JPH07144493A - カード基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カード - Google Patents
カード基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カードInfo
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- JPH07144493A JPH07144493A JP5295204A JP29520493A JPH07144493A JP H07144493 A JPH07144493 A JP H07144493A JP 5295204 A JP5295204 A JP 5295204A JP 29520493 A JP29520493 A JP 29520493A JP H07144493 A JPH07144493 A JP H07144493A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】顔写真等の画像情報の記録が可能なカード基材
とそのカード基材を用いた画像情報記録カードを提供す
る。 【構成】基材本体１０を保護するオーバーコート層１７
から露出しているカード基材の画像情報記録部は、染料
により染色可能であるため、昇華性染料を用いた熱転写
手段により顔写真等の画像情報の記録が可能となる。
とそのカード基材を用いた画像情報記録カードを提供す
る。 【構成】基材本体１０を保護するオーバーコート層１７
から露出しているカード基材の画像情報記録部は、染料
により染色可能であるため、昇華性染料を用いた熱転写
手段により顔写真等の画像情報の記録が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表面にオーバーコート
層を備えクレジットカード等に利用されるカード基材に
係り、特に、顔写真等の画像情報の記録が可能なカード
基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カードに関
する。
層を備えクレジットカード等に利用されるカード基材に
係り、特に、顔写真等の画像情報の記録が可能なカード
基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カードに関
する。
【０００２】
【従来の技術】この種のカード基材が適用された情報記
録カードとしては、例えば図５（Ａ）〜（Ｂ）に示すよ
うな構成のカードが知られている。
録カードとしては、例えば図５（Ａ）〜（Ｂ）に示すよ
うな構成のカードが知られている。
【０００３】すなわち、この情報記録カードａは、その
両面にオーバーシートｂ１、ｂ２が積層されだセンター
コアｃと、上記オーバーシーｂ１に埋設された磁気スト
ライプｄと、上記オーバーシートｂ１上に一様に形成さ
れたアンカーニス層ｅと、このアンカーニス層ｅ上に一
様に設けられ上記磁気ストライプｄを隠蔽するシルバー
隠蔽層ｆと、このこのシルバー隠蔽層ｆ上に設けられた
デザイン層ｇと、上記シルバー隠蔽層ｆ上に一様に設け
られたオーバーコート層ｈとでその主要部が構成されて
おり、かつ、上記オーバーシートｂ２とセンターコアｃ
との間にもデザイン層ｇが形成されている。尚、オーバ
ーコート層ｈは、情報記録カードａを機械読取りさせる
際に、上記オーバーシートｂ１、ｂ２、センターコア
ｃ、磁気ストライプｄ、アンカーニス層ｅ，シルバー隠
蔽層ｆ，デザイン層ｇ等で構成される基材本体ｊを機械
的摩擦等から保護する作用をするもので、このオーバー
コート層ｈは、アクリル、ポリエステル樹脂等耐熱性と
堅牢性に優れた樹脂を主成分とした被膜により構成され
ており、かつ、この被膜内にはシリコン系あるいはエチ
レン系ワックスが通常１〜５重量％の割合で配合されて
いる。
両面にオーバーシートｂ１、ｂ２が積層されだセンター
コアｃと、上記オーバーシーｂ１に埋設された磁気スト
ライプｄと、上記オーバーシートｂ１上に一様に形成さ
れたアンカーニス層ｅと、このアンカーニス層ｅ上に一
様に設けられ上記磁気ストライプｄを隠蔽するシルバー
隠蔽層ｆと、このこのシルバー隠蔽層ｆ上に設けられた
デザイン層ｇと、上記シルバー隠蔽層ｆ上に一様に設け
られたオーバーコート層ｈとでその主要部が構成されて
おり、かつ、上記オーバーシートｂ２とセンターコアｃ
との間にもデザイン層ｇが形成されている。尚、オーバ
ーコート層ｈは、情報記録カードａを機械読取りさせる
際に、上記オーバーシートｂ１、ｂ２、センターコア
ｃ、磁気ストライプｄ、アンカーニス層ｅ，シルバー隠
蔽層ｆ，デザイン層ｇ等で構成される基材本体ｊを機械
的摩擦等から保護する作用をするもので、このオーバー
コート層ｈは、アクリル、ポリエステル樹脂等耐熱性と
堅牢性に優れた樹脂を主成分とした被膜により構成され
ており、かつ、この被膜内にはシリコン系あるいはエチ
