JPH07148923A - インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体とその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体とその製造方法

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JPH07148923A
JPH07148923A JP19001294A JP19001294A JPH07148923A JP H07148923 A JPH07148923 A JP H07148923A JP 19001294 A JP19001294 A JP 19001294A JP 19001294 A JP19001294 A JP 19001294A JP H07148923 A JPH07148923 A JP H07148923A
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隆廣 中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録ヘッドの振動板を効果的
に変位させるようにすること。 【構成】 先端部と後端部を残して導電層2bを積層し
た圧電プレート2に対して、その先端と後端の各不活性
部4f、4rの一面に、加圧補助用の先端プレート6と
振動子結合用の後端プレート7を固定し、さらに、先端
プレート6とともに圧電プレート2の先端側を切り分け
て、圧電振動子3と先端プレート6とによって形成され
た各圧電振動子3‥‥により、インクジェット記録ヘッ
ドの振動板を広い面で押圧しつつ平行に変位させて圧力
室内のインクを効果的に加圧するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドに用いる圧電駆動体と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】縦振動モードを利用したインクジェット
記録ヘッドは、一般に特開平4−1052号公報に見ら
れるように、複数のノズルを穿設したノズルプレートの
背面に狭い間隙をおいて振動板を配設し、さらに振動板
の背面に各ノズルに対応するよう分割した縦振動モード
の圧電振動子を当接するように構成し、インク流路から
のインクをノズルプレートと振動板とで形成した圧力室
に導いた上、このインクを記録信号に応じて駆動させた
圧電振動子により加圧してインク滴としてノズルより飛
翔させるようにしたものである。
【0003】この種のインクジェット記録ヘッドは、圧
電振動子を細かく分割すればするほどその分ノズルの配
列ピッチを小さくすることができる利点を有している
が、このためには、上記した公報にも見られるように、
各圧力室をインクの吐出方向に長くして、インク滴が吐
出するに足るだけの内容積を確保するようにする一方、
振動板の各圧力室の周辺部と対応する部分に環状の溝を
形成し、薄くなしたその部分により圧電振動子の小さな
変位を効率よく受けるようにする必要がある。
【0004】しかしながら、このように構成してみても
これには自ずと限度があって、環状の溝によって形成さ
れる島状の部分がある程度以上の長さになると、圧電振
動子に当接している部分だけが弓なりに変形してしまう
結果、圧力室内のインクに一定以上の圧力を加えること
ができなくなるといった問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
限られた変位をもって圧力室内のインクを効率よく加圧
することのできる新たな圧電駆動体と、この圧電駆動体
を容易にかつ精度よく成形することのできる新たな製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するための圧電駆動体として、少なく
とも先端部分を不活性領域として残し、他の部分に導電
層を積層した圧電プレートを多数の圧電素子に歯割りす
るとともに、これらの圧電素子の不活性領域の少なくと
も一面に、圧電素子の先端と一致させるようにして加圧
補助用の先端プレートを重合させるようにしたものであ
り、また、この圧電駆動体を成形する方法として、少な
くとも先端部を不活性領域となるように圧電材料に導電
材料を積層して圧電プレートを成形し、ついで、圧電プ
レートの先端に合わせるようにして不活性領域の少なく
とも一面に加圧補助用の先端プレートを積層し、最後
に、先端プレートを含めて圧電プレートを所定の巾で歯
割りして複数の圧電素子を形成するようにしたものであ
る。
【0007】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。図1は本発明の一実施例をなす圧電駆動体を示した
ものである。図中符号1は、圧電駆動体としての圧電振
動子組立体で、この組立体1は、接圧面積を拡大するた
めの先端プレート6とともに櫛歯状に分割形成した圧電
プレート2と、この圧電プレート2をインクジェット記
録ヘッドに取付けるべく、圧電素子結合用の後端プレー
ト7を介して圧電プレート2の後端に固定した金属プレ
ート10とによって構成されている。
【0008】これをさらに詳細に説明すると、この中枢
をなす圧電プレート2は、ペースト状の圧電材料層2a
の長手方向中間部に導電層2bを積層して、中間部を活
性部5、先端部と後端部をそれぞれ先端不活性部4f、
