JPH07145845A - ハイドロニューマチックシリンダ - Google Patents

ハイドロニューマチックシリンダ

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Publication number
JPH07145845A
JPH07145845A JP32133393A JP32133393A JPH07145845A JP H07145845 A JPH07145845 A JP H07145845A JP 32133393 A JP32133393 A JP 32133393A JP 32133393 A JP32133393 A JP 32133393A JP H07145845 A JPH07145845 A JP H07145845A
Authority
JP
Japan
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damping force
cylinder
chamber
pressure
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP32133393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hayashi
兼司 林
Hiroyuki Terada
裕之 寺田
Katsuyuki Sano
克幸 佐野
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP32133393A priority Critical patent/JPH07145845A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車重変化に応じた減衰特性を実現し、乗り心
地および操安性の悪化を防止すること。 【構成】 外筒1内に配設されたシリンダ2と、前記シ
リンダ2内に介挿されたピストン31を具備するととも
にアウトレットバルブ36が配設されたピストンロッド
3と、前記外筒1内に一端が係止され前記ピストンロッ
ド3内に介挿されたポンプロッド4と、前記シリンダ2
内に形成された作動室21と、前記外筒1内に配設され
たガスバネ5を構成する気体室51と前記作動室21に
連絡している高圧室52とを区画するダイアフラム53
と、前記ピストン31に形成され第1の減衰力発生バル
ブ61および第1の開弁圧調整手段62を備えたピスト
ンバルブ部材6と、前記シリンダ2および前記ポンプロ
ッド4に係止され第2の減衰力発生バルブ71および第
2の開弁圧調整手段72を備えたベースバルブ部材7と
から成るハイドロニューマチックシリンダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減衰力発生バルブの減
衰力すなわち開弁圧を車重変化に伴う圧力変化を利用し
て調整するハイドロニューマチックシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハイドロニューマチックシリンダ
は、図6に示すように外筒Oとの間に低圧室Lを構成す
る壁部に上端を係止するとともに前記外筒Oの下部に介
挿されたプラグPに下端を係止したダイアフラムDによ
り気体室Kと液体室Fとを区画し、積載量および乗員の
変化により車重が変化した場合においても、自己伸縮に
よってポンプ作用を行い低圧室から高圧室へ作動流体を
供給して車高変化を補償していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のハイドロニ
ューマチックシリンダは、車重の変化に応じて車高変化
を補償することが出来るが、減衰力を制御する手段が無
いため車重の変化に応じて減衰力を補償することが出来
ないので、車重に応じた減衰特性を得ることが出来ない
ため、乗り心地および操安性が悪くなるという問題が有
った。
【0004】そこで本発明者らは、車重の変化に応じて
減衰力発生バルブの減衰力すなわち開弁圧を調整すると
いう本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究開発を重
ねた結果、車重の変化に応じて減衰力を補償して、車重
に応じた減衰特性を実現して、乗り心地および操安性の
悪化を防止するという目的を達成する本発明に到達し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のハイドロニューマチックシリンダは、車
体もしくは車輪の一方に係止された外筒と、前記外筒内
に配設されたシリンダと、前記車体もしくは車輪の他方
