JPH0714359B2 - 修飾核酸の製造方法 - Google Patents

修飾核酸の製造方法

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JPH0714359B2
JPH0714359B2 JP3015786A JP1578691A JPH0714359B2 JP H0714359 B2 JPH0714359 B2 JP H0714359B2 JP 3015786 A JP3015786 A JP 3015786A JP 1578691 A JP1578691 A JP 1578691A JP H0714359 B2 JPH0714359 B2 JP H0714359B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修飾核酸の製造方法、
この製造方法を包含する核酸の検出方法、これらの方法
を行うための試薬、および該方法で製造される核酸に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】核酸の検出方法は、ますます、臨床学的
診断において、例えばウイルス診断薬および細菌診断薬
のようなヒト診断薬の領域において、免疫学的試験より
も敏感であることが証明されている。しかしながら、核
酸検出方法は、食物診断薬および組織学にも適用されて
きた。これらの方法において、検出しようとする核酸を
含有する物質を、検出しようとする核酸に対して相補的
である核酸と接触させる。その後、様々な方法で核酸ハ
イブリッドの形成を可視化することができる。このよう
な方法は、例えば、ドイツ特許出願DE−A−2801
582または米国特許US−A−4358535に開示
されている。
【0003】しかしながら、これらの方法は、非常に少
量の核酸の検出にあまりよく適していない。これらの方
法を改良するために、欧州特許出願EP−A−0200
362において、in vitro 系によってハイブリダイゼ
ーション反応の前の段階で検出しようとする核酸を増加
させることが示唆されている。このために、検出しよう
とする核酸一本鎖当たり少なくとも1つのいわゆるプラ
イマーを試料に添加する。プライマーから開始して、モ
ノヌクレオチドとの反応を介する酵素的延長反応によっ
て、核酸一本鎖の各々に関して、鋳型核酸に対して相補
的である核酸鎖を形成する。この反応は数回連続して行
うことができ、これによって、新しく形成された核酸鎖
を増加させることもできる。この方法および上記従来技
術の方法の欠点は、標識核酸とのハイブリダイゼーショ
ン反応が増加反応の後に行われることである。
【0004】欧州特許出願EP−A−0324474に
おいて、新しく形成された核酸と標識化モノヌクレオチ
ドとの一体化の結果、標識核酸プローブによるハイブリ
ダイゼーションを省略することができるブロッティング
法が示唆されている。しかしながら、この方法の欠点
は、ゲルクロマトグラフィーによって核酸を分離しなけ
ればならないことである。これは、装置を複雑にし、時
間を消耗する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の欠点を回避することであり、特に、核酸の検出の
ためにより少ない工程しか必要としない簡単で非常に感
受性の高い方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つのプライマーを鋳型核酸にハイブリダイズし、少なく
とも4つの異なるタイプのモノヌクレオチドと反応させ
ることによって、該プライマーを鋳型核酸に対して相補
的である核酸鎖に酵素的に延長させることによる核酸の
製造方法であって、該相補的核酸鎖が固定を可能にさせ
る2つまたはそれ以上の基および1つまたはそれ以上の
検出可能な基を担持していることを特徴とする製造方法
を提供するものである。本発明は、また、核酸検出方
法、核酸製造用試薬、核酸製造用試薬キットおよび上記
方法のうちの1つにおいて製造された核酸を提供するも
のでもある。
【0007】本発明の範囲内で、鋳型核酸は、特に、原
核生物もしくは真核生物起源のDNAおよびRNAであ
る。これらは、ウイルス性および細菌性核酸ならびにビ
ロイド由来の核酸を含む。これらは、一本鎖または二本
鎖であり得る。これらは、プラスミドのようなエピソー
ム核酸またはゲノム、染色体核酸であり得る。核酸は、
特定の微生物または微生物の群によって特徴付けられ
る。核酸は、例えば制限酵素によって開裂された核酸の
ように、既に前処理された核酸であってもよい。RNA
の場合、cDNAを予め製造しておくべきである。核酸
が一本鎖形態で存在するかまたは反応を行う前に一本鎖
形態にされる場合に優れていることが証明された。
【0008】試料中に存在し、検出または製造反応に関
する基部を形成する特定の核酸を、以下、鋳型核酸と称
する。
【0009】鋳型核酸は、純粋な形態で、または検出し
ようとしていないかもしくは使用されない他の核酸との
混合物として存在し得る。
【0010】これらの核酸は、前処理されたかまたは前
処理されていない固体または液体試料中に含まれ得る。
鋳型核酸は、例えば細胞のような微生物の溶解によって
