JPH07142686A - 相補形半導体デバイスのオーム接触の形成方法 - Google Patents

相補形半導体デバイスのオーム接触の形成方法

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JPH07142686A
JPH07142686A JP6164884A JP16488494A JPH07142686A JP H07142686 A JPH07142686 A JP H07142686A JP 6164884 A JP6164884 A JP 6164884A JP 16488494 A JP16488494 A JP 16488494A JP H07142686 A JPH07142686 A JP H07142686A
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JP6164884A
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Jonathan K Abrokwah
ジョナサン・ケイ・アブロクワー
Jenn-Hwa Huang
ジェン・フワ・フアン
Jaeshin Cho
ジェシン・チョー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 III −V族半導体デバイスのN形領域70と
P形領域80に、同一材料のオーム接触120,12
2,124を設ける方法を提供する。 【構造】 まず、半導体基板に伸長するN形領域70を
形成する。次に、基板に伸長するP形領域80を形成す
る。P形領域80は、P形不純物81を大量に添加する
ことができる。次に、N形領域に接触する第1オーム接
触領域を形成する。第1オーム接触領域は、金属とN形
ドーパントを含むオーム接触材料から構成することがで
きる。さらに、P形領域80,81に接触する第2オー
ム接触領域119を形成する。第2オーム接触領域は、
第1オーム接触領域と同一のオーム接触材料によって構
成される。使用できる一つのオーム接触材料として、ニ
ッケル・ゲルマニウム・タングステンがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にオーム接触に関
し、さらに詳しくは、半導体デバイスに使用するオーム
接触に関する。
【0002】
【従来の技術】相補形半導体デバイス、特に III−V族
相補形ヘテロ構造電界効果トランジスタ(CHFET)
や相補形ヘテロ構造絶縁ゲート電界効果トランジスタ
(CHIGFET)は、低電力、低電圧で高速の用途に
極めて有用であることが明らかにされてきた。例えば、
Abrokwahの"Low Power AlGaAs/GaAs Complementary FET
Incorporating InGaAs N-Channel Gates"と題する米国
特許第4,729,000号およびAbrokwahらの"High
Transconductance Complementary (Al, Ga) As/GaAs He
terostructure Insulated Gate Field-Effect Transist
ors"と題する米国特許第4,814,851号を参照さ
れたい。これらの先行技術は、自己整合イオン注入技術
を用いた相補形ガリウムひ素(GaAs)ヘテロ接合デ
バイスを開示している。CHIGFETは、キャリアの
輸送のために、アルミニウム・ガリウムひ素(AlGa
As)またはアルミニウム・インジウムひ素(AlIn
As)のように、バンドギャップの広い絶縁体を使用し
て、移動度の高い二次元電子または正孔ガスをチャネル
に閉じ込める、CMOSに類似したデバイスである。二
次元ガスは、バンドギャップの広い材料の絶縁体とバン
ドギャップの狭い材料のチャネルとのヘテロ接合に近接
して形成される。一般的なチャネル材料は、仮晶Inx
Ga1-x Asである。しかし、先行技術には、デバイス
の活性領域を電気的に接触させるために採用したオーム
接触メタライゼーションに関し、幾つかの欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】相補形のデバイスと
は、言うまでも無く、これらが同一基板上にN形とP形