に係止されるとともに前記シリンダ内に介挿されたピス
トンを具備するピストンロッドと、前記シリンダ内に形
成され液体が充填された作動室と、高圧室を構成する気
体室と前記作動室に連絡している液体室とを区画するダ
イアフラムと、前記シリンダ内に形成された減衰力発生
バルブと、前記減衰力発生バルブの減衰力を調整する減
衰力調整手段とから成るものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)のハ
イドロニューマチックシリンダは、車体もしくは車輪の
一方に係止された外筒と、前記外筒内に配設されたシリ
ンダと、前記車体もしくは車輪の他方に係止されるとと
もに前記シリンダ内に介挿されたピストンを具備するピ
ストンロッドと、前記シリンダ内に形成され液体が充填
された作動室と、高圧室を構成する気体室と前記作動室
に連絡している液体室とを区画するダイアフラムと、前
記ピストンに形成された減衰力発生バルブと、前記作動
室の圧力によって前記減衰力発生バルブの開弁圧を調整
する減衰力調整手段とから成るものである。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)のハ
イドロニューマチックシリンダは、車体もしくは車輪の
一方に係止された外筒と、前記外筒内に配設されたシリ
ンダと、前記車体もしくは車輪の他方に係止されるとと
もに前記シリンダ内に介挿されたピストンを具備するピ
ストンロッドと、前記シリンダ内に形成され液体が充填
された作動室と、高圧室を構成する気体室と前記作動室
に連絡している液体室とを区画するダイアフラムと、ベ
ースバルブに形成された減衰力発生バルブと、前記高圧
室の圧力によって前記減衰力発生バルブの開弁圧を調整
する減衰力調整手段とから成るものである。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)のハ
イドロニューマチックシリンダは、第2発明に対して、
ベースバルブに形成された第2の減衰力発生バルブと、
前記高圧室の圧力によって前記減衰力発生バルブの開弁
圧を調整する第2の減衰力調整手段とを付加したもので
ある。
【0009】本発明(請求項5に記載の第5発明)のハ
イドロニューマチックシリンダは、第1発明において、
前記減衰力調整手段が、コイルスプリングとリーフスプ
リングとの組み合わせより成り、非線形性を利用するも
のである。
【0010】
【作用】上記構成より成る第1発明のハイドロニューマ
チックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記シリンダ
内に形成された前記減衰力発生バルブの減衰力を車重の
変化に応じて調整するものである。
【0011】上記構成より成る第2発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記ピス
トンに形成された前記減衰力発生バルブの開弁圧を車重
の変化に対応する前記作動室の圧力に応じて調整するも
のである。
【0012】上記構成より成る第3発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記シリ
ンダ内に配設されたベースバルブに形成された前記減衰
力発生バルブの開弁圧を車重の変化に対応する前記高圧
室の圧力に応じて調整するものである。
【0013】上記構成より成る第4発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記ピス
トンに形成された前記減衰力発生バルブの開弁圧を車重
の変化に対応する前記作動室の圧力に応じて調整すると
ともに、前記第2の減衰力調整手段が前記シリンダ内に
配設されたベースバルブに形成された前記第2の減衰力
発生バルブの開弁圧を車重の変化に対応する前記高圧室
の圧力に応じて調整するものである。
【0014】上記構成より成る第5発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記シリ
ンダ内に形成された前記減衰力発生バルブの開弁圧をコ
イルスプリングとリーフスプリングのバネ力の非線形性
を利用して車重の変化に応じて開弁圧を調整するもので
ある。
【0015】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明のハイドロニ
ューマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記シ
リンダ内に形成された前記減衰力発生バルブの減衰力を
車重の変化に応じて調整するもので、車重に応じた減衰
特性を実現して乗り心地および操安性の悪化を防止する