得られ、他の核酸でもある非常に多くの種類の化合物を
含む試料中に含まれるのが好ましい。
【0011】核酸の製造に関する本発明の方法を行うた
めに、鋳型核酸を含む試料に、適切な条件下、核酸一本
鎖当たり少なくとも1つの、好ましくは1つのプライマ
ーを添加する。このプライマーは、好ましくは12〜6
0、特に、15〜30nt(ヌクレオチド)長さのオリゴヌ
クレオチドである。該プライマーは、鋳型核酸の個々の
領域とハイブリダイズすることができる。これは、プラ
イマーが鋳型核酸の領域に対して本質的に相補的である
ヌクレオチド配列を有する場合に可能である。
【0012】プライマーは、好ましくは、デオキシリボ
ヌクレオチドまたはリボヌクレオチドから構築されてお
り、これらのヌクレオチドは、修飾または非修飾であり
得る。プライマーのほとんどのヌクレオチドが非修飾で
あるのが好ましい。
【0013】非修飾ヌクレオチドは、天然に生じるヌク
レオチドであり、例えば、アデノシン、グアノシン、チ
ミジン、ウリジンおよびシチジンである。修飾ヌクレオ
チドは、7−デアザ−アデノシンもしくは7−デアザ−
グアノシンのようなヌクレオチド類似物または固定を可
能にさせる(固定可能な)基または検出可能な基を含む該
非修飾ヌクレオチドの誘導体である。
【0014】固定され得る基は、例えば化学反応または
光反応によって、固相に共有結合することができる化学
基、または認識され、基特異性相互関係を介して別の分
子または分子の一部によって結合され得る基もしくは分
子の部分である。したがって、このような基は、例え
ば、ハプテン、抗原および抗体、糖蛋白、例えばレクチ
ン、またはビオチンもしくはイミノビオチンのような結
合蛋白の結合相手である。ハプテンおよびビタミンが好
ましく、ビオチンまたはジゴキシゲニンのようなステロ
イドが特に好ましい。
【0015】検出可能な基は、例えば、放射性同位体、
蛍光色素または色素産生物質のような直接検出可能な基
もしくは分子の部分、あるいは次の反応によって間接的
に検出可能である基を共有結合している。これらは、特
に、固定され得る基に関する上記生物特異性基(biospec
ific groups)を含む。ジゴキシゲニンが特に好ましい。
【0016】プライマーは、固定を可能にさせる1つま
たは数個の基また検出可能な基を含有することができ
る。固定を可能にさせる1つまたはそれ以上の基および
1つまたはそれ以上の検出可能な基を含有することもで
きる。プライマーは、これらの基を全く含まないのが好
ましい。
【0017】このようなプライマーは、当業者に公知の
方法で、例えば、国際出願公開WO84/03285と
同様の化学合成によって、または欧州特許出願EP−A
−0063879と同様の酵素的一体化によって製造す
ることができる。プライマーは、任意の位置で修飾され
得るが、しかしながら好ましくは3'末端ではない。5'
末端での修飾は、例えばマニアティスら編集のCSHの
モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)、
第239頁(1982)に従って、または/および核塩基
を介して、例えばε−アミノカプロン酸リンカーを介し
ておよび/またはフェインバーグら(Feinberg et a
l.)(アナリティカル・バイオケミストリー(Anal.Bioc
hem.)、132、6(1983))に従ってランダムプラ
イミング(random priming)を介して可能である。欧州特
許出願EP−A−0200362に開示されている全て
のプライマーは、大体において、適している。
【0018】鋳型核酸の適合部分によるプライマーのハ
イブリダイゼーションが生じる条件は、例えば欧州特許
出願EP−A−0200362によって、当業者に公知
である。これらは、プライマーの長さおよび相補性の程
度に依存している。
【0019】プライマーは、特にその3'末端に、鋳型
核酸の対応するヌクレオチドに対して相補的である少な
くとも1つのヌクレオチドを有しているべきである。さ
らに、プライマーは、好ましくはその5'末端に、鋳型
核酸に対して相補的ではないヌクレオチド配列を含むこ
とができる。酵素、例えばポリメラーゼに対する認識部
位を含むこともでき、さらに蛋白も結合され得る。
【0020】プライマーのヌクレオチド配列は、鋳型核
酸の一本鎖ヌクレオチド配列がハイブリダイゼーション
の後にプライマーの3'末端を越えて伸びるように選択
される。
【0021】核酸の製造に関する本発明の方法におい
て、鋳型核酸とプライマーによって形成されたハイブリ
ッド核酸は、上記鋳型核酸の一本鎖領域に対して相補的
であるプライマーに結合した核酸の一片の形成によって
プライマーの3'末端で延長される。これは、欧州特許
出願EP−A−0200362と同様に行うことができ
る。該欧州特許出願に開示されている延長は、4つのモ
ノヌクレオシド三リン酸による。
【0022】本発明の方法において、モノヌクレオシド
三リン酸として、修飾および非修飾ヌクレオシド三リン
酸が用いられる。修飾ヌクレオシド三リン酸は、上記修
飾ヌクレオチドの三リン酸である。このような修飾モノ
ヌクレオシド三リン酸の例としては、ジゴキシゲニン−
dUTP(欧州特許出願EP−A−0324474)また
