JPH07149526A - 光導波路用多孔質ガラス層の形成方法 - Google Patents

光導波路用多孔質ガラス層の形成方法

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JPH07149526A
JPH07149526A JP31917393A JP31917393A JPH07149526A JP H07149526 A JPH07149526 A JP H07149526A JP 31917393 A JP31917393 A JP 31917393A JP 31917393 A JP31917393 A JP 31917393A JP H07149526 A JPH07149526 A JP H07149526A
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gas
burner
glass layer
porous glass
glass
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Sadanori Ishida
禎則 石田
Tetsuya Kumada
哲哉 熊田
Yukio Komura
幸夫 香村
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス原料ガスの火炎加水分解反応を利用し
た光導波路用多孔質ガラス層の形成方法において、バー
ナ火炎の温度上昇を抑制しつつバーナ気流を増速して、
高品質の多孔質ガラス層を安定して形成する。 【構成】 CVD法において、気流加速用の不活性ガス
を可燃性ガスおよび/または支燃性ガスに混入し、当該
不活性ガスにより、バーナ15の火炎温度が多孔質ガラ
ス層21の透明ガラス化温度にまで上昇するのを抑制し
つつバーナ15の気流を増速する。 【効果】 多孔質ガラス層21として良質のものを安定
かつ効率よく形成することができ、ひいては、高品質の
光導波路をつくることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信、光学の分野にお
いて、断面円形の光導波路、断面四角の光導波路をつく
る際に用いられる多孔質ガラス層の形成方法、より詳し
くは、ガラス原料ガスの火炎加水分解反応を利用して多
孔質ガラス層を形成するための方法に関に関する。
【0002】
【従来の技術】通信、光学の分野において汎用されてい
る光導波路に、光ファイバ、イメージファイバ、ライト
ガイドのごとき断面円形のもの、光集積回路用の二次元
光導波路、三次元光導波路のごとき断面四角形のものが
あり、これら光導波路用の母材をつくる手段として、V
AD法、OVD法などで代表されるCVD法が広く採用
されている。
【0003】周知のとおり、VAD法、OVD法は、い
ずれも、SiCl4 、GeCl4 などの気化ガス(ガラ
ス原料ガス)を火炎加水分解反応させてSiO2 、Ge
2のごときガラス微粒子をつくり、これらのガラス微
粒子を所定の堆積面へ堆積させるプロセスをとる。一例
として、VAD法を介して光ファイバ用の多孔質ガラス
層を形成するときは、排気管を有する反応容器と、反応
容器内に先端が挿入されたガラス微粒子合成用のバーナ
と、反応容器内に配置されたガラス微粒子堆積用のター
ゲットとが用いられ、バーナで合成されたガラス微粒子
を含む気流が、反応容器内の回転状態にあるターゲット
上に噴射かつ堆積されて、ガラス微粒子の堆積物(多孔
質ガラス層)が形成される。他の一例として、OVD法
により光ファイバ用の多孔質ガラス層を形成するとき
は、ガラス微粒子合成用のバーナで合成されたガラス微
粒子が、回転状態にあるターゲットの外周面に噴射かつ
堆積されて、ガラス微粒子の堆積物(多孔質ガラス層)
が形成される。同じく、OVD法により光導波路用の多
孔質ガラス層を形成するときも、ガラス微粒子合成用の
バーナで合成されたガラス微粒子が、所定の位置に保持
されたターゲット上に噴射かつ堆積されて、ガラス微粒
子の堆積物(多孔質ガラス層)が形成される。こうして
形成された各多孔質ガラス層は、その後、脱水、透明ガ
ラス化されて透明なガラスになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既述のCVD法(VA
D法、OVD法)を用いて多孔質ガラス層を形成すると
き、バーナへ送りこまれるガラス原料ガス、可燃性ガ
