JPH07143291A - 画像読み取り方法および装置 - Google Patents

画像読み取り方法および装置

Info

Publication number
JPH07143291A
JPH07143291A JP5291587A JP29158793A JPH07143291A JP H07143291 A JPH07143291 A JP H07143291A JP 5291587 A JP5291587 A JP 5291587A JP 29158793 A JP29158793 A JP 29158793A JP H07143291 A JPH07143291 A JP H07143291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
image
image reading
aperture
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5291587A
Other languages
English (en)
Inventor
Kumiko Matsutame
久美子 松為
Hidehisa Dobashi
秀久 土橋
Seiichi Morimatsu
誠一 森松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP5291587A priority Critical patent/JPH07143291A/ja
Publication of JPH07143291A publication Critical patent/JPH07143291A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を小型化し、フィルムを高速に読み取
る。 【構成】 キーボード21を用いてフィルム27上に領
域を指定する。照明25からの光はレンズ26aを通過
して、フィルム27に照射され、さらにレンズ26b、
可変絞り23、レンズ26cを通過して光電変換器22
へ入射する。光電変換器22は入射した光量に対応した
信号を出力し、それらの信号はA/D変換器28でデジ
タル情報に変換され、CPU29へ送られる。CPU2
9は、その情報を一旦RAM31に記憶し、適宜読み出
しながら絞り値を調整し、画像の読み取りを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムなどの画
像を読み取る際に用いて好適な画像読み取り方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読み取り装置の一例の構成を
図11に示す。図11において、フィルムマウントに収
められたフィルム原稿2は、フィルムホルダ5に保持さ
れている。このフィルム原稿2は所定の照明光源1によ
り照明され、その透過光は結像レンズ3を介してライン
CCD等からなる画像素子4の受光面上に入射し、フィ
ルム原稿2の画像を結像させる。
【0003】このとき、焦点距離の大きな結像レンズ3
を使用することにより、焦点深度を深くし、フィルム原
稿2のすべての部分の画像が、画像素子4からのずれが
焦点深度内となる位置に結像するようにしている。
【0004】また、フィルムホルダ5はステップモータ
7により回動される副走査送りネジ6により、光軸と交
叉する方向(図中左右方向)に平行移動が可能である。
さらに、画像素子4上に結像した画像は、フィルムホル
ダ5の平行移動により、同期して平行に移動し、画像素
子4はその主走査方向(図中上下方向)が結像画像が移
動する方向に直交する向きに配置されている。
【0005】ステップモータ7はステップモータ駆動回
路11を介して制御回路10により制御され、画像素子
4はタイミング発生回路12を介して制御回路10によ
り制御されている。画像素子4が出力する画像信号は、
前置増幅器8に入力し、そこで増幅され、A/Dコンバ
ータ9に入力する。A/Dコンバータ9に入力した信号
はデジタルデータに変換されて、ステップモータ駆動回
路11から送られてくるフィルムホルダ5の位置情報と
ともに、制御回路10に入力される。
【0006】制御回路10は、ステップモータ駆動回路
11を介してステップモータ7を動作させることによ
り、フィルムホルダ5を一定の間隔で副走査方向に間欠
移動させ、各移動毎に画像素子4から出力される画像信
号を、A/Dコンバータ9によりデジタルデータに変換
しながら取り込む。
【0007】さらに、制御回路10が受け取ったデータ
をメモリ13に記憶させ、それを必要に応じてインター
フェース14を介して外部機器(図示せず)へ出力させ
ることにより、画像データとして利用することができ
る。
【0008】図12は、従来の画像読み取り装置の他の
一例の構成を示す図である。この例では、レンズ3と画
