JPH07143787A - 電動車両用ブラシレス直流電動機の駆動方法 - Google Patents

電動車両用ブラシレス直流電動機の駆動方法

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JPH07143787A
JPH07143787A JP5282486A JP28248693A JPH07143787A JP H07143787 A JPH07143787 A JP H07143787A JP 5282486 A JP5282486 A JP 5282486A JP 28248693 A JP28248693 A JP 28248693A JP H07143787 A JPH07143787 A JP H07143787A
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豊 稲葉
Shigetoshi Aoki
成年 青木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の高速性能及び加速性能を高めて、しか
も電動機の効率を高めることができる電動車両用ブラシ
レス直流電動機の駆動方法を提供する。 【構成】 電動車両用のブラシレス直流電動機1に供給
する励磁電流のデューティ比をアクセルグリップ36の
変位量と電動機1の回転数とに応じて制御する。電動機
1の制御進み角をアクセルグリップの変位量と回転数と
に応じて変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動車両用ブラシレス
直流電動機の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動スクータや電気自動車等の電動車両
の駆動源としてブラシレス直流電動機が用いられてい
る。周知のように、ブラシレス直流電動機は、3相以上
の多相の電機子コイルを有するステータと、回転自在に
支持されたヨークに磁石界磁を取り付けてなるロータ
と、ステータの各相に対してロータの回転角度位置を検
出する位置検出器とを備えていて、位置検出器により検
出されたロータの位置に応じて励磁電流(駆動電流)を
流す相(励磁相)を切り替えることによりロータを回転
させるようになっている。固定子の励磁相を切り換える
位相角(電気角)は制御進み角γと呼ばれており、この
制御進み角γは一般には、理論的な切換位相角よりも進
み側に設定されている。
【0003】電動車両においては、電動機により車軸を
直接駆動するダイレクトドライブ方式を採用するか、ま
たは電動機の回転を変速比が一定値に固定された変速機
を介して車軸に伝達する方式を採用する場合が多いが、
これらの場合には、電動機の駆動回転領域を広くとる必
要がある。
【0004】ブラシレス直流電動機においては、制御進
み角γにより発生トルク及び最高回転数が変化し、トル
クを大きくするように制御進み角γを設定すると最高回
転数が低くなり、制御進み角γを進角させていくと最高
回転数が高くなるが発生トルクは小さくなっていく。
【0005】そのため駆動回転領域を広くとる必要があ
るダイレクトドライブ式の電動車両にブラシレス直流電
動機を用いる場合には、低速時に十分に大きなトルクを
得ることができる制御進み角γを正規の制御進み角γo
として設定して、回転数に応じて制御進み角γを正規の
制御進み角γo に対して進角させるようにしている。ま
た固定子の各相のコイルに流す励磁電流をパルス幅変調
された波形として、該励磁電流のデューティ比を速度調
節部材の変位量に応じて変化させることにより、電動機
の回転数を調整するようにしている。
【0006】図10は従来の電動車両における制御進み
角γと回転数Nとの関係を示したもので、一般には同図
に実線で示したように回転数がN1 からN4 まで上昇す
る過程で、制御進み角γを最大トルクが得られるように
設定された正規の制御進み角γo から設定された制御進
み角γ3 まで変化させている。γ1 〜γ3 は正規の制御
進み角γo よりも更に進角した制御進み角を示してお
り、その進角量はγ1 →γ2 →γ3 の順に大きくなって
いる。
【0007】図11は従来の電動車両におけるブラシレ
ス直流電動機の励磁電流のデューティ比DFとスロット
ル開度(スロットルレバーやアクセルグリップ等の速度
調整部材の変位量)αとの関係を示したもので、一般に
は同図に実線で示したようにスロットル開度に対してデ
ューティ比DFを直線的に変化させている。
【0008】図12の曲線P(γo )〜P(γ3 )は、
励磁電流のデューティ比を100%とした場合(スロッ
トル開度を100%附近に設定した場合)のブラシレス
直流電動機の出力Pと回転数Nとの間の関係を、制御進
み角γo 〜γ3 をパラメータにとって示したものであ
る。図12の曲線R(θo )〜R(θ4 )はそれぞれ道
路の傾斜角がθo 〜θ4 の時の走行抵抗を示す負荷曲線
で、θo は道路が平坦で傾斜角がほぼ零の場合を示し、
θ1 〜θ4 (θ1 <θ2 <θ3 <θ4 )は上り坂を示し
ている。一般に道路の傾斜角がθx の時の走行抵抗R
(θx)は次式で与えられる。
【0009】 R(θx)=V×{(μr +sin θ)W+μe ・A・V2 } …(1) ここでVは走行速度、Wは車両重量、μr はころがり抵
