JPH07147753A - ベアリングモータ - Google Patents

ベアリングモータ

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JPH07147753A
JPH07147753A JP29291393A JP29291393A JPH07147753A JP H07147753 A JPH07147753 A JP H07147753A JP 29291393 A JP29291393 A JP 29291393A JP 29291393 A JP29291393 A JP 29291393A JP H07147753 A JPH07147753 A JP H07147753A
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JP
Japan
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planetary gear
main
circular
magnetic pole
stator
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JP29291393A
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English (en)
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Kunio Hojo
国男 北条
Wakakazu Kotani
稚一 小谷
Yutaka Sugimoto
豊 杉本
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で構成部材が極めて少なく、しか
も大きな減速比を簡単に得られるようにした新規なベア
リングモータ(モータ駆動軸受)を提供する。 【構成】 円形の鍔状を呈し、内周側の上下面にボール
転動溝を、またその外側に主磁極を備えた主ステータ
と、主ステータの転動溝と対向状に配設され、これに対
応する転動溝を備えた鍔状のガイド板と、主ステータ内
へ挿入され、両ガイド板の内周側を固定すると共に、回
転駆動軸を支持固定するスペーサと、主ステータの転動
溝とガイド板の転動溝との間に介挿したボールと、円形
の鍔状を呈し、上下方向に着磁された磁石体を備え、主
ステータの主磁極と対向状に配設されてガイド板へ固着
した永久磁石板と、主ステータの外周側に配設したコイ
ルと、円形の鍔状を呈し、その補助磁極を主磁極へ対向
せしめて主ステータへ固着した補助ステータとから構成
したベアリングモータに於いて、モータ回転子の内径部
の空隙内に二つの遊星歯車減速機を対向状に配設し、回
転子の回転力を遊星歯車減速機を介して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスモータ駆動機構
と軸受け機構とを構造的に一体化すると共に、大きな減
速比を容易に得られるようにした新規なベアリングモー
タに関するものであり、各種の回転軸の駆動・支持に使
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一般にOA機器やロボット機器等の回転
駆動軸Bは、図9に示す如く軸受機構により支持部材T
へ回転自在に軸支されており、伝動減速機構Cを介して
モータMを連結することにより、所定の速度で回転駆動
されている。しかし、図9の如き構成では、モータMや
伝動減速機構C等の設置に相当のスペースを必要とし、
OA機器やロボット機器等の小型化が著しく困難とな
る。
【0003】一方、上述の如き問題を解決するものとし
て、近年モータMと軸受け機構Fを一体化すると共に回
転数を外部に設置したドライブによって制御するように
したモータ内蔵型駆動軸受装置Dが開発され、図10に
示す如く、当該駆動軸受装置Dを回転駆動軸Bへ直結す
る方式が用いられている。
【0004】図10は、上記モータ内蔵型駆動軸受装置
Dの一例を示すものであり、円筒状回転子Rの両側に円
筒状の固定子Sを配設して永久磁石を使用しないブラシ
レスモータMを構成し、前記円筒状の回転子Rを高負荷
容量軸受Fで回転自在に軸支すると共に、ブラシレスモ
ータMや軸受F等をケースK内へコンパクトに収納した
ものである。
【0005】ところで、前記図10のモータ内蔵型駆動
軸受装置Dは、モータMと軸受機構Fとが一体化されて
いるため、図9の場合に比較して、駆動部の設置に要す
るスペースを相当小さくすることが出来る。しかし、前
記図10のモータ内蔵型駆動軸受装置Dは、構造的には
モータMと軸受機構Fとを単にケースK内へ一体的に収
納しただけのものであり、モータMの構成部材や軸受機
構Fの構成部材を相互に兼用することにより、装置の構
成部材そのものを削減する段階には至っていない。ま
た、減速装置はケースKの外部に別途に設ける必要があ
り、減速機構の一体化については全く考慮されていな
い。その結果、駆動軸受装置Dの小型化には一定の限界
があり、装置の大幅な小型簡素化が計れないうえ、製造
コストが逆に高騰すると云う難点がある。
【0006】更に、従前のモータ内蔵型駆動軸受装置D
は、何れも大型ロボット等の駆動に使用される重負荷用
であり、比較的負荷の軽いOA機器等の回転駆動用には
適しないという問題がある。
【0007】その上、従前のモータ内蔵型駆動軸受装置
Dは、円筒状回転子Rの回転慣性が大きいため、高速性
や高加速性等の起動特性に欠けるうえ、円筒状回転子R
の内径が駆動回転軸Bの外径に比較して相当に大きいた
め、駆動回転軸Bと駆動軸受装置Dとの連結機構が複雑
になると云う難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従前のモー
