JPH07145720A - 内燃機関用フィルタ再生装置 - Google Patents

内燃機関用フィルタ再生装置

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JPH07145720A
JPH07145720A JP5291712A JP29171293A JPH07145720A JP H07145720 A JPH07145720 A JP H07145720A JP 5291712 A JP5291712 A JP 5291712A JP 29171293 A JP29171293 A JP 29171293A JP H07145720 A JPH07145720 A JP H07145720A
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JP
Japan
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filter
temperature
time
particulates
microwave
Prior art date
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Application number
JP5291712A
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English (en)
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Toshiro Ogino
俊郎 荻野
Tomotaka Nobue
等隆 信江
Takahiro Matsumoto
孝広 松本
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Yasuyuki Motozuka
靖之 本塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07145720A publication Critical patent/JPH07145720A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles
    • F01N3/027Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means
    • F01N3/028Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means using microwaves

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタに捕集されたパティキュレートをフ
ィルタの温度を過剰に昇温することなく効率良く燃焼除
去し、エンジンの運転に障害を及ぼさないフィルタ再生
装置を提供することを目的とする。 【構成】 パティキュレートを加熱するマイクロ波を発
生するマイクロ波発生手段24と、パティキュレートを
燃焼させる気体を供給する気体供給手段29と、マイク
ロ波発生手段24、気体供給手段29を制御する制御部
37を備え、前記マイクロ波発生手段24を駆動開始後
一定時間経過した後に前記気体供給手段29を連続駆動
し、さらに一定時間経過した後に前記気体供給手段29
を間欠駆動し、さらに一定時間経過後マイクロ波発生手
段24の出力を低減する制御をすることによりフィルタ
23の径断面の温度分布の均一化を図りフィルタの温度
を過剰に昇温することなくフィルタ内に蓄積したパティ
キュレートを燃焼除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンから
排出される排気ガス中に含まれるパティキュレート(粒
子状物質)を捕集する内燃機関用フィルタをマイクロ波
エネルギーを利用して再生する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波によるフィルタ再生装
置としては、例えば特開昭59ー126022号公報が
ある。同公報に開示されている装置を図3に示す。同図
において、1はエンジン、2は排気マニフールド、3は
排気管、4は排気分岐管、5はフィルタ、6はフィルタ
5を収納した加熱室、7はマイクロ波発生手段、8はマ
イクロ波発生手段7の発生したマイクロ波を加熱室6に
導く導波管、9はマイクロ波反射板、10は空気ポン
プ、11は空気供給路、12はマイクロ波発生手段7の
駆動電源、13はマフラー、14は空気切換バルブ、1
5は排気ガス流切換バルブである。
【0003】上記構成において、エンジン1の排気ガス
は排気ガス流切換バルブ15によってフィルタ5に導か