という効果を奏する。
【0016】上記作用を奏する第2発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記ピス
トンに形成された前記減衰力発生バルブの開弁圧を車重
の変化に対応する作動室の圧力によって調整するもの
で、車重の変化に応じて減衰力を補償して、車重に応じ
た減衰特性を実現して乗り心地および操安性の悪化を防
止するという効果を奏する。
【0017】上記作用を奏する第3発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記シリ
ンダ内のベースバルブに形成された前記減衰力発生バル
ブの開弁圧を車重の変化に対応する前記高圧室の圧力に
よって調整するもので、車重の変化に応じて減衰力を補
償して、車重に応じた減衰特性を実現して乗り心地およ
び操安性の悪化を防止するという効果を奏する。
【0018】上記作用を奏する第4発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記複数の減衰力調整手段が前
記ピストンおよびベースバルブにそれぞれ形成された前
記減衰力発生バルブの開弁圧を車重の変化に対応する作
動室および高圧室の圧力によって調整するもので、車重
の変化に応じて有効に減衰力を補償して、車重に応じた
最適な減衰特性を実現して乗り心地および操安性の悪化
を防止するという効果を奏する。
【0019】上記作用を奏する第5発明のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記減衰力調整手段が前記シリ
ンダ内に形成された前記減衰力発生バルブの開弁圧をコ
イルスプリングとリーフスプリングのバネ力の非線形性
を利用して車重の変化に応じて調整するもので、車重の
変化に応じて減衰力を補償して、車重に応じた減衰特性
を実現して乗り心地および操安性の悪化を防止するとい
う効果を奏する。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0021】本実施例のハイドロニューマチックシリン
ダは、図1ないし図5に示すように車体に係止される外
筒1と、前記外筒1内に配設されたシリンダ2と、車輪
に係止され、前記シリンダ2内に介挿されオリフィスが
形成されたピストン31を具備するとともにアウトレッ
トバルブ36が配設されたピストンロッド3と、前記外
筒1内に一端が係止され前記ピストンロッド3内に介挿
されたポンプロッド4と、前記シリンダ2内に形成され
油が充填された作動室21と、前記外筒1内に配設され
たガスバネ5を構成する気体室51と前記作動室21に
連絡している高圧室52とを区画するダイアフラム53
と、前記ピストン31に形成され第1の減衰力発生バル
ブ61および第1の開弁圧調整手段62を備えたピスト
ンバルブ部材6と、前記シリンダ2および前記ポンプロ
ッド4に係止され第2の減衰力発生バルブ71および第
2の開弁圧調整手段72を備えたベースバルブ部材7と
から成るものである。
【0022】前記外筒1は、有底中空円筒体10で構成
され、底部上端に車体への係止部11が形成され、前記
底部に縦断面U字状の介挿部材12が介挿され、内壁と
前記介挿部材12との間に低圧室13が形成され、この
低圧室13の下部にオイルリザーバ14が形成され、こ
のオイルリザーバ14内に連通管15が配設されてい
る。
【0023】前記シリンダ2は、内部に作動室21が形
成される中空円筒体20で構成され、前記外筒1の介挿
部材12の内部に介挿され、上端には前記ベースバルブ
部材7が固着され、外周壁と前記介挿部材12の内周壁
との間に前記作動室21と前記高圧室52とを連絡する
油路24が形成され、下端には前記外筒1の下端との間
に環状のプラグ25が配設されている。したがってシリ
ンダ2の上端に前記ベースバルブ部材7が固着されるの
で、前記介挿部材12と前記ベースバルブ部材7との間
に油路24を介して前記高圧室52に連絡している上方
の部屋27が形成される。
【0024】前記ピストンロッド3は、前記プラグ25
を貫通し内部にポンプ室32が形成され、それぞれ貫通
孔が形成された径の異なる3個の中空円筒体より成る3
重筒構造の中空円筒体30で構成され、下端に車輪を支
持する部材に係止するための係止部34が形成され、最
も径の大きな中空円筒体30Aの上端には前記ピストン
31およびピストンバルブ部材6が固着され、中間の径
の中空円筒体30Bの上端に固着されたリング部材33
にバネにより付勢されたアウトレットバルブ36が配設
され、前記ポンプ室32と前記作動室21とを連絡し得
る構成より成り、最も小径の薄肉の中空円筒体30Cが