レン系ワックスが通常１〜５重量％の割合で配合されて
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の情
報記録カードについては、その偽造、変造を防止する観
点から固有情報である顔写真等の画像情報を個々のカー
ドに記録することが好ましく、カード発行時に昇華性染
料等から成る転写リボン等を用いた熱転写手段により画
像情報が記録できることが望まれている。
報記録カードについては、その偽造、変造を防止する観
点から固有情報である顔写真等の画像情報を個々のカー
ドに記録することが好ましく、カード発行時に昇華性染
料等から成る転写リボン等を用いた熱転写手段により画
像情報が記録できることが望まれている。
【０００５】しかし、従来のカード基材表面には、上述
したようにシリコン系あるいはエチレン系ワックス等を
配合した耐熱性並びに堅牢性に優れた樹脂から成るオー
バーコート層ｈが形成されており、このオーバーコート
層ｈ上に熱転写手段等にて画像情報を記録しようとして
も耐熱性等に優れた上記オーバーコート層ｈが染料等を
受けつけないため困難であった。
したようにシリコン系あるいはエチレン系ワックス等を
配合した耐熱性並びに堅牢性に優れた樹脂から成るオー
バーコート層ｈが形成されており、このオーバーコート
層ｈ上に熱転写手段等にて画像情報を記録しようとして
も耐熱性等に優れた上記オーバーコート層ｈが染料等を
受けつけないため困難であった。
【０００６】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、顔写真等の画像
情報の記録が可能なカード基材とそのカード基材を用い
た画像情報記録カードを提供することにある。
れたもので、その課題とするところは、顔写真等の画像
情報の記録が可能なカード基材とそのカード基材を用い
た画像情報記録カードを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項１に係
る発明は、染料により構成された画像情報を有する画像
情報記録カードに使用されるカード基材を前提とし、基
材本体の画像情報記録部が基材本体を保護するオーバー
コート層から露出していることを特徴とするものであ
る。
る発明は、染料により構成された画像情報を有する画像
情報記録カードに使用されるカード基材を前提とし、基
材本体の画像情報記録部が基材本体を保護するオーバー
コート層から露出していることを特徴とするものであ
る。
【０００８】そして、請求項１記載の発明に係るカード
基材においては、オーバーコート層から露出する画像情
報記録部は画像情報を構成する染料により染色されるた
め、昇華性染料を用いた熱転写手段により顔写真等の画
像情報の記録が可能となる。
基材においては、オーバーコート層から露出する画像情
報記録部は画像情報を構成する染料により染色されるた
め、昇華性染料を用いた熱転写手段により顔写真等の画
像情報の記録が可能となる。
【０００９】尚、基材本体（表面）の画像情報記録部
は、染色されうる白色インキ等からなる隠蔽層あるいは
デザイン層であっても、オーバーシート、センターコア
であってもよい。
は、染色されうる白色インキ等からなる隠蔽層あるいは
デザイン層であっても、オーバーシート、センターコア
であってもよい。
【００１０】また、請求項２に係る発明は、謂求項１記
載の発明に係るカード基材を前提とし、基材本体の画像
情報記録部とオーバーコート層が同一平面を形成してい
ることを特徴とするものである。
載の発明に係るカード基材を前提とし、基材本体の画像
情報記録部とオーバーコート層が同一平面を形成してい
ることを特徴とするものである。
【００１１】そして、請求項２記載の発明に係るカード
基材においては、画像情報記録部とオーバーコート層と
同一平面を形成しているため、画像情報記録部とオーバ
ーコート層の間に段差が存在せずカードへの画像情報の
記録の際に支障を来さない。
基材においては、画像情報記録部とオーバーコート層と
同一平面を形成しているため、画像情報記録部とオーバ
ーコート層の間に段差が存在せずカードへの画像情報の
記録の際に支障を来さない。
【００１２】尚、上記カード基材は、基材本体に画像情
報記録部となる部分を除きオーバーコートニスを塗布
し、加熱プレスすることにより、画像情報記録部とオー
バーコート層を同一平面とすることができる。
報記録部となる部分を除きオーバーコートニスを塗布
し、加熱プレスすることにより、画像情報記録部とオー
バーコート層を同一平面とすることができる。
【００１３】他方、請求項３に係る発明は、謂求項１記
載の発明に係るカード基材を前提とし、基材本体が磁気
ストライプとこれを隠蔽する隠蔽層を形成していること
を特徴とするものである。
載の発明に係るカード基材を前提とし、基材本体が磁気
ストライプとこれを隠蔽する隠蔽層を形成していること
を特徴とするものである。
【００１４】そして、請求項３記載の発明に係るカード
