JPH07149111A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH07149111A JPH07149111A JP5297054A JP29705493A JPH07149111A JP H07149111 A JPH07149111 A JP H07149111A JP 5297054 A JP5297054 A JP 5297054A JP 29705493 A JP29705493 A JP 29705493A JP H07149111 A JPH07149111 A JP H07149111A
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- JP
- Japan
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- organic fiber
- belt
- layers
- cord
- pneumatic radial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気入りラジアルタイヤ等のエラストマ−製
品の補強材として使用される、有機繊維コ−ドに関し、
乗用車用空気入りラジアルタイヤの耐久性の向上を図
る。 【構成】 異なる弾性率を持つ複数の同種類の有機繊維
フィラメントを撚りあわせた有機繊維コ−ドを2層の交
差層よりなるベルトのベルト補強層として用いた乗用車
用空気入りラジアルタイヤ
品の補強材として使用される、有機繊維コ−ドに関し、
乗用車用空気入りラジアルタイヤの耐久性の向上を図
る。 【構成】 異なる弾性率を持つ複数の同種類の有機繊維
フィラメントを撚りあわせた有機繊維コ−ドを2層の交
差層よりなるベルトのベルト補強層として用いた乗用車
用空気入りラジアルタイヤ
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気入りラジアルタ
イヤ、特にベルト補強層に使用されるコ−ドとして有機
繊維コ−ドを用いた乗用車用空気入りラジアルタイヤに
関する。
イヤ、特にベルト補強層に使用されるコ−ドとして有機
繊維コ−ドを用いた乗用車用空気入りラジアルタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車用空気入りラジアルタイヤ
のベルト部として、タイヤの赤道方向に対して所定の角
度を有する、主として、スチ−ルコ−ドが配設されたゴ
ム・スチ−ルコ−ド複合体からなるベルトを、少なくと
も2枚積層し、車両性能に合致した操縦性能、耐摩耗性
能等を改善するようにした空気入りラジアルタイヤが知
られている。
のベルト部として、タイヤの赤道方向に対して所定の角
度を有する、主として、スチ−ルコ−ドが配設されたゴ
ム・スチ−ルコ−ド複合体からなるベルトを、少なくと
も2枚積層し、車両性能に合致した操縦性能、耐摩耗性
能等を改善するようにした空気入りラジアルタイヤが知
られている。
【0003】また、ゴム・スチ−ルコ−ド複合体からな
る2枚のベルトを、それぞれタイヤ周方向に巻回してベ
ルト部を構成した、所謂2枚切り離しスチ−ルコ−ド構
造では、ベルト部の剛性が不足するので、ベルト部の構
造を種々変えることにより剛性アップを図ったり、ある
いは有機繊維材料からなるコ−ドを配設したキャップあ
るいはレイヤ−等のベルト補強層をベルト部に付加し
て、車両性能の向上に対応するようにした空気入りラジ
アルタイヤが知られている。
る2枚のベルトを、それぞれタイヤ周方向に巻回してベ
ルト部を構成した、所謂2枚切り離しスチ−ルコ−ド構
造では、ベルト部の剛性が不足するので、ベルト部の構
造を種々変えることにより剛性アップを図ったり、ある
いは有機繊維材料からなるコ−ドを配設したキャップあ
るいはレイヤ−等のベルト補強層をベルト部に付加し
て、車両性能の向上に対応するようにした空気入りラジ
アルタイヤが知られている。
【0004】これらの有機繊維コ−ドは、例えばナイロ
ン6,6やポリエステル、ケブラ−等の有機繊維が、同
一撚り数、同一デニ−ル数で撚られたものが用いられて
いた。
ン6,6やポリエステル、ケブラ−等の有機繊維が、同
一撚り数、同一デニ−ル数で撚られたものが用いられて
いた。
【0005】さらに、特開平64−60402号、特公