前記ポンプロッド4内に介挿されている。したがって、
前記ピストン31によって前記シリンダ2が上方の作動
室21と下方の部屋26に分割される。
【0025】前記ポンプロッド4は、小径の中空円筒体
40で構成され、上端をクッション41を介して前記外
筒1の底部に係止され、長手方向のほぼ中央に内外の周
壁を連絡して前記ピストンロッドと3の中空円筒体30
Cの上端との位置関係により制御する目標車高を決定す
るコントロール開口42が形成され、下端に固着したリ
ング部材44には上部の前記ポンプ室32と下部の部屋
38とを連絡するバネにより付勢されるインレットバル
ブ43が配設され、内部の通路が前記クッション41お
よび前記連通管15を介して前記オイルリザーバ14に
連絡している。
【0026】前記ポンプロッド4が介挿された前記ピス
トンロッド3内において前記リング部材33および44
との間にポンプ室32が形成されている。前記ポンプロ
ッド4の先端に形成されたインレットバルブ43は、前
記リング部材44の下部の部屋38、中空円筒体30C
およびポンプロッド4内の通路を介して前記オイルリザ
ーバ14に連絡するとともに、前記ポンプ室32に連絡
している。前記ピストンロッド3の先端に形成されたア
ウトレットバルブ36が、前記ポンプ室32に連絡する
とともに前記作動室21に連絡している
【0027】したがって、アブソーバが伸びる時には前
記ポンプ室32より前記アウトレットバルブ36を介し
て前記作動室21に油を供給し、逆にアブソーバが縮む
時には前記インレットバルブ43を介してオイルリザー
バ14の油が前記下部の部屋38よりポンプ室32に供
給されるように構成されている。
【0028】前記ダイアフラム53は、ゴム等の膜によ
り構成され、前記外筒1内に配設された介挿部材12の
フランジ部と前記プラグ25の上端とにそれぞれ気密に
係止され、外側のN2 ガスが充填された気体室51と前
記油路24を介して前記作動室21に連絡している高圧
室52とに区画されており、筒状に構成されている。
【0029】前記ピストンバルブ部材6には、図2に示
すように前記ピストンロッド3の中空円筒体30Aの上
端に固着された前記ピストン31に複数形成されたオリ
フィス63により構成される第1の減衰力発生バルブ6
1を挟むように、徐々に外径が小さくなるリーフスプリ
ングが制御ピストンの上下に積層されたリーフスプリン
グ64とこのリーフスプリング64の上部に配設され前
記リーフスプリング64を前記オリフィス63の方向に
付勢するバネ定数が非線形なコニカルなコイルスプリン
グ65とから成る前記第1の開弁圧調整手段62とが介
挿されている。
【0030】したがってアブソーバが伸びるときは、前
記ピストンの下方の部屋26から上方の前記作動室21
へ油が流れ、逆にアブソーバが縮むときは前記作動室2
1から前記下方の部屋26へ流れるように構成されてい
る。
【0031】前記ベースバルブ部材7には、図3に示す
ように複数形成されたオリフィス73により構成される
第1の減衰力発生バルブ71を挟むように、徐々に外径
が小さくなるリーフスプリングが前記ピストンの上下に
積層されたリーフスプリング74とこのリーフスプリン
グ74の上部に配設され前記リーフスプリング74を前
記オリフィス73の方向に付勢するバネ定数が非線形な
コニカルなコイルスプリング75とから成る前記第2の
開弁圧調整手段72とが介挿されている。
【0032】したがってアブソーバが伸びるときは、前
記油路24を介して前記高圧室52に連絡している前記
上方の部屋27から下方の前記作動室21へ油が流れ、
逆にアブソーバが縮むときは前記作動室21から前記上
方の部屋27へ流れるように構成されている。
【0033】上記構成より成る本実施例のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、アブソーバが縮む場合において
は、前記ピストン31を図1中上方に移動するとともに
相対的に前記ポンプロッド4が下方に移動するので前記
ポンプ室31内の容積が増加するため圧力が下がり一定
値を越えると前記オイルリザーバ14の油が連通管15
およびクッション41を介して前記ポンプロッド4内に
入り前記リング部材44の図中下部の部屋38内に供給
されていた油が前記インレットバルブ43のバネの付勢
力に打ち勝ちポンプ室32内に流入する。
【0034】逆にアブソーバが伸びる場合においては、
前記ピストン31を図1中下方に移動するとともに相対
的に前記ポンプロッド4が上方に移動するので前記ポン
プ室32内の油の圧力が上がり一定値を越えると前記ア
ウトレットバルブ36のバネの付勢力に打ち勝ち前記ポ
