JPH0714836U - 農園芸用の育苗ポット - Google Patents

農園芸用の育苗ポット

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JPH0714836U
JPH0714836U JP5229693U JP5229693U JPH0714836U JP H0714836 U JPH0714836 U JP H0714836U JP 5229693 U JP5229693 U JP 5229693U JP 5229693 U JP5229693 U JP 5229693U JP H0714836 U JPH0714836 U JP H0714836U
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JP
Japan
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pot
rice bran
seedling
seedling raising
seedlings
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惇 渡辺
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精米の際に生ずる米糠を主原料として、育苗
期間中は育苗用のポットとしての形状を保持し、苗の移
植後は分解して有機質肥料となるようにした育苗ポット
を提供する。 【構成】 水等の液体を添加し、粘着性がでてくるまで
練和した米糠を、ポット状に成形し、加熱乾燥して適度
の硬さに焼き上げる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、精米の際に生ずる米糠を有効に利用するために、この米糠を主成分 とする育苗用ポットを成形し、これに苗を育成して、その育成の間に順次分解し て有機肥料となるように用いる農園芸用の育苗ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
精米の際に生ずる米糠は、従前にあっては米油を抽出する原料として有効に利 用されていたが、輸入オイルによる食用油の価格の下落により、採算があわない ことで、廃棄処理されるようになり、産業廃棄物として扱われる状態になり下っ てきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
精米の際に生ずる米糠は、殆んどが廃棄されているが、栄養分を富裕にもつこ とから、有機肥料として用いることで、有効利用がはかれる。しかし、この米糠 を専業の農家に有機肥料として有効に使用させるには、作物ごとに適応する施肥 技術を開発しなければならない問題がある。
【0004】 また、作物は、特に園芸作物にあっては、合成樹脂等で成形する育苗ポットを 用いて苗圃において育苗し、これを育苗ポットごと苗圃から抜き上げて栽培床の ある圃場に運び、そこで苗を育苗ポットから抜き取って、栽培床に移植するよう にしている。このとき、育苗し終えて使用済みとなった育苗ポットを処理する作 業が面倒な問題がある。
【0005】 このことから、育苗ポットを、米糠を素材として成形しておけば、苗を育苗ポ ットから抜き取ることなく育苗ポットごと栽培床に移植して、そのまま育苗ポッ トを元肥として使用できることになり、移植作業及び育苗ポットの処理作業を合 理化できるようになる。しかし、米糠を素材として、育苗期間中に育苗ポットと しての機能を保持する耐久性のある形態に成形することがむずかしく、しかも、 苗の移植後に分解して肥料となるように成形することがむずかしい問題がでてく る。
【0006】
【目的】
本考案は、この問題を解決するためになされたものであって、精米の際に生ず る米糠を主原料として、育苗期間中は育苗用のポットとしての形状を保持し、苗 の移植後は分解して有機質肥料となるようにした育苗ポットを提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、本考案においては、上述の目的を達成するための手段として、水等の 液体を添加し、粘着性がでてくるまで練和した米糠を、ポット状に成形し、加熱 乾燥して適度の硬さに焼き上げた農園芸用の育苗ポットを提起するものである。
【0008】
【実施例】
次に実施例を図面に従い詳述する。 図1は、本考案の第1実施例を示すもので、同図において、1は育苗ポット、 10はその育苗ポット1の主体、11はそれの底壁部に開設した排水孔、2は育 苗ポット1の主体10内に装入した床土、Pは作物の苗を示す。
【0009】 育苗ポット1は、鉢状に形成した主体10の底壁部に排水孔11を開設して形 成する通常の形状のものであるが、それの主体10は、米糠を主原料として成形 してある。