れたり、直接大気へ排出されたりする。パティキュレー
トの捕集サイクルにおいて、排気ガスはフィルタ5に導
かれ排気ガス中に含まれるパティキュレートはフィルタ
5によって捕集される。パティキュレートが捕集され続
けるとフィルタ5は目詰まりを生じて捕集能力が大幅に
低下するとともに排気ガスの流れが悪くなってエンジン
の出力の低下やエンジンの停止を招く。したがってフィ
ルタ5の捕集能力が限界に到達すると排気ガス流切換バ
ルブ15が制御され排気管3への排気ガス流は遮断され
すべての排気ガスは排気分岐管4を経て大気中に排出さ
れる。この間にフィルタ5の再生が行なわれる。このフ
ィルタ再生サイクルにおいてパティキュレートを加熱す
るエネルギーはマイクロ波発生手段7から、また燃焼必
要な空気が空気ポンプ10より供給される。所定の時間
を経てフィルタ5の再生が終了すると排気ガス流切換バ
ルブ15が再び制御されてフィルタ5に排気ガスが導か
れる。この捕集と再生のサイクルが繰り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の装置においてはフィルタ5に捕集されるパティキュレ
ートを加熱除去する場合に以下のような課題を有してい
る。
【0005】これらの課題はパティキュレートの燃焼の
過程に起因するものとフィルタに捕集されたパティキュ
レートの量とフィルタおよびパティキュレートの温度に
起因するものがある。
【0006】つまり、再生の過程においてフィルタ内に
蓄積したパティキュレートはマイクロ波によって加熱さ
れ供給された空気中の酸素と反応して燃焼する。再生開
始にはマイクロ波のエネルギーによってパティキュレー
トに着火するがフィルタのマイクロ波の入口面の全面に
着火することは困難であり局部的に着火し燃焼を開始す
る。燃焼を開始するとマイクロ波のエネルギーと自己の
燃焼熱と供給される空気によって燃焼の上流側から下流
側に移行し燃焼の範囲が拡大していく。この時に空気を
連続的に供給すると燃焼はフィルタの径方向より長方向
へ早く拡大するためにフィルタの中心近傍の温度が過剰
に昇温してフィルタを溶損したり、中心近傍と外周近傍
間の温度差が大きくなりその温度差によってフィルタに
クラックを生じたり、外周近傍のパティキュレートが燃
焼除去できない。
【0007】また再生開始時におけるフィルタ内に蓄積
したパティキュレートの量はフィルタ前後の差圧や捕集
の時間等によって検出されるが、エンジンの回転数、排
気温度、差圧の検出能力等により幅広いばらつき範囲が
ある。また再生開始時のフィルタおよび捕集されたパテ
ィキュレートの温度も捕集完了時のエンジンの運転状態
や捕集終了から再生開始までの時間経過の長短等により
外気温近傍から約400℃(フル負荷運転の排気温度)
程度まで極めて広い温度幅で変化する。
【0008】したがって再生時にマイクロ波と空気を一
定量で供給するとパティキュレートの蓄積量が多く、か
つフィルタおよびパティキュレートの温度が高い場合に
はパティキュレートの初期熱量にパティキュレートの燃
焼熱が加わってフィルタが高温になりクラックの発生あ
るいは溶損といった機械的破損を生じることになる。
【0009】本発明は上記課題を解決するものでフィル
タ内に捕集されたパティキュレートをフィルタの外周近
傍まで効果的に除去するとともに、幅広い再生開始時の
条件のもとでフィルタの機能を損なうことなく使用でき
る内燃機関用フィルタ再生装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、内燃機関の排ガスを排出する排気管に設け
られた加熱室と、加熱室内に収納され排気ガス中に含ま
れるパティキュレートを捕集するフィルタと、パティキ
ュレートを加熱するためのマイクロ波を発生するマイク
ロ波発生手段と、加熱されたパティキュレートを燃焼さ
せる気体を供給する気体供給手段とを備え、前記マイク
ロ波発生手段を駆動開始後一定時間経過した後に前記気
体供給手段を連続駆動し、さらに一定時間経過した後に
前記気体供給手段を間欠駆動し、さらに一定時間経過後
マイクロ波発生手段の出力を低減するよう制御する構成
とした。
【0011】またフィルタ内に蓄積したパティキュレー
トの蓄積量を検出する蓄積量検知手段と、前記フィルタ
の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記蓄積量検
知手段からの情報に基づいてマイクロ波発生手段の出力
を、また前記温度検知手段からの情報に基づいて、マイ
クロ波発生手段の出力を変更する時間、空気供給手段の
駆動開始時間、連続駆動から間欠駆動に移行する時間を
制御する構成とした。
【0012】また、前記温度検知手段からの情報に基づ
いて、マイクロ波発生装置と気体供給装置の少なくとも
一方の駆動停止時間を制御する構成とした。
【0013】