平4−43002号にはタイヤのブレ−カ−層に複数の
繊維を撚り合わせた複合コ−ドを用いた大型バイアスタ
イヤが示されている。また特開平4−356205号に
は複合コ−ドからなるリボンをらせん状にして巻つけた
バンドが示されており、実開平1−122304号には
航空機用のベルトプライとして複数のケ−ブルを用いた
ベルトプライが示されている。
平4−43002号にはタイヤのブレ−カ−層に複数の
繊維を撚り合わせた複合コ−ドを用いた大型バイアスタ
イヤが示されている。また特開平4−356205号に
は複合コ−ドからなるリボンをらせん状にして巻つけた
バンドが示されており、実開平1−122304号には
航空機用のベルトプライとして複数のケ−ブルを用いた
ベルトプライが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近の乗用車用空気入
りラジアルタイヤにおいては、車両の高速化が進むにつ
れて、更にタイヤの高速性能の向上が求められており、
そのために高速転動中に発生するトレッド、ショルダ−
部のせり出し入力を如何に効果的に抑えるかが、大きな
技術課題となっている。
りラジアルタイヤにおいては、車両の高速化が進むにつ
れて、更にタイヤの高速性能の向上が求められており、
そのために高速転動中に発生するトレッド、ショルダ−
部のせり出し入力を如何に効果的に抑えるかが、大きな
技術課題となっている。
【0007】しかしながら従来のベルト補強層では、剛
性不足のため、高速回転時のタイヤの半径方向への径成
長を満足に抑制することができない。そのために、ベル
ト補強層の層数を増やして剛性のアップを図ってきた
が、ベルト補強層の層数の増加によりゲ−ジアップとな
り、発熱が大きくなったりあるいは重量が増加し、満足
できる高速耐久性能を得ることができなかった。
性不足のため、高速回転時のタイヤの半径方向への径成
長を満足に抑制することができない。そのために、ベル
ト補強層の層数を増やして剛性のアップを図ってきた
が、ベルト補強層の層数の増加によりゲ−ジアップとな
り、発熱が大きくなったりあるいは重量が増加し、満足
できる高速耐久性能を得ることができなかった。
【0008】また、ベルト補強層のゴム中に埋設される
コ−ドの打ち込み本数を増やし、剛性のアップを図るこ
とも行われてきたが、打ち込み本数を増やすと、タイヤ
半径方向の断面における単位幅当たりのコ−ドの占める
割合、即ちコ−ド占有率が大きくなり、相対的にゴムの
占める割合が少なくなるために、コ−ドの接着性が低下
し、セパレ−ション等タイヤが早期に故障を起こす等の
問題が発生することになる。
コ−ドの打ち込み本数を増やし、剛性のアップを図るこ
とも行われてきたが、打ち込み本数を増やすと、タイヤ
半径方向の断面における単位幅当たりのコ−ドの占める
割合、即ちコ−ド占有率が大きくなり、相対的にゴムの
占める割合が少なくなるために、コ−ドの接着性が低下
し、セパレ−ション等タイヤが早期に故障を起こす等の
問題が発生することになる。
【0009】更に、複数層からなるベルト補強層を使用
すると、発熱時のタイヤ寸法安定性が悪化し、また発熱
も大きくなるために、長時間走行時の操縦安定性が低下
するという問題が生じる。
すると、発熱時のタイヤ寸法安定性が悪化し、また発熱
も大きくなるために、長時間走行時の操縦安定性が低下
するという問題が生じる。
【0010】本発明の目的は、上記のような従来の空気
入りラジアルタイヤが有する課題を解決し、他の諸性能
を損なうことなく、高速耐久性の優れた、かつ操縦安定
性等の向上した乗用車用空気入りラジアルタイヤを提供
することにある。
入りラジアルタイヤが有する課題を解決し、他の諸性能
を損なうことなく、高速耐久性の優れた、かつ操縦安定
性等の向上した乗用車用空気入りラジアルタイヤを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明においては、異なる弾性率を持つ複数の同
種類の有機繊維フィラメントを撚りあわせた有機繊維コ
−ドを2層の交差層よりなるベルトのベルト補強層とし
て用いた乗用車用空気入りラジアルタイヤに関するもの
である。
に、この発明においては、異なる弾性率を持つ複数の同
種類の有機繊維フィラメントを撚りあわせた有機繊維コ
−ドを2層の交差層よりなるベルトのベルト補強層とし