【0010】 この米糠には、水等の液体を添加して、これを重粘な状態になるまで十分に練 和する。米糠に液体を添加するのは、米糠に粘着性を与えるためであるが、水の ほかに化学肥料液や防腐剤液など、床上2や作物Pに害を与えるものでなければ 適宜のものでよい。また、この練和の際、粘着性の増強のために澱粉を添加する 場合がある。そのほかにも、つなぎのためのパルプ繊維や、土壌改良のための粉 炭や固結のための陶土・接着剤(バインダー)等を添加する場合がある。
【0011】 粘着性がでてくるまで充分に練和した米糠の練和物は、プレス成形機等を用い て図1にあるような所定の形状の鉢型に成形する。
【0012】 この所定の形状に成形した米糠の練和物の成形体は、マイクロ電磁波炉・遠赤 外線炉・陶土炉又はその他の乾燥炉を用いて適度の硬さに焼き上げ、これにより 育苗ポット1に構成してある。
【0013】 これにより構成される育苗ポット1が分解していくまでの耐久性は、成形体を 焼き上げる(または乾し上げる)際の時間又は温度により変化する。時間を長く 又は温度を高くして硬く焼き上げたときは、2ケ月を越して育苗ポット1として の形状を保持するものとなる。このことから、炉内での焼成の時間又は温度は、 作り上げる育苗ポット1の使用目的に応じて長短に調整する。また、この耐久性 は、上記のほかにも、米糠に添加する各種の素材(澱粉、パルプ繊維、陶土、接 着剤等)やその量によっても、あるいは、成形する圧力によっても、任意に変更 調整することができる。
【0014】 図2は、本考案の第2実施例を示すものである。これは、米糠の練和物を鉢型 にプレス成形したあとに、主体10の周側面に多数の根孔12…を穿設し、その 後、加熱乾燥して焼き上げたものである。
【0015】 この根孔12…は、育苗ポット1を苗Pと共に圃場に移植したあとで、育苗ポ ット1の分解と苗Pの根の成長との進行度合が時期的に多少合わなくても、苗P の根の成長が育苗ポット1に阻害されることなく、この根孔12…から伸びられ るようにするためのものである。
【0016】
【考案の効果】 このように構成せる本考案による育苗ポット1は、次の効果が得られる。 育苗ポット1内に床土2を装填して植物の苗Pを育成するとき、その育苗ポッ ト1が、米糠を主成分として成形したものであるが、米糠を粘着性がでてくるま で練和して、ポットに成形し、これを加熱乾燥して適度の硬さに焼き上げてある ことから、2ケ月位はポットの形状を保持し続けることになる。従って育苗した 苗を掘り出すときに、通常の育苗ポットを用いて育苗した場合と変わりなく、育 苗ポット1ごと掘り上げられる。そして、この掘り上げた苗P…を、育苗ポット 1ごと圃場の栽培床に移植していけば、米糠よりなる育苗ポット1が分解して富 裕な肥料成分の有機質肥料となって作物に吸収されていくから、移植の際に、苗 Pを育苗ポット1から抜き出す作業および使用済みの育苗ポット1を処理する作 業が不要になり、かつ、元肥としての施肥作業が省略できで、移植作業の合理化 ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による第1実施例の使用状態を示す農園
芸用の育苗ポットの縦断面図である。
【図2】本考案による第2実施例の使用状態を示す農園
芸用の育苗ポットの斜視図である。
【符号の説明】
1…育苗ポット、10…主体、11…排水孔、12…根
孔、2…床土、P…苗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水等の液体を添加し、粘着性がでてくる
    まで練和した米糠を、ポット状に成形し、加熱乾燥して
    適度の硬さに焼き上げた農園芸用の育苗ポット。
JP1993052296U 1993-09-01 1993-09-01 農園芸用の育苗ポット Expired - Lifetime JP2597080Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03279828A (ja) * 1990-03-29 1991-12-11 Anritsu Corp 光波長測定装置
KR101410470B1 (ko) * 2012-07-06 2014-07-08 이정근 지렁이 분변토 포트

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5243640A (en) * 1975-09-26 1977-04-05 Tadashi Tsutsui Plant pot

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