JPH071470U - 園芸用の連続表示片 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子プリンタ等を用いて連続印字が可能な園
芸用の連続表示片を提供することを目的とする。 【構成】 耐水性と印字適性とのある樹脂合成紙から成
る厚手の連続用紙１，１１の長手方向に、ミシン目２，
２２を施して形成される杭部３，１３の表面に、植木、
草花等の名称５，１５、価格６，１６、およびバーコー
ド７，１７を印字して成る園芸用の連続表示片１０，２
０を得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は特に園芸用の表示片に好適な連続する表示片に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種、園芸用の表示片は一般的に杭状となした薄板に、植木、草花等の種目 を直接、マジックインキで手書きするか、［図６］に示すように、薄板の杭３０ に種目、価格、およびバーコードを印字したラベル３１を貼着した構成で、この 杭３０を植木鉢等に差し込んで使用に供している。

【０００３】 更には実開昭５７−１４８１７５（両面テープの剥離紙と園芸用ラベル）に開 示されているように、この杭状表示体は［図８］に示すように、アルミ鈑４１と なし、このアルミ鈑４１の表面に透明ビニールテープ４４が接着剤４５にて貼着 された構成を呈する。かくして植木名を表示するのにはアルミ鈑４１から透明ビ ニールテープ４４を一部分、剥離して、このアルミ鈑４１の表面にマジックイン キ等の筆記具で手書文字４６となし、再び前記剥離した透明ビニールテープをア ルミ鈑に再貼着して使用に供する。またこの製法は［図７］に示すように、幅広 のアルミテープ４０はアルミ鈑４１と接着剤４５付の透明ビニールテープ４４と の二層構成から成り、前記幅広のアルミテープ４０にミシン目４２が施されて値 札（表示片）として量産が可能である旨、示唆している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記の如く、薄板の杭に印字を施したラベルを貼着する方式では、ラベルを杭 に貼着する手間を要し、更にはアルミ鈑と透明ビニールテープとの二層構成のア ルミ鈑杭においては、二層構成なので、材料費が嵩むと共に、植木名を手書きす る手間を要する。

【０００５】 そこで本考案はラベルの貼着の手間を省略すると共に、一層構成として材料費 の節減と、更には植木、草花等の表示を電子プリンタ等で連続印字を施して、量 産に適した園芸用の連続表示片を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の園芸用の連続表示片１０，２０において、耐水性と印字適性のある樹 脂合成紙から成る連続用紙１，１１の長手方向に、一定の間隔を置いてミシン目 ２，１２が施され、このミシン目の幅方向の一方側に尖端４，１４を形成して、 杭部３，１３を型作り、この各杭部の上方に、植木、草花等の名称５，１５、価 格６，１６およびバーコード７，１７を印字した構成としてある。

【０００７】

【作用】

［図１］および［図３］に表すような耐水性と印字適性のある樹脂合成紙から 成る連続用紙１，１１には、あらかじめその長手方向に一定の間隔を置いてミシ ン目２，１２が施され、このミシン目の幅方向の一方側には尖端４，１４を設け てある。かくしてこのミシン目２，１２を切り離して［図２］および［図４］に 示すような個々の樹脂合成紙の表示片１０，２０を形成する。 更に前記連続用紙１，１１の幅方向の他方側、すなわち各杭部３，１３となす 部分には植木名、草花名である名称５，１５、価格６，１６、およびこれらを包 含したバーコード７，１７を電子プリンタ等を用いて連続印字をする。

【０００８】

【実施例】

本考案の園芸用の連続表示片の第一実施例を［図１］［図２］に示し、その第 二実施例を［図３］［図４］に示してある。 第一実施例と第二実施例とは表示片１０，２０の尖端４，１４が尖っているか 、平面との相違で、かつ表示片１０，２０の幅寸法が小か大かの相違なので両実 施例を同時に説明する。

【０００９】 ［図１］および［図３］を参照して連続用紙１，１１は耐水性と印字適性のあ る樹脂合成紙である。この樹脂合成紙は例えばポリエステル含有の三菱ダイヤホ イル１８８（商品名）で、その厚みは１８８ミクロンの厚手のものである。 この連続用紙１，１１の長手方向に等間隔なミシン目２，１２が施され、該ミ シン目２，１２の幅方向の一方側に尖端４，１４を形成して、杭部３，１３を形 作る。