【作用】上記した構成により、フィルタに捕集されたパ
ティキュレートはマイクロ波により燃焼可能温度まで加
熱される。続いて連続的に供給される気体中の酸素によ
り燃焼用気体の供給面から燃焼を開始する。燃焼部の下
流側は燃焼熱の伝熱により加熱され燃焼部を保温し燃焼
部の温度を燃焼可能温度に維持しながらその燃焼領域は
徐々に下流側に移動する。パティキュレートの着火が完
了し燃焼がほぼ安定した時点において気体供給手段が間
欠駆動状態になる。気体の間欠供給時に気体が供給され
ている状態においては燃焼部は気体の流れによって下流
側に拡散移動する。一方供給が停止している状態におい
てはパティキュレートへの酸素の供給も停止されるため
に燃焼が停止し燃焼部の熱は気体の流れがないために下
流側への伝熱が抑制され径方向にも伝熱しフィルタを径
方向の断面も均一な温度にすることができる。この時に
マイクロ波の出力は多く供給されているために比較的短
時間にフィルタの温度を均一に昇温することができる。
径方向に均一に加熱されたフィルタに再度気体が供給さ
れると径方向断面のほぼ全面でパティキュレートを燃焼
しながら下流側に移行するためにフィルタの中央部と側
面部との温度差を抑制できるとともに、フィルタ側面近
傍に蓄積したパティキュレートも燃焼除去することがで
きる。この時にマイクロ波の出力を低減することにより
パティキュレートの燃焼熱の蓄積によるフィルタの過度
の温度上昇を抑制することができる。
【0014】さらに、再生開始時のフィルタ温度、パテ
ィキュレート蓄積量を検知する手段を設け、それからの
情報に基づいてマイクロ波発生手段の出力、出力を変更
する時間、空気供給手段の駆動開始時間、連続駆動から
間欠駆動に移行する時間を制御することによって、フィ
ルタ温度やパティキュレートの蓄積量に最適な気体、マ
イクロ波の供給量を設定することにより、上記の効果を
合理的に発揮することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0016】図1において、21は内燃機関の排気ガス
を排出する排気管Aで内燃機関(図示せず)に連接して
ある。22は排気管の途中に設けられた加熱室、23は
加熱室22内に収納され排気ガスが通過する際に排気ガ
ス中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタ、
24はパティキュレートを誘電加熱するために加熱室2
2内に供給するマイクロ波を発生するマイクロ波発生手
段、25はマイクロ波発生手段24で発生したマイクロ
波を加熱室22内に伝送する導波管、26は加熱室22
にマイクロ波を給電する給電孔、27、28はマイクロ
波を遮蔽するためにパンチング板等で構成したマイクロ
波遮蔽手段である。29はパティキュレートを燃焼する
ために酸素を含む気体(空気等)を供給するための気体
供給手段、30は排気ガスを大気中に排出するための排
気管Bである。31はバルブAでパティキュレートの捕
集時には開放、再生時には閉塞するように制御される。
27は再生時の燃焼排ガスを排出する排気管C、33は
バルブBでパティキュレートの捕集時には閉塞し、再生
時には開放するように制御される。35はフィルタ23
の排ガス非流通空間に設けられ配設空間に存在するマイ
クロ波の量を検知しパティキュレートの蓄積量を判定す
る蓄積量検知手段、36は加熱室22の壁面に密接しフ
ィルタの温度検知を代行する温度検知手段である。
【0017】前記構成においてパティキュレートの捕集
時は、バルブA31は開放、バルブB33は閉塞されて
おり内燃機関の排気ガスは排気管21の中を矢印の方向
に流れ、加熱室22内に導入されフィルタ23に流入す
る。フィルタ23はウォールフロータイプのハニカム構
造体で構成され、排気ガスに含まれるパティキュレート
を捕集する機能を有している。フィルタ23でパティキ
ュレートを捕集された排気ガスは排気管30内を経由し
て大気中に排出される。
【0018】フィルタ23に捕集されたパティキュレー
トを燃焼除去する再生時は、制御部37より再生起動指
令を発するとバルブA31が閉塞、バルブB33は開放
され、マイクロ波発生手段24が起動する。発生したマ
イクロ波は導波管25を経由し、給電孔26より加熱室
22内にM1のパワーが供給され、フィルタ23に捕集
されたパティキュレートを加熱する。パティキュレート
はマイクロ波で加熱されほぼ燃焼可能な温度に到達する
Ta1時間後気体供給手段29が起動すると連続運転によ
って供給された気体中の酸素によって気体の流入面に近
い部分より燃焼を開始する。燃焼熱の一部は伝導熱や気
体に搬送されて下流側を加熱し順次下流側を燃焼可能温
度に引き上げる。したがってパティキュレートは燃焼領
域は拡大しながらに順次下流側に移動する。Ta2時間
後、制御部37によって気体供給手段29が間欠駆動運
