JPH07149579A - コージェライト質多孔性セラミックス又はそれを用いたディーゼルエンジン用排ガスフィルターの製造方法 - Google Patents

コージェライト質多孔性セラミックス又はそれを用いたディーゼルエンジン用排ガスフィルターの製造方法

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JPH07149579A
JPH07149579A JP29640493A JP29640493A JPH07149579A JP H07149579 A JPH07149579 A JP H07149579A JP 29640493 A JP29640493 A JP 29640493A JP 29640493 A JP29640493 A JP 29640493A JP H07149579 A JPH07149579 A JP H07149579A
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JP
Japan
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sheet
cordierite
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diesel engine
gas filter
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JP29640493A
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Nobuaki Nagai
伸明 永井
Yuichi Murano
雄一 村野
Yukinori Ikeda
幸則 池田
Makoto Ogawa
誠 小川
Koichi Watanabe
浩一 渡辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、熱膨張係数が小さく、機械的強度
が大きく、耐熱衝撃性に優れたコージェライト質多孔性
セラミックス及びそれを用いた軽量で微粒子の捕集性に
優れるとともに再生効率の優れたディーゼルエンジン用
排ガスフィルターの製造方法の提供を目的とする。 【構成】 本発明のコージェライト質多孔性セラミック
スの製造方法は、コージェライト質原料とフォルステラ
イト質原料とAl23−SiO2系無機質ファイバーと
パルプを液中で分散混合する工程1,2と、前記工程
1,2で分散したスラリーに高分子凝集剤を添加混合す
る工程3と、前記工程3で得られたスラリーを抄造法に
よりシート化するシート化工程4と、前記シート化工程
で得られたシートを焼成する工程5と、を有する構成を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱膨張係数が小さく、
機械的強度が大きく、耐熱衝撃性に優れ高温触媒担体や
高温用断熱材、排ガスフィルター等に特に好適なコージ
ェライト質多孔性セラミックス及びそれを用いたディー
ゼルエンジン用排ガスフィルターの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、コージェライト質多孔性セラミッ
クスを用いたディーゼルエンジン用排ガスフィルターの
製造方法として、コージェライト質原料を押し出し成形
し、乾燥し、焼成することによりコージェライト質ハニ
カムセラミックスを作製する技術が提案されている。例
えば、特開平2−52015号公報には、「主成分の化
学組成がSiO242〜56重量%、Al2330〜4
5重量%、MgO12〜16重量%であるコージェライ
ト化原料粉末に造孔剤を添加し、混合物とし該混合物の
2μm以下の原料粒子が全体の35%以下になるように
調整した後、可塑剤及び粘結剤を加えてバッチとし、こ
の可塑化したバッチを押出成形法により成形後乾燥し、
次いでこの乾燥物を1350℃〜1440℃にて焼成す
る多孔質セラミックハニカムフィルターの製法。」が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、コージェライト質ハニカムフィルターが高
圧力による押出成形のため、組織が緻密化し、気孔率が