ス、支燃性ガスなどの各流量、および、バーナからター
ゲットにわたるバーナ気流の指向性が、高品質の光導波
路を得る上で大きなウエイトを占める。たとえば、キャ
リアガスに担持されてバーナへ送りこまれるガラス原料
ガスの場合は、キャリアガスとの適性割合が崩れたとき
に良質のガラス微粒子を生成することができず、ガラス
原料ガスの流量に対応させるべき可燃性ガス、支燃性ガ
スの場合も、これらのいずれかに過不足が生じたときに
ガス配合のバランスが崩れ、火炎の異常高温、不完全燃
焼、ガラス原料ガスの反応不良が起きる。ちなみに、可
燃性ガスが過剰に供給されてバーナ火炎温度が上昇し、
多孔質ガラス層の表面温度が1000℃付近にまで上昇
するようなケースでは、多孔質ガラス層がOH基や気泡
を取りこんだまま透明ガラス化されてしまい、支燃性ガ
スをガラス原料ガス中に混入させるケースでは、多孔質
ガラス層が製品化できないほど高密度化する。さらに、
バーナ気流の指向性が弱く、バーナ火炎が拡散しがちの
ときは、ガラス微粒子の堆積効率や多孔質ガラス層の密
度が低下するために、多孔質ガラス層の形成そのものが
困難になる。このようなバーナ火炎の拡散傾向は、可燃
性ガスとして質量の小さいH2 を用いた場合に強くあら
われる。したがって、高品質の光導波路を得るべく、V
AD法、OVD法などを介して多孔質ガラス層を形成す
るときは、ガラス原料ガス中に占めるキャリアガスの割
合、ガラス原料ガスにマッチングした可燃性ガス、支燃
性ガスの流量とこれら両ガスの混合比を適正に保持し、
かつ、バーナ気流の指向性を安定かつ強力に保持するこ
とが重要である。
【0005】上述したVAD法、OVD法においては、
バーナへ供給する各ガスの流量を適正に設定する配慮が
なされるが、こうした場合でも、バーナ火炎が揺れ、拡
散が不可避的に生じるために、良質の多孔質ガラス層を
安定して形成することができない。かかる事態が発生す
るのは、ガラス微粒子の生成雰囲気と密接に関係する燃
焼系統、排気系統、ガス流動性を安定に保持するのがむ
ずかしく、これらの内因、外乱の影響がバーナ火炎にま
で波及するからである。その対策として、ガラス原料ガ
スを担持するためのキャリアガス流量、可燃性ガス流
量、あるいは、支燃性ガス流量を増し、バーナ気流の指
向性を内因、外乱に打ち勝つ程度に高めることが考えら
れる。しかし、ガラス原料ガス中に占めるキャリアガス
の割合を多くした場合は、良質のガラス微粒子を生成す
ることができず、可燃性ガス、支燃性ガスの流量を多く
した場合も、燃焼のバランスが崩れ、火炎温度が異常に
上昇したり、不完全燃焼、ガラス原料ガスの反応不良な
どが起きるので、良質のガラス微粒子の生成、ひいて
は、高品質の多孔質ガラス層を形成するのが困難にな
る。
【0006】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、ガラス原料ガスの火炎加水分解反応を利用
した光導波路用多孔質ガラス層の形成方法において、バ
ーナ火炎の温度上昇を抑制しつつバーナ気流を増速する
ための手段を講じることにより、高品質の多孔質ガラス
層を安定して形成しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は所期の目的を達
成するために、ガラス微粒子合成用のバーナからターゲ
ットに向けて吹き出されるガラス原料ガス、可燃性ガ
ス、支燃性ガスを燃焼状態に保持してガラス原料ガスの
火炎加水分解反応を起こさせ、この反応により生成され
たガラス微粒子をターゲット上に堆積させて、ガラス微
粒子の堆積物たる多孔質ガラス層をターゲット上に形成
する方法において、気流加速用の不活性ガスを可燃性ガ
スおよび/または支燃性ガスに混入し、かつ、当該不活
性ガスにより、バーナ火炎が多孔質ガラス層の透明ガラ
ス化温度にまで上昇するのを抑制しつつバーナ気流を増
速することを特徴とする。
【0008】上記において、気流加速用の不活性ガスを
可燃性ガスに混入するときの可燃性ガスとしては、質量
が小さくて軽量な水素ガス単体以外のものを用いるのが
望ましく、気流加速用の不活性ガスとしては、アルゴ
ン、ヘリウム、窒素ガスの各単体、または、これらの混
合ガスを任意に用いる。
【0009】
【作用】本発明方法において所定の手段により多孔質ガ
ラス層を形成するときは、バーナ火炎の温度変化を抑制
しつつガラス微粒子合成用バーナからターゲットへ向か
うバーナ気流を増速するために、可燃性ガス、支燃性ガ