抗、μe ・Aは空気抵抗を示している。
【0010】図12から明らかなように、制御進み角γ
を正規の制御進み角γo より進角させていくことによ
り、最高回転数を高くすることができ、出力を高くする
ことができる。デューティ比を100%とした場合、電
動機は、走行抵抗を示す曲線R(θo )〜R(θ4 )と
出力P対回転数N特性を示す曲線P(γo)〜P(γ3)と
の交点で動作することになる。
【0011】出力特性が図12のような場合、励磁電流
Iと回転数Nとの関係は図13のようになる。図13に
おいてI(γo)〜I(γ3)はそれぞれ制御進み角をγo
〜γ3 とした場合に流れる励磁電流Iと回転数Nとの関
係を示している。
【0012】また図14の曲線Pm(γo )〜Pm(γ3 )
はそれぞれ、図12の曲線P(γo)〜P(γ3 )の最
高出力が得られる点を結ぶことにより得られた曲線であ
り、図15の曲線P(γo)1/4 〜P(γo)4/4 は、制御
進み角がγo である場合(進角量が零である場合)に励
磁電流のデューティ比を1/4(25%)から4/4
(100%)まで変化させた場合の出力対回転数特性を
示す曲線である。
【0013】一例として、傾斜角がθ1 の坂道を走行す
る場合に、図10及び図11に示すように制御進み角γ
とデューティ比DFとをそれぞれ回転数Nとスロットル
開度αとに対して変化させた場合の動作を示すと次の通
りである。
【0014】発進時に運転者が所定の速度を得ようとし
てスロットル開度を最大にしたとする。このとき電動機
にはデューティ比が100%の励磁電流が供給されるた
め、電動機の出力は図14の実線の曲線に沿って推移す
る。回転速度が進角開始回転数N1 よりも低い間は、制
御進み角γがγo (進角量が零)に等しいが、回転数が
制御進み角の進角開始回転数N1 以上になると制御進み
角γが進角し始め、回転数がN4 以上になると制御進み
角γの進角量が最大(=γ3 )となる。電動機の回転数
がNr に達し、車両の速度が所望の速度(図12及び図
14のP2 点)に達すると、運転者はスロットル開度を
絞るため、制御進み角は最大値γ3 を維持したままでデ
ューティ比が減少して励磁電流が減少していく。制御進
み角がγ3 を維持したままで励磁電流が減少していく
と、図12の出力特性曲線P(γ3)が下降していき、制
御進み角がγ3 の時の出力特性曲線が図14の曲線P
(γ3)´のように負荷曲線R(θ1)と交わる位置まで下
降したところで電動機が回転を続ける。すなわち、回転
数Nr で電動機の運転を継続する場合の動作点はP1 と
なる。
【0015】一方、制御進み角γを正規の制御進み角γ
o に等しくしたままで、スロットル開度を増加させて回
転数をNr とした場合には、電動機の出力が図12の出
力特性曲線P(γo)に沿って推移し、出力特性曲線P
(γo)が負荷曲線R(θ1)と交わる動作点P1 で電動機
が回転する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のブラシレス電動
機において、制御進み角γを正規の制御進み角γo に固
定したままで、回転数をNr とするように傾斜角θ1 の
坂道で運転した場合、図13に示したように動作点P1
で励磁電流I1 が流れる。これに対し、図10及び図1
1に示したように、制御進み角をγ3 まで進角させた状
態でデューティ比を減少させて回転数をNr とした場合
には、無効電流が多く流れるため、同じ動作点P1 でI
1 よりも大きな電流I2 ´が流れる。
【0017】このように、従来の駆動方法のように、回
転数のみに応じて制御進み角γを進角させた場合には、
制御進み角が正規の制御進み角よりも進角した状態で運
転が行われる領域で、同じ出力に対して、制御進み角を
進角させない場合に流れる励磁電流I1 よりも大きな励
磁電流I2 ´を必要とするため、電動機の効率が悪くな
り、バッテリの消耗が激しくなるという問題があった。
【0018】また効率を高めるために、図10の制御を
止めて、制御進み角γを固定し、スロットル開度に対し
てデューティ比を変化させる制御のみを行わせることが
考えられるが、この場合には、車両の運転感覚を良好に
するための設定が難しく、スムースな運転を行わせるた
めの調整が難しいという問題が生じる。例えば、平地で
の発進時に速度調節部材をデューティ比が50%となる
位置まで変位させてその位置に保持したとすると、電動
機の出力は、図15の曲線P(γo)2/4 に沿って上昇し
てピークに達した後、直ちに出力特性曲線P(γo)2/4
に沿って該曲線と負荷曲線R(θo)との交点まで下降し
ていくため、十分な加速感を得ることができない。また
出力特性曲線P(γo)2/4 と負荷曲線R(θo)との交点
で車両の速度が不足している場合、運転者は速度調節部
材を更に増速側に変位させることになるが、その場合も
電動機の出力はピークに達した後直ちに下降するので、
良好な加速感を得ることができない。
【0019】このように、制御進み角を固定して速度調
整部材の変位量に対してのみデューティ比のみを変化さ
せた場合には、電動機の出力がピークに達した後直ちに
負荷と釣り合う動作点に向かって下降していくため、加
速性能が悪くなり、スムースな運転を行わせるための設
定が難しいという問題が生じる。
【0020】本発明の1つの目的は、運転感覚を良好に