て用いた乗用車用空気入りラジアルタイヤに関するもの
である。
【0012】本発明者は、種々検討した結果、上記有機
繊維コ−ドをベルト補強層として乗用車用空気入りラジ
アルタイヤに用いることにより、車両の高性能化に伴な
い要求される諸性能の確保を実現したものである。
繊維コ−ドをベルト補強層として乗用車用空気入りラジ
アルタイヤに用いることにより、車両の高性能化に伴な
い要求される諸性能の確保を実現したものである。
【0013】上記のそれぞれの撚り合わせる複数の有機
繊維のフィラメントにおいて弾性率を異ならせるために
は、フィラメントの撚り係数やデニ−ル数を調節すると
いう方法等がある。
繊維のフィラメントにおいて弾性率を異ならせるために
は、フィラメントの撚り係数やデニ−ル数を調節すると
いう方法等がある。
【0014】この発明におけるベルト補強層とは、空気
入りタイヤのベルト層上部に配置された、いわゆるキャ
ップ層またはレイヤ−層、およびその両方を示してお
り、その配置またはその枚数は特に制限されない。
入りタイヤのベルト層上部に配置された、いわゆるキャ
ップ層またはレイヤ−層、およびその両方を示してお
り、その配置またはその枚数は特に制限されない。
【0015】ここで、それぞれの有機繊維フィラメント
はモノフィラメントまたはマルチフィラメントを用いて
も構わない。
はモノフィラメントまたはマルチフィラメントを用いて
も構わない。
【0016】また、それぞれの撚り合わせる複数の有機
繊維のフィラメント径は、同径でも異線径でも使用する
ことができ、単撚りでも複撚りでもかまわない。
繊維のフィラメント径は、同径でも異線径でも使用する
ことができ、単撚りでも複撚りでもかまわない。
【0017】また、それぞれの撚り合わせる複数の有機
繊維のフィラメントは、片方のフィラメントにもう一方
のフィラメントを巻つけた形状でも、2本または3本以
上のフィラメントを対等に撚り合わせたものでも、複数
の有機繊維のフィラメントを撚り合わせた後さらにフィ
ラメントを巻つけたもの等でもかまわない。
繊維のフィラメントは、片方のフィラメントにもう一方
のフィラメントを巻つけた形状でも、2本または3本以
上のフィラメントを対等に撚り合わせたものでも、複数
の有機繊維のフィラメントを撚り合わせた後さらにフィ
ラメントを巻つけたもの等でもかまわない。
【0018】またここにおいて、各有機繊維フィラメン
トの撚り係数は、下記の式における値で、Nt≦0.3
0であることが好ましい。 Nt=T×(0.139×D×1/ρ)1/2 ×10-3
トの撚り係数は、下記の式における値で、Nt≦0.3
0であることが好ましい。 Nt=T×(0.139×D×1/ρ)1/2 ×10-3
【0019】
【作用】この発明において、異なる弾性率を持つ複数の
同種類の有機繊維フィラメントを撚りあわせた有機繊維
コ−ドを乗用車用空気入りラジアルタイヤのベルト補強
層として用いたのは、以下の理由による。
同種類の有機繊維フィラメントを撚りあわせた有機繊維
コ−ドを乗用車用空気入りラジアルタイヤのベルト補強
層として用いたのは、以下の理由による。
【0020】従来の有機繊維コ−ドに比較して、この発
明に従う有機繊維複合コ−ドの場合は、ベルト補強層と
しての効果を十分に保ちながら、引っ張り特性が改善さ
れ、コ−ド破断の起きる限界がより高くなっている。
明に従う有機繊維複合コ−ドの場合は、ベルト補強層と
しての効果を十分に保ちながら、引っ張り特性が改善さ
れ、コ−ド破断の起きる限界がより高くなっている。
【0021】これは、有機繊維コ−ドの断面が、本願に
示すフィラメントの配置とすることによって、各フィラ
メントまたはそれを撚りあわせたものにおいて、各有機
繊維コ−ドの相対的な弾性率の配置に差が出るため、高
弾性率あるいは低弾性率の部分の位相は実質的に同一と
なるため、コ−ドに引っ張り入力があっても、コ−ド長
手方向に渡って高弾性率あるいは低弾性率の部分がらせ
ん状に伸びる構造になっているため、コ−ド破断を起こ
さずに該入力を吸収できる。
示すフィラメントの配置とすることによって、各フィラ
メントまたはそれを撚りあわせたものにおいて、各有機
繊維コ−ドの相対的な弾性率の配置に差が出るため、高
弾性率あるいは低弾性率の部分の位相は実質的に同一と
なるため、コ−ドに引っ張り入力があっても、コ−ド長