転になる。間欠駆動時において、気体供給手段29が停
止状態になると酸素の供給がなくなるためにパティキュ
レートの燃焼は停止し燃焼部の熱はフィルタ23の下流
側とともに径方向に伝熱される。この時気体の供給が停
止されているために、気体によってフィルタ23の下流
側に搬送される熱量は大幅に減少し径方向への伝熱量が
相対的に増加することにより径方向の温度分布が均一に
近い状態になる。併せてマイクロ波は気体の供給が停止
した後もTm1時間までM1のパワーが供給されるために
燃焼の進行を伴わずにフィルター23を加熱し、径方向
に均一な温度に加熱することができる。次に再度気体供
給手段29が運転状態になるとフィルタ23の径方向に
ほぼ均一に加熱されたパティキュレートに酸素が供給さ
れフィルタ23の径方向のほぼ全面から下流側に燃焼が
移行する。 以降、気体供給手段29はTa3時間まで運
転、停止を繰り返す。この動作によって気体も供給、停
止を繰り返すことによってフィルター23を径方向にも
均一に加熱燃焼しながら下流方向に燃焼を伝搬する。ま
た気体供給手段29が間欠駆動に移行するTa2時間を過
ぎたTm1時間にマイクロ波の出力をM2のパワーまで低
減してフィルター23の過熱を防止する。
【0019】この時、フィルタ23は外周部からの放熱
があるために外周近傍の温度は中心部より低く、気体給
手段29を連続運転する構成にするとフィルタ23内に
捕集されたパティキュレートは燃焼を継続するが外周近
傍に蓄積したパティキュレートが燃焼できるような量の
マイクロ波や気体を供給すると中心部の温度が過剰に上
昇しフィルタ23にクラックや溶損を生じる原因にな
る。また中心部の温度が適温になるような量を供給する
と外周近傍に蓄積したパティキュレートが燃焼に至らず
再生後も残存し、捕集再生の繰り返し後も蓄積を重ねて
いく問題を発生する。
【0020】図2に示すように供給するマイクロ波の出
力はTm1時間まではM1のパワーを供給し、Tm1時間以
降出力を低減しM2のパワーを供給する。これはフィル
タ23の昇温速度を速くするために再生の初期に多くの
パワーを供給している。しかしフィルター23内に蓄積
したパティキュレートの燃焼熱は燃焼後の廃ガス等によ
ってフィルター23から外部に放出されるが、その一部
はフィルター23内に蓄積するために燃焼が進行するに
したがいフィルター23の温度は徐々に上昇する。した
がってTm1時間以降もマイクロ波の出力をM1のパワー
で供給し続けると、前記の蓄積された熱にマイクロ波の
エネルギーが加算されフィルター23を過度の温度に至
らしめることからフィルター23がほぼ均一な温度に昇
温するTm1時間以降出力を低減している。
【0021】また、パティキュレートの温度が約800
℃以上の場合酸素を供給すると燃焼反応が促進し急速に
温度が上昇するために間欠駆動中に気体供給手段29が
作動する時間を長くすることは好ましくない。一方作動
時間を短くすると供給する酸素量が減少し燃焼時間が長
くなるために再生に要する時間が長くなり実用的に使用
し難くなる。
【0022】実験によるとフィルタ23の最高温度を9
00℃以下に維持し、かつ再生に要する時間を可及的に
短くするためには気体供給手段29の作動時間は1分以
内が好ましいという結果を得た。また気体供給手段29
の停止中はパティキュレートの燃焼が中断され燃焼部の
熱が周辺に伝熱されるために燃焼部の温度は低下するが
フィルタ23を構成する材料の熱伝導率が低いことから
伝熱に要する時間が長くなり、酸素の供給によって一旦
上昇した温度を上昇前の温度までの引き下げるための時
間は気体を供給する時間つまり気体供給手段の作動時間
より長くすることが必要になる。
【0023】気体供給手段29の間欠駆動期間を経過し
パティキュレートの燃焼がフィルタ23の下流側近傍に
ほぼ到達するTa3時間に気体供給手段29は再度連続駆
動に移行する。フィルタ23の最下流側においてはフィ
ルタ23の端面が開放状態になっているために同面から
の輻射による放熱が多く、温度が低下してパティキュレ
ートの燃焼が困難になるが気体を連続的の供給すること
によって燃焼を継続しフィルタ23の端部に蓄積したパ
ティキュレートを燃焼除去することができる。
【0024】次に再生開始時におけるフィルタ23内へ
のパティキュレートの蓄積量や温度は搭載する内燃機関
の運転条件によって変動する。つまり蓄積量については
前回の再生時からの運転時間、エンジンの回転数、運転
負荷等によって変動し、温度については内燃機関の最終
運転条件および運転停止時から再生開始までの放置時間
によって変動する。一方、再生装置においてはフィルタ
23内に蓄積したパティキュレートを燃焼除去するため
の熱源は供給するマイクロ波のエネルギーとパティキュ
レートの燃焼によって発生した熱によって供給されるこ