するための設定を容易にすることができる電動車両用ブ
ラシレス直流電動機の駆動方法を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、車両の最高速度を高
くすることができる上に、通常走行時の効率を高めて電
力の消費量を少なくすることができる電動車両用ブラシ
レス直流電動機の駆動方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動車両を駆
動するブラシレス直流電動機に、速度調節部材が増速側
及び減速側にそれぞれ変位したときにデューティ比が増
加及び減少するようにパルス幅変調された励磁電流を供
給して該電動機を駆動する電動車両用ブラシレス直流電
動機の駆動方法に関するものである。
【0023】請求項1に記載された発明においては、速
度調節部材の変位量に対する前記デューティ比の変化率
を電動機の回転数に応じて変化させるように速度調節部
材の変位量と回転数と励磁電流のデューティ比との間の
関係を与えるデューティ比特性を予め定めておき、速度
調節部材の変位量と回転数とを検出して、速度調節部材
の変位量の検出値と回転数の検出値とに対するデューテ
ィ比の大きさを上記デューティ比特性から求め、励磁電
流のデューティ比を求められた大きさに等しくするよう
に制御する。
【0024】請求項2に記載した発明においては、電動
機の回転数が設定値以下であるときには速度調節部材の
変位量の如何に拘らず電動機の制御進み角を正規の制御
進み角に固定し、電動機の回転数が設定値を超える範囲
では、速度調節部材の増速側への変位量が回転数に応じ
て設定された進角開始変位量を超える範囲で制御進み角
を速度調節部材の増速側への変位量に対して正規の制御
進み角よりも進角させるように速度調節部材の変位量と
回転数と制御進み角との間の関係を与える制御進み角特
性を予め定めておき、該制御進み角特性から、速度調節
部材の変位量の検出値と回転数の検出値とに対する制御
進み角γの大きさを求め、電動機の制御進み角を求めら
れた大きさに等しくするように制御する。
【0025】請求項3に記載した発明においては、上記
デューティ比特性と、制御進み角特性との双方を予め定
めておいて、電動機に流す励磁電流のデューティ比を、
速度調節部材の変位量の検出値と回転数の検出値とに対
してデューティ比特性から求めたデューティ比に等しく
するように制御し、電動機の制御進み角を、速度調節部
材の変位量の検出値と回転数の検出値とに対して制御進
み角特性から求めた位相角に等しくするように制御す
る。
【0026】
【作用】請求項1に記載した発明のように、速度調節部
材の変位量に対するデューティ比の変化率を電動機の回
転数に応じて変化させるように速度調節部材の変位量と
回転数と励磁電流のデューティ比との間の関係を与える
デューティ比特性を予め定めておいて、励磁電流のデュ
ーティ比を、上記デューティ比特性から速度調節部材の
変位量の検出値と回転数の検出値とに対して求めた大き
さに等しくするように制御すると、車両の運転感覚を良
好にするための設定を容易にすることができる。例えば
速度調節部材の変位量を所定の値に保った状態で発進し
た場合に、電動機の出力がその速度調節部材の変位量に
対応したデューティ比で得られる最大値に達した後、該
最大出力を維持したままの状態で回転数を上昇させて、
最終的に所望の回転数に落ち着かせることができるた
め、加速をスムースに行わせることができる。
【0027】請求項2に記載した発明のように制御進み
角特性を定めておいて、電動機の制御進み角γを該特性
から求めた制御進み角に等しくするように制御すると、
制御進み角を一定としてデューティ比を100%とした
場合に得られる電動機の最高回転数よりも高い回転数ま
で電動機を回転させることが可能になるため、電動機の
最大出力及び車両の最高速度を高くすることができ、車
両の高速性能を高めることができる。また所定の巡航速
度で定常走行する際には、制御進み角の進角量を零にす
るか、または必要最小限の大きさとすることができるた
め、無効電流を低減させて電動機の効率を高めることが
できる。
【0028】更に請求項3に記載された発明のように、
請求項1及び2に記載された発明の制御を併用するよう
にすると、高速性能及び加速性能を高めて、しかも電動
機の効率を高めることができる。
【0029】
【実施例】図1は、本発明を適用する電動車両の一例と
して、電動スクータの要部の構成例を示したもので、同
図において、1は固定子2と回転子3とからなるアウタ
ロータ構造のブラシレス直流電動機、4はケーシング5
とカバー6とからなっていて電動機1を収容するモータ
ハウジング、7は回転子3の回転軸、8は回転軸7をケ
ーシング5に支持する軸受、9は回転軸7に直結された
車輪である。
【0030】図示のブラシレス直流電動機1の固定子2
は環状の継鉄部から3n個(nは整数で例えば4)の突
極部を放射状に突出させた固定子鉄心11と、該固定子
鉄心の各突極部に巻回されたコイルを3相星形結線して
構成された電機子コイル12u〜12wとからなり、各
突極部の外周側端部が固定子磁極13となっている。電
機子コイル12の3相出力端子は後述の駆動回路の出力
端子に接続されている。
【0031】回転子3は、ほぼカップ状のフライホイー
ル14の周壁部内周に永久磁石15を取り付けたものか
