JPH07147521A - 高周波素子の実装基板 - Google Patents

高周波素子の実装基板

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JPH07147521A
JPH07147521A JP5292914A JP29291493A JPH07147521A JP H07147521 A JPH07147521 A JP H07147521A JP 5292914 A JP5292914 A JP 5292914A JP 29291493 A JP29291493 A JP 29291493A JP H07147521 A JPH07147521 A JP H07147521A
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layer
frequency element
pattern
board
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JP5292914A
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Kiyoshi Kondo
近藤  清
Isao Akitake
勇夫 秋武
Makoto Katagishi
片岸  誠
Shuichi Sekiguchi
周一 関口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0237High frequency adaptations
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • H05K1/181Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with surface mounted components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4673Application methods or materials of intermediate insulating layers not specially adapted to any one of the previous methods of adding a circuit layer
    • H05K3/4676Single layer compositions

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  • Microwave Amplifiers (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層基板の層間寄生容量による高周波素子の
性能劣化を低減しつつ多層薄型化し、主に低コストで基
板の小形軽量化を図った基板構造を提供すること。 【構成】 薄型多層基板1の高周波素子2の実装部分の
基板4bの誘電体の誘電率を他の部分4aより低い誘電
率の誘電体で形成する基板構造。 【効果】 多層基板をさらに多層薄型化した場合におい
ても層間寄生容量による高周波素子の性能劣化を低減
し、主に低コストで基板の小形軽量化した基板を構成で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話機の薄型多層基
板などにおいて主に用いられ、低コストで小形軽量化す
るのに適した基板に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機のように高周波信号からベー
スバンド信号をまでを扱った回路は小形軽量化を図るた
めに高周波部とベースバンド信号処理部を同一の薄型多
層基板に納めたものが多くなっている。従来、高周波帯
の増幅回路やフィルタには入出力回路や線路を分布定数
回路にて構成するので、小形化を図るためには回路を実
装する基板としてより高い誘電率(例えばアルミナセラ
ミック:比誘電率εr=10)の基板を用いる傾向があ
った。
【0003】図6は従来の高周波素子の実装基板の一構
成例を示した図である。図6(a)は基板1を1層目側
から見た図、図6(b)は基板1の断面図である。高周
波素子2は基板1の1層目のパターン3aに面実装され
ている。基板は主にパターン3aと2層目のパターン3
b間の層間距離dに応じて寄生容量が生じない程度の誘
電率εの誘電体4bにて形成し、高周波素子2周辺の分
布定数線路(回路)の部分のみ高誘電率ε’の誘電体4
aで形成する。この基板構造により高周波素子2に生ず
る寄生容量Cを低減し、高周波素子2周辺の分布定数回
路の小形化を図り、さらに多層基板の層間距離dの短縮
を行なうことで軽量化を実現することができる。しかし