像素子4とは部材16により互いに一定距離を保って固
定されている。これを焦点調節ブロック18とする。焦
点調節ブロック18は、ステップモータ駆動回路15を
介して、制御回路10により制御されるステップモータ
17の回転により光軸方向に移動する構造となってお
り、フィルム原稿2に対しての焦点調節を可能にしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像読み取り装置は、読み取りの対象となる例えばフィ
ルム原稿面に焦点を合わせる場合、フィルム原稿面の全
ての部分に焦点が合うように、できるだけ焦点深度を深
くするようにしている。このとき、焦点深度を深くする
ために、読み取り光学系の焦点距離をあまり短縮するこ
とができない。このため、読み取り光学系の焦点距離の
分だけスペースを必要とし、装置を小型化する際の妨げ
となるという課題があった。
【0010】また、読み取り光学系の絞り径が小さく制
限されるために、光学系を透過する光量が制限され、画
像素子4に入射する光量も制限されるため、電荷の蓄積
に時間がかかり、読み取り速度が遅くなり、装置の処理
速度を高速化する際の妨げとなるという課題があった。
【0011】また、フィルム原稿面と、読み取り光学系
との距離を変化させて焦点調節を行う場合にも、フィル
ム原稿または読み取り光学系を移動させるための機構を
設ける必要があり、装置を小型化する際の妨げとなると
いう課題があった。
【0012】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、各原稿に対応した合焦動作を行い、装置を
小型化し、画像の読み取り速度を高速化することができ
るようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読み取り装
置は、原稿の画像を蓄積型光電変換手段(例えば、図1
の光電変換器22)で読み取る画像読み取り装置におい
て、原稿の面上の所定の領域を、1箇所または複数箇所
設定する領域設定手段(例えば、図1のキーボード21
と制御部24)と、キーボード21と制御部24により
設定された領域の少なくとも1箇所が合焦状態にあるか
否かを判断する合焦判断手段(例えば、図1の制御部2
4)と、光電変換器22に入射する原稿の画像の焦点深
度を調整する絞り手段(例えば、図1の可変絞り23)
と、制御部24により合焦状態にないと判断された場合
には、焦点深度を深く調整するように可変絞り23を制
御し、かつ光電変換器22の蓄積時間を可変絞り23に
応じて制御する制御手段(例えば、図1の制御部24)
とを備えることを特徴とする。
【0014】キーボード21と制御部24は、所定の矩
形領域を設定することを特徴とする。
【0015】光電変換器22は、CCDラインセンサで
あることを特徴とする。
【0016】可変絞り23に応じた蓄積時間は、予めR
OMに記憶されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】上記構成の画像読み取り装置においては、キー
ボード21と制御部24により原稿面の所定の領域を1
箇所または複数箇所設定し、可変絞り23を調節して少
なくとも前記領域の1箇所の画像が合焦するように焦点
深度の深さを調節し、原稿の画像を読み取るようにす
る。これにより、必要以上に焦点深度を深くすることを
抑制し、固定絞り・固定焦点系の場合に比べて画像の読
み取り速度を高速化することができる。また、可変絞り
23により絞り値を変化させて合焦動作を行うようにし
たので、光学系や原稿を移動させて合焦動作を行う場合
に比べて装置を小型化することができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の画像読み取り装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。画像読み取り装置
は、照明光を出射する照明25と、照明光を集光し、フ
ィルム(原稿)27に照射させる照明系レンズ(レン
ズ)26aと、フィルム27を透過した光を結像させる
結像系レンズ(レンズ)26b,26cとを有してい
る。また、焦点深度を調節するための可変絞り23と、
光を受光すると電荷を蓄積し、蓄積した電荷量に対応し
た信号を出力するCCDラインセンサなどからなる光電
変換器22とを備えている。これらにより、結像光学系
32が構成されている。
【0019】画像読み取り装置はさらに、フィルム面の
所定の領域を示す数値などに対応するキーを操作する
と、操作されたキーに対応するキーコードを表す信号を
発生するキーボード21と、キーボード21から送られ
てくる信号を受信し、可変絞り23の大きさを調節し、
さらに、光電変換器22に電荷が蓄積されてからそれを
読み出すまでの時間を調節し、光電変換器22に蓄積さ
れた信号をA/D変換器28を介してデジタルデータと
