JPH0714911Y2 - 計測器の入力回路 - Google Patents
計測器の入力回路Info
- Publication number
- JPH0714911Y2 JPH0714911Y2 JP2998088U JP2998088U JPH0714911Y2 JP H0714911 Y2 JPH0714911 Y2 JP H0714911Y2 JP 2998088 U JP2998088 U JP 2998088U JP 2998088 U JP2998088 U JP 2998088U JP H0714911 Y2 JPH0714911 Y2 JP H0714911Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- input
- resistance
- input circuit
- measuring instrument
- Prior art date
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- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、特に小形携帯用計測器の入力回路に関する
ものである。
ものである。
第3図には電力線の電圧、電流などを測定する小形携帯
用計測器の一例が示されている。すなわち、装置本体1
は例えば電圧入力端子A,Bに接続された抵抗R1及びR2か
らなる分圧器と、増幅器2、測定部3を備え、上記端子
A,Bに図示しないセンサを装着して信号源(線路)4か
らその電圧を取り込むようになっている。この場合、増
幅器2には1入力型、すなわち一方の入力端子に分圧電
圧が入力され、他方の端子がコモン配線に接続されるシ
ングルエンド型増幅器が用いられている。
用計測器の一例が示されている。すなわち、装置本体1
は例えば電圧入力端子A,Bに接続された抵抗R1及びR2か
らなる分圧器と、増幅器2、測定部3を備え、上記端子
A,Bに図示しないセンサを装着して信号源(線路)4か
らその電圧を取り込むようになっている。この場合、増
幅器2には1入力型、すなわち一方の入力端子に分圧電
圧が入力され、他方の端子がコモン配線に接続されるシ
ングルエンド型増幅器が用いられている。
この種の計測器においては、測定電圧が例えば100Vから
1,000Vというように広範囲にわたっているので、その電
圧を電子レベルまで下げて増幅器2に加えるため、一般
には分圧用抵抗R1とR2をそれぞれMΩとkΩ程度の値に
設定し、この2つの抵抗で高い分圧比を得るようにして
いる。
1,000Vというように広範囲にわたっているので、その電
圧を電子レベルまで下げて増幅器2に加えるため、一般
には分圧用抵抗R1とR2をそれぞれMΩとkΩ程度の値に
設定し、この2つの抵抗で高い分圧比を得るようにして
いる。
ここで、例えば点線矢印で示すように線路のサージ電圧
とか誘導による外来雑音が入り込ん場合、端子A,B間に
加わるいわゆるノーマルモードの雑音は上記抵抗R1,R2
により高い分圧比で分圧され、更に測定部3内の図示し
ないフィルタで除去し、正規の電圧測定値に対して雑音
の影響が問題とならないように考慮されている。
とか誘導による外来雑音が入り込ん場合、端子A,B間に
加わるいわゆるノーマルモードの雑音は上記抵抗R1,R2
により高い分圧比で分圧され、更に測定部3内の図示し
ないフィルタで除去し、正規の電圧測定値に対して雑音
の影響が問題とならないように考慮されている。
しかしながら、端子Bから装置のコモン配線側に入り込
むコモンモードの雑音については従来から有効な軽減手
段に乏しく、そのため装置が誤動作したり場合によって
は素子が破損するおそれがあった。第4図を参照しなが
らその一例を手短かに説明すると、通常、コモン配線に
は大地や筐体との間で抵抗成分、コンデンサ成分、イン
ダクタンス成分を含む目には見えないインピーダンス成
分が存在し、それらを合わせてRGとする。このインピー
ダンスRGの両端電圧は、通常の測定の場合ゼロとみなす
ことができるが、例えば雑音信号源5の雑音電圧V′が
端子Bからコモン配線側に入り込むと、点線が示すよう
に電流が流れ、インピーダンスRGの両端には、その雑音
電圧V′とほぼ等しい雑音電圧VGが発生する。その場
合、上記インピーダンスRGは雑音信号の周波数に対して
の影響が大きく、その周波数が高くなると特にコンデン
サ成分で結合してあらゆる部位に雑音信号が伝達される
ことになる。このため測定系の動作電圧Vccが不安定に
なって上記のように誤動作したり、雑音電圧VGの大きさ
によっては素子が破損するおそれがある。