後端不活性部4rとし、さらに、先端不活性部4fと後
端不活性部4rに、例えば圧電材料と同一材料よりなる
ペースト状の快削性セラミックス材によって形成した先
端プレート6と後端プレート7とを積層して、これらを
焼結により一体的に成形したものである。
【0009】この実施例における圧電プレート2は、図
3(e)に示したように、先端プレート6の頂部後端縁
6aと後端不活性部4rの前端縁4raとを結ぶ線Lを
境として、その先端側をワイヤーソーやダイシングソー
により櫛歯状に切割って、電圧印加時に電界と直交する
方向の変位によりそれぞれ対応する圧力室内のインクを
加圧する複数の圧電駆動素子3‥‥として構成される。
【0010】このように形成された圧電プレート2に
は、活性部5の下面から先端プレート6を経て活性部5
の上面までの部分と、後端不活性部4rから後端プレー
ト7の後端面にかけての部分に、それぞれ外部電極8と
外部コモン電極9が蒸着等により形成され(図3
(c))、最後に、後端プレート7の上にステンレス等よ
りなる金属プレート10が固定されて圧電振動子組立体
1として構成される。
【0011】このように構成された圧電振動子組立体1
は、後端プレート7による圧電プレート2の剛性を高め
ることができるばかりでなく、後述する流路形成部材4
0の背面に取付けた保持ブロック51への組付けが容易
になり、さらには、先端プレート6が圧電振動子3とと
もに、後述する振動板47の島状部49のほぼ全面に均
一に当接することにより、この部分をノズルプレート4
1の面に向けて平らに押圧変位させて、圧力室45内の
インクを効率よく加圧する。
【0012】図2は、上記した圧電振動子組立体1を備
えたインクジェット記録ヘッドについて示したものであ
る。図中符号41は流路形成用のスペーサ42を挟んで
その両側に多数のノズル43‥‥を紙面と直交する方向
に列設したノズルプレートで、この背面には、流路形成
板に形成した共通のインク室44と圧力室45とを介し
て振動板47が平行に添設されて、流路形成部材40と
して構成されている。
【0013】上記した振動板47の背面には、各圧力室
45の周縁に沿うような環状の凹溝48が形成され、こ
の環状の凹溝48により形成された島状部分49が、圧
電振動子3の変位によりほぼ全面にわたってノズルプレ
ート41と平行を保ったまま内側に撓むように構成され
ている。
【0014】一方、図中符号51は、上記した流路形成
部材40の背面に固定されて圧電振動子組立体1を位置
決め保持するプラスチックス製の位置決め保持ブロック
で、この保持ブロック51には、圧力室45の長手方向
の長さに相当する巾を有し、かつノズルの列に沿わせて
設けた2つの圧電振動子ユニット取付け孔52、52が
設けられ、流路形成部材40に設けた図示しない基準孔
を基準として振動板47の背面に接着剤をもって一体的
に取付けられている。
【0015】そしてこれらの取付け孔52、52に、一
対の圧電振動子組立体1、1を向かい合せに挿入した
上、後端プレート7の上端と下端から突出し、かつ両側
方にも突出するような大きさの金属プレート10を各取
付け孔52の内面に接着剤54をもって一体的に接着す
るとともに、この金属プレート10を取付け孔52、5
2両側の図示しないガイド溝により位置決め挟持するこ
とによって、圧電振動子3の厚み方向の傾きを抑え、そ
の先端と島状部分49との正確な面接触を確保しつつ、
圧電振動子3の各先端に予め転写法で塗布しておいた接
着剤59によりこれを振動板47の各島状部分49の背
面に接着するように構成されている。なお、図中符号5
5は位置決め保持ブロック51の頂面に取付けた回路基
板、56はフレキシブルケーブルをそれぞれ示してい
る。
【0016】つぎに、上述した圧電振動子組立体1の製
造工程を図3をもとに説明する。はじめに、チタン酸ジ
ルコン酸鉛やチタン酸バリウムのようなペースト状の圧
電材料を用いて圧電プレート2とほぼ同じ形状と厚みを
有する圧電材料層2aを形成し、ついで、先端部分に
0.2乃至1.0mm、後端部分に3.0mm程度の余
白を残して中間部分の上面と下面に導電層2bとしての
銀パラジウムを3μm程度の厚みに塗着もしくは蒸着し
て、先端部分と後端部分を不活性部4f、4rとなした
単板型の圧電プレート2のグリーンシートを形成する
(a−1)。
【0017】一方、積層型の圧電プレートについてはa
−2に示したように、ペースト状の圧電材料層2aを1
5乃至30μmの厚さに塗布し、ついで先端部分または
後端部分に余白を残して中間部分に双方からの内部電極
が重なるよう導電層2bを3μm程度の厚さに交互に塗
着し、この積層工程を数回繰返すことによって、先端部
分と後端部分を不活性部4f、4rとなした多重の圧電
プレート2のグリーンシートを形成する。
【0018】引続く各工程については積層型の圧電プレ
ート1をもとに説明してゆくが、このようにして形成さ
れた圧電プレート2のグリーンシートには、つぎに、図
3(b)に示したように前後の不活性部4f、4rの一
面にプレート6、7が積層される。
【0019】すなわち、圧電プレート2の先端部に設け
た先端不活性部4fには、活性部5の境から若干の間隙
δ、好ましくは0.0乃至0.5mmの距離を設けてそ
の一面に、圧電プレート2とほぼ肉厚の等しい快削性セ
ラミックス材よりなる先端プレート6を積層し、また同
様に、後端不活性部4rの一面には先端プレート6より
も巾の広い後端プレート7を積層し、最後に、圧電プレ