手方向に渡って高弾性率あるいは低弾性率の部分がらせ
ん状に伸びる構造になっているため、コ−ド破断を起こ
さずに該入力を吸収できる。
【0022】ここで通常の空気入りラジアルタイヤのベ
ルト補強層として、極めて高弾性率なフィラメントのみ
を使った場合、タイヤ変形を抑えるという点では有利で
あるが、それに伴って破断性が悪くなるという欠点があ
った。そのため本願の請求項に示された配置となること
により、タイヤ変形を抑え、かつ破断性を改善した有機
繊維複合コ−ドが得られた。
ルト補強層として、極めて高弾性率なフィラメントのみ
を使った場合、タイヤ変形を抑えるという点では有利で
あるが、それに伴って破断性が悪くなるという欠点があ
った。そのため本願の請求項に示された配置となること
により、タイヤ変形を抑え、かつ破断性を改善した有機
繊維複合コ−ドが得られた。
【0023】さらに、この発明による有機繊維コ−ドに
おいて、撚り係数が、Nt≦0.30である有機繊維フ
ィラメントを用いることにより、破断性の改善効果を得
ながら、よりタイヤ変形を抑える能力に優れた空気入り
ラジアルタイヤを得ることができる。
おいて、撚り係数が、Nt≦0.30である有機繊維フ
ィラメントを用いることにより、破断性の改善効果を得
ながら、よりタイヤ変形を抑える能力に優れた空気入り
ラジアルタイヤを得ることができる。
【0024】カ−カス1、フィラ−2、およびビ−ド3
を備えた空気入りラジアルタイヤの概略断面図である図
1に示されているように、一例としての2層のベルト交
差層4、4からなるベルト部の半径方向外側に配置され
た、ベルト交差層4、4の略全幅に渡って配設された、
所謂、キャップ5或はベルト交差層4、4の両端部付近
のみを覆うように配設された、所謂、レイヤ−5’等の
種々の組み合わせのベルト補強層に、本発明を適用する
ことができるものであり、ベルト補強層の構造として
は、キャップ或はレイヤ−の、いずれか一方が配置され
たもの、キャップ及びレイヤ−の両方が配置されたも
の、或は、キャップ或はレイヤ−を適当数の層で構成し
たもの等、種々の組み合わせのものでよい。
を備えた空気入りラジアルタイヤの概略断面図である図
1に示されているように、一例としての2層のベルト交
差層4、4からなるベルト部の半径方向外側に配置され
た、ベルト交差層4、4の略全幅に渡って配設された、
所謂、キャップ5或はベルト交差層4、4の両端部付近
のみを覆うように配設された、所謂、レイヤ−5’等の
種々の組み合わせのベルト補強層に、本発明を適用する
ことができるものであり、ベルト補強層の構造として
は、キャップ或はレイヤ−の、いずれか一方が配置され
たもの、キャップ及びレイヤ−の両方が配置されたも
の、或は、キャップ或はレイヤ−を適当数の層で構成し
たもの等、種々の組み合わせのものでよい。
【0025】また、タイヤサイズは、特に限定されるも
のではなく、どのようなサイズの空気入りラジアルタイ
ヤにおいても本発明を適応することができるが、特に乗
用車用空気入りラジアルタイヤにおいては、2層の交差
層よりなるベルト層の補強層として用いるのが好まし
い。
のではなく、どのようなサイズの空気入りラジアルタイ
ヤにおいても本発明を適応することができるが、特に乗
用車用空気入りラジアルタイヤにおいては、2層の交差
層よりなるベルト層の補強層として用いるのが好まし
い。
【0026】また図3〜6に、この発明に従う有機繊維
コ−ド6の断面について示す。図面では有機繊維フィラ
メントが同線径で示されているが、例として図示されて
いるのみであり、本願では異線径のものも含まれる。
コ−ド6の断面について示す。図面では有機繊維フィラ
メントが同線径で示されているが、例として図示されて
いるのみであり、本願では異線径のものも含まれる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。本
実施例に使用された空気入りラジアルタイヤは、タイヤ
サイズが205/60R15チュ−ブレス構造で、カ−
カス及びベルト層構造は以下の通りである。 カ−カス:コ−ドの材質は、ポリエチレンテレフタラ−
ト(PET)で、コ−ドの構造及び枚数は、それぞれ1
000デニ−ル/2、2枚である。 ベルト層:2枚切り離しスチ−ルコ−ド構造に、所定の
構造を有するベルト補強層を付加したもの。 上記の空気入りラジアルタイヤを使用して行った実施例