の両方のデバイスを含むことを意味している。先行技術
の一般的なオーム接触メタライゼーションは、N形デバ
イスとP形デバイスでは異なる。N形の場合、金ゲルマ
ニウム・ニッケル(AuGeNi)が使用されてきた。
P形の場合、金亜鉛ニッケル(AuZnNi)又は金亜
鉛金(AuZnAu)が使用されてきた。どちらのオー
ム接触も低い抵抗値を実現するために金メタライゼーシ
ョンに依存しており、それが幾つかの欠点を招いてい
る。金(Au)に基づくオーム接触は、エッチングがで
きない。したがって、これらはリフトオフ法によってデ
バイスに形成しなければならない。当業者にはよく理解
されているように、リフトオフは歩留まりが比較的低
く、パターンの精細度も低いために、デバイスの幾何学
的形状が比較的大きい寸法に制限される。寸法が大きい
ので、与えられたスペースに作りこむことができるデバ
イスの最大個数が減少する。
【0004】先行技術のAuに基づくオーム接触は、多
層集積回路配線に使用される最新のVLSIのAlメタ
ライゼーションとの適合性が無いという欠点もある。こ
の非適合性は、Auに基づくオーム接触が、Al多層技
術に要求される温度範囲全体を通して安定したオーム接
触を提供できないということに原因がある。特に、一般
的なAlに基づく配線プロセスは、約500℃以上で行
われる。Auに基づくオーム接触は、約470℃を越え
ると、安定したオーム接触を提供できない。その結果、
先行技術のAuに基づくオーム接触は、相補形デバイス
の商業的な応用を制限してきた。さらに、時間の経過と
共にAuはAlと反応する傾向があり、パープル・プレ
イグ(Purple plague) として知られる問題を発生し、最
終的にデバイスの故障を引き起こす原因となる。
【0005】先行技術のオーム接触の別の欠点は、Au
とGaAsの複合反応のために、接触が構造的に劣るこ
とである。
【0006】さらに、先行技術のオーム接触に生じる明
らかな欠点として、N形デバイスとP形デバイスに2種
類の材料を使用しているということが上げられる。よく
理解されているように、異なる材料を使用すると、デバ
イスの製造工程の複雑性が高くなり、それはコストの増
加、サイクル・タイムの増加、安全上の危険性の増加、
歩留まりの低下などにつながる。
【0007】したがって、N形デバイスとP形デバイス
の両方に使用でき、しかも最新の多層VLSIのAl配
線と適合性があり、なおかつ、上述の先行技術のその他
の欠点を全部回避する、III −V族相補形デバイスに適
したオーム接触が必要とされる。さらに、そうしたオー
ム接触を使用した、相補形ヘテロ接合電界効果デバイス
を作成することも望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】簡単に述べると、本発明
の範囲は、III −V族半導体デバイスのN形領域とP形
領域に同一材料のオーム接触を提供する方法を包含す
る。具体的には、まず、半導体基板またはエピ層に伸長
するN形領域を形成する。さらに、基板またはエピ層に
伸長するP形領域を形成する。次に、N形領域に接触す
る第1オーム接触領域を形成する。この第1オーム接触
領域は特定のオーム接触材料を含む。さらに、P形領域
に接触する第2オーム接触を形成する。第2オーム接触
領域は、第1オーム接触領域と同一のオーム接触材料に
よって構成される。
【0009】さらに、本発明では、P形領域はP形不純
物を高濃度にドーピングされうる。また、前記の特定の
オーム接触材料は、金属とN形ドーパントによって構成
されうる。
【0010】本発明の範囲はさらに、ガリウムひ素相補
形半導体デバイスの製造方法を包含する。まず、イオン
注入法によって、半導体基板またはエピ層にN形領域を
形成する。次に、半導体基板にP形領域も形成する。P
形領域は、250〜400Ω/平方の範囲の面積抵抗が
得られるように、ふっ素とベリリウム,As/Be,N
/Be,またはP/Beなどの核種を共注入(co-impla
nting )することによって、不純物を大量に添加するこ
とができる。N形領域およびP形領域は、熱処理(アニ
ーリング)によって活性化される。次に、N形領域およ
びP形領域にニッケルを沈積させる。次に、ニッケルの
上にゲルマニウムを沈積させる。さらに、ゲルマニウム
の上にタングステンを沈積させる。
【0011】