とからパティキュレートの蓄積量やフィルタ23の再生
時の初期によって燃焼除去条件は異なる。したがって限
られた範囲外の蓄積量や温度の条件の場合パティキュレ
ートを燃焼除去できなかったり、フィルタの温度が過度
の上昇する場合がある。本発明においては蓄積量検知手
段35と温度検知手段36およびそれらからの情報によ
ってマイクロ波供給手段24と気体供給手段29の駆動
時間を制御する制御部37を設けることによって使用可
能な蓄積量や温度の範囲を拡大するこが可能になった。
加熱室22に配設した蓄積量検知手段35は配設した空
間のマイクロ波の量を検知するが、マイクロ波発生手段
24で発生したマイクロ波は導波管25、給電口26を
経てフィルタ23に供給されるが、マイクロ波はフィル
タ23内に蓄積してパティキュレートに吸収される性質
を有するために蓄積量検知手段35で検知するマイクロ
波の量は蓄積したパティキュレートが多い場合には少な
く、パティキュレートが少ない場合には多く検知でされ
パティキュレートの蓄積量を相関性を得ることができ
る。またフィルタ23の温度は加熱室22の外面に密接
して設けた温度検知手段36で得ることができる。蓄積
検知手段36はフィルタ23に直接密接する方が精度良
く検知できるが実施例においては加熱室22の気密性を
保持するために外壁に設けた。再生開始後、前記蓄積量
検知手段35および温度検知手段36によって得られた
蓄積量情報、温度情報は制御部37に送信され予め設定
した最適条件に基づいてマイクロ波発生手段24および
気体供給手段29の駆動を制御する。
【0025】具体的な実施例としては蓄積量検知手段3
5からの情報に基づいてパティキュレートの蓄積量が多
くなるにしたがいマイクロ波発生手段24から供給する
マイクロ波の出力のM1のパワーを多くし、M2のパワー
を少なくするように制御する。また蓄積量によってはM
2のパワーを少なくするだけで良い。また温度検知手段
36からの情報に基づいて再生開始時のフィルター23
の温度が高くなるにしたがい気体供給手段の駆動時間の
Ta1とTa2またはTa1のみを、またマイクロ波供給手段
の出力をM1からM2に移行する時間Tm1を短くするよう
に制御する。
【0026】前記のように制御することによって、フィ
ルター23内に蓄積したパティキュレートの量が多い場
合、パティキュレートの容量が増加した量に見合うM1
のパワーを増加することによって再生開始から燃焼可能
温度に到達する時間が遅れることを防止することがで
き、パティキュレートの燃焼熱が増加する量に見合うだ
けM2のパワーを低減することによってパティキュレー
トの燃焼時のフィルター23の過度の温度上昇を抑制す
ることができる。
【0027】また、再生開始時のフィルター23の温度
が高い場合には、フィルター23の有する熱量が多いこ
とからTm1時間を短くして供給するマイクロ波の出力を
低減するとともに、燃焼可能温度に到達する時間が短く
なるためにそれに見合って気体の供給開始時間Ta1、T
a2を短くすることによってフィルター23が過度に温度
が昇温するまでに燃焼を完結することができる。したが
って再生開始時のフィルター23の温度が高くなるにし
たがいマイクロ波の供給時間Tm2および気体の供給時間
Ta3、Ta4をも短縮するように制御することによってフ
ィルターの温度が高い場合には再生に要する時間を短縮
することが可能になる。
【0028】また、蓄積量検知手段35等でパティキュ
レートの蓄積量が既定された量に達した時に再生を開始
するような装置においては温度検知手段36の温度情報
のみでTm1、Ta1、Ta2を制御するだけで良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内燃機関用
フィルタ再生装置によれば、次のような効果が得られ
る。
【0030】(1)マイクロ波発生手段を駆動開始後一
定時間経過した後に気体供給手段を連続駆動し、さらに
一定時間経過した後に前記気体供給手段を間欠駆動し、
さらに一定時間経過後マイクロ波発生手段の出力を低減
する制御することによって、フィルタを過剰な温度に昇
温することなく蓄積したパティキュレートをほぼ完全に
燃焼除去することができる。
【0031】(2)再生初期にフィルタ内に蓄積したパ
ティキュレートの量とフィルタの温度を検知しマイクロ
波や燃焼用気体の供給条件を最適化することにより高範
囲のパティキュレートの蓄積量や初期温度の変化幅にお
いてパティキュレートの除去ができる。
【0032】(3)再生初期にフィルタ内に蓄積したパ
ティキュレートの量とフィルタの温度を検知しマイクロ
波や燃焼用気体の供給条件を最適化することにより再生
に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の内燃機関用フィルタ再生装
置の構成図