はビオチン−dUTPである。延長反応において、固定
を可能にさせる基を担持しているこれらヌクレオシド三
リン酸および検出可能な基を担持しているこれらヌクレ
オシド三リン酸は、修飾ヌクレオシド三リン酸と同時に
使用することができる。固定を可能にさせる基は、検出
可能な基とは異なる基である場合が好ましい。ある実験
条件に従うと、延長が約30〜40ヌクレオチド以上で
ある場合、固定を可能にさせる数個の基が新しく形成さ
れたヌクレオチド配列と確実に一体化され得る。ヌクレ
オシド三リン酸は、全く修飾されていないのが好まし
い。1つのタイプの修飾形態のヌクレオシド三リン酸お
よび4つの天然タイプのヌクレオシド三リン酸を使用す
る場合が特に好ましい。
【0023】修飾形態でも使用される非修飾ヌクレオシ
ド三リン酸の量は、このタイプのヌクレオシド三リン酸
の合計量がほぼ同一のままであるように、使用される修
飾ヌクレオシド三リン酸の量によって減少されるのが好
ましい。異なるタイプのモノヌクレオシド三リン酸の量
は、各々の場合ほぼ同一であり、当業者には公知であ
る。例えば、欧州特許出願EP−A−0200362と
同様の延長において、好ましくは100μM〜300μ
M、特に好ましくは約200μMである。
【0024】以下の本発明の方法の具体例によって、少
なくとも1つの検出可能な基および固定を可能にさせる
2つまたはそれ以上の基を含有し、鋳型核酸に対して少
なくとも部分的に相補的である核酸を製造することがで
きる。
【0025】少なくとも1つの検出可能な基を含有する
プライマーおよび固定可能な基を含有する1つのタイプ
のヌクレオシド三リン酸の使用。この場合、プライマー
は、さらに1つまたは数個の固定可能な基を含有するこ
とができ、さらに検出可能な基を含有する1つのタイプ
のヌクレオシド三リン酸を使用することができる。しか
しながら、プライマーがさらなる検出可能な基を有して
いない具体例が好ましい。
【0026】少なくとも1つの固定可能な基を含有する
プライマーおよび検出可能な基を含有するヌクレオシド
三リン酸、ならびに固定可能な基を含有するヌクレオシ
ド三リン酸の使用。この場合も、プライマーは、さらに
検出可能な基を含有することができる。
【0027】1以上の固定可能な基を含有するプライマ
ーおよび検出可能な基を含有するヌクレオシド三リン酸
の使用。さらに、固定可能な基を含有するヌクレオシド
三リン酸を使用することもできる。
【0028】固定可能な基または検出可能な基を含有し
ないプライマーおよび検出可能な基を含有するモノヌク
レオシド三リン酸ならびに固定可能な基を含有するモノ
ヌクレオシド三リン酸の使用。この条件は、この場合に
プライマーの修飾に関する反応が省略されるので好まし
い。さらに、検出可能なモノヌクレオチドおよび固定可
能なモノヌクレオチドの一体化によって、形成された核
酸は、確実に、多数の固定可能な基および少なくとも1
つの検出可能な基を含有する。この変形の別の長所は、
未反応プライマーと形成された核酸との分離が非常に容
易であることである。
【0029】酵素は、DNA−またはRNA−依存性D
NAまたはRNAポリメラーゼ活性を呈するプライマー
の延長のための酵素として考慮される。熱安定性DNA
ポリメラーゼが好ましい。これらは、例えば、taq DN
Aポリメラーゼまたはイー・コリ(E.coli)DNAポリ
メラーゼのクレノウ(Klenow)フラグメントを含む。
【0030】延長反応は、鋳型核酸の5'末端で終わる
のが好ましい。しかしながら、所望により、停止剤、例
えば停止ヌクレオチドの使用によって早期に中断するこ
とができる。必要な場合、例えばリガーゼ反応を介し
て、新しく形成された核酸の片を最終的にプライマーに
ライゲートする。
【0031】酵素触媒反応によって、修飾および非修飾
モノヌクレオシド三リン酸を使用して、プライマーは、
鋳型核酸の対応する部分に対して相補的である核酸の一
片によって延長される。新しく形成された核酸は、固定
を可能にさせる2つまたはそれ以上の基および1つまた
はそれ以上の検出可能な基を含有している。固定を可能
にさせる2つまたはそれ以上の基が新しく形成された核
酸の鎖に含まれている場合が非常に優れていることが分
かった。特にこのような核酸は、このような基を1つだ
けしか有していない核酸よりも効果的に固定され得る。
これは、新しく形成された核酸のより正確な定量によっ
て鋳型核酸の初期量の定量を容易にする。
【0032】それぞれ新しく形成された鎖における検出
可能な基の数は、好ましくは1よりも多く、約15番目
から30番目のヌクレオチド毎に検出可能な基を有する
場合が特に好ましい。
【0033】本発明の方法によって、核酸は、例えば、
100〜8000bpの長さを有するように製造すること
ができる。しかしながら、実質的に、延長を行う酵素系
によってのみ限定される。
【0034】増幅生成物のさらなる適用によって、ポリ
メラーゼを、例えば、フェノール化(phenolization)に
よって精製し得る。唯一の分析がサザーンブロット、ド
ットブロットによるかまたはMTPにおける場合、これ
は必要ではない。
【0035】新しく形成された核酸は、好ましくは、親
和性物質上でのゲルクロマトグラフィーによって、ある