タ内蔵型駆動軸受装置Dは於ける上述の如き問題、即
ち、構造的にはモータMと軸受機構Fとを単にケース
内へ一体的に収納しただけであるため、駆動軸受装置の
小型化や製造コストの低減に一定の限度があり、より大
幅な小型化及び低コスト化が計れないこと、減速機構
の一体化が不可能で、減速装置を別途に必要とするこ
と、円筒状回転子の回転慣性が大きく、高速・高加速
性等の起動特性が悪い上、軽負荷用には適さないこと、
駆動軸受装置と回転駆動軸との連結機構が複雑になる
こと、モータMと軸受機構Fとを半径方向に重ねた配
列にできないため、軸受装置Dの中心軸方向の厚みが大
きくなる等の問題を解決し、モータと軸受けの各構成部
材を相互に兼用することにより、大幅な小型軽量化と低
コスト化を図ると共に、減速機構をコンパクトに組み込
んで所望の減速率が容易に得られ、その上起動特性に優
れた軽負荷用の全く新規なベアリングモータ(駆動軸受
装置)を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本件発明は、円形の鍔状
を呈し、内周側の上面及び下面に円形のボール転動溝3
5を、またその外側に複数の磁極片を放射状に配列して
成る円形の主磁極11を夫々備えた主ステータ10と、
前記主ステータ10の両ボール転動溝35と対向状に夫
々配設され、これに対応する円形のボール転動溝29を
備えた鍔状のガイド板6と、前記主ステータ10の挿通
孔32内へ挿入され、両ガイド板6の内周側を支持固定
すると共に、内挿された回転駆動軸Bを支持固定する筒
型のスペーサ7と、前記主ステータ10の両ボール転動
溝35と両ガイド板6のボール転動溝29との間に介挿
したボール8と、円形の鍔状を呈し、前記主磁極11の
磁極片数のN倍の数の上下方向に着磁された磁石片を放
射状に配列して成る円形の磁石体を備え、主ステータ1
0の両主磁極11と対向状に配列されてその内周側をガ
イド板6へ夫々固着した永久磁石板5と、前記主ステー
タ10の外周側の上面及び下面に配設したコイル4と、
円形の鍔状を呈し、その内側面に前記主磁極11と同数
の磁極片を放射状に配列して成る円形の補助磁極2を備
え、前記コイル4及び永久磁石板5の厚み方向の外側に
位置し、且つ補助磁極2を主磁極11へ対向せしめた状
態で主ステータ10の上下両面へ固着した両補助ステー
タ1とから構成したベアリングモータに於いて、モータ
回転子の内径部の空隙内に第1遊星歯車減速機C1 と第
2遊星歯車減速機C2 を相対向せしめて配設し、回転子
の回転力を両遊星歯車減速機C1 、C2 から成る遊星歯
車減速機Cを介して出力することを発明の基本構成とす
るものである。また、本件請求項2に記載の発明は、円
形の鍔状を呈し、内周側の上面及び下面に円形のボール
転動溝35を、またその外側に複数の磁極片を放射状に
配列して成る円形の主磁極11を夫々備えた主ステータ
10と;前記主ステータ10の両ボール転動溝35と対
向状に夫々配設され、これに対応する円形のボール転動
溝29を備えた鍔状のガイド板6と;前記主ステータ1
0の挿通孔32の内部空間内へ上・下方向に対向状に配
設した第1遊星歯車減速機C1 と第2遊星歯車減速機C
2 とから成る遊星歯車減速機Cと;前記主ステータ10
の挿通孔32内に位置して前記第1遊星歯車減速機C1
と第2遊星歯車減速機C2 の間に介設され、前記両ガイ
ド板6の内周側を支持固定すると共に、ガイド板6の回
転を第1遊星歯車減速機C1 へ伝達するスペーサ7と;
前記主ステータ10の両ボール転動溝35と両ガイド板
6のボール転動溝29との間に介挿したボール8と;円
形の鍔状を呈し、前記主磁極11の磁極片数のN倍の数
の上下方向に着磁された磁石片を放射状に配列して成る
円形の磁石体を備え、主ステータ10の両主磁極11と
対向状に配列されてその内周側をガイド板6へ夫々固着
した永久磁石板5と;前記主ステータ10の外周側の上
面及び下面に配設したコイル4と;円形の鍔状を呈し、
その内側面に前記主磁極11と同数の磁極片を放射状に
配列して成る円形の補助磁極2を備え、前記コイル4及
び永久磁石板5の厚み方向の外側に位置し、且つ補助磁
極2を主磁極11へ対向せしめた状態で主ステータ10
の上下両面へ固着した両補助ステータ1と;第1遊星歯
車減速機C1 及び第2遊星歯車減速機C2 の下方及び上
方に配設固定した円盤状の第1カバー体3a及び第2カ
バー体3bとを発明の基本構成とするものである。
【0010】
【作用】上・下両永久磁石5と両ガイド板6及びスペー
サ7によりパルスモータの回転子が形成され、且つ上・
下両主磁極11を備えた主ステータ10とコイル4及び
補助磁極2を備えた上・下両補助ステータ1によりパル
スモータの固定子が形成されている。また、主ステータ
10の内周部の上・下両面とボール8及び両ガイド板6
により、スラスト軸受機構が形成されている。更に、第
1遊星歯車減速機C1 と第2遊星歯車減速機C2 によっ
て遊星歯車減速機Cが形成されている。
【0011】コントローラ(図示省略)から所定のパル
ス入力を端子部材15を通してコイル4へ入力すること
により、パルスモータの前記回転子が所定の回転角だけ
回転若しくは所定の回転速度で連続的に回転され、スペ
ーサ7が回転駆動されることになる。
【0012】前記スペーサ7が回転すると、これに形成
された第1駆動ピニオン53を介して第1遊星歯車52
aが回転駆動され、その結果、第1遊星歯車台51aが
所望の速度で回転する。前記第1遊星歯車台51aが回
転すると、その支持筒体57の先端部に固定した第2駆
動ピニオン58を介して第2遊星歯車52bが回転駆動
され、その結果、第2遊星歯車台51bが所定の速度で
回転される。
【0013】前記第2遊星歯車台51bが回転すると、
その駆動軸支持筒体49内へ挿入固定された駆動軸Bが