むコモンモードの雑音については従来から有効な軽減手
段に乏しく、そのため装置が誤動作したり場合によって
は素子が破損するおそれがあった。第4図を参照しなが
らその一例を手短かに説明すると、通常、コモン配線に
は大地や筐体との間で抵抗成分、コンデンサ成分、イン
ダクタンス成分を含む目には見えないインピーダンス成
分が存在し、それらを合わせてRGとする。このインピー
ダンスRGの両端電圧は、通常の測定の場合ゼロとみなす
ことができるが、例えば雑音信号源5の雑音電圧V′が
端子Bからコモン配線側に入り込むと、点線が示すよう
に電流が流れ、インピーダンスRGの両端には、その雑音
電圧V′とほぼ等しい雑音電圧VGが発生する。その場
合、上記インピーダンスRGは雑音信号の周波数に対して
の影響が大きく、その周波数が高くなると特にコンデン
サ成分で結合してあらゆる部位に雑音信号が伝達される
ことになる。このため測定系の動作電圧Vccが不安定に
なって上記のように誤動作したり、雑音電圧VGの大きさ
によっては素子が破損するおそれがある。
この考案は上記の事情に鑑みなされたもので、その目的
は、入力端子に接続された抵抗分圧器の構成を改良する
ことにより配線側に発生する雑音電圧を大幅に減少さ
せ、安定な測定を可能とする計測器の入力回路を提供す
ることにある。
は、入力端子に接続された抵抗分圧器の構成を改良する
ことにより配線側に発生する雑音電圧を大幅に減少さ
せ、安定な測定を可能とする計測器の入力回路を提供す
ることにある。
この考案の実施例が示されている第1図を参照すると、
上記の課題を解決するため例えば入力端子Bとコモン配
線との間に所定の値を有する抵抗R3が接続されている。
上記の課題を解決するため例えば入力端子Bとコモン配
線との間に所定の値を有する抵抗R3が接続されている。
抵抗R3を上記のように配設すると、この抵抗と接地イン
ピーダンスRGとにより雑音電圧V′に対する分圧回路が
形成され、発生する雑音電圧の大きさがV′×RG/R3に
減少する。
ピーダンスRGとにより雑音電圧V′に対する分圧回路が
形成され、発生する雑音電圧の大きさがV′×RG/R3に
減少する。
上記第1図における入力部の等価回路が第2図に示され
ている。この第2図において、被測定信号源4(線路)
の電圧をV、抵抗R2の両端から取り出すノーマルモード
の分圧電圧をV0とすると、 V0=V×R2/(R1+R2+R) ……(1) である。ただし、Rは抵抗R3と接地インピーダンスRGと
の合成インピーダンスで、 R=R3RG/(R3+RG) とする。
ている。この第2図において、被測定信号源4(線路)
の電圧をV、抵抗R2の両端から取り出すノーマルモード
の分圧電圧をV0とすると、 V0=V×R2/(R1+R2+R) ……(1) である。ただし、Rは抵抗R3と接地インピーダンスRGと
の合成インピーダンスで、 R=R3RG/(R3+RG) とする。
ここで、例えば抵抗R3の値をR3≫RGとなるように設定す
ると、合成インピーダンスRは R≒RG となり、式(1)は V0=VR2/(R1+R2+RG) となる。通常、R1,R2の値はRGに対して R1≫R2≫R3 であるように設定されるから、上式は実質的に V0≒VR2/(R1+R2) ……(1a) とおくことができ、抵抗R3とは無関係となる。
ると、合成インピーダンスRは R≒RG となり、式(1)は V0=VR2/(R1+R2+RG) となる。通常、R1,R2の値はRGに対して R1≫R2≫R3 であるように設定されるから、上式は実質的に V0≒VR2/(R1+R2) ……(1a) とおくことができ、抵抗R3とは無関係となる。
次に、雑音信号源5から加わるコモンモードの雑音電圧
をV′とし、それにより例えば点線で示すように雑音電
流が流れるものとすると、接地インピーダンスRGの両端
に発生する雑音電圧VG′は、 VG′=V′×RG/(R3+RG) ……(2) である。
をV′とし、それにより例えば点線で示すように雑音電
流が流れるものとすると、接地インピーダンスRGの両端
に発生する雑音電圧VG′は、 VG′=V′×RG/(R3+RG) ……(2) である。
ここで、上記したR3≫RGの条件を式(2)に入れると、 VG′≒V′×RG/R3 ……(2a) を得る。すなわち、 VG′≫V′(≒VG) となり、コモン配線側に発生する雑音電圧を抵抗R3によ
り極めて小さくすることができる。これを第4図の従来
発生する電圧VG(≒V′)と比較すると、RG/R3倍(≫
1)になっていることがわかる。
り極めて小さくすることができる。これを第4図の従来
発生する電圧VG(≒V′)と比較すると、RG/R3倍(≫