スのいずれか一方または両方に気流加速用の不活性ガス
を混入する。このようにした場合は、バーナ気流の指向
性が高まり、バーナ火炎の揺らぎ、拡散が起こりがたく
なるので、ガラス微粒子をターゲット上に安定かつ効率
よく堆積させることができる。しかも、気流加速用の不
活性ガスは、可燃性ガス、支燃性ガスの燃焼に関与せ
ず、これらの燃焼状態に影響を与えないから、バーナ火
炎の温度が変化せず、適温に保持される。したがって、
本発明方法によるときは、光導波路用の多孔質ガラス層
として、高品質のものを安定して得ることができる。
【0010】
【実施例】はじめに、本発明に係る光導波路用多孔質ガ
ラス層の形成方法として、図1、図2に示された実施例
を説明する。図1において、ターゲット14は、一例と
して、SiO2 製のガラス基板からなり、四角形の外形
を呈している。図1、図2において、周知の多重管構造
からなるバーナ(トーチ)15は、同心円状に並んだ所
定数の流路15a、15b、15c、15dを有してい
る。バーナ15が接続されている配管系(図示せず)
は、バブリングにより液体ガラス原料を気化することの
できる液体原料槽、マスフローコントローラ、ガスボン
ベ、その他を含んでいる。したがって、バーナ15の場
合は、水素ガス、炭化水素のごとき可燃性ガス、支燃性
ガス(酸素ガス)、SiCl4 のごときガラス原料ガ
ス、GeCl4 のごとき気相のドープ原料、Arのごと
き緩衝ガスが、各バーナ流路15a〜15dに供給され
て燃焼状態に保持される。図1において、ターゲット1
4とバーナ15とは、所定の間隔を保持してターゲット
板面(下面)とバーナ先端とが互いに対向するように、
図示しないケーシング内に配置される。
【0011】図1においては、バーナ火炎の変動を観察
するためのモニタ手段と、ターゲット(ガラス基板)1
4の温度を測定するための手段とが装備されている。こ
の場合のモニタ手段は、バーナ火炎を挟んで相対配置さ
れたレーザビーム照射器31およびビームストッパ32
と、レーザビームの散乱光を検知するためのフォトマル
チプライヤ33と、フォトマルチプライヤ33に接続さ
れたレコーダ34とからなり、温度測定手段は、ガラス
基板に埋めこまれた熱電対41と、熱電対41に接続さ
れた変換器42と、変換器42に接続されたレコーダ4
3とからなる。
【0012】図1、図2に例示された手段を用いて光導
波路用多孔質ガラス層を形成するときは、一例として以
下のようになる。ターゲット14、バーナ15などを収
容しているケーシング(図示せず)は、その内圧が大気
圧よりもわずかに低くなるように、ケーシング内外を出
入りする雰囲気ガス(不活性ガス、その他)の流量がコ
ントロールされている。
【0013】バーナ15の場合は、ガラス原料ガス(キ
ャリアガスArで担持された気相のSiCl4 )が流路
15aに、可燃性ガス(H2 、CH4 )と気流加速用の
ガス(Ar)とが流路15bに、緩衝ガス(Ar)が流
路15cに、さらに、支燃性ガス(O2 )が流路15d
にそれぞれ供給されて燃焼状態に保持される。このよう
にしてバーナ15が燃焼状態に保持されると、バーナ1
5を介したガラス原料ガスの火炎加水分解反応によりガ
ラス微粒子(SiO2 )が生成され、かつ、バーナ15
からターゲット14の板面に向けてバーナ火炎が吹きつ
けられるために、バーナ火炎(気流)中に含まれるガラ
ス微粒子がターゲット14の板面上に堆積されて多孔質
ガラス層21が形成される。以下、バーナ15の燃焼を
保持しながら時間の経過を待つと、事後において脱水、
透明ガラス化処理することのできる二次元光導波路用、
三次元光導波路用などの多孔質ガラス層21が得られ
る。
【0014】[具体例1]図1の手段で多孔質ガラス層
21を形成する場合の具体例として、バーナ15の各流
路15a〜15dへ供給する各ガスの流量を下記のよう
に設定した。 流路15a:50cc/minのガラス原料ガスSiC
4 を担持したキャリアガスAr。 流路15b:3SLMの可燃性ガスH2 +2SLMの可
燃性ガスCH4 + 3SLMの気流加速用ガスAr。 流路15c:3SLMの緩衝ガスAr。 流路15d:6SLMの支燃性ガスO2 。 上記におけるSLMは、標準状態での「リットル/分」
を示す。ここで、可燃性ガスとしてH2 にCH4 が混入
されたものを用いる理由は、可燃性ガスの指向性を高め
るためである。
【0015】具体例1におけるバーナ火炎の変動を既述
