JPH07146015A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH07146015A
JPH07146015A JP5295171A JP29517193A JPH07146015A JP H07146015 A JPH07146015 A JP H07146015A JP 5295171 A JP5295171 A JP 5295171A JP 29517193 A JP29517193 A JP 29517193A JP H07146015 A JPH07146015 A JP H07146015A
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compressor
shell
calculator
torque
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JP5295171A
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Shusaku Watakabe
周作 渡壁
Keiji Ogawa
啓司 小川
Izumi Yoshida
泉 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、空気調和装置に用いられるインバ
ータ装置に関するものにおいて、効率を演算し、圧縮機
の1次電圧、位相角を補正することにより、常に効率の
良い空気調和装置を提供することを目的とする。 【構成】 アキュームレータ37を有する空気調和装置
に対して、圧縮機1の吐出温度を検出するシェル吐出温
度検出器38と、吸入管内のシェル吐出圧力を検出する
シャル吐出圧力検出器39と、吸入管のシェル吸入温度
を検出するシェル吸入温度検出器40と、吸入管のシェ
ル吸入圧力を検出するシェル吸入圧力検出器57と、圧
縮機仕事量を演算するエンタルピ演算器41と、現在の
圧縮機のトルクを推定するトルク推定器42と、効率を
演算する効率確認器52で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮機をベクトル制御に
より、インバータ制御をするための制御装置を備えた空
気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電源の周波数を可変にするインバ
ータ装置を用いて圧縮機の回転数を増減し、能力制御を
行う空気調和装置が利用されてきている。
【0003】また汎用インバータのインバータ制御方式
としては優れた応答性、及び省電力性が得られることか
ら、ベクトル制御の採用が多い。そのため近年空気調和
装置の圧縮機の可変速制御方式にもベクトル制御が適用
されてきている。
【0004】このベクトル制御方式には、二次磁束をベ
クトル量として検出し一次電流の制御信号に用いる磁束
検出形ベクトル制御方式と、磁束ベクトルを電動機定数
に基いて演算し制御するすべり周波数形ベクトル制御方
式が知られている。
【0005】従来の技術としては、例えば、特開平2−
202387号公報に示されたものがある。
【0006】以下図面を参照しながら、従来技術の動作
の一例について 図7、図8、図9、図10、図11を
用いて説明する。
【0007】図7は従来の空気調和装置の構成図であ
る。図8は従来の空気調和装置のインバータ装置である
すべり周波数形ベクトル制御装置のブロック図である。
【0008】図9は図7のトルク電流演算器の構成を示
したブロック図である。図10は図7のすべり周波数演
算器の構成を示したブロック図である。
【0009】図11は従来の空気調和装置のインバータ
装置である磁束検出形ベクトル制御装置のブロック図で
ある。
【0010】図7において、1は圧縮機、2は四方弁、
3は室内熱交換器、4は減圧装置、5は室外熱交換器で
あり、これらを環状に連結して冷凍回路を構成してい
る。
【0011】6は室内ファン、7は室外ファンである。
8は圧縮機1の回転数制御を行うインバータ制御装置で
あり、9は三相交流電源である。すなわち10は室内
機、11は室外機の構成となっている。
【0012】以下2種類のインバータ制御装置につい
て、図8、図9、図10、図11を用いて説明をする。