ンプ室32より前記作動室21に流出して、前記作動室
21の圧力を高め車高上昇を可能にする。
【0035】さらに前記ピストン31が下方に押し下げ
られポンプロッド4の略中央に形成されたコントロール
開口42が前記ピストンロッド3の最も小径の中空円筒
体30Cの先端より露出して前記作動室21に連絡する
と、このコントロール開口42を介して作動室21の油
がポンプロッド4内に流入し前記クッション41および
連通管15を介して前記オイルリザーバ14内に流れる
ので前記作動室21の圧力が低下しアブソーバの高さが
そこで制限される。
【0036】なおアブソーバが縮む場合においては、図
4に示すように前記ピストン31が図1中上方に移動し
て前記ピストン31の上方の作動室21の容積が減少す
るとともに下方の部屋26の容積が増加するため作動室
21と下方の部屋26の間に圧力差が生じ、この圧力差
が前記ピストン31の下方に配設されたコイルスプリン
グ65およびリーフスプリング64の非線形のバネ力に
打ち勝ち図中下方に曲げ変形させて前記減衰力発生バル
ブ61が開弁して、前記作動室21より油を下方の部屋
26に供給して下方の部屋26の圧力を上げるととも
に、図5に示すように前記ベースバルブ部材7の上方に
配設されたコイルスプリング75およびリーフスプリン
グ74の非線形のバネ力に打ち勝ち図中上方に曲げ変形
させて前記減衰力発生バルブ71が開弁して、前記作動
室21より油を前記油路24を介して前記高圧室52に
連絡している上方の部屋27に供給して上方の部屋26
および高圧室52の圧力を上げる。
【0037】次に、アブソーバが伸びる場合において
は、図4に示すように前記ピストン31が図1中下方に
移動して前記ピストン31の上方の作動室21の容積が
増加するとともに下方の部屋26の容積が減少するため
作動室21と下方の部屋26との間に圧力差が生じ、こ
の圧力差が前記ピストン31の上方に配設されたコイル
スプリング65およびリーフスプリング64の非線形の
バネ力に打ち勝ち図中上方に曲げ変形させて、前記下方
の部屋26より油を作動室21に供給して作動室21の
圧力を上げるとともに、図5に示すように前記ベースバ
ルブ部材7の下方に配設されたコイルスプリング75お
よびリーフスプリング74の非線形のバネ力に打ち勝ち
図中下方に曲げ変形させて前記減衰力発生バルブ71が
開弁して、前記油路24を介して前記高圧室52に連絡
している上方の部屋27より油を前記作動室21に供給
して前記作動室21の圧力を上げる。
【0038】前記作動室21内の圧力が高い場合は、前
記ベースバルブ部材7および油路24を介して前記作動
室21に連通している油室により構成される前記高圧室
52内の油の圧力も高いので、前記気体室51との間に
配設されたダイアフラム53が半径方向外方に反転する
ことにより、ダイアフラム53自体を伸縮させること無
く高圧室5の体積変化を可能にするものである。
【0039】上記作用を奏する本実施例のハイドロニュ
ーマチックシリンダは、前記ピストン31およびベース
バルブ部材7にそれぞれ形成された前記減衰力発生バル
ブ61および71の開弁圧を前記開弁圧調整手段62お
よび72が車重の変化に対応する前記作動室21および
前記高圧室52の圧力変化を利用して調整するもので、
車重の変化に応じて有効に減衰力を補償して、車重の変
化に応じた最適な減衰特性を実現して、乗り心地および
操安性の悪化を防止するという効果を奏する。
【0040】また前記本実施例のハイドロニューマチッ
クシリンダは、前記ピストン31およびベースバルブ部
材7の上下にコイルスプリング65およびリーフスプリ
ング64を配設して、アブソーバの伸び側および縮み側
の両方において減衰力の調整を行うことが出来るので、
一方のみを調整するものに比べ広範囲の可変範囲を実現
するとともに、理想的な減衰力を得ることが出来ると言
う効果を奏する。
【0041】さらに前記本実施例のハイドロニューマチ
ックシリンダは、前記ベースバルブ部材7の減衰力の調
整をアブソーバの支持荷重である車重に対応している前
記ガスバネ5を構成する前記高圧室52内の圧力を利用
して行うので、車重変化に対応して減衰力を調整するこ
とが出来るとともに、ベースバルブ部材7の前後におけ
るエアレーション(キャビテイション)の発生を抑制す
るという効果を奏する。
【0042】また前記本実施例のハイドロニューマチッ
クシリンダは、前記減衰力調整手段62および72とし
て非線形のバネ定数を有するコニカルコイルスプリング
を採用したので、車重の変化に対応する最適な開弁圧を
実現するという効果を奏する。
【0043】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の各
