JPH0714224B2 - 複合カラ−映像信号の時間軸補正装置 - Google Patents

複合カラ−映像信号の時間軸補正装置

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JPH0714224B2
JPH0714224B2 JP60291453A JP29145385A JPH0714224B2 JP H0714224 B2 JPH0714224 B2 JP H0714224B2 JP 60291453 A JP60291453 A JP 60291453A JP 29145385 A JP29145385 A JP 29145385A JP H0714224 B2 JPH0714224 B2 JP H0714224B2
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【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープなどの記録媒体から各種の再生モ
ードのもとで再生される複合カラー映像信号の時間軸を
補正する複合カラー映像信号の時間軸補正装置に関す
る。
B 発明の概要 本発明は、磁気テープなどの記録媒体から各種の再生モ
ードのもとで再生される複合カラー映像信号の時間軸を
補正する複合カラー映像信号の時間軸補正装置におい
て、選択された再生モードのもとで記録媒体から再生さ
れる搬送色信号の再生モードに応じて予測される副搬送
波周波数の、記録媒体に記録された搬送色信号の副搬送
波周波数に対する比を1+α(αは0または正もしくは
負の数値)とするとき、記録媒体から再生された搬送色
信号を副搬送波周波数が搬送色信号の本来の副搬送波周
波数の(1+α)倍になるように周波数変換し、この副
搬送波周波数が本来の副搬送波周波数の(1+α)倍に
された搬送色信号と記録媒体から再生された輝度信号を
合成して、得られた複合カラー映像信号の時間軸を副搬
送波周波数が再生モードにかかわらず本来の副搬送波周
波数になるように再生モードに応じた圧縮または伸長す
ることによって、いかなる再生モードのもとにおいても
本来の副搬送波周波数の搬送色信号を含む正規の時間軸
の再生複合カラー映像信号を確実に得ることができると
共に、時間軸の圧縮または伸長のための構成を簡単にす
ることができるようにしたものである。
C 従来の技術 NTSC方式やPAL方式の複合カラー映像信号を記録再生す
るヘリカルスキャン型のビデオテープレコーダにおいて
は、一般に、記録にあたっては、輝度信号が周波数変調
されると共に搬送色信号が低域変換され、その周波数変
調輝度信号と低域変換搬送色信号が合成されて、回転磁
気ヘッドにより磁気テープの走行方向に対して傾斜した
トラックに記録され、再生にあたっては、回転磁気ヘッ
ドの出力から周波数変調輝度信号と低域変換搬送色信号
が分離され、輝度信号が周波数復調されると共に搬送色
信号が本来の周波数に周波数変換される。
このようなビデオテープレコーダにおいてスローモーシ
ョン再生や倍速再生などの変速再生を行うと、その再生
モードに応じて再生信号の時間軸が変化し、再生信号の
周波数が変化する。すなわち、スローモーション再生の
場合のように、再生時のテープ速度が記録時のそれより
遅くされて再生時のヘッドとテープの相対速度が記録時
のそれより大きくされ、第2図に示すように再生時のヘ
ッド走査軌跡Tsの傾きが記録トラックTrのそれより小さ
くなる場合には、ノーマル再生の場合に比べて再生信号
の時間軸が圧縮され、再生信号の周波数が高くなると共
に、順方向の倍速再生の場合のように、再生時のテープ
速度が記録時のそれより早くされて再生時のヘッドとテ
ープの相対速度が記録時のそれより小さくされ、第3図
に示すように再生時のヘッド走査軌跡Tsの傾きが記録ト
ラックTrのそれより大きくなる場合には、ノーマル再生
の場合に比べて再生信号の時間軸が伸長され、再生信号
の周波数が低くなる。
このように各種の再生モードをとりうるようにされ、そ
の選択された再生モードに応じて再生信号の時間軸が変
化するビデオテープレコーダにおいては、再生信号の時
間軸を補正する装置を設けて、モニタ受像機に供給され
る出力映像信号として正規の時間軸に補正されたものが
得られるようにすることが望ましい。そして、この場合