回転駆動される。尚、第1遊星歯車減速機C1 の減速比
をN 1 、第2遊星歯車減速機C2 の減速比をN2 とする
と、当該遊星歯車減速機Cの減速比は1/N1 ・N2
なり、両者の減速比が等しい場合にはその減速比が1/
2となる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係るベアリングモータの縦断面図
であり、図2は本件ベアリングモータの分解斜面図であ
る。
【0015】前記図1及び図2に於いて、Aはベアリン
グモータ、Bは回転駆動軸、1は補助ステータ、2は補
助磁極、3aは第1カバー体、3bは第2カバー体、4
はコイル、5は永久磁石板、6はガイド板、7はスペー
サ、8はボール、9はリテーナ、10は主ステータ、1
1は主磁極、12はガイドピン、13は組立ボルト、1
4はカバー体固定ボルト、15は端子部材、49は駆動
軸支持筒体、50はシャフト、51aは第1遊星歯車
台、51bは第2遊星歯車台52aは第1遊星歯車、5
2bは第2遊星歯車である。
【0016】本件ベアリングモータAは図2からも明ら
かなように、円形の鍔状の主ステータ10と、前記ステ
ータ10の内周側の上・下両面に配設した上部及び下部
ボール8と、上部及び下部ボール8を保持する上部及び
下部リテーナ9と、前記ボール8を挾持する上部及び下
部ガイド板6と、前記両ガイド板6を連結すると共に回
転子の回転力を第1遊星歯車減速機C1 へ伝達するスペ
ーサ7と、前記主ステータ10の上・下に配設した平盤
状の上部及び下部永久磁石板5と、前記永久磁石と対向
状に配設した上部及び下部補助ステータ1と、前記主ス
テータ10の外周側の上・下に配設した上部及び下部コ
イル4等と、第1遊星歯車減速機C1 を形成する第1カ
バー体3a・シャフト50・第1遊星歯車台51a・第
1遊星歯車52a等と、第2遊星歯車減速機C2 を形成
する第2カバー体3b・第2遊星歯車台51b・第2遊
星歯車52b等とを一体的に組立てることにより形成さ
れており、モータと軸受機構と減速機構との主要構成部
材が夫々共用されている。
【0017】即ち、主ステータ10と両補助ステータ1
と両コイル4等とによってステッピングモータの固定子
が形成されている。また、両永久磁石板5と両ガイド板
6とスペーサ7等によりステッピングモータの回転子が
形成されている。更に、主ステータ10の内周側の両面
と両ガイド板6と両ボール8とスペーサ7によって軸受
機構が形成されている。
【0018】一方、前記スペーサ7に一体的に形成した
第1駆動ピニオン53と、第1カバー体3aに一体的に
形成した第1固定内歯車54と、第1遊星歯車52a
と、第1遊星歯車台51a等により、第1遊星歯車減速
機C1 が形成されている。また、第2カバー体3bに一
体的に形成した第2固定内歯車55と、第2遊星歯車5
2bと、第2遊星歯車台51b等によって、第2遊星歯
車減速機C2 が形成されている。更に、第1カバー体3
aの中央部に突設したシャフト圧入固定部56と、これ
に基端部を固定したシャフト50と、シャフト50に遊
嵌せしめた第1遊星歯車台51aの支持筒体57と、支
持筒体57の上端部に固定した第2駆動ピニオン58等
により、第1及び第2遊星歯車減速機C1 ,C2 の連結
機構が構成されている。
【0019】次に、図1乃至図8に基づいて、本発明に
係るベアリングモータを形成する各部材の構成を順に説
明する。前記補助ステータ1は、図3及び図6に示す如
く、高透磁率の磁性材(例えば軟鉄等)により円形のキ
ャップ状に形成されており、中央には第1及び第2カバ
ー体3a,3b等を挿着するための挿入孔16が穿設さ
れている。また、当該補助ステータ1の内側面の内周側
には、50極の磁極片2aを一定間隔で放射状に配列し
て成る円形の補助磁極2が同芯状に形成されており、補
助磁極2と外壁体17との間がコイル4の挿入用空間1
8に、更に、補助磁極2の内側部分の外面側が第1カバ
ー体3a及び第2カバー体3bの挿入用空間19になっ
ている。尚、図3及び図6に於いて、12はガイドピ
ン、14はカバー体固定ボルト、13は組立ボルト、1
5は端子部材、20はガイドピン挿入孔、21は組立ボ
ルト挿入孔、22はリード線引出し溝、23はカバー体
固定ピン挿入孔、60はカバー体3a,3bの固定用ボ
ルトのねじ孔、61はスルーホール用の引出し溝であ
る。
【0020】前記補助ステータ1は下部用と上部用の二
組が用意されており、上・下両補助ステータ1は実質的
に同一のものである。
【0021】前記第1カバー体3aは図3に示す如く、
液晶系ポリマー樹脂等により鍔状に形成されており、そ
の外面側(下面側)には電子チップ部材を嵌合するため
の凹部が設けられている。また、当該第1カバー体3a
の内面側(上面側)には短い円筒体64が同芯状に一体
的に突設形成されており、その内壁面には、第1遊星歯
車減速機C1 の第1固定内歯車54が形成されている。
更に、当該第1カバー体3aの内面側(上面側)の中央
には、細径の円筒状のシャフト圧入固定部56が一体的
に突設されており、該固定部56内へシャフト50の下
方部が圧入固定される。
【0022】尚、図3に於いて62は導電用の配線メッ
キを施したスルーホールであり、25は固定用ピン、6
0はボルト挿通孔、14は固定用ボルトであり、固定用
ピン25を前記挿通孔23へ嵌合することにより、第1
カバー体3aが補助ステータ1へ位置決め固着され、固
定用ボルト14により固着される。
【0023】前記第2カバー体3aは図6に示す如く液
晶系ポリマー樹脂等によって円盤状に形成されており、
後述する筒状ガイド体59の部分を省いて、その構成は
前述した第1カバ体3aの構成と全く同様である。即
ち、当該第2カバー体3bでは、その外面側(上面側)
の中央部に円筒状の筒状ガイド体59が外方へ突設され
