JPH071440A - プレクーリング工法自動温度制御システム - Google Patents

プレクーリング工法自動温度制御システム

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JPH071440A
JPH071440A JP14963393A JP14963393A JPH071440A JP H071440 A JPH071440 A JP H071440A JP 14963393 A JP14963393 A JP 14963393A JP 14963393 A JP14963393 A JP 14963393A JP H071440 A JPH071440 A JP H071440A
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Sadamu Ono
定 小野
Masamitsu Eto
正満 江渡
Masaru Sukagawa
勝 須賀川
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光秋 渡辺
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレクーリング工法を用いて冷却コンクリー
トを製造するバッチャプラントにおいて、温度制御の自
動化を図る。 【構成】 前記バッチャプラントは、B/P操作盤1に
より操作及び制御されるようになっている。また、操作
盤1には、液化ガス噴入コントローラ2が付設され、骨
材を冷却するための液化ガスの噴入量を制御している。
そして、製造工程管理用演算処理装置3は、各コンクリ
ート材料の温度からコンクリートの練り上がり温度を予
測する。さらに、演算処理装置3は、予測温度と予め設
定された目標温度に基づいて液化ガスの噴入量を求める
ようになっている。そして、コントローラ2が前記噴入
量に基づいて、噴入開始及び停止を操作盤1に指示し、
操作盤1が液化ガスの噴入を制御するようになってい
る。さらに、演算処理装置3には、遠隔地において製造
工程を監視可能なモニタ用演算処理装置4が接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設時の
温度上昇及びその後の温度降下により起こるひびわれを
防止するために、砂、砂利等の骨材を予め冷却してコン
クリートの練り上がり温度を低下させるプレクーリング
工法において、上記砂や砂利の温度を制御することによ
り上記練り上がり温度を制御するプレクーリング工法自
動温度制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにマスコンクリートは、セメ
ントの水和熱による温度の上昇・降下に伴って拘束応力
が作用し、このためにひび割れを発生する恐れがある。
上記のようなひび割れを防止するための工法の一つとし
てプレクーリング工法が知られている。プレクーリング
工法は主として夏期に用いられるものであって、コンク
リート材料の一部または全部を予め冷却し、コンクリー
トの打ち込み温度を低下させる方法である。
【0003】従来、前記プレクーリング工法において、
コンクリート製造中の温度管理は、予め、各コンクリー
ト材料の温度から練り上がり温度を予測し、該練り上が
り温度と目標とする練り上がり温度に差が有る場合に、
例えば、砂、砂利等に液化ガスを噴入することにより、
前記砂、砂利等の温度を低下させ、練り上がり温度を目
標値に近付けるものであった。
【0004】従来のプレクーリング工法に用いられるバ
ッチャプラント(コンクリートプラント)には、各材料
の供給設備、貯留部、計量装置、ミキサ、ホッパ等が備
えられ、各貯留部には、貯留されたコンクリート材料の
温度を計測する温度センサが備えられている。そして、
図5のフローチャートに示されるように、まず、この温
度センサにより、各材料の温度が測定される(ステップ
a1)。これらの測定温度がコンピュータ(演算処理装
置)に入力され、前記測定温度に基づいて演算処理装置
が練り上がり予測温度を演算する(ステップa2)。
【0005】ここで、砂、砂利等の測定温度が高く、予
測練り上がり温度が目標とする練り上がり温度より高い
場合に作業員がバッチャプラントの砂、砂利に、液化ガ
スを噴入して、砂、砂利を冷却することになるが、前記
液化ガスの噴入量は、作業者がその経験から予測してい
た(ステップa3)。そして、作業員は、自ら予測した
値に基づき、バッチャープラントに付設された液化ガス
噴入設備のコントローラを操作して液化ガスの噴入量を