この構造を簡単に実現する代替え手段がなく、小形軽量
化に非常に有効であるが、基板の製作に工程がかかり高
コストとなってしまう。
【0004】図7は従来の高周波素子の実装基板の他の
構成例を示した図である。図7(a)は基板1を1層目
側から見た図、図7(b)は基板1の断面図である。基
板1は低誘電率の誘電体4b(例えばガラスエポキシ;
比誘電率4.8)で形成された薄型多層の親基板と、高
誘電率の誘電体(例えばアルミナセラミックやガラス熱
硬化ポリフェニレンオキサイド;比誘電率10)で形成
された十分に厚い2層の子基板(モジュール)で構成さ
れる。高周波素子2は子基板の1層目パターン上に面実
装されている。この基板構造(高周波回路のモジュール
化)にすることにより高周波素子2に生ずる寄生容量C
を低減し、高周波素子2周辺の分布定数回路の小形化を
図り、さらに多層基板の層間距離dの短縮を行なうこと
で軽量化を実現することができる。しかしこの方法も小
形軽量化に非常に有効であるが、モジュール化するため
の子基板の材料費や親基板への実装費などで高コストと
なってしまう。
【0005】特開昭60−106215号公報には、高
周波増幅器に有する分布定数線路の部分をそれ以外の基
板の誘電率よりも高い誘電体で形成することにより小形
化を図っているが、製造工程の増加による高コスト化や
多層基板への応用が困難であった。従ってベースバンド
信号処理部を含めた薄型多層基板とは別に高誘電率の子
基板上に高周波回路を実装し次に子基板を多層基板上に
実装する方法(高周波モジュール化)もある。しかしな
がら、この方法は基板面積は小さくなるが、子基板分の
厚みや重さの増加と、材料や製造工程の増加による高コ
スト化が問題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特に低コスト化を考
え、さらに基板の(携帯電話機の)小形軽量化を図るに
は、高周波部をベースバンド信号処理部と同一の多層基
板に納めるのが理想的であるが、(小形軽量化のため
に)多層化が進みさらに層間距離が小さくなるにつれ、
実装する高周波素子と基板内層のパターンとの間に発生
する寄生容量によって性能が劣化するという問題があっ
た。本発明の目的は、多層で層間距離が小さい薄型多層
基板上に高周波素子を面実装する場合の素子と内層パタ
ーン間に生ずる寄生容量を低減する基板を提供すること
にある。本発明の他の目的は、薄型多層基板上に高周波
素子を面実装する場合の素子と内層パターン間に生ずる
寄生容量を低減し、高周波素子の性能劣化を抑えるため
の基板を提供することにある。本発明の更に他の目的
は、薄型多層基板上に高周波素子を面実装する場合の素
子と内層パターン間に生ずる寄生容量を低減し、高周波
素子の性能を維持しながら基板の多層化と層間距離の短
縮化を図り、基板を小形軽量化するための基板を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高周波
素子実装部分の基板を他より低い誘電率の誘電体で形成
した基板が提供される。また、本発明によれば、高周波
素子実装部分の内層のパターンを削除した多層基板が提
供される。また、本発明によれば、高周波素子実装部分
の基板を他より低い誘電率の誘電体で形成し、さらに内
層のパターンを削除した多層基板が提供される。
【0008】
【作用】本発明によれば、高周波素子実装部分の基板を
他より低い誘電率の誘電体で形成し、さらに内層のパタ
ーンを削除した多層基板構造とすることで、高周波素子
と基板内層パターンとの間に生ずる寄生容量を低減し、
基板に実装する高周波回路の性能を維持しながら基板の
多層化と層間距離の短縮化を図り、基板を小形軽量化す
ることができる。
【0009】
【実施例】高周波素子を用いて増幅回路などを構成する
場合、素子の入出力や周辺回路には分布定数回路(線
路)が用いられている。従って回路を小形化するにはこ
の分布定数回路の面積を小さくすることが必要であり、
そのため回路を実装する基板としてより高い誘電率の基
板を用いる傾向があった。携帯電話機などの基板におい
ては高周波部もベースバンド信号処理部を含めた多層基
板に面実装することが多く、さらに小形化と同時に軽量
化及び低コスト化を進める必要がある。従って基板の薄
型多層化を行なうが、多層化が進みさらに層間距離が小
さくなるにつれ、実装する高周波素子と基板内層のパタ
ーンとの間に発生する寄生容量によって性能が劣化する
という問題が生ずるようになる。本発明はこの問題を解
決するものであり薄型多層基板上に面実装しても高周波
素子の性能劣化が少なく、基板さらには携帯電話機の小
形軽量化を容易かつ低コストで実現するものである。
【0010】図1は本発明による高周波素子の実装基板
の具体的な構造の一構成例を示した図である。図1
(a)は基板1を1層目側から見た図、図1(b)は基