ており、当該ガイド体59内へ第2遊星歯車減速機C2
の駆動軸支持筒体49が回動自在に遊嵌される。
【0024】尚、図6に於いて、26は電子チップ部材
であり、第2カバー体3bの上面側に形成したチップ嵌
合凹部24内に固定されている。また、前記各凹部24
間は所謂表面メッキ法又は二重成型法により必要な配線
が施されており、前記スルーホール62を通してカバー
体の内部配線へ接続されている。
【0025】図3を参照して、51aは円盤状の第1遊
星歯車台であり、その中央部には円筒状の支持筒体57
が、またその外周部には3本の第1遊星歯車52aの支
持軸65が120°間隔で、夫々上方へ向けて立設され
ている。また、当該第1遊星歯車台51aは、その支持
筒体57をシャフト50の上方部へ遊嵌せしめることに
より、回動自在に軸支されている。つまり、前記支持筒
体57の内部空間は2段の突径部に形成されており、下
方の太径部内へは第1カバー体3aのシャフト圧入固定
部56が遊嵌状に挿入されており、圧入固定部56の上
端面と支持筒体57の内腔部の段部57aとの接当面を
介して、第1遊星歯車台51aが中心軸φの廻りに回動
自在に支持されている。また、図3に於いて、52aは
第1遊星歯車、63は止めリングである。
【0026】同様に、図6を参照して、51bは第2遊
星歯車台、65は支持軸、63は止めリングである。ま
た、49は、第2遊星歯車台51bの上面側中央に、上
方へ向けて突設した駆動軸支持筒体であり、当該支持筒
体49内へ駆動軸Bが挿入固定される。更に、58は第
2駆動ピニオンであり、前記図3の第1遊星歯車台52
aの支持筒体57の上端へ挿着固定されている。
【0027】図4及び図5を参照して、前記コイル4
は、リード線を複数回卷回して断面が四角状のリング体
に形成されており、前記補助ステータ1のコイル挿入空
間18内へ挿着されている。また、前記コイル4は2個
用意されており、下部コイル4と上部コイル4とは実質
的に同一のものである。
【0028】前記永久磁石板5はネオジウムー鉄ーボロ
ン系、サマリウムーコバルト系等の強磁性材により鍔状
に形成されており、N−S−N−Sの順に上下着磁され
た100個の磁極片が所定のピッチで放射状に配列され
ている。また、永久磁石板5の内周縁には3ケの係合用
切欠き27が形成されており、後述する如く当該切欠き
27へガイド板6の外面側に設けた係合突起28が係合
する。尚、永久磁石板5の外径並びに磁極片の平面形状
は、前記補助磁極2の外径及び磁極片の平面形状と同一
である。また、本実施例では、永久磁石板5の磁極片の
数を主ステータ10及び補助ステータ1の磁極片の数の
2倍としているが、磁極片数の設定は任意である。
【0029】前記永久磁石板5は、上部磁石板5と下部
磁石板5の2組が用意されており、両者は実質的に同一
のものである。ただ、上部磁石板5の配設位置は、後述
する如く、当該ベアリングモータAを組立てた際に、下
部磁石板5に対して上下方向位置で電気角π/2(1.
8°)のピッチ差が出るようにずらされている。
【0030】前記ガイド板6は、図4及び図5に示す如
くステンレス鋼等の非磁性金属材で若しくは硬質プラス
チック等から鍔状に形成されており、その内面にはボー
ル8の転動溝29が形成されている。また、ガイド板6
の外面側は2段の段付き状に形成されており、前記永久
磁石板5の挿通孔内へ嵌合する内側の高段部には、前記
磁石板5の係合用切欠き27に係合する係合突起28が
形成されている。尚、図4及び図5に於いて、30は上
部ガイド板6に設けたスペーサ7の上部係止ピン39a
の挿入孔、31は下部ガイド板6に設けたスペーサ7の
下部係止ピン39bの挿入孔である。
【0031】前記ガイド板6は、上部ガイド体6と下部
ガイド体6との二組が用意されており、両者は実質的に
同一のものである。
【0032】前記ボール8は、所謂転動用ボールであ
り、鋼球又は硬質プラスチック製のボールが使用されて
いる。また、前記リテーナ9はボール8を所定間隔に保
持するものであり、硬質プラスチックや金属材等により
形成されている。尚、ボール8及びリテーナ9は夫々2
組分が用意されている。
【0033】前記主ステータ10は図5に示す如く、軟
鉄等の高透磁性材により中央部に後述するスペーサ7の
挿通孔32を設けた円形のほぼ鍔状に形成されており、
外壁体33と上下主磁極11とコイル挿入溝34とボー
ル転動溝35等を備えている。即ち、ほぼ平盤状の円形
基盤の外周縁には所定の高さを有する外壁体33が垂直
方向に一体的に形成されている。また、前記基盤の外側
寄りの上面及び下面には、断面が四角状のコイル挿入溝
34がリング状に夫々形成されており、ここに前記コイ
ル4が挿着される。更に、基盤の内側寄りに上面及び下
面には、前記補助ステータ1の補助磁極と同型の主磁極
11が夫々形成されている。尚、前記ボール転動溝35
は基盤の内側周縁部に形成されており、且つ転動溝35
の外表面が夫々窒化処理等により硬化されていることは
勿論である。また、主ステータ10の外壁体33の内側
寄りには、前記補助ステータ1のリード線引出し溝22
と対応する位置に、上下方向に貫通孔40が形成されて
いる。
【0034】前記主ステータ10の外壁体33の上・下
端面には、ガイドピン12を植設するためのピン挿入孔
36と、前記組立ボルトを挿入するためのボルト挿入孔
37が、夫々3ケ所づつ等角度ピッチで設けられてい
る。
【0035】前記スペーサ7は図4に示す如く、上・下
両ガイド板6を連結すると共に、第1遊星歯車減速機C
1 へモータ回転子の回転力を伝達するための部材であ
り、ステンレス鋼や硬質合成樹脂材等の非磁性材により
円筒状に形成されており、前記主ステータ10のスペー
サ挿通孔32内へ挿入される。
【0036】このスペーサ7の上面には、上部ガイド板
6のピン挿入孔30内へ嵌入する位置決め用の上部係止