設定し、液化ガスの噴入を行っていた(ステップa
4)。
【0006】そして、作業員は、砂、砂利の温度を確認
すると共に、バッチャープラントにおいて計量され、ミ
キサにおいて冷却水と共に練り上げられたコンクリート
の温度を確認する(ステップa5)。そして、連続して
コンクリートの製造を続ける場合には、引き続き材料温
度を測定し、随時上述のように液化ガスの噴入量を予測
し、液化ガスを噴入する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にコンクリート材料の温度を測定し、これをコンピュー
タに入力することにより、コンピュータの演算処理によ
り練り上がり温度を予測することができるが、該練り上
がり温度に影響を与える砂、砂利の温度管理は、作業者
が、その経験に基づいて適宜液化ガスを砂、砂利に噴入
することにより行われていた。
【0008】すなわち、現状では、砂、砂利の温度管理
は作業員の経験と勘により液化ガスの噴入量を決めるこ
とで行われている。したがって、必ずしも最適な量の液
化ガスが噴入されるとは限らず、液化ガスを使い過ぎて
コストの上昇を招いたり、バッチ毎にコンクリートの練
り上がり温度に大きなばらつきがでる可能性があり、
砂、砂利の温度管理は、熟練した作業員を必要とする困
難なものであった。そこで、コンクリートの製造等にお
いて省力化を進めていくためにも、プレクーリング工法
において砂、砂利の温度管理の自動化が求められてい
た。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、プレクーリング工法において、砂、砂利等の骨
材の温度制御を自動化することにより、コンクリートの
練り上がり温度の制御をより厳格なものとするととも
に、プレクーリング工法による冷却コンクリートの製造
の省力化を図ることができるプレクーリング工法自動温
度制御システムを提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプレクーリング
工法自動温度制御システムは、予め骨材を冷却しておく
ことにより冷却コンクリートを製造するプレクーリング
工法を用いたコンクリートプラントにおいて、前記骨材
に液化ガスを噴入して前記骨材を冷却し、かつ、前記液
化ガスの噴入量を自動的に制御することによりコンクリ
ートの練り上がり温度を制御するものであり、前記コン
クリートプラントの各コンクリート材料の貯蔵部にそれ
ぞれ設けられた温度センサと、該温度センサにより計測
される各コンクリート材料の温度に基づいて液化ガスの
噴入量を演算する噴入量演算装置と、該噴入量演算装置
により求められた液化ガスの噴入量に基づいて液化ガス
の噴入を制御する噴入制御装置とを具備してなり、前記
噴入量演算装置と噴入制御装置とが通信手段により接続
されていることを前記課題の解決手段とした。
【0011】また、前記噴入量演算装置は、前記温度セ
ンサにより計測された各コンクリート材料の温度に基づ
いてコンクリートの練り上がり温度を予測する練り上が
り温度演算手段と、該練り上がり温度演算手段により求
められた練り上がり予測温度及び予め設定された練り上
がり目標温度に基づいて液化ガスの噴入量を演算する噴
入量演算手段とを具備してなることが好ましい。
【0012】さらに、前記噴入量演算手段は、前記コン
クリートプラントにおいて繰り返し連続してコンクリー
ト製造の2回目以降のバッチ処理を行うに際し、練り上
がり温度演算手段により求められた練り上がり予測温度
に代えて、前記コンクリートプラントのミキサに設けら
れた温度センサにより出力される前回のバッチ処理のコ
ンクリートの練り上がり温度に基づいて噴入量を演算す
ることが好ましい。そして、プレクーリング工法自動温
度制御システムには、上記噴入量演算装置に通信手段を
介して接続され、かつ噴入量演算装置に入力されたデー
タ及び噴入量演算装置により演算されたデータを遠隔地
から監視可能なモニタ用演算装置が備えられていること
が好ましい。
【0013】
【作用】上記構成によれば、各コンクリート材料の測定
温度に基づいて噴入量演算装置の練り上がり温度演算手
段により、コンクリートの練り上がり予測温度が演算さ
れ、該練り上がり予測温度と予め設定された練り上がり
目標温度とに基づいて噴入量演算手段により、液化ガス
の噴入量が求められる。前記噴入量演算装置と噴入制御
装置は、通信手段により接続されているので、噴入量演
算装置により求められた噴入量のデータが噴入制御装置
に送信され、この噴入量に基づいて噴入制御装置が骨材