ート2の先端と先端プレート6の先端とが一致するよう
に両者を切揃えた上、これらの圧電プレート2と前後の
プレート6、7を焼結により一体化するか、もしくは焼
結により形成して一体化した後に、圧電プレート2の先
端と先端プレート6の先端とが一致するようにダイシン
グソーなどにより切り揃える。なお、先端プレート6と
後端プレート7は、変位を妨げない範囲において活性部
5と重複させることもできる。
【0020】このようにして形成した圧電プレート2に
対し、つぎに、図3(c)に示したように、その先端プ
レート6を含む活性部5の上面と下面に対して矢印D、
E方向から外部セグメント電極8を蒸着する一方、後端
不活性部4rの下面と後端プレート7の後端面7aに対
して矢印F方向から外部コモン電極9を蒸着する。
【0021】ところで、矢印D方向からの蒸着処理によ
り先端プレート6の後面と圧電プレート6の上面には外
部セグメント電極8が形成されるが、隅部6aでの断線
が生じないようにするには、図9に示すように、先端プ
レート6の後面6bに傾斜を設けるようにするとよい。
そのためには、さきの焼結工程により先端プレート6に
比較して圧電材料の収縮率を若干大きくするか、もしく
は先端プレート6の後端6bを傾斜するよう加工すれば
よい。
【0022】ついで、図3(d)に示したように、後端
プレート7の上面に、このプレート7の巾及び長さより
も大きなステンレス等の金属プレート10を載置して接
着剤により一体的に固定する。
【0023】そして最後に、このようにして構成された
圧電振動子組立体1を治具により固定した上、図3
(e)に示したように、先端プレート6の頂部後端縁6
aと後端不活性部4rの前端縁4raを結ぶ直線L境と
して、その先端側をノズル53の配設ピッチに相当する
間隙をもって櫛歯状に分割して多数の圧電振動子3‥‥
を形成する。
【0024】図4は、この歯切り工程において使用され
る装置の一例を示したもので、ワイヤーソー31に対し
て平行に上下動する治具本体32の上に、上記した直線
Lの傾き角θに相当するワーク取付け面33を有する傾
斜取付け部材34を、その取付け面33がワイヤーソー
31と斜交するような向きに固定したもので、この取付
け面33に圧電プレート2の先端部が上向きに突出する
ようにして金属プレート10部分を固定し、その上で、
治具本体32をワイヤーソー31に向けて上昇させつつ
歯切りを行うようにしたものである。
【0025】図5は、この圧電プレート2をチョコレー
トフレーク状に多数個採りする本発明の他の実施例をな
す成形方法について示したもので、(a)は先後端プレ
ート形成層、(b)は圧電プレート形成層、(c)はこ
れらを積層した図である。
【0026】はじめに、ペースト状の圧電材料を用いて
縦方向及び横方向に多数の圧電プレート12‥‥を配列
し得る大きさの圧電プレート形成層12aを形成し、つ
いで、その上に、図5(b)に示したように、右上りの
斜線と左上りの斜線の2種の内部電極12bのパターン
を交互に印刷することにより圧電プレート12の長手方
向の寸法に相当する間隔もしくはこれより若干大きな間
隔をおいて活性部15を形成する。
【0027】この際の両内部電極12bの形成は、圧電
プレート形成層12aの上に付した目盛+に印刷マスク
を当てることにより行なわれ、かつこれらの内部電極1
2bは圧電プレート形成層12aの周囲から露出しない
ように形成される。また、圧電プレート形成層12aに
は、目盛+を基準位置として基準孔12cが穿設されて
いる。
【0028】一方、先端プレート14fと後端プレート
14rを形成する先後端プレート形成層14について
は、これを圧電プレート形成層12aと同じ大きさに形
成した上、図5(a)に示したように、圧電プレート形
成層12aの基準孔12cに合せて形成した基準孔14
cを基準として、この面に活性部15の領域に相当する
窓孔14d‥‥を打抜き、ついで、これらの基準孔12
c、14cにピンを挿通することにより、圧電プレート
形成層12aと先後端プレート形成層14とを積層し
て、加圧下で両者を焼結する。
【0029】そしてつぎに、この積層体を先端プレート
14fと後端プレート14rとに分割するような1本も
しくは2本の切断線B上で切断した上この表面に外部電
極付けを行う。
【0030】ところで、この外部電極付けは、さきの工
程により内部電極12bが圧電プレート形成層12aの
両サイドから露出しないように形成されているため、マ
スキングすることなく行うことができ、このような電極
付けを終えたら、最後に、これらの電極に75vの電圧
を1分間印加して分極処理を施した上、切断線Aに沿っ
てこの積層体を切断して個々の圧電プレート2に切り分
ける。
【0031】このようにして形成された圧電振動子組立
体1は、後部プレート7を共通の基体として各圧電振動
子3‥‥が一体的に結合され、かつ先端プレート6は、
各圧電振動子3‥‥とともに圧電プレート2から切分け
られて、振動板47上の各島状部分49‥‥を広い面積
にわたって均等に押圧することになる。
【0032】図6、7は、本発明のさらに別の圧電振動
子組立体とその製造方法を示したものである。この実施
例は、圧電プレート22の両側に、ダミー振動子2
3’、つまり組付けの際の位置決め機能を有するだけ
で、画像形成に関与しない圧電振動子を形成するように
した圧電振動子組立体に適用されるもので、圧電プレー
ト22のダミー振動子23’の上に積層する側方プレー