【００１０】 かくしてこの連続用紙１，１１の表面において、各杭部３，１３の上部に位置 する部分に、植木、草花等の名称５，１５、価格６，１６およびこれらを包含し たバーコード７，１７を電子プリンタ等を用いて印字が施される。尚、この連続 用紙１，１１の裏面にはあらかじめ各杭部３，１３毎に印字検出用のマーク８， １８が印刷されている。

【００１１】 また第二実施例の［図３］においては、各杭部１３のほぼ中央に、包囲線１９ ａが施され、該包囲線内に丸、三角、四角、菱形を呈する記号１９ｂを有し、該 記号内に項目別な注意事項が記載されている。この注意事項は例えば肥料、水、 温度、日当、病気等が１〜２行程度、印字される。 かくして前記連続用紙１，１１に所望の印字が施された用紙は、必要の枚数、 指先等で、そのミシン目２，１２に沿って切り離すと、［図２］および［図４］ のポリエステル紙から成る表示片１０，２０を完成する。

【００１２】 この完成した表示片１０，２０を［図５］に示すような植木鉢２１に植付けら れた植木２３の土壌２２部分に、差し込んで、展示および販売に供するものであ る。

【００１３】 尚、表示片１０，２０への名称、価格、バーコードの印字は電子プリンタ等で 行うため、その印字配列の組合せ及び縦印字、横印字の組合せは任意に行える。 更にはこれ等の文字、記号を必要に応じて拡大または縮小表示することも可能で ある。

【００１４】

【効果】 本考案は叙述の如く、電子プリンタ等にて印字が施される連続用紙１，１１は 耐水性と印字適性のある樹脂合成紙から成り、この連続用紙に施されたミシン目 ２，１２にてその一方側に尖端４，１４を形成する杭部３，１３となし、この連 続用紙から各々切り離して個々の表示片１０，２０を形成する。従ってこの表示 片１０，２０を植木鉢等の土壌への差し込みが容易である。また耐水性と印字適 性とを有するので、雨天時や植木への散水時においても表示片１０，２０の全体 が耐久性を有し、表示片の各種印字も消えない。

【００１５】 また本考案の表示片１０，２０は一層から成る連続用紙１，１１から構成され 、かつこの連続用紙にプリンタにて連続印字されるものである故、従来の板杭３ ０へのラベル３１の貼着の手間が省略できる。更に従来のアルミ鈑４１と接着剤 ４５付の透明ビニールテープ４４との二層構成に比してコストの低廉と、アルミ 鈑への植木名等の手書構成に比して遥かに迅速で、見易く、体裁が良い表示片を 得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の園芸用の連続表示片の第一実施例の平
面図である。

【図２】同上、一枚となした表示片の斜視図である。

【図３】同上、第二実施例の平面図である。

【図４】同上、一枚となした表示片の斜視図である。

【図５】植木鉢に本考案の表示片を差し込んだ斜視図で
ある。

【図６】従来の表示杭の斜視図で、板状の杭に、ラベル
を貼着した状態である。

【図７】従来の連続表示片の平面図で、アルミ鈑と接着
剤付の透明ビニールテープとの二層構成である。

【図８】同上、一枚の表示片となした斜視図である。

【符号の説明】

１，１１ 連続用紙 ２，１２ ミシン目 ３，１３ 杭部 ４，１４ 尖端 ５，１５ 名称 ６，１６ 価格 ７，１７ バーコード １０，２０ 表示片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耐水性と印字適性のある樹脂合成紙から
   成る連続用紙（１，１１）の長手方向に一定の間隔を置
   いてミシン目（２，１２）が施され、該ミシン目の幅方
   向の一方側に尖端（４，１４）を形成して、杭部（３，
   １３）となし、該各杭部に植木、草花等の名称（５，１
   ５）、価格（６，１６）およびバーコード（７，１７）
   を印字して成る園芸用の連続表示片（１０，２０）。