への液化ガスの噴入を制御することになる。
【0014】したがって、液化ガスは、コンクリートの
練り上がり予測温度に基づいて自動的に噴入量が設定さ
れて噴入されることになり、コンクリートの練り上がり
温度を正確に制御することが可能となる。さらに、連続
してコンクリート製造のバッチ処理を繰り返し行う際に
は、コンクリートの練り上がり予測温度に代えて前回の
バッチ処理の際のコンクリート練り上がり温度に基づい
て液化ガスの噴入量が求められるので、現状に即してよ
り的確に練り上がり温度を制御することが可能となる。
【0015】さらに、モニタ用演算処理装置を設けるこ
とにより、製造工程の何らかの変更や異常があった際
に、現場の作業者だけで対処するのではなく、例えば研
究施設等の現場から離れた場所にいる技術者が、モニタ
用演算処理装置により現状を把握して、現場の作業者に
指示を与えることにより変更や異常に対処することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この実施例のプレクーリング
工法自動温度制御システムの基本構成を示すブロック図
である。図1に示すように、自動温度制御システムは、
図示しないバッチャプラント(B/P)によるコンクリ
ート材料の供給、計量、混練等の制御及び操作をするた
めのB/P操作盤1と、バッチャプラント内の砂、砂利
等の骨材への液化ガスの噴入量を制御する液化ガス噴入
コントローラ2と、該液化ガス噴入量コントローラ2へ
液化ガス噴入量データを送信する製造工程管理用演算処
理装置(パーソナルコンピュータ)3と、遠隔地から製
造工程を監視するためのモニタ用演算処理装置(パーソ
ナルコンピュータ)4とからなるものである。
【0017】上記B/P操作盤1、液化ガス噴入量コン
トローラ2、製造工程管理用演算処理装置3及びモニタ
用演算処理装置4は、互いにオンラインで接続されてい
る。なお、上記バッチャプラントは、冷却コンクリート
の製造を1バッチ毎に行なうものであるとともに、多量
の冷却コンクリートを製造するために、冷却コンクリー
トの製造のバッチ処理を連続して繰り返し行なうように
なっている。また、前記バッチャプラントには、細骨
材、粗骨材、セメント等の各コンクリート材料の貯蔵部
に温度センサ(図示略)が設置されており、各温度セン
サから出力され、かつ各コンクリート材料の温度を示す
信号が上記B/P操作盤1及び製造工程管理用演算処理
装置3に入力されるようになっている。さらに、図示し
ない練り混ぜ水タンク及びミキサにも温度センサ(図示
略)が設置されており、各温度センサから出力され、か
つ水温もしくは練り上がり温度を示す信号が上記B/P
操作盤1及び製造工程管理用演算処理装置3に入力され
るようになっている。
【0018】上記B/P操作盤1は、周知のものであ
り、予め各コンクリート材料の量の設定等を行なうこと
により、各コンクリート材料の供給、計量、混練等を行
うバッチャプラントを制御するものである。また、B/
P操作盤1は、液化ガス噴入量コントローラ2からの後
記の信号に基づき、バッチャプラントの粗骨材及び細骨
材の貯蔵部に設置され、液化ガスを噴入する噴入装置
(図示略)における液化ガスの噴入開始及び停止を制御
する機能を有する。上記液化ガス噴入コントローラ2
は、液化ガスの噴入開始及び停止を制御するための信号
をB/P操作盤1に出力する機能を有し、製造工程管理
用演算処理装置3から入力される後記の液化ガス噴入量
データに基づき、該液化ガス噴入量データの噴入量だけ
液化ガスを骨材の貯蔵部に噴入するように液化ガスの噴
入時間を求め、該噴入時間に基づいて噴入開始及び噴入
停止の信号をB/P操作盤1に出力するようになってい
る。
【0019】上記製造工程管理用演算処理装置3は、上
記温度センサから入力された各コンクリート材料の温度
を示す温度信号から、練り上がり予測温度を演算すると
ともに予め設定された練り上がり温度の目標値に練り上
がり温度を近付けるために、骨材温度を下げるのに必要
な液化ガスの噴入量を演算し、該噴入量を液化ガス噴入
量データとして、液化ガス噴入量コントローラ2に出力
するようになっている。
【0020】上記モニタ用演算処理装置4は、製造工程
管理用演算処理装置3に入力される各温度センサからの
温度信号及び製造工程管理用演算処理装置3による演算
結果及びB/P操作盤1の制御信号等のデータが、製造
工程管理用演算処理装置3から通信回線を介して送信さ
れ、これらのデータを遠隔地において監視することがで
きるようになっている。そして、上記モニタ用演算処理