ト28、28を介して先端プレート26と後端プレート
27とを一体化し、成形時及び組付け時の圧電プレート
22の補強を図るようにしたものである。
【0033】この形成方法は図7に示したように、はじ
めに、圧電材料層21aと、その活性部25に設けた導
電層21bとの積層体からなる広い圧電プレート成形用
グリーンシート60の一面に、長手方向においては、先
端プレート26と後端プレート27とを合わせた巾、あ
るいはこれを若干上回る巾aの複数のプレート24‥‥
を圧電プレート22の長さに相当するピッチ、もしくは
それ以上のピッチをもって各不活性部24上に積層する
一方、巾方向においては、側方プレート28の2倍もし
くはこれより若干上回る巾bを持つプレート29を圧電
プレート22の巾に相当するピッチ、またはそれ以上の
ピッチをもって活性部25の上に積層する。
【0034】そしてそのあとで、長手方向においては、
各プレート24‥‥を先端プレート26と後端プレート
27とに分割する切断線B‥‥、または2本の切断線
B’B’で切断する一方、巾方向においては、各プレー
ト29‥‥を2分する切断線A‥‥または2本の切断線
A’A’で切断して、個々の圧電プレート22‥‥とし
て形成した上、焼成し、もしくは焼成した後、上記した
と同様に切断して個々の圧電プレートとして成形し、以
後は、上述した歯割り工程を経てこれらに多数の圧電振
動子23‥‥を形成する。
【0035】ところで、上述した積層体成形方法は、は
じめに圧電プレート2、22の上に先端プレート6、2
6と後端プレート7、27を積層し、ついでこれら全体
を焼結して一体とするようにしたものであるが、圧電プ
レート2、22、先端プレート6、26、及び後端プレ
ート7、27を個々に形成して焼結した上、適宜の接着
剤によりこれらを接合して一体化するようにすることも
できる。
【0036】また図8に示したように、圧電プレート2
の先端不活性部4fの上面と下面に、一対の先端プレー
ト6、6を固定するようにすることも可能で、このよう
に構成した場合には、振動板47の島状部分49を、よ
り広い面積にわたって、かつより安定した状態で加圧す
ることができる。
【0037】図10は、本発明の他の実施例を示すもの
であって、図10(イ)、(ロ)はそれぞれ表裏両面の
構造を、また図10(ハ)は先端側から見た構造を示す
もので、図中符号23、23、23‥‥は、前述した圧
電振動子であり、また図中符号23’、23’は、前述
したダミー振動子で、圧電振動子23、23、23の両
側に設けられていて、組付けの際の位置決め機能を有す
るだけで、画像形成に関与しない圧電振動子である。圧
電振動子23、及びダミー振動子23’の後端側には、
表面及び裏面に前述した後端プレート27、27’、2
7、27’‥‥が、また圧電振動子23の先端側には表
面、及び裏面に先端プレート26、26’が設けられ、
さらにダミー電極23’、23’の表面、及び裏面には
後端プレート27、27’と連続するように、先端まで
延長された側方プレート28、28’が設けられてい
る。
【0038】この形成方法は図11に示したように、は
じめに、圧電材料層21aと、その活性部25に設けた
導電層21bとの積層体からなる広い圧電プレート成形
用グリーンシート60の一方の面に、長手方向において
は、先端プレート26と後端プレート27とを合わせた
巾、あるいはこれを若干上回る巾aの複数のプレート2
4‥‥を圧電プレート22の長さに相当するピッチ、も
しくはそれ以上のピッチをもって各不活性部24上に積
層する一方、巾方向においては、側方プレート28の2
倍もしくはこれより若干上回る巾bを持つプレート29
を圧電プレート22の巾に相当するピッチ、またはそれ
以上のピッチをもって活性部25の上にセラミック、例
えば圧電プレート整形用グリーンシート60と同一の材
料からなる層61を積層する。そして他方の面にも同様
の構造を持つセラミックの層61’を積層する。
【0039】そして長手方向においては、各プレート2
4‥‥を先端プレート26と後端プレート27とに分割
する切断線B‥‥、または2本の切断線B’B’で切断
する一方、巾方向においては、各プレート29‥‥を2
分する切断線A‥‥または2本の切断線A’A’で切断
して、個々の圧電プレート22‥‥として形成した上、
焼成し、もしくは焼成した後、上記したと同様に切断し
て個々の圧電プレートとして成形し、以後は、上述した
歯割り工程を経てこれらに多数の圧電振動子23‥‥
と、その両側にダミー振動子23’、23’を形成す
る。
【0040】このようにして構成された圧電振動子組立
体は、図12に示したように取付け孔52、52に向か
い合せに挿入した上、後端プレート27、27’の上端
と下端から突出し、かつ両側方にも突出するような大き
さの金属プレート10を各取付け孔52の内面に接着剤
54をもって一体的に接着するとともに、この金属プレ
ート10を取付け孔52、52両側の図示しないガイド
溝により位置決め挟持することによって、圧電振動子2
3の厚み方向の傾きを抑え、その先端と島状部分49と
の正確な面接触を確保しつつ、圧電振動子3の各先端に
予め転写法で塗布しておいた接着剤59によりこれを振
動板47の各島状部分49の背面に接着される。
【0041】この実施例によれば、ダミー振動子23’
がその両面を側方プレート28、28’により補強され
ているため、記録ヘッド内においてたわむのが確実に防
止されることになる。