【実施例】全般的に、オーム接触の好適な実施例を、相
補形GaAsヘテロ接合電界効果トランジスタに適用す
る場合について説明する。本発明のオーム接触は、先行
技術の欠点を克服し、最新のVLSI配線技術と両立し
て製造可能なデバイスおよび工程を確立する。この好適
な実施例は、N形デバイスとP形デバイスの両方のオー
ム接触に、同一のオーム接触材料つまりニッケル・ゲル
マニウム・タングステン(NiGeWまたは任意選択的
にGeNiW)を使用する。
【0012】NiGeWは、N形領域の接触に適してい
ることが知られている。これをオーム接触として使用す
ることは、例えば、同時係属出願である米国特許出願番
号第07/902,244号および07/902,24
5号に示されている。しかし、典型的な相補形GaAs
ヘテロ接合デバイスは、高いAl濃度を持つAlGaA
sのような材料から成る絶縁層を有する。先行技術の相
補形デバイスのように、この絶縁層にP形不純物を約1
18/ccのレベルまで添加する場合、NiGeWの使
用は通常、適切でない。Geが補償N形不純物となるた
めに、そうしたP形デバイスにNiGeW接触を使用す
るのは適切でない。例えば、先行技術が、AuZnNi
またはAuZnAuをP形領域のオーム接触として使用
するのはこのためであり、Znは高密度のドーピングを
達成する。
【0013】ところが、本発明は、一般的なN形のオー
ム接触材料のNiGeW(またはGeNiW)をP形領
域にも使用する。具体的には、好適な実施例では、相補
形配置のP形デバイスの低抵抗接触を実現するために、
適切な注入核種の大量共注入を使用して、P形接触領域
に浅い高密度ドーピングを達成する。この接触はAlG
aAs/GaAsヘテロ接合に適しており、ヘテロ接合
におけるAl含有量は必要なだけ高くすることができ
る。
【0014】この新規の、進歩性を有するオーム接触
は、同時係属出願の米国特許出願第07/902,24
4号に開示されているような技術によって、エッチング
することができる。したがって、リフトオフ技術は必要
でない。そのため、より高い歩留まりと、より小型のデ
バイス形状とが達成される。
【0015】さらに、本発明にしたがって形成される好
適なデバイスは、最新のAIによるVLSI配線技術と
の適合性も備えている。また、本発明のオーム接触は、
鏡面のように平滑で、スパイクが無い。さらに、相補形
デバイス全体に同一のオーム接触材料を使用できるため
に、加工工程がかなり簡素化され、先行技術に比べてか
なり有利である。本発明は、例えばディジタルおよびア
ナログIII −V族半導体、FETやHBTを含む相補形
回路、および半導体LEDやレーザなどの光学デバイス
に適用することができる。したがって、通信、コンピュ
ータ、およびディスプレイなどの分野に、幅広く応用す
ることができる。
【0016】以下に、添付の図面を参照しながら、本発
明を説明する。図1は、本発明に従って作成した好適な
接触を用いたデバイスのエピタキシャル半導体構造物を
示す断面図である。まず、GaAs基板10が用意され
る。GaAs基板10は高抵抗材料であり、液相シール
・チョコラルスキ(LEC)法によって成長する種類が
好ましい。GaAs基板10は厚さが約25ミルで、約
109 〜1010Ω/平方の面積抵抗を持つことが好まし
い。GaAsのLEC基板10の上に、不純物を注入し
ないGaAsバッファ層12を、技術上周知の方法で、
エピタキシャル成長させる。GaAsバッファ層12
は、厚さ約2000Åとすることが好ましい。GaAs
バッファ層12は、きれいな結晶格子を設け、そこから
デバイスの活性層を形成するために形成する。GaAs
バッファ層12の中に、非常に狭いデルタ・ドーピング
層14を挿入する。デルタ・ドーピング層14は、2〜
4×1011cm-2のキャリア濃度を持つシリコン(S
i)によって構成することが望ましい。好適な実施例で
は、デルタ・ドーピング層14は、GaAsバッファ層
12の頂面から約30Åの深さに位置する。ドーピング
層14は、Nチャネル・デバイスにキャリアの一部を提
供すると共に、Nチャネル・デバイスおよびPチャネル
・デバイスの両方のしきい電圧を調整する機能を持つ。
【0017】GaAsバッファ層12の上に、FETチ
ャネル層16を形成する。チャネル層16は、20%の