1)になっていることがわかる。
以上、詳細に説明したように、この考案に係る入力回路
は例えば2つの入力端子の一方の端子Aとコモン配線間
に被測定入力電圧を所定の比で分圧する2つの抵抗R1及
びR2を有し、他方の入力端子とコモン配線間には所定値
の抵抗R3を備えている。
は例えば2つの入力端子の一方の端子Aとコモン配線間
に被測定入力電圧を所定の比で分圧する2つの抵抗R1及
びR2を有し、他方の入力端子とコモン配線間には所定値
の抵抗R3を備えている。
この抵抗R3は通常の線路電圧測定には実質的に無関係と
なり、コモンモードで加わる雑音電圧に対してはコモン
配線側のインピーダンスとで大きな分圧比を有する減衰
器を構成するようになっている。
なり、コモンモードで加わる雑音電圧に対してはコモン
配線側のインピーダンスとで大きな分圧比を有する減衰
器を構成するようになっている。
したがってこの考案によれば、雑音等が入り込んでも測
定系に与える影響がほとんど無くなり、誤動作や素子の
破損が防止され高精度の測定を可能とする入力回路を提
供することができる。なお、構成が極めて簡単なため応
用範囲が広い。
定系に与える影響がほとんど無くなり、誤動作や素子の
破損が防止され高精度の測定を可能とする入力回路を提
供することができる。なお、構成が極めて簡単なため応
用範囲が広い。
第1図はこの考案に係る入力回路を備えた計測器の要部
構成図、第2図は入力部の動作説明用等価回路図、第3
図は従来装置の要部構成図、第4図はその入力部におけ
る雑音電圧の影響説明用回路図である。 図中、3は測定部、4は被測定信号源、10は計測器、A,
Bは入力端子、R1,R2,R3は抵抗である。
構成図、第2図は入力部の動作説明用等価回路図、第3
図は従来装置の要部構成図、第4図はその入力部におけ
る雑音電圧の影響説明用回路図である。 図中、3は測定部、4は被測定信号源、10は計測器、A,
Bは入力端子、R1,R2,R3は抵抗である。
Claims (1)
- 【請求項1】2つの入力端子に接続された複数の抵抗か
らなる入力回路を有し、上記入力端子に加わる被測定電
圧を上記入力回路にて所定の比に分圧し、その分圧電圧
をシングルエンド型の増幅器を介して測定部に供給して
測定する計測器の入力回路において、 上記2つの入力端子間に直列的に接続された所定の抵抗
値を有する第1、第2および第3の抵抗を備え、該第1
の抵抗と第2の抵抗との接続箇所を上記被測定電圧の分
圧出力端として上記増幅器の入力側に接続するととも
に、上記第2の抵抗と第3の抵抗との接続箇所を上記測
定部のコモン配線側へ接続したことを特徴とする計測器
の入力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2998088U JPH0714911Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 計測器の入力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2998088U JPH0714911Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 計測器の入力回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134266U JPH01134266U (ja) | 1989-09-13 |
JPH0714911Y2 true JPH0714911Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31254632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2998088U Expired - Lifetime JPH0714911Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 計測器の入力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714911Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP2998088U patent/JPH0714911Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134266U (ja) | 1989-09-13 |
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