【0042】図13は、本発明の他の実施例を示すもの
であって、この実施例においては圧電材料60と導電層
61、62とを交互に積層して構成した圧電振動板64
の表裏両面に、先端側から後端プレート65、66の境
界線まで、他方の極、この実施例では共通電極となる外
部導電層67を形成し、両面の先端側に先端プレート6
9、70を、また後端側に後端プレート65、66を固
定したものである。これら先端プレート65、66、及
び後端プレート69、70は、セラミック材料、好まし
くは圧電振動材料と同一の材料により構成されている。
【0043】そして先端部には、圧電振動板64の表面
に形成されている導電層67、及び先端から露出してい
る導電層62と導通するように導電層73が形成されて
いる。また後端プレート65、66には、振動板64の
表面の導電層67と導通するように、その側面、及び上
面の一部に導電層74、75が形成され、さらに絶縁層
となる一定の間隔76を設けて圧電振動板64の他端か
ら露出している他方の極、この実施例では駆動電極とな
る導電層61と接続する導電層77、78が形成されて
いる。
【0044】このように構成された圧電振動板は、図1
4に示したように前述と同様に基板10に固定された状
態で歯割りされ、先端側に共通電極となる導電層75と
接続するパターン80が、また一定の間隔をおいて駆動
電極となる導電層61と接続するパターン81、81、
81‥‥が形成されたケーブル82を半田等により固定
する。
【0045】この実施例によれば、圧電振動子の先端、
及び後端にそれぞれ表裏が同一構成の先端プレート6
9、70、後端プレート65、66が固定されているた
め、反りを防止することができるばかりでなく、外部導
電層67、67がある程度の補強材としても機能してた
わみを防止することができ、さらには圧電振動子に比較
して強度の大きな後端プレート65に外部接続用のケー
ブル82を取り付けることができるため、圧電振動子と
ケーブル82との接続強度を高め、また必要に応じて更
に導電層を形成して電気抵抗を下げて接続抵抗を小さく
することができる。特に高密度印刷に使用する記録ヘッ
ドでは圧電振動子の幅が小さくなり、接続面積が極めて
狭いため、接続抵抗が大きく、この部分が集中的に発熱
する傾向にあるが、この実施例によればこの接続抵抗を
確実に低下させて、熱破損の防止と駆動エネルギの損失
を最小限に抑えることが可能となる。
【0046】図15は、上述の圧電振動板の製造方法を
示すものであって、図中符号64は、圧電材料60と導
電層61、62を交互に積層した圧電振動板で、先端側
から後端プレート65、66との境界線上まで一方の導
電層61と同一の極となる外部導電層67、67を蒸着
や、導電塗料の塗布等により形成する(図15
(i))。
【0047】振動板64の表面、及び裏面に、先端側に
先端プレート69、70を、また後端側に後端プレート
65、66を固定し、必要に応じて端面の線C−C、
C’−C’に合わせて切り揃える。これら先端プレート
69、70、及び後端プレート65、66は前述したよ
うに圧電振動板と同じ組成を持つグリーンシート、また
は快削性セラミックのグリーンシートを1層、または複
数層、必要な厚みとなるまで重ね、これを焼成して一体
に形成することができる(図15(ii))。
【0048】ついで圧電振動板64と先端プレート6
9、70の先端に導電層73を形成し、また圧電振動板
64と後端プレート65、66の後端面、及び表面の一
部に外部装置との接続端子となる導電層78を形成する
(図15(iii))。このように構成された振動板を前
述と同様に基板10に接着剤等で固定して一定のピッチ
で歯割りすればよい。
【0049】図16は、圧電振動板の他の実施例を、そ
の製造工程で示すもので、前述と同様に圧電材料60と
導電層61、62を交互に積層した圧電振動板64の先
端側から後端プレート65、66との境界線上まで一方
の導電層61と同一の極となる外部電極67、67を形
成する(図16(i))。
【0050】振動板64の表面、及び裏面に、先端側に
先端プレート85、86を、また後端側に後端プレート
87、88を固定する。そしてこの実施例においては、
これら各プレート85、86、87、88は、圧電材料
のグリーンシート91、93、95、97と、圧電振動
板と同様に導電層90、92、94、96とを交互に積
層を形成して、焼成することにより構成されている。
【0051】なお、後端プレート87、88に埋め込む
導電層94、96は、外部導電層75と77との短絡を
防止するために、端部から一定の距離gだけ内側寄りに
形成したり、また途中で切れ目を設けられている。
【0052】このようにセラミックのグリーンシートだ
けではなく、導電層をも埋め込むことにより、焼成時の
収縮度合を圧電振動板64と同程度とすることができる
ため、歪みや反りを非常に小さくなる。そして、必要に
応じて端面を切り揃える(図16(ii))。
【0053】ついで圧電振動板64と先端プレート8
5、86の先端に導電層73を形成し、また圧電振動板
64と後端プレート87、88の後端面、及び表面の一
部に外部装置との接続端子となる導電層78を形成する
(図16(iii))。
【0054】このように構成された振動板を前述と同様
に基板10に接着剤等で固定して一定のピッチで歯割り
すればよい
【0055】図17は、上述の工程により構成された圧
電振動板を使用したインクジェット式記録ヘッドの断面