のモニタ手段(レーザビーム照射器31、フォトマルチ
プライヤ33、レコーダ34)により観察記録し、ター
ゲット(ガラス基板)15の温度を既述の温度測定手段
(熱電対41、変換器42、レコーダ43)により測定
記録したところ、図3(a)、図4(a)に示すような
結果が得られた。具体例1の場合、火炎の揺らぎが、図
3(a)のごとく小さな幅で安定しており、ターゲット
(ガラス基板)15の温度も、図4(a)のごとく79
0℃付近で一定している。それゆえ、ターゲットに対す
るガラス微粒子の堆積効率が高まり、多孔質ガラス層全
体にわたる密度が均一化し、多孔質ガラス層が透明ガラ
ス化するような高温状態、および、未反応のガラス微粒
子をともなう低温状態も生じなかった。これは、水素分
子よりも質量の大きい気流加速用ガスArが可燃性ガス
2 へ混入されたことにより、バーナ火炎の温度上昇
(多孔質ガラス層の透明ガラス化温度)、バーナ火炎の
温度降下(未反応ないし反応不十分なガラス微粒子の生
成温度)などを招来することなくバーナ火炎流が増速さ
れたからである。すなわち、バーナ気流の指向性が80
0℃前後の適温状態で高められたからである。
【0016】[比較例1]図1の手段で多孔質ガラス層
21を形成する場合の具体例1に対する比較例として、
下記の態様で各ガスをバーナ15の各流路15a〜15
dに供給した。 流路15a:具体例1と同じ。 流路15b:3SLMの可燃性ガスH2 +2SLMの可
燃性ガスCH4 。 流路15c:具体例1と同じ。 流路15d:具体例1と同じ。
【0017】比較例1におけるバーナ火炎の変動、ター
ゲット14の温度を、具体例1と同様に観察、測定、記
録したところ、図3(b)、図4(b)に示すような結
果が得られた。比較例1の場合は、ターゲット14の温
度が、図4(b)の点線で示すように800℃付近で一
定しているものの、バーナ火炎については、図3(b)
のごとく、具体例1の約3倍の振幅で揺れを生じた。そ
れゆえ、ターゲットに対するガラス微粒子の堆積効率が
低く、多孔質ガラス層全体にわたる密度にもバラツキが
生じた。これは、バーナ気流の指向性が低いことに起因
している。さらに、比較例1において、バーナ気流に指
向性をもたせるべく、流路15bへ供給する可燃性ガス
2 の流量を6SLMに増量したところ、バーナ火炎は
安定する傾向を示したが、可燃性ガス増によるバーナ火
力の強化にともない、ターゲットの温度が図4(b)の
実線で示す1000℃付近にまで上昇し、多孔質ガラス
層が一部透明ガラス化する事態が発生した。
【0018】つぎに、本発明に係る光導波路用多孔質ガ
ラス層の形成方法として、図5に示された実施例を説明
する。図5において、ターゲット14は、一例として、
SiO2 −GeO2 系のコア用ガラスのみのガラス棒
(光ファイバ母材用のコア材)からなり、他の一例とし
て、中心にSiO2 −GeO2 系のコア用ガラスを有
し、その外周にSiO2 系のクラッド用ガラスを有する
ガラス棒(光ファイバ母材)からなる。さらに、バーナ
15は、前述したと同様の多重管構造からなる。図5に
おいて、ターゲット14は図示しない周知のガラス旋盤
により回転自在に両端支持され、バーナ15はこれの先
端が所定の間隔を保持してターゲット外周面と対向する
ように配置され、ターゲット14および/またはバーナ
15が、ターゲット14の長さ方向沿いに往復動するよ
うになっている。ちなみに、図5においては、ターゲッ
ト14がこれの長さ方向沿いに往復動するようになって
いる。その他、ターゲット14、バーナ15と、これら
に付帯する設備の一部も、図示しないケーシング内に収
納されている。
【0019】図5に例示された手段を用いて光導波路用
多孔質ガラス層を形成するときは、一例として以下のよ
うになる。前記と同様に雰囲気ガスの流量がコントロー
ルされているケーシング(図示せず)内において、バー
ナ15には、ガラス原料ガス(SiCl4 /Ar)が流
路15aに、可燃性ガス(H2 )が流路15bに、緩衝
ガス(Ar)が流路15cに、支燃性ガス(O2 )と気
流加速用のガス(Ar)とが流路15dにそれぞれ供給
されてこれらが燃焼状態に保持される。ターゲット14
の場合は、ガラス旋盤(図示せず)を介して回転しなが
らこれの長さ方向沿いに往復動する。上記のごとくバー
ナ15が燃焼状態に保持されると、所定の火炎加水分解
反応によりガラス微粒子(SiO2 )が生成され、当該