いは沈澱によって、未反応モノヌクレオシド三リン酸お
よびプライマーから二本鎖または一本鎖に分離される。
これに関して、固定可能な基によって修飾されていない
プライマーを使用する本発明方法は、非修飾プライマー
から新しく形成された核酸の分離が、固定可能な基を結
合する固相上で特に簡単であるので、とりわけ優れてい
る。
【0036】形成された核酸は、所望により、例えば二
本鎖を変性させることによって、または置換反応によっ
て鋳型核酸と分離することができる。新しく形成された
核酸は、さらなる反応、例えば欧州特許出願EP−A−
0300796におけるような制限酵素による切断にお
いて加えることができる。該核酸は、それ自体を、上記
本発明方法における核酸の形成のための鋳型核酸として
使用することもできる;これら核酸はそれらに対して少
なくとも部分的に相補的であり、元の鋳型核酸と相同的
である。新しく形成された核酸によってハイブリダイズ
することができるプライマーを、鋳型核酸に対して相補
的なヌクレオチド配列の代わりにプライマーとして使用
しなければならない。他の点においては、上記条件を満
足しなければならない。元の鋳型核酸も新しい核酸の形
成のための鋳型として再度利用可能であるので、これに
よって、各々の核酸が本発明方法で使用される場合、両
方の新しく形成された核酸鎖が少なくともほぼ指数的に
増加される。これは、個々の温度または/および試薬サ
イクル中に生じ得るかまたは均質に等しくすることがで
きる。該反応は、原則的には、停止剤(例えばEDTA)
の添加によって任意の時間で停止され得る。さらに、欧
州特許出願EP−A−0201184と同様に数時間後
にいわゆる“集合した(nested)”プライマーを使用する
ように、本発明方法を変形することができる。このとき
から、生成された核酸配列の一部分だけで増幅される。
【0037】本発明方法は、一体化に利用可能である固
定を可能にさせるヌクレオシド三リン酸の量が最終反応
サイクルにおいて制限するように行うこともできる。こ
れは、該反応において非一体化ビオヌクレオチドを多量
に消費し、したがって、SA結合部位を生体標識増幅生
成物とそれ以上競合しないという長所を有している。し
たがって、非一体化ヌクレオチドの予備分離(カラムま
たは沈澱)がもはや必要ではない。
【0038】核酸またはそのフラグメントは、例えば欧
州特許出願EP−A−0310229、欧州特許出願E
P−A−0300796、国際出願公開WO88/10
315、欧州特許出願EP−A−0201184、欧州
特許出願EP−A−0329822、欧州特許出願EP
−A−0272098または欧州特許出願EP−A−0
303155のような核酸増幅反応の結果として形成す
るもののような本発明方法に関する鋳型核酸としても使
用することができる。これらの場合、本発明方法に従っ
て延長反応を一度行うだけで、本発明に従って修飾され
た核酸を多量に生成することができる。
【0039】ビオチン−16−dUTP(固定可能、リ
アリーら(Leary et al.)、プロシーディングス・オブ
・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユーエ
スエー(Proc.Natl.Acad.Sci.USA) 80、404
5−49(1983))およびジゴキシゲニン−11−d
UTP(検出可能)のような別々に標識された2つのモノ
ヌクレオシド三リン酸を用いて欧州特許出願EP−A−
0201184に従って行われる方法は、本発明方法の
特に好ましい具体例である。
【0040】以下の実験条件が、特に好都合であること
が証明された。反応の量:50〜100μl;標識プラ
イマーの濃度:200nM〜1μM;dNTPタイプの
合計濃度:100〜300μM;taq DNAポリメラー
ゼ:1〜3Uまたは他の熱安定性ポリメラーゼ;緩衝
液:30〜100mM KCl;5〜20nMトリス(Tri
s)、pH8.2〜8.7 at rt;0.5〜2mM MgCl2
所望によりゼラチンまたはヌクレアーゼ−遊離BSAの
ような安定化剤;PCRサイクル:20〜60、好まし
くは20〜30;変性:開始2〜10分前、92〜95
℃(所望により;非常に複雑なDNAの場合)、PCR
1〜5分間、92〜95℃;プライマーハイブリダイゼ
ーション1〜5分、35〜55℃、延長:1〜10分、
65〜75℃、好ましくは3分、PCRの末端で形成さ
れた核酸から非一体化dNTP'sおよびプライマー分子
の分離:セファデックス(Sephadex) G 75またはG
100(ファルマシア(Pharmacia))またはストレプタビ
ジン固相(例えばドイツ特許出願DE−A−38177
16に従って)。第1サイクルから修飾dNTP'sをす
でに添加することもでき、最後の3〜5サイクルで最初
に添加してもよい。後者の方法は、bio−dUTPを制
限量で添加する場合に推奨される。各一本鎖に関して互
いに対する特定のプライマーの量の比は、約1:1であ
るのが好ましい。dig−dUTP:bio−dUTP:dT
TPの比は、3:3:1〜1:1:3であり、好ましく
は1:1:2〜1:1:1である。dig−dUTP(また
はbio−dUTP):dTTP(修飾プライマーを使用す
る場合)の比は、3:1〜1:3、好ましくは1:2で