基材においては、磁気ストライプに情報を書き込むこと
が可能であることは無論のこと、隠蔽されているので意
匠性に優れる。
基材においては、磁気ストライプに情報を書き込むこと
が可能であることは無論のこと、隠蔽されているので意
匠性に優れる。
【００１５】次に、請求項４〜５に係る発明は、上記請
求項１〜３記載の発明に係るカード基材を適用した画像
情報記録カードに関する。
求項１〜３記載の発明に係るカード基材を適用した画像
情報記録カードに関する。
【００１６】すなわち、請求項４に係る発明は、染料に
より構成された画像情報を有する画像情報記録カードを
前提とし、基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護
するオーバーコート層から露出しているカード基材に、
染料により構成された画像情報とこれを保護する保護層
を形成していることを特徴とし、
より構成された画像情報を有する画像情報記録カードを
前提とし、基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護
するオーバーコート層から露出しているカード基材に、
染料により構成された画像情報とこれを保護する保護層
を形成していることを特徴とし、
【００１７】他方、請求項５に係る発明は、請求項４記
載の発明に係る画像情報記録カードを前提とし、上記基
材本体が磁気ストライプとこれを隠蔽する隠蔽層を具備
することを特徴とするものである。
載の発明に係る画像情報記録カードを前提とし、上記基
材本体が磁気ストライプとこれを隠蔽する隠蔽層を具備
することを特徴とするものである。
【００１８】尚、画像情報を保護する保護層は上記画像
情報記録部に形成された染料から成る画像情報を保護す
るための被膜である。従って、画像情報記録部全面を被
覆する必要はなく画像情報記録部の画像情報のみを被覆
すれば足りる。但し、画像情報記録部全面を被覆しても
当然のことながらよい。
情報記録部に形成された染料から成る画像情報を保護す
るための被膜である。従って、画像情報記録部全面を被
覆する必要はなく画像情報記録部の画像情報のみを被覆
すれば足りる。但し、画像情報記録部全面を被覆しても
当然のことながらよい。
【００１９】そして、請求項５記載の発明に係るカード
基材においては、磁気ストライプに情報を書き込むこと
が可能であることは無論のこと、隠蔽されているので意
匠性に優れる。
基材においては、磁気ストライプに情報を書き込むこと
が可能であることは無論のこと、隠蔽されているので意
匠性に優れる。
【００２０】
【作用】講求項１〜３記載の発明に係るカード基材によ
れば、基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護する
オーバーコート層から露出していることを特徴としてお
り、
れば、基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護する
オーバーコート層から露出していることを特徴としてお
り、
【００２１】上記オーバーコート層から露出する画像情
報記録部は画像情報を構成する染料により染色されるた
め、昇華性染料を用いた熱転写手段により顔写真等の画
像情報の記録が可能となる。
報記録部は画像情報を構成する染料により染色されるた
め、昇華性染料を用いた熱転写手段により顔写真等の画
像情報の記録が可能となる。
【００２２】また、画像情報記録部とオーバーコート層
と同一平面を形成すれば、画像情報記録部とオーバーコ
ート層の間に段差が存在せず、画像情報の記録の際に支
障を来すこともない。
と同一平面を形成すれば、画像情報記録部とオーバーコ
ート層の間に段差が存在せず、画像情報の記録の際に支
障を来すこともない。
【００２３】更に、基材本体が磁気ストライプとこれを
隠蔽する隠蔽層を形成すれば、磁気ストライプに情報を
書き込むことが可能であることは無論のこと、隠蔽され
ているので意匠性に優れる。
隠蔽する隠蔽層を形成すれば、磁気ストライプに情報を
書き込むことが可能であることは無論のこと、隠蔽され
ているので意匠性に優れる。
【００２４】また、請求項４〜５記載の発明に係る画像
情報記録カードによれば、基材本体の画像情報記録部が
基材本体を保護するオーバーコート層から露出している
カード基材に、染料により構成された画像情報とこれを
保護する保護層を形成していることを特徴としており、
情報記録カードによれば、基材本体の画像情報記録部が
基材本体を保護するオーバーコート層から露出している
カード基材に、染料により構成された画像情報とこれを
保護する保護層を形成していることを特徴としており、
【００２５】上記画像情報の作用により情報記録カード
の偽造、変造を有効に防止できると共に、この画像情報
が保護層により被覆されているため染料から成る上記画
像情報の保護させることが可能となる。
の偽造、変造を有効に防止できると共に、この画像情報