【0013】従来のすべり周波数形ベクトル制御装置を
図8に示す。圧縮機1は電力変換器12によって可変周
波数の交流電力が供給され、圧縮機1の一次電流ia
1,ib1,ic1を電流検出器13,14,15によ
り検出し、速度を算出する速度検出器16によって回転
周波数ωRをピックアップしている。
【0014】二次磁束指令φ2*は励磁電流演算器17
において励磁電流指令id1*へ、トルク指令τ*はト
ルク電流演算器18とこれに入力されるモータの二次抵
抗R2*によりトルク電流指令iq1*へ変換される。
励磁電流指令id1*とトルク電流指令iq1*はベク
トル回転器19によって回転磁束座標軸(d,q軸)上
での電流値i1*、位相角θ*に変換される。
【0015】一方トルク電流指令iq1*と二次磁束指
令φ2*とモータの二次抵抗R2*を用いて、すべり周
波数演算器20においてすべり周波数指令ωs*を作
り、加算器21により回転周波数ωRとすべり周波数指
令ωs*の和すなわち一次周波数ω1を作る。さらに一
次周波数ω1は積分器22によって積分され回転座標軸
の位相角φ1*を求め、加算器23にて前記dq軸上で
の位相角θ*との和θ1*を演算する。
【0016】ここで、加算器23では(数1)に従い演
算を行う。
【0017】
【数1】
【0018】(数1)により求めたθ1*は静止軸上で
見た電流の位置となる。一次電流の絶対値i1*は励磁
電流成分とトルク電流成分の合成電流であり、位相角θ
1*はその静止2軸上での位置を示す。従って2相−3
相変換器24により一次電流の絶対値i1*、一次電流
の位相角θ1*を2相−3相変換して3相電流指令ia
1*,ib1*,ic1*を作り比較器25,26,2
7において電力変換器の出力電流ia1,ib1,ic
1と比較する。
【0019】その後の電流制御は通常の比例形又は比例
と積分の兼用形の制御器により、実電流が指令電流に一
致するように制御される。
【0020】以上の方法にてベクトル制御は可能にな
る。また、すべり周波数指令ωs*はすべり周波数演算
器により(数2)で演算する。
【0021】
【数2】
【0022】(数2)において、R2*は二次抵抗、L
2*は二次インダクタンス、M*は相互インダクタンス
を示す。
【0023】トルク電流演算器18の構成を図9に示
す。トルク指令τ*を係数器25,26、微分器27を
通して出力された信号と、係数器25のみを通して出力
された信号が作られ、加算器28によりこれらの信号が
加算されトルク電流指令iq1*が出力される。
【0024】すべり周波数演算器20の構成を図10に
示す。トルク電流指令iq1*を係数器29,30を通
して出力された信号は除算器31で二次磁束指令φ2*
で除算され係数器32を通り、すべり周波数指令ωs*
が出力される。
【0025】上述のようにトルク電流指令iq1*およ
びすべり周波数指令ωs*を演算する場合には二次抵抗
R2*が直接関与するが、従来のベクトル制御方式で
は、この二次抵抗R2*を一定として制御を行ってい
た。
【0026】図11は磁束検出形のベクトル制御方式の
例であり磁束は圧縮機1に印加される電圧va1,vb
1,vc1と電流検出器13、14、15によって検出
された一次電流ia1,ib1,ic1をもとにして磁
束演算器33において演算により求められる。
【0027】磁束演算器33の出力は二次磁束ベクトル
の静止2軸成分φα1,φβ1であり、ベクトルアナラ
イザ34によって絶対値成分|φ2|と位相角sin
φ、cosφに変換される。
【0028】一方、二次磁束指令φ2*と発生トルク指
令τ*は励磁電流演算器17とトルク電流演算器18の
処理が行われ回転磁束をd軸に考えた回転座標系におけ
る励磁電流指令id1*、トルク電流指令iq1*に加
工され、ベクトル回転器35は前記励磁電流指令id1
*、トルク電流指令iq1*を、前記位相角φをもとに
固定子座標系における電流指令iα1*,iβ1*に変
換する。
【0029】即ち、ベクトル回転器35の出力iα1
*,iβ1*は二次磁束成分φα1,φβ1を作るため
の電流で、2相−3相変換器36で変換を行って電力変
換器12の一次電流指令ia1*,ib1*,ic1*
を作り、比較器25、26、27で比較を行い、電力変