ある。
【0041】上記の値は、おおよその値である。これら
から逸脱する条件が個々の場合に可能である場合も当業
者はすぐに認識することができる。
【0042】本発明によって、期待されたよりも良く固
定され得る核酸を製造することができ、簡単な方法で定
量的に検出することができるという長所を有することは
驚くことである。
【0043】これらの長所は、核酸の検出方法にとりわ
け良く適用され得る。したがって、本発明は、検出しよ
うとする核酸の鎖の少なくとも一部分に対して相補的で
ある鎖を形成し、形成された核酸を固相に結合させ、形
成された核酸を検出することによる核酸の検出方法であ
って、該相補的鎖が、鋳型核酸として検出しようとする
核酸を使用して、少なくとも1つのプライマーを鋳型核
酸にハイブリダイズし、異なるタイプの、好ましくは少
なくとも4つのタイプのモノヌクレオチドと反応させる
ことによって、プライマーを鋳型核酸に対して本質的に
相補的である核酸鎖に酵素的に延長させることによって
形成され、該相補的核酸鎖が固定を可能にさせる2つま
たはそれ以上の基および1つまたはそれ以上の検出可能
な基を担持していることを特徴とする検出方法を提供す
るものでもある。
【0044】この製造方法において、所望により前処理
されているかまたは例えば上記のように増幅されている
検出しようとする核酸またはその一部分は、本発明の製
造方法の鋳型核酸としての役目をする。
【0045】該製造方法の結果として形成される核酸鎖
は、その後、非常に簡単な手段で検出され得る。これに
関して、二本鎖は、所望により一本鎖に開裂され得る。
形成される2倍の修飾核酸は、例えばゲルクロマトグラ
フィーによって検出することができる。しかしながら、
適切な固相と接触させ、そこに固定させるのが好まし
い。
【0046】固相のタイプは、固定を可能にさせる基に
依存する。固定可能な基が例えばハプテンである場合、
表面上にこのハプテンに対する抗体を有する固相を用い
ることができる。固定可能な基が例えばビオチンのよう
なビタミンである場合、固相は、アビジンまたはストレ
プタビジンのような固定結合蛋白を含むことができる。
修飾核酸上の基を介する固定は、例えばハイブリダイゼ
ーション反応よりも緩やかな条件下で行うことができる
ので、特に優れている。
【0047】形成される核酸を固定するために、核酸の
製造工程の完了後、容器に反応混合物を充填し、該容器
の表面上で固定可能な基と反応することができるのが好
ましい。該容器は例えばキュベットまたは微量滴定プレ
ートであり得る。しかしながら、反応混合物を負荷する
膜、ティッシュまたはパッドのような多孔性物質の形態
の固相を使用することも可能である。いわゆるビーズの
使用も可能である。
【0048】固定反応を生じるインキュベーション期間
の後、容器、多孔性物質またはペレット化ビーズから液
相を除去する。その後、固相への本発明核酸の結合が非
常にしっかりとしているので、固相を適切な緩衝液で洗
浄することができる。
【0049】固相に結合した修飾核酸の量は、原則的に
は、公知の方法で測定することができ、これによって行
われなければならない工程は検出可能な基のタイプに依
存する。例えば蛍光標識のような直接検出可能な基の場
合、標識の量は、蛍光分析によって測定される。検出可
能な基がハプテンである場合、修飾核酸を、欧州特許出
願EP−A−0324474において同様に記載されて
いるようにハプテンに対する標識抗体と反応させるのが
好ましい。標識は、例えばβ−ガラクトシダーゼ、アル
カリホスファターゼまたはペルオキシダーゼのような酵
素標識であり得る。酵素標識の場合、核酸の量は、通
常、色素物質、化学発光物質または蛍光物質と酵素との
反応を測光的、化学発光的および蛍光分析的にモニター
することによって測定される。
【0050】直接検出可能な基の場合、洗浄工程前に、
すでに、反応混合物に必要とされる試薬(例えば、ハプ
テンに対して指向する標識抗体)を添加しておくことも
できる。
【0051】核酸の検出は、定性的および定量的に行う
ことができる。定量的な評価の場合、既知の核酸含有量
の試料による少なくとも1つの比較試験を行うのが好都
合であることが分かった。検量線の確立も可能であり、
推奨される。
【0052】本発明の検出方法は、欧州特許出願EP−
A−0200362に開示されている全領域に適用され
得る。該方法は、欧州特許出願EP−A−022970
1およびEP−A−0131052に従ってウイルスお
よび細菌拮抗剤にも適用され得る。
【0053】本発明の検出方法の特に好ましい具体例
は、新しく形成された核酸の製造方法およびその後の検
出の特に好ましい具体例を包含する。以下の一般的な条
件が検出に特に優れていることが証明された:37℃で
1〜4時間、ストレプタビジン表面(ドイツ特許出願D
E−A−3817716)上で形成された核酸の分離;
緩衝液による洗浄;アルカリホスファターゼによって標
識されたジゴキシゲニンに対する抗体の溶液と一緒にイ
ンキュベート;緩衝液による洗浄;4−メチルウンベリ
フェリルホスフェート、0.05〜0.2Mと一緒にイン
キュベート;蛍光分析器で測定;検量線と比較。
【0054】本発明は、核酸鎖中に、1またはそれ以上