低いために、ディーゼルエンジン用排ガスフィルターと
して使用した場合に圧力損失が大きく、また重量があり
すぎるという問題点を有していた。また、気孔率が低い
ので排ガス中の微粒子の捕集効率が劣り、更に、捕集さ
れた微粒子の再生燃焼が困難で再生率が低いという問題
点を有していた。
【0004】コージェライト質ハニカムフィルターを高
温触媒坦体として使用した場合、気孔率が低いため触媒
活性物質や触媒物質との付着率が低く、使用中に触媒の
剥離が起こり易く耐久性に欠けるという問題点を有して
いた。更に、押出成形によるコージェライト質ハニカム
フィルターの製造の際、乾燥及び焼成工程で急激な収縮
により亀裂が入り易く製品歩留りが低く生産性に欠ける
という問題点を有していた。
【0005】本発明は、熱膨張係数が小さく、機械的強
度が大きく、耐熱衝撃性に優れたコージェライト質多孔
性セラミックス及びそれを用いた軽量で微粒子の捕集性
に優れるとともに再生効率の優れたディーゼルエンジン
用排ガスフィルターの製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のコージェライト質多孔性セ
ラミックスの製造方法は、コージェライト質原料とフォ
ルステライト質原料とAl23−SiO2系無機質ファ
イバーとパルプを液中で分散混合する工程と、前記工程
で分散したスラリーに高分子凝集剤を添加混合する工程
と、前記工程で得られたスラリーを抄造法によりシート
化するシート化工程と、前記シート化工程で得られたシ
ートを焼成する工程と、を有する構成からなり、請求項
2に記載のコージェライト質多孔性セラミックスの製造
方法は、請求項1において、コージェライト質原料がカ
オリン,タルク,水酸化アルミニウムの混合物、又はこ
れらの混合物の仮焼物の一種もしくはこれらの混合物で
ある構成を有しており、請求項3に記載のディーゼルエ
ンジン排ガスフィルターの製造方法は、請求項1のシー
ト化工程で作製されたシート2種の内、1種を更にコル
ゲート状シートに成形しながら他のシートを長さ方向の
一端部にプラグ材を形成しつつ前記コルゲートシートと
前記プラグ材を形成したシートを積層する工程と、前記
工程で積層された積層シートの長さ方向の前記プラグ材
が形成されている端部と反対側の他端部にプラグ材を形
成する工程と、前記工程で処理された積層シートを所定
長さ巻き取りハニカム構造体を形成する工程と、前記工
程で得られたハニカム構造体を焼成する工程とを備えた
構成を有しており、請求項4に記載のコージェライト質
多孔性セラミックス又はそれを用いたディーゼルエンジ
ン用排ガスフィルターの製造方法は、請求項1又は請求
項3の焼成工程の燃焼温度が1370℃〜1430℃で
ある構成を有している。
【0007】ここで、コージェライト質原料としては、
カオリン,タルク,水酸化アルミニウムの混合物又はこ
れらの混合物の仮焼物を用いることができる。カオリン
とタルク,水酸化アルミニウムの混合比(重量比)はカ
オリン:タルク:水酸化アルミニウム=1:0.23〜
0.38:0.15〜0.31が用いられ、タルクは
0.23wt部未満若しくは0.38wt部を越えると焼成
温度範囲が狭くなる傾向があり好ましくない。水酸化ア
ルミニウムは0.15wt部未満若しくは0.31wt部を
越えると熱膨張係数が大きくなる傾向が認められるので
好ましくない。尚、所定の割合に混合した仮焼物を用い
ると焼成時の急激な収縮をおさえ亀裂が入るのを防ぐこ
とができる。
【0008】フォルステライト質原料としてはタルクと
ケイ砂より合成したものが用いられる。
【0009】コージェライト質原料は0.58wt部〜
0.65wt部、好ましくは0.60wt部〜0.63wt部
が用いられる。0.60wt部未満では熱膨張係数が大き
くなる傾向が認められ、0.63wt部を越えるにつれ焼
成温度範囲が狭くなる傾向が認められるのでいずれも好
ましくない。
【0010】フォルステライト質原料は0.07wt部〜
0.095wt部、好ましくは0.075wt部〜0.08
8wt部が用いられる。0.075wt部未満では熱膨張係
数が大きくなる傾向が認められ、0.088wt部を越え
るにつれ熱膨張係数が大きくなる傾向が認められるので
いずれも好ましくない。
【0011】Al23−SiO2系無機質ファイバーは
0.20wt部〜0.30wt部、好ましくは0.22wt部