の時間軸補正装置としては、メモリを有するディジタル
型の時間軸圧縮伸長装置を用いることができる。
D 発明が解決しようとする問題点 ところで、輝度信号と搬送色信号が合成されて複合カラ
ー映像信号とされる前の状態で再生信号の時間軸を補正
する場合には、前述の時間軸圧縮伸長装置においてA/D
変換回路およびD/A変換回路が2系統必要になると共に
メモリの構成も複雑になる。そこで、輝度信号と搬送色
信号を合成した複合カラー映像信号の状態で再生信号の
時間軸を補正することが望ましい。
しかし、このように輝度信号と搬送色信号を合成した複
合カラー映像信号の状態で再生信号の時間軸を補正する
場合、輝度信号と合成される搬送色信号を、回転磁気ヘ
ッドの出力から分離された低域変換搬送色信号を再生系
の自動位相制御周波数変換部において通常のように副搬
送波周波数が搬送色信号の本来の副搬送波周波数、すな
わちNTSC方式の場合にはほぼ3.58MHzになるように周波
数変換したものにするときは、輝度信号は再生モードに
応じて周波数が変化するものであるのに対して、この輝
度信号と合成される搬送色信号は再生モードにかかわら
ず一定の周波数を有するものとなり、時間軸の圧縮また
は伸長により再生信号の時間軸を補正することが困難に
なる。
かかる点に鑑み、本発明は、磁気テープなどの記録媒体
から各種の再生モードのもとで再生される複合カラー映
像信号の時間軸を補正する複合カラー映像信号の時間軸
補正装置において、時間軸の圧縮または伸長のための構
成を簡単にすることができると共に、いかなる再生モー
ドのもとにおいても本来の副搬送波周波数の搬送色信号
を含む正規の時間軸の再生複合カラー映像信号を確実に
得ることができるようにしたものである。
E 問題点を解決するための手段 本発明においては、選択された再生モードのもとで記録
媒体から再生される搬送色信号の再生モードに応じて予
測される副搬送波周波数の、記録媒体に記録された搬送
色信号の副搬送波周波数に対する比を1+αとすると
き、搬送色信号の本来の副搬送波周波数を有する(1+
α)倍の周波数の基準副搬送波が得られる基準副搬送波
発生部と、基準副搬送波発生部からの基準副搬送波を用
いて、上記の選択された再生モードのもとで記録媒体か
ら再生された搬送色信号を、基準副搬送波の周波数、即
ち、本来の副搬送波周波数の(1+α)倍の周波数に一
致する副搬送波周波数を有するものとすべく周波数変換
する自動位相制御周波数変換部と、上記の選択された再
生モードのもとで記録媒体から再生された輝度信号と上
記の自動位相制御周波数変換部から得られる搬送色信号
とを合成する信号合成部と、信号合成部から得られる複
合カラー映像信号に、それにおける副搬送波周波数を本
来の副搬送波周波数に一致するものとすべく、上記の選
択された再生モードに応じた時間軸圧縮または時間軸伸
長を施す時間軸圧縮伸長部とを設ける。
F 作用 上記のように構成された本発明に係る時間軸補正装置に
おいては、信号合成部において合成された輝度信号と搬
送色信号は再生モードに応じて時間軸が同じ比率で変化
し、周波数が同じ比率で変化したものとなるので、時間
軸圧縮伸長部において再生信号の時間軸を確実に補正す
ることができ、いかなる再生モードのもとにおいても本
来の副搬送波周波数の搬送色信号を含む正規の時間軸の
再生複合カラー映像信号を確実に得ることができる。ま
た、輝度信号と搬送色信号とを合成した複合カラー映像
信号の状態で再生信号の時間軸を圧縮または伸長するの
で、時間軸圧縮伸長部をメモリを有するディジタル型の
ものにする場合、A/D変換回路およびD/A変換回路が1系
統で済むと共にメモリの構成も簡素化でき、時間軸の圧
縮または伸長のための構成を簡単にすることができる。
G 実施例 第1図は本発明に係る時間軸補正装置の一例で、ヘリカ
ルスキャン型のビデオテープレコーダにおいて磁気テー
プから各種の再生モードのもとで再生されるNTSC方式の
複合カラー映像信号の時間軸を補正する場合である。
磁気テープ1には、その走行方向に対して傾斜したトラ
ックに、周波数変調輝度信号と低域変換搬送色信号の合
成信号が記録されており、その記録トラックは、アジマ
ス角を異にする2個の回転磁気ヘッドにより交互に、隣
り合うものが接する高密度の状態で形成されている。記
録された低域変換搬送色信号の副搬送波周波数fLは、例