らなっている。永久磁石15は径方向に着磁されて、固
定子磁極13と径方向に対向する2n極の回転子磁極1
6を構成している。
【0032】フライホイール14の底壁部中央にはボス
17が設けられ、該ボス17が回転軸7の一端に嵌着さ
れて、回転子3が回転軸7に取り付けられている。
【0033】ケーシング5は軽合金等からなっていて、
カップ状部18と軸受支持部19とを有し、軸受支持部
19に嵌装された軸受8により回転軸7が支持されてい
る。ケーシング5は図示しない車両の車体に固定されて
いる。
【0034】カバー6は軽合金等からなっていて、カッ
プ状部20と該カップ状部の底壁中央部に設けられた固
定子取付部21とを有し、固定子取付部21に、ねじ2
2により固定子鉄心11が取り付けられている。ケーシ
ング5とカバー6とは、それぞれのカップ状部18及び
20の開口側を突き合せた状態でねじ(図示せず)によ
り互いに結合され、両カップ状部18及び20によりブ
ラシレス直流電動機1が覆われた状態になっている。
【0035】回転子3の磁極の回転角度位置を検出する
ため、回転子3のボス17の外周に固着された回転子位
置検出用磁石23と、これを取り囲むように、固定子鉄
心11の環状部に120度間隔で取り付けられたホール
素子からなる3個の回転子位置センサ24u〜24w
(図1には1個だけを図示してある。)とが設けられて
いる。
【0036】軸受8は、軸線方向に間隔をあけて配置さ
れた2個のボールベアリング25,25からなってい
て、回転軸7を回転自在に支持している。
【0037】車輪9は、リム27と該リムの外周に装着
されたタイヤ28とからなっている。リム27の中央部
には円筒部29が固定され、円筒部29がスプライン3
0を介して回転軸7に嵌合されて回転軸7と車輪9とが
互いに結合されている。リム27の軸受8側の面には、
円筒部29を取り囲む状態でほぼカップ状に形成された
泥よけ31が固定されている。
【0038】図2はブラシレス直流電動機1を駆動する
駆動制御系の構成を示したもので、この制御系としては
公知のものを使用できる。同図において、36は電動ス
クータのハンドルに設けられたアクセルグリップ(速度
調節部材)、37はアクセルグリップ36に可動接触子
37aが連結されて両端に直流電圧が印加されたポテン
ショメータで、ポテンショメータ37の可動接触子と接
地間に得られる信号(速度調節部材の変位量検出信号)
と、回転子位置センサ24により検出された回転子3の
位置信号とがコントローラ38に入力されている。
【0039】コントローラ38はマイクロコンピュータ
を備えていて、ポテンショメータ37から得られる速度
調節部材の変位量検出信号と図示しない回転センサから
得られる回転数検出信号とに基づいてブラシレス直流電
動機1に通電する電流のデューティ比と励磁相の切換位
相角とを決定する。コントローラ38はまた、回転子位
置センサ24u〜24wの出力信号に基づいて電機子コ
イル12に鎖交させる交番磁界の位相を決定して、各相
の電機子コイル12に流す励磁電流のデューティ比と位
相角とを定めるためのスイッチング信号を駆動回路39
に与える。
【0040】駆動回路39はゲートドライブ回路40と
スイッチング回路41とを備え、ゲートドライブ回路4
0はコントローラ38に、またスイッチング回路41は
3相星形結線されたU,V,W3相の電機子コイル12
u〜12wにそれぞれ接続されている。
【0041】スイッチング回路41は、直列に結線され
た3対のFET(電界効果トランジスタ)(42u,4
2z),(42v,42y)及び(42w,42x)を
バッテリ43の両端に並列接続したもので、各FETの
ソース・ドレン間にはそれぞれダイオード44が接続さ
れている。FET42u〜42w及び42x〜42zの
ゲートはそれぞれゲートドライブ回路40の出力端子U
〜W及びX〜Zに接続され、FET42u〜42wのソ
ースがU,V,W3相の電機子コイル12u〜12wの
入力端子に接続されている。
【0042】駆動回路39は、コントローラ38が出力
するスイッチンク信号に基づいて各FET42u〜42
w及び42x〜42wにそれぞれパルス波形のトリガ信
号Su 〜Sw 及びSx 〜Sz を供給してこれらのFET
をオン・オフ制御することにより、各相の電機子コイル
に励磁電流を流すとともに、各相の励磁電流のデューテ
ィ比をアクセルグリップ36の回動量(速度調節部材の
変位量)に応じて変化させる。
【0043】図3(A)〜(L)は3相ブラシレス直流
電動機の各部の信号波形と励磁電流波形とを回転角θに
対して模式的に示したもので、図3(A)〜(C)はそ
れぞれ回転子位置センサ24u〜24wが発生する位置
検出信号eu 〜ew の一例を示している。コントロール
回路38はこれらの位置検出信号に論理演算を施すこと
により、図3(D)〜(F)及び(G)〜(I)に示す
ようなトリガ信号Su〜Sw 及びSx 〜Sz を作り出
す。トリガ信号Su 〜Sw 及びSx 〜Sz がそれぞれ発
生している期間FET42u〜42w及び42x〜42
zが導通するため、U,V,W3相の電機子コイル12
u,12v及び12wにはそれぞれ、図3(J),
(K)及び(L)に示すように励磁電流が流れる。この
例では、図3(D)ないし(I)において、トリガ信号
Su 〜Sw 及びSx 〜Sz のそれぞれの立上り及び立下