ピン39aが形成されている。
【0037】同様に、前記スペーサ7の下面には、下部
ガイド板6のピン挿入孔31内へ嵌入する下部位置決め
ピン39bが形成されている。ただし、スペーサ下面の
位置決めピン39bは、上面の位置決めピン39aの形
成位置より、上下方向に見て角度で1.8°づれた位置
に形成されており、これにより、スペーサ7の上・下両
面に固定された上・下永久磁石板5の間の位相差が電気
角π/2になるように規制されている。
【0038】更に、スペーサ7の中央部には、下方へ突
出する円筒体64が形成されており、その外周面に第1
遊星歯車減速機C1 の第1遊星歯車52aと噛合する第
1駆動ピニオン53が形成されている。尚、第1遊星歯
車台51aの支持筒体57を挿通せしめる孔部である。
【0039】次に、本発明のベアリングモータAの組立
てについて説明する。図1乃至図6を参照して、先ず2
組の補助ステータ1の外壁体17のピン挿入孔20へガ
イドピン12を夫々植え立てる。次に、コイル4をコイ
ル挿入溝18内へ挿着し、リード線を引出し溝22を通
して外部へ引き出す。
【0040】更に、主ステータ10の外壁体33に上部
ガイドピン12を植設し、またスペーサ7を主ステータ
10のスペーサ挿通孔32内へ挿入すると共に、上部の
リテーナ9、上部のボール8、上部のガイド板6及び上
部の永久磁石板5の順に各部材を組付け、最後に上部の
ガイド板6の係止ピン挿通孔30内へスペーサ7の上部
位置決めピン39aを嵌合させることにより、これをス
ペーサ7へ固定する。
【0041】次に、主ステータ10を裏返し、前記と同
様に下部のリテーナ9、下部のボール8、下部のガイド
板6及び下部の永久磁石板5の順に各部材を組付けると
共に下部ガイド板6をスペーサ7の下面へ固定する。
【0042】その後、前記各部材を組付けた主ステータ
10と下部の補助ステータ1とを、ガイドピン12をピ
ン挿入孔36へ嵌合せしめることにより、組付ける。
【0043】同様に、主ステータ10と上部の補助ステ
ータ1を、ガイドピン12をガイドピン挿入孔20内へ
挿入することにより組付けたあと、各組立ボルト13を
締め込み、主ステータ10の上・下両面へ上・下補助ス
テータ1を固定する。
【0044】尚、本発明に於いては、主ステータ10と
上・下補助ステータ1の組付け及びスペーサ7と上・下
両ガイド板6の組付け等を、全てガイドピン12や位置
決めピン39a,39b等をガイドして行っているた
め、各部材の位置決めが極めて容易に行なえる。
【0045】モータ部分の組込みが終れば、引き続き第
1遊星歯車減速機C1 及び第2遊星歯車減速機C2 を、
モータ回転子部の内径部の空間内へ上・下両側から組込
み、最後に第1カバー体3a及び第2カバー体3bを組
付ける。
【0046】尚、必要なリード線等は引出し溝22を通
して外部へ引出し、各端子部材15等へ接続をする。ま
た、両カバー体3a,3bに設けた電子チップ部材26
と端子部材15間の電気的な連結は、所謂印刷リード等
の方法により行われている。
【0047】図7は、主ステータ10の上・下主磁極1
1と上・下両永久磁石板5と、上下両補助ステータ1の
補助磁極2の相互位置関係を示すものであり、上・下永
久磁石板5間には電気角π/2(1.8°)の位相づれ
が設けられている。尚、本実施例では、パルスモータの
磁極を50極としているが、当該極数はパルスモータの
制御性等に応じて適宜に増減されるものである。
【0048】図8は接続用端子部材15の斜面図であ
る。当該端子は液晶系ポリマー樹脂を素材として形成さ
れており、各補助ステータ1の外壁面に形成した嵌合切
欠き44内へ嵌着固定されている。当該端子部材15に
は複数の貫通孔45が水平方向に穿設されており、その
内部には所謂スルーホールメッキが施されている。ま
た、端子部材15の両側面には、前記貫通孔45の径よ
り大きなメッキパターンと貫通孔45の相互間を連結す
る配線パターン46が形成されており、各コイル4の端
末や各チップ部材26との電気的接続が端子部材を嵌合
切欠き44内へ嵌合することにより、自動的に行われ
る。
【0049】図1を参照して、回転駆動軸Bの端部はベ
アリングモータAの駆動軸支持筒体57内へ挿入され、
これに支持固定される。コントローラ(図示省略)から
上・下端子部材15を介して制御入力を加えることによ
り、両コイル4にパルス電流が流入し、永久磁石板5と
両ガイド板6及びスペーサ7から成る回転子が駆動さ
れ、公知のパルスモータと同様に入力パルスの数と周期
に応じた回転をする。スペーサ7に生じた回転力は、第
1遊星歯車減速機C1 及び第2遊星歯車減速機C2 によ
って適宜の回転速度に減速され、駆動軸Bへ伝達され
る。
【0050】
【発明の効果】本発明に於いては、ステッピングモータ
の固定子を構成する主ステータ10の内周側端部や回転
子を構成するガイド板6及びスペーサ7を、軸受部を構
成する部材として共用しているため、従前のモータ内蔵
型駆動軸受装置に比較してベアリングモータの構成部材
が削減でき、ベアリングモータの大幅な小型コンパクト
化と製造コストの引下げが可能となる。また、主ステー
タ10を中心としてその上・下各部材を対称状に組付け
る構成としているため、ベアリングモータを構成する部
材の種類が大幅に減少すると共に組立が極めて簡単とな
り、製造コストの引き下げが可能となる。
【0051】本発明では、回転子内径部に形成される空
隙内に2組の遊星歯車減速機C1 ,C2 を相対向状に配
設しているため、1/(N1 ×N2 )の高減速比(N1
・N 2 は各減速機の減速比)を備えたモータが、薄型の
完全なベアリング形状を保持した状態で得られる。その
結果、駆動軸Bとの連結に際しても、減速機用のスペー
スが全く不要となり、薄型の小型ベアリング形態のモー