Inと80%のGaのモル比を持つ、不純物を注入しな
いInGaAsによって構成することが望ましい。好適
な実施例では、チャネル層16は約130Åの厚さであ
る。
【0018】チャネル層16の上に、絶縁層18をエピ
タキシャル成長させる。絶縁層18は、不純物を注入し
ないAlGaAsによって構成することが望ましい。好
適なモル比は、Alが75%,Gaが25%である。絶
縁層の厚さは約250Åである。
【0019】絶縁層の上に、GaAsキャップ層20を
約30Åの厚さまで成長させる。GaAsキャップ層
は、AlGaAs絶縁層18の酸化を防止するためであ
る。このようにして、図1のエピタキシャル半導体構造
は、好適な相補形ヘテロ接合電界効果トランジスタ・デ
バイスを形成するためのヘテロ接合を設ける。このヘテ
ロ接合がGaAs/InGaAs/AlGaAsによっ
て構成されることは明白である。
【0020】図2ないし図9は、本発明の好適な方法に
従って形成した接触を用いるデバイスを形成する段階を
示す。このデバイスは、相補形ヘテロ接合電界効果トラ
ンジスタである。
【0021】図2では、基板材料を保護するために、オ
プションのフィールド絶縁体30を沈積させる。フィー
ルド絶縁体30には、周知のリトグラフ法および反応性
イオン・エッチング(RIE)法によって、ウィンドウ
を設ける。このウィンドウは、活性デバイス領域32,
33へのアクセス部となる。
【0022】図3では、領域32,33に、それぞれN
形デバイス・ゲート40およびP形デバイス・ゲート4
2を形成する。具体的には、好適な実施例では、約30
00ないし4000ÅのTiWNの層を反応性スパッタ
蒸着する。TiWNは、電界効果デバイスのショットキ
接触ゲートとして機能する。ゲート40,42はRIE
法によって形成する。
【0023】図4では、ゲート40,42の両側にそれ
ぞれ、1対の側壁スペーサ50,52を形成する。側壁
50,52はあった方が望ましいが、無くてもかまわな
い。側壁50,52は、デバイス全体の性能パラメータ
を向上するために、後の工程段階で、ソース領域とドレ
ーン領域とを整合させる機能を果たす。好適な実施例で
は、側壁50,52は、SiONまたはSiN/SiO
2 で、全体の厚さが約4000Åになるように形成す
る。側壁50,52は、通常の加工法によって形成す
る。エッチングには、高圧異方性RIE法を使用する。
こうして形成される側壁50,52は、RIEの後、そ
れぞれのゲートに沿って横方向に約3000Åの大きさ
を持つ。
【0024】図5は、フィールド絶縁体領域30,活性
デバイス領域32,33,ゲート40,42,およびス
ペーサ50,52を覆うSiNの保護層60の沈積を示
す。SiN層60は、ウェハ表面を後続の加工段階から
防護する機能を果たす。層60は、標準CVD法によっ
て約500Åの厚さに沈積することが望ましい。
【0025】図6では、活性デバイス領域32でN形デ
バイス・ゲート40に隣接してNソース領域70および
Nドレーン領域72を形成する。領域70,72は、S
i注入法を用いた周知の加工法によって、約350Ω/
平方の面積抵抗が得られるように形成する。注入は、S
iN層60を通して行われる。Nソース領域70および
Nドレーン領域72はそれぞれ、基板内に約2000Å
伸長することが好ましく、こうして、少なくともチャネ
ル層16まで伸長し、できればバッファ層12の中まで
伸長することが好ましい。任意選択的に、NチャネルF
ETのアクセス直列抵抗を改善するために、側壁を形成
する前に、N領域に少量のSiを注入し、Nデバイス・
ゲート40に直接自己整合した軽量ドープN領域を設け
ることもできる。
【0026】図7は、Pソース領域80およびPドレー
ン領域82の形成を示す。P領域80,82は、ふっ素
(F)とベリリウム(Be)の共注入を用いて、約10
00〜2000Ω/平方の面積抵抗が得られるように形
成する。Pソース領域80およびPドレーン領域82は
それぞれ、基板内に約2000Å伸長することが好まし
く、こうして、少なくともチャネル層16まで伸長し、
できればバッファ層12の中まで伸長することが望まし
い。
【0027】図8では、Pソース領域80およびPドレ
ーン領域82にさらに不純物を注入して、これらの領域
を、本発明の好適な実施例で使用するオーム接触と互換