えばほぼ0.688MHzにされている。なお、再生時に搬送色
信号についての隣接するトラックからのクロストーク成
分を除去できるように、記録された低域変換搬送色信号
の副搬送波は、例えば、ある一つおきのトラックにおい
ては位相が固定され、他の一つおきのトラックにおいて
は1水平期間ごとに位相が反転されている。
この磁気テープ1から、操作部において選択された再生
モードのもとで、回転磁気ヘッド11により周波数変調輝
度信号と低域変換搬送色信号の合成信号が再生され、そ
の再生出力が前置増幅回路12を通じて取り出される。実
際には、回転磁気ヘッド11はアジマス角を異にする2個
のヘッドで、それぞれの出力が切り換えられて取り出さ
れる。
前置増幅回路12を通じた回転磁気ヘッド11の出力はハイ
パスフィルタ21に供給されて周波数変調輝度信号が取り
出され、この周波数変調輝度信号がリミッタ22を通じて
周波数復調回路23に供給されて復調輝度信号が得られ、
この復調輝度信号がローパスフィルタ24を通じて端子25
に導出されて再生輝度信号YPが得られる。また、前置増
幅回路12を通じた回転磁気ヘッド11の出力がローパスフ
ィルタ26に供給されて低域変換搬送色信号が取り出さ
れ、この低域変換搬送色信号が自動カラーレベル調整回
路27を通じて端子28に導出されて再生低域変換搬送色信
号CLが得られる。
端子25に得られる再生輝度信号YPおよび端子28に得られ
る再生低域変換搬送色信号CLは、再生モードに応じて時
間軸が変化し、周波数が変化したものとなる。すなわ
ち、スローモーション再生の場合のように再生時のテー
プ速度が記録時のそれより遅くされて再生時のヘッドと
テープの相対速度が記録時のそれより大きくされる場合
には、ノーマル再生の場合に比べて時間軸が圧縮され、
周波数が高くなると共に、順方向の倍速再生の場合のよ
うに再生時のテープ速度が記録時のそれより早くされて
再生時のヘッドとテープの相対速度が記録時のそれより
小さくされる場合には、ノーマル再生の場合に比べて時
間軸が伸長され、周波数が低くなる。従って、時間軸の
変化の比率、すなわち周波数の変化の比率は、再生時の
テープ速度の関数として、1+αで表わされる。ただ
し、再生時のテープ速度が記録時のそれと同じにされる
ノーマル再生の場合には、α=0であり、スローモーシ
ョン再生の場合のように再生時のテープ速度が記録時の
それより遅くされる場合には、α>0であり、順方向の
倍速再生の場合のように再生時のテープ速度が記録時の
それより早くされる場合には、α<0である。従って、
再生低域変換搬送色信号CLの予測される副搬送波周波数
は、(1+α)fLで表わされる。もっとも、実際には、
ジッターによる時間軸の変化、すなわち周波数の変化が
存在し、再生低域変換搬送色信号CLの実際の副搬送波周
波数は、(1+α+Δ)fLで表わされる。
一方、制御電圧発生回路31から操作部において選択され
た再生モードに応じた値、すなわち再生時のテープ速度
に応じた値の制御電圧Vcが得られると共に、水晶発振回
路32から搬送色信号の本来の副搬送波周波数fs(ほぼ3.
58MHz)の副搬送波が得られ、この再生モードに応じた
値の制御電圧Vcおよび搬送色信号の本来の副搬送波周波
数fsの副搬送波が基準副搬送波発生部40に供給されて、
基準副搬送波発生部40から搬送色信号の本来の副搬送波
周波数fsの(1+α)倍の周波数(1+α)fsの、従っ
て再生モードに応じて前述の再生輝度信号YPおよび再生
低域変換搬送色信号CLの周波数の変化と同じ比率で周波
数が変化する基準副搬送波が得られる。基準副搬送波発
生部40は、例えば単側帯波(SSB)変調を利用した構成
のものである。
そして、端子28に得られる副搬送波周波数が(1+α+
Δ)fLの再生低域変換搬送色信号CLが自動位相制御周波
数変換部50に供給されて、基準副搬送波発生部40から得
られる基準副搬送波にもとづいて、副搬送波周波数がこ
の基準副搬送波発生部40から得られる基準副搬送波の周
波数(1+α)fsに一致するように、すなわち搬送色信
号の本来の副搬送波周波数fsの(1+α)倍になるよう
に周波数変換される。
すなわち、再生低域変換搬送色信号CLが掛算回路51に供
給されて周波数変換用搬送波発生回路52から得られる周
波数変換用搬送波と掛け合わされ、掛算回路51の出力信
号が搬送色信号の本来の副搬送波周波数fsを通過中心周