して読み出す制御部24を備えている。
【0020】制御部24は、システムプログラムなどを
記憶するROM30と、アプリケーションプログラム
や、所定のデータを記憶するRAM31と、システムプ
ログラムやアプリケーションプログラムに従って、画像
読み取り動作を制御するCPU29より構成される。
【0021】次に、その動作を説明する。まず、フィル
ム27の所定の位置に所定の大きさの領域を1箇所また
は複数箇所設定するために、例えば、使用者は、キーボ
ード21のフィルム27上の位置を表す数値に対応する
キーを操作し、次に、領域の大きさを表す数値に対応す
るキーを操作する。これらのキーに対応するキーコード
信号が、キーボード21からCPU29に送られ、それ
らの信号に対応する数値情報がRAM31に記憶され
る。
【0022】次に、照明25から出射された光は、レン
ズ26aにより集光され、フィルム27に照射される。
フィルム27に照射された光は、そこを透過し、レンズ
26bに入射する。レンズ26bに入射した光は、集光
され、可変絞り23に照射される。さらに、可変絞り2
3の中央部の開口部を通過した光が、レンズ26cに入
射し、そこで集光されて光電変換器22に入射する。
【0023】光電変換器22に光が入射すると、光電変
換器22は入射する光量に応じた量の電荷を蓄積する。
所定の時間が経過した後、光電変換器22に蓄積された
電荷に対応する信号が、A/D変換器28を介してCP
U29に送られる。CPU29に送られた信号は、一旦
RAM31に記憶され、CPU29により繰り返し読み
出され、例えばコントラストの算出が行われる。
【0024】フィルム27は、図示せぬモータ(例え
ば、ステッピングモータ)により、副走査方向(光電変
換器22の長軸方向に対して直角方向)に所定の速度で
連続的に移動、または所定の時間間隔で所定のステップ
(距離)ずつ間欠移動するようになされている。
【0025】また、フィルム27を副走査方向へ連続的
に移動させる場合の移動速度、または所定の時間間隔で
所定のステップずつ間欠移動させる場合の時間間隔若し
くはステップを、例えばRAM31に記憶させたアプリ
ケーションプログラムに従って、CPU29に制御させ
るようにすることができる。
【0026】さらに、CPU29は、フィルム27を副
走査方向へ連続的に移動させる場合の移動速度、または
所定の時間間隔で所定のステップずつ間欠移動させる場
合の時間間隔若しくはステップに対応して、光電変換器
22から信号を読み出す時間間隔を制御するようになさ
れている。
【0027】また、光電変換器22から信号が読み出さ
れると、光電変換器22に蓄積されている電荷は0にさ
れる。
【0028】従って、CPU29は、光電変換器22か
ら信号を読み出す時間間隔により光電変換器22に入射
する光量を調節することができる。
【0029】図2は、図1の結像光学系32の構成を示
した斜視図である。照明25とレンズ26aとで照明系
を構成し、照明25から出射された光は、レンズ26a
により集光され、フィルム27に照射される。フィルム
27に照射された光は、そこを透過し、透過光は結像レ
ンズ26bにより集光され、可変絞り23を通過してさ
らに結像レンズ26cに入射し、そのレンズ26cによ
り集光されて光電変換器22に結像する。
【0030】図3は、図2の可変絞り23の構成を示し
た図である。図2に示した可変絞り23は、図3に示す
ように、一部が直角三角形の形状に切りとられた、2枚
の遮光板41,42で構成される。
【0031】図4は、図3に示した可変絞り23を構成
する2枚の遮光板41,42の動作を示す図である。遮
光板41,42の一部が図4に示すように重なると、正
方形をなした開口部Mが中央に形成される。ここで、例
えば、遮光板41を図4に示した座標軸の+x軸方向に
移動させ、遮光板42を−x軸方向に移動させることに
より、開口部Mを図5に示すように小さくすることがで
きる。
【0032】また、例えば、遮光板41を図4に示した
座標軸の−x軸方向に移動させ、遮光板42を+x軸方
向に移動させることにより、開口部Mを図6に示すよう
に大きくすることができる。
【0033】図7は、本発明の画像読み取り方法を説明
するためのフローチャートである。まず、ステップS1
において、使用者が、合焦判定を行わせる合焦位置をフ
ィルム面に1箇所若しくは複数箇所指定する。図8は、
ステップS1で指定された合焦位置を示しており、ここ
では、2箇所指定した例を示している。
【0034】図8で示した合焦位置をそれぞれP
(0),P(1)とすると、例えば、合焦位置P(0)
を表すx,y座標値(x0,y0)を、例えば図1に示す
キーボード21から入力する。同様に、合焦位置P
(1)を表すx,y座標値(x1,y1)を、キーボード
21から入力し、ステップS2へ進む。
【0035】ステップS2において、可変絞り23の最