ガラス微粒子を含むバーナ火炎がバーナ15からターゲ
ット14の外周面へ向けて吹きつけられるために、ガラ
ス微粒子がターゲット14の外周面に堆積される。した
がって、ターゲット14が前記光ファイバ母材用のガラ
ス棒であるとき、かかるガラス微粒子の堆積を一定時間
行なうことにより、ガラス棒(ターゲット14)の外周
にクラッド用多孔質ガラス層21が形成される。こうし
て形成される多孔質ガラス層21も、その後、脱水、透
明ガラス化処理される。
【0020】[具体例2]図5の手段で多孔質ガラス層
21を形成するときの具体例を下記の条件で実施した。
ターゲット14として、外径20mmφ、長さ1mのS
iO2 −GeO2 系ガラス棒を選定し、ターゲット14
の回転速度、往復速度(トラバース速度)をそれぞれ約
300r.p.m、500mm/minに設定した。バ
ーナ15としては図2に示されたものを採用し、流路1
5aにガラス原料ガス(SiCl4 /Ar)、流路15
bに可燃性ガス(H2 、CH4 )、流路15cに緩衝ガ
ス(Ar)、流路15dに支燃性ガス(O2 )をそれぞ
れ供給した。上記において、ガラス原料ガス中に占める
SiCl4 の量を60g/minに保持しながら支燃性
ガスO2 に気流加速用ガスArを混入させて、バーナ気
流を10m/secから40m/secに増速した。
【0021】具体例2において、ガラス微粒子の堆積速
度とバーナ気流速度との関係を測定してこれを図6に実
線で示し、かつ、多孔質ガラス層の密度とバーナ気流速
度との関係を測定してこれを図7に実線で示した。具体
例2のごとく支燃性ガスO2 に気流加速用ガスArを混
入させた場合は、図6の実線で明らかなようにガラス微
粒子の堆積速度が向上し、多孔質ガラス層の密度も、図
7の実線で明らかなようにほぼ一定した。それゆえ、タ
ーゲットに対するガラス微粒子の堆積効率を高めなが
ら、多孔質ガラス層全体にわたる密度を均一化すること
ができた。
【0022】[比較例2]図5の手段で多孔質ガラス層
21を形成する場合の具体例2に対する比較例として、
2 を気流加速用ガスに採用した点、気流加速用ガスの
混入対象をガラス原料ガスに変更した点を除き、具体例
2と条件を同一にしてこれを実施した。すなわち、この
ケースでは、ガラス原料ガス中に占めるSiCl4 の量
を60g/minに保持しながらこれに気流加速用ガス
2 を混入させ、バーナ気流を10m/secから40
m/secに増速した。
【0023】比較例2の場合も、ガラス微粒子の堆積速
度とバーナ気流速度との関係を測定してこれを図6に点
線で示し、かつ、多孔質ガラス層の密度とバーナ気流速
度との関係を測定してこれを図7に点線で示した。比較
例2のごとくガラス原料ガスに気流加速用ガスO2 を混
入させた場合は、図6の点線のようにガラス微粒子の堆
積速度が具体例2よりも向上しているが、多孔質ガラス
層の密度については、これが図7の点線のように過度に
高められたために、製品としての使用が望めなくなって
いる。その理由は、ガラス原料ガス中にO2 が混入され
たことにより、原料ガスの反応が不必要に促進されたか
らである。
【0024】つぎに、本発明に係る光導波路用多孔質ガ
ラス層の形成方法として、図5の手段におけるバーナ
(トーチ)15が、図8、図9に示されたものに変更さ
れた実施例を説明する。図8、図9に示されたバーナ1
5は、特公平3−9047号公報により公知の多重管構
造、すなわち、互いに同心円状をなして多重に並ぶ三つ
の流路15a、15b、15dと、流路15b内におい
て流路15aを取り囲む多数本の互いに独立した小口径
流路15c1 〜15c8 とを備え、これら小口径流路1
5c1 〜15c8 の軸線が流路15aの軸線上(P点)
で集合する焦点型からなる。このバーナ15が接続され
ている配管系(図示せず)も、既述のものと実質的に同
じである。
【0025】図5の手段において、図8、図9に例示さ
れたバーナ15を用いて多孔質ガラス層21を形成する
ときも、前述した内容に準じ、ガラス原料ガス(SiC
4/Ar)が流路15aに、可燃性ガス(H2 、CH4
)が流路15bに、支燃性ガス(O2 )が小口径流路
15c1 〜15c8 に、支燃性ガス(O2 )と気流加速
用のガス(N2 )とが流路15dにそれぞれ供給されて
これらが燃焼状態に保持され、この際の火炎加水分解反
応により生成されたガラス微粒子が、回転かつ往復動し
ているターゲット14の外周面に堆積される。図8、図