記載から当業者が認識することが出来る本発明の技術的
思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施例を示す縦断面図である。
【図2】本実施例のピストンバルブ部材を示す部分縦断
面図である。
【図3】本実施例のベースバルブ部材を示す部分縦断面
図である。
【図4】本実施例のピストンバルブ部材の油の流れを示
す部分縦断面図である。
【図5】本実施例のベースバルブ部材の油の流れを示す
部分縦断面図である。
【図6】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 シリンダ 3 ピストンロッド 4 ポンプロッド 5 高圧室 6 ピストンバルブ部材 7 ベースバルブ部材 10、20 有底中空円筒体 11 係止部 12 介挿部材 13 低圧室 14 オイルリザーバ 15 連通管 21 作動室 22 穴部 23 開口 24、35 油路 25 プラグ 26 下方の部屋 27 上方の部屋 31 ピストン 32 ポンプ室 33、44 リング部材 34 係止部 36 アウトレットバルブ 38 下部の部屋 40 中空円筒体 41 クッション 42 コントロール開口 43 インレットバルブ 51 気体室 52 液体室 53 ダイアフラム 54 屈曲部 61、71 減衰力発生バルブ 62、72 開弁圧調整手段 63、73 オリフィス 64、74 リーフスプリング 65、75 コイルスプリング
フロントページの続き (72)発明者 佐野 克幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体もしくは車輪の一方に係止された外
    筒と、 前記外筒内に配設されたシリンダと、 前記車体もしくは車輪の他方に係止されるとともに前記
    シリンダ内に介挿されたピストンを具備するピストンロ
    ッドと、 前記シリンダ内に形成され液体が充填された作動室と、 高圧室を構成する気体室と前記作動室に連絡している液
    体室とを区画するダイアフラムと、 前記シリンダ内に形成された減衰力発生バルブと、 前記減衰力発生バルブの減衰力を調整する減衰力調整手
    段とから成ることを特徴とするハイドロニューマチック
    シリンダ。
  2. 【請求項2】 車体もしくは車輪の一方に係止された外
    筒と、 前記外筒内に配設されたシリンダと、 前記車体もしくは車輪の他方に係止されるとともに前記
    シリンダ内に介挿されたピストンを具備するピストンロ
    ッドと、 前記シリンダ内に形成され液体が充填された作動室と、 高圧室を構成する気体室と前記作動室に連絡している液
    体室とを区画するダイアフラムと、 前記ピストンに形成された減衰力発生バルブと、 前記作動室の圧力によって前記減衰力発生バルブの開弁
    圧を調整する減衰力調整手段とから成ることを特徴とす
    るハイドロニューマチックシリンダ。
  3. 【請求項3】 車体もしくは車輪の一方に係止された外
    筒と、 前記外筒内に配設されたシリンダと、 前記車体もしくは車輪の他方に係止されるとともに前記
    シリンダ内に介挿されたピストンを具備するピストンロ
    ッドと、 前記シリンダ内に形成され液体が充填された作動室と、 高圧室を構成する気体室と前記作動室に連絡している液
    体室とを区画するダイアフラムと、 ベースバルブに形成された減衰力発生バルブと、 前記高圧室の圧力によって前記減衰力発生バルブの開弁
    圧を調整する減衰力調整手段とから成ることを特徴とす
    るハイドロニューマチックシリンダ。
  4. 【請求項4】 請求項2に対して、 ベースバルブに形成された第2の減衰力発生バルブと、 前記高圧室の圧力によって前記減衰力発生バルブの開弁
    圧を調整する第2の減衰力調整手段とを付加したことを
    特徴とするハイドロニューマチックシリンダ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記減衰力調整手段が、コイルスプリングとリーフスプ
    リングとの組み合わせより成り、非線形性を利用するこ
    とを特徴とするハイドロニューマチックシリンダ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103307165A (zh) * 2012-03-09 2013-09-18 湖北兴升科技发展有限公司 一种氮气弹簧减震器

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