小絞り値Aminを、最大絞り値(例えば図4に示した開
口部Mの面積が、予め設定された範囲内で最大となると
きの絞り値)に設定しておき、各領域を識別するための
領域識別番号n(例えば0から255までの自然数)に
初期値0を設定し、ステップS3へ進む。
【0036】ステップS3において、フィルム読み取り
位置を図8のn番目の合焦位置P(n)(いまの場合、
n=0)に移動させ、ステップS4へ進む。
【0037】ステップS4において、サブルーチン(図
9に示すフローチャート)をコールし、合焦位置P
(n)を含むその近傍の所定の大きさの領域R(n)内
の画像が合焦する最適絞り値Apnを検出する。その処理
の詳細については、図9を参照して後述する。次に、ス
テップS5へ進む。
【0038】ステップS5において、ステップS4にお
いてコールされたサブルーチンにより求められた、合焦
位置P(n)における最適絞り値Apnが、最小絞り値A
min(いまの場合、最大の絞り値)より小さいか否かが
判定され、合焦位置P(n)における最適絞り値A
pnが、最小絞り値Aminより小さいと判定された場合
(ステップS5のYES)は、ステップS6へ進む。
【0039】ステップS6においては、最小絞り値A
minに合焦位置P(n)における最適絞り値Apnを設定
し、ステップS7へ進む。
【0040】ステップS5において、ステップS4にお
いてコールされたサブルーチンにより求められた、合焦
位置P(n)における最適絞り値Apnが、最小絞り値A
minより大きいと判定された場合(ステップS5のN
O)は、ステップS7へ進む。
【0041】ステップS7において、ステップS1で設
定された合焦位置全てに対して、合焦判定を行ったかど
うかを判定し、ステップS1で設定された合焦位置全て
に対して、合焦判定を行っていないと判定された場合
(ステップS7のNO)は、ステップS8へ進み、ステ
ップS8において、合焦位置識別番号nを1だけ増加さ
せ、ステップS3以下の処理を繰り返す。いまの場合、
n=0なので、n=1とされ、P(n)=P(1)につ
いて、同様の処理が実行される。
【0042】ステップS7において、ステップS1で設
定された合焦位置全てに対して、合焦判定を行ったと判
定された場合(P(0)とP(1)についての処理が終
了した場合)(ステップS7のYES)は、ステップS
9へ進み、ステップS9において、ステップS1で設定
された合焦位置の全箇所において、最適絞り値Apnが検
出できないことを示すエラーフラグ(後述する図9のス
テップS29で発生される)が、サブルーチンから返さ
れたか否かを判定する。
【0043】ステップS9において、ステップS1で設
定された合焦位置の全箇所において、サブルーチンから
エラーフラグが返されたと判定された場合(ステップS
9のYES)は、ステップS10へ進み、ステップS1
0において、原稿読み取り時の最適絞り値を予め設定し
ておいた所定の値(デフォルト値)にし、処理を終了す
る。
【0044】ステップS9において、ステップS1で設
定された合焦位置の少なくとも1箇所において、サブル
ーチンからエラーフラグが返されなかったと判定された
場合(ステップS9のNO)は、ステップS11へ進
み、ステップS11において、原稿読み取り時の最適絞
り値に最小絞り値Aminを設定し、処理を終了する。
【0045】図9は、図8に示した合焦位置P(n)に
おける最適絞り値を検出するサブルーチンを説明するた
めのフローチャートである。ここで、可変絞り23の開
口部Mの大きさは、段階的に変化させるようにし、可変
絞り23の開口部Mの大きさに対応するレベルAを所定
の数だけ設定しておく。また、最小レベルをA0、最大
レベルをAmaxとする。
【0046】ここで、合焦位置P(n)を含むその近傍
の領域R(n)の範囲(δxn,δyn)またはその中心
の座標は、合焦判定を行うことができるように、装置が
適当な大きさまたは座標に設定するものとし、領域R
(n)の中心座標は必ずしも合焦位置P(n)と一致す
る必要はない。
【0047】まず、ステップS21において、可変絞り
23の開口部Mの大きさを、最大レベル(A=Amax
に設定し、ステップS22へ進む。ステップS22にお
いて、可変絞り23の開口部Mの大きさに伴う光の強度
の変化に拘らず、光電変換器22に入射する光量が一定
となるように、光電変換器22への光の入射時間Tを設
定する。
【0048】可変絞り23の開口部Mの大きさを各レベ
ルに設定したとき、光電変換器22への入射光量が一定
となるような入射時間を予め測定し、そのデータを例え
ばROM30に予め記憶させるようにする。このように
することで、可変絞り23を所定のレベルAに設定した
とき、そのレベルAに対応する光の入射時間Tを即座に
ROM30から読み出して設定することができる。
【0049】次に、ステップS23において、ステップ