構造を示すものであって、先端プレート85、86、圧
電振動板64の先端に形成された導電層73を介して島
上部分49に当接し、また後端プレート87に形成され
た導電層75、78の部分で外部接続するケーブル82
と固定されている。そして、前述したように先端プレー
ト85、86、後端プレート87、88には導電層が埋
め込まれているため、圧電振動板64に反りや歪みがな
くなる。この結果、圧電振動板の厚み、実質的には圧電
材料60の層厚を薄くしても十分な精度を出すことがで
き、記録ヘッドの小型化と、低電圧駆動が可能となる。
【0056】なお、上述の実施例においては圧電プレー
トの両面に固定された先端プレート、及び後端プレート
に導電層を埋め込む場合について説明したが、図1に示
したような圧電プレートの片面にだけ先端プレート、及
び後端プレートをセラミックの焼成で形成する場合に
も、導電層を埋め込むことにより歪みや反りを防止でき
ることは明らかである。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、圧電
振動子の先端部を導電層を有しない不活性部となしてそ
の少なくとも一面に、先端と一致させるようにして加圧
補助用の先端プレートを取付けるようにしたので、イン
ク滴を吐出させるべく圧力室をインク滴吐出方向に長く
形成した場合でも、その上を覆う振動板をその長手方向
にわたって広く均一に押圧して平行に変位させることに
より、変位の少ない圧電振動子の変位をもって圧力室内
のインクを効率よく加圧することができる。
【0058】しかも成形に際しては、圧電プレートの先
端にこのプレートを積層した上で、このプレートを含め
て圧電プレートを所定の巾で歯割りするようにしたの
で、各圧電振動子の先端に加圧補助用の先端プレートを
簡単に設けることができるばかりでなく、このプレート
により焼成前の圧電プレートを補強して、圧電振動子を
より精度よく成形することができる。またさらに、この
圧電プレートの先端ばかりでなくその後端にもプレート
を設けるようにしたので、切り分けた各圧電振動子をこ
の後端プレートにより結合保持することができるばかり
でなく、この部分を利用して保持部材への取付けをきわ
めて容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す圧電振動子組立体の斜
視図である。
【図2】同上組立体を組付けたインクジェット記録ヘッ
ドの一例を示す断面図である。
【図3】(a)乃至(e)は同上組立体の製造工程を示
した図である。
【図4】圧電振動子の歯割り装置について示した斜視図
である。
【図5】本発明の第2の実施例について示したもので、
(a)は先後端プレート形成層、(b)は圧電プレート
形成層、(c)はこれらを積層した図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す圧電プレートの斜視
図である。
【図7】同上プレートの成形方法を示した斜視図であ
る。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示した斜視図であ
る。
【図9】本発明のさらに別の実施例を示す圧電振動子組
立体の斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す圧電振動子組立体
の斜視図で、同図(イ)、(ロ)はそれぞれ表裏から見
た構造を、また同図(ハ)は、先端側から見た図をそれ
ぞれ示す。
【図11】同上圧電振動子組立体を整形方法を示す斜視
図である。
【図12】同上圧電振動子組立体が組み込まれたインク
ジェット式記録ヘッドの一実施例を、圧電振動子組立体
のダミー振動子、及び圧電振動子が見える位置で示す断
面図である。
【図13】本発明の圧電振動子組立体の他の実施例を示
す斜視図である。
【図14】同上圧電振動子組立体を歯割りした状態を示
す斜視図である。
【図15】図(i)乃至(iii)は、それぞれ同上圧電振
動子組立体の製造工程を示す図である。
【図16】図(i)乃至(iii)は、それぞれ圧電振動子
組立体の他の実施例をその製造工程でもって示す図であ
る。
【図17】同上圧電振動子組立体を使用したインクジェ
ット式記録ヘッドの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧電振動子組立体 2、22 圧電プレート 3、23 圧電振動子 4、24 不活性部 5、25 活性部 6、26 先端プレート 7、27 後端プレート 10 金属プレート 28 側部プレート 40 流路形成部材 41 ノズルプレート 47 振動板 51 位置決め保持ブロック

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも先端部分を不活性領域として
    残し、他の部分に導電層を積層した圧電プレートを多数
    の圧電素子に歯割りして、該圧電素子の上記不活性領域
    の少なくとも一面に、該圧電素子の先端と一致させるよ
    うにして加圧補助用の先端プレートを重合させたことを
    特徴とするインクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体。
  2. 【請求項2】 上記圧電素子の上記不活性領域の両面
    に、該圧電素子の先端と一致させるようにして加圧補助
