JPH07145022A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

メイクアップ化粧料

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JPH07145022A
JPH07145022A JP31912293A JP31912293A JPH07145022A JP H07145022 A JPH07145022 A JP H07145022A JP 31912293 A JP31912293 A JP 31912293A JP 31912293 A JP31912293 A JP 31912293A JP H07145022 A JPH07145022 A JP H07145022A
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JP
Japan
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boron nitride
make
cosmetic
nitride powder
sebum
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Pending
Application number
JP31912293A
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English (en)
Inventor
Mei Nakahira
盟 中平
Hisanori Sakatani
尚紀 坂谷
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Nonogawa Shoji Ltd
Original Assignee
Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮脂馴染みによる体質顔料の明度低下から起こ
る色ぐすみがなく、化粧もちが良いメイクアップ化粧料
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、窒化ホウ素粉末を配合したことを
特徴とするメイクアップ化粧料である。本発明でいう窒
化ホウ素粉末とは、h−BN(六方晶窒化ホウ素)をさ
す。このh−BNの製造法はホウ酸及び尿素の混合物を
窒素雰囲気中で加熱合成した粗窒化ホウ素(粗h−B
N)に、炭素を加えさらに窒素雰囲気中で熱処理して得
られる六方晶の窒化ホウ素(h−BN)で、窒素+ホウ
素として95%以上含むものである。この窒化ホウ素粉
末を配合したメイクアップ化粧料は、皮脂馴染みによる
明度低下から起こる色ぐすみをなくし、さらに密着度を
アップすることによる化粧持ちの向上により、塗布直後
の明るく鮮やかな色調を長時間保つことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に使用するメイクア
ップ化粧料に関する。さらに詳しくは、窒化ホウ素粉末
を含有することを特徴とし、皮脂馴染みによる体質顔料
の明度低下から起こる色ぐすみを防止し、かつ化粧持ち
が良くなるため、塗布直後の明るく鮮やかな色調を変え
ないメイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧料の体質顔料としてはタル
ク、カオリン、樹脂粉末、セリサイト、マイカ、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、無
水ケイ酸等が一般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】化粧後、時間が経過す
るとくすんで見える原因として皮脂馴染みによる粉体自
身の明度低下がある。従来の化粧料に用いられた体質顔
料は経時的に皮脂馴染みによる粉体自身の明度低下があ
るため、塗布直後の明るく鮮やかな色調が損なわれ、色
ぐすみの原因となっていた。また同時に皮脂による顔料
凝集や物理摩擦による化粧崩れがしやすく、化粧持ちが
悪くなる原因となっていた。このことから、色ぐすみが
なく、化粧持ちのよい粉体が望まれていた。
【0004】本発明は、皮脂馴染みによる体質顔料の明
度低下から起こる色ぐすみがなく、化粧持ちが良くなる
粉体を配合することにより、塗布直後の明るく鮮やかな
色調を長時間保つメイクアップ化粧料を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
事情に鑑み、メイクアップ化粧料の皮脂馴染みによる明
度低下について鋭意検討を重ね、窒化ホウ素粉末を配合
することにより、皮脂馴染みによる明度低下から起こる
色ぐすみがなくなり、さらに密着度が上がるため、化粧
持ちが向上することにより、塗布直後の明るく鮮やかな
色調を長時間保つことの出来るメイクアップ化粧料が得
られるを見いだし、この知見に基ずいて発明を完成させ
るに至った。
【0006】即ち本発明は、メイクアップ化粧料に窒化
ホウ素粉末を配合することにより、皮脂馴染みによる明
度低下から起こる色ぐすみをなくし、さらに密着度をア
ップすることによる化粧持ちの向上により、塗布直後の
明るく鮮やかな色調が長時間保つことの出来るメイクア
ップ化粧料を提供するものである。以下に本発明の構成
について述べる。本発明のメイクアップ化粧料は、皮膚
に使用する化粧料で、ファンデーション、おしろい、口
紅、リップクリーム、頬紅、アイシャドウ、アイライナ
ー、マスカラ等がある。
【0007】本発明で用いられる窒化ホウ素粉末とは、
h−BN、w−BN、c−BN、r−BN、t−BNな
どがあるがこの中で最も優れた性質を持つh−BN(六