りの位相角がそれぞれ、励磁相の理論的な切換位相角よ
りも一定の角度だけ進角した状態にある。なお図3にお
いては励磁電流のデューティ比を100%としている。
デューティ比を100%未満とした場合には、信号Su
〜Sw ,Sx 〜Sz 及び各励磁電流の波形が所定のデュ
ーティ比で断続する波形となる。
【0044】前述のように、ブラシレス直流電動機にお
いては、制御進み角γによって最大発生トルク及び最高
回転数が変化する。一般には、電動機の用途や要求され
るトルク特性、或いは必要とされる最高回転数等に応じ
て制御進み角の大きさを設定している。
【0045】本発明において、制御進み角を許容される
範囲でどのように設定するかは任意であるが、本実施例
では、電動車両の発進時のトルクを大きくするために、
最大トルクが得られる制御進み角を正規の制御進み角γ
o とする。
【0046】本実施例の駆動方法においては、図4に示
したように、電動機の回転数が高い場合ほど速度調節部
材の変位量に対する励磁電流のデューティ比の変化率を
大きくするように、速度調節部材(本実施例ではアクセ
ルグリップ36)の変位量(スロットル開度)αと、電
動機の回転数Nと励磁電流のデューティ比DFとの間の
関係を与えるデューティ比特性を予め定めておく。図4
に示したデューティ比特性では、回転数がN6 以下の領
域で、スロットル開度αが0からほぼ100%まで変化
したときにデューティ比も0から100%まで変化する
ように、スロットル開度とデューティ比DFとの関係を
定めている。また回転数が設定値N6 を超える領域で
は、図示のN7 ,N8 及びN9 のように、回転数が高い
場合ほどスロットル開度の増加量に対するデューティ比
の増加割合が大きくなって、デューティ比が早く(スロ
ットル開度が100%になる前に)100%に達するよ
うにしている。
【0047】そして本発明の駆動方法では、速度調節部
材の変位量と電動機の回転数とを検出して、上記デュー
ティ比特性から速度調節部材の変位量の検出値と回転数
の検出値とに対するデューティ比を求め、励磁電流のデ
ューティ比を、デューティ比特性から求められたデュー
ティ比に等しくするように制御する。
【0048】コントローラ38をマイクロコンピュータ
により実現する場合には、図4に示したようなデューテ
ィ比特性を与えるスロットル開度αと回転数Nとデュー
ティ比DFとの間の関係をテーブル化して3次元マップ
としてマイクロコンピュータのROMまたはEEPRO
Mに記憶させておき、該マップを用いて補間法により検
出されたスロットル開度と回転数とに対するデューティ
比を演算するようにすればよい。図4のデューティ比特
性を与える3次元マップの構造をグラフ化すると例えば
図5に示すようになる。
【0049】本実施例ではまた、図6に一例を示したよ
うに、電動機の回転数が設定値N6以下であるときには
速度調節部材の変位量(スロットル開度)の如何に拘ら
ず電動機の制御進み角γを正規の制御進み角γo に固定
して該制御進み角の進角量を零とし、電動機の回転数が
設定値N6 を超える範囲では、速度調節部材の増速側へ
の変位量αが回転数N7 ,N8 及びN9 に対してそれぞ
れ設定された進角開始変位量α7 ,α8 ,α9 を超える
範囲で制御進み角γを速度調節部材の増速側への変位量
に対して、γo →γ1 →γ2 →γ3 のように正規の制御
進み角γo よりも進角させ、速度調節部材の進角開始変
位量α7 ,α8 及びα9 を回転数の上昇に応じて小さく
し、かつ速度調節部材の増速側への変位量に対する制御
進み角の進角量の増加割合を回転数の上昇に応じて小さ
くするように、速度調節部材の変位量と回転数と制御進
み角との間の関係を与える制御進み角特性を予め定めて
おく。
【0050】そして、上記制御進み角特性から、速度調
節部材の変位量の検出値と回転数の検出値とに対する制
御進み角γを求め、電動機の制御進み角を求められた制
御進み角に等しくするように制御する。
【0051】コントローラ38をマイクロコンピュータ
により実現する場合には、スロットル開度αと回転数N
と切換位相角γとの間の関係を与える3次元マップを作
成して記憶させておくことにより、デューティ比と同様
に演算することができる。図7の切換位相角特性を与え
る3次元マップの構造をグラフ化して示すと図7のよう
になる。
【0052】図7の3次元マップは、図5の3次元マッ
プで各スロットル開度においてデューティ比が100%
となる回転数を超える範囲で、スロットル開度の増加に
応じて制御進み角γを正規の制御進み角γo から進角さ
せるように作成されている。即ち、図5のマップの斜線
を施した領域の輪郭と、図7のマップの斜線を施した領
域の輪郭とがほぼ同じになるように、図5及び図7に示
したマップが作成されている。
【0053】次に上記の駆動方法を採用した場合の電動
機の動作を図8及び図9を参照して説明する。なお図8
に示した曲線は図15に示したものと同様であり、図9
に示した曲線は図14に示したものと同様である。
【0054】今平地(傾斜角=θo )を走行する際に、
車速が零の状態から、アクセルグリップを一気にフルス
ロットルの状態(スロットル開度が100%の状態)に
したとすると、最初は回転数が低く、傾斜が大きい坂道
を登るのと同じ状態であるので、電動機の出力Pは図8