9のバーナ15に依存したガラス原料ガスの火炎加水分
解反応では、流路15aから吹き出される原料ガス流
が、小口径流路15c1 〜15c8 から吹き出される支
燃性ガスを介して絞りこまれるので、ターゲット14に
対するガラス微粒子の堆積速度が向上する。ちなみに、
原料ガス流の外径とガス流速とは、図10に示すよう
に、原料ガス流の外径が小さくなるにしたがいガス流速
が速くなる。したがって、図8、図9のバーナ15を用
い、しかも、支燃性ガスO2 に気流加速用のガスN2
混入させた場合は、バーナ気流の指向性がより高まり、
多孔質ガラス層を形成する上で良好な結果をもたらす。
【0026】[具体例3]図5の手段において、図8、
図9のバーナ15を用いて多孔質ガラス層21を形成す
るときの具体例を下記の条件で実施した。ターゲット1
4の仕様および運転条件は具体例2と同じである。バー
ナ15については、流路15aにガラス原料ガス(Si
Cl4 /Ar)、流路15bに可燃性ガス(H2 、CH
4 )、小口径流路15c1 〜15c8 に支燃性ガス(O
2 )、流路15dに支燃性ガス(O2 )と気流加速用ガ
ス(N2 )とをそれぞれ供給して、これらを燃焼状態に
した。なお、具体例3における支燃性ガスの総量は、通
常のケースと同じく7SLMに設定されている。
【0027】具体例3において、ガラス微粒子の堆積速
度とバーナ気流速度との関係を測定してこれを図11に
実線で示し、かつ、多孔質ガラス層の密度とバーナ気流
速度との関係を測定してこれを図12に実線で示した。
具体例3のごとく支燃性ガスO2 に気流加速用ガスN2
を混入させた場合は、図11の実線で明らかなようにガ
ラス微粒子の堆積速度が向上し、多孔質ガラス層の密度
も、図12の実線で明らかなようにほぼ一定した。それ
ゆえ、ターゲットに対するガラス微粒子の堆積効率を高
めながら、多孔質ガラス層全体にわたる密度を均一化す
ることができた。
【0028】[比較例3]具体例3に対する比較例とし
て、図8、図9のバーナ15を用いた図5の手段で多孔
質ガラス層21を形成する場合に、O2 を気流加速用ガ
スに採用した点、気流加速用ガスの混入対象をガラス原
料ガスに変更した点を除き、具体例3と条件を同一にし
てこれを実施した。
【0029】比較例3の場合も、ガラス微粒子の堆積速
度とバーナ気流速度との関係を測定してこれを図11に
点線で示し、かつ、多孔質ガラス層の密度とバーナ気流
速度との関係を測定してこれを図12に点線で示した。
比較例3のごとくガラス原料ガスに気流加速用ガスO2
を混入させた場合も、図11の点線のようにガラス微粒
子の堆積速度が向上したが、多孔質ガラス層の密度につ
いては、これが図12の点線のように過度に高められた
ために、前述したと同様、製品としての使用が望めなく
なっている。
【0030】つぎに、本発明に係る光導波路用多孔質ガ
ラス層の形成方法として、図13に示された実施例を説
明する。図13において、石英ガラスからなる反応容器
(ベルジャ)11は、上部に出入口12、側部に排気管
13を有し、その反応容器11の周囲が気密なハウジン
グ(図示せず)で覆われている。図13において、超高
純度石英からなるターゲット14は、周知の支持手段、
たとえば、回転式のクランプと、クランプの昇降機構と
を備えた支持手段(図示せず)を介して吊り支えられて
いる。ターゲット14は、反応容器11の出入口12か
らその内部へ回転自在かつ上下動自在に挿入されてい
る。図13において、二つのバーナ(トーチ)15、1
6は、すでに述べられた周知の多重管構造からなり、同
心円状に並んだ所定数のガス流路を有し、これらのバー
ナ15、16が接続されている配管系(図示せず)も、
既述のとおり、バブリングにより液体ガラス原料を気化
することのできる液体原料槽、マスフローコントロー
ラ、ガスボンベ、その他を含んでいる。上述した各バー
ナ15、16は、これらの先端部が上向きに傾斜する状
態を保持して反応容器11内に挿入され、かつ、ターゲ
ット14の軸心線(=反応容器11の中心線)と交差す
る角度に保持されている。
【0031】図13に例示された手段を用いて多孔質ガ
ラス層を形成するときは、一例として以下のようにな
る。反応容器11は、その内圧が大気圧よりもわずかに
低くなるように、反応容器11の内外を出入りする雰囲
気ガス(不活性ガス、その他)の流量がコントロールさ
れている。このような反応容器11内において、ターゲ
ット(種棒)14は、初期位置を確保するために、その
