−8−スルホン酸クロリド。
  4. 【請求項4】 (R)−3−メチル−1,2,3,4−テ
    トラヒドロキノリン−8−スルホン酸。
  5. 【請求項5】 (R)−3−メチル−1,2,3,4−テ
    トラヒドロキノリン−8−スルホン酸クロリド。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した化合物の製法であっ
    て、触媒の存在下、式(II) 【化2】 [式中、R4は先と同意義であり、またR5は(C1〜C4)
    アルキル基を表す]で示される化合物を非プロトン性溶
    媒中で1−ヨード−2−ニトロベンゼンと反応させるこ
    とにより、式(IV) 【化3】 で示される化合物を得て、これを接触水素添加すること
    により、式(V) 【化4】 で示されるジヒドロキノリンを得て、これを非プロトン
    性溶媒中でボランと反応させることにより、式(VI) 【化5】 で示されるテトラヒドロキノリンを得て、これを非プロ
    トン性溶媒中でクロロカルボニルスルフェニルクロリド
    と反応させることにより、式(VII) 【化6】 で示される化合物を得て、これをアルコール性水酸化カ
    リウムで処理した後、アルミナで処理することにより、
    式(VIII) 【化7】 で示される化合物を得て、硫酸の存在下、これを過酸化
    水素で処理することにより、式(Ia) 【化8】 で示される硫酸化合物を得るが、これはRがヒドロキシ
    基を表す場合の式(I)を示すものであり、Rが塩素原子
    を表す式(I)で示される化合物を製造するには、トリフ
    ェニルホスフィンと塩基の存在下、非プロトン性溶媒中
    で式(Ia)で示される化合物を塩化スルフリルと反応させ
    ることにより、式(Ib) 【化9】 で示される化合物を得ることを特徴とする製法。
  7. 【請求項7】 式(II)で示される化合物がR−3−ヨー
    ド−2−メチルプロパン酸メチルであることを特徴とす
    る、請求項6に記載の製法。
  8. 【請求項8】 式(II)で示される化合物がS−3−ヨー
    ド−2−メチルプロパン酸メチルであることを特徴とす
    る、請求項6に記載の製法。
  9. 【請求項9】 抗トロンビン活性を有する化合物を製造
    するための、請求項1に記載した化合物の用途。
JP6218669A 1993-09-14 1994-09-13 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−スルホン酸およびそのクロリド体、それらの製法、並びに合成中間体としてのそれらの用途 Pending JPH07149729A (ja)

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