方晶窒化ホウ素)をさす。このh−BNの製造法はホウ
酸及び尿素の混合物を窒素雰囲気中で加熱合成した粗窒
化ホウ素(粗h−BN)に、炭素を加えさらに窒素雰囲
気中で熱処理して得られる六方晶の窒化ホウ素(h−B
N)で、窒素+ホウ素として95%以上含むものであ
る。このようにして得た窒化ホウ素粉末はシリコーン処
理、高級脂肪酸処理、フッソ系化合物処理等の有機変性
処理粉末として配合しても良い。
【0008】本発明で用いられる窒化ホウ素粉末の平均
粒径は特に限定しないが、0.2〜20μmが好まし
い。0.2μm以下だとのびが悪くなり、20μm以上
だと白パール感が強くなるため、基材として用いること
が困難になってくる。
【0009】窒化ホウ素粉末は本発明の化粧品中、2.
0〜70.0重量%であり、好ましくは5.0%〜5
0.0%である。2.0%未満では上記の効果が充分に
得られず好ましくない。また70.0重量%以上だと明
度が高くなりすぎるため、メイクアップ化粧品に求めら
れる色調が得られない。
【0010】本発明の化粧料には上記の必須成分に加え
て、メイクアップ化粧料成分としては特に制約はなく、
例えば、油剤、界面活性剤、顔料、増粘剤、染料、パー
ル剤、香料、栄養剤、ビタミン、保湿剤、抗酸化剤、着
色剤、皮膜剤、紫外線吸収剤等が配合される。
【0011】
【実施例】次に実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明する。ただし本発明は実施例に限定されるものでは
ない。尚、配合量は重量%である。
【0012】 実施例−1 ファンデーション (1)窒化ホウ素粉末 50.0部 (2)酸化チタン 7.0 (3)微粒子酸化チタン 10.0 (4)黄酸化鉄 4.0 (5)黒酸化鉄 1.0 (6)ベンガラ 2.0 (7)ナイロンパウダー 10.0 (8)トリオクタン酸グリセリル 5.0 (9)ジメチルシリコーンオイル 5.0 (10)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0 (11)メトキシケイ皮酸オクチル 2.0 (12)セルロースパウダーにて全量を100とする 成分1〜12を混合粉砕し、金皿にプレスする。
【0013】 実施例−2 ファンデーション(油性タイプ) (1)窒化ホウ素粉末 25.0 部 (2)ベンガラ 1.0 (3)黄酸化鉄 2.5 (4)黒酸化鉄 0.5 (5)酸化チタン 4.0 (6)ナイロンパウダー 5.0 (7)セルロースパウダー 3.0 (8)ポリオキシエチレンオレイン酸(3E.O) 0.1 (9)オクタン酸セチル 20.0 (10)マイクロクリスタリンワックス 3.0 (11)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 8.0 (12)パラフィン 7.0 (13)オレイン酸オクチルドデシルにて全量を100とする 成分2〜9を三本ローラーで練る。成分10〜13を加
熱溶解し、成分1と共に前者に加え混合均一とする。こ
れを金皿に流し込み成形する。
【0014】 実施例−3 リップスティック (1)赤色201号 0.4 部 (2)赤色202号 1.2 (3)酸化チタン 1.5 (4)ベンガラ 2.0 (5)パラフィン 10.0 (6)マイクロクリスタリンワックス 7.0 (7)カルナウバワックス 1.5 (8)ポリエチレン 0.5 (9)メトキシケイ皮酸オクチル 1.0 (10)ビタミンE 0.2 (11)ラノリン 10.0 (12)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (13)オレイルアルコール 1.0 (14)ショ糖脂肪酸エステル 5.0 (15)窒化ホウ素粉末 10.0 (16)香料 0.02 (17)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 5.0 (18)トリイソステアリン酸ジグリセリンにて全量を100とする 成分1〜4,18を三本ローラーで練る。成分5〜1
4,17を加熱溶解し前者に加え混合する。成分15,
16とともに加え均一とする。これを金型に流し込み成
形する
【0015】 実施例−4 アイシャドウ (1)窒化ホウ素粉末 45.0部 (2)赤色226号 2.0 (3)青色404号 1.0 (4)ベンガラ 1.0 (5)無水ケイ酸 5.0 (6)雲母チタン 2.0 (7)ナイロンパウダー 10.0 (8)スクワラン 5.0 (9)ジメチルシリコーンオイル 5.0 (10)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0 (11)メトキシケイ皮酸オクチル 0.5 (12)セルロースパウダーにて全量を100とする 成分1〜12を混合粉砕し、金皿にプレスする。
【0016】 実施例−5 クリームファンデーション (1)窒化ホウ素粉末 15.0 部 (2)ベンガラ 1.0 (3)黄酸化鉄 2.5 (4)黒酸化鉄 0.5 (5)酸化チタン 4.0 (6)ナイロンパウダー 3.0 (7)セルロースパウダー 3.0 (8)メトキシケイ皮酸オクチル 0.5 (9)スクワラン 5.5 (10)オリーブ油 3.0 (11)ステアリン酸 2.0 (12)ミツロウ 2.0 (13)ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 (14)ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 3.0 (15)ベヘニルアルコール 1.5 (16)グリセリンモノステアレート 2.5 (17)1,3−ブチレングリコール 8.5 (18)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (19)キサンタンガム 0.2 (20)香料 0.1 (21)精製水にて全量を100とする 成分8〜16を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相