換器12の出力電流を制御する。
【0030】磁束検出形ベクトル制御方式においては電
流指令を与えて磁束を直接制御するので電動機定数で最
も不確定要素の多い2次側のインダクタンスや抵抗を必
要としない。
【0031】従って、圧縮機1の内部のモータの1次回
路、2次回路の定数が変化しても、磁束演算器33の入
力一次電圧va1,vb1,vc1、入力一次電流ia
1,ib1,ic1の変化として受けとめられ、それに
応じて磁束の演算結果が変るので、パラメータの変化に
よるベクトル制御特性の劣化は少ない。
【0032】しかしながら、磁束を磁束演算器33とベ
クトルアナライザ34により推定することについてはセ
ンサの精度及び分解能に問題が多く、特に低速時の電圧
ひずみのために演算精度に問題があり、実施できないの
が実情である。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
たすべり周波数形ベクトル制御において、温度によって
二次抵抗が変化すると、すべり周波数指令ωs*の計算
に大きな誤差が発生し、圧縮機が最適な効率での運転状
態からはずれ、効率が劣化する。
【0034】従って何等かの手段により効率を最適に補
正する必要がある。本発明は上記課題に鑑み、すべり周
波数形ベクトル制御において、効率を演算し、圧縮機の
1次電圧、位相角を補正することにより、常に最適な効
率を維持できる空気調和装置を提供することを目的とす
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の空気調和装置は、電力変換器により回転数制
御される圧縮機と、前記圧縮機の1次電流を検出する電
流検出器と、2次磁束指令から励磁電流を演算する励磁
電流演算器と、前記電流検出器の1次電流と前記励磁電
流演算器の励磁電流よりトルク電流を演算するトルク電
流演算器と、前記励磁電流演算器の励磁電流と前記トル
ク電流演算器のトルク電流より前記圧縮機に出力する1
次電圧と位相角を演算するベクトル回転器と、前記2次
磁束指令と前記トルク電流演算器のトルク電流よりすべ
り角周波数を演算するすべり周波数演算器と、前記すべ
り周波数演算器のすべり角周波数と所望の回転数である
回転角周波数設定値より前記圧縮機の現在の回転数であ
る実回転角周波数を演算する加算器と、前記圧縮機のシ
ェル吐出温度を検出するシェル吐出温度検出器の出力信
号と、前記圧縮機のシェル吐出圧力を検出するシェル吐
出圧力検出器の出力信号と、前記圧縮機のシェル吸入温
度を検出するシェル吸入温度検出器の出力信号と、前記
圧縮機のシェル吸入圧力を検出するシェル吸入圧力検出
器の出力信号と、前記シェル吐出圧力検出器と前記シェ
ル吸入温度検出器と前記シェル吐出温度検出器と前記シ
ェル吸入圧力検出器の出力信号から圧縮機仕事量を演算
するエンタルピ演算器と、前記エンタルピ演算器からの
出力信号により前記圧縮機のトルク推定値を演算するト
ルク推定器と、前記電流検出器の1次電流と前記加算器
の実回転角周波数と前記ベクトル回転器の1次電圧と前
記トルク推定器のトルク推定値の出力信号により効率を
演算し、前記励磁電流演算器に励磁電流補正値を出力す
る効率確認器により構成されたものであり、前記効率確
認器で効率を演算し、最適な効率になるように1次電圧
と位相角を補正する事を特徴とする。
【0036】
【作用】本発明は上記した構成によって、温度等によっ
て変化する二次抵抗、及びセンサの精度、分解能等によ
り劣化する効率を制御内部で演算し、最適な効率になる
ように1次電圧と位相角を補正を行い、常に効率の良い
運転が可能な空気調和装置が実現できる。
【0037】
【実施例】以下本発明の一実施例の空気調和装置につい
て、図面を参照しながら説明する。従来例と同一の構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0038】図1、図2、図3、図4、図5、図6は、
本発明の第一実施例を示す。図1は本発明の第一実施例
における空気調和装置の概略構成図、図2は本発明の第
一実施例における空気調和装置のインバータ制御装置の
ブロック図、図3は本発明の第一実施例における空気調
和装置のモリエル線図、図4は本発明の第一実施例にお
ける圧縮機仕事量AWとトルク推定値τ**の関係を示