装置4は、例えばコンクリート製造を行なう企業の本
社、支社、研究施設等の技術者が多数いる場所に設置さ
れ、コンクリートの製造工程において、何等かの変更や
異常が有った場合に、バッチャプラントの操作を行なう
作業者もしくは技術者に、本社、支社もしくは研究施設
の技術者がモニタ用演算処理装置4により、製造工程の
データを監視しながら指示を行なうためのものである。
従って、本社、支社もしくは研究施設の技術者は現場と
同様かつリアルタイムにデータを監視しながら、現場に
的確な指示を与えることが可能となり、コンクリート製
造工程の異常に的確に対応できるとともに、現場の作業
者及び技術者の負担を軽減することができる。
【0021】以下に、上記構成のプレクーリング工法自
動温度制御システムによる砂、砂利等の骨材の温度制御
について図2のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、上記各温度センサにより、練り混ぜ水を含む各コン
クリート材料の貯蔵部における温度が測定され(ステッ
プb1)、該温度を示す温度信号が製造工程管理用演算
処理装置3に出力される。次いで、製造工程管理用演算
処理装置3は、バッチャプラントの最初のバッチにおけ
る液化ガスの噴入量を求めるために、各材料の温度から
下記の式に基づいて冷却コンクリートの練り上がり予測
温度を演算する(ステップb2)。
【数1】 T:練り上がり予測温度 ρi:重量 Ci:比熱 Ti:材料温度 i:各材料温度 H:ミキサ回転熱
【0022】次に、製造工程管理用演算処理装置3は、
求められた練り上がり予測温度と予め設定された目標温
度の差から最初のバッチの液化ガスの噴入量を以下の式
に基づいて演算する(ステップb3)。 LN2−W×ΔT×A=f(ΔT) LN2 :液化ガス噴入量 ΔT:冷却幅(℃) :(練り上がり予測温度)−(練り上がり目標温度) W:1m3/℃冷却するための液化ガス噴入量 A:ミキサの1バッチ当たりのコンクリート量
【0023】そして、求められた液化ガスの噴入量は、
データとして液化ガス噴入コントローラ2に送信され、
液化ガス噴入コントローラ2が液化ガスの噴入量から噴
入時間を設定し、B/P操作盤1に液化ガスの噴入開始
及び停止の信号を出力し、該信号に基づいてB/P操作
盤1が液化ガスの噴入を制御する(ステップb4)。そ
して、骨材に液化ガスが噴入される。そして、バッチャ
プラントにより各材料が計量されて供給されミキサにお
いて混練される。そして、ミキサにおいては、温度セン
サにより練り上がり温度が測定され、製造工程管理用演
算処理装置3に出力され、これを作業者が確認する(ス
テップb5)。
【0024】次に、2回目以降のバッチ処理が連続して
行われる際の温度制御について、図3に示すフローチャ
ート及び図4に示すミキサの温度変化のグラフを用いて
説明する。製造工程管理用演算処理装置3においては、
ミキサの温度センサにより計測して出力された練り上が
り温度を示す温度信号を読み込みとともに(ステップc
1)、1バッチ終了後(ステップc2)に各バッチにお
けるミキサ内の最低温度を特定する(ステップc3)。
次いで、予め、練り上がり温度の目標値に対して所定の
幅で上限値及び下限値を設定しておき、バッチ毎のミキ
サ内最低温度が上限値もしくは下限値を越えたか否かを
判定する(ステップc4)。次いで、バッチ毎のミキサ
内最低温度が上限値もしくは下限値を越えている場合
に、その回数(バッチ数)をカウントし、該カウント値
が3回に達するかどうかを判断する(ステップc5)。
なお、カウント値は、バッチ毎のミキサ内最低温度が目
標値に戻った場合もしくは目標値を越えて逆に下限値も
しくは上限値を越えた場合もしくは3回に達した場合
に、リセットされるようになっており、バッチ毎のミキ
サ内最低温度が3回連続して上限値もしくは下限値を越
えたか否かがチェックされる。すなわち、図4のグラフ
の符号8に示す部分において、3回連続して上限値を越
えたと判断される。なお、図4のグラフにおいて白抜き
三角6がバッチ毎の最低温度を示し、縦線7がバッチの
区切りを示すものである。
【0025】そして、バッチ毎のミキサ内最低温度が図
に示すように3回連続して上限値もしくは下限値を越え
た場合(図4において符号9で示される部分)には、再
度液化ガス噴入量を演算するとともに(ステップc
6)、求められた液化ガスの噴入量を液化ガス噴入コン
トローラ2に送信し、液化ガスの噴入量を設定しなおし
(ステップc7)、次回のバッチから液化ガスの噴入量
を変更する。上記ステップc6における演算において