の検出可能な基および固定を可能にする2またはそれ以
上の基を有することを特徴とする一本鎖または二本鎖核
酸を提供するものでもある。これらの修飾核酸は、例え
ば、これらが適切な固相上に非常にしっかりと固定され
ることが可能であるという長所を有している。これら
は、本発明の手段で鋳型核酸を用いて製造することがで
きる。しかしながら、これらは、他の方法で、例えば、
対応するモノヌクレオシド三リン酸(固定可能な基およ
び検出可能な基)を使用する場合にドイツ特許出願DE
−A−3726934と同様に転写によって、製造する
こともできる。これに関しては、しばしば、プライマー
を必要としない。
【0055】本発明は、核酸の検出のための本発明方法
を行うための試薬キットを提供するものでもある。これ
らの試薬キットのうち1つは、別々の容器中に、検出可
能な生物特異性基を担持している第1モノヌクレオシド
三リン酸、固定可能な生物特異性基を担持している第2
モノヌクレオシド三リン酸、および鋳型核酸および4つ
のモノヌクレオチドの使用によって、鋳型核酸に対して
相補的な核酸を形成することができる酵素を含有する。
【0056】さらに、核酸鎖に対して相補的である核酸
に対するプライマーの延長に必要である他の全ての試薬
を含むことが好ましい。これは、特に、核酸に対して特
異的である1つのプライマーまたは検出しようとする核
酸種ならびに他の全てのモノヌクレオシド三リン酸を含
む。さらに、補助物質として、適切なpH緩衝物質、変
性溶液および洗浄溶液を含むことができる。
【0057】対照としてプライマーとハイブリダイズす
ることができる特異的なヌクレオチド配列を含むことも
好ましい。
【0058】所望によって、試薬キットは、検出可能な
基の測定に必要である試薬も含有する。ハプテンを使用
する場合、標識抗体は、例えば、分離容器中に含まれ
る。
【0059】他の試薬キットは、別々の容器中に、検出
しようとする核酸に対して本質的に相補的であり、固定
可能な2つまたはそれ以上の基を担持している少なくと
も1つのプリマー、検出可能な基を担持している少なく
とも1つのモノヌクレオシド三リン酸、およびプライマ
ーの鋳型核酸および4つのモノヌクレオチドの使用によ
って、鋳型核酸に対して相補的な核酸を形成することが
できる酵素を含有する。
【0060】プライマーを核酸に延長させるのに必要で
ある他の全ての試薬を含むものも好ましい。この場合、
これらは、特に、他のモノヌクレオシド三リン酸を含
む。これらに、補助剤、対照核酸および基の検出用試薬
が含有されているのも好ましい。
【0061】図1は、本発明の方法に従って核酸を測定
した結果を示すグラフである。これらの結果は検量線と
して使用することもできる。
【0062】以下の実施例によって、本発明をさらに説
明する。
【0063】
【実施例】実施例1 2つの異なる修飾モノヌクレオシド三リン酸とのポリ
メラーゼ鎖反応(PCR) 欧州特許出願EP−A−0200362に従ってPC
反応を行うためにプラスミドpSPT18neo(鋳型核
酸、ジーン(Gene) 19:327〜336(1982)に
おけるベックら(Beck et al.)に従って製造した)10n
g〜100agの希釈液を用いた。pSPT18neoは、p
SPT 18のSmaI−BamHI部位における940bp
SmaI−Bg1Iにネオマイシン(neo)の配列を含んでい
た。したがって、特に増幅されたフラグメントは、プラ
スミド希釈液中2.3ng〜23agに対応する。このプラ
スミド中のneo配列付近にあるT7およびSP6プロモ
ーターに対して特異的なプライマー(ベーリンガー・マ
ンハイム(Boehringer Mann-heim)、オーダー・ナンバ
ー1175122および902152)によって反応を
開始した。KCl(50mM);トリス(Tris)HCl(pH
8.5、10mM);MgCl2(1.5mM);ゼラチン(100
μg/ml);dATP(200μM);dCTP(200μ
M);dGTP(200μM);dTTP(100μM);
ジゴキシゲニン−11−2'−デオキシウリジン−5'−
dUTP(dig−11−dUTP、欧州特許出願EP−A
−0324474)(50μm);ビオチン−16−2'−
デオキシウリジン−5'−トリホスフェート(bio−16
−dUTP、ベーリンガー・マンハイム・ゲゼルシャフ
ト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング、オーダー
・ナンバー1093070)(50μM)の容量50μl
で、T7プロモーターに対して特異的なプライマー(3
00nM)およびSP6プロモーターに対して特異的なプ
ライマー(300nM)と一緒に、該pSPT18neo希釈
液および2.5U サーマス・アクアティカス(Thermus
aquaticus)(Taq)−DNAポリメラーゼを使用して、3
0 PCRサイクルを行った。
【0064】 サイクル:変性:92℃で2分 プライマーハイブリダイゼーション:42℃で2分 延長:75℃で2分
【0065】熱循環器(DNA・サーマル・サイクラー
・パーキン・エルマー・セタス(DNA Thermal Cycl
er Perkin Elmer Cetus))中でPCRを行った。蒸発