とする。成分1〜7及21を均一分散後、成分17〜1
9を加え加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とす
る。油相に水相を加えて乳化し、成分20を加えてかき
混ぜながら、30℃まで冷却して製品とする。
【0017】 実施例−6 乳液タイプW/0ファンデーション (1)シリコーン処理窒化ホウ素粉末 15.0 部 (2)シリコーン処理ベンガラ 0.5 (3)シリコーン処理黄酸化鉄 1.5 (4)シリコーン処理黒酸化鉄 0.2 (5)シリコーン処理酸化チタン 5.0 (6)オクタメチルシクロテトラシロキサン 15.0 (7)ジグリセリンジイソステアレート 10.0 (8)ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシ エチレンポリオキシプロピレン)共重合体 1.0 (9)メトキシケイ皮酸オクチル 3.0 (10)プロピレングリコール 8.0 (11)香料 0.1 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (13)精製水にて全量を100とする 成分1〜9を混合、分散し、油相とする。成分10、1
2を成分13に溶解して水相とする。油相に水相を加え
て乳化分散し、成分11を加えてかき混ぜ、製品とす
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の化粧料は、安全性においても好
ましいものである。以下、本発明の効果を説明する。
【0019】使用試験 実験方法 前述の実施例−1および比較例−1(実施例−1の処方
の窒化ホウ素粉末50%をタルク25%とマイカ25%
に置き換えたもの)を20〜40才の女性10名を対象
にハーフフェイス法にて使用試験を行った。同時に実施
例−1および比較例−1にて化粧し、化粧直後と7時間
後の両頬部分の経時的な明度低下及び色差を下記の光学
条件にて測色した。結果を表−1に示す。 村上色彩社製分光光度計CMS−1500 (光学条件) 幾何学条件 :0° 45° 光源 :C光源 視野 :2度 評価系 :L,a,b (機械特性) 測定径 :φ12mm 測定時間 :約2秒 検出器 :光電増倍管
【0020】
【0021】表−1から明らかなように、実施例1は比
較例1に比べて経時的な明度低下及び色差変化が少な
く、その差は肉眼的にはその判定不可能な程度であっ
た。このことより、メイクアップ化粧料に窒化ホウ素粉
末を配合することにより、皮脂馴染みによる明度低下か
ら起こる色ぐすみをなくし、さらに密着度をアップする
ことによる化粧持ちの向上により、塗布直後の明るく鮮
やかな色調を長時間保つことの出来るメイクアップ化粧
料が得られる。 以下余白

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化ホウ素粉末を含有することを特徴
    とし、皮脂馴染みによる体質顔料の明度低下から起こる
    色ぐすみを防止し、かつ化粧持ちの良いメイクアップ化
    粧料。
  2. 【請求項2】 窒化ホウ素粉末の配合量が2.0〜7
    0.0重量%である請求項第1項記載の化粧料。
JP31912293A 1993-11-24 1993-11-24 メイクアップ化粧料 Pending JPH07145022A (ja)

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JP31912293A JPH07145022A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 メイクアップ化粧料

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JP31912293A JPH07145022A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 メイクアップ化粧料

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ID=18106713

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JP31912293A Pending JPH07145022A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 メイクアップ化粧料

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236137A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Chanel Keshohin Gijutsu Kaihatsu Kenkyusho:Kk 窒化ホウ素複合粉体を配合してなる化粧料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236137A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Chanel Keshohin Gijutsu Kaihatsu Kenkyusho:Kk 窒化ホウ素複合粉体を配合してなる化粧料組成物

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