S22で設定した入射時間Tだけ、フィルム27を透過
した光を光電変換器22により受光し、受光量に対応す
る大きさの信号を読み取った後、フィルム27を所定の
ステップだけ副走査方向へ移動させるという処理を、領
域R(n)の範囲内(δxn,δyn)で繰り返し行うこ
とにより、その領域内の画像の読み取りを行い、ステッ
プS24へ進む。
【0050】ステップS24において、ステップS23
で読み取った画像を構成する微小部分の輝度値、即ち、
光電変換器22上に直線状に並べられた図示せぬ受光素
子に入射する光の光量を示す値から、所定の領域の画像
のコントラストを算出する。コントラストの算出方法を
図10によって説明する。
【0051】図10は、図8で示した領域R(0)内の
画像を、光電変換器22の受光素子の間隔に対応するフ
ィルム面の間隔で主走査方向に分割し、さらに、原稿読
み取り時に、フィルム27を副走査方向へステップ移動
させる時の、1ステップの移動間隔に対応するフィルム
面の間隔で副走査方向に分割した図である。分割により
生じた微小部分をB(x,y)で表す。xは主走査方向
の位置を表し、yは副走査方向の位置を表している。ま
た、主走査方向は、光電変換器22の受光素子が1列に
並ぶ方向である。
【0052】図10で示した微小部分B(x,y)を透
過する光量は、微小部分B(x,y)に対応する光電変
換器22の受光素子に入射する光量を測定することによ
り得られ、フィルム27を副走査方向に移動させること
により、図10に示した領域R(0)内のすべての微小
部分B(x,y)の透過光量を得ることができる。
【0053】はじめに、主走査方向のコントラストを表
す値を算出する。まず、図10に示した微小部分B
(x,y)のうち、ラインA−1で示した主走査方向に
1列に並んだ微小部分B(x,0)のみに注目する。微
小部分B(0,0)に対応する受光素子の受光量と、微
小部分B(1,0)に対応する受光素子の受光量との差
の絶対値を算出し、次に微小部分B(1,0)に対応す
る受光素子の受光量と、微小部分B(2,0)に対応す
る受光素子の受光量との差の絶対値を算出する。さら
に、同様の演算を微小部分B(m,0)まで行い、それ
らの演算結果を加算することにより、ラインA−1のコ
ントラストを表す数値とすることができる。ここで、m
は領域R(0)の主走査方向に並ぶ微小部分B(x,
y)の数である。
【0054】同様に、ラインA−nまで、それぞれのラ
イン毎にコントラストを表す値を算出し、各ライン毎に
算出されたコントラストを表す値をさらに加算し、領域
R(0)の画像の主走査方向のコントラストを表す値と
する。ここで、nは領域R(0)の副走査方向に並ぶ微
小部分B(x,y)の数である。
【0055】次に、副走査方向のコントラストを表す値
を算出する。まず、図10に示した微小部分B(x,
y)のうち、ラインB−1で示した副走査方向に1列に
並んだ微小部分B(0,y)のみに注目する。微小部分
B(0,0)に対応する受光素子の受光量と、微小部分
B(0,1)に対応する受光素子の受光量との差の絶対
値を算出し、次に微小部分B(0,1)に対応する受光
素子の受光量と、微小部分B(0,2)に対応する受光
素子の受光量との差の絶対値を算出する。さらに、同様
の演算を微小部分B(0,n)まで行い、それらの演算
結果を加算することにより、ラインB−1のコントラス
トを表す数値とすることができる。ここで、nは領域R
(0)の副走査方向に並ぶ微小部分B(x,y)の数で
ある。
【0056】同様に、ラインB−mまで、それぞれのラ
イン毎にコントラストを表す値を算出し、各ライン毎に
算出されたコントラストを表す値をさらに加算し、領域
R(0)の画像の副走査方向のコントラストを表す値と
する。ここで、mは領域R(0)の主走査方向に並ぶ微
小部分B(x,y)の数である。
【0057】次に、主走査方向のコントラストを表す値
と副走査方向のコントラストを表す値とを加算する。こ
のようにして、領域R(0)におけるコントラストを表
す値を算出することができる。
【0058】これを、数式で表すと次のようになる。こ
こで、E(x,y)は微小部分B(x,y)に対応する
受光素子の受光量とする。
【0059】
【数1】
【0060】ステップS24において、コントラストを
表す値の算出が終了すると、ステップS25へ進み、ス
テップS25において、ステップS24において算出し
たコントラストを表す値Cが、所定の基準値Cthより
大きいか否かを判定し、算出したコントラストを表す値
Cが所定の基準値Cthより大きいと判定された場合
(ステップS25のYES)は、ステップS26へ進
む。
【0061】ステップS26においては、領域R(n)
における最適絞り値として、現在の絞りのレベルに対応
する絞り値を返し、処理を終了する。
【0062】ステップS25において、ステップS24
において算出したコントラストを表す値Cが所定の基準