波数とするバンドパスフィルタ53に供給され、バンドパ
スフィルタ53の出力信号が搬送色信号についての隣接す
るトラックからのクロストーク成分を除去するためのく
し形フィルタ54に供給され、くし形フィルタ54から得ら
れる搬送色信号Cxがバーストゲート回路55に供給されて
搬送色信号Cx中のバースト信号が取り出され、そのバー
スト信号が位相比較回路56に供給されて基準副搬送波発
生部40から得られる基準副搬送波と位相比較され、位相
比較回路56の誤差出力電圧がローパスフィルタ57を通じ
て周波数変換用搬送波発生回路52内の電圧制御発振器に
供給されることにより、自動位相制御周波数変換部50の
出力の搬送色信号Cxとして、副搬送波周波数が搬送色信
号の本来の副搬送波周波数fsの(1+α)倍の周波数
(1+α)fsにされた、ジッターによる時間軸の変化が
除去されたものが得られ、周波数変換用搬送波発生回路
52から得られる周波数変換用搬送波の周波数が、再生低
域変換搬送色信号CLの副搬送波周波数と搬送色信号Cxの
副搬送波周波数の和にされる。なお、周波数変換用搬送
波発生回路52には、ある一つおきのトラックから信号が
再生されるときと他の一つおきのトラックから信号が再
生されるときとでレベルの異なる切換信号VSおよび1水
平期間ごとに反転する切換信号HSが供給されて、周波数
変換用搬送波の位相が、ある一つおきのトラックから信
号が再生されるときは固定され、他の一つおきのトラッ
クから信号が再生されるときは1水平期間ごとに反転さ
れる。
くし形フィルタ54を構成する1水平周期の遅延回路は、
この場合、絶対的な遅延時間を変えられるように電荷結
合素子(CCD)で構成され、基準副搬送波発生部40から
得られる基準副搬送波が周波数逓倍回路61に供給され
て、周波数逓倍回路61から基準副搬送波発生部40から得
られる基準副搬送波の周波数(1+α)fsの数倍の周波
数n(1+α)fsのパルスが得られ、このパルスが遅延
回路を構成する電荷結合素子に転送パルスとして供給さ
れて、再生モードに応じて再生輝度信号YPおよび再生低
域変換搬送色信号CLの時間軸が変化するのに応じて遅延
回路の絶対的な遅延時間が変えられることにより、再生
モードにかかわらず遅延回路の遅延時間が再生輝度信号
YPの1水平周期とされ、いかなる再生モードのもとにお
いても搬送色信号についての隣接するトラックからのク
ロストーク成分が確実に除去される。
そして、端子25に得られる再生輝度信号YPと自動位相制
御周波数変換部50から得られる副搬送波周波数が搬送色
信号の本来の副搬送波周波数fsの(1+α)倍の周波数
(1+α)fsにされた搬送色信号Cxが信号合成部70に供
給されて、信号合成部70から再生輝度信号YPと搬送色信
号Cxとが合成された状態の複合カラー映像信号MPが得ら
れる。再生輝度信号YPに残留するジッターによる時間軸
の変化を考えなければ、複合カラー映像信号MPを構成す
る再生輝度信号YPおよび搬送色信号Cxは、再生モードに
応じて時間軸が同じ比率で変化し、周波数が同じ比率で
変化したものである。
この複合カラー映像信号MPが時間軸圧縮伸長部80に供給
される。時間軸圧縮伸長部80は、入力の複合カラー映像
信号MPをディジタルデータに変換するA/D変換回路81
と、A/D変換回路81の出力のディジタルデータが書き込
まれる例えば書き込みと読み出しが非同期で同時に行わ
れるファイフォ(FIFO)型のメモリ82と、メモリ82から
読み出されたディジタルデータをアナログ信号に変換す
るD/A変換回路83とで構成され、前述の周波数逓倍回路6
1から得られる、複合カラー映像信号MP中の搬送色信号C
xの副搬送波周波数(1+α)fsの数倍の周波数n(1
+α)fsのパルスがA/D変換回路81およびメモリ82にサ
ンプリングパルスおよび書き込みクロックとして供給さ
れると共に、水晶発振回路32から得られる、搬送色信号
の本来の副搬送波周波数fsの副搬送波が周波数逓倍回路
62に供給されて、周波数逓倍回路62から搬送色信号の本
来の副搬送波周波数fsの数倍の周波数n・fsのパルスが
得られ、このパルスがメモリ82およびD/A変換回路83に
読み出しクロックおよびタイミングパルスとして供給さ
れることにより、時間軸圧縮伸長部80において、複合カ
ラー映像信号MPの時間軸が副搬送波周波数が再生モード