から保護するために反応物をパラフィン30μlで覆っ
た。
【0066】PC反応後、4M LiCl 5μlをPCR
生成物に添加し、−70℃で30分間、エタノール25
0μl中で沈澱させ、15000gで5分間ペレット化
し、70%エタノールで2回洗浄し、乾燥させ、トリス
(pH7.5、10mM)50μlに取り、ストレプタビジ
ンで被覆した微量滴定プレート中にピペットで取った。
ビオチン/ジゴキシゲニン−標識分子のストレプタビジ
ン固相への結合を、37℃で2時間行った。壁結合反応
後、37℃で2x SSCで10分間3回、および37
℃でコンジュゲート緩衝液(トリスHCl、pH7.5、
100mM;NaCl0.9%;BSA、1%;プルロニッ
ク(Pluronic) T68、0.5%)で10分間1回洗浄し
た。その後、37℃で30分間、40U <ジゴキシゲ
ニン>−アルカリホスファターゼコンジュゲート体と一
緒にインキュベートし、その後、トリス−HCl、10
0mM;およびNaCl、150mMの200μlで各々5
回洗浄した。最後に、37℃で30分間、4−メチルウ
ンベリフェリルリン酸(0.1 mM)でインキュベート
し、ダイナテック・マイクロフルアー・リーダー(Dynate
chMicrofluor Reader)で測定した。
【0067】図1は、ストレプタビジン管において、各
々の場合に増幅調製物の1/5の検出を示す。蛍光信号
を鋳型核酸の濃度に対してプロットした。100〜50
0fgの信号が容易に測定することができた。
【0068】実施例2 数回修飾したプライマーによるPCR 同一標的を用いて同一濃度で実施例1に従ってPCR
を行った。PC反応において、KCl、50mM;トリス
−HCl、pH8.5、10mM;MgCl2、1.5mM;ゼ
ラチン 100μg/ml;dATP、200μM、dCT
P、200μM;dGTP、200μM;dTTP、1
33μM;Dig−11−dUTP、66μM中、欧州特
許出願EP−A−0261283に従ってN−(3−
(N',N'−ジイソプロピルアミノメトキシホスフィニル
オキシ)ヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミ
ド(アメリカ合衆国のバイオシステムズ(Biosystems)の
アミノリンク(Aminolink)2)で標識されたT7プロモ
ーター、5'−(アミドカプロイル)−ビオチンに対して
特異的であるプライマー、300nM;およびアミノリ
ンク2によって標識されたSP6プロモーター、5'−
(アミドカプロイル)−ビオチンに対して特異的なプライ
マー、300nMと一緒に、実施例1に記載のpSPT
18neoの希釈液および2.5U taq DNAポリメラー
ゼを用いて、同一のサイクルプロフィルで30サイクル
行った。PCRの後、反応物を10mMトリス、pH8.
5で300μlにし、2000rpmで5分間、セファデッ
クスG75カラム中で遠心分離し、−70℃で30分
間、エタノール750μl中、溶出液を4M LiCl 3
0μlで沈澱させ、遠心分離し、実施例1と同様に再懸
濁させた。<ジゴキシゲニン>−アルカリホスファター
ゼコンジュゲート体との検出反応反応は、実施例1と同
様に行った。
【0069】実施例3 ビオチンで数回標識された核酸のストレプタビジンへ
の結合 鋳型として組換えB型肝炎ウイルス(HBV)DNA
(0、1、5、10、20、40および80ng)を、検出
プローブとしてHBV−特異性ジゴキシゲニン−標識オ
リゴヌクレオチド(40ヌクレオチド、ジゴキシゲニン
は合成の間にジゴキシゲニン分子で標識する)を、およ
び捕捉プローブとしてビオチンで1回標識されたHBV
−特異性オリゴヌクレオチド(40ヌクレオチド)または
ビオチンで数回標識された同一配列のオリゴヌクレオチ
ド(8ビオチン分子/オリゴヌクレオチド)を用いてサン
ドイッチハイブリダイゼーション実験を行った。ハイブ
リダイゼーション前に、鋳型DNAを100℃で10分
間変性させ、次いで、すぐ後に氷上に移した。37℃で
60分間、ストレプタビジン−被覆管中、合計容量20
0μlのリン酸ナトリウム、pH6.8、50mM;2x
SSC(NaCl、300mM;クエン酸ナトリウム、30
mM);5x デンハート(Denhardt)溶液(0.1%ポリビ
ニルピロリドン;0.1%ウシ血清アルブミン;0.1%
フィコール (Ficoll)400)中、捕捉または検出オリ
ゴヌクレオチド各200ngを該量の組換えHBV DN
Aと一緒にハイブリダイズした。
【0070】その後、37℃で、SSC、2x/SD
S、0.2% 200μlで2×10分間、および37℃
で、0.9%NaOHで1×10分間洗浄した。次に、ト
リス−HCl、pH7.5、100mM;NaCl 0.9
%;BSA、1%;プルロニックT68 0.5%中、3
7℃で、<ジゴキシゲニン>−西洋ワサビペオキシダー
ゼコンジュゲート体(150 U/ml)200μlと一緒に
インキュベートし、0.9%NaClで5回洗浄した。次
に、ABTS緩衝液(BMナンバー1112597)20
0μl中、0.1%2,2−アジノ−ジ−[3−エチルベン
ゾチアゾリジンスルホネート(6)](ABTS、BMナン
バー756407)と一緒にインキュベートし、吸光度