板1の断面図である。高周波素子2は基板1に面実装さ
れている。高周波素子2(または1層目のパターン3
a)と2層目以降のパターン3bとの間に生ずる寄生容
量Cは、 C=ε×S÷d …(数式1) (ε…誘電率、S…パターン面積、d…パターン間距
離) で決まっている。いま小形軽量化のため基板を薄型多層
化し層間距離(パターン間距離)dが小さくなるにつ
れ、実装する高周波素子2と基板内層のパターン3bと
の間に発生する寄生容量Cが大きくなる。このとき(数
式1)より誘電率εを小さくすれば寄生容量を低減でき
る。具体的には図1のように高周波素子2の面実装部分
の誘電体4bを、他の部分の誘電体4aの誘電率εより
低いもので形成する。この基板構造により高周波素子2
周辺の分布定数回路の小形化を図りながら高周波素子2
に生ずる寄生容量Cを低減し、さらに多層基板の層間距
離dの短縮を行なうことで軽量化を実現することができ
る。
【0011】図2は本発明による高周波素子2の実装基
板の他の構成例を示した図である。図2(a)は基板1
を1層目側から見た図、図2(b)は基板1の断面図で
ある。高周波素子2は基板1に面実装されている。高周
波素子2(または1層目3aのパターン)と2層目以降
のパターン3b、3c、…3nとの間に生ずる寄生容量
Cは、 C=ε×S÷d …(数式1) (ε…誘電率、S…パターン面積、d…パターン間距
離) で決まっている。いま小形軽量化のため基板を薄型多層
化し層間距離(パターン間距離)dが小さくなるにつ
れ、実装する高周波素子2と基板内層のパターン3b、
3c、…3nとの間に発生する寄生容量Cが大きくな
る。このとき高周波素子2の実装面のパターン3a(最
上層)と基板内層のパターン3b、3c、…3nの干渉
を排除すれば(数式1)よりパターン面積Sを小さくか
つパターン間距離dを大きくしたことになる。具体的に
は図2のように高周波素子2の面実装部分の内層パター
ン3b、3c、…3nの内、パターン3bまたはパター
ン3b、3cまたはパターン3b、3c、…3nを削除
する。この基板構造により高周波素子2に生ずる寄生容
量Cを低減し、高周波素子2周辺の分布定数回路の小形
化を図り、さらに多層基板の層間距離dの短縮を行なう
ことで軽量化を実現することができる。
【0012】図3は本発明による高周波素子の実装基板
の更に他の構成例を示した図である。図3(a)は基板
1を1層目側から見た図、図3(b)は基板1の断面図
である。高周波素子2は基板1に面実装されている。高
周波素子2(または1層目3aのパターン)と2層目以
降のパターン3b、3c、…3nとの間に生ずる寄生容
量Cは、 C=ε×S÷d …(数式1) (ε…誘電率、S…パターン面積、d…パターン間距
離) で決まっている。いま小形軽量化のため基板を薄型多層
化し層間距離(パターン間距離)dが小さくなるにつ
れ、実装する高周波素子2と基板内層のパターン3b、
3c、…3nとの間に発生する寄生容量Cが大きくな
る。このとき(数式1)より誘電率εを小さくし、かつ
パターン面積Sを小さくかつパターン間距離dを大きく
して寄生容量を低減できる。具体的には図3のように高
周波素子2の面実装部分の誘電体4bを、他の部分の誘
電体4aの誘電率εより低いもので形成し、さらに高周
波素子2の面実装部分の内層パターン3b、3c、…3
nの内、パターン3bまたはパターン3b、3cまたは
パターン3b、3c、…3nを削除してこれにより高周
波素子2の実装面のパターン3a(最上層)と基板内層
のパターン3b、3c、…3nの干渉を排除する。この
基板構造により高周波素子2に生ずる寄生容量Cを低減
し、高周波素子2周辺の分布定数回路の小形化を図り、
さらに多層基板の層間距離dの短縮を行なうことで軽量
化を実現することができる。
【0013】図4は本発明による高周波素子の実装基板
の更に他の構成例を示した図である。図4(a)は基板
1を1層目側から見た図、図4(b)は基板1の断面図
である。高周波素子2は基板1に面実装されている。高
周波素子2(または1層目3aのパターン)と2層目以
降のパターン3b、3c、…3nとの間に生ずる寄生容
量Cは、 C=ε×S÷d …(数式1) (ε…誘電率、S…パターン面積、d…パターン間距
離) で決まっている。いま小形軽量化のため基板を薄型多層
化し層間距離(パターン間距離)dが小さくなるにつ
れ、実装する高周波素子2と基板内層のパターン3b、
3c、…3nとの間に発生する寄生容量Cが大きくな
る。このとき(数式1)より誘電率εを小さくし、かつ
パターン面積Sを小さくかつパターン間距離dを大きく
して寄生容量を低減できる。具体的には図4のように高
周波素子2の面実装部分を基板の最下層パターン3nか
ら最大でパターン3bまでスルーホールをあけ、誘電率
ε(空気ε=ε0)は小さく高周波素子2の実装面のパ