〜0.27wt部が用いられる。0.22wt部未満ではシ
ート化が困難になる傾向が認められ、0.27wt部を越
えるにつれ熱膨張係数が大きくなる傾向が認められるの
でいずれも好ましくない。
【0012】パルプは0.02wt部〜0.05wt部、好
ましくは0.03wt部〜0.045wt部が用いられる。
0.03wt部未満ではシート化が困難になる傾向が認め
られ、0.045wt部を越えるにつれ機械的強度が小さ
くなる傾向が認められるのでいずれも好ましくない。
【0013】高分子凝集剤としては、アミン結合ポリマ
ー等のカチオン系、ポリアクリル酸塩等のアニオン系、
ポリアクリルアミド等のノニオン系のものの1種又は2
種以上の混合物が用いられる。添加量としては100wt
部に対し0.5wt部〜5.0wt部が用いられる。
【0014】シートの厚みや大きさは用途によって適宜
決定される。尚、ディーゼルエンジン排ガス用フィルタ
ーとして用いる場合は厚みが0.5mm〜0.75mm、好
ましくは0.60mm〜0.65mmが好ましい。0.60
mm未満では、シートの強度が弱くコルゲート状シートに
成形するのが困難であり、0.65mmを越えると、フィ
ルターとしての圧力損失が大きくなる。
【0015】プラグ材としてはコージェライト質原料と
フォルステライト質原料より作製したものが用いられ
る。
【0016】接着材としてはコージェライト質原料とフ
ォルステライト質原料より作製したものが用いられる。
【0017】焼成温度は1370℃〜1430℃、好ま
しくは1390℃〜1420℃が用いられる。1390
℃未満では、焼成体の機械的強度が小さく、1420℃
を越えると軟化溶融する危険性があるのでいずれも好ま
しくない。
【0018】
【作用】この構成によって、コージェライト質原料とし
てカオリン、タルク、水酸化アルミニウムの混合物、ま
たは、この混合物の仮焼物を使用したので、熱膨張係数
を小さくすることができ、耐熱衝撃性を向上させること
ができる。Al23−SiO2系無機質ファイバーとパ
ルプを使用し、抄造法によりシートを作製したので、気
孔率を高くすることができ、捕集効率を上げることがで
きる。また気孔率が高いので、再生燃焼が容易で再生効
率を著しく向上させることができる。Al 23−SiO
2系無機質ファイバーにフォルステライト質原料を加え
たので、焼成後コージェライト質にすることができる。
抄造法により作製したシートを、コルゲート状に加工し
た後、円筒状に巻き上げる方法、または、矩形状に加工
した後、積層する方法により成形体を作製することによ
り、乾燥及び焼成工程で成形体に亀裂が入るのを防止す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
けるコージェライト質多孔性セラミックスの製造工程を
示す模式図である。1は原料を水中に分散混合する分散
槽、2は分散槽1で分散混合したスラリーを均質に希釈
しながら紙力増強剤等の薬剤と混合する攪拌機付希釈
槽、3は攪拌機付希釈槽2で希釈されたスラリーに高分
子凝集剤等を添加し凝集する凝集槽、4は凝集槽3で凝
集されたスラリーを抄造法によりシート状に抄造する抄
造帯、5は抄造帯4で抄造されたシートを乾燥させる乾
燥帯、6は乾燥帯5で乾燥されたシートをロール状に巻
きとる巻取機である。
【0021】以上のように構成された製造工程を用い
て、本実施例のコージェライト質多孔性セラミックスを
製造した。以下その製造方法を説明する。
【0022】カオリン,タルク,水酸化アルミニウムの
混合物重量比でカオリン1に対して、タルクが0.23
〜0.38,水酸化アルミニウムが0.15〜0.31
からなるコージェライト質原料と、タルクとケイ砂より
合成したフォルステライト質原料と、Al23 −Si
2系無機質ファイバーとパルプを、(表1)に示した
ような比率で配合し、水300リットルを加えて、分散
槽1内で60分間分散混合した。
【0023】
【表1】
【0024】分散混合により得られたスラリーを、専用
の攪拌機付希釈槽2に移送し、更に水を加えて全体の体
積を600リットルとした。次いで、攪拌機を回しなが
ら194gのAl23・6H2Oを水300ccに溶解
した水溶液を加え、5分後に90gのNaOHを水30
0ccに溶解した苛性ソーダ水溶液を加え、pHが7.