は、上記初回のバッチの液化ガスを求める演算式とは異
なり、練り上がり予測温度に代えて前回のバッチの練り
上がり温度を用いる。すなわち、冷却幅ΔTは、(練り
上がり目標温度)−(前回の練り上がり温度)によって
求められる。また、直接液化ガス噴入量を求めず予め実
験的に求められた演算式f(a)を用いて、前回のバッ
チの液化ガス噴入量に対する噴入量の増減値Δ液化ガス
を求めるようになっている。
【0026】すなわち、f(ΔT)=Δ液化ガスとなっ
ている。そして、該Δ液化ガスを前回のバッチの液化ガ
スの噴入量に加えて次回の液化ガス噴入量とするように
なっている。なお、Δ液化ガスには、予め制限値が設定
されており、Δ液化ガスが上述の演算により制限値を越
える値となった場合は、Δ液化ガスの値を制限値とする
ようになっている。上述のようにバッチ毎のミキサ内の
最低温度が上限値もしくは下限値を3回越えたところ
で、液化ガスの噴入量を変更するようにするとともに、
制限値を設けたことで、ミキサ内の温度制御の際に、温
度の値が上下に振動してしまうのを防止することができ
る。
【0027】以上のようなプレクーリング工法自動温度
制御システムによれば、作業者の勘や経験に頼らずに液
化ガス噴入量を決定することができ、作業者の負担を低
減するとともに、熟練した作業者でなくとも冷却コンク
リートの製造を管理することができるので、プレクーリ
ング工法による冷却コンクリートの製造の省力化を図る
ことができる。また、液化ガス噴入量は、製造工程演算
処理装置により演算された練り上がり予測温度もしくは
前回のバッチの練り上がり温度に基づいて決定されるの
で、従来の方法に比較して、的確に冷却コンクリートの
練り上がり温度を制御することができる。したがって、
的確に練り上がり温度を制御することができることか
ら、冷却コンクリートの品質の向上を図ることができ
る。
【0028】さらに、モニタ用演算処理装置により、遠
隔地にいる技術者が、冷却コンクリートの製造工程を監
視することができ、製造工程の何らかの変更もしくは異
常があった際に、現場の作業者に的確な指示を与えるこ
とができるので、製造工程の何らかの変更もしくは異常
に容易に対処することができるとともに、現場の作業者
の負担を低減することができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のプレ
クーリング工法自動温度制御システムによれば、各コン
クリート材料の温度が温度センサにより計測され、噴入
量演算装置が液化ガス噴入量を演算し、該噴入量に基づ
き噴入制御装置が液化ガスの噴入を制御するので、作業
者が経験と勘により液化ガスの噴入量を決めた場合に比
較して、的確に冷却コンクリートの練り上がり温度を制
御することができ、コンクリートの品質の向上を図るこ
とができる。
【0030】また、作業者が噴入量を決定する必要がな
いので、作業者の負担を軽減できるとともに、プレクー
リング工法による冷却コンクリートの製造の省力化を図
ることができる。また、噴入量演算処理装置は、練り上
がり温度演算手段により、各コンクリート材料の温度か
ら練り上がり予測温度を演算し、噴入量演算手段によ
り、前記練り上がり予測温度に基づいて液化ガスの噴入
量を決定するので、従来参考程度に用いられていた練り
上がり予測温度を有効に利用でき、かつ、液化ガスの噴
入量を的確なものとすることができる。
【0031】さらに、冷却コンクリートの製造におい
て、バッチ処理を連続して繰り返し行う際には、2回目
以降のバッチ処理の際の液化ガスの噴入量を決定する際
に、練り上がり予測温度に代えて前回のバッチにおける
練り上がり温度に基づいて液化ガスの噴入量を決定する
ので、より現状に即した液化ガスの噴入量を決定するこ
とができる。
【0032】さらに、モニタ用演算装置を設けることに
より、遠隔地、例えば研究施設等にいる技術者が、現場
における製造工程を監視することができるので、製造工
程に何らかの変更や異常があった際に、上記技術者が現
場の作業者にモニタ用演算装置により現状を把握した状
態で指示を与えることができるので、上記変更や異常に
的確に対応できるとともに、現場の作業員の負担を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のプレクーリング工法自動温
度制御システムの基本構成を示す概略図である。
【図2】上記プレクーリング工法自動温度制御システム
における制御方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】上記プレクーリング工法自動温度制御システム