値Cthより小さいと判定された場合(ステップS25
のNO)は、ステップS27へ進み、現在の絞りのレベ
ルが最小のレベルA0か否かを判定する。
【0063】ステップS27において、現在の絞りのレ
ベルが最小のレベルA0ではないと判定された場合(ス
テップS27のNO)は、ステップS28へ進み、ステ
ップS28において、1段階下のレベルに絞りを設定
し、その絞りのレベルに対応する入射時間を例えばRO
M30より読み出し、読み出した入射時間に従って、ス
テップS23以降の処理を繰り返す。
【0064】ステップS27において、現在の絞りのレ
ベルが最小のレベルA0であると判定された場合(ステ
ップS27のYES)は、ステップS29へ進み、ステ
ップS29において、読み取りに最適な絞り値の設定が
不可能であるとして、エラーフラグを返し、処理を終了
する。このエラーフラグは、上述した図7のステップS
9で用いられる。
【0065】なお、上記の実施例においては、合焦判定
を、原稿面からの光の受光量のコントラストを表す値を
算出し、算出した値と所定の基準値とを比較することに
より行ったが、独自の光学系を設け、位相差検出法によ
る合焦判定を行ってもよいし、単純に原稿面と受光位置
との距離を測定して合焦判定を行う方法でもよい。ま
た、物理的なセンサを用いて原稿面と受光位置との距離
を測定し、合焦判定を行うようにしてもよい。
【0066】また、上記の実施例においては、光学系の
絞りのみを用いて焦点深度を変化させ、合焦画像を得る
ようにしたが、原稿を、原稿に入射する光の光軸方向に
移動させることにより、合焦画像を得るようにする方法
や、例えば光学系を、その光軸方向に移動させるなどし
て、光学系の光路長を変化させることにより、合焦画像
を得るようにする方法と組み合わせて、合焦画像を得る
ようにすることもできる。
【0067】また、上記の実施例においては、可変絞り
23を2枚の遮光板41,42で構成するようにした
が、多数の遮光板を用いて可変絞り23を構成するよう
にしてもよい。さらに、可変絞り23の開口部Mの形状
が円形をなすようにしてもよいし、他の形状をなすよう
にしてもよい。
【0068】また、上記の実施例においては、合焦位置
P(n)の座標(xn,yn)を入力するようにしたが、
領域R(n)の中心座標と、領域R(n)の主走査方向
の長さおよび副走査方向の長さを入力するようにしても
よい。また、その際、入力した領域が、例えば領域の大
きさが小さすぎるなど、合焦検出に適していない場合
は、装置が適当な大きさに設定しなおすようにすること
ができる。
【0069】また、上記の実施例においては、各領域R
(n)のコントラストを表す値を算出する場合、フィル
ム27を各領域毎にその領域内で副走査方向へ走査させ
るようにしたが、次のような方法によって各領域R
(n)のコントラストを算出することもできる。
【0070】即ち、フィルム27を副走査方向へ移動さ
せながら、フィルム27の全画像を読み出し、それをデ
ジタルの画像データとしてRAM31に記憶させる。次
に、RAM31に記憶させた画像データのうち、各領域
R(n)内に対応する画像データを選択的に読み出し、
それらを用いて、各領域R(n)のコントラストを表す
値の算出を行うようにすることもできる。
【0071】さらに、上記の実施例においては、光電変
換器22への入射光量が一定となる入射時間を予め測定
し、そのデータを例えばROM30に記憶させるように
したが、システム立ち上げ時に、可変絞り23の開口部
Mの大きさのレベルを段階的に変化させながら、可変絞
り23の開口部Mの大きさが所定のレベルのときに、光
電変換器22に入射する光量が所定の値となる時間を測
定し、そのデータを例えばRAM31に記憶させるよう
にしてもよい。
【0072】また、上記実施例においては、フィルム2
7を副走査方向に移動させるようにしたが、照明25、
レンズ26a,26b,26c、可変絞り23、光電変
換器22を一体的にフィルム27に対して副走査方向に
移動させるようにすることもできる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像読み取り方
法および装置によれば、原稿の面上に所定の領域を1箇
所または複数箇所設定し、設定された領域の少なくとも
1箇所の画像が合焦するように焦点深度の深さを調節
し、原稿の画像の読み取りを行うようにしたので、必要
以上に焦点深度を深くすることを抑制し、固定絞り・固
定焦点系の場合に比べて画像の読み取り速度を高速化す
ることができる。また、絞り値を変化させて合焦動作を
行うようにしたので、光学系や原稿を移動させて合焦さ
せる場合に比べて装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読み取り装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示した結像光学系32を示す斜視図であ