【図2】本発明の一実施例の気体およびマイクロ波の供
給のフローを示す図
【図3】従来の内燃機関用フィルタ再生装置の構成図
【符号の説明】
22 加熱室 23 フィルタ 24 マイクロ波発生装置 29 気体発生装置 35 蓄積量検知手段 36 温度検知手段 37 制御部
フロントページの続き (72)発明者 藤原 宣彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 本塚 靖之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排ガスを排出する排気管に設け
    られた加熱室と、前記加熱室内に収納され前記排気ガス
    中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタと、
    前記パティキュレートを加熱するためのマイクロ波を発
    生するマイクロ波発生手段と、前記加熱されたパティキ
    ュレートを燃焼させる気体を供給する気体供給手段と、
    前記マイクロ波発生手段を駆動開始後一定時間経過した
    後に前記気体供給手段を連続駆動し、さらに一定時間経
    過した後に前記気体供給手段を間欠駆動し、さらに一定
    時間経過後マイクロ波発生手段の出力を低減する制御部
    を備えた内燃機関用フィルタ再生装置。
  2. 【請求項2】フィルタ内またはフィルタ近傍にパティキ
    ュレートの蓄積量を検出する蓄積量検知手段と、前記フ
    ィルタの温度を検知する温度検知手段とを備え、制御部
    は前記蓄積量検知手段からの情報に基づいてマイクロ波
    発生手段の出力を制御するとともに、前記温度検知手段
    からの情報に基づいて、マイクロ波発生手段の出力を変
    更する時間、空気供給手段の駆動開始時間、連続駆動か
    ら間欠駆動に移行する時間を制御する構成とした請求項
    1記載の内燃機関用フィルタ再生装置。
  3. 【請求項3】制御部は、蓄積量検知手段からの情報に基
    づいてパティキュレートの蓄積量が多くなるにしたがい
    マイクロ波発生手段の出力を再生初期に多く、その後は
    少なくし、温度検知手段からの情報に基づいて、再生開
    始時のフィルター温度が高くなるにしたがいマイクロ波
    発生手段の出力を変更する時間、空気供給手段の駆動開
    始時間、連続駆動から間欠駆動に移行する時間が短くな
    るようにマイクロ波発生手段および気体供給手段を制御
    する構成とした請求項2記載の内燃機関用フィルタ再生
    装置。
  4. 【請求項4】フィルタ内またはフィルタ近傍に前記フィ
    ルタの温度を検知する温度検知手段を設け、制御部は、
    前記温度手段からの情報に基づいて、マイクロ波発生手
    段の出力を変更する時間、空気供給手段の駆動開始時
    間、連続駆動から間欠駆動に移行する時間を制御する構
    成とした請求項1記載の内燃機関用フィルタ再生装置。
  5. 【請求項5】制御部は、温度手段からの情報に基づい
    て、再生開始時のフィルター温度が高くなるにしたがい
    マイクロ波発生手段の出力を変更する時間、空気供給手
    段の駆動開始時間、連続駆動から間欠駆動に移行する時
    間が短くなるようにマイクロ波発生手段および気体供給
    手段を制御する構成とした請求項4記載の内燃機関用フ
    ィルタ再生装置。
  6. 【請求項6】フィルタ内またはフィルタ近傍に前記フィ
    ルタの温度を検知する温度検知手段を設け、制御部は前
    記温度検知手段からの情報に基づいて、マイクロ波供給
    手段と気体供給手段の少なくとも一方の駆動停止時間を
    制御する構成とした請求項1記載の内燃機関用フィルタ
    再生装置。
  7. 【請求項7】制御部は、温度検知手段からの情報に基づ
    いて、再生開始時のフィルターの温度が高くなるにした
    がいマイクロ波供給手段と気体供給手段の少なくとも一
    方の駆動停止時間が早くなるように制御する構成とした
    請求項6記載の内燃機関用フィルタ再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04203309A (ja) * 1990-11-29 1992-07-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 内燃機関用フィルタの再生装置
JPH05202733A (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 内燃機関用フィルタ再生装置

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