ターン3a(最上層)と基板内層のパターン3b、3
c、…3nの干渉を排除する。この基板構造により高周
波素子2に生ずる寄生容量Cを低減し、高周波素子2周
辺の分布定数回路の小形化を図り、さらに多層基板の層
間距離dの短縮を行なうことで軽量化を実現することが
できる。
【0014】図5は本発明による高周波素子の実装基板
の一実施例を示した図である。図5(a)は本発明の基
板に実装する高周波素子10とその周辺の分布定数回路
11を示した図であり、また図5(b)は高周波素子1
0の特性を示した図である。実装する高周波素子10は
高移動度トランジスタHEMTを使用した。被増幅信号
は分布定数回路11で形成された入力整合回路11の入
力12に入力され、入力整合回路11の出力はHEMT
のゲート端子10gに入力し、HEMTで増幅された信
号はドレイン端子10dにて後段の回路へ出力し、ソー
ス端子10sは接地している。またHEMT10と入力
整合回路11の接続点から、HEMT10側を見た反射
係数をS11,入力整合回路11側を見た反射係数をΓ
sとする。いま図5(b)の入力整合回路11の反射係
数平面20上に、普通の薄型多層基板上にHEMT10
を実装した場合のHEMTの反射係数S11の共役複素
数(整合最適反射係数)S11*を示す点21aを、本
発明の薄型多層基板上にHEMT10を実装した場合の
HEMTの反射係数S11の共役複素数S11*を示す
点21bを、また両者に共通する入力整合回路11の雑
音最小反射係数Γoptを示す点22を各々示す。また
各点の実測値は、 S11*(21a)=ang0.92,deg32.0 S11*(21b)=ang0.88,deg25.8 Γopt(22) =ang0.90,deg10.0 (但しfreq=870MHz,Vcc=3.3V,I
cc=2.1mA) であった。
【0015】この結果より位相回転量にして6.2度分
だけ寄生容量が低減したことが分かる。また実際の入力
整合回路11の反射係数Γsは整合最適反射係数S11
*を示す点21aまたは21bと雑音最小反射係数Γo
ptを示す点22とのトレードオフを取るので2点が近
い方が高性能な低雑音増幅器ができる。従って本発明の
構造を持った基板にHEMTなどの低雑音素子を実装す
ることで、低雑音でかつ高利得な低雑音増幅器を実現
し、さらにHEMT10周辺の分布定数回路11の小形
化を図り、さらに多層基板の層間距離dの短縮を行なう
ことで軽量化を実現することができる。また内層パター
ンの削除やスルーホール処理は容易であり、材料及び作
業工程増による高コスト化の問題はなく、主に低コスト
で性能を維持しながら基板の小形軽量化を図ることがで
きる。
【0016】図8は本発明による高周波素子の実装基板
構造の携帯電話機への適用例を示した図である。図8
(a)、(b)は携帯電話機の基板の一部分であり、図
8(a)はその断面図、図8(b)は1層目側から見た
図である。また図8(c)は携帯電話機の高周波部のブ
ロック図である。本発明は図8(c)に示した携帯電話
機の高周波素子(能動素子、受動素子)の実装部分のす
べての箇所に適用できる。本発明の一例として図8
(a)、(b)に受信初段増幅器203への適用例を示
し、以下で説明する。受信初段増幅器203には雑音指
数特性と同時に利得の十分大きな周波数特性が要求され
る。薄型多層基板上に受信初段増幅器203に用いるH
EMTなどの高周波素子101を面実装する場合、1層
目と2層目の距離が小さいことで発生する寄生容量によ
り高周波素子101の特性が変化してしまう。ここで特
に問題となるのはHEMT入力端子(ゲ−ト)の寄生容
量により入力整合最適反射係数が雑音最小反射係数から
離れて、雑音と利得のいずれかの特性が劣化することで
ある。従ってこの寄生容量を低減するため図8(a)に
示すように高周波素子(HEMT)の実装部分の基板2
層目GNDパタ−ンを削除する。これにより実装部分の
基板1層目と基板内層GNDパタ−ン(3層目)との距
離が大きくなり寄生容量が低減できる。またGNDパタ
−ンを削除する範囲は図8(b)に示すように入出力整
合回路などに用いているマイクロストリップインダクタ
にかからない程度に充分大きくとる。これによりマイク
ロストリップインダクタの基板上の面積を大きくしない
でかつ寄生容量を低減し、回路の小型化と高性能化を簡
単な手段で実現することができる。さらに図8(c)に
示した他の高周波素子についても寄生容量は周波数特性
などに大きく影響するので本発明の適用は有効である。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、高周波素子実
装部分の基板を他より低い誘電率の誘電体で形成し、さ
らに内層のパターンを削除した多層基板構造とすること
で、高周波素子と基板内層パターンとの間に生ずる寄生
容量を低減することができる。またこの基板構造を用い