下端が両バーナ15、16の先端と対向する位置まで下
げられ、この状態で時計回り方向(または反時計回り方
向)へ回転させられる。一方のバーナ15の場合は、そ
の各流路にH2 、CH4 、O2 、SiCl4 、GeCl
4 、Arが供給されて燃焼状態に保持され、かつ、他方
のバーナ16の場合も、その各流路にH2 、CH4 、O
2 、SiCl4 、Arが供給されて燃焼状態に保持され
るが、これに際して、可燃性ガスの流路または支燃性ガ
スの流路に、気流加速用の不活性ガスが混入される。反
応容器11内において、これらのバーナ15、16が燃
焼状態に保持されたときは、バーナ15を介した火炎加
水分解反応によりGeO2 を含むSiO2 が生成される
とともに、バーナ16を介した火炎加水分解反応により
SiO2 が生成される。バーナ15からターゲット14
の下端中心に向けてSiO2 −GeO2 系のガラス微粒
子を含む火炎流が気流加速用ガスにより増速されて吹き
つけられると、その気流中に含まれるガラス微粒子がタ
ーゲット14の軸線上に堆積されて、コア用の多孔質ガ
ラス層21aが形成される。同様に、バーナ16からタ
ーゲット14の下端外周に向けてSiO2 系のガラス微
粒子を含む火炎流が気流加速用ガスにより増速されて吹
きつけられると、その気流中に含まれるガラス微粒子が
コア用多孔質ガラス層21aの外周に堆積されて、クラ
ッド用の多孔質ガラス層21bが形成される。かくて、
ターゲット14の下端にコア用多孔質ガラス層21a、
クラッド用多孔質ガラス層21bが形成されると、これ
ら多孔質ガラス層21a、21bの堆積速度(成長速
度)に応じてターゲット14が引き上げられる。したが
って、両バーナ15、16の燃焼、回転状態にあるター
ゲット14の引き上げなど、これらの運転状態を保持し
ながら時間の経過を待つと、コア用多孔質ガラス層21
a、クラッド用多孔質ガラス層21bをもつ光ファイバ
用の多孔質母材22、すなわち、のちに脱水、透明ガラ
ス化処理される多孔質母材22が得られる。このように
して、多孔質母材22をつくるときも、バーナ火炎の温
度上昇が抑制されながらバーナ気流が増速されるので、
前述したと同様に、ガラス微粒子の堆積効率を高め、か
つ、多孔質ガラス層全体にわたる密度を均一化すること
ができる。
【0032】図13の実施例において、コア用の多孔質
ガラス層21aのみを形成する場合は、バーナ16が使
用されず、または、バーナ16を含む系の省略された設
備が用いられる。図13の実施例において、ターゲット
14がコア用ガラスとクラッド用ガラスとを有する透明
ガラス母材からなり、これの外周にクラッド用の多孔質
ガラス層21bのみを形成する場合は、バーナ15が使
用されず、または、バーナ15を含む系の省略された設
備が用いられる。
【0033】本発明方法で用いられる可燃性ガスとして
は、水素ガス単体のほか、メタン、プロパン、ブタンの
ごとき炭化水素、さらには、水素ガスと炭化水素との混
合ガスも用いることができる。本発明方法で用いられる
気流加速用の不活性ガスとしては、アルゴン、ヘリウ
ム、窒素ガスの単体、または、これらの混合ガスも有効
である。
【0034】上述した各実施例に示された多孔質ガラス
層の形成方法は、OVD法あるいはVAD法であり、こ
れらはCVD法の範疇に含まれる。したがって、ケーシ
ング、反応容器を用いる場合のように、外部から隔離さ
れた雰囲気内において各種CVD法により多孔質ガラス
層を形成するケースであれば、本発明方法のバーナ気流
加速手段は有効である。
【0035】
【発明の効果】本発明方法は、所定の手段で合成された
ガラス微粒子をターゲット上に堆積させて多孔質ガラス
層を形成するときに、気流加速用の不活性ガスを可燃性
ガスおよび/または支燃性ガスに混入し、かつ、当該不
活性ガスにより、バーナ火炎の温度が多孔質ガラス層の
透明ガラス化温度にまで上昇するのを抑制しつつバーナ
気流を増速するから、多孔質ガラス層として良質のもの
を安定かつ効率よく形成することができ、ひいては、高
品質の光導波路をつくることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1実施例を略示した説明図であ
る。
【図2】本発明方法の第1実施例で用いられるバーナの
要部を略示した斜視図である。
【図3】本発明方法の第1実施例に係る具体例1とその
比較例1において、バーナ火炎の変動を測定して示した