が保護層により被覆されているため染料から成る上記画
像情報の保護させることが可能となる。
【００２６】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。この実施例に係るカード基材１は、
図１（Ａ）〜（Ｂ）示すように長方形状に形成され、厚
さ０．５４ｍｍで白色の塩化ビニル樹脂から成るセンタ
ーコア１１と、この裏面側に積層された厚さ０．１１ｍ
ｍの透明の塩化ビニル樹脂から成るオーバーシート１２
と、上記センターコア１１の表面側に積層された厚さ
０．１１ｍｍの透明の塩化ビニール樹脂から成るオーバ
ーシート１３と、このオーバーシート１３に埋設された
磁気ストライプ１４と、上記オーバーシート１３上にコ
ーティングされたアンカーニス層１５と、このアンカー
ニス層１５上に設けられ白色顔料である酸化チタンを含
むインキを塗布して成る隠蔽層１６、この隠蔽層１６上
にコーティングされシリコン系ワックスが配合されたア
クリル樹脂から成るオーバーコート層１７と、このオー
バーコート層１７の任意領域にオーバーコート層１７か
ら露出し、かつオーバーコート層１７と面一である画像
情報記録部とでその主要部が構成されており、かつ、上
記センターコア１１の裏面側と隠蔽層１６上にはオフセ
ット印刷、スクリーン印刷等適宜印刷手段で形成された
デザイン層２０が設けられている。
て詳細に説明する。この実施例に係るカード基材１は、
図１（Ａ）〜（Ｂ）示すように長方形状に形成され、厚
さ０．５４ｍｍで白色の塩化ビニル樹脂から成るセンタ
ーコア１１と、この裏面側に積層された厚さ０．１１ｍ
ｍの透明の塩化ビニル樹脂から成るオーバーシート１２
と、上記センターコア１１の表面側に積層された厚さ
０．１１ｍｍの透明の塩化ビニール樹脂から成るオーバ
ーシート１３と、このオーバーシート１３に埋設された
磁気ストライプ１４と、上記オーバーシート１３上にコ
ーティングされたアンカーニス層１５と、このアンカー
ニス層１５上に設けられ白色顔料である酸化チタンを含
むインキを塗布して成る隠蔽層１６、この隠蔽層１６上
にコーティングされシリコン系ワックスが配合されたア
クリル樹脂から成るオーバーコート層１７と、このオー
バーコート層１７の任意領域にオーバーコート層１７か
ら露出し、かつオーバーコート層１７と面一である画像
情報記録部とでその主要部が構成されており、かつ、上
記センターコア１１の裏面側と隠蔽層１６上にはオフセ
ット印刷、スクリーン印刷等適宜印刷手段で形成された
デザイン層２０が設けられている。
【００２７】そして、このカード基材１は以下のような
工程を経て製造されている。まず、裏面側にデザイン層
２０が印刷された上記センターコア１１の両面にオーバ
ーシート１２、１３をそれぞれ貼合わせると共に上記オ
ーバーシート１３上に磁気テープを貼合わせた後、上記
磁気テープを加熱プレスしてオーバーシート１３内に埋
設された磁気ストライプ１４（図１Ａ、Ｂ参照）を形成
する。
工程を経て製造されている。まず、裏面側にデザイン層
２０が印刷された上記センターコア１１の両面にオーバ
ーシート１２、１３をそれぞれ貼合わせると共に上記オ
ーバーシート１３上に磁気テープを貼合わせた後、上記
磁気テープを加熱プレスしてオーバーシート１３内に埋
設された磁気ストライプ１４（図１Ａ、Ｂ参照）を形成
する。
【００２８】次に、上記オーバーシート１３上にアンカ
ーニスをグラビアコーティングしアンカーニス層１５を
形成して印刷適性を付与した後、スクリーン印刷により
白色顔料である酸化チタンを含むインキから成る隠蔽層
１６を形成すると共に、この隠蔽層１６上にオフセット
印刷、スクリーン印刷等によりデザイン層２０を形成し
基材本体１０を製造した。
ーニスをグラビアコーティングしアンカーニス層１５を
形成して印刷適性を付与した後、スクリーン印刷により
白色顔料である酸化チタンを含むインキから成る隠蔽層
１６を形成すると共に、この隠蔽層１６上にオフセット
印刷、スクリーン印刷等によりデザイン層２０を形成し
基材本体１０を製造した。
【００２９】次いで、上記基材本体１０上にシリコン系
ワックスが配合されたアクリル樹脂から成るオーバーコ
ートニスを画像情報記録部を除いてグラビアコーティン
グしてオーバーコート層１７を形成した（図２参照）
後、その表面を加熱プレスして上記オーバーコート層と
画像情報記録部を面一としてカード基材１を製造した
（図１Ｂ参照）。
ワックスが配合されたアクリル樹脂から成るオーバーコ
ートニスを画像情報記録部を除いてグラビアコーティン
グしてオーバーコート層１７を形成した（図２参照）
後、その表面を加熱プレスして上記オーバーコート層と
画像情報記録部を面一としてカード基材１を製造した
（図１Ｂ参照）。
【００３０】尚、この実施例においては、センターコア
１１、オーバーシート１２、１３磁気ストライプ１４、
アンカーニス層１５、及び、隠蔽層１６とでその主要部
が構成された基材本体１０を適用しているが、本発明に