ることにより、基板に実装する高周波回路の性能を維持
しながら基板の多層化と層間距離の短縮化を図り、基板
を小形軽量化することができる。したがって、この高周
波素子の実装基板を用いることにより、携帯用電話機等
の小型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高周波素子の実装基板の一構成例
を示した図である。
【図2】本発明による高周波素子の実装基板の他の構成
例を示した図である。
【図3】本発明による高周波素子の実装基板の更に他の
構成例を示した図である。
【図4】本発明による高周波素子の実装基板の更に他の
構成例を示した図である。
【図5】本発明による高周波素子の実装基板の更に他の
実施例を示した図である。
【図6】従来の高周波素子の実装基板の一構成例を示し
た図である。
【図7】従来の高周波素子の実装基板の他の構成例を示
した図である。
【図8】本発明による高周波素子の実装基板の携帯電話
機への適用例を示した図である。
【符号の説明】 1 薄型多層基板 2 高周波素子 3a 1層目(最上層;実装面;銅箔パターン) 3b 2層目(銅箔パターン) 3c 3層目(銅箔パターン) 3n n層目(最下層;銅箔パターン;nは正数) 4a 高誘電率の誘電体 4b 低誘電率の誘電体 5 スルーホール 10 高周波素子の例、HEMT 10g HEMTのゲート端子 10d HEMTのドレイン端子 10s HEMTのソース端子 11 入力整合回路(分布定数線路、回路) 12 入力端子 20 入力反射係数平面(スミスチャート) 21a 整合最適反射係数S11*(普通の多層基板を
用いたもの) 21b 整合最適反射係数 〃 (本発明の多層基板を
用いたもの) 22 雑音最小反射係数Γopt 101 高周波素子(HEMT,etc) 102 1層目(最上層;実装面;銅箔パターン) 103 2層目(銅箔パターン) 104 3層目(銅箔パターン) 105 4層目(最下層;銅箔パターン) 106 銅箔パターン 107 他の面実装部品 108 マイクロストリップインダクタ 201 アンテナ 202 誘電体分波器 203 受信初段増幅器、低雑音増幅器 204 帯域通過濾波器、SAWフィルタ 205 第1周波数混合器 206 受信電圧制御発振器、第1局発発振器、送信局
発発振器 207 受信局発緩衝増幅器 208 送信局発緩衝増幅器 209 送信周波数混合器 210 帯域通過濾波器、SAWフィルタ 211 電力増幅器 212 アイソレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 周一 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社日立 製作所情報映像メディア事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波素子を面実装した基板において、 該基板は、前記高周波素子の面実装部分を他の部分より
    低い誘電率の誘電体で形成したことを特徴とする高周波
    素子の実装基板。
  2. 【請求項2】 高周波素子を1層目に面実装した少なく
    とも3層以上の多層基板において、 該多層基板は、前記高周波素子の面実装部分の少なくと
    も2層目を含む1層目以外のパターンを削除したことを
    特徴とする高周波素子の実装基板。
  3. 【請求項3】 高周波素子を1層目に面実装した少なく
    とも3層以上の多層基板において、 該多層基板は、前記高周波素子の面実装部分を他の部分
    より低い誘電率の誘電体で形成し、該面実装部分の少な
    くとも2層目を含む1層目以外のパターンを削除したこ
    とを特徴とする高周波素子の実装基板。
  4. 【請求項4】 高周波素子を最上層の1層目に面実装し
    た少なくとも3層以上の多層基板において、 該多層基板は、前記高周波素子の面実装部分について該
    基板の最下層から最大限2層目までスルーホールを設け
    たことを特徴とする高周波素子の実装基板。
  5. 【請求項5】 SAWフィルタなどの高周波受動素子ま
    たはMESFET、HEMTなどの高周波能動素子を前
    記基板の最上層に実装し、該基板最上層のパターンと該
    基板内層もしくは最下層のパターンとの間に発生する寄
    生容量を低減することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の高周波素子の実装基板。
JP5292914A 1993-11-24 1993-11-24 高周波素子の実装基板 Pending JPH07147521A (ja)

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