及び比較例の試験結果を表1及び表2に示す。なお、表
1及び表2における「ベルト補強層の構造」の欄の括弧
は、ベルト補強層の概略図である図2に示されているベ
ルト補強層の構造に対応するものである。
実施例に使用された空気入りラジアルタイヤは、タイヤ
サイズが205/60R15チュ−ブレス構造で、カ−
カス及びベルト層構造は以下の通りである。 カ−カス:コ−ドの材質は、ポリエチレンテレフタラ−
ト(PET)で、コ−ドの構造及び枚数は、それぞれ1
000デニ−ル/2、2枚である。 ベルト層:2枚切り離しスチ−ルコ−ド構造に、所定の
構造を有するベルト補強層を付加したもの。 上記の空気入りラジアルタイヤを使用して行った実施例
及び比較例の試験結果を表1及び表2に示す。なお、表
1及び表2における「ベルト補強層の構造」の欄の括弧
は、ベルト補強層の概略図である図2に示されているベ
ルト補強層の構造に対応するものである。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1及び表2に記載されている操縦性指数
及び高速耐久性の試験方法は以下のとおりである。 [操縦安定性]操縦安定性能は、官能試験を行い、コン
トロ−ルタイヤを100として指数化したものである。
指数の数値が大きいほど、操縦安定性が良好であること
を示す。 [高速耐久性]高速耐久性試験としては、時速120k
m/時から、10km/時刻みで速度を上げて、30分
ずつ走行させ、故障するまで行った。表1及び表2に
は、故障した時点の速度及び故障形態が示されている。
及び高速耐久性の試験方法は以下のとおりである。 [操縦安定性]操縦安定性能は、官能試験を行い、コン
トロ−ルタイヤを100として指数化したものである。
指数の数値が大きいほど、操縦安定性が良好であること
を示す。 [高速耐久性]高速耐久性試験としては、時速120k
m/時から、10km/時刻みで速度を上げて、30分
ずつ走行させ、故障するまで行った。表1及び表2に
は、故障した時点の速度及び故障形態が示されている。
【0031】実施例及び比較例共に、ベルト部の構造
は、図1及び図2に示されているような2枚のベルト交
差層4、4から構成されており、表1及び表2の「ベル
ト補強層の構造」の欄の「キャップ数」は、図1及び図
2に示されているようなベルト交差層4、4の略全幅を
覆うキャップ5の層数であり、また「レイヤ−数」は、
図1及び図2に示されているような、ベルト交差層4、
4の両端部付近に配置されたレイヤ−5’の層数(ベル
ト交差層4、4の両端部に配置されたレイヤ−の層数は
同じであり、レイヤ−の層数は一端のレイヤ−の層数で
あって、両端部のレイヤ−の層数の合計ではない。)で
ある。
は、図1及び図2に示されているような2枚のベルト交
差層4、4から構成されており、表1及び表2の「ベル
ト補強層の構造」の欄の「キャップ数」は、図1及び図
2に示されているようなベルト交差層4、4の略全幅を
覆うキャップ5の層数であり、また「レイヤ−数」は、
図1及び図2に示されているような、ベルト交差層4、
4の両端部付近に配置されたレイヤ−5’の層数(ベル
ト交差層4、4の両端部に配置されたレイヤ−の層数は
同じであり、レイヤ−の層数は一端のレイヤ−の層数で
あって、両端部のレイヤ−の層数の合計ではない。)で
ある。
【0032】表1及び表2に示されているように、実施
例1〜9のものは、いずれも表2に示されている比較例
1のものに比べ、操縦性指数が大きく、操縦安定性能が
非常に向上されていることを示しており、高速耐久性が
大幅に向上している。
例1〜9のものは、いずれも表2に示されている比較例
1のものに比べ、操縦性指数が大きく、操縦安定性能が
非常に向上されていることを示しており、高速耐久性が
大幅に向上している。
【0033】
【発明の効果】この発明の有機繊維コ−ドを乗用車用空
気入りラジアルタイヤのベルト補強層に使用することに
よって、コ−ド破断性を改善し、高速耐久性に優れた乗
用車用空気入りラジアルタイヤ得ることができる。
気入りラジアルタイヤのベルト補強層に使用することに
よって、コ−ド破断性を改善し、高速耐久性に優れた乗
用車用空気入りラジアルタイヤ得ることができる。
【0034】
【図1】空気入りラジアルタイヤの概略断面図である。
【図2】空気入りラジアルタイヤのベルト補強層の概略