    用の先端プレートを重合させたことを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体。
  3. 【請求項3】 上記加圧補助用プレートの後面を後方に
    傾斜させたことを特徴とする請求項1または2記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体。
  4. 【請求項4】 上記圧電プレートの先端部と後端部に導
    電層を有しない不活性領域を形成するとともに、上記両
    不活性領域の少なくとも一面に、加圧補助用の先端プレ
    ートと圧電素子結合用の後端プレートを重合させたこと
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド
    用の圧電駆動体。
  5. 【請求項5】 上記圧電プレートの両側に、上記先端プ
    レートと上記後端プレートと一体の側部プレートを重合
    させたことを特徴とする請求項4記載のインクジェット
    記録ヘッド用の圧電駆動体。
  6. 【請求項6】 前記圧電素子の上記不活性領域の表面、
    及び裏面に、該圧電素子の先端と一致させるようにして
    加圧補助用の先端プレートを重合させ、また両側部に位
    置する前記圧電素子の表面、及び裏面に後端プレートと
    一体の側部プレートを固定したことを特徴とする請求項
    4または5に記載のインクジェット記録ヘッド用の圧電
    駆動体。
  7. 【請求項7】 前記先端プレート、及び後端プレートの
    少なくとも一方がセラミックの焼成により構成されてい
    る請求項1乃至6の1に記載のインクジェット記録ヘッ
    ド用の圧電駆動体。
  8. 【請求項8】 前記先端プレート、及び後端プレートの
    少なくと一方に導電層が埋め込まれている請求項1乃至
    6の1に記載のインクジェット記録ヘッド用の圧電駆動
    体。
  9. 【請求項9】 上記圧電プレートに重合する上記プレー
    トを快削性セラミックス材により成形したことを特徴と
    する請求項1乃至8の1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッド用の圧電駆動体。
  10. 【請求項10】 上記後端プレートの上面に、上記圧電
    素子を保持ブロックの取付け孔内に傾斜なく保持させる
    ための、該後端プレートより面積の大きなプレートを固
    定したことを特徴とする請求項4乃至9の1に記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体。
  11. 【請求項11】 前記圧電素子の先端からの表面に外部
    導電層を形成するとともに、該圧電素子の少なくとも一
    面に、その先端と一致させるようにして加圧補助用の先
    端プレートを前記外部導電層の上に重合させ、前記外部
    導電層と前記圧電素子の一方の極となる導電層とを接続
    する導電層を前記圧電素子、及び前記先端プレートの先
    端に形成したこと特徴とする請求項1、2、4乃至6の
    1に記載のインクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体。
  12. 【請求項12】 前記後端プレートの表面に、前記圧電
    素子の表面に形成された外部導電層と接続する導電層
    と、前記圧電素子の後端と接続する導電層とが形成さ
    れ、これら導電層を介してケーブルに接続する請求項4
    乃至6の1に記載のインクジェット記録ヘッド用の圧電
    駆動体。
  13. 【請求項13】 少なくとも先端部が不活性領域となる
    ように圧電材料に導電材料を積層して圧電プレートを形
    成する工程と、 上記不活性領域の少なくとも一面に、上記圧電プレート
    の先端に合わせるようにして加圧補助用の先端プレート
    を積層する工程と、 上記先端プレートを含めて上記圧電プレートを所定の巾
    で歯割りして複数の圧電素子を形成する工程と、 からなるインクジェット記録ヘッド用圧電駆動体の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 先端部と後端部が不活性領域となるよ
    うに圧電材料に導電材料を積層して圧電プレートを形成
    し、ついで上記両不活性領域の少なくとも一面に、加圧
    補助用の先端プレートと圧電素子結合用の後端プレート
    を積層するようにした請求項13記載のインクジェット
    記録ヘッド用圧電駆動体の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記圧電材料と上記導電材料とにより
    積層成形した上記圧電プレートの少なくとも先端部の不
    活性領域に、快削性セラミックス材よりなるプレートを
    積層し、ついでこれらを焼結により一体化するようにし
    た請求項13または14記載のインクジェット記録ヘッ
    ド用圧電駆動体の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記圧電材料と上記導電材料とにより
    上記圧電プレートを積層成形して焼成し、ついで該圧電
    プレートの上に、ペースト状の快削性セラミックス材に