における2回目以降のバッチ処理における制御方法を説
明するためのフローチャートである。
【図4】上記プレクーリング工法自動温度制御システム
における制御方法を説明するためのグラフである。
【図5】従来のプレクーリング工法における温度制御方
法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 B/P操作盤(噴入制御装置) 2 液化ガス噴入コントローラ(噴入制御装置) 3 製造工程管理用演算処理装置(噴入量演算装置、練
り上がり温度演算手段、噴入量演算手段) 4 モニタ用演算処理装置(モニタ用演算装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 光秋 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め骨材を冷却しておくことにより冷却
    コンクリートを製造するプレクーリング工法を用いたコ
    ンクリートプラントにおいて、前記骨材の貯蔵部に液化
    ガスを噴入して前記骨材を冷却し、かつ、前記液化ガス
    の噴入量を自動的に制御することによりコンクリートの
    練り上がり温度を制御するプレクーリング工法自動温度
    制御システムであって、 前記コンクリートプラントの各コンクリート材料の貯蔵
    部にそれぞれ設けられた温度センサと、 該温度センサにより計測される各コンクリート材料の温
    度に基づいて液化ガスの噴入量を演算する噴入量演算装
    置と、 該噴入量演算装置により求められた液化ガスの噴入量に
    基づいて液化ガスの噴入を制御する噴入制御装置とを具
    備してなり、 前記噴入量演算装置と噴入制御装置とが通信手段により
    接続されていることを特徴とするプレクーリング工法自
    動温度制御システム。
  2. 【請求項2】 前記噴入量演算装置は、前記温度センサ
    により計測された各コンクリート材料の温度に基づいて
    コンクリートの練り上がり温度を予測する練り上がり温
    度演算手段と、該練り上がり温度演算手段により求めら
    れた練り上がり予測温度及び予め設定された練り上がり
    目標温度に基づいて液化ガスの噴入量を演算する噴入量
    演算手段とを具備してなることを特徴とする請求項1記
    載のプレクーリング工法自動温度制御システム。
  3. 【請求項3】 前記噴入量演算手段は、前記コンクリー
    トプラントにおいて繰り返し連続してコンクリート製造
    の2回目以降のバッチ処理を行うに際し、練り上がり温
    度演算手段により求められた練り上がり予測温度に代え
    て、前記コンクリートプラントのミキサに設けられた温
    度センサにより出力される前回のバッチ処理のコンクリ
    ート練り上がり温度に基づいて噴入量を演算することを
    特徴とする請求項2記載のプレクーリング工法自動温度
    制御システム。
  4. 【請求項4】 上記噴入量演算装置に通信手段を介して
    接続され、かつ噴入量演算装置に入力されたデータ及び
    噴入量演算装置により演算されたデータを遠隔地から監
    視可能なモニタ用演算装置が備えられていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプレ
    クーリング工法自動温度制御システム。
JP14963393A 1993-06-21 1993-06-21 プレクーリング工法自動温度制御システム Expired - Fee Related JP3232492B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006116909A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Amurax:Kk 生コンクリートの製造設備における冷却装置
CN104385463A (zh) * 2014-10-21 2015-03-04 广东惠利普路桥信息工程有限公司 基于无线的搅拌设备测控系统
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CN115233998A (zh) * 2022-04-25 2022-10-25 石家庄铁道大学 一种混凝土智能控温施工工艺及智能控温拌合装置

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