断面図である。
断面図である。
【図3】この発明に従う有機繊維コ−ドの断面図であ
る。
る。
【図4】この発明に従う有機繊維コ−ドの断面図であ
る。
る。
【図5】この発明に従う有機繊維コ−ドの断面図であ
る。
る。
【図6】この発明に従う有機繊維コ−ドの断面図であ
る。
る。
1 カ−カス 2 フィラ− 3 ビ−ド 4 ベルト層 5、5’ ベルト補強層 6 有機繊維コ−ド 7 有機繊維フィラメント 8 有機繊維フィラメント 9 有機繊維フィラメント
Claims (4)
- 【請求項1】 異なる弾性率を持つ複数の同種類の有機
繊維フィラメントを撚りあわせた有機繊維コ−ドを2層
の交差層よりなるベルトのベルト補強層として用いた乗
用車用空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 上記有機繊維コ−ドにおいて、撚り係数
が異なる複数の有機繊維フィラメントを撚りあわせた有
機繊維コ−ドを2層の交差層よりなるベルトのベルト補
強層として用いた請求項1に記載の乗用車用空気入りラ
ジアルタイヤ。 - 【請求項3】 上記有機繊維コ−ドにおいて、デニ−ル
数が異なる複数の有機繊維フィラメントを撚りあわせた
有機繊維コ−ドを2層の交差層よりなるベルトのベルト
補強層として用いた請求項1、2に記載の乗用車用空気
入りラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 上記請求項2の有機繊維コ−ドにおい
て、撚り係数Ntが下記の式において、Nt≦0.30
である複数の有機繊維フィラメントを撚りあわせた有機
繊維コ−ドを2層の交差層よりなるベルトのベルト補強
層として用いた請求項1、2、3に記載の乗用車用空気
入りラジアルタイヤ。 Nt=T×(0.139×D×1/ρ)1/2 ×10-3
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297054A JPH07149111A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297054A JPH07149111A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07149111A true JPH07149111A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17841622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5297054A Pending JPH07149111A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07149111A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08282211A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム付きプライ及びその製造方法 |
JP2018532630A (ja) * | 2015-09-17 | 2018-11-08 | コルドサ・テクニク・テクスティル・アノニム・シルケティKordsa Teknik Tekstil Anonim Sirketi | キャッププライ強化コード |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP5297054A patent/JPH07149111A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08282211A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム付きプライ及びその製造方法 |
JP2018532630A (ja) * | 2015-09-17 | 2018-11-08 | コルドサ・テクニク・テクスティル・アノニム・シルケティKordsa Teknik Tekstil Anonim Sirketi | キャッププライ強化コード |
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