可能にする。具体的には、通常はNiGeWは、GaA
sのN形ドーパントとなるGeを含んでいるために、N
形オーム接触金属としてしか使用されない。しかし、本
発明は、NiGeWをP形オーム接触としても利用す
る。したがって、図8に示す段階で、P形ソース領域8
0およびP形ドレーン領域82にさらに大量の不純物を
注入して、浅く高濃度のP形領域81,83をそれぞれ
設ける。その結果得られる面積抵抗は、250〜400
Ω/平方が望ましい。
【0028】最適化されたP形ドーパントのプロファイ
ルは、FとBe,AsとBe,PとBe,NとBe,ま
たはKrとBeの共注入を用いることによって達成する
ことができる。FとBeの場合、1014cm-2を越える
不純物注入量と50keVのエネルギを用い、後述する
ように700〜850℃の高速アニーリング温度を使用
したときに、5×1019cc-1のピーク・ドーピングが
達成される。こうして、N形オーム接触金属を使用して
も、P形接触が得られる。
【0029】図には示さないが、好適な方法の次の段階
は、P形およびN形のソースおよびドレーンを活性化す
るために使用される高速熱処理(アニーリング)であ
る。アニーリング条件は700〜850℃の温度が好適
であり、大型ウェハにおけるすべり線(Slip-line) の形
成を最小限に抑制し、かつP形HEFTのサブスレショ
ルド電流を減少するように設計する。
【0030】図9は、エピタキシャル基板におけるNチ
ャネル・デバイスとPチャネル・デバイスの間の酸素分
離(ISO)領域90の形成を示す。ISO領域90
は、それぞれのデバイスを電気的に分離する機能を果た
す。図に示すNデバイスとPデバイスが、特定のダイ上
に形成された多くの同一デバイスの中の2つであること
は、理解されよう。したがって、領域90は図の両端に
も示されており、図示されていない隣接デバイスとの分
離を表わしている。ISOは高速熱処理を使用し、これ
は550℃で6秒間実行するのが好ましい。
【0031】図9はさらに、デバイス全体を覆う追加の
絶縁体キャップ100をも示している。このキャップ1
00は、この後の処理工程中の保護のために設けるもの
である。絶縁体キャップ100は、従来の加工方法を用
いて、約3500Åの厚さに形成する。
【0032】図10は、本発明の好適な実施例のオーム
接触を示す。図示されていないが、絶縁体層100およ
び絶縁体層60は、オーム接触の沈積のためのアクセス
部を設けるために、Nソース70,Nドレーン72,P
ソース80,およびPドレーン82の上の部分がエッチ
ングによって除去されている。好適な実施例では、Ni
層120,Ge層122,およびW層124をスパッタ
蒸着する。しかし、別の実施例として、Niの前に、ま
ずGeを沈積することも考えられる。説明を簡単にする
ために、Nソース領域70のオーム接触をオーム領域1
17と呼ぶことにする。同様に、Pソース領域80のオ
ーム接触をオーム領域119と呼ぶことにする。これら
は全てのオーム接触の例示である。
【0033】例示としてのオーム領域117,119
は、次のように形成される。リフトオフ法を用いて接触
領域を形成する実施例では、金属の薄層が必要である。
この実施例では、Ni層120は100〜300Åであ
り、Ge層122は100〜300Åである。最後に、
W層124を約1000Åの厚さに沈積する。Niの前
にGeを沈積する代替実施例でも、同様の厚さを使用す
る。
【0034】エッチング法を用いて、接触領域を形成す
ることも好ましい。WおよびGeのRIEや、ニッケル
用の緩衝酸化物エッチング液(BOE)や塩化水素酸
(HCl)のような周知の化学薬品によるエッチング法
によって接触を形成する場合は、妥当なWの厚さを使用
することができる。受け入れられる技法は、同時係属出
願の米国特許出願番号第07/902,244号に開示
されているが、その他の方法を使用することもできる。
【0035】Nチャネル領域の場合、オーム接触材料
は、面積抵抗が1000Ω/平方未満である限り、Si
を添加したN形ソースおよびドレーン領域に対し、適正
に機能する。イオン注入し、熱処理した半導体を、BO
EおよびHClによってウェット・エッチングして初期
予備クリーニングを行った後、その上にオーム接触をス
パッタ蒸着する。
【0036】500℃から600℃の温度範囲で焼結