にかかわらず搬送色信号の本来の副搬送波周波数fsにな
るように再生モードに応じて圧縮または伸長される。
すなわち、再生時のテープ速度が記録時のそれと同じに
されてα=0となるノーマル再生の場合には、書き込み
クロックの周波数が読み出しクロックの周波数と等しく
されて、時間軸は圧縮も伸長もされないが、スローモー
ション再生の場合のように再生時のテープ速度が記録時
のそれより遅くされてα>0となる場合には、書き込み
クロックの周波数が読み出しクロックの周波数より高く
されて、その比率に応じて時間軸が伸長され、順方向の
倍速再生の場合のように再生時のテープ速度が記録時の
それより早くされてα<0となる場合には、書き込みク
ロックの周波数が読み出しクロックの周波数より低くさ
れて、その比率に応じて時間軸が圧縮される。
かくして、時間軸圧縮伸長部80からは、すなわち出力端
子90には、輝度信号Ycについてはジッターによる時間軸
の変化を除いて時間軸が正規のものとされ、搬送色信号
Csについてはジッターによる時間軸の変化もない正規の
時間軸とされ、副搬送波周波数が本来の副搬送波周波数
fsとされた複合カラー映像信号Mcが得られる。
本発明は、第1図の例のように磁気テープから各種の再
生モードのもとで再生される複合カラー映像信号の時間
軸を補正する場合に限らず、光学ビデオディスクなどの
ビデオディスクから各種の再生モードのもとで再生され
る複合カラー映像信号の時間軸を補正する場合などにも
適用することができる。
H 発明の効果 上述したところから明らかなように、本発明によれば、
時間軸圧縮伸長部において再生信号の時間軸を確実に補
正することができ、いかなる再生モードのもとにおいて
も本来の副搬送波周波数の搬送色信号を含む正規の時間
軸の再生複合カラー映像信号を確実に得ることができ
る。また、輝度信号と搬送色信号とを合成した複合カラ
ー映像信号の状態で再生信号の時間軸を圧縮または伸長
するので、時間軸圧縮伸長部をメモリを有するディジタ
ル型のものにする場合、A/D変換回路およびD/A変換回路
が1系統で済むと共にメモリの構成も簡素化でき、時間
軸の圧縮または伸長のための構成を簡単にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る時間軸補正装置の一例を示す接続
図、第2図はスローモーション再生の場合におけるテー
プ上のヘッド走査軌跡と記録トラックの関係を示す図、
第3図は順方向の倍速再生の場合におけるテープ上のヘ
ッド走査軌跡と記録トラックの関係を示す図である。 図中、25は再生輝度信号が得られる端子、28は再生搬送
色信号が得られる端子、40は基準副搬送波発生部、50は
自動位相制御周波数変換部、70は信号合成部、80は時間
軸圧縮伸長部、90は時間軸の補正された複合カラー映像
信号が導出される出力端子である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選択された再生モードのもとで記録媒体か
    ら再生される搬送色信号の上記再生モードに応じて予測
    される副搬送波周波数の、上記記録媒体に記録された搬
    送色信号の副搬送波周波数に対する比を1+α(αは0
    または正もしくは負の数値)とするとき、搬送色信号の
    本来の副搬送波周波数の(1+α)倍の周波数を有する
    基準副搬送波が得られる基準副搬送波発生部と、 該基準副搬送波発生部からの基準副搬送波を用いて、上
    記再生モードのもとで上記記録媒体から再生された搬送
    色信号を、上記基準副搬送波の周波数に一致する副搬送
    波周波数を有するものとすべく周波数変換する自動位相
    制御周波数変換部と、 上記再生モードのもとで上記記録媒体から再生された輝
    度信号と上記自動位相制御周波数変換部から得られる搬
    送色信号とを合成する信号合成部と、 該信号合成部から得られる複合カラー映像信号に、該複
    合カラー映像信号における副搬送波周波数を上記本来の
    副搬送波周波数に一致するものとすべく、上記再生モー
    ドに応じた時間軸圧縮または時間軸伸長を施す時間軸圧
    縮伸長部と、 を備えて構成される複合カラー映像信号の時間軸補正装
    置。
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