4〜7.8になる様に調整した。次に、紙力増強剤を、
上記コージェライト質原料、フォルステライト質原料、
Al23−SiO2系無機質ファイバー、パルプの総重
量の4.0重量%加え、更に30分間攪拌した。次い
で、このスラリーを専用の凝集槽3に少量ずつ移送する
と同時にアニオン系の高分子凝集剤を添加しながら抄造
法により抄造帯4で抄造し、次いで乾燥帯5で乾燥し、
シートを巻取機6で巻取ってシートを製造した。抄造法
により作製されたシートを、電気炉にセットし1420
℃で焼成し、コージェライト質多孔性セラミックスの板
状シートを得た。次いで、この得られた板状シートを用
い、JIS等に準拠して熱膨張係数、曲げ強度を、また
走査型電子顕微鏡写真法で気孔率の測定を行った。その
結果、本実施例のコージェライト質多孔性セラミックス
からなる板状シートの熱膨張係数は室温から800℃ま
で1.9×10-6/℃以下であった。その曲げ強度は、
100kg/cm2以上であった。それに対し、従来例のも
のは室温から800℃までの熱膨張係数が1.3×10
-6/℃で小さいが、しかし曲げ強度が60kg/cm2しか
なかった。また、気孔率は10点測定で本実施例が49
〜58%であったのに対し従来例のものは43〜45%
であった。
【0025】以上のことから明らかなように本実施例に
よれば、耐熱衝撃性に優れ高い気孔率を有するコージェ
ライト質多孔性セラミックスが得られることが明らかに
なった。本実施例のコージェライト質多孔性セラミック
スをディーゼルエンジンの排ガスフィルターとして用い
た場合、軽量で、耐衝撃性に優れ、圧損が少なく、捕集
効率が高く、再生燃焼の容易なフィルターとして有用で
あることがわかった。更に、気孔率が高く耐熱機械強度
に優れていることから高温下で使用される触媒担体、又
は高温下で使用される断熱材として優れていることもわ
かった。
【0026】(実施例2)図2はコージェライト質多孔
性セラミックスのシートからハニカム構造体を成形する
ハニカム形成工程を示す模式図であり、図3は本発明の
ディーゼルエンジン用排ガスフィルターの斜視図であ
る。11はロール状に巻取られたコージェライト質多孔
性セラミックスからなるシート、12はシートの長手方
向の一側端部にプラグ材21を形成するプラグ形成部、
13はコルゲート状シートと平板状シートを接着させる
ための接着剤塗布部、14はシート11の1つにコルゲ
ートを付与するとともにコルゲート成形されたコルゲー
ト状シートの一面に平板状シートを接着剤を介して積層
するコルゲートギヤ、15はコルゲート状のシートを巻
装固定するための接着剤塗布部、16はコルゲートシー
トのプラグ形成部12と反対の側端部に更にプラグ材2
1を形成する他端部プラグ形成部、17はコルゲートシ
ートを巻装固定してハニカム構造体を形成するハニカム
成形部、図3において、20は本実施例のディーゼルエ
ンジン用排ガスフィルター、21はプラグ材、22はフ
ィルターの捕集部である。
【0027】実施例1と同様な方法で得られた抄造法に
よるシート11を、コルゲートギヤ14によりコルゲー
ト状に加工しながら円筒状に巻き上げて直径16cm、長
さ17cmのハニカム構造体を作製した。このとき、ディ
ーゼルエンジン用排ガスフィルターとしての機能を付与
するため、プラグ材21をシート上にプラグ形成部1
2,他端部プラグ形成部16で形成し、更に、シート間
を接着し機械的強度を向上させるため接着剤塗布部1
3,15でシート上に接着剤を塗布した。次に、このハ
ニカム構造体を100℃で乾燥した後、電気炉にセット
し1420℃で焼成しディーゼルエンジン用排ガスフィ
ルター20を作製した。
【0028】このようにして得られたディーゼルエンジ
ン用排ガスフィルター20を用いて、フィルター特性を
評価した。本実施例のディーゼルエンジン用排ガスフィ
ルター20は、圧力損失が80mmAq、嵩比重が0.
4g/ccであった。従来のコージェライト質ハニカム
構造体の圧力損失は140mmAq、嵩比重は0.9g
/ccであった。更に、本実施例のディーゼルエンジン
用排ガスフィルター20を用い、ディーゼルエンジンの
排ガス中の微粒子を一定時間捕集し、再生燃焼試験を実
施したところ、約40分で微粒子が焼成した。前記従来
例のものは同一条件で実験を行ったところ約60分を要
した。
【0029】以上のように本実施例によれば、気孔率が
高いため圧力損失が極めて低く、また、嵩比重が従来例
の50%以下と極めて小さいことがわかった。従って著
しく軽量化されることがわかった。更に、再生効率も著
しく優れていることがわかった。従って、ディーゼルエ
ンジンに負荷をかけずにパーティキュレートを極めて効
率よく捕集するとともに再生効率にも優れ軽量で機械的
強度に優れたディーゼルエンジン用排ガスフィルターを
実現できることがわかった。
【0030】(実施例3)実施例1と同様の方法で得ら
れた抄造法によるシートを用い、実施例2のコルゲート
ギヤ14でプラグ材21、接着剤処方をしたコルゲート
シートを作成し、これを、160mm×200mmの矩形状
に加工した後、積層し160×200×220mmの角柱
状の成形体を作製した。このとき成形体の積層数は58
層であった。次に、この成形体を100℃で乾燥した