タにより駆動軸を直接回転駆動することができ、大幅な
省スペースが可能となる。また、2組の相対向する遊星
歯車減速機C1 ,C2 は歯車のモジュール、各部品等を
共用することが出来、製造コストの引き下げ等が可能と
なる。
【0052】本発明では、スペーサ7の上・下面に電気
角π/2の角度づれを持たせて位置決めピン39a,3
9bを設け、これをガイドにして永久磁石板5を支持固
定した各ガイド板6をスペーサ7へ固定すると共に、減
速機の駆動ピニオン53をこれに一体的に形成する構成
としている。その結果、上下永久磁石板5間に電気角π
/2の角度づれを容易に保持させることができ、ステッ
プモータの自起動や可逆運転特性を維持しつつ遊星歯車
減速機を駆動することができると共に、回転子の高速運
転や高加速時にも、前記角度づれが狂うこともなく、安
定した運転特性が得られる。また、これ等の重要な機能
が一つの部材で完全に且つ確実に達成されるため、ベア
リングモータの製造コストの大幅な引下げが可能とな
る。
【0053】本発明では、電子チップ部材26が固定保
持され且つメッキ配線を施された第1カバー体3a及び
第2カバー体3bに、各遊星歯車減速機C1 、C2 の固
定内歯車54,55を一体的に形成する構成としてい
る。その結果、固定内歯車54,55を別途に製作する
ことが不要となると共に、その取付用スペースも不要と
なり、ベアリングモータの一層の小型化と製造コストの
引下げが可能となる。
【0054】本発明によれば、第1カバー体3aのシャ
フト圧入固定部56に第1遊星歯車減速機C1 の遊星歯
車台51aを遊嵌支持すると共に、第1遊星歯車台51
aの支持筒体57の先端部に第2遊星歯車減速機C2
駆動用ピニオン58を固着する構成としている。その結
果、第1遊星歯車減速機C1 の出力によって第2遊星歯
車減速機が直接駆動されることになり、両減速機C1
2 間の連結部材が全く不要となって減速機構の構造が
著しく簡素化される。また、両遊星歯車減速機のモジュ
ールも共通化が可能となると共に、両遊星歯車減速機C
1 、C2 の中心線とモータ回転子部分の中心線とが完全
に一致するため、ベアリングモータの全体形状を従前の
ベアリングとほぼ同形状にすることができる。
【0055】本発明では、スペーサ7の中央部に円筒状
の突部64を設け、その外周面に第1駆動ピニオン53
を形成すると共に、第1遊星歯車台51aの支持筒体5
7を前記円筒状突部64内へ遊貫通させる構成としてい
る。そのため、主ステータ10に上・下より補助ステー
タ1を組み込む際、補助ステータ1に固着したカバー体
3a,3bに組付けた遊星歯車減速機C1 、C2 の各構
成部材を、第2駆動ピニオン58の圧入作業を除いて全
て同時に組立てすることが可能となると共に、遊星歯車
減速機C1,C2が組付けられた上・下の補助ステータ1
は、夫々ユニット化されて組立てることが可能となり、
ベアリングモータの組立作業が著しく簡素化される。
【0056】本発明では、第2遊星歯車減速機C2 の第
2遊星歯車台51bの上面側に駆動軸支持筒体49を突
設し、これに駆動軸Bを固定する構成としている。その
結果、駆動軸Bの連結固定が極めて容易に行なえる。ま
た、第2カバー体3bの上面側中央にはモータの位置決
めの為の筒状ガイド体59が一体的に形成され、これに
駆動軸支持筒体49が遊嵌されているため、別途にモー
タの位置決め用部材を設けることが不要となる。
【0057】本発明では、駆動軸Bの中心軸より外方へ
向かって、各遊星歯車52a,52bの中心軸、各固定
内歯車54、55のピッチ径軸、スラストベアリングの
ボール8の中心軸、主磁極11及び補助磁極2の中央
線、コイル4の中央線が夫々順に配列された構成として
いるため、ベアリングモータを極めて薄型に形成するこ
とが可能となり、設置スペースの削減等の面で高い実用
的効用を発揮することができる。本発明は上述の通り、
優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベアリングモータの縦断面図である。
【図2】ベアリングモータの分解斜面図である。
【図3】図2の分解斜面図の部分拡大図である。
【図4】図2の分解斜面図の部分拡大図である。
【図5】図2の分解斜面図の部分拡大図である。
【図6】図2の分解斜面図の部分拡大図である。
【図7】主磁極と補助磁極と永久磁石との位置決め関係
を示す説明図である。
【図8】接続用端子部材の斜面図である。
【図9】従前の駆動軸の駆動部及び軸受部の説明図であ
る。
【図10】従前のモータ内蔵型駆動軸受装置の部分縦断
面図である。
【符号の説明】
Aはベアリングモータ、Bは回転駆動軸、Cは遊星歯車
減速機、C1 は第1遊星歯車減速機、C2 は第2遊星歯
車減速機、1は補助ステータ、2は補助磁極、3aは第
1カバー体、3bは第2カバー体、4はコイル、5は永
久磁石板、6はガイド板、7はスペーサ、7aはスペー
サ外周面、8はボール、9はリテーナ、10は主ステー
タ、11は主磁極、12はガイドピン、13は組立ボル
ト、14はカバー体固定ボルト、15は端子部材、16
は挿入孔、17は外壁体、18はコイル挿入溝、19は
チップ保持体挿入空間、20はガイドピン挿入孔、21
はボルト挿入孔、22はリード線引出し溝、23はカバ
ー体の固定用ピン挿入孔、24はチップ嵌合凹部、25
は固定ピン、26は電子チップ部材、27は係合用切欠
き、28は係合突起、29は転動溝、30は上部係止ピ
ン挿入孔、31は下部係止ピン挿入孔、32はスペーサ
挿入孔、33は外壁体、34はコイル挿入溝、35はボ
ール転動溝、36はピン挿入孔、37はボルト挿通孔、
38はねじ孔、39aは上部位置決めピン、39bは下
部位置決めピン、40は上下方向貫通孔、44は嵌合切
欠、45は貫通孔、46は配線パターン、49は駆動軸
支持筒体、50はシャフト、51aは第1遊星歯車台、