す特性図、図5は本発明の第一実施例における励磁電流
演算器の内部ブロック図、図6は本発明の第一実施例に
おける効率確認器の内部ブロック図である。
【0039】図1において、37はアキュームレータ
で、圧縮機1の吐出ガスを完全に気体の状態で送り込む
ものである。38は圧縮機1のシェル吐出管内の温度を
検出するシェル吐出温度検出器で、39は圧縮機1のシ
ェル吸入管内の圧力を検出するシェル吐出圧力検出器
で、40は圧縮機1のシェル吸入管の温度を検出するシ
ェル吸入温度検出器で、57圧縮機1のシェル吸入圧力
を検出するシェル吸入圧力検出器であり、このシェル吐
出温度検出器38とシェル吐出圧力検出器39とシェル
吸入温度検出器40とシェル吸入圧力検出器57はエン
タルピ演算器41に接続され、エンタルピ演算器41は
トルク推定器42に接続されている。
【0040】またトルク推定器42はベクトル制御指令
演算回路43に接続されている。電流検出器13、1
4、15は電流検出回路44を介して、ベクトル制御指
令演算回路43に接続されている。
【0041】また図2では、43は励磁電流演算器で、
図5より、電動機定数である自己2次インダクタンスL
2と2次磁束指令値φ2*から除算器45より励磁電流
id*を出力し、さらに励磁電流id*は励磁電流補正
値id1*と比較器46に入力され、励磁電流指令値i
d1*が出力される。47はトルク電流演算器で、電流
検出回路12からの1次電流を(数3)、(数4)で演
算することにより、トルク電流iq1*を出力する。
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】
【0044】Iu:電流検出器13の1次電流 Iw:
電流検出器15の1次電流48は励磁電流演算器43の
励磁電流指令値id1*とトルク電流演算器47のトル
ク電流iq1*を(数5)、(数6)で演算することに
より1次電圧指令値V1*を出力するベクトル回転器で
ある。
【0045】
【数5】
【0046】
【数6】
【0047】L1:自己1次インダクタンス L2:自
己2次インダクタンス E:誘導起電力 出力された1次電圧指令値V1*と加算器23の位相角
θ1は2相〜3相変換器を介して、電力変換器12に接
続されている。
【0048】50はすべり周波数演算器で励磁電流演算
器43の励磁電流指令値id1*とトルク電流演算器4
7のトルク電流iq1*を(数2)で演算することによ
りすべり角周波数ωs*を加算器51に出力される。
【0049】また加算器51はすべり角周波数ωs*と
回転角周波数設定値ωoを加算し、実回転角周波数ω1
を積分器22と効率確認器52に出力する。効率確認器
52は、図6より加算器51の実回転角周波数ω1とト
ルク推定器42のトルク推定値τ**を乗算器53で演
算し、その結果とベクトル回転機48の1次電圧指令値
V1*電流検出回路12の1次電流Iを除算器54で演
算すると、効率値νが演算される。この効率値νを記憶
器55に記憶すると、前回演算された効率値ν’が記憶
器55から出力される。出力された効率値ν、ν’を比
較器56により、比較を行いν−ν’<0ならば励磁電
流補正値id1**を+α、ν−ν’>=0ならば励磁
電流補正値id1**を−αした値を出力する。
【0050】以下効率を演算し、1次電圧、位相角の補
正する制御の流れについて、図3、図4、図5、図6を
用いて説明する。
【0051】図3はモリエル線図であり縦軸は圧力、横
軸はエンタルピである。尚、図1において、アキューム
レータ37があるため過熱度が0℃になり、図3のモリ
エル線図になる。この図3のモリエル線図から圧縮機1
のシェル吐出圧力P1とシェル吐出温度T2からエンタ
ルピE2が演算でき、圧縮機1のシェル吸入圧力P2と
シェル吸入温度T1からエンタルピE1が演算でき、す
なわちAW=E2−E1の関係から圧縮機仕事量AWが
演算できる。
【0052】シェル吐出温度検出器38で検出した圧縮
機1のシェル吐出温度T2とシェル吐出圧力検出器39
で検出されたシェル吐出圧力P1とシェル吸入温度検出
器40で検出されたシェル吸入温度T1とシェル吸入圧
力検出器57で検出されたシェル吸入圧力P2はエンタ
ルピ演算器41に入力される。
【0053】エンタルピ演算器41では、図3のモリエ