    より成形し焼成したプレートを重合して一体とするよう
    にした請求項13または14記載のインクジェット記録
    ヘッド用圧電駆動体の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記圧電材料と上記導電材料とにより
    積層形成した圧電プレート成形用積層体の上記不活性領
    域の少なくとも一面に、上記先端プレートと上記後端プ
    レートとを一体となしたプレート成形層を略上記圧電プ
    レートの長さに相当するピッチ間隔をもって積層し、つ
    いで上記プレート成形材の上記先端プレートと上記後端
    プレートとを区画する線を境として上記積層体を分割す
    るようにした請求項14記載のインクジェット記録ヘッ
    ド用圧電駆動体の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記圧電材料の一部に設けた基準部を
    基準として、該圧電材料上に2種の内部電極パターンを
    互いに重ね合せるようにして上記圧電プレート成形用積
    層体を形成するようにした請求項13または17記載の
    インクジェット記録ヘッド用圧電駆動体の製造方法。
  19. 【請求項19】 少なくとも両側から上記内部電極が露
    出しないように上記圧電プレート成形用積層体を成形す
    るようにした請求項13または17記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド用圧電駆動体の製造方法。
  20. 【請求項20】 圧電材料と導電材料により形成した圧
    電プレート成形用積層体の不活性領域の一面に、長手方
    向には、上記先端プレートと上記後端プレートを一体と
    したプレート成形材を略上記圧電プレートの長さに相当
    するピッチ間隔をもって積層し、巾方向には、側部プレ
    ートの略2倍の巾を有するプレート成形材を上記圧電プ
    レートの巾に相当するピッチ間隔をもって積層し、つい
    で、上記プレート成形材の上記先端プレートと上記後端
    プレートを区画する線を境として上記積層体を長手方向
    に分割するとともに、上記プレート成形材の上記側部プ
    レートを略2分する線を境として上記積層体を巾方向に
    分割して複数の圧電プレートを成形するようにした請求
    項14記載のインクジェット記録ヘッド用圧電駆動体の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 圧電材料と導電材料により形成した圧
    電プレート成形用積層体の不活性領域の表面及び裏面の
    二面に、長手方向には、上記先端プレートと上記後端プ
    レートを一体としたプレート成形材を略上記圧電プレー
    トの長さに相当するピッチ間隔をもって積層し、巾方向
    には、側部プレートの略2倍の巾を有するプレート成形
    材を上記圧電プレートの巾に相当するピッチ間隔をもっ
    て積層し、ついで、上記プレート成形材の上記先端プレ
    ートと上記後端プレートを区画する線を境として上記積
    層体を長手方向に分割するとともに、上記プレート成形
    材の上記側部プレートを略2分する線を境として上記積
    層体を巾方向に分割して複数の圧電プレートを成形する
    ようにした請求項14記載のインクジェット記録ヘッド
    用圧電駆動体の製造方法。
  22. 【請求項22】 圧電プレート上の上記先端プレートの
    後端縁と,後端不活性領域のほぼ前縁を結ぶ線を境とし
    て,上記圧電プレートの先端部側を所定の幅で歯割りし
    て複数の圧電素子を形成するようにした請求項13,ま
    たは14記載のインクジェット記録ヘッド用圧電駆動体
    の製造方法。
  23. 【請求項23】 圧電材料に導電材料を積層して圧電プ
    レートを形成する工程と、 前記圧電プレートの表面に先端にまで延びる外部導電層
    を形成する工程と、 前記外部導電層を挟んで前記圧電プレートの先端に合わ
    せるようにして加圧補助用の先端プレートを少なくとも
    一面積層し、上記導電材料と外部導電層を接続する導電
    膜を前記圧電プレートの先端、及び先端プレートの先端
    に形成する工程と前記先端プレートと、圧電プレートと
    を所定の幅で歯割りして複数の圧電振動子を形成する工
    程とを有する請求項13または14記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド用の圧電駆動体の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記先端プレートがセラミックのグリ
    ーンシートを複数層所定の厚さまで積層する工程と、前
    記積層されたグリーンシートを焼成する工程とを含む請
    求項13、14、23の1に記載のインクジェット用の
    圧電駆動体の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記先端プレート、及び後端プレート
    には、導電層が形成されている請求項24記載のインク
    ジェット記録ヘッド用の圧電駆動体の製造方法。
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