51bは第2遊星歯車台、52aは第1遊星歯車、52
bは第2遊星歯車、53は第1駆動ピニオン、54は第
1固定内歯車、55は第2固定内歯車、56はシャフト
圧入固定部、57は支持筒体、57aは段部、58は第
2駆動ピニオン、59は筒状ガイド体、60はボルト挿
通孔、61はスルーホール用引出し溝、62はスルーホ
ール、63は止めリング、64は円筒体、65は支持
軸、66は孔部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】前記第1カバー体3aは図3に示す如く、
液晶系ポリマー樹脂等により鍔状に形成されており、そ
の外面側(下面側)には電子チップ部材を嵌合するため
の凹部が設けられている。また、当該第1カバー体3a
の内面側(上面側)には短い円筒体67が同芯状に一体
的に突設形成されており、その内壁面には、第1遊星歯
車減速機C1 の第1固定内歯車54が形成されている。
更に、当該第1カバー体3aの内面側(上面側)の中央
には、細径の円筒状のシャフト圧入固定部56が一体的
に突設されており、該固定部56内へシャフト50の下
方部が圧入固定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 Aはベアリングモータ、Bは回転駆動軸、Cは遊星歯車
減速機、C1 は第1遊星歯車減速機、C2 は第2遊星歯
車減速機、1は補助ステータ、2は補助磁極、3aは第
1カバー体、3bは第2カバー体、4はコイル、5は永
久磁石板、6はガイド板、7はスペーサ、7aはスペー
サ外周面、8はボール、9はリテーナ、10は主ステー
タ、11は主磁極、12はガイドピン、13は組立ボル
ト、14はカバー体固定ボルト、15は端子部材、16
は挿入孔、17は外壁体、18はコイル挿入溝、19は
チップ保持体挿入空間、20はガイドピン挿入孔、21
はボルト挿入孔、22はリード線引出し溝、23はカバ
ー体の固定用ピン挿入孔、24はチップ嵌合凹部、25
は固定ピン、26は電子チップ部材、27は係合用切欠
き、28は係合突起、29は転動溝、30は上部係止ピ
ン挿入孔、31は下部係止ピン挿入孔、32はスペーサ
挿入孔、33は外壁体、34はコイル挿入溝、35はボ
ール転動溝、36はピン挿入孔、37はボルト挿通孔、
38はねじ孔、39aは上部位置決めピン、39bは下
部位置決めピン、40は上下方向貫通孔、44は嵌合切
欠、45は貫通孔、46は配線パターン、49は駆動軸
支持筒体、50はシャフト、51aは第1遊星歯車台、
51bは第2遊星歯車台、52aは第1遊星歯車、52
bは第2遊星歯車、53は第1駆動ピニオン、54は第
1固定内歯車、55は第2固定内歯車、56はシャフト
圧入固定部、57は支持筒体、57aは段部、58は第
2駆動ピニオン、59は筒状ガイド体、60はボルト挿
通孔、61はスルーホール用引出し溝、62はスルーホ
ール、63は止めリング、64は円筒体、65は支持
軸、66は孔部、67は円筒体。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 稚一 大阪府堺市金岡町980番地の7 (72)発明者 杉本 豊 大阪府箕面市石丸1丁目26番14号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の鍔状を呈し、内周側の上面及び下
    面に円形のボール転動溝(35)を、またその外側に複
    数の磁極片を放射状に配列して成る円形の主磁極(1
    1)を夫々供えた主ステータ(10)と、前記主ステー
    タ(10)の両ボール転動溝(35)と対向状に夫々配
    設され、これに対応する円形のボール転動溝(29)を
    備えた鍔状のガイド板(6)と、前記主ステータ(1
    0)の挿通孔(32)内へ挿入され、両ガイド板(6)
    の内周側を支持固定すると共に、内挿された回転駆動軸
    (B)を支持固定する筒形のスペーサ(7)と、前記主
    ステータ(10)の両ボール転動溝(35)と両ガイド
    板(6)のボール転動溝(29)との間に介挿したボー
    ル(8)と、円形の鍔状を呈し、前記主磁極(11)の
    磁極片数のN倍の数の上下方向に着磁された磁石片を放
    射状に配列して成る円形の磁石体を備え、主ステータ
    (10)の両主磁極(11)と対向状に配列されてその
    内周側をガイド板(6)へ夫々固着した永久磁石板
    (5)と、前記主ステータ(10)の外周側の上面及び
    下面に配設したコイル(4)と、円形の鍔状を呈し、そ
    の内側面に前記主磁極(11)と同数の磁極片を放射状
    に配列して成る円形の補助磁極(2)を備え、前記コイ
    ル(4)及び永久磁石板(5)の厚み方向の外側に位置
    し、且つ補助磁極(2)を主磁極(11)へ対向せしめ
    た状態で主ステータ(10)の上下両面へ固着した両補
    助ステータ(1)とから構成したベアリングモータに於
    いて、モータ回転子の内径部の空隙内に第1遊星歯車減
    速機(C1 )と第2遊星歯車減速機(C2 )を相対向せ
    しめて配設し、回転子の回転力を両遊星歯車減速機(C
    1 ),(C2 )から成る遊星歯車減速機(C)を介して
    出力する構成としたことを特徴とするベアリングモー
    タ。
  2. 【請求項2】円形の鍔状を呈し、内周側の上面及び下面
    に円形のボール転動溝(35)を、またその外側に複数
    の磁極片を放射状に配列して成る円形の主磁極(11)
    を夫々備えた主ステータ(10)と;前記主ステータ
    (10)の両ボール転動溝(35)と対向状に夫々配設
    され、これに対応する円形のボール転動溝(29)を備
    えた鍔状のガイド板(6)と;前記主ステータ(10)