係る基材本体としてはこのような構成に限定されるもの
ではなく他の構成の基材本体を適用しても当然のことな
がらよい。
１１、オーバーシート１２、１３磁気ストライプ１４、
アンカーニス層１５、及び、隠蔽層１６とでその主要部
が構成された基材本体１０を適用しているが、本発明に
係る基材本体としてはこのような構成に限定されるもの
ではなく他の構成の基材本体を適用しても当然のことな
がらよい。
【００３１】次に、得られたこのカード基材１を用いて
以下の工程に従い画像情報記録カードを製造した。
以下の工程に従い画像情報記録カードを製造した。
【００３２】まず、３つの色の昇華性染料（イエロー，
マゼンタ，シアン）を各々ポリビニルブチラールに分散
させて染料インキを調合し、グラビアコーターを用いて
厚さ６μｍのポリエステルフィルム上に各色が適宜間隔
を介し交互に配置されるように塗布・乾燥して３色の染
料層を有する転写リボンを製造した。
マゼンタ，シアン）を各々ポリビニルブチラールに分散
させて染料インキを調合し、グラビアコーターを用いて
厚さ６μｍのポリエステルフィルム上に各色が適宜間隔
を介し交互に配置されるように塗布・乾燥して３色の染
料層を有する転写リボンを製造した。
【００３３】そして、この転写リボン２を、図３（Ａ）
に示すようにカード基材１の画像情報記録部上に当接さ
せると共に、上記転写リボン２側からサーマルヘッド３
の発熱素手群（図示せず）を適宣発熱させて画像データ
に基づく画像情報１８（顔写真パターン）を画像情報記
録部に形成した後、今度は図３（Ｂ）に示すようにオー
バーコート層１７上に保護層転写リボン４を当接し、こ
の保護層転写リボン４側から加熱媒体５を圧接・加熱し
て画像情報記録部上に保護層を形成し顔写真パターンを
有する画像情報記録カード６を製造した（図３Ｃ参
照）。
に示すようにカード基材１の画像情報記録部上に当接さ
せると共に、上記転写リボン２側からサーマルヘッド３
の発熱素手群（図示せず）を適宣発熱させて画像データ
に基づく画像情報１８（顔写真パターン）を画像情報記
録部に形成した後、今度は図３（Ｂ）に示すようにオー
バーコート層１７上に保護層転写リボン４を当接し、こ
の保護層転写リボン４側から加熱媒体５を圧接・加熱し
て画像情報記録部上に保護層を形成し顔写真パターンを
有する画像情報記録カード６を製造した（図３Ｃ参
照）。
【００３４】尚、この実施例においては、上記画像情報
記録部全体が保護層４で被覆された構造になっている
が、図４に示すように画像情報１８の形成領域のみを保
護層１９で被覆させた構造にしてもよい。
記録部全体が保護層４で被覆された構造になっている
が、図４に示すように画像情報１８の形成領域のみを保
護層１９で被覆させた構造にしてもよい。
【００３５】
【発明の効果】請求項１〜３に係る発明によれば、オー
バーコート層から露出する画像情報記録部は染料により
染色されるため、昇華性染料を用いた熱転写手段により
顔写真等の画像情報が記録可能である。また、オーバー
コート層と同一平面を形成していれば、画像情報の記録
の際に支障を来すこともない。また、上記画像情報記録
部は染料により染色されるため昇華性染料を用いた熱転
写手段等により顔写真等の画像情報の記録が可能とな
る。
バーコート層から露出する画像情報記録部は染料により
染色されるため、昇華性染料を用いた熱転写手段により
顔写真等の画像情報が記録可能である。また、オーバー
コート層と同一平面を形成していれば、画像情報の記録
の際に支障を来すこともない。また、上記画像情報記録
部は染料により染色されるため昇華性染料を用いた熱転
写手段等により顔写真等の画像情報の記録が可能とな
る。
【００３６】従って、カード発行時に画像情報の記録が
可能でかつ耐熱性、堅牢性に優れたカード基材を提供で
きる効果を有している。
可能でかつ耐熱性、堅牢性に優れたカード基材を提供で
きる効果を有している。
【００３７】更に、請求項４〜５に係る発明によれば、
基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護するオーバ
ーコート層から露出しているカード基材に、染料により
構成された画像情報とこれを保護する保護層を形成して
いることを特徴としており、上記画像情報の作用により
情報記録カードの偽造、変造を有効に防止できると共
に、この画像情報を有する画像情報記録部が保護層によ
り被覆されているため染料から成る上記画像情報の保護
と画像情報記録部の機械的耐性をも付与できる効果を有
している。
基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護するオーバ
ーコート層から露出しているカード基材に、染料により
構成された画像情報とこれを保護する保護層を形成して
いることを特徴としており、上記画像情報の作用により
情報記録カードの偽造、変造を有効に防止できると共
に、この画像情報を有する画像情報記録部が保護層によ