る。
【図3】図2に示した可変絞り23の構成を示す図であ
る。
【図4】図3に示した可変絞り23の動作原理を説明す
るための図である。
【図5】図4に示した可変絞り23の開口部を最小にし
た図である。
【図6】図4に示した可変絞り23の開口部を最大にし
た図である。
【図7】本発明の画像読み取り方法を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】フィルム面に設定される領域を示した図であ
る。
【図9】最適な絞り値を検出するサブルーチンを説明す
るためのフローチャートである。
【図10】図8で示した領域内の画像を所定の間隔で微
小部分に分割した図である。
【図11】従来の画像読み取り装置の一例の構成を示す
図である。
【図12】従来の画像読み取り装置の他の一例の構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 照明光源 2 フィルム原稿 3 レンズ 4 画像素子 5 フィルムホルダ 6 副走査送りネジ 7,17 ステップモータ 8 前置増幅器 9 A/Dコンバータ 10 制御回路 11,15 ステップモータ駆動回路 12 タイミング発生回路 13 メモリ 14 インターフェース 16 部材 18 焦点調節ブロック 21 キーボード(領域設定手段) 22 光電変換器(蓄積型光電変換手段) 23 可変絞り(絞り手段) 24 制御部(領域設定手段、合焦判断手段、制御手
段) 25 照明 26a レンズ(照明系レンズ) 26b,26c レンズ(結像系レンズ) 27 フィルム 28 A/D変換器 29 CPU 30 ROM 31 RAM 32 結像光学系 41,42 遮光板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞りを調整することによって焦点深度を
    調節することで、蓄積型光電変換素子に入射される原稿
    の画像の合焦調整する画像読み取り方法であって、 前記原稿の面上の所定の領域を、任意に1箇所または複
    数箇所設定し、 設定された領域の少なくとも1箇所が合焦状態にあるか
    否かを判断し、 合焦状態にないと判断された場合には、焦点深度を深く
    調整するように前記絞りを制御し、かつ前記蓄積型光電
    変換素子の蓄積時間を絞り状態に応じて制御することを
    特徴とする画像読み取り方法。
  2. 【請求項2】 前記蓄積時間は、前記蓄積型光電変換素
    子からの出力が一定になるように、前記絞り状態に応じ
    て所定の長さに設定されることを特徴とする請求項1に
    記載の画像読み取り方法。
  3. 【請求項3】 合焦状態にあるか否かの判断は、設定さ
    れた領域の少なくとも1箇所のコントラストが、所定の
    基準値より大きいか小さいかを判断することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像読み取り方法。
  4. 【請求項4】 前記設定された領域の画像のすべてが合
    焦状態にないと判断した場合には、前記絞りを予め設定
    していた所定絞り値にして前記画像を読み取ることを特
    徴とする請求項1に記載の画像読み取り方法。
  5. 【請求項5】 原稿の画像を蓄積型光電変換手段で読み
    取る画像読み取り装置において、 前記原稿の面上の所定の領域を、1箇所または複数箇所
    設定する領域設定手段と、 前記領域設定手段により設定された領域の少なくとも1
    箇所が合焦状態にあるか否かを判断する合焦判断手段
    と、 前記蓄積型光電変換手段に入射する前記原稿の画像の焦
    点深度を調整する絞り手段と、 前記合焦判断手段により合焦状態にないと判断された場
    合には、焦点深度を深く調整するように前記絞り手段を
    制御し、かつ前記蓄積型光電変換手段の蓄積時間を前記
    絞り手段に応じて制御する制御手段とを備えることを特
    徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記領域設定手段は、所定の矩形領域を
    設定することを特徴とする請求項5に記載の画像読み取
    り装置。
  7. 【請求項7】 前記蓄積型光電変換手段は、CCDライ
    ンセンサであることを特徴とする請求項5に記載の画像
    読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記絞り手段に応じた蓄積時間は、予め
    ROMに記憶されていることを特徴とする請求項5に記
    載の画像読み取り装置。