    の挿通孔(32)の内部空間内へ上・下方向に対向状に
    配設した第1遊星歯車減速機(C 1 )と第2遊星歯車減
    速機(C2 )とから成る遊星歯車減速機(C)と;前記
    主ステータ(10)の挿通孔(32)内に位置して前記
    第1遊星歯車減速機(C1)と第2遊星歯車減速機(C
    2 )の間に介設され、前記両ガイド板(6)の内周側を
    支持固定すると共にガイド板(6)の回転を第1遊星歯
    車減速機(C1 )へ伝達するスペーサ(7)と;前記主
    ステータ(10)の両ボール転動溝(35)と両ガイド
    板(6)のボール転動溝(29)との間に介挿したボー
    ル(8)と;円形の鍔状を呈し、前記主磁極(11)の
    磁極片数のN倍の数の上下方向に着磁された磁石片を放
    射状に配列して成る円形の磁石体を備え、主ステータ
    (10)の両主磁極(11)と対向状に配列されてその
    内周側をガイド板(6)へ夫々固着した永久磁石板
    (5)と;前記主ステータ(10)の外周側の上面及び
    下面に配設したコイル(4)と;円形の鍔状を呈し、そ
    の内側面に前記主磁極(11)と同数の磁極片を放射状
    に配列して成る円形の補助磁極(2)を備え、前記コイ
    ル(4)及び永久磁石板(5)の厚み方向の外側に位置
    し、且つ補助磁極(2)を主磁極(11)へ対向せしめ
    た状態で主ステータ(10)の上下両面へ固着した両補
    助ステータ(1)と;第1遊星歯車減速機(C1 )及び
    第2遊星歯車減速機(C2 )の下方及び上方に配設固定
    した円盤状の第1カバー体(3a)及び第2カバー体
    (3b)とから構成したベアリングモータ。
  3. 【請求項3】 スペーサ(7)を、永久磁石板(5)を
    支持固定した両ガイド板(6)を夫々の上下方向の対向
    位置を電気角π/2だけづらせて取付けし得る固定機構
    を備えると共に、前記第1遊星歯車減速機(C1 )の第
    1遊星歯車(52a)に噛合する第1駆動ピニオン(5
    3)を一体的に設けたスペーサ(7)とした請求項1に
    記載のベアリングモータ。
  4. 【請求項4】 第1カバー体(3a)及び第2カバー体
    (3b)を、各遊星歯車減速機(C1 )、(C2 )の各
    固定内歯車(54),(55)を一体的に設けた液昌系
    ポリマー製とすると共に、これに挿着すべき電子チップ
    部品(26)の形状に対応した複数個の凹部(24)を
    形成し、且つ前記凹部(24)間の配線を表面メッキ法
    又は二重成型法により行う構成とした請求項1に記載の
    ベアリングモータ。
  5. 【請求項5】 第1カバー体(3a)を、中央に内方へ
    突出したシャフト圧入固定部(56)を一体的に形成し
    た構成とすると共に、第2カバー体(3b)を、中央に
    外方へ突出した筒状のガイド体(59)を一体的に形成
    した構成とした請求項1に記載のベアリングモータ。
  6. 【請求項6】 遊星歯車減速機(C)を、第1駆動ピニ
    オン(53)及び第1固定内歯車(54)とこれに噛合
    する複数の第1遊星歯車(52a)と、第1カバー体
    (3a)のシャフト圧入固定部(56)にその下方部を
    固定したシャフト(50)と、中央部に突設した支持筒
    体(57)を前記シャフト(50)に遊嵌せしめること
    により回転自在に支持された第1遊星歯車台(51a)
    と、第1遊星歯車台(51a)に突設した前記支持筒体
    (57)の上端に固定した第2駆動ピニオン(58)
    と、前記第2駆動ピニオン(58)と第2固定内歯車
    (55)とこれに噛合する複数の第2遊星歯車(52
    b)と、中央部に駆動軸(B)の支持筒体(49)が突
    設され、当該支持筒体(49)を前記第2カバー体(3
    b)の筒状ガイド体(59)内へ遊嵌することにより回
    転自在に支持された第2遊星歯車台(51b)とから構
    成した請求項1に記載のベアリングモータ。
  7. 【請求項7】 駆動軸(B)及びシャフト(50)の中
    心軸(φ)を中心として、これより外方向へ向かって第
    1遊星歯車(52a)及び第2遊星歯車(52b)の中
    心軸、第1固定内歯車(54)及び第2固定内歯車(5
    5)のピッチ径軸、スラストベアリングボール(8)の
    中心軸、主磁極(11)及び補助磁極(2)の磁極中央
    線、及びコイル(4)の中央線の順に、各中心軸等を夫
    々配列したことを特徴とする請求項1に記載のベアリン
    グモータ。
  8. 【請求項8】 前記第1遊星歯車台(51a)が保有す
    る支持筒体(57)の外径を、前記スペーサ(7)が保
    有する円筒体(64)の内径より小なる構成とした請求
    項6に記載のベアリングモータ。
JP29291393A 1993-11-24 1993-11-24 ベアリングモータ Pending JPH07147753A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007030558A1 (en) * 2005-09-09 2007-03-15 The Timken Company Compact axial flux motor drive
US8536747B1 (en) 2011-01-03 2013-09-17 Thomas E. Baggett Direct current multi-stage motor

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