の原点OからA点へと移行する。回転数の上昇の過程で
回転数が設定値N6 を超えると、制御進み角がスロット
ル開度αの増大に伴ってγ3 まで進角していき、出力P
はB点まで移行する。更にフルスロットルの状態が維持
されていると、出力Pは平地走行時の負荷曲線R(θo)
と交差するC点に移行し、回転数が最大になる。その後
アクセルグリップを戻していくと、スロットル開度の減
少に伴って制御進み角が遅角していき、制御進み角が正
規の制御進み角γo に等しくなる(進角量が零になる)
と出力Pは負荷曲線R(θo)と交差するD点に達して出
力と負荷とが釣り合う。このとき電動機は回転数Ns で
回転する。この状態では、従来の駆動方法による場合と
異なり、制御進み角の正規の制御進み角からの進角量が
零(γ=γo)であるので、励磁電流は図13に示したI
1 となり、平地走行時の電力消費量が最小になる。即ち
電動機が回転数Nsで回転している状態が平地走行時の
経済速度となり、バッテリの消耗が最小になる。この回
転数Ns に対応する車両の走行速度を法定速度に等しく
しておけば、交通安全上も好ましいことになる。
【0055】図8のD点で運転している状態で、スロッ
トル開度を徐々に小さくしていくと、今度はデューティ
比DFが100%から徐々に減少していき、動作点はD
→E→F→G→Oのように移動して、車両が停止する。
【0056】また例えば平地走行時に、スロットル開度
を零から徐々に増大させていったとすると、制御進み角
が進角しないままの状態でスロットル開度の増大に伴っ
てデューティ比が増加して動作点がO→G→F→E→D
のように移動してD点に達する。このような操作を行っ
た場合には、加速感は得られないが、消費電流が少ない
ので経済的な運転を行わせることができる。
【0057】更に、例えば平地走行時に、車速が零の状
態からスロットル開度を一定値(例えば50%)に保持
したとすると、回転数が設定値N6 を超えた後、デュー
ティ比が回転数の上昇に伴って増加していくため、電動
機の出力を低下させることなく、回転数を上昇させるこ
とができ、加速感を良好にすることができる。またデュ
ーティ比が100%を超えた後は制御進み角が正規の制
御進み角よりも進角して、回転数を上昇させるため、最
大回転数を高くすることができる。
【0058】また車速が零の状態から一気にフルスロッ
トルにし、図9に示したように動作点がB点に達して回
転数がNs に近くなった時にスロットル開度を絞った場
合には、スロットル開度の減少に伴って制御進み角の進
角量が減少していき、動作点がD点に移行する。この場
合は、出力Pが最大出力点を通って動作点Dに達するた
め、大きな加速力が得られる。
【0059】更に登坂時も同様であり、例えば傾斜角が
θ3 のときには、発進時にフルスロットルにすると、図
8において動作点がO→A→Bと移行する。ここでスロ
ットル開度を絞ると、制御進み角が遅角し、動作点はB
からHへと移行する。更にスロットル開度を絞ると、動
作点はH→I→J→Kのように移動して車両が停止す
る。
【0060】上記のように、図4及び図6に示した制御
を行って、ブラシレス直流電動機を駆動すると、加速性
能を向上させてスムースな加速を行わせることができる
上に、図6の制御進み角の制御を行わせることにより最
大回転数を従来よりも高くすることができ、最大回転数
を高くすることができる分だけ最大出力を高くすること
ができる。
【0061】上記の実施例では、図4のデューティ比特
性による制御と図6の制御進み角特性による制御とを併
用しているが、図4の制御だけを行わせたり、従来と同
様なスロットル開度に応じたデューティ比の制御と図6
の制御進み角の制御とを併用したりすることもできる。
【0062】図4のデューティ比特性に基く制御のみを
行わせた場合には、スロットル開度を所定の大きさに設
定して運転を開始したと場合に、そのスロットル開度に
おける最大出力を維持しつつ回転数を所望の回転数まで
上昇させることができるので、加速感を良好にすること
ができ、加速をスムースに行わせることができる。例え
ば、図8において、回転数の設定値N6 (図4参照)を
曲線P(γo)2/4 のピーク位置付近に設定して、スロッ
トル開度と回転数とに応じてデューティ比を変化させる
図4の制御のみを行わせるものとする。平地を走行する
に当って、車速が零の状態でスロットル開度を50%と
すると、動作点は原点Oから曲線P(γo)2/4 に沿って
移動し、動作点が曲線P(γo)2/4 の最大出力点aに達
した後はその出力を維持したままで曲線P(γo)4/4 と
交わる位置bまで回転数が上昇し、その後曲線P(γo)
4/4 に沿って回転数がNs まで低下して回転数Ns に落
ち着く。このように、図4の制御のみを行わせた場合に
は、回転数の設定値N6 を適当に定めておくことによ
り、電動機の出力を維持しつつ回転数を上昇させること
ができるため、加速感を良好にすることができる。
【0063】上記の実施例では、各スロットル開度に対
してデューティ比が100%になる回転数を超える領域
で励磁相の制御進み角を進角させる制御を行わせるよう
に、図5及び図7の3次元マップを作成しているが、各
スロットル開度に対してデューティ比が100%になる
回転数よりも僅かに低い回転数から制御進み角を進角さ
せる制御を行わせるようにしてもよい。