JP5291587A 1993-11-22 1993-11-22 画像読み取り方法および装置 Pending JPH07143291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5291587A JPH07143291A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 画像読み取り方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5291587A JPH07143291A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 画像読み取り方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07143291A true JPH07143291A (ja) 1995-06-02

Family

ID=17770875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5291587A Pending JPH07143291A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 画像読み取り方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07143291A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157416A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Olympus Corp 制御装置、内視鏡装置、絞り制御方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157416A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Olympus Corp 制御装置、内視鏡装置、絞り制御方法及びプログラム
US9345391B2 (en) 2011-01-31 2016-05-24 Olympus Corporation Control device, endoscope apparatus, aperture control method, and information storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6359650B1 (en) Electronic camera having a tilt detection function
JP2007310009A (ja) デジタルカメラ及びカメラシステム
JP5839786B2 (ja) 撮像装置およびトラッキングデータの調整方法
JP4094458B2 (ja) 画像入力装置
US6339483B1 (en) Image reading apparatus
US4962400A (en) Zooming control device for camera
JP2001174692A (ja) 測距装置
US5615398A (en) Optical apparatus with image area sensors for controlling lens focal length
JP3733228B2 (ja) アオリ機構付き撮像装置、方法、及び記憶媒体
WO1999021352A1 (fr) Dispositif de lecture d'image et procede de mise au point pour ce dispositif
JP6234016B2 (ja) 焦点調節装置、撮像装置及びその制御方法
JP2011113174A (ja) 画像合成装置、画像再生装置、および撮像装置
JP2009086688A (ja) カメラ
JPH07143291A (ja) 画像読み取り方法および装置
JP2001154084A (ja) 測距装置
JP3382321B2 (ja) 光学機器
JP2003185911A (ja) 光学系制御装置
JP2005134820A (ja) 自動焦点調整装置及びプログラム
JPH07134237A (ja) 光学機器
JPS63217879A (ja) 電子スチルビデオカメラ
JPH08237426A (ja) 画像読み取り装置およびその合焦方法
JPH08194153A (ja) 自動ズーム装置
JPS61247157A (ja) 焦点調節装置
JP2022188869A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2005234367A (ja) カメラの自動焦点調節装置及びカメラの測距装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030304