ル線図より、圧縮機仕事量であるAWを演算し、その結
果をトルク推定器42に入力する。トルク推定器42で
は、図4の圧縮機仕事量AWとトルクτ**の関係か
ら、圧縮機1の現在の圧縮機仕事量AW1であるためト
ルクτ1**を推定し、効率確認器52に出力する。
【0054】以下効率確認器52の動作を図6を用いて
説明する。加算器51にて加算された実回転各周波数ω
1とトルク推定器42により推定されたτ1**を乗算
器53入力し、得られた演算結果を除算器54の入力と
する。除算器54では、乗算器53からの入力と、ベク
トル回転器48からの1次電圧V1*と、電流検出回路
12からの1次電流Iから除算演算を行ない圧縮機1の
現在の効率τを演算する。この効率値νを記憶器55に
記憶すると、前回演算された効率値ν’が記憶器55か
ら出力される。
【0055】出力された効率値ν、ν’を比較器56に
より、比較を行いν−ν’<0ならば励磁電流補正値i
d1**を+α、ν−ν’>=0ならば励磁電流補正値
id1**を−αした値を出力する。
【0056】出力された励磁電流補正値id1**はト
ルク電流演算器47に入力され、図5の比較器46に入
力され除算器46からの励磁電流id*の値を土αだ
け、補正を加え、励磁電流指令id1*が出力される。
【0057】補正された励磁電流指令id1*はベクト
ル回転器48に入力され、1次電圧V1*、位相角θ*
が出力される。この出力された1次電圧V1*、位相角
θ*は前回効率確認器52で演算された効率τ’から励
磁電流補正値id1**だけ補正されて演算した値であ
るため効率τ’より高い値の効率τの1次電圧V1*、
位相角θ*となる。以後1次電圧V1*、位相角θ*の
値では2相〜3相変換器49を介して、電力変換器12
に出力され、圧縮機1を運転する。
【0058】以上のように本実施例によれば、温度等に
よって変化する二次抵抗、及びセンサの精度、分解能等
により劣化する効率を制御内部で演算し、最適な効率に
なるように1次電圧と位相角を補正を行い、常に効率の
良い運転が可能である。またトルクの推定を内部のトル
ク電流で行なわず室外機のシステムの圧力、温度から推
定しているため制御系がずれた場合でも、速やかに安定
した状態にたち戻すことが可能である。また室外機の制
御で使用しているセンザと兼用しているため安価に構成
ができ、容易に実現可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明は、電力変換器によ
り回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機の1次電流を
検出する電流検出器と、2次磁束指令から励磁電流を演
算する励磁電流演算器と、前記電流検出器の1次電流と
前記励磁電流演算器の励磁電流よりトルク電流を演算す
るトルク電流演算器と、前記励磁電流演算器の励磁電流
と前記トルク電流演算器のトルク電流より前記圧縮機に
出力する1次電圧と位相角を演算するベクトル回転器
と、前記2次磁束指令と前記トルク電流演算器のトルク
電流よりすべり角周波数を演算するすべり周波数演算器
と、前記すべり周波数演算器のすべり角周波数と所望の
回転数である回転角周波数設定値より前記圧縮機の現在
の回転数である実回転角周波数を演算する加算器と、前
記圧縮機のシェル吐出温度を検出するシェル吐出温度検
出器の出力信号と、前記圧縮機のシェル吐出圧力を検出
するシェル吐出圧力検出器の出力信号と、前記圧縮機の
シェル吸入温度を検出するシェル吸入温度検出器の出力
信号と、前記圧縮機のシェル吸入圧力を検出するシェル
吸入圧力検出器の出力信号と、前記シェル吐出圧力検出
器と前記シェル吸入温度検出器と前記シェル吐出温度検
出器と前記シェル吸入圧力検出器の出力信号から圧縮機
仕事量を演算するエンタルピ演算器と、前記エンタルピ
演算器からの出力信号により前記圧縮機のトルク推定値
を演算するトルク推定器と、前記電流検出器の1次電流
と前記加算器の実回転角周波数と前記ベクトル回転器の
1次電圧と前記トルク推定器のトルク推定値の出力信号
により効率を演算し、前記励磁電流演算器に励磁電流補
正値を出力する効率確認器を備えることで、温度等によ
って変化する二次抵抗、及びセンサの精度、分解能等に