【0064】上記の実施例では、図4に示したように、
回転数が大きい場合ほど、速度調節部材の変位量に対す
るデューティ比の変化率を大きくするようにデューティ
比特性を定めているが、必ずしもこのように設定しなく
ても良い。例えば、車両の速度が過大になるのを防ぐた
めに、回転数が設定値を超える領域で、回転数の上昇に
伴ってデューティ比を小さくするようにしてもよい。
【0065】また上記の実施例では、図6に示したよう
に、速度調節部材の進角開始変位量を回転数の上昇に伴
って小さくしていき、速度調節部材の増速側への変位量
に対する制御進み角γの進角量の増加割合を回転数の上
昇に伴って小さくするように制御進み角特性を定めてい
るが、これらはあくまでも一例を示したものであって、
速度調節部材の進角開始変位量と回転数との関係、及び
制御進み角の進角量の増加割合と回転数との関係は、必
要とされる運転フィーリング等に応じて、ケースバイケ
ースで適宜に設定することができる。
【0066】上記の実施例では、電動スクータに用いる
ブラシレス直流電動機に本発明を適用したが、他の電気
自動車に用いるブラシレス直流電動機にも本発明を適用
することができるのはもちろんである。
【0067】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した発明
によれば、速度調節部材の変位量に対するデューティ比
の変化率を電動機の回転数に応じて変化させるように速
度調節部材の変位量と回転数と励磁電流のデューティ比
との間の関係を与えるデューティ比特性を予め定めてお
き、励磁電流のデューティ比を、上記デューティ比特性
から速度調節部材の変位量の検出値と回転数の検出値と
の双方に対して求めたデューティ比に等しくするように
制御するようにしたので、運転感覚を良好にするための
設定を容易にすることができる利点がある。
【0068】また請求項2に記載した発明によれば、制
御進み角特性を定めておいて、電動機の制御進み角を速
度調整部材の変位量と回転数の変化とに応じて変化させ
ることにより、制御進み角を一定としてデューティ比を
100%とした場合に得られる電動機の最高回転数より
も高い回転数まで電動機を回転させることを可能にした
ので、電動機の最大出力及び車両の最高速度を高くする
ことができ、車両の高速性能を高めることができる。ま
た所定の巡航速度で定常走行する際には、制御進み角の
進角量を零にするか、または必要最小限の大きさとする
ことができるため、無効電流を低減させて電動機の効率
を高めることができる。
【0069】更に請求項3に記載した発明によれば、請
求項1及び2に記載された発明の制御を併用するので、
高速性能及び加速性能を高めて、しかも電動機の効率を
高めることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の駆動制御系の電気的な構成を
示す回路図である。
【図3】図2の各部の信号波形を示す波形図である。
【図4】本発明の駆動方法で用いるデューティ比特性を
説明するための線図である。
【図5】図4のデューティ比特性を用いて制御を行う場
合に用いる3次元マップの構造を示すグラフである。
【図6】本発明の駆動方法で用いる制御進み角特性を説
明するための線図である。
【図7】図6の特性を用いて制御進み角を制御する場合
に用いる3次元マップの構造を示したグラフである。
【図8】本発明の実施例の動作を説明する線図である。
【図9】本発明の実施例の動作を説明する線図である。
【図10】従来の駆動方法における制御進み角の制御を
説明するための線図である。
【図11】従来の駆動方法におけるデューティ比の制御
を説明するための線図である。
【図12】従来の駆動方法による場合の電動機の動作を
説明する出力特性曲線図である。
【図13】図12の出力特性を有する電動機の励磁電流
対回転数特性を示した線図である。
【図14】従来の駆動方法による場合の電動機の動作を
説明するための線図である。
【図15】従来の駆動方法による場合の電動機の動作を
説明するための線図である。
【符号の説明】
1 ブラシレス直流電動機 12u〜12w 電機子巻線 36 アクセルグリップ 37 ポテンショメータ 38 コントローラ 40 ゲートドライブ回路 42u 〜42w FET 42x 〜42z FET
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】電動スクータや電気自動車等の電動車両
の駆動源としてブラシレス直流電動機が用いられてい
る。周知のように、ブラシレス直流電動機は、3相以上
の多相の電機子コイルを有する固定子と、回転自在に支
持されたヨークに磁石界磁を取り付けてなる回転子と、
固定子の各相に対して回転子の回転角度位置を検出する
位置検出器とを備えていて、位置検出器により検出され
回転子の位置に応じて励磁電流(駆動電流)を流す相
(励磁相)を切り替えることにより回転子を回転させる
ようになっている。固定子の励磁相を切り換える位相角
(電気角)は制御進み角γと呼ばれており、この制御進
み角γは一般には、理論的な切換位相角よりも進み側に
設定されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】このように、制御進み角を固定して速度調
整部材の変位量に対してのみデューティ比を変化させた