り被覆されているため染料から成る上記画像情報の保護
と画像情報記録部の機械的耐性をも付与できる効果を有
している。
【００３８】
【図１】（Ａ）は実施例に係るカード基材の平面図、
（Ｂ）は（Ａ）のＢ―Ｂ面断面図。
（Ｂ）は（Ａ）のＢ―Ｂ面断面図。
【図２】実施例に係るカード基材の製造工程を示す断面
図。
図。
【図３】（Ａ）〜（Ｃ）は実施例に係る画像情報記録カ
ードの製造工程説明図。
ードの製造工程説明図。
【図４】他の実施例に係る画像情報記録カードの断面
図。
図。
【図５】（Ａ）〜（Ｂ）は従来例に係る情報記録カード
の断面図。
の断面図。
１ カード基材 ２ 染料転写リボン ３ サーマルヘッド ４ 保護層転写リボン ６ 画像情報記録カード １０ 基材本体 １１ センターコア １２ オーバーシート １３ オーバーシート １４ 磁気ストライプ １５ アンカーニス層 １６ 隠蔽層 １７ オーバーコート層 １８ 画像情報 １９ 保護層 ２０ デザイン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｍ 5/38 Ｇ０６Ｋ 19/10 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｒ
Claims (5)
- 【請求項１】染料により構成された画像情報を有する画
像情報記録カードに使用されるカード基材において、 基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護するオーバ
ーコート層から露出していることを特徴とするカード基
材。 - 【請求項２】基材本体の画像情報記録部とオーバーコー
ト層が同一平面を形成していることを特徴とする請求項
１記載のカード基材。 - 【請求項３】基材本体が磁気ストライプとこれを隠蔽す
る隠蔽層を形成していることを特徴とする請求項１記載
のカード基材。 - 【請求項４】染料により構成された画像情報を有する画
像情報記録カードにおいて、 基材本体の画像情報記録部が基材本体を保護するオーバ
ーコート層から露出しているカード基材に、染料により
構成された画像情報とこれを保護する保護層を形成して
いることを特徴とする画像情報記録カード。 - 【請求項５】基材本体が磁気ストライプとこれを隠蔽す
る隠蔽層を形成していることを特徴とする請求項４記載
の画像情報記録カード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5295204A JPH07144493A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | カード基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5295204A JPH07144493A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | カード基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07144493A true JPH07144493A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17817553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5295204A Pending JPH07144493A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | カード基材とこのカード基材を用いた画像情報記録カード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07144493A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004000967A (ja) * | 2002-05-16 | 2004-01-08 | Agfa Gevaert Nv | 改良された情報の担体及びｉｄカード |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP5295204A patent/JPH07144493A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004000967A (ja) * | 2002-05-16 | 2004-01-08 | Agfa Gevaert Nv | 改良された情報の担体及びｉｄカード |
| JP4544833B2 (ja) * | 2002-05-16 | 2010-09-15 | アグフア−ゲヴエルト，ナームローゼ・フエンノートシヤツプ | 改良された情報の担体及びｉｄカード |
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