を405nmで測定した。
【0071】測定可能な吸光度(すなわち、存在するス
トレプタビジン−結合サンドイッチ分子の数)は、増殖
−標識した捕捉プローブを使用すると(他の条件は完全
に同一である)高いことが第1表において分かる。これ
は、ビオチンで数回標識した分子の効果的な結合に関す
る指標である。 第1表 HBV鋳型 オリゴ−捕捉プローブ オリゴ−捕捉プローブ (ng) 1ビオチン分子の吸光度 8ビオチン分子の吸光度 0 121 113 1 126 135 5 135 148 10 146 180 20 179 232 40 231 332 80 319 672
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法に従って核酸を測定した結果を
示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストフ・ケスラー ドイツ連邦共和国8021ドルフェン、シュロ スベルクヴェーク11番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのプライマーを鋳型核酸
    にハイブリダイズし、複数の異なるモノヌクレオチドと
    反応させることによって、該プライマーを鋳型核酸に対
    して相補的である核酸鎖に酵素的に延長させることによ
    る核酸の製造方法であって、少なくとも1つのモノヌク
    レオチドが検出可能な生物特異性基、または検出可能な
    生物特異性基と固定可能な生物特異性基との両方を担持
    し、かつ少なくとも1つの他のモノヌクレオチドが固定
    を可能にさせる生物特異性基を担持していることを特徴
    とする製造方法。
  2. 【請求項2】 プライマーが固定を可能にさせる1つま
    たは数個の生物特異性基を担持していることを特徴とす
    る請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 最初の鋳型核酸および生産された核酸
    が、さらなる核酸の形成のための鋳型核酸として使用さ
    れる請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 固定可能な生物特異性基としてビオチン
    を含有するヌクレオシド三リン酸の少なくとも1つを使
    用する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 検出しようとする核酸の鎖の少なくとも
    一部分に対して相補的である鎖を形成し、形成された核
    酸を固相に結合させ、形成された核酸を検出することに
    よる核酸の検出方法であって、該相補的鎖が、検出しよ
    うとする核酸を鋳型核酸として使用して、少なくとも1
    つのプライマーを鋳型核酸にハイブリダイズし、複数の
    モノヌクレオチドと反応させることによって、プライマ
    ーを鋳型核酸に対して本質的に相補的である核酸鎖に酵
    素的に延長させることによって形成され、少なくとも1
    つのモノヌクレオチドが検出可能な生物特異性基、また
    は検出可能な生物特異性基と固定可能な生物特異性基と
    の両方を担持し、かつ少なくとも1つの他のモノヌクレ
    オチドが固定を可能にさせる生物特異性基を担持してい
    ることを特徴とする検出方法。
  6. 【請求項6】 検出可能な生物特異性基を担持している
    モノヌクレオシド三リン酸と、固定可能な生物特異性基
    を担持しているモノヌクレオシド三リン酸を含んでなる
    核酸製造用試薬。
  7. 【請求項7】 別々の容器中に、検出可能な生物特異性
    基を担持している第1モノヌクレオシド三リン酸、固定
    可能な生物特異性基を担持している第2モノヌクレオシ
    ド三リン酸、および鋳型核酸および4つのモノヌクレオ
    チドの使用によって、鋳型核酸に対して相補的な核酸を
    形成することができる酵素を含有していることを特徴と
    する核酸検出用試薬キット。
  8. 【請求項8】 さらに対照核酸を含有してなる請求項7
    記載の試薬キット。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つのプライマーを鋳型核酸
    とハイブリダイズし、複数のモノヌクレオシドとの反応
    によってプライマーを酵素的に伸長し、次いで、相補的
    な核酸鎖を生じることからなり、生物特異性の検出可能
    な修飾モノヌクレオシド、生物特異性の固体可能な修飾
    モノヌクレオシドおよび非修飾モノヌクレオシドを3:
    3:1〜1:1:3の範囲で混合して使用することを特
    徴とする修飾核酸の製造方法。
  10. 【請求項10】 生物特異性の検出可能な修飾モノヌク
    レオシド、生物特異性の固体可能な修飾モノヌクレオシ
    ドおよび非修飾モノヌクレオシドを1:1:2〜1:
    1:1の範囲で混合して使用する請求項9記載の製造方
    法。
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