(シンタ)すると、安定したNiGeおよびNiAs化
合物が、オーム接触金属と半導体材料の界面を形成す
る。NiAs化合物は、より低い温度で形成することが
でき、NiGeマトリックス内に散在させることができ
る。これらの化合物は両方とも半導体に低い障壁を形成
し、トンネル伝導が可能になる。
【0037】P形デバイスにNiGeW(またはGeN
iW)オーム接触を使用するためには、図8に関連して
説明したように、浅いイオン注入法によって、P形III
−V族ヘテロ接合に高濃度のP形不純物注入を行う。こ
れにより、半導体にN形Geドーパントが拡散するにも
かかわらず、NiGeW金属が高濃度の不純物を注入し
たP形領域と接触することが、確保される。
【0038】耐火金属であるW層124は、任意選択的
に、WN,TiW,またはTiWNなど、別の安定した
耐火合金とすることもできる。耐火性キャップは、先に
述べたように、VLSI配線に使用されるAlメタライ
ゼーションへAsが拡散する際に障壁となる。
【0039】図11は、P形Al.75 Ga.25 As/I
.20 Ga.80 As接合におけるNiGeWオーム接触
の典型的な接触抵抗を示すグラフである。この抵抗は、
F/Beを注入したP領域81,83の面積抵抗に対し
てプロットされている。P形ドーピングの表面濃度を変
化することによって、0.22〜0.85Ω・mmの範
囲の接触抵抗値を達成することができる。したがって、
本発明によれば、以前にはN形接触にしか使用できなか
った、同じNiGeWオーム接触を、P接触をも必要と
する III−V族相補形デバイスで使用することができる
ので、便利である。
【0040】図12は、本発明によるオーム接触の温度
上の利点を示す。このグラフは、先行技術のAuに基づ
くオーム接触の場合、500℃よりかなり低い温度で急
速に劣化し始めるのに対して、NiGeWオーム接触
は、500〜600℃の温度範囲で有用なオーム接触抵
抗を維持することを示す。最新のAlのVLSI配線プ
ロセスは、500℃以上の温度で実施される。したがっ
て、先行技術のAuオーム接触は使用できないが、本発
明のオーム接触は使用することができる。
【0041】以上の説明から、当業者に容易に分かるも
のではない、新規のオーム接触を相補形半導体デバイス
に形成する方法が提供されたことが、理解されるはずで
ある。このオーム接触は、最新のVLSIのアルミニウ
ム配線技術と共に使用するのに、特に有利である。ま
た、N形デバイスにもP形デバイスにも、同一タイプの
オーム接触を設けるので、加工工程を大幅に簡素化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な接触を用いたデバイスのエピ
タキシャル構造の断面図である。
【図2】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、フィールド絶縁体を沈積した直後の状態を
示す断面図である。
【図3】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、デバイスのゲートが形成された直後の状態
を示す断面図である。
【図4】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、ゲートの側壁が形成された直後の状態を示
す断面図である。
【図5】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、保護絶縁体層が形成された直後の状態を示
す断面図である。
【図6】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、Nソース領域およびNドレーン領域が形成
された直後の状態を示す断面図である。
【図7】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、Pソース領域およびPドレーン領域が形成
された直後の状態を示す断面図である。
【図8】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、Pソースおよびドレーン領域がさらにドー
ピングされた直後の状態を示す断面図である。
【図9】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形成