場合には、電動機の出力がピークに達した後直ちに負荷
と釣り合う動作点に向かって下降していくため、加速性
能が悪くなり、スムースな運転を行わせるための設定が
難しいという問題が生じる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】コントローラ38をマイクロコンピュータ
により実現する場合には、スロットル開度αと回転数N
と切換位相角γとの間の関係を与える3次元マップを作
成して記憶させておくことにより、デューティ比と同様
に演算することができる。図の切換位相角特性を与え
る3次元マップの構造をグラフ化して示すと図7のよう
になる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動車両を駆動するブラシレス直流電動
    機に、速度調節部材が増速側及び減速側にそれぞれ変位
    したときにデューティ比が増加及び減少するように速度
    調節部材の変位量に応じてパルス幅変調された励磁電流
    を供給して該電動機を駆動する電動車両用ブラシレス直
    流電動機の駆動方法において、 前記速度調節部材の変位量に対する前記デューティ比の
    変化率を電動機の回転数に応じて変化させるように前記
    速度調節部材の変位量と回転数と励磁電流のデューティ
    比との間の関係を与えるデューティ比特性を予め定めて
    おき、 前記速度調節部材の変位量と電動機の回転数とを検出
    し、 前記デューティ比特性から前記速度調節部材の変位量の
    検出値と回転数の検出値とに対するデューティ比の大き
    さを求め、 前記励磁電流のデューティ比を求められた大きさに等し
    くするように制御することを特徴とする電動車両用ブラ
    シレス直流電動機の駆動方法。
  2. 【請求項2】 電動車両を駆動するブラシレス直流電動
    機に、速度調節部材が増速側及び減速側にそれぞれ変位
    したときにデューティ比が増加及び減少するように速度
    調節部材の変位量に応じてパルス幅変調された励磁電流
    を供給して該電動機を駆動する電動車両用ブラシレス直
    流電動機の駆動方法において、 前記電動機の回転数が設定値以下であるときには速度調
    節部材の変位量の如何に拘らず前記電動機の制御進み角
    を正規の制御進み角に固定し、前記電動機の回転数が設
    定値を超える範囲では、速度調節部材の増速側への変位
    量が回転数に応じて設定された進角開始変位量を超える
    範囲で前記制御進み角を速度調節部材の増速側への変位
    量に対して正規の制御進み角よりも進角させるように速
    度調節部材の変位量と回転数と制御進み角との間の関係
    を与える制御進み角特性を予め定めておき、 前記速度調節部材の変位量と電動機の回転数とを検出
    し、 前記制御進み角特性から、前記速度調節部材の変位量の
    検出値と回転数の検出値とに対する制御進み角の大きさ
    を求め、 電動機の制御進み角を求められた大きさに等しくするよ
    うに制御することを特徴とする電動車両用ブラシレス直
    流電動機の駆動方法。
  3. 【請求項3】 電動車両を駆動するブラシレス直流電動
    機に、速度調節部材が増速側及び減速側にそれぞれ変位
    したときにデューティ比が増加及び減少するように速度
    調節部材の変位量に応じてパルス幅変調された励磁電流
    を供給して該電動機を駆動する電動車両用ブラシレス直
    流電動機の駆動方法において、 前記電動機の回転数に応じて速度調節部材の変位量に対
    する前記デューティ比の変化率を変化させるように前記
    速度調節部材の変位量と回転数と励磁電流のデューティ
    比との間の関係を与えるデューティ比特性と、前記電動
    機の回転数が設定値以下であるときには速度調節部材の
    変位量の如何に拘らず前記電動機の制御進み角を正規の
    制御進み角に固定し、前記電動機の回転数が設定値を超
    える範囲では、速度調節部材の増速側への変位量が回転
    数に応じて設定された進角開始変位量を超える範囲で前
    記制御進み角を速度調節部材の増速側への変位量に対し
    て正規の制御進み角より進角させるように前記速度調節
    部材の変位量と回転数と制御進み角との間の関係を与え
    る制御進み角特性とを予め定めておき、 前記速度調節部材の変位量と電動機の回転数とを検出し
    て、前記速度調節部材の変位量の検出値と回転数の検出
    値とに対するデューティ比の大きさと制御進み角の大き
    さとをそれぞれ前記デューティ比特性及び制御進み角特
    性から求め、 前記励磁電流のデューティ比及び電動機の制御進み角の
    大きさをそれぞれ求められた大きさに等しくするように
    制御することを特徴とする電動車両用ブラシレス直流電
    動機の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008206323A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機駆動装置

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