図である。
【図4】本発明方法の第1実施例に係る具体例1とその
比較例1において、ターゲットの温度を測定して示した
図である。
【図5】本発明方法の第2実施例を略示した説明図であ
る。
【図6】本発明方法の第2実施例に係る具体例2とその
比較例2において、ガラス微粒子の堆積速度とバーナ気
流との関係を測定して示した図である。
【図7】本発明方法の第2実施例に係る具体例2とその
比較例2において、多孔質ガラス層の密度とバーナ気流
との関係を測定して示した図である。
【図8】本発明方法の第3実施例で用いられるバーナの
断面図である。
【図9】本発明方法の第3実施例で用いられるバーナの
平面図である。
【図10】多重管構造のバーナにおける原料ガスの外径
と原料ガス流速との関係を示した図である。
【図11】本発明方法の第3実施例に係る具体例3とそ
の比較例3において、ガラス微粒子の堆積速度とバーナ
気流との関係を測定して示した図である。
【図12】本発明方法の第3実施例に係る具体例3とそ
の比較例3において、多孔質ガラス層の密度とバーナ気
流との関係を測定して示した図である。
【図13】本発明方法の第4実施例を略示した説明図で
ある。
【符号の説明】
14 ターゲット 15 バーナ 15a バーナの流路 15b バーナの流路 15c バーナの流路 15c1 バーナの小口径流路 15c2 バーナの小口径流路 15c3 バーナの小口径流路 15c4 バーナの小口径流路 15c5 バーナの小口径流路 15c6 バーナの小口径流路 15c7 バーナの小口径流路 15c8 バーナの小口径流路 15d バーナの小口径流路 16 バーナ 21 多孔質ガラス層 21a 多孔質ガラス層 21b 多孔質ガラス層 22 多孔質母材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス微粒子合成用のバーナからターゲ
    ットに向けて吹き出されるガラス原料ガス、可燃性ガ
    ス、支燃性ガスを燃焼状態に保持してガラス原料ガスの
    火炎加水分解反応を起こさせ、この反応により生成され
    たガラス微粒子をターゲット上に堆積させて、ガラス微
    粒子の堆積物たる多孔質ガラス層をターゲット上に形成
    する方法において、気流加速用の不活性ガスを可燃性ガ
    スおよび/または支燃性ガスに混入し、かつ、当該不活
    性ガスにより、バーナ火炎の温度が多孔質ガラス層の透
    明ガラス化温度にまで上昇するのを抑制しつつバーナ気
    流を増速することを特徴とする光導波路用多孔質ガラス
    層の形成方法。
  2. 【請求項2】 気流加速用の不活性ガスを可燃性ガスに
    混入するときの可燃性ガスとして、水素ガス単体以外の
    ものを用いる請求項1記載の光導波路用多孔質ガラス層
    の形成方法。
  3. 【請求項3】 不活性ガスが、アルゴン、および/また
    は、ヘリウム、および/または、窒素ガスからなる請求
    項1記載の光導波路用多孔質ガラス層の形成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100352645B1 (ko) * 1999-09-29 2002-09-12 이형종 고온기판 화염가수분해증착법을 이용한 광소자용 평판형 실리카 광도파로 제작방법
KR20020089871A (ko) * 2001-05-25 2002-11-30 전자부품연구원 광도파로 소자 및 그의 제조방법
KR100414668B1 (ko) * 2001-07-21 2004-01-07 삼성전자주식회사 화염가수분해증착 공정용 버너의 화염 안정화 장치
JP2014514236A (ja) * 2011-04-08 2014-06-19 ヘレウス クオーツ ユーケー リミティド シリカ煤体の製造

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KR100414668B1 (ko) * 2001-07-21 2004-01-07 삼성전자주식회사 화염가수분해증착 공정용 버너의 화염 안정화 장치
JP2014514236A (ja) * 2011-04-08 2014-06-19 ヘレウス クオーツ ユーケー リミティド シリカ煤体の製造
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