後、電気炉にセットし1420℃で焼成し、円柱状に加
工し、図3に示すディーゼルエンジン用排ガスフィルタ
ー20を作製した。
【0031】本実施例のディーゼルエンジン用排ガスフ
ィルターも、実施例2と同様に気孔率が高く、圧力損失
が低く、捕集効率が高く、軽量であった。また、成形体
の乾燥中に亀裂が入ることもなかった。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のコージェライト質
多孔性セラミックスの製造方法は、コージェライト質原
料とフォルステライト質原料とAl23−SiO2系無
機質ファイバーとパルプを分散混合した後、抄造法でシ
ート状にした後1370℃〜1430℃の高温で焼成し
たものなので、気孔率が高く、軽量で、かつ高温下で熱
膨張率が低く、機械的強度に優れ、圧損の少ないディー
ゼルエンジン用排ガスフィルターや高温用高温用触媒担
体、高温用断熱材を高い生産性でかつ高歩留りで生産で
きるものである。また、本発明のディーゼルエンジン用
排ガスフィルターの製造方法は、気孔率が高く圧力損失
が少なく高温下でも熱膨張率が低く耐熱機械的強度に優
れ、パーティキュレートの捕集率が高く、かつ再生効率
に優れ軽量で耐燃費性に優れたディーゼルエンジン用排
ガスフィルターを低原価でかつ高歩留りで生産できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるコージェライト質多
孔性セラミックスの製造工程を示す模式図
【図2】コージェライト質多孔性セラミックスのシート
からハニカム構造体を成形するハニカム形成工程を示す
模式図
【図3】本発明のディーゼルエンジン用排ガスフィルタ
ーの斜視図
【符号の説明】
1 分散槽 2 攪拌機付希釈槽 3 凝集槽 4 抄造帯 5 乾燥帯 6 巻取機 11 シート 12 プラグ形成部 13,15 接着剤塗布部 14 コルゲートギヤ 16 他端部プラグ形成部 17 ハニカム成形部 20 ディーゼルエンジン用排ガスフィルター 21 プラグ材 22 捕集部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡辺 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コージェライト質原料とフォルステライト
    質原料とAl23−SiO2系無機質ファイバーとパル
    プを液中で分散混合する工程と、前記工程で分散したス
    ラリーに高分子凝集剤を添加混合する工程と、前記工程
    で得られたスラリーを抄造法によりシート化するシート
    化工程と、前記シート化工程で得られたシートを焼成す
    る工程と、を有するコージェライト質多孔性セラミック
    スの製造方法。
  2. 【請求項2】コージェライト質原料がカオリン,タル
    ク,水酸化アルミニウムの混合物、又はこれらの混合物
    の仮焼物の一種もしくはこれらの混合物であることを特
    徴とする請求項1に記載のコージェライト質多孔性セラ
    ミックスの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1のシート化工程で作製されたシー
    ト2種の内、1種を更にコルゲート状シートに成形しな
    がら、他のシートを長さ方向の一端部にプラグ材を形成
    しつつ前記コルゲートシートと前記プラグ材を形成した
    シートを積層する工程と、前記工程で積層された積層シ
    ートの長さ方向の前記プラグ材が形成されている端部と
    反対側の他端部にプラグ材を形成する工程と、前記工程
    で処理された積層シートを所定長さ巻き取りハニカム構
    造体を形成する工程と、前記工程で得られたハニカム構
    造体を焼成する工程と、を備えたディーゼルエンジン用
    排ガスフィルターの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1の焼成する工程の燃焼温度が13
    70℃〜1430℃であることを特徴とするコージェラ
    イト質多孔性セラミックスの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3の焼成する工程の燃焼温度が13
    70℃〜1430℃であることを特徴とするディーゼル
    エンジン用排ガスフィルターの製造方法。
JP29640493A 1993-11-26 1993-11-26 コージェライト質多孔性セラミックス又はそれを用いたディーゼルエンジン用排ガスフィルターの製造方法 Pending JPH07149579A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100429180C (zh) * 2004-03-23 2008-10-29 日本碍子株式会社 堇青石材质蜂窝结构体的制造方法
CN113912415A (zh) * 2021-10-29 2022-01-11 台山市合能陶瓷有限公司 一种多孔介质红外线燃烧器材料及其制备方法和应用

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