する段階で、分離領域が形成された直後の状態を示す断
面図である。
【図10】 本発明の好適な接触を用いたデバイスを形
成する段階で、オーム接触が形成された直後の状態を示
す断面図である。
【図11】 オーム接触の抵抗値とP領域の面積抵抗値
の関係を示すグラフである。
【図12】 先行技術のオーム接触と本発明の好適なオ
ーム接触とを比較して、オーム接触の抵抗を温度の関数
として示すグラフである。
【符号の説明】
10 GaAs基板 12 バッファ層 14 デルタ・ドーピング層 16 FETチャネル層 18 絶縁層 20 GaAsキャップ層 30 フィールド絶縁体 32 活性領域 33 活性領域 40 N形デバイス・ゲート 42 P形デバイス・ゲート 50 側壁 52 側壁 60 SiN層 70 N形ソース領域 72 N形ドレーン領域 80 P形ソース領域 82 P形ドレーン領域 117 オーム接触領域 119 オーム接触領域 120 ニッケル層 122 ゲルマニウム層 124 タングステン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/338 29/812 (72)発明者 ジェシン・チョー アメリカ合衆国アリゾナ州ギルバート、イ ー・ページ・アヴェニュー507

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補形半導体デバイスにオーム接触を形
    成する方法であって:III −V族半導体構造に伸長する
    N形領域(70)を形成する段階;前記III −V族半導
    体構造に伸長するP形領域(80)を形成する段階;前
    記P形領域にP形不純物(81)を大量にドーピングす
    る段階;前記N形領域に接触する第1オーム接触領域
    (117)であって、金属およびN形ドーパントから成
    るオーム接触材料で構成される第1オーム接触領域(1
    17)を形成する段階;および前記P形領域に接触する
    第2オーム接触領域(119)であって、前記オーム接
    触材料で構成される第2オーム接触領域(119)を形
    成する段階;によって構成されることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 相補形半導体デバイスにオーム接触を形
    成する方法であって:単独のドーピング段階によって、
    ガリウムひ素のエピタキシャル構造にN形領域(70)
    を形成する段階;前記ガリウムひ素のエピタキシャル構
    造にP形領域(80)を形成する段階;250〜400
    Ω/平方の範囲の面積抵抗を生じるために、ふっ素とベ
    リリウムを共注入することによって、P形領域に大量の
    不純物をドーピングする段階;加熱処理(アニーリン
    グ)によって前記N形領域および前記P形領域を活性化
    する段階;前記N形領域および前記P形領域の上にニッ
    ケル(120)を沈積する段階;前記沈積したニッケル
    の上にゲルマニウム(122)を沈積する段階;および
    前記沈積したゲルマニウムの上にタングステン(12
    4)を沈積する段階;によって構成されることを特徴と
    する方法。
  3. 【請求項3】 相補形半導体デバイスにオーム接触を形
    成する方法であって:III −V族半導体構造に伸長する
    N形領域(70)を形成する段階;前記III −V族半導
    体構造に伸長するP形領域(80)を形成する段階;前
    記N形領域に接触する第1オーム接触領域(117)で
    あって、オーム接触材料で構成される第1オーム接触領
    域(117)を形成する段階;および前記P形領域に接
    触する第2オーム接触領域(119)であって、前記オ
    ーム接触材料で構成される第2オーム接触領域(11
    9)を形成する段階;によって構成されることを特徴と
    する方法。
JP6164884A 1993-06-25 1994-06-24 相補形半導体デバイスのオーム接触の形成方法 Pending JPH07142686A (ja)

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