より劣化する効率を制御内部で演算し、最適な効率にな
るように1次電圧と位相角を補正を行い、常に効率の良
い運転が可能な空気調和装置が実現でき、その実用的効
果は大なるものがある。
【0060】また圧縮機の吐出圧力、吸入温度、吐出温
度、吸入圧力は空気調和装置のシステム制御で使用して
いるため、本発明のと兼用することが出来、容易に実現
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における空気調和装置の概
略構成図
【図2】本発明の第一実施例における空気調和装置のイ
ンバータ制御装置のブロック図
【図3】本発明の第一実施例における空気調和装置のモ
リエル線図
【図4】本発明の第一実施例における圧縮機仕事量AW
とトルク推定値τ**の関係を示す特性図
【図5】本発明の第一実施例における励磁電流演算器の
内部ブロック図
【図6】本発明の第一実施例における効率確認器の内部
ブロック図
【図7】従来例における空気調和装置の概略構成図
【図8】従来例における空気調和装置のすべり周波数形
ベクトル制御インバータ装置のブロック図
【図9】従来例における空気調和装置のすべり周波数形
ベクトル制御インバータ装置のトルク電流演算器のブロ
ック図
【図10】従来例における空気調和装置のすべり周波数
形ベクトル制御インバータ装置のすべり周波数演算器の
ブロック図
【図11】従来例における空気調和装置の磁束検出形ベ
クトル制御インバータ装置のブロック図
【符号の説明】
1 圧縮機 12 電力変換器 38 シェル吐出温度検出器 39 シェル吐出圧力検出器 40 シェル吸入温度検出器 41 エンタルピ演算器 42 トルク推定器 43 励磁電流演算器 44 電流検出器 47 トルク電流演算器 48 ベクトル回転器 50 すべり周波数演算器 51 加算器 52 効率確認器 57 シェル吸入圧力検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 5/41 302 P 9178−5H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換器により回転数制御される圧縮
    機と、前記圧縮機の1次電流を検出する電流検出器と、
    2次磁束指令から励磁電流を演算する励磁電流演算器
    と、前記電流検出器の1次電流と前記励磁電流演算器の
    励磁電流よりトルク電流を演算するトルク電流演算器
    と、前記励磁電流演算器の励磁電流と前記トルク電流演
    算器のトルク電流より前記圧縮機に出力する1次電圧と
    位相角を演算するベクトル回転器と、前記2次磁束指令
    と前記トルク電流演算器のトルク電流よりすべり角周波
    数を演算するすべり周波数演算器と、前記すべり周波数
    演算器のすべり角周波数と所望の回転数である回転角周
    波数設定値より前記圧縮機の現在の回転数である実回転
    角周波数を演算する加算器と、前記圧縮機のシェル吐出
    温度を検出するシェル吐出温度検出器の出力信号と、前
    記圧縮機のシェル吐出圧力を検出するシェル吐出圧力検
    出器の出力信号と、前記圧縮機のシェル吸入温度を検出
    するシェル吸入温度検出器の出力信号と、前記圧縮機の
    シェル吸入圧力を検出するシェル吸入圧力検出器の出力
    信号と、前記シェル吐出圧力検出器と前記シェル吸入温
    度検出器と前記シェル吐出温度検出器と前記シェル吸入
    圧力検出器の出力信号から圧縮機仕事量を演算するエン
    タルピ演算器と、前記エンタルピ演算器からの出力信号
    により前記圧縮機のトルク推定値を演算するトルク推定
    器と、前記電流検出器の1次電流と前記加算器の実回転
    角周波数と前記ベクトル回転器の1次電圧と前記トルク
    推定器のトルク推定値の出力信号により効率を演算し、
    前記励磁電流演算器に励磁電流補正値を出力する効率確
    認器により構成されたものであり、前記効率確認器で効
    率を演算し、最適な効率になるように1次電圧と位相角
    を補正する事を特徴とする空気調和装置。
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